JPH076021U - コンベア台車 - Google Patents

コンベア台車

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JPH076021U
JPH076021U JP3582693U JP3582693U JPH076021U JP H076021 U JPH076021 U JP H076021U JP 3582693 U JP3582693 U JP 3582693U JP 3582693 U JP3582693 U JP 3582693U JP H076021 U JPH076021 U JP H076021U
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JP
Japan
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cover
conveyor
high voltage
carriage
attachment
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Application number
JP3582693U
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English (en)
Inventor
野 仁 士 矢
光 伸 二 年
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Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被塗物に高電圧を印加して静電塗装する場合
に、被塗物を絶縁状態に支持する台車の全高を低く抑え
て、大型の被塗物でも既存の塗装ブースを使用して静電
塗装できるようにすることを目的としている。 【構成】塗装ラインに沿って敷設されたラインコンベア
で移送されるコンベア台車において、コンベアレール2
に沿って走行する車輪3を設けた台車本体4にその上面
及び側面上部を覆うカバー5が取り付けられ、当該カバ
ー5には被塗物Wを載せて高電圧を印加する電極アタッ
チメント6が載設され、前記カバー5は絶縁板で形成さ
れると共に、その側端縁に沿って前記アタッチメント6
の側面下部を覆う障壁10a が形成され、当該障壁10a
は、上端を内側に向けて鉤形に湾曲された絶縁板で形成
されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、塗装ラインに沿って敷設されたラインコンベアで移送されるコンベ ア台車に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の塗装ラインには、自動車ボディやバンパー部品などを載せたコンベア 台車を駆動チェーンで牽引するラインコンベアが敷設されている。 ところで、今までの自動車塗装は、塗料を噴霧する静電塗装機に高電圧を印加 し、コンベア台車に載せた自動車ボディ等をアースして塗装をしていた。
【0003】 この場合、絶縁性樹脂塗料を用いて静電塗装を行うことになるが、最近では世 界的な環境保全運動が高まりを見せ、ハイドロカーボン等の公害物質を発生させ る有機溶剤の使用規制が叫ばれてきており、これに呼応して塗装業界においても 、シンナー等の有害な有機溶剤を大量に消費する絶縁性塗料の使用を止めて、無 公害な水性塗料による静電塗装に移行することが推奨されている。
【0004】 しかし、水性塗料等の導電性塗料を高電圧が印加された静電塗装機で噴霧する 場合には、その塗装機に印加した高電圧がリークしないように、塗料供給系に絶 縁対策を施す必要があるから(特公昭55−114366号,同56−1418 69号公報参照)、数十色もの塗料を色替して多色塗装を行う自動車の塗装設備 にあっては、各色ごとに夫々の塗料供給配管や塗料タンク等を絶縁しなければな らないという非常な面倒があった。
【0005】 また、高電圧が印加された塗料供給系に人が近づいて電撃を受ける危険を回避 するために、塗料供給配管や塗料タンク等の周囲を防護チャンバで囲うなどの安 全対策を施す必要もあって、絶縁対策費や安全対策費が著しく嵩み、設備全体も 大型化するという問題があった。
【0006】 このため、本出願人は、塗料供給系に絶縁対策を施すことなく導電性塗料を用 いて静電塗装を行うことができるように被塗物に高電圧を印加することのできる コンベア台車を提案した(実開平3−105948号,実開平4−16796号 公報参照)。 図4はこのような従来のコンベア台車であって、レール30上を走行する下フ レーム部31の上方に、被塗物Wを載せてこれに高電圧を印加する上フレーム部 32が、所要の絶縁距離を保つ碍子などの絶縁支柱33によって絶縁状態で取り 付けられて成り、静電塗装機や塗料供給系,フロアコンベアなどに絶縁対策を施 すことなく、被塗物に高電圧を印加して静電塗装を行うことができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、碍子で絶縁しようとする場合、絶縁距離として40〜60cmは 必要であり、車輪の直径,上下フレーム部の高さを考慮すると、コンベア台車だ けで少なくとも80〜100 cmの高さになってしまい、その上に被塗物を載せなけ ればならないので、大型の被塗物にあってはそのルーフが塗装可能な上限位置よ り高くなりすぎて既存の塗装ブースで塗装を行うことができなくなるという問題 があった。 