JP2515917B2 - 静電塗装用荷電装置 - Google Patents

静電塗装用荷電装置

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JP2515917B2
JP2515917B2 JP2199044A JP19904490A JP2515917B2 JP 2515917 B2 JP2515917 B2 JP 2515917B2 JP 2199044 A JP2199044 A JP 2199044A JP 19904490 A JP19904490 A JP 19904490A JP 2515917 B2 JP2515917 B2 JP 2515917B2
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友▲やす▼ 伊藤
徳幸 阿知波
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水性塗料等の導電性塗料を静電塗装する自
動車ボディに高電圧を印加する静電塗装用荷電装置に関
する。
〔従来の技術〕
塗装機に高電圧を印加し、自動車ボディをアース接続
して水性塗料の静電塗装を行う場合は、塗装機に印加し
た高電圧のリークを防止するために当該塗装機に連なる
水性塗料の塗料供給系に絶縁対策を施す必要があるから
(特開昭55−114366号,同56−141869号公報)、数十色
もの塗料を色替して塗装する多色塗装装置にあっては、
各色塗料ごとに夫々の塗料供給配管や塗料タンクを絶縁
しなければならないという面倒がある。
このため、自動車ボディの塗装は、有害な有機溶剤を
大量に消費する絶縁樹脂塗料による静電塗装が主流を占
め、無公害な水性塗料の使用を見合わせているのが現状
である。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで本発明は、水性塗料等の導電性塗料を噴霧する
塗装機をアースに接続し、所定の速度で搬送される自動
車ボディに高電圧を印加して、塗装機の塗料供給系に絶
縁対策を施す面倒を解消すると共に、搬送中の自動車ボ
ディに高電圧を印加する際に火花放電が生じないように
することを技術的課題としている。
〔課題を解決するための手段〕
この課題を解決するために、本発明は、導電性塗料に
よる静電塗装を行う自動車ボディに高電圧を印加する静
電塗装用荷電装置であって、電気的絶縁状態で搬送され
る自動車ボディと一体的に移動する前後一対の集電子を
摺接させて当該自動車ボディに所要の高電圧を印加する
集電レールの高電圧レール部が、その始端側に形成され
た高抵抗昇圧レール部を介して、アースに接続した低電
圧レール部に連結され、前記高抵抗昇圧レール部が、中
間部を成す所要長さの導電体とその前後両端部を成す高
抵抗体とによって自動車ボディの全長以上の長さに形成
されると共に、前記各高抵抗体の夫々の長さが、前記集
電子間の間隔よりも短く選定されていることを特徴とす
る。
〔作用〕
本発明によれば、電気的絶縁状態で搬送される自動車
ボディと一体的に移動する前後一対の集電子が集電レー
ルの高電圧レール部に摺接すると、自動車ボディに所要
の高電圧が印加されて、当該自動車ボディとアースに接
続された塗装機との間に静電界が形成され、その電界作
用によって、塗装機から噴霧された塗料粒子が自動車ボ
ディの表面に吸引吸着される。
したがって、水性塗料等の導電性塗料を静電塗装する
場合でも、塗装機の塗料供給系に面倒な絶縁対策を施す
必要がない。
また、自動車ボディの印加電圧は、集電レールに摺接
させた前後一対の集電子が当該集電レールの低電圧レー
ル部から高抵抗昇圧レール部を介して高電圧レール部に
移行する過程で徐々に昇圧されるので、集電子と集電レ
ールとの間に火花放電を生ずるおそれがない。
また、高電圧レール部と低電圧レール部の間に介在す
る高抵抗昇圧レール部は、自動車ボディの全長以上の長
さに形成されているので、高電圧レール部から自動車ボ
ディを介して低電圧レール部に高電圧がリークしたり、
当該自動車ボディと低電圧レール部との間に火花放電を
生ずるおそれもない。
更に、高抵抗昇圧レール部は、前後両端部だけが高抵
抗体で成り、中間部は導電体で成るから、その全体を高
抵抗体で形成する場合に比べて製造コストが割安とな
る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明
する。
第1図は本発明による静電塗装用荷電装置の一例を示
す正面図、第2図はその側面図、第3図はその要部の構
成を模式的に示す概略図である。
図中、1は塗装機が設置された塗装ゾーンに沿って延
設される集電レール、2は当該集電レール1に沿って自
