JPH076047Y2 - 車両のアンチロツク制御装置 - Google Patents

車両のアンチロツク制御装置

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JPH076047Y2
JPH076047Y2 JP15479487U JP15479487U JPH076047Y2 JP H076047 Y2 JPH076047 Y2 JP H076047Y2 JP 15479487 U JP15479487 U JP 15479487U JP 15479487 U JP15479487 U JP 15479487U JP H076047 Y2 JPH076047 Y2 JP H076047Y2
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reservoir
brake
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pressure
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JP15479487U
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孝志 黒澤
薫 松本
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株式会社曙ブレーキ中央技術研究所
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両のアンチロック制御装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来より、車両制動時において生ずることのある車輪ロ
ックの現象を防止するために、車輪ロックの傾向にある
車輪に係るブレーキ油圧を、その車輪回転速度の状態に
依存して減圧,加圧,あるいは更に必要に応じて保持す
るための装置、すなわちアンチロック制御装置は様々に
提案されてきている。
ところで、かかるアンチロック制御装置を多くの車両に
広く汎用化させるためには、アンチロック制御の高応答
性等の高機能化と共に、特に信頼性の問題についても十
分考慮されねばないない。
従来の車両のアンチロック制御装置としては、例えばマ
スタシリンダと、このマスタシリンダからブレーキ油圧
が伝達されるように接続されたブレーキ装置と、前記マ
スタシリンダからブレーキ装置に至る経路の途中に介設
された常開型の第1電磁弁と、該経路途中の第1電磁弁
よりブレーキ装置側の位置で該ブレーキ装置に接続され
たリザーバ装置と、このブレーキ装置とリザーバ装置を
接続する経路の途中に介設された常閉型の第2電磁弁
と、前記第1電磁弁及び第2電磁弁をアンチロック制御
信号の指令に基づいて開閉を切換る電子回路で構成され
るアンチロック制御手段とを備え、前記リザーバ装置
は、一端が前記第2電磁弁を介してブレーキ装置に接続
されているリザーバ油室に臨み、かつ他端が油圧給排電
磁弁装置に接続された制御油室に臨むリザーバピストン
を有し、該油圧給排電磁弁装置は、前記アンチロック制
御手段によるブレーキ油圧加圧,減圧、更に必要に応じ
て付加される油圧保持の指令に基づいて前記制御油室へ
の補助圧力源の圧油給排を制御するようにしたものが開
示され(特開昭62-83241号公報)、より具体的には、例
えば添付の図面中、第2分岐経路21とリターンチェック
弁22がないものにより構成される。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記した従来のアンチロック制御装置に
おいて、アンチロック制御が終了した際、リザーバ装置
のリザーバピストンがリザーバ油室の容積をゼロとする
初期位置に必ずしも復帰しているとは言えず、リザーバ
ピストンを初期位置としてリザーバ装置における貯油容
量を最大限利用するために、リザーバピストンの初期位
置を検知するストロークスイッチを設け、このストロー
クスイッチの信号により第2電磁弁を閉路させている。
本考案はこれを簡便なものとするものである。
本考案は、このような観点からなされたもので、アンチ
ロック制御時において、減圧動作時にブレーキ装置のホ
イールシリンダからのブレーキ圧油を貯えるためのリザ
ーバ装置における貯油容量を常に最大限利用可能な状態
にすることにより、アンチロック制御の信頼性を高める
ことができる車両のアンチロック制御装置を提供するこ
とを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案の目的を達成するための要旨とするところは、マ
スタシリンダと、このマスタシリンダからブレーキ油圧
が伝達されるように接続されたブレーキ装置と、前記マ
スタシリンダからブレーキ装置に至る経路の途中に介設
された常開型の第1電磁弁と、該経路途中の第1電磁弁