そこで、本考案は、高電圧を印加する被塗物を絶縁状態に支持する台車の全高 を低く抑えて、大型の被塗物でも既存の塗装ブースを使用して静電塗装すること ができるようにすることを技術的課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本考案は、塗装ラインに沿って敷設されたライン コンベアで移送されるコンベア台車において、コンベアレールに沿って走行する 車輪を設けた台車本体にその上面及び側面上部を覆うカバーが取り付けられ、当 該カバーには被塗物を載せて高電圧を印加する電極アタッチメントが載設され、 前記カバーは絶縁板で形成されると共に、その側端縁に沿って前記アタッチメン トの側面下部を覆う障壁が形成され、当該障壁は、上端を内側に向けて鉤形に湾 曲された絶縁板で形成されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】
本考案によれば、台車本体に絶縁板で形成されたカバーが取り付けられて、そ の上に電極アタッチメントが載設されているので、電極アタッチメントは台車本 体に対して確実に絶縁され、また碍子等を設ける必要がないので台車の高さを従 来一般の台車と同様の高さに抑えられる。 また、カバーは、台車本体の側面上部を覆うだけでなく、アタッチメントの側 面下部を覆う障壁が形成されているので、カバーに導電性塗料が吹きかかっても カバーの左右両端縁及び前記障壁の内側には塗料が付着されることがなく、した がって、導電性塗料を介してアタッチメントと台車本体との間で高電圧がリーク することもない。
【0010】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて具体的に説明する。 図1は本考案に係るコンベア台車を示す正面図、図2は絶縁パネルを示す斜視 図、図3は絶縁パネルの他の実施例を示す斜視図である。
【0011】 図中1は、塗装ラインに沿って敷設されたラインコンベア(図示せず)で移送 されるコンベア台車であって、コンベアレール2に沿って走行する車輪3を設け た台車本体4にその上面及び側面上部を覆うカバー5が取り付けられ、当該カバ ー5には被塗物Wを載せて高電圧を印加する電極アタッチメント6が載設されて いる。
【0012】 前記台車本体4は、車輪3及びコンベアレール2を介してアースされており、 電極アタッチメント6は、カバー5上に形成されたレール7に沿って走行する車 輪8が設けられ、当該車輪8を介してレール7の一方から80〜120KV程度 の高電圧が印加されると共に、塗装終了後には前記レール7上を走行させて台車 本体4から他の乾燥炉内搬送用台車(図示せず)に簡単に載せ替えることができ るように形成されている。
【0013】 また、カバー5は、左右両端縁9aを台車本体4からオーバーハングさせてそ の先端を下向きに湾曲させ、台車本体4の上面及び側面上部を覆うように形成さ れた第一の絶縁板9と、前記端縁9aに沿って前記アタッチメント6の側面下部 を覆う障壁10aが形成された第二の絶縁板10を積層して形成され、その下面 には台車本体4に外嵌される枠体11が形成されて、台車本体4に対し着脱自在 に装着できるように成されている。なお、前記障壁10aは、その上端が内側に 湾曲された鉤形に形成されている。
【0014】 なお、各絶縁板9及び10は夫々一枚板で形成してもよいが、本例では羽目板 12,12・・を継ぎ合わせて形成している。この場合、継ぎ目から高電圧がリ ークし易いので、継ぎ目が重ならないように羽目板12を互い違いに重ねること により、継ぎ目に沿ってカバー5の上から下へ達するまでの距離を長くとること ができ、薄い絶縁板9及び10でも十分な絶縁距離を保つことができる。 また、13は被塗物Wの側面を塗装する塗装機、14はコンベアレールに沿っ て配設された高電圧給電バー、15は給電バー14から作業者を保護する保護カ バー、16は前記給電バー14に摺接されて片方のレール7に高電圧を印加する 接触子である。
【0015】 以上が本考案の一例構成であって、次にその作用について説明する。 まず、台車本体4にカバー5を装着し、被塗物Wを搭載した電極アタッチメン ト6を前記カバー5上に載せ、当該台車本体4をラインコンベアで移送すること により被塗物Wを塗装ブース内に搬入する。 このとき、このカバー5は絶縁板9及び10で形成されているので、電極アタ ッチメント6を絶縁状態に支持すると共に、碍子などを設けて絶縁する必要がな いので台車1の高さを低く抑えることができ、従来の塗装設備で大型の被塗物W を塗装することができる。
【0016】 次いで、電極アタッチメント6に搭載された被塗物Wに高電圧給電バー14か ら80〜120KV程度の高電圧が印加すると、アースされた塗装機13と被塗 物Wとの間に静電場が形成され、その静電気の作用によって、塗装機13から噴 霧された導電性塗料の塗料粒子が、被塗物Wの表面に付着される。
【0017】 また、塗料粒子が被塗物Wだけでなく、カバー5の端縁9aや障壁10aに付 着しても、端縁9aはその先端が下方に湾曲されると共に、障壁10aもその上 端が内側を向くように鉤形に湾曲されているので、前記端縁9a及び障壁10a の外側に付着されるだけで、内側への付着が防止される。 したがって、高電圧が印加される電極アタッチメント6はアースされた台車本 体4やフロアから完全に絶縁され、カバー5に付着した導電性塗料を伝わって高 電圧がリークすることもない。 さらに、カバー5により台車本体4の側面上部が覆われると共に、障壁10a により電極アタッチメント6の側面下部が覆われているので、台車本体4や電極 アタッチメント6に導電性塗料が付着しにくく汚損が防止される。
