JPH0760312B2 - 楽音信号発生装置 - Google Patents

楽音信号発生装置

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JPH0760312B2
JPH0760312B2 JP63001084A JP108488A JPH0760312B2 JP H0760312 B2 JPH0760312 B2 JP H0760312B2 JP 63001084 A JP63001084 A JP 63001084A JP 108488 A JP108488 A JP 108488A JP H0760312 B2 JPH0760312 B2 JP H0760312B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、外部から入力された音信号をサンプリング
してメモリに記憶し、その後このメモリに記憶した波形
サンプルデータを鍵操作等に応じて所望の音高で読み出
すことにより楽音信号を発生するようにしたサンプリン
グ方式の楽音信号発生装置に関し、特に、内蔵音源を有
し、外部音のサンプリングを行うことが指示されたとき
から所定時間内に外部からの音信号の入力がなかった場
合、この内蔵音源から発生した楽音信号を前記メモリに
書き込むようにした楽音信号発生装置に関する。
〔従来の技術〕
サンプリング方式の電子楽器として、従来は例えば特公
昭61−33199号公報や特公昭61−47435号公報に示された
ものなどがある。このような従来のサンプリング方式の
電子楽器においては、外部からの音信号をサンプリング
し、メモリに記憶するようになっているだけであり、電
子楽器内部に音源を有していても、この内部音源からの
楽音信号をサンプリング用のメモリに記憶することがで
きるようにはなっていない。
また、演奏者が外部からの音信号をメモリにサンプリン
グすることをスイッチ等により指示したにも拘らず、何
らかの事情(例えば外部音サンプリングの際の操作ミス
やマイクロフォン等の故障、あるいは外部音の入力し忘
れ、若しくは演奏者が席を外すことにより外部音サンプ
リング操作が中断されること、など)により外部音信号
が入力されない若しくはサンプリングされなかった場
合、従来の装置では、そのまま、いつまでも外部音信号
の入力を待機する状態となっていた。これは、演奏時に
サンプリング音を発音する必要があるため、必ず外部音
をサンプリングするようにするためである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のようなサンプリング方式の電子楽器においては、
上述のように、外部からの音信号をメモリにサンプリン
グすることを一旦指示したにも拘らず、何らかの事情に
より外部音信号が入力されない若しくはサンプリングさ
れなかった場合、そのまま、いつまでも外部音信号の入
力を待機する状態となっていたため、操作ミスであるこ
とに気付かない演奏者が演奏しようと思って鍵盤操作を
行ったとき、あるいは席を外していた演奏者が楽器の前
に戻ってきてそのまま鍵盤操作を行ったときなど、メモ
リにまだ音がサンプリングされていないために、鍵を押
しても音が出ない、という問題点があった。また、その
ような鍵を押しても音が出ない状態を、演奏者は故障と
誤解するおそれもあった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、外部音の
サンプリングを行うことが指示されたときから所定時間
内に外部からの音信号の入力がなかった場合、内蔵音源
から発生した楽音信号を自動的にメモリにサンプリング
するようにすることにより、サンプリング音入力待機状
態から離脱して演奏可能状態に移行し得るようにした楽
音信号発生装置を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る楽音信号発生装置は、外部から音信号を
取り入れる音信号入力手段と、楽音発生を指示する情報
に応じて楽音信号を発生する内蔵音源手段と、前記音信
号入力手段を介して取り入れた音信号の波形サンプルデ
ータまたは前記内蔵音源手段で発生された楽音信号の波
形サンプルデータを記憶する読み書き可能な記憶手段
と、前記音信号入力手段から音信号を取り入れてその波
形サンプルデータを前記記憶手段に書き込むことを指示
するサンプリング指示手段と、前記音信号入力手段を介
して取り入れた音信号の立上りを検出する立上り検出手
段と、前記サンプリング指示手段により前記波形サンプ
ルデータの書込みが指示されたときから所定時間内に前
記立上り検出手段により前記音信号の立上りが検出され
ない場合、前記内蔵音源手段から楽音信号を発生してそ
の波形サンプルデータを前記記憶手段に書き込むことを
指示するサンプリング制御手段と、前記記憶手段に記憶
された波形サンプルデータを読み出し、該読み出された
波形サンプルデータに対応する楽音信号を発生する読み
出し手段とを具えるものである。
これを図によって示すと、第1図のようであり、1が音
信号入力手段、2が内蔵音源手段、3が記憶手段、4が
サンプリング指示手段、5が立上り検出手段、6がサン
プリング制御手段、7が読出し手段、である。
〔作用〕
サンプリング指示手段4により音信号入力手段1から音
信号を取り入れてその波形サンプルデータを記憶手段3
に書き込むことが指示されると、サンプリング制御手段
6では、所定時間の計時を開始し、その間に立上り検出
手段5で音信号の立上り検出がなされるかを調べる。そ
の間に音信号入力手段1からの音信号の立上りが検出さ
れると、通常の通り、この音信号の波形サンプルデータ
が記憶手段3に記憶される。反対に、所定時間の間に音
信号入力手段1からの音信号の立上りが検出されなかっ
た場合は、サンプリング制御手段6では、内蔵音源手段
2から楽音信号を発生してその波形サンプルデータを記
憶手段3に書き込むことを指示する。
こうして、外部音のサンプリング開始時から一定時間の
間外部音信号の入力がなかった場合、内蔵音源手段2か
ら発生した楽音信号を記憶手段3にサンプリングし記憶
するモード(内部音サンプリングモード)に音サンプリ
ングモードが自動切換えされる。これにより、何らかの
事情により外部音サンプリングを一旦指示したにもかか
わらず外部音信号が記憶手段3にサンプリングされなか
った場合、自動的に内部音サンプリングモードに切り換
わり、記憶手段3に楽音信号が記憶される。従って、操
作ミスがあったことあるいは外部音のサンプリングをし
損なったことを気付かない演奏者が、サンプリング音を
演奏しようと思って鍵盤操作を行った場合でも、鍵を押
圧操作したとき問題なく楽音を発生させることができ、
故障等の誤解を演奏者に生じさせることなく、サンプリ
ング音の演奏を支障無く行うことができる。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照してこの発明の一実施例を詳細に
説明しよう。
第2図はこの発明に係る楽音信号発生装置を適用した電
子楽器の一実施例のハード構成を示すもので、この実施
例の電子楽器においてはCPU(中央処理ユニット)11、
プログラムROM(リードオンリーメモリ)12及びデータ
及びワーキングRAM(ランダムアクセスメモリ)13を含
むマイクロコンピュータ部によって各種の動作や処理が
制御される。鍵盤14は、楽音の音高を指定するための複
数の鍵を具えている。
操作パネル部15には、外部若しくは内部の音信号のサン
プリングを制御するためのあるいは楽音制御用の種々の
操作子やセレクタなどが設けられており、また、外部か
ら音信号を入力するためのマイクロフォン16が設けられ
ている。
アロケーションセレクタ17は、サンプリングした音を複
数の演奏パートのうちいずれかに割り振るための選択若
しくは設定を行うための操作子である。演奏パートは一
例として「メロディ」、「コード」、「ベース」の3パ
ートからなる。これを音域別に通常音域のパートとベー
ス音のパートに分類すると、「メロディ」と「コード」
のパートが通常音域のパートに相当し、「ベース」のパ
ートがベース音のパートに相当する。一例として、アロ
ケーションセレクタ17は、4つのプッシュスイッチ17a,
17b,17c,17dを有し、各スイッチ17a〜17dが夫々「メロ
ディ」、「コード」、「ベース」の各パート及び「オ
フ」に対応する。「オフ」とは、サンプリングした音を
どの演奏パートにも割り振らないことである。
レコードセレクタ18は、トーンジェネレータ部24内のデ
ータメモリ28に波形サンプルデータを記憶する場合にお
いて、外部から入力した音信号を記憶する(外部音サン
プリングモード)かあるいはこの電子楽器内の内蔵音源
であるFMトーンジェネレータ25から発生した楽音信号を
記憶する(内部音サンプリングモード)かの選択を行う
ためのものである。レコードセレクタ18において、内部
音サンプリングスイッチFMSMPLは内蔵音源であるFMトー
ンジェネレータ25から発生した楽音信号をデータメモリ
28に記憶すべきこと(内部音サンプリングモード)を選
択するスイッチ、外部音サンプリングスイッチEXSMPLは
外部から入力した音信号をデータメモリ28に記憶すべき
こと(外部音サンプリングモード)を選択するスイッ
チ、である。
サンプリング音編集操作子群19は、データメモリ28内に
記録したサンプリング音の編集処理を行うための操作子
である。サンプリング音の編集処理内容の一例を示す
と、既にメモリ28に記憶してある或る音の波形サンプル
データに対して、そのデータを消去せずに、別の音の波
形サンプルデータを重ね書きする「オーバーライト」処
理、メモリ28から読み出す波形サンプルデータに付与す
べきエンベロープを任意に設定・制御する処理、メモリ
28に記憶したサンプリング音の波形サンプルデータを逆
方向に読み出して行う演奏を行う「リバース」処理、メ
モリ28に記憶した波形サンプルデータを順方向に読み出
した後、逆方向に折返して読み出す演奏を行う「Uター
ン」処理、メモリ28に記憶した波形サンプルデータを繰
返し読み出す「ループ」処理、などその他様々な処理が
ある。なお、このようなサンプリング音の編集処理の詳
細例は例えば特願昭62−1209号明細書において示されて
いる。本明細書ではそのようなサンプリング音の編集処
理については特に詳しく説明しない。
音色セレクタ20は、この電子楽器内の内蔵音源であるFM
トーンジェネレータ25で発生する楽音信号の音色を選択
するためのものである。
自動演奏セレクタ21は、自動ベースコード演奏(ABC)
スイッチ21a,21bと、自動リズムセレクタ21cと、自動リ
ズムスタート/ストップスイッチ21dとを含んでいる。A
BC−ONスイッチ21aは自動ベースコード演奏をオンする
ためのもの、ABC−OFFスイッチ21bは自動ベースコード
演奏をオフするためのものである。自動リズムセレクタ
21cは、自動リズムの種類を選択するためのものであ
る。自動リズムスタート/ストップスイッチ21dは、自
動リズムのスタートとストップを制御するためのもので
ある。
調整用操作子群22は音高あるいは音量の調整を行うため
のものであり、ピッチスイッチPS、ボリュームスイッチ
VS、増加スイッチINC、減少スイッチINC、移調用アップ
スイッチUPS、移調用ダウンスイッチDWSを含んでいる。
ピッチスイッチPSは、データメモリ28から読み出すサン
プリング音の音高を微調整するためのものである。ボリ
ュームスイッチVSは楽音の全体音量を調整するためのも
のである。増加スイッチINCは、音高調整量あるいは音
量調整量を増加するためのものである。減少スイッチIN
Cは、音高調整量あるいは音量調整量を減少するための
ものである。ピッチスイッチPSをオンすると、増加スイ
ッチINCと減少スイッチINCをサンプリング音の音高調整
のために使用するモードとなる。この場合、一例とし
て、±50セントの範囲で1セント単位で音高調整(チュ
ーニング)を行うことができる。一方、ボリュームスイ
ッチVSをオンすると、増加スイッチINCと減少スイッチI
NCを楽音の全体音量調整のために使用するモードに切り
換わる。
特殊機能として、「基準音発音チューニング機能」があ
る。この機能は、ピッチスイッチPSを押し続けながら増
加スイッチINCまたは減少スイッチINCを操作したとき有
