JPH0759565B2 - ピリダジノン誘導体および殺虫・殺ダニ・殺線虫・殺菌剤 - Google Patents

ピリダジノン誘導体および殺虫・殺ダニ・殺線虫・殺菌剤

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JPH0759565B2
JPH0759565B2 JP62005922A JP592287A JPH0759565B2 JP H0759565 B2 JPH0759565 B2 JP H0759565B2 JP 62005922 A JP62005922 A JP 62005922A JP 592287 A JP592287 A JP 592287A JP H0759565 B2 JPH0759565 B2 JP H0759565B2
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保夫 河村
友幸 小倉
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公典 平田
正毅 工藤
好則 落合
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な3(2H)−ピリダジノン誘導体ならび
に該誘導体を有効成分として含有する農園芸用殺虫、殺
ダニ、殺線虫、殺菌剤および動物に寄生するダニの駆除
剤に関するものである。
〔従来の技術〕
以下の特許が本発明に関係するものである。
ヨーロッパ特許公開0088384号 ヨーロッパ特許公開0134439号 ヨーロッパ特許公開0183212号 ヨーロッパ特許公開0199281号 これらの特許に含有される公知の化合物は一般式(IV)
で表される。
これらの特許の特徴は、例えばヨーロッパ特許公開0088
384号、ヨーロッパ特許公開0134439号では−Y′として
酸素原子または硫黄原子であるが、−B′−Q′として
ベンジル基誘導体が結合していることにあり、ヨーロッ
パ特許公開0183212号ではA′がアルキル基であるかま
たはB′として二重結合、三重結合を有していることに
あり、ヨーロッパ特許公開0199281号ではQ′が複素環
であるかまたは特殊な置換基を導入しているところにあ
る。
このように化学構造においても本発明とは異なるもので
ある。
〔発明の態様〕
本発明者らはその後もピリダジノン誘導体の研究を鋭意
行ってきた。その結果一般式〔II〕: で表される化合物と、一般式〔III〕: で表される化合物とを反応させて、一般式〔I〕 で表される本発明化合物を得た。
〔但し上記式中、Rは炭素数2〜6の直鎖もしくは分岐
を有するアルキル基を表し、Aはハロゲン原子、C1〜C4
アルコキシ基またはC1〜C4アルキルチオ基を表し、Xは
硫黄原子を表し、Bは または を表し、Yは酸素原子,硫黄原子, を表し、 Vは酸素原子または硫黄原子を表し、R1〜R2は、それぞ
れ独立に水素原子またはC1〜C4アルキル基を表し、R3
R6は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4
アルキル基、シアノ基、C1〜C4ハロアルキル基またはC1
〜C4アルコキシカルボニル基を表し、R7は水素原子、C1
〜C4アルキル基またはC1〜C4アルキルカルボニル基を表
し、Zはハロゲン原子、炭素数1〜10の直鎖もしくは分
岐を有するアルキル基、C2〜C5アルケニル基、C2〜C5ア
ルキニル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数
1〜10の直鎖もしくは分岐を有するアルキルオキシ基、
C2〜C5アルケニルオキシ基、C2〜C5アルキニルオキシ
基、C1〜C10アルキルチオ基、C2〜C5アルケニルチオ
基、C2〜C5アルキニルチオ基、C1〜C10アルキルスルフ
ィニル基、C1〜C10アルキルスルホニル基、炭素数3〜
6のシクロアルキルオキシ基、C1〜C5ハロアルキル基、
C1〜C5ハロアルキルオキシ基、C1〜C5ハロアルキルチオ
基、C1〜C5アルキルアミノ基、C1〜C5アルキルカルボニ
ルアミノ基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、C1〜C10ア
ルキルカルボニル基、C1〜C5アルコキシカルボニル基、
−COOH, のいずれかを表すかまたはヒドロキシアルキル基、アル
キルカルボニルオキシアルキル基、アルコキシアルキル
