JPH04126762U - 静電塗装装置 - Google Patents

静電塗装装置

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JPH04126762U
JPH04126762U JP3317291U JP3317291U JPH04126762U JP H04126762 U JPH04126762 U JP H04126762U JP 3317291 U JP3317291 U JP 3317291U JP 3317291 U JP3317291 U JP 3317291U JP H04126762 U JPH04126762 U JP H04126762U
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paint
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十司夫 久保田
弐一 外山
行人 小野
一郎 石橋
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本田技研工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】塗料等に残留する電荷を確実にかつ迅速に放出
させることができ、これによりスパーク発生等を有効に
阻止して高精度な静電塗装作業を行うことを可能にす
る。 【構成】導電性塗料が貯留されるとともに、電気的に絶
縁された貯留槽24と、この貯留槽24から塗装ガン2
0に塗料を供給する電気絶縁材料製供給経路13と、こ
の供給経路13の一部を構成するとともに、高電圧発生
器52の電極54に電気的に接続される導電体48と、
塗料に残留する電荷を、この導電体48を通じて接地側
に放出可能な接地手段60とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高電圧が直接印加される導電性塗料を用いて静電塗装を行う静電塗 装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、導電性塗料に高電圧を直接印加して自動車車体等の被塗装物に静電 塗装を施す内部印加型の静電塗装装置が知られている。この種の装置としては、 塗料を一旦貯留する中間貯留槽と塗装ガンとを結ぶ塗料経路中に導電性のリング が設けられており、このリングと高電圧発生器とが高圧ケーブルで接続されるこ とにより、塗料に高電圧を印加するよう構成された装置が知られている(米国特 許第3,892,357号参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、この種の内部印加型の静電塗装装置では、塗料や装置自体、特に中 間貯留槽に相当に多くの電荷が残留するため、塗装器がワーク等の導電体に接近 する際に、たとえ高電圧の印加を停止してもこの残留電荷によってスパークが発 生し、塗装不良等の原因となるという問題が指摘されている。そこで、上記引例 では、高電圧発生器内に抵抗体が設けられており、高電圧印加に影響されない程 度に少量の電流が、この抵抗体を介して常時流れるように構成されている。しか しながら、この抵抗体により、相当量の残留電荷を少量ずつ放出させるため、そ の放出時間が長くかかってしまい、上記のスパーク発生等を回避することが困難 なものとなっている。
【0004】 本考案は、この種の問題を解決するものであり、塗料等に残留する電荷を確実 にかつ迅速に放出させることができ、これによりスパーク発生等を有効に阻止し て高精度な静電塗装作業を行うことが可能な静電塗装装置を提供することを目的 とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本考案は、導電性塗料が貯留されるとともに、 電気的に絶縁された貯留槽と、 前記貯留槽から塗装器に塗料を供給する絶縁材料製供給経路と、 前記供給経路の一部を構成するとともに、高電圧発生器の出力側に電気的に接 続される導電体と、 前記導電体を通じて残留電荷を接地側に放出可能な接地手段とを備えることを 特徴とする。
【0006】
【作用】
上記の本考案に係る静電塗装装置では、貯留槽内の塗料が、供給経路を介して 塗装器に供給されるとともに、この供給経路の一部を構成する導電体を介して高 電圧発生器から高電圧を直接印加された状態で、被塗装物に噴射して静電塗装が 行われる。そして、高電圧印加が停止される一方、接地手段が駆動され、これに より塗料に残留する電荷が、導電体を介して接地側に確実にかつ迅速に放出され る。
【0007】
【実施例】
本考案に係る静電塗装装置について実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら 以下詳細に説明する。
【0008】 図2において、参照符号10は、第1の実施例に係る静電塗装装置を示す。こ の静電塗装装置10は、図示しない色替弁機構等に電気絶縁材料製管体11を介 して接続された中間貯留ユニット12と、この中間貯留ユニット12に電気絶縁 材料製供給経路13を構成する管体14を介して接続される電圧印加ユニット1 6と、この電圧印加ユニット16に前記供給経路13を構成する管体18を介し て接続される塗装ガン(塗装器)20とを備える。