効となるものであり、増加スイッチINCまたは減少スイ
ッチINCの操作に応じてピッチ調整されたサンプリング
音(データメモリ28からの読出し音)を所定の基準音高
(たとえばA4音の音高)で発音すると同時に、内蔵音源
であるFMトーンジェネレータ25から同じ基準音高(A4音
の音高)の楽音をピッチ調整していない正規のピッチで
発音し、これを基準音としてピッチ調整されたサンプリ
ング音と耳で聴き比べ、サンプリング音のピッチ調整操
作に役立てるようにするものである。
移調用アップスイッチUPS及び移調用ダウンスイッチDWS
は、例えば±1オクターブの範囲で半音単位で楽音の音
高調整を行うものであり、アップスイッチUPSの操作に
より音高が上がり、ダウンスイッチDWSの操作により音
高が下がる。移調用アップスイッチUPS又は移調用ダウ
ンスイッチDWSを単独で操作すると、この楽器全体の音
高調整つまり移調が行われる。これに対して、特殊機能
として、サンプリング音に対してのみ音高調整つまり移
調を行う「サンプリング音移調機能」を実行することが
できる。
この「サンプリング音移調機能」は、ピッチスイッチPS
を押し続けながらアップスイッチUPS又はダウンスイッ
チDWSを操作したとき有効となるものである。このよう
にサンプリング音に対してのみ音高調整つまり移調を行
うことができるようにする理由は、外部からサンプリン
グした音信号の音高が必ずしも基準音高(例えばA4音の
音高)とは限らないため、これを基準音高に合せること
ができるようにするためである。
操作パネル部15においてはその他種々の楽音設定・制御
用の操作子群23も設けられている。
トーンジェネレータ部24は、内蔵音源としてのFMトーン
ジェネレータ25と、サンプリングしたディジタル波形サ
ンプルデータを記憶するためのデータメモリ28を含むサ
ンプリングトーンジェネレータ26と、リズムトーンジェ
ネレータ27とを具備している。このトーンジェネレータ
部24では、レコードセレクタ18の外部音サンプリングス
イッチEXSMPLにより外部音サンプリングモードが選択さ
れた場合、操作パネル部15に設けられたマイクロフォン
16を介して外部から入力された音信号をサンプリングし
てディジタル波形サンプルデータに変換し、これをデー
タメモリ28に書き込む。また、レコードセレクタ18の内
部音サンプリングスイッチFMSMPLにより内部音サンプリ
ングモードが選択された場合は、内蔵音源としてのFMト
ーンジェネレータ25から楽音信号を発生し、そのディジ
タル波形サンプルデータをデータメモリ28に書き込む。
また、演奏モードにおいては、鍵盤14での押鍵等に応じ
てFMトーンジェネレータ25から楽音信号を発生すると共
に、データメモリ28の波形サンプルデータを読み出して
これに基づきサンプリングトーンジェネレータ26から楽
音信号を発生する。また、自動演奏セレクタ21の選択状
態に応じてリズムトーンジェネレータ27からリズム音信
号を発生する。トーンジェネレータ部24から発生された
楽音信号はサウンドシステム29に与えられ、発音され
る。
内蔵音源としてのFMトーンジェネレータ25は、FM(周波
数変調)方式によって楽音信号の合成を行うものであ
る。一方、サンプリングトーンジェネレータ26では、基
本的には、データメモリ28に記憶している波形サンプル
データを読み出すことにより楽音信号を発生する。
トーンジェネレータ部24においてはタイマ30も設けられ
ている。このタイマ30は、外部音サンプリングモードに
おいてサンプリング開始時から一定時間の間外部音信号
の入力がなかった場合、内部音サンプリングモードにモ
ードを自動切換えするために、該一定時間の計時を行う
ためのものである。
データROM31は、楽音形成・制御用の各種のデータを記
憶しているものであり、その一例を示すと、音色セレク
タ20で選択可能な各音色に対応する音色パラメータ(FM
楽音合成演算用のパラメータ)を記憶している音色パラ
メータメモリ31a、リズムパターンメモリ31b、コードパ
ターンメモリ31c、ベースパターンメモリ31d、サンプリ
ング音パターンメモリ31eなどからなる。
リズムパターンメモリ31bは、リズムセレクタ21cで選択
可能な各リズム毎に、自動リズム音(打楽器音)の発生
パターンのデータを記憶しているものである。
コードパターンメモリ31cは、リズムセレクタ21cで選択
可能な各リズム毎に、自動コード音(伴奏和音)の発音
パターンのデータを記憶しているものである。
ベースパターンメモリ31dは、リズムセレクタ21cで選択
可能な各リズム毎に、自動ベース音の発音パターンのデ
ータを記憶しているものである。
特殊機能として、「エキストラパーカッション機能」が
あり、サンプリング音パターンメモリ31eはそのために
設けられたものである。「エキストラパーカッション機
能」は、サンプリングトーンジェネレータ26で発生すべ
き楽音(サンプリング音)の音高と発音タイミングパタ
ーンを自動リズムに対応して指定し、発音させる機能で
ある。サンプリング音パターンメモリ31eでは、リズム
セレクタ21cで選択可能な各リズム毎に、サンプリング
トーンジェネレータ26で発生すべき楽音(サンプリング
音)の音高と発音タイミングパターンのデータを記憶し
ている。
テンポクロック発生器32は、自動リズム演奏のためのテ
ンポクロックパルスを発生するものである。このテンポ
クロックパルスは、マイクロコンピュータ部に対するイ
ンタラプト信号として機能する。マイクロコンピュータ
部側では、インタラプト処理によりテンポクロックパル
スをカウントし、拍子タイミングを確立する。この拍子
タイミングデータつまりテンポクロックカウントデータ
に応じて、リズムパターンメモリ31b、コードパターン
メモリ31c、ベースパターンメモリ31d、サンプリング音
パターンメモリ31eから各パターンデータが読み出され
る。
なお、この実施例では、「エキストラパーカッション機
能」は、アロケーションセレクタ17のスイッチ17cの操
作によりサンプリング音が「ベース」のパートに割り振
られているにも拘らず、ABC−OFFスイッチ21bの操作に
よりABC機能がオフされているとき、有効となる。本来
ならば、サンプリング音が「ベース」のパートに割り振
られていたとしても、ABC機能のオフにより、サンプリ
ング音は発音されない。しかし、この「エキストラパー
カッション機能」により、リズムに応じてサンプリング
音を自動発音させることができる。
鍵盤14における押鍵・離鍵検出のための鍵走査及び発音
割当て処理や、操作パネル部15におけるスイッチ等の操
作検出のための走査及びその他の処理や、トーンジェネ
レータ部24におけるサンプリングデータの書込み・読出
し制御、など各種の処理がマイクロコンピュータ部によ
って実行される。
マイクロコンピュータ部によって実行される処理のう
ち、この発明に関連する処理のフローチャートの一例が
第5図以降に示されている。この処理に関連して使用さ
れるデータ及びワーキングRAM13内の記憶内容の一例が
第3図に示されている。
ALOCTは、アロケーションレジスタであり、サンプリン
グした音を割り振る演奏パートを示すデータを記憶す
る。「メロディ」パートのとき「1」、「コード」パー
トのとき「2」、「ベース」パートのとき「3」、「オ
フ」のとき「0」を記憶する。
FMTONEは、FM音色レジスタであり、音色セレクタ20によ
り選択された音色を示すデータを記憶する。
RCODEは、リズムレジスタであり、リズムセレクタ21cで
選択されたリズムを示すデータを記憶する。
RSTARTは、リズムスタート/ストップレジスタであり、
リズムオンのとき“1"、オフのとき“0"を記憶する。
TPCTRは、テンポカウンタであり、テンポクロック発生
器32から発生されたテンポクロックパルスをカウント
し、そのカウント値をレジストするものである。このカ
ウント値によって拍子タイミングが確立される。
ABCRGは、ABCレジスタであり、自動ベースコード演奏が
オンのとき“1"、オフのとき“0"を記憶する。
SWSTは、調整状態レジスタであり、増加スイッチINCと
減少スイッチDECをサンプリング音の音高調整のために
使用する状態のとき“1"、全体音量の調整のために使用
する状態のとき“0"を記憶する。
PVALは、音高調整値データであり、増加スイッチINCと
減少スイッチDECの操作に応じて設定されたサンプリン
グ音の音高調整値を示すものである。前述のように、一
例として、±50セントの範囲で1セント単位で音高調整
(チューニング)を行うことができるようになってい
る。
TPSVALは、サンプリング音移調値データであり、アップ
UPSとダウンスイッチDWSの操作に応じて設定されたサン
プリング音の移調値を示すものである。前述のように、
一例として、±1オクターブの範囲で半音単位で音高調
整すなわち移調を行うことができるようになっている。
TPFVALは、FM音移調値データであり、アップUPSとダウ
ンスイッチDWSの操作に応じて設定されたFM音(FMトー
ンジェネレータ25の発生音)の移調値を示すものであ
る。上述と同様に、一例として、±1オクターブの範囲
で半音単位で音高調整すなわち移調を行うことが可能で
ある。
PKONは、基準音発音チューニングモードレジスタであ
り、前述の「基準音発音チューニング機能」がオンのと
き、つまり、ピッチスイッチPSを押し続けながら増加ス
イッチINCまたは減少スイッチINCが操作されたとき、基
準音発音チューニングモードであることを示す“1"を記
憶し、そうでないとき“0"を記憶する。
NKCは、ニューキーコードレジスタであり、鍵盤14で新
たに押鍵された鍵のキーコード及び新たに離鍵された鍵
のキーコードを記憶する。
上述のようなレジスタあるいはデータのための領域がデ
ータ及びワーキングRAM13内に設けられている。また、
データ及びワーキングRAM13内には、FMトーンジェネレ
ータ25及びサンプリングトーンジェネレータ26(図中TG
はトーンジェネレータの略である)の各発音チャンネル
への発音割当て状態を記憶する発音割当てメモリの領域
や、操作パネル部15におけるサンプリング音編集操作子
群19及びその他の操作子群23の操作検出データを記憶す
るための領域、その他のデータ及びワーキング領域が設
けられている。
なお、一例として、FMトーンジェネレータ25における発
音チャンネル数は「6」、サンプリングトーンジェネレ
ータ26における発音チャンネル数は「4」である。
トーンジェネレータ部24の詳細例は第4図に示されてい
る。
第4図のトーンジェネレータ部20において、データ及び
アドレスバス33を介してマイクロコンピュータ部側とデ
ータの授受を行うために、インタフェース34が設けられ
ている。インタフェース34は、バッファレジスタを含む
ものである。マイクロコンピュータ部から与えられたデ
ータはインタフェース34を介してトーンジェネレータ部
24内の所定の回路に入力される。また、トーンジェネレ
ータ部24内のタイマ回路30から出力されたFMサンプリン
グ命令信号FMSTはデータバス33を介してインタラプト命
令としてマイクロコンピュータ部に与えられる。
トーンジェネレータ部24内の主要な回路について簡単に
説明する。
内蔵音源としてのFMトーンジェネレータ25は、FM(周波
数変調)方式によって楽音信号の合成を行うものであ
る。6チャンネルで同時に6音の楽音信号をFM方式によ
って発生することが可能である。マイクロコンピュータ
部の側からこのFMトーンジェネレータ25で発生すべき楽
音の音色の音色パラメータが与えられ、この音色パラメ
ータがインタフェース34を介してFMトーンジェネレータ
25に入力され、この音色パラメータに従ってFMトーンジ
ェネレータ25で合成する楽音信号の音色が決定される。
また、マイクロコンピュータ部においてFMトーンジェネ
レータ25内のいずれかのチャンネルに発音割当てを行う
ことが決定されると、割当てるべきチャンネルを示すチ
ャンネルナンバFCHと、そこに割当てられる楽音の音高
を示すキーコードFKC、及びキーオン信号KONが与えら
れ、インタフェース34を介してチャンネルナンバFCHと
キーオン信号KONはFMトーンジェネレータ25に入力さ
れ、キーコードFKCは更にトランスポーズ回路35を介し