動車ボディWを電気的絶縁状態で搬送するコンベア台車
である。
コンベア台車2は、集電レール1を挟んで左右両側に
敷設したコンベアレール3R,3L上を走行する車輪4R,4Lが
設けられた下フレーム5と、当該下フレーム5に立設し
た複数の絶縁支柱6によって水平に支持された上フレー
ム7とから成り、当該上フレーム7に自動車ボディWを
搭載するようになっている。
そして、上フレームの前後両端には、集電レール1の
表面に沿って摺接せられる一対の集電子8A,8Bが設けら
れている。
次に、集電レール1は、塗装ゾーンに沿って所定間隔
で立設された支柱9,9…に支持して水平に架設され、80
〜120KV程度の直流高圧を供給する高圧発生器10に接続
される高電圧レール部1cが、夫々その始端側と終端側に
形成された高抵抗昇圧レール部1bと高抵抗降圧レール部
1eを介して、アースに接続した低電圧レール部1a,1eに
連結されている。
なお、高電圧レール部1cと高抵抗昇圧レール部1b及び
高抵抗降圧レール部1dを支持する各支柱9は、絶縁材で
形成されている。
また、高抵抗昇圧レール部1bと高抵抗降圧レール部1d
は、何れも中間部を成す導電体11とその前後両端部を成
す1000〜3000MΩ程度の高抵抗体12A,12Bとによって自動
車ボディWの全長以上の長さに形成され、夫々の導電体
11の長さがコンベア台車2の前後に設けた集電子8A,8B
間の間隔lを同一又はそれ以上に選定されると共に、そ
の両端に形成される各高抵抗体12A,12Bの長さが前記間
隔lよりも短く選定されている。
しかして、コンベア台車2の上フレーム7に載せて電
気的絶縁状態で搬送される自動車ボディWが塗装ゾーン
に到来すると、上フレーム7の前後両端に設けられた集
電子8A,8Bが、まず、集電レール1の低電圧レール部1a
に順次摺接する。
この低電圧レール部1aは、アースに接続されているか
ら、集電子8A,8Bが接触したときに火花放電を生ずるお
それは全くない。
次に、前方の集電子8Aが、低電圧レール部1aを通過し
て高抵抗昇圧レール部1bの高抵抗体12Aに移行する。
このとき、後方の集電子8Bは、未だ低電圧レール部1a
に摺接しているから、自動車ボディWの昇圧は行われな
い。
次いで、前方の集電子8Aが、高抵抗昇圧レール部1bの
高抵抗体12Aを通過して導電体11に移行し、後方の集電
子8Bが、高抵抗体12Aに移行したときから、自動車ボデ
ィWに電圧が印加され始めて、当該集電子8Bが高抵抗体
12Aに摺接しながら導電体11に向かうに従って少しずつ
その印加電圧が昇圧され、当該集電子8Bが高抵抗体12A
を通過したときに一次昇圧が完了する。
そして、前方の集電子8Aが、高抵抗昇圧レール部1bの
中間部を成す導電体11から、後端部を成す高抵抗体12B
に移行すると、二次昇圧が開始され、当該集電子8Aが、
高抵抗体12Bを通過して高電圧レール部1cに移行したと
きに、二次昇圧が完了して、自動車ボディWの印加電圧
が静電塗装に必要な所要値に達する。
このとき、自動車ボディWの後端部は、当該自動車ボ
ディWの全長よりも長い高抵抗昇圧レール部1b上に存在
して、アースに接続された低電圧レール部1aから遠ざけ
られているので、高電圧レール部1cから自動車ボディW
を通じて低電圧レール部1aへ高電圧がリークしたり、自
動車ボディWと低電圧レール部1aとの間に火花放電を生
したりするおそれは全くない。
また、高抵抗昇圧レール部1bは、前記の如き高電圧の
リークや火花放電の発生を防止し得る十分な長さに選定
されているが、その全体を高価な高抵抗体で形成せず
に、その両端部のみを高抵抗体12A,12Bで形成し、中間
部を導電体11で形成することによって、製造コストが非
常に割安になっている。
次に、高電圧レール部1cから集電子8A,8Bを介して所
要の高電圧が印加された自動車ボディWは、アース状態
で設置された塗装機との間に静電界を形成し、その電界
作用により、塗装機から噴霧された導電塗料の塗料粒子
が吸引吸着される。
したがって、導電性塗料を噴霧する塗装機の塗料供給
系に面倒な絶縁対策を施す必要がない。
このようにして静電塗装を終了した自動車ボディW
は、高電圧レール部1cを通過し、当該自動車ボディWを
搬送するコンベア台車2に設けられた後方の集電子8Bが
高電圧レール部1cから高抵抗降圧レール部1dの高抵抗体
12Bに移行したときに、印加電圧の降圧が開始されて、
当該集電子8Bが高抵抗体12Bを通過したときに、一次降
圧が完了する。
そして、後方の集電子8Bよりも先に高抵抗体12Bを通
過した前方の集電子8Aが、高抵抗降圧レール部1dの中間
部を成す導電体11から、高抵抗体12Aに移行すると、二