よりブレーキ装置側の位置で該ブレーキ装置に接続され
たリザーバ装置と、このブレーキ装置とリザーバ装置を
接続する経路の途中に介設された常閉型の第2電磁弁
と、前記第1電磁弁及び第2電磁弁をアンチロック制御
信号の指令に基づいて開閉を切換るアンチロック制御手
段とを備え、前記リザーバ装置は、一端が前記第2電磁
弁を介してブレーキ装置に接続されているリザーバ油室
に臨み、かつ他端が油圧給排電磁弁装置に接続された制
御油室に臨むリザーバピストンを有し、該油圧給排電磁
弁装置は、前記アンチロック制御手段によるブレーキ油
圧加圧,減圧、更に必要に応じて付加される油圧保持の
指令に基づいて前記制御油室への補助圧力源の圧油給排
を制御する車両のアンチロック制御装置において、前記
ブレーキ液圧の伝達経路と前記リザーバ装置のリザーバ
油室との間に分岐経路を設けるとともに、該分岐経路に
リザーバ油室側からのブレーキ圧油のみの流入を許容す
る逆止弁を設けたことを特徴とする車両のアンチロック
制御装置にある。
[作用] 本考案によれば、電子制御回路の指令に基づくアンチロ
ック制御信号に応じて即座に動作する電磁弁により迅速
な対応ができ、アンチロック制御が終了すると、リザー
バ装置のリザーバ油室内のブレーキ圧油が逆止弁を通
り、分岐経路を経てブレーキ液圧の電圧経路に戻され、
リザーバピストンが初期位置に戻ることになる。
[実施例] 以下本考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第1図において1はブレーキ油圧伝達経路であり、マス
タシリンダM/Cからブレーキ装置のホイルシリンダW/Cの
間を接続している。3はこの経路1の途中に介設された
第1電磁弁であり、通常は常開されていて、アンチロッ
ク制御時に電子制御回路(ECU)11からのブレーキ圧保
持信号を入力として閉路され、アンチロック制御の解除
により通常状態に復帰される。
2は前記経路1の第1電磁弁3下流位置からリザーバ装
置5の入力側に形成されるリザーバ油室9の間に分岐接
続された第1分岐経路であり、途中に通常は常閉されて
いる第2電磁弁4が介設されていて、アンチロック制御
時の前記ECU11からのブレーキ油圧減圧信号、および加
圧信号を入力として開路されるようになっている。なお
本例では、第2電磁弁4はブレーキ油圧の保持時を含め
て第1電磁弁3と同一のアンチロック信号によって同時
に切換作動するようになっている。
リザーバ装置5は、シリンダ6内にリザーバピストン7
を収容し、このリザーバピストン7の一端側にはリザー
バ油室9が形成されると共に、他端は制御油室10に臨
み、更にリターンスプリング8によって通常はリザーバ
油室9の容積をゼロとする初期位置に偏倚静止されるよ
うになっている。
一方、ブレーキ油圧伝達経路1に対し、ホイールシリン
ダW/Cとリザーバ装置5の入力側に第2分岐経路21が設
けられ、途中にリザーバ装置5側からホイールシリンダ
W/C側へのブレーキ液の移動のみを許容するリターンチ
ェック弁22が設けられている。
なお、23は車輪速度を検出するスピードセンサである。
このような構成のリザーバ装置5によれば、リザーバ油
室9に対して第2電磁弁4の開路によってブレーキ圧油
が導入されると、制御油室10の油圧とバランスさせるよ
うにリザーバピストン7が移動し、これによってリザー
バ油室9内のブレーキ油圧を減圧,加圧、あるいは保持
することになる。
次ぎに制御油室10の油圧を制御する機構について説明す
る。
前記制御油室10は、アキュームレータ17との間で制御油
圧導入経路13の途中に常閉型の制御油圧導入用電磁弁
(以下加圧弁という)15を介して接続され、また油圧解
放槽18との間で制御油圧解放経路14の途中の常開型の制
御油圧解放用電磁弁(以下減圧弁という)16を介して接
続されている。
なお19は前記解放槽18からアキュームレータ17に圧油を
汲み上げる油圧ポンプ、20は汲み上げ経路である。
そして、本例における前記加圧弁15および減圧弁16によ
って構成される制御油室10に対する圧油給排電磁弁装置
は、通常時およびブレーキ油圧の減圧のためには制御油
室10の油圧を解放し、ブレーキ油圧の保持のためには減
圧弁16を閉路させ、ブレーキ油圧の加圧のためには、減
圧弁16の閉路と共に、加圧弁15を開路するように制御作
動され、これらの作動のためのアンチロックの各信号
は、ECU11により与えられる。
以上の構成をなすアンチロック制御装置の各電磁弁の作
動を、実際の車両制動時に照らして説明すると次の通り
である。
通常ブレーキ時、 第1電磁弁3、第2電磁弁4、および加圧弁15、減圧弁
16はいずれも図示状態にあり、したがってマスタシリン
ダM/Cからのブレーキ油圧はブレーキ装置のホイールシ
リンダW/Cに直接伝えられる。
またリザーバ装置5内の制御油室10内の油圧は解放槽18
に解放されている。
アンチロック制御時 (ブレーキ油圧減圧時) 本例では、スピードセンサ23からの車輪速度に基づきEC