てFMトーンジェネレータ25に入力される。FMトーンジェ
ネレータ25では、チャンネルナンバFCHによって指示さ
れた発音チャンネルに対応して該キーコードFKCとキー
オン信号KONを記憶し、これらに基づき楽音信号の発生
を開始する。発音を終了するときは、マイクロコンピュ
ータ部からインタフェース34を介して発音を終了すべき
チャンネルを示すチャンネルナンバFCHとキーオフ信号K
OFが与えられる。これに基づき、FMトーンジェネレータ
25では、チャンネルナンバFCHによって指示された発音
チャンネルにおけるキーオン信号KONの記憶を解除し、
該発音チャンネルにおける楽音信号のディケイを開始す
る。
マイクロコンピュータ部からインタフェース34を介して
FM音移調値データTPFVALがトランスポーズ回路35に与え
られる。トランスポーズ回路35では、上記キーコードFK
Cの値をFM音移調値データTPFVALに応じて半音単位で増
加若しくは減少する。例えば、キーコードFKCがA4音を
指示しているとき、FM音移調値データTPFVALが+1であ
れば、半音上のA#4音のキーコードに変換して出力す
る。変換されたキーコードFKC*がトランスポーズ回路3
5からFMトーンジェネレータ25に入力される。
FMトーンジェネレータ25では、各チャンネルで発生した
ディジタル楽音信号を加算し、それからアナログ変換
し、アナログの楽音信号を出力する。このアナログの楽
音信号はサウンドシステム29に与えられると共に、セレ
クタ36の「0」入力に与えられる。
セレクタ36の「1」入力には、操作パネル部15のマイク
ロフォン16でピックアップした外部からの音信号が入力
される。このセレクタ36は、サンプリングトーンジェネ
レータ26内のデータメモリ28に、外部からサンプリング
した音の波形サンプルデータを書き込むべきか、あるい
は内蔵音源であるFMトーンジェネレータ25から発生した
楽音信号の波形サンプルデータを書き込むべきか、の選
択を行うためのものである。
サンプリングトーンジェネレータ26内のデータメモリ28
に、外部からサンプリングした音の波形サンプルデータ
を書き込むべきときは、外部音サンプリング信号EXSPと
して“1"がマイクロコンピュータ部からインタフェース
34を介して与えられる。他方、サンプリングトーンジェ
ネレータ26内のデータメモリ28に、内蔵音源であるFMト
ーンジェネレータ25から発生した楽音信号の波形サンプ
ルデータを書き込むべきときは、内部音サンプリング信
号FMSPとして“1"がマイクロコンピュータ部からインタ
フェース34を介して与えられる。
フリップフロップ37は、外部音サンプリング信号EXSPを
セット入力Sに入力し、内部音サンプリング信号FMSPを
リセット入力Rに入力する。このフリップフロップ37の
出力Qがセレクタ36の制御入力に与えられる。外部音サ
ンプリング信号EXSPが“1"のとき、フリップフロップ37
の出力Qが“1"となり、セレクタ36は「1」入力に加わ
るマイクロフォン16からの外部音信号を選択する。他
方、内部音サンプリング信号FMSPが“1"のときは、フリ
ップフロップ37の出力Qが“0"となり、セレクタ36は
「0」入力に加わるFMトーンジェネレータ25からの内部
音信号を選択する。
セレクタ36で選択された音信号はアナログ/ディジタル
変換器38でディジタル変換される。ディジタル変換され
た波形サンプルデータは、ゲート39を介して、サンプリ
ングトーンジェネレータ26内のデータメモリ28のデータ
入力端子DTINに与えられる。また、アナログ/ディジタ
ル変換器38から出力された波形サンプルデータは立上り
検出回路40に与えられ、音の立上りが検出される。音の
立上り検出に応じてトリガパルスTRGが出力される。こ
のトリガパルスTRGは、データメモリ28への波形サンプ
ルデータの書込み開始タイミングを指示する信号として
使用される。
上述の外部音サンプリング信号EXSPと内部音サンプリン
グ信号FMSPがオア回路41を介してフリップフロップ42の
セット入力Sに入力されており、データメモリ28に外部
音若しくは内蔵音源からの音をサンプリングするときに
該フリップフロップ42の出力Qが“1"にセットされる。
このフリップフロップ42の出力Qはサンプリングイネー
ブル信号SPENとして上記ゲート39に与えられる。ゲート
39は、このサンプリングイネーブル信号SPENが“1"のと
き開き、アナログ/ディジタル変換器38からのサンプリ
ング音の波形サンプルデータをデータメモリ28のデータ
入力端子DTINに入力する。
サンプリングトーンジェネレータ26は、概ね、トランス
ポーズ回路43、マスタクロック発生器44、アドレス発生
器45、RAMからなるデータメモリ28、エンベロープ付与
回路46を含んでいる。
アドレス発生器45は、データメモリ28にサンプリング音
を書き込むときに書込みアドレス信号を発生するもので
あり、更に、このデータメモリ28からサンプリング音を
読みだすときに読出しアドレス信号を発生するものであ
る。アドレス発生器45から発生されたアドレス信号はデ
ータメモリ28のアドレス入力ADRSに与えられる。
サンプリングトーンジェネレータ26では、4チャンネル
で同時に4音の楽音信号を発生することが可能である。
従って、アドレス発生器45では4チャンネル分のアドレ
ス信号を時分割的に発生することが可能である。
サンプリング音をデータメモリ28に書き込むときは、書
込みレートに対応する音高のキーコードSKCがマイクロ
コンピュータ部の側からインタフェース34を介してサン
プリングトーンジェネレータ26に与えられ、トランスポ
ーズ回路43を介してアドレス発生器45に入力される。書
込みレートに対応する音高は、通常は所定の基準音高
(例えばA4音の音高)である。同時に、チャンネル1を
指示するチャンネルナンバSCHがマイクロコンピュータ
部の側からインタフェース34を介してサンプリングトー
ンジェネレータ26に与えられ、アドレス発生器45に入力
される。また、サンプリング音の立上りに応じて出力さ
れるトリガパルスTRGが立上り検出回路40からアドレス
発生器45に入力される。このトリガパルスTRGの入力に
応答して、アドレス発生器45ではチャンネル1において
上記基準音高の書込みレートに従って変化する書込みア
ドレス信号の発生を開始する。
トリガパルスTRGはフリップフロップ48のセット入力に
も与えられる。トリガパルスTRGによって“1"にセット
されたフリップフロップ48の出力信号はアンド回路49に
入力される。アンド回路49の他の入力にはフリップフロ
ップ42からのサンプリングイネーブル信号SPENとチャン
ネル1の時分割タイミングに同期するタイミング信号TC
H1が入力される。アンド回路49の出力信号がデータメモ
リ28の読み書き制御入力W/Rに与えられており、このア
ンド回路49の出力信号が“1"のときデータメモリ28が書
込みモードとされ、“0"のとき読出しモードとされる。
従って、書込み時は、書込みアドレス信号が発生するチ
ャンネル1のタイミングでデータメモリ28が書込みモー
ドとされ、セレクタ36,アナログ/ディジタル変換器38,
ゲート39を介してデータ入力端子DTINに入力されるサン
プリング音の波形サンプルデータが、書込みアドレス信
号によって指定されるデータメモリ28のアドレスに順次
書き込まれる。
データメモリ28における1サンプリング音分のメモリサ
イズに応じて書込みアドレス範囲が決まっており、エン
ドアドレス検出回路50ではこの書込みアドレス範囲にお
ける最終アドレスを検出する。すなわち、アドレス発生
器45から発生される書込みアドレス信号をエンドアドレ
ス検出回路50に入力し、これが最終アドレスに達したと
きエンド検出信号ENDとして“1"を出力する。
エンド検出信号ENDはアドレス発生器45に与えられ、こ
れに基づき書込みアドレス信号の発生を終了する。ま
た、エンド検出信号ENDはフリップフロップ42,48のリセ
ット入力Rにも与えられ、これに基づきサンプリングイ
ネーブル信号SPENを“0"にリセットし、かつフリップフ
ロップ48をリセットして書込みモードを終了する。
書込みモードを終了すると、アンド回路49の出力は常時
“0"となり、データメモリ28は読出しモードとなる。
なお、外部音サンプリング信号EXSPがタイマ30のスター
トトリガ入力STに与えられており、外部音サンプリング
モードに設定されたときつまり外部音サンプリング信号
EXSPが“0"から“1"に立ち上がったとき、タイマ30の計
時動作がスタートする。タイマ30のリセット入力Rには
トリガパルスTRGが与えられる。タイマ30の動作時間は
例えば10秒程度であり、この動作時間内にトリガパルス
TRGが与えられれば、タイマ30はリセットされ、出力は
出ない。他方、トリガパルスTRGが与えられないまま10
秒の動作時間が経過すると、タイマ30の出力信号が“1"
となり、これがFMサンプリング命令信号FMSTとしてデー
タバス33を介してインタラプト命令としてマイクロコン
ピュータ部に与えられる。マイクロコンピュータ部で
は、FMサンプリング命令信号FMSTが与えられると内部音
サンプリングモードにモードを切換える。こうして、外
部音のサンプリング開始時から一定時間の間外部音信号
の入力がなかった場合、内部音サンプリングモードにモ
ードが自動切換えされる。これにより、何らかの事情
(例えば外部音サンプリングの際の操作ミスやマイクロ
フォン等の故障、あるいは外部音の入力し忘れ、若しく
は外部音サンプリング操作の中断など)により外部音サ
ンプリングを一旦指示したにもかかわらず外部音信号が
サンプリングされなかった場合、自動的に内部音サンプ
リングモードに切り換わり、データメモリ28に内部音が
サンプリングされる。これにより、演奏時にサンプリン
グトーンジェネレータ26を支障無く利用することができ
る。
サンプリングトーンジェネレータ26からの楽音信号の発
生は、マイクロコンピュータ部における発音割当てに従
って行われる。マイクロコンピュータ部においてサンプ
リングトーンジェネレータ26内のいずれかのチャンネル
に発音割当てを行うことが決定されると、割当てるべき
チャンネルを示すチャンネルナンバSCHと、そこに割当
てられるべき楽音の音高を示すキーコードSKC、及びキ
ーオン信号SKONが与えられ、インタフェース34を介して
チャンネルナンバSCHとキーオン信号SKONはアドレス発
生器45に入力され、キーコードSKCは更にトランスポー
ズ回路43を介してアドレス発生器45に入力される。アド
レス発生器45では、チャンネルナンバSCHによって指示
された発音チャンネルに対応して該キーコードSKCとキ
ーオン信号SKONを記憶し、これらに基づきキーコードSK
Cの音高に対応するレートで変化する読出しアドレス信
号を、チャンネルナンバSCHによって指示されたチャン
ネルに対応する時分割タイミングで発生する。
マイクロコンピュータ部からインタフェース34を介して
サンプリング音移調値データTPSVALがトランスポーズ回
路43に与えられる。トランスポーズ回路43では、上記キ
ーコードSKCの値をサンプリング音移調値データTPSVAL
に応じて半音単位で増加若しくは減少する。例えば、キ
ーコードSKCがA4音を指示しているとき、サンプリング
音移調値データTPSVALが+1であれば、半音上のA#4
音のキーコードに変換して出力する。変換されたキーコ
ードSKC*がトランスポーズ回路43からアドレス発生器4
5に入力される。
マイクロコンピュータ部からインタフェース34を介して
音高調整値データPVALがマスタクロック発生器44に与え
られる。マスタクロック発生器44では、音高調整値デー
タPVALに応じてマスタクロックパルスの周波数を制御す
る。周波数制御されたマスタクロックパルスがアドレス
発生器45に与えられ、このマスタクロックパルスに従っ
て該アドレス発生器45で発生するアドレス信号の基本の
タイミングが設定される。従って、音高調整値データPV
ALに応じてマスタクロックパルスの周波数が制御される
ことにより、上記キーコードSKC*に応じて決定される
アドレス信号の変化レートが微妙に可変制御され、セン
ト単位の音高調整を行うことができる。
なお、サンプリングイネーブル信号SPENがマスタクロッ