【0009】 この中間貯留ユニット12は、外部から複数の管体11、14等を配管可能な マニホールド基台22と、このマニホールド基台22に一体的に設けられ、導電 性塗料が一旦貯留される貯留槽24と、互いに所定の距離を確保して離間すると ともに、この貯留槽24に沿って配置される一組の三方切換弁26a、26bお よび所定の高電圧を絶縁可能な長さを有する絶縁管28が設けられた絶縁機構3 0と、この絶縁機構30を含む機器類を覆って前記マニホールド基台22に取り 外し自在に装着されるカバー部材32a、32bとを備える。
【0010】 図1に示すように、電圧印加ユニット16は、立位状態で配置された電気絶縁 材製保護ブロック(保護部材)34を備え、この保護ブロック34の下部側にそ れぞれ管体接続部36a、36bが装着されている。この管体接続部36aは、 保護ブロック34内にねじ込まれるとともに、この保護ブロック34の通路38 に連通する通路40aが形成された継手部材42aと、この継手部材42aに管 体14を接続させてこの管体14を前記通路40aに連通させるためのナット部 材44aと、この継手部材42aおよびナット部材44aを覆う管部材46aと を備える。この管体接続部36aは、保護ブロック34の側部にねじ止めされる 絶縁性カバー部材47aにより覆われている。
【0011】 管体接続部36bは、上述した管体接続部36aと同様に構成されており、同 一の構成要素には同一の参照数字にbを付してその詳細な説明は省略する。この 管体接続部36bには、管体18が取り外し可能に接続されている。
【0012】 保護ブロック34の通路38に、導電体48の一端部が臨むとともに、この一 端部にこの通路38に連通する導電性通路50が形成される。この導電体48の 他端部には、水平方向に延びて円板部51が形成され、この円板部51が、保護 ブロック34の中空部34aに配置され、樹脂モールドされた高電圧発生器52 の出力側である電極54に接続されている。この高電圧発生器52は、カスケー ド係合された昇圧回路56とブリード抵抗58とを備え、この昇圧回路56の出 力側に電極54が接続されている。
【0013】 この高電圧発生器52に沿って、保護ブロック34の中空部34aに接地手段 60が配置される。この接地手段60は、導電体48から離間する方向に長尺な 樹脂製容器62を備え、この容器62の両端(上下)側にエア管路64a、64 bが接続される。導電性ピストン部材66a、66bが、抵抗体68を介装して 容器62内に進退自在に配置されるとともに、このピストン部材66bに、接地 されたアース線70が接続されている。ピストン部材66aの前進位置(図1中 、二点鎖線参照)では、このピストン部材66aと導電体48の円板部51との 距離H1が、後述する高電圧により塗料に残留する電荷を接地側に放出し得る距 離に選択される一方、後退位置でのピストン部材66aと円板部51との距離H 2が、エアによりこの高電圧を絶縁可能な距離に選択される。
【0014】 次に、このように構成される静電塗装装置10の動作について説明する。
【0015】 まず色替弁機構(図示しない)から圧送された所定の色の導電性塗料が、管体 11を介して中間貯留ユニット12のマニホールド基台22に導入され、さらに この塗料は、三方切換弁26aから絶縁管28を通って三方切換弁26bに供給 されて貯留槽24に充填される。この貯留槽24に充填された塗料は、管体14 から管体接続部36a、電圧印加ユニット16の保護ブロック34、管体接続部 36bおよび管体18を介して塗装ガン20まで充填される。
【0016】 次いで、絶縁機構30を構成する三方切換弁26a、26bの切換動作が行わ れ、この三方切換弁26a、26bおよび絶縁管28が洗浄、乾燥されて色替弁 機構と貯留槽24とは、電気的に絶縁される。ここで、貯留槽24内の塗料が、 塗装ガン20側に圧送されるとともに、電圧印加ユニット16が駆動される。こ のため、昇圧回路56を介して昇圧された高電圧が、電極54から導電体48を 介してこの導電体48の一端部に形成された通路50を流れる塗料に直接印加さ れる。従って、塗料は、所望の高電圧が印加された状態で塗装ガン20から導出 され、図示しないワークに対して静電塗装作業が行われる。
【0017】 塗装ガン20からの塗料導出が終了した直後に、電圧印加ユニット16を構成 する高電圧発生器52の駆動が停止されるとともに、接地手段60が駆動される 。すなわち、エア管路64aから容器62内にエアが供給されると、ピストン部 材66bが、図中下方(導電体48側)に押圧され、このピストン部材66bと ピストン部材66aとが、一体的に下方に移動する。このため、ピストン部材6 6aと導電体48の円板部51とが、距離H1だけ離間することになり、塗料に 残留している電荷が、この導電体48からピストン部材66a、抵抗体68、ピ ストン部材66bおよびアース線70を介して接地側に放出される。
【0018】 このように、本実施例では、塗装直後に塗料に残留している電荷が、接地手段 60を介して確実にかつ迅速に放出され、従来の静電塗装装置に比べて相当短時 間に残留電荷の放出作業が遂行される。従って、塗料への高電圧印加を停止した 直後に塗装ガン20がワーク等の導電体に異常に接近しても、スパークの発生等 を有効に阻止することができ、塗装不良を惹起することがなく効率的かつ高精度 な静電塗装作業が遂行されるという効果が得られる。
