JPH0622454Y2 - 自動車ボデー塗装ラインにおける静電除去装置 - Google Patents

自動車ボデー塗装ラインにおける静電除去装置

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JPH0622454Y2
JPH0622454Y2 JP1989005887U JP588789U JPH0622454Y2 JP H0622454 Y2 JPH0622454 Y2 JP H0622454Y2 JP 1989005887 U JP1989005887 U JP 1989005887U JP 588789 U JP588789 U JP 588789U JP H0622454 Y2 JPH0622454 Y2 JP H0622454Y2
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automobile body
hanger
rail
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painting line
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昇 福本
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車ボデー塗装ラインにおける静電除去装置
に関する。
[従来の技術] 自動車ボデーの塗装には、自動車ボデー全体の塗装のほ
か、自動車の床裏に石はね時のダメージを防止する為の
塩ビゾル(塩化ビニル系樹脂のプラスチゾルを主要成分
とするアンダーコート用塩化ビニル樹脂ゾルをいう。以
下同じ)が塗布されている。
この塩ビゾルの塗布は、第4図に示されるようにハンガ
ー(1)に搭載された自動車ボデー(A)に、作業者(M)が沫
消塗装ガン(G)で塩ビゾルを吹きつけることにより行わ
れている。
ところで、塩ビゾルの塗布は沫消塗装ガン(G)で行われ
るため、ガン(G)から吐出する際に塗装ガン(G)と塩ビゾ
ルの摩擦による静電気が発生し、塩ビゾルが自動車の床
裏に塗着したとき、自動車ボデー(A)に静電気が帯電し
てしまう。
そして、塩ビゾルの塗布時には飛散防止のためにマスキ
ングを行っているが、これを取外すとき、自動車ボデー
と人体との間でスパークが発生するという問題がある。
そこで従来は自動車ボデー(A)の帯電防止のため、アー
ス線(50)をマグネット等(51)で自動車ボデー(A)に接続
して、静電気を地中に逃がすようにしていた。
[考案が解決しようとする課題] ところが、従来のように、アース線(50)をハンガー(1)
と地中との間に張るようにしたときは、アース線(50)が
塗装作業の邪魔になるし、自動車ボデーの1台ごとにア
ース線(50)をマグネット(51)で取りつけなければならな
いので面倒である。
そこで本考案は、塗装作業の邪魔にならず取扱いが簡単
な、自動車ボデーから静電気を除去する装置を提供する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の自動車ボデー塗装ラインにおける静電除去装置
は、自動車ボデーの塗装ラインにおけるコンベヤレール
と自動車ボデーを搭載するハンガーとが電気的に絶縁さ
れている塗装ラインにおいて、塗装ライン中の塩ビゾル
塗装ブース内に導電性材料からなるレール部およびガイ
ド部から構成されるガイドが設置され、前記レール部が
前記ハンガーが通過する上面に前記ハンガーが摺接する
ようにコンベヤレールに平行に延設され、かつ前記ガイ
ド部によってコンベヤレールから離間して支持されてお
り、さらに前記レール部および(または)ガイド部にア
ース線が接続されたことを特徴とする。
[作用] 本考案では、塩ビゾル塗装ブース内に、コンベヤレール
と平行に延びるレール部がガイド部によって支持されて
なるアース用のガイドが設けられているため、塩ビゾル
の塗装中に自動車ボデーに帯電した静電気がハンガーか
らガイドを通してアース線に流れるので、自動車ボデー
の静電気を連続的に除去できる。また、塩ビゾル塗装ブ
ース内以外にはアース用のガイドが設けられていないの
で、他の工程、例えば電着塗装のときには適宜ボデーを
電極とすることができる。
そして前記ガイドはハンガーの上方に配置されているの
で、塗装作業の邪魔になることがなく、またアース線も
ガイドに接続したままでよいので、アース線をいちいち
取りつけるような面倒も生じない。
[実施例] つぎに本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例にかかわる静電除去装置の説
明図、第2図は本考案の装置を設備した塩ビゾル塗装ブ
ースの説明図、第3図は自動車ボデー塗装ラインの一例