ク発生器44に入力されるようになっており、サンプリン
グ時はマスタクロックパルスの周波数が制御されること
を禁止する。これは、データメモリ28へのサンプリング
された波形サンプルデータの書込みは、基準音高(A4
音)の正規のピッチに対応する一定のレートで行うよう
にするためである。
また、サンプリング音編集用の各種データSEDがマイク
ロコンピュータ部からインタフェース34を介してサンプ
リングトーンジェネレータ26に与えられる。これらのサ
ンプリング音編集用データSEDは、アドレス発生器45及
びエンベロープ付与回路46に入力される。アドレス発生
器45では、このサンプリング音編集用データSEDに応じ
て前述の「リバース」、「Uターン」、「ループ」等の
サンプリング音発音態様に応じた読出しアドレス制御を
行うことができる。また、エンベロープ付与回路46で
は、このサンプリング音編集用データSEDに応じて「エ
コー」等のための特殊なエンベロープ制御を行うことが
できる。
エンベロープ付与回路46では、インタフェース34を介し
て与えられるチャンネルナンバSCHとキーオン信号SKON
に応じて該チャンネルナンバSCHによって指示されたチ
ャンネルに対応して音量制御用エンベロープ信号を発生
し、データメモリ28から読み出された該チャンネルの波
形サンプルデータに対して音量エンベロープを付与す
る。音量エンベロープが付与された波形サンプルデータ
はアキュムレータ51で全チャンネル分加算され、その後
ディジタル/アナログ変換器52でアナログ信号に変換さ
れ、サウンドシステム29に与えられる。
発音を終了するときは、マイクロコンピュータ部からイ
ンタフェース34を介して発音を終了すべきチャンネルを
示すチャンネルナンバSCHとキーオフ信号SKOFが与えら
れる。これに基づき、エンベロープ付与回路46では、チ
ャンネルナンバSCHによって指示されたチャンネルにお
ける音量制御用エンベロープ信号のディケイを開始す
る。
リズムトーンジェネレータ27には、各リズム音(打楽器
音)の発音タイミングにおいて、マイクロコンピュータ
部からインタフェース34を介して、発音タイミング信号
が与えられる。リズムトーンジェネレータ27では、発音
タイミング信号が与えられたリズム音(打楽器音)の音
信号を発生し、サウンドシステム29に与える。
次に、第5図以後のフローチャートを参照して、この電
子楽器の各種動作について説明する。
第5図に示すメインルーチンにおいては、まず最初に、
データ及びワーキングRAM13内の各種レジスタ類の内容
を初期設定する。
「アロケーションセレクタスキャン処理」においては、
アロケーションセレクタ17の各スイッチ17a〜17dの状態
を走査し、オンされたスイッチに応じて所定の処理を実
行する。ここでは、いずれかのスイッチ17a〜17dがオフ
からオンに変わったことを検出したとき、そのスイッチ
17a〜17dに応じて第6図(a)〜第6図(d)のスイッ
チオンイベントルーチンを実行する。
「レコードセレクタスキャン処理」においては、レコー
ドセレクタ18の各スイッチの状態を走査し、オンされた
スイッチに応じて所定の処理を実行する。ここでは、外
部音サンプリングスイッチEXSMPLがオフからオンに変わ
ったことを検出したとき、第7図のEXSMPLオンイベント
ルーチンを実行する。また、内部音サンプリングスイッ
チFMSMPLがオフからオンに変わったことを検出したと
き、第8図のFMSMPLオンイベントルーチンを実行する。
また、前述のFMサンプリング命令信号FMSTが与えられた
とき、FMSTインタラプトルーチンとして第8図のFMSMPL
オンイベントルーチンと同様の処理を実行する。
「音色セレクタスキャン処理」においては、音色セレク
タ20の状態を走査し、音色選択操作に応じて所定の処理
を実行する。ここでは、何らかの音色を選択する操作が
なされたことを検出すると、第9図の音色選択イベント
ルーチンを実行する。
「自動演奏セレクタスキャン処理」においては、自動演
奏セレクタ21の操作状態を検出し、この検出に応じて所
定の処理を実行する。ここでは、ABC−ONスイッチ21aが
オフからオンに変わったことを検出したとき、第10図
(a)のABC−ONイベントルーチンを実行する。また、A
BC−OFFスイッチ21bがオフからオンに変わったことを検
出したとき、第10図(b)のABC−OFFイベントルーチン
を実行する。また、自動リズムセレクタ21cにより何ら
かのリズムを選択する操作がなされたことを検出する
と、第11図のリズム選択イベントルーチンを実行する。
また、自動リズムスタート/ストップスイッチ21dがオ
フからオンに変わったことを検出したとき、第12図のリ
ズムスタート/ストップイベントルーチンを実行する。
「調整用操作子スキャン処理」においては、調整用操作
子群22の操作状態を検出し、この検出に応じて所定の処
理を実行する。ここでは、ピッチスイッチPSがオフから
オンに変わったことを検出したとき、第13図のピッチス
イッチオンイベントルーチンを実行する。反対に、ピッ
チスイッチPSがオンからオフに変わったことを検出した
とき、第14図のピッチスイッチオフイベントルーチンを
実行する。また、ボリュームスイッチVSがオフからオン
に変わったことを検出したとき、第15図のボリュームス
イッチオンイベントルーチンを実行する。また、増加ス
イッチINCがオフからオンに変わったことを検出したと
きは第16図の増加スイッチオンイベントルーチンを実行
する。反対に、増加スイッチINCがオンからオフに変わ
ったことを検出したときは第17図の増加スイッチオフイ
ベントルーチンを実行する。減少スイッチINCがオフか
らオンに変わったことを検出したときも第16図に似た減
少スイッチオンイベントルーチン(図示せず)を実行
し、減少スイッチINCがオンからオフに変わったことを
検出したときも第17図に似た減少スイッチオフイベント
ルーチン(図示せず)を実行する。また、移調用アップ
スイッチUPSがオフからオンに変わったことを検出した
ときは第18図の移調アップスイッチオンイベントルーチ
ンを実行する。移調用ダウンスイッチDWSがオフからオ
ンに変わったことを検出したときは第18図に似た移調ダ
ウンスイッチオンイベントルーチン(図示せず)を実行
する。
「サンプリング音編集操作子スキャン処理」において
は、サンプリング音編集操作子群19の各操作子の操作状
態を検出走査し、検出した編集操作内容に応じて所定の
処理を実行する。ここでの処理に基づき前述のサンプリ
ング音編集用データSEDが発生され、トーンジェネレー
タ部24に送出される。
「その他操作子スキャン処理」においては、操作パネル
部15におけるその他の楽音設定・制御用の操作子群23の
各操作子の操作状態を検出走査し、検出した操作内容に
応じて所定の処理を実行する。
「押鍵検出・発音割当て処理」においては、鍵盤14にお
ける押鍵及び離鍵を検出し、押圧鍵に対応する楽音の発
生を適宜の発音チャンネルに割当てる処理及び離鍵検出
に基づく処理を実行する。ここでは、新たな押鍵を検出
したとき第19図のニューキーオンイベントルーチンを実
行し、新たな離鍵を検出したとき第20図のニューキーオ
フイベントルーチンを実行する。
また、メインルーチンの実行中に、テンポクロック発生
器32からテンポクロック信号が与えられると、第21図の
テンポクロックインタラプトルーチンを実行する。
サンプリング音の割り振り 演奏者は、アロケーションセレクタ17の操作によりサン
プリング音を所望の演奏パートに割り振ることができ
る。
「メロディ」のパートに割り振りたい場合は、アロケー
ションセレクタ17のスイッチ17aをオンする。すると、
第6図(a)のメロディスイッチオンイベントルーチン
が実行され、アロケーションレジスタALOCTにおいて、
「メロディ」のパートに割り振ったことを示すデータ
「1」がストアされる。
「コード」のパートに割り振りたい場合は、アロケーシ
ョンセレクタ17のスイッチ17bをオンする。すると、第
6図(b)のコードスイッチオンイベントルーチンが実
行され、アロケーションレジスタALOCTにおいて、「コ
ード」のパートに割り振ったことを示すデータ「2」が
ストアされる。
「ベース」のパートに割り振りたい場合は、アロケーシ
ョンセレクタ17のスイッチ17cをオンする。すると、第
6図(c)のベーススイッチオンイベントルーチンが実
行され、アロケーションレジスタALOCTにおいて、「ベ
ース」のパートに割り振ったことを示すデータ「3」が
ストアされる。
サンプリング音をどのパートにも割り振らない場合は、
アロケーションセレクタ17のスイッチ17dをオンする。
すると、第6図(d)のオフスイッチオンイベントルー
チンが実行され、アロケーションレジスタALOCTにおい
て、どのパートにも割り振らないことを示すデータ
「0」がストアされる。
外部音のサンプリング 外部から入力した音信号をトーンジェネレータ部24内の
データメモリ28にサンプリングしたい場合は、レコード
セレクタ18の外部音サンプリングスイッチEXSMPLをオン
する。すると、第7図のEXSMPLオンイベントルーチンが
実行される。ここでは、まず、サンプリングトーンジェ
ネレータ26に対してキーコードSKCとして所定の基準音
高(例えばA4音の音高)のキーコードを送出し、かつ、
チャンネルナンバSCHとしてチャンネル1を指示するデ
ータを送出する(ステップ60)。次に、サンプリングス
タート命令として外部音サンプリング音EXSPをトーンジ
ェネレータ部24に対して送出する(ステップ61)。
これにより、第4図のトーンジェネレータ部24では、セ
レクタ36でマイクロフォン16からの外部音信号を選択す
る状態となり、かつサンプリングイネーブル信号SPENが
“1"となってゲート39を開き、セレクタ36で選択された
外部音信号をデータメモリ28のデータ入力端子DTINに入
力する。また、アドレス発生器45では、チャンネル1で
所定の基準音高(A4音の音高)に対応するレートの書込
みアドレス信号を発生する状態に設定される。また、外
部音サンプリング信号EXSPに応じてタイマ30がスタート
する。
この状態で、タイマ30の動作時間が経過する前に、マイ
クロフォン16から外部音信号を入力すると、この外部音
信号の立上りに応じて立上り検出回路40からトリガパル
スTRGが出力される。このトリガパルスTRGに応じてアド
レス発生器45では、チャンネル1で基準音高(A4)に対
応するレートで書込みアドレス信号の発生を開始する。
また、データメモリ28がチャンネル1の時分割タイミン
グで書込みモードに設定され、ゲート39を介してデータ
入力端子DTINに入力される外部音信号の波形サンプルデ
ータを書込みアドレス信号によって指定されるアドレス
に書き込む。一方、トリガパルスTRGによって、タイマ3
0は動作時間満了前にリセットされる。
内蔵音源からのサンプリング 内蔵音源であるFMトーンジェネレータ25から発生した楽
音信号をトーンジェネレータ部24内のデータメモリ28に
サンプリングしたい場合は、レコードセレクタ1の内部
音サンプリングスイッチFMSMPLをオンする。すると、第
8図のFMSMPLオンイベントルーチンが実行される。ここ
では、まず、サンプリングトーンジェネレータ26に対し
てキーコードSKCとして所定の基準音高(A4音)のキー
コードを送出し、かつ、チャンネルナンバSCHとしてチ
ャンネル1を指示するデータを送出する(ステップ6
2)。
次に、アロケーションレジスタALOCTの内容が「ベー
ス」のパートを示す「3」であるかを調べる(ステップ
63)。
サンプリング音が「ベース」のパートに割り振られてい
ない場合つまり「メロデイ」や「コード」の通常音域の
パートに割り振られている場合は、ステップ64に行き、
FMトーンジェネレータ25に対してキーコードFKCとして
所定の基準音高(A4音)のキーコードを送出し、かつ、
チャンネルナンバFCHとして任意のチャンネルを指示す
るデータを送出する。
他方、サンプリング音が「ベース」のパートに割り振ら
れている場合は、ステップ65に行き、FMトーンジェネレ
ータ25に対してキーコードFKCとして所定の基準音高よ
りも1オクターブ低い音高(A3音)のキーコードを送出
し、かつ、チャンネルナンバFCHとして任意のチャンネ
