JPH075972A - 光学的座標入力装置 - Google Patents
光学的座標入力装置Info
- Publication number
- JPH075972A JPH075972A JP14354993A JP14354993A JPH075972A JP H075972 A JPH075972 A JP H075972A JP 14354993 A JP14354993 A JP 14354993A JP 14354993 A JP14354993 A JP 14354993A JP H075972 A JPH075972 A JP H075972A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 生産性に優れ、大面積化が容易な光学的座標
入力装置を提供する。 【構成】 有機光導電体層を、多数の平行電極と、該平
行電極と交差する多数の透明な平行電極とで挟むことに
より形成した入力部、駆動回路、信号検出回路、及び、
スポット光を照射する光学系からなる光学的座標入力装
置。
入力装置を提供する。 【構成】 有機光導電体層を、多数の平行電極と、該平
行電極と交差する多数の透明な平行電極とで挟むことに
より形成した入力部、駆動回路、信号検出回路、及び、
スポット光を照射する光学系からなる光学的座標入力装
置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タやコンピュータ端末装置などに使用できる光学的座標
入力装置に関するものである。
タやコンピュータ端末装置などに使用できる光学的座標
入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発光する位置指示機で指定された
位置を検出する座標入力装置の光導電膜としては硫化カ
ドミウムやアモルファスシリコンなどが用いられていた
(例えば特開昭60−10395号公報)。
位置を検出する座標入力装置の光導電膜としては硫化カ
ドミウムやアモルファスシリコンなどが用いられていた
(例えば特開昭60−10395号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような光
導電材料は成膜の方法に制約があって量産性が低く、実
質的には大面積の入力部を作ることは困難であった。
導電材料は成膜の方法に制約があって量産性が低く、実
質的には大面積の入力部を作ることは困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、光導電材料として有機系の材料を使用し
た。有機系の材料は、成膜が塗布液からの塗布によって
行うことができ容易であり、生産性に優れていること、
大面積化が容易であること、暗導電性が低くシグナル/
ノイズ比を大きく取れるなどいくつかの有利な点を有し
ているため、従来より有利な光学的座標入力装置を提供
できる。
決するために、光導電材料として有機系の材料を使用し
た。有機系の材料は、成膜が塗布液からの塗布によって
行うことができ容易であり、生産性に優れていること、
大面積化が容易であること、暗導電性が低くシグナル/
ノイズ比を大きく取れるなどいくつかの有利な点を有し
ているため、従来より有利な光学的座標入力装置を提供
できる。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、有機光導電体
層を、多数の平行電極と、該平行電極と交差する多数の
透明な平行電極とで挟むことにより形成した入力部、駆
動回路、信号検出回路、及び、スポット光を照射する光
学系からなる光学的座標入力装置に存する。以下、本発
明を詳細に説明する。
層を、多数の平行電極と、該平行電極と交差する多数の
透明な平行電極とで挟むことにより形成した入力部、駆
動回路、信号検出回路、及び、スポット光を照射する光
学系からなる光学的座標入力装置に存する。以下、本発
明を詳細に説明する。
【0006】まず、本発明の座標入力装置の全体構成の
一例を示す図1に基づいて説明する。図1ではスポット
光を照射する光学系としてライトペン1を用いる。フィ
ルタ2としてはライトペン1の光の波長を充分透過する
物を用いる。平行電極5と透明な平行電極7との交差部
で個々の画素が形成される。各画素の出力電流はスイッ
チング素子を介して逐次時系列信号として読み出され
る。駆動回路としては電荷蓄積型、電流電圧変換型など
が挙げられる。ライトペンによってスポット光が照射さ
れた画素では有機光導電体層の抵抗値が低下し出力電流
が増加するため、2次元センサ上のライトペンの位置を
検出することができる。この様に検出されたライトペン
の位置をパーソナルコンピュータやコンピュータ端末装
置などに伝送することによって、座標を入力することが
可能となる。
一例を示す図1に基づいて説明する。図1ではスポット
光を照射する光学系としてライトペン1を用いる。フィ
ルタ2としてはライトペン1の光の波長を充分透過する
物を用いる。平行電極5と透明な平行電極7との交差部
で個々の画素が形成される。各画素の出力電流はスイッ
チング素子を介して逐次時系列信号として読み出され
る。駆動回路としては電荷蓄積型、電流電圧変換型など