を示すブロック図である。
第1〜2図において、(1)はハンガーであり、上方のビ
ーム(2)と下方のスキッド(3)がチェーン(4)で連結され
ている。ビーム(2)の上面中央には吊下手段(5)が固定さ
れており、これによりハンガー(1)をコンベヤレール(6)
から吊下げている。(7)は吊下手段(5)に組込まれた絶縁
材であり、この絶縁材(7)によりコンベヤレール(6)とハ
ンガー(1)とが電気的に絶縁されている。
前記ビーム(2)の上面両側には、ガイドローラ(8)が取り
つけられている。
第2図において、(9)は塩ビゾル塗装ブースにおける作
業架台であり、その上方に前記コンベヤレール(6)が架
設されている。そして、コンベヤレール(6)とほぼ同じ
高さの位置において、前記作業台(9)とほぼ同じ長さの
ガイド(10)が設置されている。
このガイド(10)は第1〜2図に示されるように、門形の
数個のガイド部(11)とコンベヤレール(6)に平行に延び
るレール部(12)とからなり、レール部(12)はガイド部(1
1)の両端下部に固定されている。そして、このレール部
(12)は両端部において若干上方に傾斜されている。そし
て前記レール部(12)には、ハンガー(1)のガイドローラ
(8)が転動しながら接触するようになっている。
前記ガイド部(11)の適当な位置にはアース線(13)が接続
され、その他端は地中に埋込まれている。
なお、本考案におけるハンガー(1)のビーム(2)、チェー
ン(4)、スキッド(3)、ガイドローラ(8)はいずれも導電
性材料からなる。
自動車ボデーの塗装ラインは、一般に第3図に示される
ように、電着浴槽(21)、乾燥炉(22)、塩ビゾル塗装ブー
ス(23)を備えており、これらの間を順にハンガー(1)が
移動するようコンベヤレール(6)が配設されている。
本考案の装置では、ハンガー(1)に搭載された自動車ボ
デー(A)が、電着塗装工程、乾燥工程を終えると塩ビゾ
ル塗布工程に廻される。
塩ビゾル塗装ブース(23)においては第1〜2図に示され
るように、作業台(9)の上方をハンガー(1)に搭載された
自動車ボデー(A)が通過していく。その間、作業者(M)は
沫消塗装ガン(G)で自動車ボデー(A)の床裏に塩ビゾルを
吹きつける。
この作業の間自動車ボデー(A)には静電気が発生する
が、発生した静電気はスキッド(3)→チェーン(4)→ビー
ム(2)→ガイドローラ(8)→レール部(12)→ガイド部(11)
→アース線(13)と通って地中に逃がされるので、自動車
ボデー(A)に静電気が帯電することはない。
したがって、塗装終了後にマスキングを取り外すときに
人体との間にスパークが飛ぶこともない。さらに、アー
ス線(13)はガイド部(10)に固定したままでよいので、自
動車ボデー(A)に付けたり外したりする手間がかから
ず、しかもアース線(13)は作業の邪魔にならない所に設
置することができるので、作業性が大幅に向上する。
[考案の効果] 本考案によれば、塗装作業の作業性を大幅に向上させな
がら、自動車ボデーから静電気を連続的に除去すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例にかかわる静電除去装置の説
明図、第2図は本考案の装置を設備した塩ビゾル塗装ブ
ースの説明図、第3図は自動車ボデー塗装ラインの一例
を示すブロック図、第4図は従来の静電除去装置の説明
図である。 (図面の主要符号) (1):ハンガー (2):ビーム (3):スキッド (4):チェーン (8):ガイドローラー (10):ガイド (11):ガイド部 (12):レール部 (13):アース線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車ボデーの塗装ラインにおけるコンベ
    ヤレールと自動車ボデーを搭載するハンガーとが電気的
    に絶縁されている塗装ラインにおいて、塗装ライン中の
    塩ビゾル塗装ブース内に導電性材料からなるレール部お
    よびガイド部から構成されるガイドが設置され、前記レ
    ール部が前記ハンガーが通過する上面に前記ハンガーが
    摺接するようにコンベヤレールに平行に延設され、かつ
    前記ガイド部によってコンベヤレールから離間して支持
    されており、さらに前記レール部および(または)ガイ
    ド部にアース線が接続されてなる自動車ボデー塗装ライ
    ンにおける静電除去装置。
JP1989005887U 1989-01-20 1989-01-20 自動車ボデー塗装ラインにおける静電除去装置 Expired - Lifetime JPH0622454Y2 (ja)

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