ルを指示するデータを送出する。
次に、サンプリングスタート命令として内部音サンプリ
ング信号FMSPをトーンジェネレータ部24に対して送出す
る(ステップ66)。次に、上記チャンネルナンバFCHの
チャンネルに対応してキーオン信号KONを送出する。
これにより、サンプリング音が「メロデイ」や「コー
ド」の通常音域のパートに割り振られている場合は、第
4図のFMトーンジェネレータ25では、所定の基準音高
(A4音)を持つ楽音信号を発生する。一方、サンプリン
グ音が「ベース」のパートに割り振られている場合は、
第4図のFMトーンジェネレータ25では、所定の基準音高
よりも1オクターブ低い音高(A3音)を持つ楽音信号を
発生する。また、内部音サンプリング信号FMSPの“1"に
応じて、セレクタ36でFMトーンジェネレータ25から発生
した楽音信号を選択する状態となる。そして、ゲート39
が開かれ、セレクタ36で選択されたFMトーンジェネレー
タ25からの楽音信号をデータメモリ28のデータ入力端子
DTINに入力する。また、アドレス発生器45では、チャン
ネル1で所定の基準音高(A4音の音高)に対応するレー
トの書込みアドレス信号を発生する。こうして、FMトー
ンジェネレータ25から発生した楽音信号がデータメモリ
28に書き込まれる。
このように、データメモリ28にサンプリングする内蔵音
源からの楽音信号の音高が、「ベース」のパートの割り
振る場合と通常音域のパートに割り振る場合とでは、
「ベース」のパートに割り振る場合のほうが1オクター
ブ低くされる。そうすると、読出し時において、同じ読
出しレートでデータメモリ28から読み出される波形サン
プルデータの音高は、ベース音のパートに割り振られた
波形サンプルデータに対応する楽音信号の場合の方が通
常音域のパートに割り振られた波形サンプルデータに対
応する楽音信号の場合に比べて1オクターブだけ低い音
高となる。例えば、A4音の音高レートで読み出すとする
と、通常音域のパートに割り振られた波形サンプルデー
タに対応する楽音信号は同じA4音の音高であるが、ベー
ス音のパートに割り振られた波形サンプルデータに対応
する楽音信号はそれよりも1オクターブだけ低いA3音の
音高となる。従って、例えば、鍵盤14で最低C3音までし
か音高指定することができないとしても、C3音の音高指
定によりベース音のパートに割り振られた波形サンプル
データに対応する楽音信号はC2音の音高で発生されるこ
とになり、鍵盤14及びアドレス発生器45の構成が比較的
狭い音域に対応した比較的簡単なものであっても、読出
し・演奏時に十分に低い音域でベース音のパートに割り
振られた内部サンプリング音を発音することができるよ
うになるのである。
内蔵音源からの自動サンプリング 外部音サンプリング時に、マイクロフォン16からの外部
音信号の入力がないまま、あるいは立上り検出回路40で
外部音信号の立上りが検出されないまま、タイマ30の動
作時間が経過すると、立上り検出回路40からトリガパル
スTRGが出力されないめに、タイマ30の動作時間終了時
に該タイマ30からFMサンプリング命令信号FMSTが発生さ
れる。これに応じて、FMSTインタラプトルーチンとして
第8図のFMSMPLオンイベントルーチンと同様の処理が実
行される。従って、上述と同様の処理により、FMトーン
ジェネレータ25から発生した楽音信号がデータメモリ28
に書き込まれる。こうして、外部音のサンプリング開始
時から一定時間の間外部音信号の入力がなかった場合、
内部音サンプリングモードにモードが自動切換えされ
る。これにより、何らかの事情(例えば外部音サンプリ
ングの際の操作ミスやマイクロフォン等の故障、あるい
は外部音の入力し忘れ、若しくは外部音サンプリング操
作の中断など)により、外部音サンプリングを一旦指示
したにもかかわらず外部音信号がサンプリングされなか
った場合、自動的に内部音サンプリングモードに切り換
わり、FMトーンジェネレータ25から発生した楽音信号が
データメモリ28にサンプリングされる。
FM音色の選択 FMトーンジェネレータ25で発生する楽音信号の音色は音
色セレクタ20によって選択する。音色セレクタ20によっ
て所望の音色を選択する操作を行うと、第9図の音色選
択イベントルーチンが実行される。ここでは、まず、選
択された音色を示すコード信号をFM音色レジスタFMTONE
にレジストする(ステップ68)。次に、FM音色レジスタ
FMTONEにレジストされた音色コードに対応する音色パラ
メータをデータROM31内の音色パラメータメモリ31aから
読み出し、これをFMトーンジェネレータ25に送出する
(ステップ69)。これにより、FMトーンジェネレータ25
で発生する楽音信号の音色が音色セレクタ20によって選
択された音色に設定される。
ABCの選択 自動ベースコード演奏を行うときはABC−ONスイッチ21a
をオンする。ABC−ONスイッチ21aがオフからオンに変わ
ると、第10図(a)のABC−ONイベントルーチンが実行
される。このルーチンでは、ABCレジスタABCRGの内容を
“1"にセットする。
自動ベースコード演奏を行わないときはABC−OFFスイッ
チ21bをオンする。ABC−OFFスイッチ21bがオフからオン
に変わると、第10図(b)のABC−OFFイベントルーチン
が実行される。このルーチンでは、ABCレジスタABCRGの
内容を“0"にリセットする。
自動リズムの選択及びスタート/ストップ 自動リズムセレクタ21cにより所望のリズムを選択する
操作を行うと、第11図のリズム選択イベントルーチンが
実行される。ここでは、選択されたリズムを示すコード
信号をリズムレジスタRCODEにレジストする。
自動リズム演奏をスタートするときまたはストップとき
は、自動リズムスタート/ストップスイッチ21dをオン
する。すると、第12図のリズムスタート/ストップイベ
ントルーチンが実行される。ここでは、リズムスタート
/ストップレジスタRSTARTの内容を反転する。リズムス
タート/ストップレジスタRSTARTの内容が“1"のとき自
動リズム演奏のスタートを指示し、“0"のとき自動リズ
ム演奏のストップを指示する。従って、自動リズムスタ
ート/ストップスイッチ21dをオンする毎に自動リズム
演奏のスタートとストップが切り換わる。
サンプリング音の音高調整 増加スイッチINC及び減少スイッチDECをサンプリング音
の音高調整のために使用する場合は、ます、ピッチスイ
ッチPSをオンする。すると、第13図のピッチスイッチオ
ンイベントルーチンが実行される。ここでは、調整状態
レジスタSWSTの内容が“1"にセットされる。調整状態レ
ジスタSWSTの内容が“1"にセットされた場合は、増加ス
イッチINC及び減少スイッチDECをサンプリング音の音高
調整のために使用する状態であることを示している。
反対に、増加スイッチINC及び減少スイッチDECを全体音
量調整のために使用する場合は、ボリュームスイッチVS
をオンする。この場合は、第15図のボリュームスイッチ
オンイベントルーチンが実行され、調整状態レジスタSW
STの内容が“0"にリセットされ、増加スイッチINC及び
減少スイッチDECを全体音量調整のために使用する状態
であることを示す。
増加スイッチINCをオンすると、第16図の増加スイッチ
オンイベントルーチンが実行される。ここでは、まず、
調整状態レジスタSWSTの内容が“1"であるかを調べる
(ステップ70)。“1"つまりサンプリング音の音高調整
を行う状態であれば、ステップ71に行き、音高調整値デ
ータPVLを1増加する。次に、この音高調整値データPVA
Lをサンプリングトーンジェネレータ26に対して送出す
る(ステップ72)。次に、ピッチスイッチPSがオンされ
続けているかを調べ(ステップ73)、オンされていなけ
れば、リターンする。こうして、増加スイッチINCの1
回のオン操作に応じて音高調整値データPVALが1増加さ
れる。
減少スイッチDECがオンされた場合は、図示しない減少
スイッチオンイベントルーチンが実行される。この減少
スイッチオンイベントルーチンは、第16図の増加スイッ
チオンイベントルーチンとほぼ同様の処理を実行するル
ーチンであり、異なる点は、この減少スイッチオンイベ
ントルーチンでは音高調整値データPVALが1減少される
点である。こうして、減少スイッチDECの1回のオン操
作に応じて音高調整値データPVALが1減少される。
このようにして所望の値に設定された音高調整値データ
PVALが第4図のサンプリングトーンジェネレータ26のマ
スタクロック発生器44に入力され、前述のように、で発
生する楽音信号の音高を1セント単位で微調整する。
なお、全体音量を調整する場合は、調整状態レジスタSW
STの内容が“0"であるため、第16図のステップ70はNOで
あり、ステップ77に行き、全体音量調整値を1増加する
処理を行う。
基準音発音チューニング機能 音高調整中のサンプリング音をサンプリングトーンジェ
ネレータ26で発音すると共に、基準音をFMトーンジェネ
レータ25で発音し、基準音とピッチ調整されたサンプリ
ング音とを耳で聴き比べることができるようにする「基
準音発音チューニング機能」を実行するには、ピッチス
イッチPSを押し続けながら増加スイッチINCまたは減少
スイッチINCを操作する。
この場合、例えばピッチスイッチPSを押し続けながら増
加スイッチINCをオンしたとすると、第16図のステップ7
3がYESとなり、ステップ74に行く。ここでは、FMトーン
ジェネレータ25に対してキーコードFKCとして所定の基
準音高(A4音)のキーコードを送出し、かつ、チャンネ
ルナンバFCHとして任意のチャンネルを指示するデータ
を送出し、同時にこのチャンネルに対応してキーオン信
号KONを送出する。
次に、サンプリングトーンジェネレータ26に対してキー
コードSKCとして所定の基準音高(A4音)のキーコード
を送出し、かつ、チャンネルナンバSCHとして任意のチ
ャンネルを指示するデータを送出し、同時にこのチャン
ネルに対応してキーオン信号SKONを送出する(ステップ
75)。
次に、基準音発音チューニングモードレジスタPKONの内
容を“1"にセットし(ステップ76)、基準音発音チュー
ニングモードであることを示す。
これにより、第4図のFMトーンジェネレータ25では、所
定の基準音高(A4音)を持つ楽音信号を発生し、これが
サウンドシステム29を介して発音される。同時に、第4
図のサンプリングトーンジェネレータ26でも、サンプリ
ング音の楽音信号を所定の基準音高(A4音)で発生し、
これがサウンドシステム29を介して発音される。但し、
サンプリングトーンジェネレータ26から発生される楽音
信号の音高は音高調整値データPVALに応じて音高調整
(チューニング)されたものである。こうして、音高調
整中のサンプリング音と正規の音高の基準音とを耳で聴
き比べることができる。
ピッチスイッチPSを押し続けながら減少スイッチDECを
オンした場合も、図示しない減少スイッチオンイベント
ルーチンにより、第16図のステップ74〜76と同様の処理
が実行される。
音高調整中のサンプリング音と正規の音高の基準音は、
増加スイッチINC又は減少スイッチDECをオンしていると
きだけ発音される。
オンしていた増加スイッチINCをオフすると、第17図の
増加スイッチオフイベントルーチンが実行される。ここ
では、調整状態レジスタSWSTおよび基準音発音チューニ
ングモードレジスタPKONの内容が夫々“1"であるかを調
べ(ステップ78,79)、そうであれば、FMトーンジェネ
レータ25に対して発音中のチャンネルに対応してキーオ
フ信号KOFを送出し、かつ、サンプリングトーンジェネ
レータ26に対しても発音中のチャンネルに対応してキー
オフ信号SKOFを送出する(ステップ80)。これにより、
FMトーンジェネレータ25で発音中の基準音及びサンプリ
ングトーンジェネレータ26で発音中の音高調整中のサン
プリング音が発音終了させられる。
オンしていた減少スイッチDECをオフした場合も、図示
しない減少スイッチオフイベントルーチンにより、第17
図の第16図のステップ78〜80と同様の処理が実行され
る。
また、発音中の基準音及びサンプリング音は、ピッチス
イッチPSをオフしたときにも発音終了させられる。ピッ
チスイッチPSがオンからオフに変わると、第14図のピッ