が挙げられる。ライトペンによってスポット光が照射さ
れた画素では有機光導電体層の抵抗値が低下し出力電流
が増加するため、2次元センサ上のライトペンの位置を
検出することができる。この様に検出されたライトペン
の位置をパーソナルコンピュータやコンピュータ端末装
置などに伝送することによって、座標を入力することが
可能となる。
【0007】入力部の素子構成の一例を図2に示す。平
行電極7を設けた支持体3上にブロッキング層8と光導
電体層4が形成され、さらにその上に平行電極5が設け
られる。この場合、ブロッキング層8は正電極となる電
極に直接接して設けられる。ブロッキング層は有機光導
電体層と正電極が整流性のないオーミック性接触を形成
して、暗電流が増加し、S/N比が低下するのを防ぐた
めに形成される。ブロッキング層の材質としては、6−
66−12、6−66−11、6−66−610、等の
共重合ナイロン樹脂、アルコキシアルキルナイロン、ポ
リウレタン、フェノール樹脂、カゼイン、ポリビニルア
セタール、硬化エポキシ樹脂、酸化珪素、酸化チタン、
酸化アルミニウム、炭化珪素等が挙げられる。なお、ブ
ロッキング層のない層構成でもよい。平行電極の交差部
で一つの画素が構成され、個別の画素の光に応じた信号
を取り出せる。少なくとも一方の電極は光の入射通路に
なるためライトペンの光の波長を十分透過する透明電極
であることが必要である。透明電極としては酸化インジ
ウム、酸化スズ、インジウム・スズ酸化物膜などの金属
酸化物、また金、アルミニウムなどの金属の薄い膜が挙
げられる。もう一方の対向する電極には種々の金属が使
用でき、例えばアルミニウム、チタン、金、銀、銅、ニ
ッケル、クロム、モリブデン、タンタル、タングステン
などが挙げられる。入力光を照射する側の支持体も十分
光を透過することが必要である。有機光導電体層として
はアゾ顔料、フタロシアニン顔料、多環キノン顔料、ペ
リレン顔料、メロシアニン顔料、スクウェアリウム顔料
等の電荷発生物質をバインダー中に分散させた層構成が
挙げられる。また、該電荷発生物質および電荷移動物質
を有効成分として含有し、両物質をバインダー樹脂に分
散した層構成、また電荷発生層、電荷移動層を積層した
層構成が挙げられる。
行電極7を設けた支持体3上にブロッキング層8と光導
電体層4が形成され、さらにその上に平行電極5が設け
られる。この場合、ブロッキング層8は正電極となる電
極に直接接して設けられる。ブロッキング層は有機光導
電体層と正電極が整流性のないオーミック性接触を形成
して、暗電流が増加し、S/N比が低下するのを防ぐた
めに形成される。ブロッキング層の材質としては、6−
66−12、6−66−11、6−66−610、等の
共重合ナイロン樹脂、アルコキシアルキルナイロン、ポ
リウレタン、フェノール樹脂、カゼイン、ポリビニルア
セタール、硬化エポキシ樹脂、酸化珪素、酸化チタン、
酸化アルミニウム、炭化珪素等が挙げられる。なお、ブ
ロッキング層のない層構成でもよい。平行電極の交差部
で一つの画素が構成され、個別の画素の光に応じた信号
を取り出せる。少なくとも一方の電極は光の入射通路に
なるためライトペンの光の波長を十分透過する透明電極
であることが必要である。透明電極としては酸化インジ
ウム、酸化スズ、インジウム・スズ酸化物膜などの金属
酸化物、また金、アルミニウムなどの金属の薄い膜が挙
げられる。もう一方の対向する電極には種々の金属が使
用でき、例えばアルミニウム、チタン、金、銀、銅、ニ
ッケル、クロム、モリブデン、タンタル、タングステン
などが挙げられる。入力光を照射する側の支持体も十分
光を透過することが必要である。有機光導電体層として
はアゾ顔料、フタロシアニン顔料、多環キノン顔料、ペ
リレン顔料、メロシアニン顔料、スクウェアリウム顔料
等の電荷発生物質をバインダー中に分散させた層構成が
挙げられる。また、該電荷発生物質および電荷移動物質
を有効成分として含有し、両物質をバインダー樹脂に分
散した層構成、また電荷発生層、電荷移動層を積層した
層構成が挙げられる。
【0008】
【発明の効果】以上の本発明の構成によって、大面積の
入力部も作成可能な実用的な光学的座標入力装置が可能
となる。
入力部も作成可能な実用的な光学的座標入力装置が可能
となる。
【0009】
【実施例】以下に本発明をより詳細に説明するため、実
施例を挙げ説明するが、本発明はこの例に限定されるも
のではない。 実施例1 共重合ナイロン(ダイセル(株)製、商品名ダイアミド
T171)をn−プロパノールに溶解し、インジウム・
スズ酸化物(ITO)の透明電極を平行電極としてパタ
ーンニングしたガラス板上に、乾燥後0.3μmの膜厚
に浸漬塗布し、ブロッキング層を形成した。
施例を挙げ説明するが、本発明はこの例に限定されるも
のではない。 実施例1 共重合ナイロン(ダイセル(株)製、商品名ダイアミド
T171)をn−プロパノールに溶解し、インジウム・
スズ酸化物(ITO)の透明電極を平行電極としてパタ
ーンニングしたガラス板上に、乾燥後0.3μmの膜厚
に浸漬塗布し、ブロッキング層を形成した。
【0010】次に電荷発生物質としてオキシチタニウム
フタロシアニン10gをジメトキシエタンでサンドグラ
インダーによって分散処理し、ポリビニルブチラール樹