【0018】 また、カバー5を構成する絶縁板9及び10は、継ぎ目が重ならないように羽 目板12を互い違いに重ねて形成しているので、継ぎ目に沿ってカバー5の上か ら下へ達するまでの距離が長くなり、高価な一枚板を使用しなくても確実に絶縁 することができる。
【0019】 なお、カバー5は台車本体4に着脱自在に装着されるので、塗料が付着して汚 損された場合には、そのカバー5だけを外して簡単に洗浄することができる。 また、カバー5は枠体11により台車本体4に外嵌できるように形成されてい るので、台車本体とアタッチメントが一体に形成された従来の台車からアタッチ メントを外せば、これをそのまま利用することができる。
【0020】 図3は他の実施例を示す斜視図であって、図1及び図2と共通する部分につい ては同一符号を付して詳細説明を省略するが、本例のカバー5は、端縁9aが下 方に湾曲されてその先端が下向きに形成された絶縁板9に、アタッチメント6の 側面に沿って、その上端を内側に向けて鉤形に湾曲させた障壁17が形成されて おり、障壁17の下端が前記端縁9aの下端まで延設されて、カバー5の左右両 側を覆うように形成されている。 したがって、先の実施例と同様に、障壁17の外側に塗料が付着しても、その 内側には塗料が付着しないので、付着した導電性塗料によるリークを起こすこと がなく、アタッチメント6を確実に絶縁できる。 また、障壁17の下端が端縁9aの下端まで延設されているので、そのカバー 5の側面には継ぎ目がなく、高電圧のリークをより確実に防止できる。
【0021】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、台車本体を覆うカバーが絶縁板で形成さ れ、その絶縁板の上に電極アタッチメントが載設されているので、台車全体の高 さを低く抑えると同時に、アタッチメントを絶縁状態に支持することができると いう優れた効果を有し、カバーの端縁には障壁が形成され、その内側には導電性 塗料が付着することがないので、導電性塗料を介して高電圧がリークするのを確 実に防止でき、さらに、台車本体及び電極アタッチメントの側面に塗料が付着す るのを防止できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコンベア台車を示す正面図。
【図2】絶縁パネルを示す斜視図。
【図3】他の実施例を示す正面図。
【図4】従来のコンベア台車を示す正面図。
【符号の説明】
W・・・ワーク 1・・・コンベア台車 2・・・コンベアレール 3・・・車輪 4・・・台車本体 5・・・カバー 6・・・電極アタッチメント 9・・・第一の絶縁板 10・・・第二の絶縁板 10a・・障壁 17・・・障壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 47/52 101 A 7633−3F

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装ラインに沿って敷設されたラインコ
    ンベアで移送されるコンベア台車において、コンベアレ
    ール(2)に沿って走行する車輪(3)を設けた台車本
    体(4)にその上面及び側面上部を覆うカバー(5)が
    取り付けられ、当該カバー(5)には被塗物(W)を載
    せて高電圧を印加する電極アタッチメント(6)が載設
    され、前記カバー(5)は絶縁板で形成されると共に、
    その側端縁に沿って前記アタッチメント(6)の側面下
    部を覆う障壁(10a,17)が形成され、当該障壁(10a,17)
    は、上端を内側に向けて鉤形に湾曲された絶縁板で形成
    されていることを特徴とするコンベア台車。
JP3582693U 1993-06-30 1993-06-30 コンベア台車 Pending JPH076021U (ja)

Priority Applications (1)

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JP3582693U JPH076021U (ja) 1993-06-30 1993-06-30 コンベア台車

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3582693U JPH076021U (ja) 1993-06-30 1993-06-30 コンベア台車

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JPH076021U true JPH076021U (ja) 1995-01-27

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ID=12452764

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JP3582693U Pending JPH076021U (ja) 1993-06-30 1993-06-30 コンベア台車

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