チスイッチオフイベントルーチンが実行される。ここで
は、調整状態レジスタSWSTおよび基準本発音チューニン
グモードレジスタPKONの内容が夫々“1"であるかを調べ
(ステップ81,82)、そうであれば、基準音発音チュー
ニングモードレジスタPKONの内容を“0"にリセットし
(ステップ83)、FMトーンジェネレータ25に対して発音
中のチャンネルに対応してキーオフ信号KOFを送出し、
かつ、サンプリングトーンジェネレータ26に対しても発
音中のチャンネルに対応してキーオフ信号SKOFを送出す
る(ステップ84)。これにより、FMトーンジェネレータ
25で発音中の基準音及びサンプリングトーンジェネレー
タ26で発音中の音高調整中のサンプリング音が発音終了
させられる。
楽器全体の移調 楽器全体の半音単位の音高調整つまり移調を行う場合
は、移調用アップスイッチUPS又は移調用ダウンスイッ
チDWSを単独で操作する。例えば、移調用アップスイッ
チUPSをオンしたとすると、第18図の移調アップスイッ
チオンイベントルーチンが実行される。ここでは、ま
ず、ピッチスイッチPSが同時にオンされているかを調べ
(ステップ85)、オンされていなければ、ステップ86に
行き、サンプリング音移調値データTPSVALとFM音移調値
データTPFVALの両方の値を夫々1増加する。次に、サン
プリングトーンジェネレータ26に対してサンプリング音
移調値データTPSVALを送出し、FMトーンジェネレータ25
に対してFM音移調値データTPFVALを送出する(ステップ
87)。
また、移調用ダウンスイッチDWSを単独でオンしたとす
ると、図示しない移調ダウンスイッチオンイベントルー
チンが実行される。この移調ダウンスイッチオンイベン
トルーチンは、第18図の移調アップスイッチオンイベン
トルーチンとほぼ同様の処理を実行するルーチンであ
り、異なる点は、この移調ダウンスイッチオンイベント
ルーチンではサンプリング音移調値データTPSVALあるい
はFM音移調値データTPFVALが1減少される点である。
こうして、移調用アップスイッチUPS単独の1回のオン
操作に応じてサンプリング音移調値データTPSVAL及びFM
音移調値データTPFVALが夫々1増加され、移調用ダウン
スイッチDWS単独の1回のオン操作に応じてサンプリン
グ音移調値データTPSVAL及びFM音移調値データTPFVALが
夫々1減少される。
このようにして所望の値に設定されたサンプリング音移
調値データTPSVAL及びFM音移調値データTPFVALが、第4
図のサンプリングトーンジェネレータ26のトランスポー
ズ回路43及びFMトーンジェネレータ25のトランスポーズ
回路35に夫々入力され、前述のように、各トーンジェネ
レータ25,26で発生する楽音信号の音高を半音単位で調
整する。
サンプリング音移調機能 サンプリングトーンジェネレータ26のみを対象にして半
音単位の音高調整つまり移調を行う場合は、ピッチスイ
ッチPSを押しながらアップスイッチUPS又はダウンスイ
ッチDWSを操作する。例えば、ピッチスイッチPSを押し
ながら移調用アップスイッチUPSをオンしたとすると、
第18図の移調アップスイッチオンイベントルーチンが実
行される。ステップ85でピッチスイッチPSが同時にオン
されているかを調べ、オンされていれば、ステップ88に
行き、サンプリング音移調値データTPSVALのみその値を
1増加する。次に、サンプリングトーンジェネレータ26
に対してサンプリング音移調値データTPSVALを送出す
る。(ステップ89)。
ピッチスイッチPSを押しながらアップスイッチUPS又は
ダウンスイッチDWSをオンしたとすると、図示しない移
調ダウンスイッチオンイベントルーチンが実行され、第
18図のステップ88〜89とほぼ同様の処理を実行され、サ
ンプリング音移調値データTPSVALが1減少される。
このようにして所望の値に設定されたサンプリング音移
調値データTPSVALが、第4図のサンプリングトーンジェ
ネレータ26のトランスポーズ回路43に入力され、前述の
ように、サンプリングトーンジェネレータ26で発生する
楽音信号の音高を半音単位で調整する。
このような「サンプリング音移調機能」によりサンプリ
ング音に対してのみ音高調整つまり移調を行うことがで
きるようにする理由は、外部からサンプリングした音信
号の音高が必ずしも書込みレートの基準音高(A4音)と
同じとは限らないため、これを読み出し時に基準音高に
合せることができるようにするためである。
鍵盤演奏時 鍵盤演奏時は、自動ベースコード演奏の選択状態及びサ
ンプリング音の演奏パートへの割り振り状態に応じて、
鍵盤14が2つの鍵域(上鍵域UKと下鍵域LK)に分割さ
れ、かつ、FMトーンジェネレータ25とサンプリングトー
ンジェネレータ26が演奏パートに分けて利用される。そ
の態様の一例を一覧すると、次表のようである。表にお
いて、たて軸は自動ベースコード演奏(ABC)の選択状
態であり、横軸はアロケーションレジスタALOCTの内容
つまりサンプリング音の演奏パートへの割り振り状態で
ある。FM・TGはFMトーンジェネレータ25の略、SM・TGは
サンプリングトーンジェネレータ26の略、である。6CH,
4CH,3CH,1CH等は、使用するチャンネル数換言すれば同
時発音可能数であり、CHはチャンネルの略である。表の
見方について一例を示すと、例えば、ABCがONで、サン
プリング音がメロデイパートに割り振られている場合
は、「UK:SM・TG(4CH)」「LK:コード;FM・TG(3CH)
ベース;FM.TG(1CH)」と記載されている。これは、上
鍵域UKの押圧鍵をサンプリングトーンジェネレータ26の
4チャンネルの何れかに発音割当てし、下鍵域LKの押圧
鍵に応じてコード音とベース音を発生し、コード音はFM
トーンジェネレータ25の3チャンネルの何れかに発音割
当てし、ベース音はFMトーンジェネレータ25の1チャン
ネルに発音割当てすることを示す。
また、別の例を示すと、ABCがOFFで、サンプリング音が
ベースパートに割り振られている場合は、「全鍵:FM・T
G(6CH)(SM・TGでエキストラパーカッション)」と記
載されている。これは、鍵盤14の全鍵域における押圧鍵
をFMトーンジェネレータ2の6チャンネルの何れかに発
音割当てすることを示し、サンプリングトーンジェネレ
ータ26は「エキストラパーカッション機能」のために利
用されることを示す。
鍵盤14における押圧鍵の発音を何れかのチャンネルに割
当てる発音割当て処理は、上記第1表のテーブルに従っ
て行われるようになっており、この発音割当て処理は第
19図のニューキーオンイベントルーチンを実行すること
により実現される。
鍵盤14で新たな鍵が押圧されると、第19図のニューキー
オンイベントルーチンが実行される。ここでは、まず、
新たな押圧鍵のキーコードをニューキーコードレジスタ
NKCにレジストする(ステップ90)。次のステップ91で
は、ABCレジスタABCRGの内容が“0"であるかを調べる。
ABCがOFFの場合、ステップ92に行き、アロケーションレ
ジスタALOCTの内容が何であるかを調べる。ALOCTが
「0」または「3」である場合、つまり、サンプリング
音を「ベース」のパートに割り振る場合若しくはどのパ
ートにも割り振らない場合、ステップ93に行く。ここで
は、前記第1表の「ABC=OFF」と「サンプリング音の割
り振り=オン」の交点に該当する割当て処理若しくは
「ABC=OFF」と「サンプリング音の割り振り=ベース」
の交点に該当する割当て処理を行う。つまり、鍵盤14の
全鍵域の押圧鍵をFMトーンジェネレータ25に割当てる処
理を行う。詳しくは、ニューキーコードレジスタNKCに
対応する楽音の発音をFMトーンジェネレータ25の6チャ
ンネルの何れかに発音割当てする処理を行い、ニューキ
ーコードレジスタNKCのキーコードをキーコードFKCとし
てFMトーンジェネレータ25に送出し、同時に、割当て決
定したチャンネルのチャンネルナンバFCHとこのチャン
ネルに対応してキーオン信号KONをFMトーンジェネレー
タ25に送出する。
ALOCTが「1」である場合、つまり、サンプリング音を
「メロデイ」のパートに割り振る場合、ステップ94に行
く。ここでは、ニューキーコードレジスタNKCのキーコ
ードは上鍵域UKに属するものであるかを調べる。そうで
あれば、ステップ95に行き、ニューキーコードレジスタ
NKCに対応する楽音の発音をサンプリングトーンジェネ
レータ26の4チャンネルの何れかに発音割当てする処理
を行い、ニューキーコードレジスタNKCのキーコードを
キーコードSKCとしてサンプリングトーンジェネレータ2
6に送出し、同時に、割当て決定したチャンネルのチャ
ンネルナンバSCHとこのチャンネルに対応してキーオン
信号SKONをサンプリングトーンジェネレータ26に送出す
る。こうして、サンプリング音を「メロデイ」のパート
に割り振る場合は、上鍵域UKの押圧鍵に対応する楽音信
号をサンプリングトーンジェネレータ26のいずれかのチ
ャンネルに割当てて発音する。一方、押圧鍵が下鍵域LK
に属する場合は、ステップ94のNOからステップ93に行
き、その押鍵音の発音をFMトーンジェネレータ25に割当
てる。ここでの処理は、前記第1表の「ABC=OFF」と
「サンプリング音の割り振り=メロディ」の交点の割当
て処理に該当する。
ALOCTが「2」である場合、つまり、サンプリング音を
「コード」のパートに割り振る場合、ステップ96に行
く。ここでは、ニューキーコードレジスタNKCのキーコ
ードは下鍵域LKに属するものであるかを調べる。そうで
あれば、ステップ95に行き、前述と同様の処理を行う。
そうでなければ、ステップ93に行き、前述と同様の処理
を行う。こうして、サンプリング音を「コード」のパー
トに割り振る場合は、下鍵域LKの押圧鍵に対応する楽音
信号をサンプリングトーンジェネレータ26のいずれかの
チャンネルに割当てて発音し、上鍵域UKの押圧鍵に対応
する楽音信号はFMトーンジェネレータ25に割当てて発音
する。ここでの処理は、前記第1表の「ABC=OFF」と
「サンプリング音の割り振り=コード」の交点の割当て
処理に該当する。
ABCがONの場合、ステップ91のNOからステップ97に行
き、ニューキーコードレジスタNKCのキーコードは下鍵
域LKに属するものであるかを調べる。そうであれば、ス
テップ98以降のルーチンに行き、この下鍵域LKに属する
押圧鍵に基づき自動ベース音と自動コード音を形成し、
所定の発音割当て処理を行う。ニューキーコードレジス
タNKCのキーコードが上鍵域UKに属しているならば、ス
テップ99以降のルーチンに行き、この上鍵域UKに属する
新押圧鍵に関して所定の発音割当て処理を行う。
ステップ98では、下鍵域LKに属するすべての押圧鍵に基
づきベース音とコード音のキーコードを夫々形成する。
例えば、ベース音は1音、コード音は3音のキーコード
を形成する。次のステップ100ではアロケーションレジ
スタALOCTの内容が何であるかを調べる。
ALOCTが「0」または「1」である場合、つまり、サン
プリング音を「メロディ」のパートに割り振る場合若し
くはどのパートにも割り振らない場合、ステップ101に
行く。ここでは、前ステップ98で形成したベース音をFM
トーンジェネレータ25の1チャンネルに発音割当てし、
コード音をFMトーンジェネレータ25の3チャンネルに発
音割当てする処理を行い、割当てたベース音とコード音
の各キーコードをキーコードFKCとしてFMトーンジェネ
レータ25に夫々送出し、同時に、割当て決定した各チャ
ンネルのチャンネルナンバFCHをFMトーンジェネレータ2
5に送出する。ここでの処理は、前記第1表の「ABC=O
N」と「サンプリング音の割り振り=オフ」または「サ
ンプリング音の割り振り=メロディ」の交点におけるLK
に関する割当て処理に該当する。
ALOCTが「2」である場合、つまり、サンプリング音を
「コード」のパートに割り振る場合、ステップ102に行
く。ここでは、前ステップ98で形成したベース音をFMト
ーンジェネレータ25の1チャンネルに発音割当てし、割
当てたベース音のキーコードをキーコードFKCとしてFM
トーンジェネレータ25に送出し、同時に、割当て決定し
たチャンネルのチャンネルナンバFCHをFMトーンジェネ