【0019】 さらに、ピストン部材66a、66b間に抵抗体68を介装することにより、 エアにより絶縁可能な距離H2を短くすることができ、電圧印加ユニット16全 体の小型化が容易になされるという利点がある。しかも、導電体48が、電気絶 縁材製の保護ブロック34に囲繞されており、従来の高圧ケーブルを使用する際 のように、この高圧ケーブルの接続部や塗装ガン20と管体18との継手部等に 不要な外力が加わることがなく、この接続部や継手部等から漏電するという問題 が生ずることを防止することができる。また、高電圧発生器52および接地手段 60が保護ブロック34内に収容されて電圧印加ユニット16を構成することに より、静電塗装装置10全体の据え付け作業やメンテナンスが容易に行われると いう効果がある。
【0020】 次に、第2の実施例に係る静電塗装装置を構成する電圧印加ユニット80が、 図3に示されている。なお、第1の実施例に係る電圧印加ユニット16と同一の 参照符号は同一の構成要素を示し、その詳細な説明は省略する。
【0021】 この電圧印加ユニット80を構成する接地手段82は、電気絶縁材製容器84 を備え、この容器84の両端側に供給管体86と排出管体88とが接続されてい る。この供給管体86は、水供給弁90とエア弁92とに選択的に接続可能に構 成される一方、この排出管体88は、廃液槽94に接続されている。
【0022】 この接地手段82では、前述した電圧印加ユニット16と同様に、塗料への高 電圧印加を停止した直後に、水供給弁90が駆動されて供給管体86から容器8 4内に水が供給される。このため、塗料に残留する電荷が、導電体48から容器 84内の水を介して接地側に放出され、この塗料の残留電荷を迅速かつ確実に除 去することができるという効果が得られる。
【0023】 この放出作業が終了した後、容器84内の水が、排出管体88から廃液槽94 に導出され、さらにエア弁92を介してこの容器84内の乾燥処理が施される。 これにより、容器84内のエアによって高電圧に対して効果的に絶縁することが 可能になる。
【0024】
【考案の効果】
本考案に係る静電塗装装置によれば、以下の効果が得られる。
【0025】 塗料への高電圧印加が停止される際に、この塗料の残留電荷が、接地手段の駆 動作用下に導電体を介して接地側に確実にかつ迅速に放出される。このため、塗 装器にワーク等の導電部材が異常接近しても、残留電荷によりスパーク発生等の 不都合を生ずることがない。これにより、塗装不良を回避して高精度なかつ効率 的な塗装作業を遂行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係る静電塗装装置を構
成する電圧印加ユニットの縦断面図である。
【図2】前記静電塗装装置の概略構成図である。
【図3】本考案の第2の実施例に係る静電塗装装置を構
成する電圧印加ユニットの縦断面図である。
【符号の説明】
10…静電塗装装置 12…中間貯留ユニット 14…管体 16…電圧印加ユニット 18…管体 20…塗装ガン 24…貯留槽 34…保護ブロック 36a、36b…管体接続部 38…通路 40a、40b…通路 48…導電体 50…通路 52…高電圧発生器 54…電極 60…接地手段 62…容器 66a、66b…ピストン部材 68…抵抗体 80…電圧印加ユニット 82…接地手段 84…容器 86…供給管体 88…排出管体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石橋 一郎 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性塗料が貯留されるとともに、電気的
    に絶縁された貯留槽と、前記貯留槽から塗装器に塗料を
    供給する絶縁材料製供給経路と、前記供給経路の一部を
    構成するとともに、高電圧発生器の出力側に電気的に接
    続される導電体と、前記導電体を通じて残留電荷を接地
    側に放出可能な接地手段とを備えることを特徴とする静
    電塗装装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の静電塗装装置において、導
    電体は、絶縁材料製の保護部材により囲繞されることを
    特徴とする静電塗装装置。
JP1991033172U 1991-05-13 1991-05-13 静電塗装装置 Expired - Lifetime JP2526395Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3892357A (en) * 1974-04-30 1975-07-01 Nordson Corp Electrostatic spray apparatus and method
JPS61200155U (ja) * 1985-02-01 1986-12-15

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