基、アルキルチオアルキル基、アルキルスルフィニルア
ルキル基、アルキルスルホニルアルキル基、アルキルア
ミノアルキル基、アルキルカルボニルアルキル基、アル
コキシカルボニルアルキル基、シアノアルキル基、アル
コキシイミノアルキル基、アルコキシアルキルオキシ
基、アルキルチオアルキルオキシ基、アルキルスルフィ
ニルアルキルオキシ基、アルキルスルホニルアルキルオ
キシ基、アルキルアミノアルキルオキシ基、アルキルカ
ルボニルアルキルオキシ基、アルコキシカルボニルアル
キルオキシ基、シアノアルキルオキシ基、ハロアルキル
カルボニル基、アルコキシアルキルカルボニル基、アル
キルチオアルキルカルボニル基、アルキルスルフィニル
アルキルカルボニル基、アルキルスルホニルアルキルカ
ルボニル基、アルキルアミノアルキルカルボニル基、ア
ルキルカルボニルアルキルカルボニル基、アルコキシカ
ルボニルアルキルカルボニル基、シアノアルキルカルボ
ニル基、(上記ヒドロキシアルキル基からシアノアルキ
ルカルボニル基までのアルキルはC1〜C5を表す。)のい
ずれかを表し、(但し、lは0〜2の整数を表し、R8
水素原子、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルキルカル
ボニル基を表し、R9〜R10はそれぞれ独立に水素原子、C
1〜C4アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アル
コキシ基、C1〜C4ハロアルコキシ基またはC1〜C4ハロア
ルキル基を表すかまたはR9とR10がいっしょになってア
ルコキシイミノ基を表し、Wはハロゲン原子、C1〜C4ア
ルキル基、C2〜C4アルケニル基、C2〜C4アルキニル基、
C1〜C4アルコキシ基、C1〜C4アルキルチオ基、C3〜C6シ
クロアルキル基、C1〜C4ハロアルキル基、C1〜C4ハロア
ルコキシ基、C1〜C4ハロアルキルチオ基、C1〜C4アルコ
キシカルボニル基、C1〜C4アルキルアミノ基、C1〜C4ア
ルキルカルボニルアミノ基、ニトロ基またはシアノ基を
表し、mは0または1〜5の整数を示し、mが2〜5の
場合はWは同一でも互いに異なってもよい。)nは0ま
たは1〜5の整数を示し、nが2〜5の場合はZは同一
でも互いに異なってもよいを表し、X′およびX″はハ
ロゲン原子、‐SMまたは‐OM(Mは水素原子またはアル
カリ金属原子を表す。)を表す。但し、X′がハロゲン
原子の場合はX″は‐SMまたは‐OMを表し、X′が‐SM
または‐OMの場合はX″はハロゲン原子を表す。〕 さらに、本発明者らは、一般式〔I〕で表される本発明
化合物が優れた殺虫、殺ダニ、殺線虫、殺菌作用を有す
ることを見出した。
例えば、一般式〔IV〕で表される公知の化合物群は強い
殺虫、殺ダニ、殺線虫、殺菌活性を有していたが、本発
明化合物はそれらに比較して特に殺虫、殺ダニ、殺線
虫、殺菌作用の残効性の面から著しい活性上昇を示し
た。したがって本発明化合物は前記の一般式(IV)で表
される公知の化合物群と比較して、極めて低い薬剤濃度
で農園芸上有害な病害虫を有効に防除できることを見出
し、本発明を完成した。
本発明に包含される化合物としては、例えば第1表〜第
3表に示す化合物があげられる。ただし、第1表〜第3
表の化合物はあくまで例示のためのものであって、本発
明はこれらに限定されるものではない。
〔ただし、表中、tはターシャリーを、iはイソを、cはシクロを、sはセカンダリーを、Meはメチル基を、Etはエチル基を、Prはプロピル基を、Buはブチル基を、Amはアミル基を、Penはペンチル基を、Hexはヘキシル基を、Phはフェニル基を示す。〕
なお、本発明に包含される化合物のなかで不斉炭素原子
を有する化合物の場合には、光学活性の(+)体あるい
は(−)体を含むものである。
前記の第1表中のG1およびG2は次の構造式で表される基
である。
上記第1表〜第9表の化合物の番号は以下の製造例、配
合例および試験例において参照される。
本発明化合物は一般式〔II〕: で表される化合物と、一般式〔III〕: で表される化合物とを反応させることにより製造でき
る。
〔式中、R,A,B,YおよびZnは前記と同じ意味を表し、
X′およびX″はハロゲン原子、‐SMまたは‐OM(Mは
水素原子またはアルカリ金属原子を示す。)を表す。〕 一般的には、一般式〔II〕のX′がハロゲン原子の場
合、一般式〔III〕のX″は‐SMまたは‐OMを用い、逆
に一般式〔II〕のX′が‐SMまたは‐OMの場合は、一般