次降圧が開始されて、当該集電子8Aが、高抵抗体12Aを
通過して低電圧レール部1eに移行したときに、二次降圧
が完了して自動車ボディWの印加電圧が0となる。
このようにすれば、高電圧レール部1cから自動車ボデ
ィWを通じて低電圧レール部1eへ高電圧がリークした
り、当該自動車ボディWと低電圧レール部1eとの間に火
花放電を生じたりするおそれもない。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、電気的絶縁状態
で搬送される自動車ボディと一体的に移動する集電子を
集電レールに摺接させて、当該自動車ボディに高電圧を
印加するようにしているから、自動車ボディに水性塗料
等の導電性塗料を静電塗装する場合には、その導電性塗
料を噴霧する塗装機をアースに接続して、当該塗装機の
塗料供給系に絶縁対策を施す面倒を無くすることができ
るという優れた効果がある。
また、自動車ボディを搬送させながら、当該自動車ボ
ディと一体的に移動する集電子を集電レールに摺接させ
て高電圧を印加するようになっているから、自動車ボデ
ィの塗装生産性も良いという効果がある。
更に、集電レールは、高電圧レール部の始動側と終端
側が、夫々高抵抗昇圧レール部と高抵抗降圧レール部を
介して低電圧レール部に連結されているから、集電子が
集電レールに最初に接触する際に火花放電を生ずるおそ
れがない。
また、集電レールに摺接した集電子を介して高電圧が
印加される自動車ボディは、当該自動車ボディの全長よ
りも長く形成された高抵抗昇圧レール部と高抵抗降圧レ
ール部を通過しながら、その印加電圧が徐々に昇圧又は
降圧されるので、高電圧レール部から自動車ボディを通
じて低電圧レール部に高電圧がリークしたり、当該自動
車ボディと低電圧レール部との間に火花放電を生じたり
するおそれもないという種々の技術的効果がある。
また、自動車ボディの全長よりも長く形成する高抵抗
昇圧レール部と高抵抗降圧レール部は、その全体を高価
な高抵抗体で形成せずに、その両端部のみを高抵抗体で
形成し、中間部を導電体で形成しているので、製造コス
トが低減されるという経済的効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による静電塗装用荷電装置の一例を示す
正面図、第2図はその側面図、第3図はその要部の構成
を模式的に示す概略図である。 符号の説明 1……集電レール、1a……低電圧レール部、 1b……高抵抗昇圧レール部、 1c……高電圧レール部、 1d……高抵抗降圧レール部、 1e……低電圧レール部、8A,8B……集電子、 11……導電体、12A,12b……高抵抗体、 W……自動車ボディ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気的絶縁状態で搬送される自動車ボディ
    (W)と一体的に移動する前後一対の集電子(8A),
    (8B)を摺接させて当該自動車ボディ(W)に所要の高
    電圧を印加する集電レール(1)の高電圧レール部(1
    c)が、その始端側に形成された高抵抗昇圧レール部(1
    b)を介して、アースに接続した低電圧レール部(1a)
    に連結され、前記高抵抗昇圧レール部(1b)が、中間部
    を成す所要長さの導電体(11)とその前後両端部を成す
    高抵抗体(12A),(12B)とによって自動車ボディ
    (W)の全長以上の長さに形成されると共に、前記各高
    抵抗体(12A),(12B)の夫々の長さが、前記集電子
    (8A),(8B)間の間隔よりも短く選定されていること
    を特徴とする静電塗装用荷電装置。
  2. 【請求項2】電気的絶縁状態で搬送される自動車ボディ
    (W)と一体的に移動する前後一対の集電子(8A),
    (8B)を摺接させて当該自動車ボディ(W)に所要の高
    電圧を印加する集電レール(1)の高電圧レール部(1
    c)が、その終端側に形成された高抵抗降圧レール部(1
    d)を介して、アースに接続した低電圧レール部(1e)
    に連結され、前記高抵抗降圧レール部(1d)が、中間部
    を成す所要長さの導電体(11)とその前後両端部を成す
    高抵抗体(12A),(12B)とによって自動車ボディ
    (W)の全長以上の長さに形成されると共に、前記各高
    抵抗体(12A),(12B)の夫々の長さが、前記集電子
    (8A),(8B)間の間隔よりも短く選定されていること
    を特徴とする静電塗装用荷電装置。
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