JPH076057U - 二輪車用スタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 二輪車用スタンド 【目的】 駐輪時の安定性を向上させかつスタンド足の
姿勢を確認できるようにする。 【構成】 自転車用スタンド１１は、駐輪時における自
転車１の転倒を防止するためのものであって、スタンド
取付金具１２とスタンド足１３とを備えている。スタン
ド取付金具１１は、自転車１の前ホーク３の先端に取り
付けられている。スタンド足１３は、前輪４を浮かせる
駐輪姿勢と前輪を接地させる走行姿勢との間で前記スタ
ンド取付金具１２に回動自在に支持されている。このス
タンド１１では、走行時にはスタンド足を走行姿勢にす
る。また、駐輪時には、たとえばスタンド足を回動させ
つつ前輪を持ち上げスタンド足を駐輪姿勢にする。これ
により、前輪が浮いた状態になる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、二輪車用スタンド、特に、駐輪時における二輪車の転倒を防止する ための二輪車用スタンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、自転車等の二輪車の後輪側には、駐輪時における自転車の転倒を防止 するためのスタンドが設けられている。このスタンドは、後ろハブナットにより チェーンステーに固定されたスタンド取付金具と、駐輪姿勢と走行姿勢とで回動 自在となるようにスタンド取付金具に支持されたスタンド足と、スタンド足を駐 輪姿勢及び走行姿勢に付勢するスタンドバネと、後輪を持ち上げた状態でスタン ド足をロックするスタンドロックとを有している。

【０００３】 この種のスタンドでは、走行時には、片足でスタンドロックを解除し、次に自 転車を前方に移動させる。すると、スタンドバネによりスタンド足が走行姿勢の 方向に回動し、走行の妨害にならないようになる。また、駐輪時には、スタンド 足を片足で駐輪姿勢の方向に回動させ、スタンド足の下端を片足で抑えつつ自転 車を後方に引き寄せる。すると、自転車の後輪が持ち上がり、自転車の後部がス タンドで支持され、自転車の転倒が防止される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の構成のスタンドでは、上り坂等の傾斜のある場所で自転車を駐輪す ると、前輪が左右にふらついて自転車が転倒しやすく、安定性が良くない。また 、走行時においてスタンド足の姿勢を確認できないので、回動不良により回動途 中にスタンド足が位置していると、コーナリング時にスタンド足が地面に接触し 転倒の原因になる。

【０００５】 本考案の目的は、駐輪時の安定性を向上させかつスタンド足の姿勢を確認でき るようにすることにある。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案に係る二輪車用スタンドは、駐輪時における二輪車の転倒を防止するた めのスタンドであって、スタンド取付金具とスタンド足とを備えている。 スタンド取付金具は、二輪車の前ホークに取り付けられる。スタンド足は、前 輪を浮かせる駐輪姿勢と前輪を接地させる走行姿勢との間でスタンド取付金具に 回動自在に支持されている。

【０００７】

【作用】

本考案に係る二輪車用スタンドでは、走行時にはスタンド足を走行姿勢に回動 する。また、駐輪時には、たとえばスタンド足を回動させつつ前輪を持ち上げス タンド足を駐輪姿勢にする。これにより、前輪が浮いた状態で駐輪が可能となる 。

【０００８】 ここでは、駐輪時には、前輪を浮かせた状態で二輪車を支持しているので、前 輪がふらつかず安定性が向上する。なお、後輪はふらつかないので、固定する必 要はない。また、走行時には、スタンド足が運転者の前方に位置しているので、 スタンド足の姿勢を容易に確認できる。

【０００９】

【実施例】

図１において、本考案の一実施例を採用した自転車１は、フレーム体２と、フ レーム体２の前部に回動自在に支持された前ホーク３と、前ホーク３の先端に回 動自在に支持された前輪４と、フレーム体２の後端に回転自在に支持された後輪 ５とから主に構成されている。

【００１０】 フレーム体２の前部には、前ホーク３と連動するハンドル６が回動自在に支持 されている。また、フレーム体２の中央下部には、ハンガ部７が形成されている 。ハンガ部７には、ペダル８を含むギアクランク部９が回転自在に支持されてい る。ギアクランク部９は、チェーンにより後輪５のハブ軸に連結されている。ま た、フレーム体２の中央上部には、サドル１０が取り付けられている。