式〔III〕のX″としてハロゲン原子を用いるとよい。
また、適当な塩基の存在下で反応に影響しない溶媒中で
行なうのが好ましい。但し、Mがアルカリ金属原子の場
合は、塩基の存在は必ずしも必要ではない。
本発明において、溶媒としては低級アルコール類(例え
ばメタノール、エタノール等)、ケトン類(例えば、ア
セトン、メチルエチルケトン等)、炭化水素類(例え
ば、ベンゼン、トルエン等)、エーテル類(例えば、イ
ソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオ
キサン等)、アミド類(例えば、N,N−ジメチルホルム
アミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等)、ハ
ロゲン化炭化水素類(例えばジクロロメタン、ジクロロ
エタン等)が使用することができる。また必要に応じ
て、これらの溶媒の混合溶媒や水との混合溶媒も使用す
ることができる。
塩基としては、無機塩基(例えば、水素化ナトリウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等)および有機塩基
(例えば、ナトリウムメトキサイド、ナトリウムエトキ
サイド、トリエチルアミン、ピリジン等)を用いること
ができる。また、必要に応じて、反応系にテトラアンモ
ニウム塩(例えば、トリエチルベンジルアンモニウムク
ロライド等)を触媒として添加してもよい。反応温度と
しては、−20℃から、反応に使用する溶媒の沸点までの
範囲をとることができるが、−5℃から反応に使用する
溶媒の沸点の範囲がより望ましい。原料のモル比は任意
に設定できるが、等モルまたは、それに近い比率で反応
を行うのが有利である。
次に本発明化合物の製造法について実施例を具体的にあ
げて説明するが、本発明はこれらのみに限定されるもの
ではない。
製造例1 2−t−ブチル−4−クロロ−5−(4′−
クロロフェノキシメチルチオ)−3(2H)−ピリダジノ
ンの製造 (本発明化合物No.1の合成) 2−t−ブチル−4−クロロ−5−メルカプト−3(2
H)−ピリダジノン2.2g、4−クロロフェノキシメチル
クロリド1.8gをN,N−ジメチルホルムアミド30mlにとか
し無水炭酸カリウム1.4gを加え室温で15時間撹拌した。
この溶液を水に注ぎベンゼンで抽出した。ベンゼン層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去して
得られた結晶をジイソプロピルエーテルで再結晶して目
的化合物2.3gを得た。
融点 106.5〜108.0℃ 製造例2 2−t−ブチル−4−クロロ−5−(4′−
クロロフェニルチオメチルチオ)−3(2H)−ピリダジ
ノンの製造 (本発明化合物No.2の合成) 2−t−ブチル−4−クロロ−5−メルカプト−3(2
H)−ピリダジノン2.2g、4−クロロフェニルチオメチ
ルクロリド1.95gをN,N−ジメチルホルムアミド30mlに溶
かし無水炭酸カリウム1.4gを加え、40〜50℃で3時間撹
拌した。この溶液を水に注ぎベンゼンで抽出した。ベン
ゼン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を
留去して粗生成物を得た。これをベンゼン−n−ヘキサ
ン混合溶媒で再結晶して目的化合物2.3gを得た。
融点 57.0〜63.0℃ 製造例3 2−t−ブチル−5−〔2′−(4″−t−
ブチルフェニル)エチルチオ〕−4−クロロ−3(2H)
−ピリダジノンの製造 (本発明化合物No.4の合成) 2−t−ブチル−4−クロロ−5−メルカプト−3(2
H)−ピリダジノン2.2g、2−(4′−t−ブチルフェ
ニル)エチルブロミド2.4gをN,N−ジメチルホルムアミ
ド30mlにとかし無水炭酸カリウム1.4gを加え室温で15時
間撹拌した。この溶液を水に注ぎベンゼンで抽出した。
ベンゼン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶
媒を留去して得られた結晶をn−ヘキサンで洗浄して目
的化合物2.5gを得た。
融点 105.5〜107.9℃ 製造例4 2−t−ブチル−5−〔2′−(4″−t−
ブチルフェニル)エトキシ〕−4−クロロ−3(2H)−
ピリダジノンの製造 (本発明化合物No.8の合成) p−t−ブチルフェネチルアルコール0.9gをN,N−ジメ
チルホルムアミド30mlに溶かした溶液に55%水素化ナト