レータ25に送出する。次に、ステップ103に行き、前ス
テップ98で形成した3つのコード音をサンプリングトー
ンジェネレータ26の3チャンネルに発音割当てする処理
を行い、割当てたコード音の各キーコードをキーコード
SKCとしてサンプリングトーンジェネレータ26に夫々送
出し、同時に、割当て決定した各チャンネルのチャンネ
ルナンバSCHをサンプリングトーンジェネレータ26に送
出する。ここでの処理は、前記第1表の「ABC=ON」と
「サンプリング音の割り振り=コード」の交点における
LKに関する割当て処理に該当する。
ALOCTが「3」である場合、つまり、サンプリング音を
「ベース」のパートに割り振る場合、ステップ104に行
く。ここでは、前ステップ98で形成した3つのコード音
をFMトーンジェネレータ25の3チャンネルに発音割当て
する処理を行い、割当てたコード音の各キーコードをキ
ーコードFKCとしてFMトーンジェネレータ25に夫々送出
し、同時に、割当て決定した各チャンネルのチャンネル
ナンバFCHをFMトーンジェネレータ25に送出する。次
に、ステップ105に行き、前ステップ98で形成したベー
ス音をサンプリングトーンジェネレータ26の1チャンネ
ルに発音割当てする処理を行い、割当てたベース音のキ
ーコードをキーコードSKCとしてサンプリングトーンジ
ェネレータ26に送出し、同時に、割当て決定したチャン
ネルのチャンネルナンバSCHをサンプリングトーンジェ
ネレータ26に送出する。ここでの処理は、前記第1表の
「ABC=ON」と「サンプリング音の割り振り=ベース」
の交点におけるLKに関する割当て処理に該当する。
ニューキーコードレジスタNKCのキーコードが上鍵域UK
に属しているならば、ステップ99に行き、アロケーショ
ンレジスタALOCTの内容が何であるかを調べる。
ALOCTが「0」である場合、つまり、サンプリング音を
どのパートにも割り振らない場合、ステップ106に行
く。ここでは、ニューキーコードレジスタNKCに対応す
る楽音の発音をFMトーンジェネレータ25の2チャンネル
の何れかに発音割当てする処理を行い、ニューキーコー
ドレジスタNKCのキーコードをキーコードFKCとしてFMト
ーンジェネレータ25に送出し、同時に、割当て決定した
チャンネルのチャンネルナンバFCHとこのチャンネルに
対応してキーオン信号KONをFMトーンジェネレータ25に
送出する。ここでの処理は、前記第1表の「ABC=ON」
と「サンプリング音の割り振り=オフ」の交点における
UKに関する割当て処理に該当する。
ALOCTが「1」である場合、つまり、サンプリング音を
「メロデイ」のパートに割り振る場合、ステップ107に
行く。ここでは、ニューキーコードレジスタNKCに対応
する楽音の発音をサンプリングトーンジェネレータ26の
4チャンネルの何れかに発音割当てする処理を行い、ニ
ューキーコードレジスタNKCのキーコードをキーコードS
KCとしてサンプリングトーンジェネレータ26に送出し、
同時に、割当て決定したチャンネルのチャンネルナンバ
SCHとこのチャンネルに対応してキーオン号SKONをサン
プリングトーンジェネレータ26に送出する。こうして、
サンプリング音を「メロデイ」のパートに割り振る場合
は、上鍵域UKの押圧鍵に対応する楽音信号をサンプリン
グトーンジェネレータ26のいずれかのチャンネルに割当
てて発音する。ここでの処理は、前記第1表の「ABC=O
N」と「サンプリング音の割り振り=メロデイ」の交点
におけるUKに関する割当て処理に該当する。
ALOCTが「2」である場合、つまり、サンプリング音を
「コード」のパートに割り振る場合、ステップ108に行
く。ここでは、ニューキーコードレジスタNKCに対応す
る楽音の発音をFMトーンジェネレータ25の5チャンネル
の何れかに発音割当てする処理を行い、ニューキーコー
ドレジスタNKCのキーコードをキーコードFKCとしてFMト
ーンジェネレータ25に送出し、同時に、割当て決定した
チャンネルのチャンネルナンバFCHとこのチャンネルに
対応してキーオン信号KONをFMトーンジェネレータ25に
送出する。ここでの処理は、前記第1表の「ABC=ON」
と「サンプリング音の割り振り=コード」の交点におけ
るUKに関する割当て処理に該当する。
ALOCTが「3」である場合、つまり、サンプリング音を
「ベース」のパートに割り振る場合、ステップ109に行
く。ここでは、ニューキーコードレジスタNKCに対応す
る楽音の発音をFMトーンジェネレータ25の3チャンネル
の何れかに発音割当てする処理を行い、ニューキーコー
ドレジスタNKCのキーコードをキーコードFKCとしてFMト
ーンジェネレータ25に送出し、同時に、割当て決定した
チャンネルのチャンネルナンバFCHとこのチャンネルに
対応してキーオン信号KONをFMトーンジェネレータ25に
送出する。ここでの処理は、前記第1表の「ABC=ON」
と「サンプリング音の割り振り=ベース」の交点におけ
るUKに関する割当て処理に該当する。
鍵盤演奏時は、上述のような発音割当て処理に従って、
鍵盤14での押鍵に基づき、FMトーンジェネレータ25とサ
ンプリングトーンジェネレータ26で楽音信号が発生さ
れ、サウンドシステム29を経て発音される。
鍵盤14で今まで押されていた鍵が離鍵されると、第20図
のニューキーオーフイベントルーチンが実行される。こ
こでは、まず、新たに離鍵された鍵のキーコードをニュ
ーキーコードレジスタNKCにレジストする(ステップ11
0)。次のステップ111では、ABCレジスタABCRGの内容が
“0"であるかを調べる。
ABCがOFFの場合、ステップ112に行き、FMトーンジェネ
レータ25とサンプリングトーンジェネレータ26の各チャ
ンネルに割当てられている音のキーコードとニューコー
ドレジスタNKCのキーコードとを比較し、新たに離鍵さ
れた鍵が発音割当てされているチャンネルを検出する。
そして、検出したチャンネルに対応してキーオフ信号KO
FまたはSKOFを送出する。
ABCがONの場合、ステップ113に行き、ニューキーコード
レジスタNKCのキーコードは上鍵域UKに属するものであ
るかを調べる。そうであれば、ステップ112に行き、上
述と同様の処理を行う。そうでなければ、ニューキーコ
ードレジスNKCのキーコードつまり新たに離鍵された鍵
は、自動ベース音と自動コード音の指定のために下鍵域
LKで押圧した鍵であり、これについての離鍵時の処理は
行わないため(自動伴奏音の作成には離鍵は関係しない
ため)、リターンに行く。
自動伴奏 テンポクロック発生器32からテンポクロックパルスが発
生されると、第21図のテンポクロックインタラプトルー
チンが実行される。ここでは、まず、リズムスタート/
ストップレジスタRSTARTの内容が“1"であるかを調べ
(ステップ114)、自動リズムを動かしているときだ
け、次のステップ115に行き、テンポカウンタTPCRTの内
容を1増加する。次のステップ116では、リズムレジス
タRCODEにレジストされているリズムコードに応じて選
択されたリズムのリズムパターンデータを、テンポカウ
ンタTPCTRのテンポクロックカウントデータに応じて、
リズムパターンメモリ31bから読み出し、リズムトーン
ジェネレータ27に送出する。リズムトーンジェネレータ
27では、与えられたリズムパターンデータに応じてリズ
ム音信号(打楽器音信号)を発生する。
次のステップ117では、ABCレジスタABCRGの内容が“0"
でアロケーションレジスタALOCTの内容が「3」である
か、つまり、サンプリング音が「ベース」のパートに割
り振られているにも拘らず、自動ベースコード演奏機能
がオフされているか、を調べる。NOならば、ステップ11
8に行き、ABCレジスタABCRGの内容が“1"であるかを調
べる。自動ベースコード演奏機能がオンならば、ステッ
プ119に行き、リズムレジスタRCODEにレジストされてい
るリズムコードに応じて選択されたリズムのコードパタ
ーンデータ及びベースパターンデータを、テンポカウン
タTPCTRのテンポクロックカウントデータに応じて、コ
ードパターンメモリ31c及びベースパターンメモリ31dか
ら読み出す。そして、FMトーンジェネレータ25及びサン
プリングトーンジェネレータ26に対して、自動コード音
及び自動ベース音が割当てられているチャンネルに対応
するキーオン信号KON又はSKONとして送出する。こうし
て、FMトーンジェネレータ25及びサンプリングトーンジ
ェネレータ26において、自動コード音及び自動ベース音
の楽音信号は、選択されたリズムに応じたコードパター
ン及びベースパターンによって指示される発音タイミン
グで発生される。
エキストラパーカッション機能 サンプリング音が「ベース」のパートに割り振られてい
るも拘らず、自動ベースコード演奏機能がオフされてい
る場合は、第21図のステップ117はYESであり、ステップ
120に行き、エキストラパーカッション機能のための処
理がなされる。ここでは、リズムレジスタRCODEにレジ
ストされているリズムコードに応じて選択されたリズム
のサンプリング音パターンデータを、テンポカウンタTP
CTRのテンポクロックカウントデータに応じて、サンプ
リング音パターンメモリ31eから読み出す。このサンプ
リング音パターンデータは、発生すべきサンプリング音
の音高をキーコードによって指定しており、かつ、その
サンプリング音を発生すべきタイミングで発生するもの
である。そして、サンプリング音パターンメモリ31eか
ら読み出したサンプリング音パターンデータに応じて、
発生すべきサンプリング音の音高を示すキーコードSKC
とキーオン信号SKONを、サンプリングトーンジェネレー
タ26の所定のチャンネルを指定するチャンネルナンバSC
H(これは任意のチャンネルでよい)と共に、サンプリ
ングトーンジェネレータ26に送出する。
こうして、サンプリングトーンジェネレータ26におい
て、サンプリング音パターンメモリ31eから読み出した
サンプリング音パターンデータに応じた音高と発音タイ
ミングを持つ楽音信号が発生される。従って、本来なら
ば、サンプリング音が「ベース」のパートに割り振られ
ていたとしても、ABC機能のオフにより、サンプリング
音は発音されないところ、しかし、この「エキストラパ
ーカッション機能」により、リズムに応じてサンプリン
グ音を自動発音させることができる。
「エキストラパーカッション機能」によるサンプリング
音パターンの一例を示すと、バスドラムの発音タイミン
グでA3音高のサンプリング音を発音する、あるいは、ス
ネアドラムの発音タイミングでA4音高のサンプリング音
を発音する、あるいは、他の適宜のリズム音発音タイミ
ングで音高が適宜変化するサンプリング音を発音する、
等がある。
変更例 上記実施例では、自動ベース音と自動コード音に関して
は、テンポクロックインタラプトルーチンのステップ11
9で発音タイミングだけがパターンに従って制御される
ようになっており、各発音タイミングにおける音高はパ
ターンによっては制御されない。しかし、通常知られた
ウォーキングベースやアルペジョのように、自動ベース
音と自動コード音の各発音タイミングにおける音高をパ
ターンに従って制御するようにしてもよいのは勿論であ
る。その場合は、例えば、第19図におけるステップ98〜
105の処理と同様の自動ベース音と自動コード音の形成
及び発音割当て処理を、第20図のテンポクロックインタ
ラプトルーチンにおけるステップ119の箇所で行うよう
にすればよい。
上記実施例では、内蔵音源であるFMトーンジェネレータ
25から発生した楽音信号の波形サンプルデータをサンプ
リング音としてデータメモリに書き込む場合、このサン
プリング音を通常音域のパートに割り振る場合とベース
音のパートに割り振る場合とで、該FMトーンジェネレー
タ25から発生する楽音信号の音高を異ならせることによ
り、サンプリング音の再生発音の際に、サンプリング音
の発音可能音域に比べて読出し制御回路の音域を狭くす
ることができ、これにより回路構成の簡略化を図ってい
る。しかし、同じ目的を、FMトーンジェネレータ25から
発生する楽音信号の音高は変えずに、データメモリ28の
書込みレートを上記2つの場合で異ならせることによっ
ても達成することができる。その場合は、例えば、サン
プリング音を通常音域のパートつまり「メロディ」ある