脂(積水化学(株)製、商品名エスレックBH−3)5
gをジメトキシエタンに溶解した液と混合し塗布液を得
た。この液を浸漬法によって上記ナイロン層からなるブ
ロッキング層上に塗布乾燥し、0.4μmの電荷発生層
を設けた。次にポリカーボネート(商品名ノバレックス
7025A、三菱化成(株)製)100g、式(1)に
示される化合物160g、式(2)で表される化合物4
0gをジオキサン中に溶解し、上記電荷発生層上に浸漬
塗布し、乾燥後0.5μmの電荷移動層を設けた。さら
にこの上に平行電極としてアルミニウムを真空蒸着し、
図2に示した素子を作成した。次に電荷蓄積型の基本回
路を接続した。
フタロシアニン10gをジメトキシエタンでサンドグラ
インダーによって分散処理し、ポリビニルブチラール樹
脂(積水化学(株)製、商品名エスレックBH−3)5
gをジメトキシエタンに溶解した液と混合し塗布液を得
た。この液を浸漬法によって上記ナイロン層からなるブ
ロッキング層上に塗布乾燥し、0.4μmの電荷発生層
を設けた。次にポリカーボネート(商品名ノバレックス
7025A、三菱化成(株)製)100g、式(1)に
示される化合物160g、式(2)で表される化合物4
0gをジオキサン中に溶解し、上記電荷発生層上に浸漬
塗布し、乾燥後0.5μmの電荷移動層を設けた。さら
にこの上に平行電極としてアルミニウムを真空蒸着し、
図2に示した素子を作成した。次に電荷蓄積型の基本回
路を接続した。
【0011】上記の様に構成された入力部に、ライトペ
ンでガラス基板側からスポット光を照射すると、その位
置を検出することができる。従って、これにより計算機
等に座標に関する情報を入力することが可能である。
ンでガラス基板側からスポット光を照射すると、その位
置を検出することができる。従って、これにより計算機
等に座標に関する情報を入力することが可能である。
【0012】
【化1】
【図1】本発明の光学的座標入力装置の全体構成の説明
図。
図。
【図2】入力部の素子構成の一例を説明する図面。a)
は上面説明図、b)は図2a)中のA−A′線に沿った
断面説明図。
は上面説明図、b)は図2a)中のA−A′線に沿った
断面説明図。
1 ライトペン 2 フィルタ 3 透明支持基板 4 光導電体層 5 平行電極 6 支持基板 7 平行電極 8 ブロッキング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 潔 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 有機光導電体層を、多数の平行電極と、
該平行電極と交差する多数の透明な平行電極とで挟むこ
とにより形成した入力部、駆動回路、信号検出回路、及
び、スポット光を照射する光学系からなる光学的座標入
力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14354993A JPH075972A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 光学的座標入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14354993A JPH075972A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 光学的座標入力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH075972A true JPH075972A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15341335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14354993A Pending JPH075972A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 光学的座標入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075972A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010097162A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Hydis Technology Co Ltd | 光導電体を利用したタッチスクリーン機能が内蔵された液晶表示装置 |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP14354993A patent/JPH075972A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010097162A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Hydis Technology Co Ltd | 光導電体を利用したタッチスクリーン機能が内蔵された液晶表示装置 |
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