リウム0.3gを加えた。10分後2−t−ブチル−4,5−ジ
クロロ−3(2H)−ピリダジノン1.2gを加え、室温で17
時間撹拌した。この溶液を水に注ぎベンゼンで抽出し、
ベンゼン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧下で溶媒
を留去して粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル;ベンゼン溶出)で精製して目的化
合物(油状物)1.1gを得た。
製造例5 2−t−ブチル−4−クロロ−5−〔2′−
(2″,6″−ジメチルフェノキシ)エチルチオ〕−3
(2H)−ピリダジノンの製造 (本発明化合物No.24の合成) 2−t−ブチル−4−クロロ−5−メルカプト−3(2
H)−ピリダジノン2.2g、2−(2′,6′−ジメチルフ
ェノキシ)エチルブロミド2.3gをN,N−ジメチルホルム
アミド30mlにとかし無水炭酸ナトリウム1.1gを加え、室
温で15時間撹拌した。この溶液を水に注ぎジエチルエー
テルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、減圧下で溶媒を留去して得られた結晶をn−ヘキサ
ンで洗浄することにより目的化合物3.5gを得た。
融点 104.3〜105.2℃ 製造例6 2−t−ブチル−4−クロロ−5−〔2′−
(2″,6″−ジメチル−4″−ブチルカルボニルフェノ
キシ)エチルチオ〕−3(2H)−ピリダジノンの製造 (本発明化合物No.78の合成) 2−t−ブチル−4−クロロ−5−メルカプト−3(2
H)−ピリダジノン2.2g、2−(2′,6′−ジメチル−
4′−ブチルカルボニルフェノキシ)エチルブロミド3.
0gをN,N−ジメチルホルムアミド30mlにとかし無水炭酸
ナトリウム1.5gを加え、室温で15時時間撹拌した。この
溶液を水に注ぎジエチルエーテルで抽出した。有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去して
得た粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル:ベンゼン溶出)で精製して目的化合物(油状物)3.
3gを得た。
製造例7 2−t−ブチル−4−クロロ−5−〔3′−
(2″−メチル−4″−ペンチルフェノキシ)プロピル
チオ〕−3(2H)−ピリダジノンの製造 (本発明化合物No.191の合成) 2−t−ブチル−4−クロロ−5−メルカプト−3(2
H)−ピリダジノン2.2g、3−(2′−メチル−4′−
ペンチルフェノキシ)プロピルブロミド3gをN,N−ジメ
チルホルムアミド30mlにとかし無水炭酸ナトリウム1.4g
を加え、室温で3時間撹拌した。この溶液を水に注ぎ、
ジエチルエーテルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去して得た粗生成物をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル:ベンゼン溶出)
で精製して目的化合物(油状物)3.5gを得た。
製造例8 2−t−ブチル−4−クロロ−5−〔2′−
(2″−メチル−4″−ペンチルフェノキシ)エトキ
シ〕−3(2H)−ピリダジノンの製造 (本発明化合物No.220の合成) 2−t−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシ−3(2
H)−ピリダジノン2g、2−(2′−メチル−4′−ペ
ンチルフェノキシ)エチルブロミド2.8gをN,N−ジメチ
ルホルムアミド30mlにとかし無水炭酸カリウム2gを加
え、80℃で3時間撹拌した。この溶液を水に注ぎジエチ
ルエーテルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、減圧下で溶媒を留去して得た粗生成物をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル:ベンゼン溶出)で精製
して目的化合物(油状物)3.3gを得た。
製造例9 2−t−ブチル−5−〔2′−(4″−s−
ブチルフェノキシ)プロポキシ〕−4−クロロ−3(2
H)−ピリダジノンの製造 (本発明化合物No.353の合成) 2−(4′−s−ブチルフェノキシ)プロピルアルコー
ル0.95g、2−t−ブチル−4,5−ジクロロ−3(2H)−
ピリダジノン1gをN,N−ジメチルホルムアミド30mlにと