いは「コード」のパートに割り振る場合は基準書込みレ
ート(基準音高であるA4音の音高に対応するレート)を
指示し、「ベース」のパートに割り振る場合は、その基
準書込みレートに比べて所定音程(例えば1オクター
ブ)だけ高いレートの書込みレート(A5音のレート)を
指示する。そしてFMトーンジェネレータ25では、どちら
の場合でも同じ基準音高(例えばA4音)で楽音信号を発
生するようにする。そのためには、例えば、第8図のス
テップ62,64,65の処理を次のように変更する。すなわ
ち、ステップ62では、FMトーンジェネレータ25の所定チ
ャンネルにキーコードFKCとして基準音高(A4音)のキ
ーコードを送出し、ステップ64では(サンプリング音を
通常音域のパートに割り振る場合)、サンプリングトー
ンジェネレータ26のチャンネル1にキーコードSKCとし
て基準音高(A4音)のキーコードを送出し、ステップ65
では(サンプリング音をベースのパートに割り振る場
合)、サンプリングトーンジェネレータ26のチャンネル
1にキーコードSKCとして基準音高より1オクターブ上
の音高(A5音)のキーコードを送出するように変更すれ
ばよい。そうすると、サンプリング音をベースのパート
に割り振った場合、読出し時において、例えば、A3音の
キーコードSKCに従って読み出しを行うと、サンプリン
グトーンジェネレータ26からはそれより1オクターブ低
いA3音の楽音信号が発生される。
同様の目的は、内蔵音源であるFMトーンジェネレータ25
からの発生音高の制御とサンプリングトーンジェネレー
タ26における書込みレートの制御の両方を組合せること
によっても達成可能である。
また、どちらの制御方法を採用する場合でも、サンプリ
ング音を通常音域のパートに割り振る場合とベース音の
パートに割り振る場合とでの、サンプリングトーンジェ
ネレータ26のデータメモリ28に書き込まれる楽音信号の
音高の音程差は、1オクターブに限らず、2オクターブ
あるいはそれ以上、あるいはその他の所定音程、であっ
てもよい。
また、上記実施例において、内蔵音源手段はFM方式によ
って楽音信号を合成するようにしているが、これに限ら
ず、どのような楽音発生方式を用いたものを内蔵音源手
段としてもよい。
また、上記実施例においては、外部音信号あるいは内蔵
音源からの楽音信号をサンプリングトーンジェネレータ
にサンプリングする際の書込みレートは、自動的に一定
の基準音高(A4音)に設定されるようになっているが、
これは、鍵盤等による音高指定操作によって演奏者によ
って任意に設定できるようにしてもよい。
第4図の例では、内蔵音源であるFMトーンジェネレータ
25から発生したアナログの楽音信号をアナログ/ディジ
タル変換してデータメモリ28にサンプリングするように
しているが、これに限らず、FMトーンジェネレータ25の
内部でディジタル/アナログ変換する前のディジタルの
楽音信号を取り出し、これをデータメモリ28に入力する
ようにしてもよい。また、逆に、FMトーンジェネレータ
25から発生した楽音信号をサウンドシステム29を介して
発音したものをマイクロフォン16でピックアップし、マ
イクロフォン16からのルートによってデータメモリ28に
入力するようにしてもよい。
上記実施例では、ベース音のパートは、自動ベースコー
ド演奏における自動ベース音として自動的に演奏される
ようになっているが、これに限らず、ベース音のパート
をマニュアル演奏するようにしてもよい(例えば所定の
ベース鍵盤又は鍵域での押鍵音をベース音のパートの楽
音として発生する)。
操作パネル部15における各種操作子は、プッシュボタン
スイッチからなるものに限らず、どのような形状・操作
形式によるものであってもよい。また、各操作子の現在
の操作状態を表示する表示器を併設するようにしてもよ
い。
また、上記実施例においては各種処理をマイクロコンピ
ュータを用いたソフトウェア処理によって行っている
が、専用のハードウェア回路を用いて行うようにしても
よい。
外部音サンプリングモードにおいて外部からの音信号の
入力が一定時間以上なかったことを条件に、内部音サン
プリングモードに自動切換えする場合、この一定時間の
計時を行うタイマ30の動作時間は上記実施例では10秒で
あるが、これに限らず、適宜に定めてよい。また、この
実施例のようにハードウェア回路としてのタイマ回路を
設けずに、ソフトウェアによるタイマインタラプト処理
により計時を行うようにしてもよい。
上記実施例では、サンプリング音の音高調整(チューニ
ング)は、サンプリングトーンジェネレータ26のマスタ
クロック発生器44の発生周波数を制御することより行っ
ているが、これに限らず、どのような方法で音高調整を
行うようにしてもよい。また、音高の微調整量は、1セ
ント単位に限らず、適宜であってよい。
「基準音発音チューニング機能」の考え方に関しては、
音高調整(チューニング)の対象となる音がサンプリン
グ音であることを必須とはしていない。要するに、音高
調整(チューニング)操作を行ったとき、現に音高調整
を行っている音源の楽音を所定音高で音高調整された状
態で発音し、同時に、音高調整されていない正規ピッチ
の基準音高の楽音を発音するようになっていればよい。
その場合、同一音源回路を2つのチャンネルで時分割使
用し、一方のチャンネルで所定音高の楽音を音高調整さ
れた状態で発音し、他方のチャンネルで基準音高の楽音
を正規ピッチで発音するようにしてもよい。また、正規
ピッチで発音する基準音高の楽音と、音高調整された状
態で発音する所定音高の楽音とは、必ずしも同一の音高
(音名)でなくてもよく、例えば、同一音名でオクター
ブが異なっていてもよい。
上記実施例では、「基準音発音チューニング機能」は、
ピッチスイッチPSを押しながら増加スイッチINCまたは
減少スイッチDECをオンすることにより有効になるが、
これに限らず、どのような操作方法によってこの「基準
音発音チューニング機能」を有効にするようにしてもよ
い。例えば、増加スイッチINCまたは減少スイッチDECを
オンした後ピッチスイッチPSをオンすると「基準音発音
チューニング機能」が有効になるようにしてもよい。ま
た、正規ピッチで発音する基準音高の楽音と音高調整さ
れた状態で発音する所定音高の楽音とは、必ずしも完全
に同時に発音しなければならないわけではなく、交互に
発音してもよい。また、ピッチスイッチPSを押している
間は基準音高の音を発音し、離すと、音高調整された音
のみの発音を持続するようにしてもよい。また、ピッチ
スイッチPSと増加スイッチINC及び減少スイッチDECを使
用せずに、その他の専用スイッチを使用するようにして
もよい。
上記実施例では、移調のための半音単位の音高調整は、
トランスポーズ回路35,43でキーコードの値を変更する
ことにより行っているが、その他の方法で行うようにし
てもよいのは勿論である。
第4図においては、サンプリングイネーブル信号SPENを
マスタクロック発生器44に入力してサンプリングモード
時はサンプリングトーンジェネレータ26の音高微調整が
できないようにし、書込みレートが基準音高(A4音)の
正規ピッチになるようにしている。これに対して、トラ
ンスポーズ回路35,43のほうはサンプリングイネーブル
信号SPENによって移調動作が禁止されるようにはなって
いない。しかし、トランスポーズ回路35,43のほうもサ
ンプリングイネーブル信号SPENによってサンプリング音
書込み時は移調動作が禁止されるようにしてもよい。
また、上記実施例においては、ピッチスイッチPSを押し
ながらアップスイッチUPSまたはダウンスイッチDWSをオ
ンすることにより、サンプリング音のみの移調操作が行
われるが、これに限らず、その他の適宜の操作方法によ
ってサンプリング音のみの移調操作が有効になるように
してもよい。また、ピッチスイッチPSとアップスイッチ
UPS及びダウンスイッチDWSを使用せずに、その他の専用
スイッチを使用するようにしてもよい。
上記実施例では、「エキストラパーカッション機能」、
すなわちサンプリング音をリズムに応じた音高と発音タ
イミングパターンで自動発音する機能は、自動ベースコ
ード演奏がオフで、サンプリング音が「ベース」のパー
トに割り振られている場合に、機能するようになってい
る。しかし、これに限らず、任意の条件またはモードま
たはスイッチ機能に応じてこの機能を働かせることがで
きるようにしてもよい。また、この機能に従ってサンプ
リング音を自動発音しているとき、同時に演奏者による
鍵盤等の操作によってサンプリング音を発音することが
できるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上の通り、この発明によれば、外部音のサンプリング
開始時から一定時間の間外部音信号の入力がなかった場
合、内蔵音源手段から楽音信号を発生し、これを記憶手
段にサンプリングし記憶するようにしたため、外部音の
サンプリングを一旦指示したにもかかわらず何らかの事
情により外部音信号が記憶手段にサンプリングされなか
った場合、内蔵音源手段から発生した楽音信号を自動的
に記憶手段に記憶させることができ、これにより、操作
ミスがあったことあるいは外部音のサンプリングをし損
なったことに気付かない演奏者が、サンプリング音を演
奏しようと思って鍵盤操作を行った場合でも、鍵を押圧
操作したとき問題なく楽音を発生させることができ、故
障等の誤解を演奏者に生じさせることなく、サンプリン
グ音の演奏を支障無く行うことができる、という優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る楽音信号発生装置の概要を示す
機能ブロック図、 第2図はこの発明に係る楽音信号発生装置を適用した電
子楽器の一実施例を示すハード構成図、 第3図は第2図のマイクロコンピュータ部におけるデー
タ及びワーキングメモリのメモリマップの一例を示す
図、 第4図は第2図のトーンジェネレータ部の詳細例を示す
ブロック図、 第5図乃至第21図は第2図のマイクロコンピュータ部に
おいて実行されるプログラムの一例を示すフローチャー
トであって、第5図はメインルーチン、第6図乃至第20
図はメインルーチンの過程で実行される各種のイベント
ルーチン、第21図はテンポクロックインタラプトルーチ
ンを夫々示すもの、である。 1……音信号入力手段、2……内蔵音源手段、3……記
憶手段、4……サンプリング指示手段、5……立上り検
出手段、6……サンプリング制御手段、7……読出し手
段、14……鍵盤、15……操作パネル部、16……マイクロ
フォン、17……アロケーションセレクタ、18……レコー
ドセレクタ、20……音色セレクタ、21……自動演奏セレ
クタ、22……調整用操作子、24……トーンジェネレータ
部、25……FMトーンジェネレータ、26……サンプリング
トーンジェネレータ、28……データメモリ、30……タイ
マ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部から音信号を取り入れる音信号入力手
    段と、 楽音発生を指示する情報に応じて楽音信号を発生する内
    蔵音源手段と、 前記音信号入力手段を介して取り入れた音信号の波形サ
    ンプルデータまたは前記内蔵音源手段で発生された楽音
    信号の波形サンプルデータを記憶する読み書き可能な記
    憶手段と、 前記音信号入力手段から音信号を取り入れてその波形サ
    ンプルデータを前記記憶手段に書き込むことを指示する
    サンプリング指示手段と、 前記音信号入力手段を介して取り入れた音信号の立上り
    を検出する立上り検出手段と、 前記サンプリング指示手段により前記波形サンプルデー
    タの書込みが指示されたときから所定時間内に前記立上
    り検出手段により前記音信号の立上りが検出されない場
    合、前記内蔵音源手段から楽音信号を発生してその波形
    サンプルデータを前記記憶手段に書き込むことを指示す
    るサンプリング制御手段と、 前記記憶手段に記憶された波形サンプルデータを読み出
    し、該読み出された波形サンプルデータに対応する楽音
    信号を発生する読み出し手段と を具える楽音信号発生装置。
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