【００１１】 前輪４には、スタンド１１が取り付けられている。スタンド１１は、実線で示 す駐輪姿勢と、２点鎖線で示す走行姿勢とに回動自在である。スタンド１１は、 前ホーク３の先端に取り付けられたスタンド取付金具１２と、スタンド取付金具 １２に回動自在に取り付けられたスタンド足１３とを有している。 スタンド取付金具１２は、図２に拡大して示すように、その中心が前輪４のハ ブ軸１４に嵌め込まれる円形部１５と、円形部１５に連なり前ホーク３を抱き込 む支持部１６とを有している。円形部１５には、スタンド足１３を駐輪姿勢と走 行姿勢とで位置決めするための２つのストッパ１７，１８が形成されている。ま た、円形部１５と支持部１６との連接部分には、スプリング掛け１９が形成され ている。スプリング掛け１９には、スタンド足１３をストッパ１７，１８に接触 する方向に付勢するスプリング２０の一端が取り付けられている。スプリング２ ０の他端は、スタンド足１３の途中に形成されたスプリング掛け２１に取り付け られており、スプリング２０は、常に伸長状態で両スプリング掛け１９，２１間 に配置されている。

【００１２】 スタンド足１３は、図３に示すように、ハブ軸１４から前輪４の径方向に末広 がりに延びる左右１対のラジアル部材２５と、ラジアル部材２５の先端から折れ 曲がる左右１対の接地部材２６と、ラジアル部材２５の先端及び接地部材２６の 先端とをそれぞれ連結する２つの連結部材２７と、ラジアル部材２５の途中と接 地部材２６の途中とを連結する左右１対の補強部材２８とを有している。接地部 材２６は、スタンド足１３が駐輪姿勢及び走行姿勢に位置しているとき、略水平 となるようにラジアル部材２５の先端から折れ曲がっている。補強部材２８の途 中には、先端が前ホーク３に向かう係止アーム２９が固着されている。係止アー ム２９の先端には係止部３０が形成されている。係止部３０は二股の部材であり 、スタンド足１３が走行姿勢に位置しているとき、前ホーク３と係止し、スタン ド足１３を前ホーク３に保持し得る。

【００１３】 このように構成された自転車１では、走行時には、スタンド足１３を図１に実 線で示す駐輪姿勢から２点鎖線で示す走行姿勢にする。この場合、運転者は自転 車１を後方に押し、スタンド足１３を図１時計回りに回転させる。するとスタン ド足１３は、スプリンク２０の付勢力によりさらに時計回りに回転し、係止部３ ０が前ホーク３に係止する。この結果、スタンド足１３が前ホーク３に保持され る。このとき、スタンド足１３の接地部材２６は略水平姿勢となっている。この ため、スタンド足１３に荷物を乗せることができる。また、スタンド足１３が運 転者の前方に位置するので、姿勢を容易に確認できる。

【００１４】 一方、駐輪時には，運転者はスタンド足１３を図１反時計回りに回転させる。 するとスタンド足１３は、スプリンク２０の付勢力によりさらに時計回りに回転 し、スタンド足１３の折れ曲がり部が地面に接触する。この状態で自転車１の前 輪４を持ち上げると、スタンド足１３は、ストッパ１７に当たって駐輪姿勢にな る。このとき、接地部材は略水平になり、前輪４を持ち上げた状態で自転車１を 支持でき、坂道等に自転車１を駐輪してもふらつかず安定する。

【００１５】 ここでは、走行時に、スタンド足１３を荷物台に兼用できるとともに、スタン ド足の姿勢を容易に確認できるとともに、駐輪時に、前輪を持ち上げて自転車を 支持するので、自転車の安定性を向上できる。 〔他の実施例〕 （ａ） スタンド足の支持形態は前輪のハブ軸に支持される形態に限定されるも のではなく、スタンド取付金具に回動自在に支持されればどの様な形態でもよい 。 （ｂ） スタンド取付金具の取付位置は前ホークの先端に限定されず、前ホーク の途中でもよい。

【００１６】

【考案の効果】

本考案に係る二輪車用スタンドでは、駐輪時には、前輪を浮かせた状態で二輪 車を支持しているので、前輪がふらつかず安定性が向上する。また、走行時には 、スタンド足が運転者の前方に位置しているので、スタンド足の姿勢を容易に確 認できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を採用した自転車の側面図。

【図２】スタンド取付金具の側面拡大部分図。

【図３】スタンド足の走行姿勢を示す模式図。

【符号の説明】

１ 自転車 ３ 前ホーク ４ 前輪 １１ スタンド １２ スタンド取付金具 １３ スタンド足

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】駐輪時における二輪車の転倒を防止するた
   めの二輪車用スタンドであって、 前記二輪車の前ホークに取り付けられるスタンド取付金
   具と、 前輪を浮かせる駐輪姿勢と前輪を接地させる走行姿勢と
   の間で前記スタンド取付金具に回動自在に支持されたス
   タンド足と、 を備えた二輪車用スタンド。