かし粉末状水酸化カリウム0.5gを加え、室温で15時間撹
拌した。この溶液を水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出
し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒
を留去して得た粗生成物をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル:ベンゼン溶出)で精製して目的化合物
(油状物)1.1gを得た。
製造例10 2−t−ブチル−4−クロロ−5−(4′−
クロロフェノキシカルボニルメトキシ)−3(2H)−ピ
リダジノンの製造 (本発明化合物No.369の合成) 2−t−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシ−3(2
H)−ピリダジノン2g、4−クロロフェニルクロロアセ
テート2gをN,N−ジメチルホルムアミド30mlにとかしト
リエチルアミン1gを加え、80℃で3時間撹拌した。この
溶液を水に注ぎ、ベンゼンで抽出し、ベンゼン層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去して結晶
を得た。
ベンゼン−n−ヘキサン混合溶液で再結晶して目的化合
物2.9gを得た。
融点 124.0〜126.0℃ 製造例11 2−t−ブチル−4−クロロ−5−〔2′−
(2″,6″−ジメチル−4″−ベンゾイルフェノキシ)
エチルチオ〕−3(2H)−ピリダジノンの製造 (本発明化合物No.465の合成) 2−t−ブチル−4−クロロ−5−メルカプト−3(2
H)−ピリダジノン6.6g、2−(2′,6′−ジメチル−
4′−ベンゾイルフェノキシ)エチルブロミド10gをN,N
−ジメチルホルムアミド50mlにとかし無水炭酸ナトリウ
ム5gを加え、室温で17時間撹拌した。この溶液を水に注
ぎジエチルエーテルで抽出した。有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去して得た粗生成物
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:ベンゼン溶
出)で精製し、n−ヘキサン−ジエチルエーテル(4:
1)50mlで結晶化して目的化合物13.3gを得た。
融点 94.6〜96.2℃ 製造例1から製造例11に示したいずれかの方法に準じて
製造した化合物の物性を次の第4表に示す。
本発明化合物を農園芸用殺虫、殺ダニ、殺線虫、殺菌剤
および動物に寄生するダニの駆除剤として使用するにあ
たっては、一般には適当な担体、例えばクレー、タル
ク、ベントナント、珪藻土等の固体担体あるいは水、ア
ルコール類(メタノール、エタノール等)、芳香族炭化
水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン等)、塩素化炭
化水素類、エーテル類、ケトン類、エステル類(酢酸エ
チル等)、酸アミド類(ジメチルホルムアミド等)など
の液体担体と混用して適用することができ、所望により
乳化剤、分散剤、懸濁剤、浸透剤、展着剤、安定剤など
を添加し、液剤、乳剤、水和剤、粉剤、粒剤、フロワブ
ル剤等任意の剤型にて実用に供することができる。ま
た、必要に応じて製剤または散布時に他種の除草剤、各
種殺虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、共力剤などと混合
施用してもよい。本発明化合物の施用薬量は適用場面、
施用時期、施用方法、対象病害虫、栽培作物等により差
異はあるが一般には有効成分量としてヘクタール当たり
0.005〜50kg程度が適当である。
次に本発明化合物を有効成分とする殺虫、殺ダニ、殺線
虫剤、殺菌剤および動物に寄生するダニの駆除剤の製剤
例を示すがこれらのみに限定されるものではない。な
お、以下の製剤例において「部」は重量部を意味する。
製剤例1 乳剤 本発明化合物 ……20部 キシレン ……55部 N,N−ジメチルホルムアミド ……20部 ソルポール2680 ……5部 (非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混
合物:東邦化学工業(株)商品名) 以上を均一に混合して乳剤とする。使用に際しては上記
乳剤を50〜20000倍に希釈して有効成分量がヘクタール
当たり0.005〜50kgになるように散布する。