U11が車輪のロック傾向を検出することでブレーキ油圧
の減圧信号を出力すると、第1電磁弁3の閉路、第2電
磁弁4の開路が同時に行なわれる。したがってブレーキ
装置のホイールシリンダW/CはマスタシリンダM/Cとの間
での連通が遮断され、本例では以後これら第1電磁弁3
と第2電磁弁4の切換状態は、アンチロック制御の解除
まで継続される。
前記の切換え動作によりブレーキ装置ホイールシリンダ
W/Cはリザーバ装置のリザーバ油室9に連通され、また
このとき加圧弁15、減圧弁16は初期状態を継続している
ため、リザーバ装置5内ではリザーバピストン7がリザ
ーバ油室9への流入プレーキ油圧の作用により左動し、
したがってブレーキ油圧は減圧する。
(ブレーキ油圧保持時) ブレーキ油圧の保持は、前記減圧時の状態から、減圧弁
16を閉路することによって行なわれる。すなわち、この
閉路によって制御油室10内の油圧は実質的にロックされ
るため、リザーバピストン7の左動は停止されることと
なるためである。
(ブレーキ油圧加圧時) ブレーキ油圧の加圧は、前記保持の状態から、加圧弁15
を開路することによって行なわれる。すなわちこの開路
によって制御油室10にはアキュームレータ17の圧油が導
入され、リザーバピストン7の右動によりリザーバ油室
9の容積減少が行なわれてブレーキ油圧の加圧が生ずる
のである。
そして、アンチロックの制御が解除されると、リザーバ
油室9内のブレーキ圧油はリターンスプリング8のばね
力によるリザーバピストン7の右動によりリターンチェ
ック弁22を通してマスタシリンダM/Cに戻り、リザーバ
ピストン7が初期位置に戻される。
したがって、次のアンチロック制御においてリザーバピ
ストン7の移動ストロークを最大限確保でき、アンチロ
ック制御動作の初期に、第2電磁弁4の開弁によりホイ
ールシリンダW/Cからリザーバ装置5に流入するブレー
キ圧油の流入量を充分貯えることができることとなる。
[考案の効果] 以上述べた本考案によれば、アンチロック制御の終了時
に、リザーバ装置のリザーバ油室内のブレーキ圧油は逆
止弁を通してマスタシリンダに戻るといった電気信号を
用いない機械的な構成で、リザーバ装置のリザーバ油室
の貯油容量を次のアンチロック制御時において最大限利
用可能な状態となり、アンチロック制御の信頼性を高め
ることができるといった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案よりなるアンチロック制御装置の一実施例
を示す構成概要図を示すものである。 1…ブレーキ油圧伝達経路 2…第1分岐経路 3…第1電磁弁(常開型) 4…第2電磁弁(常閉型) 5…リザーバ装置 6…シリンダ、7…リザーバピストン 8…リターンスプリング 9…リザーバ油室、10…制御油室 11…ECU 13…制御油圧導入経路 14…制御油圧解放経路 15…加圧弁(常閉型) 16…減圧弁(常開型) 17…アキュームレータ 18…解放槽、19…ポンプ 21…第2分岐経路 22…リターンチェック弁 23…スピードセンサ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタシリンダと、このマスタシリンダか
    らブレーキ油圧が伝達されるように接続されたブレーキ
    装置と、前記マスタシリンダからブレーキ装置に至る経
    路の途中に介設された常開型の第1電磁弁と、該経路途
    中の第1電磁弁よりブレーキ装置側の位置で該ブレーキ
    装置に接続されたリザーバ装置と、このブレーキ装置と
    リザーバ装置を接続する経路の途中に介設された常閉型
    の第2電磁弁と、前記第1電磁弁及び第2電磁弁をアン
    チロック制御信号の指令に基づいて開閉を切換るアンチ
    ロック制御手段とを備え、前記リザーバ装置は、一端が
    前記第2電磁弁を介してブレーキ装置に接続されている
    リザーバ油室に臨み、かつ他端が油圧給排電磁弁装置に
    接続された制御油室に臨むリザーバピストンを有し、該
    油圧給排電磁弁装置は、前記アンチロック制御手段によ
    るブレーキ油圧加圧,減圧、更に必要に応じて付加され
    る油圧保持の指令に基づいて前記制御油室への補助圧力
    源の圧油給排を制御する車両のアンチロック制御装置に
    おいて、 前記ブレーキ液圧の伝達経路と前記リザーバ装置のリザ
    ーバ油室との間に分岐経路を設けるとともに、該分岐経
    路にリザーバ油室側からのブレーキ圧油のみの流入を許
    容する逆止弁を設けたことを特徴とする車両のアンチロ
    ック制御装置。
JP15479487U 1987-10-09 1987-10-09 車両のアンチロツク制御装置 Expired - Lifetime JPH076047Y2 (ja)

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