製剤例2 水和剤 本発明化合物 ……25部 ジークライトPFP ……66部 (カオリナイトとセリサイトの混合物;ジークライト工
業(株)商品名) ソルポール5039 ……4部 (アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) カープレックス#80 ……3部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) リグニンスルホン酸カルシウム ……2部 以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
使用に際しては上記水和剤を50〜20000倍に希釈して有
効成分量がヘクタール当たり0.005〜50kgになるように
散布する。
製剤例3 油剤 本発明化合物 ……10部 メチルセルソルブ ……90部 以上を均一に混合して油剤とする。使用に際して上記油
剤を有効成分量がヘクタール当たり0.005〜50kgになる
ように散布する。
製剤例4 粉剤 本発明化合物 ……3.0部 カープレックス#80 ……0.5部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) クレー ……95部 リン酸ジイソプロピル ……1.5部 以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。使用に際して上
記粉剤を有効成分量がヘクタール当たり0.005〜50kgに
なるように散布する。
製剤例5 粒剤 本発明化合物 ……5部 ベントナイト ……54部 タルク ……40部 リグニンスルホン酸カルシウム ……1部 以上を均一に混合粉砕して少量の水を加えて攪拌混合
し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。使用
に際して上記粒剤を有効成分量がヘクタール当たり0.00
5〜50kgになるように散布する。
製剤例6 フロアブル剤 本発明化合物 ……25部 ソルポール3353 ……10部 (非イオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) ルノックス1000C ……0.5部 (陰イオン界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) 1%ザンサンガム水溶液 ……20部 (天然高分子) 水 ……44.5部 有効成分(本発明化合物)を除く上記の成分を均一に溶
解し、ついで本発明化合物を加えよく攪拌した後,サン
ドミルにて湿式粉砕してフロアブル剤を得る。使用に際
しては、上記フロアブル剤を50〜20000倍に希釈して有
効成分量がヘクタール当たり0.005〜50kgになるように
散布する。
本発明化合物は,ツマグロヨコバイ等の半翅目害虫、コ
ナガ等の鱗翅目害虫、鞘翅目害虫、アカイエカ等の衛生
害虫に卓越した殺虫力を有するとともに、果樹および蔬
菜に寄生する種々のダニ、例えば、ナミハダニ、カンザ
ワハダニ、ニセナミハダニ、ミカンハダニ、リンゴハダ
ニ等および動物に寄生するダニ例えば、オウシマダニ、
ブーフィラス・アニュレイタス、アンブリオンマ・マク
レイタム、リビセファラス・アベンディクラータス、フ
タトゲチマダニ等の防除にも有効である。また、果樹お
よび蔬菜に寄生する種々のセンチュウ例えば、ネコバセ
ンチュウ、ネグサレセンチュウ、シストセンチュウなど
の防除にも有効である。本発明化合物は上述した殺虫、
殺ダニ作用に加えて、ウドンコ病、ベト病等、果樹およ
び蔬菜の病害防除にも有効なことである。従って、本発
明化合物は害虫および病害の防除を同時に行い得る性質
を有する優れた農薬である。
以下の試験例において具体的に説明する。
試験例1 ツマグロヨコバイに対する殺虫試験 明細書に記載された本発明化合物の20%乳剤(化合物に
よっては25%水和剤を供試)を展着剤の入った水で希釈
して、1000ppm濃度の薬液に調整した。この薬液を1/200
00のアールのポットに植えたイネの茎葉に十分量散布
し、風乾後、有機リン系殺虫剤およびカーバメート系殺
虫剤に抵抗性を示すツマグロヨコバイの2令幼虫をポッ
トあたり20頭放虫し、そのイネに金網の円筒ゲージをか
ぶせて恒温室に保管した。調査は96時間経過後に行い死
虫率を下記の計算式から求めた。
なお、試験は2区制で行なった。
その結果、以下の化合物が100%の死虫率を示した。
本発明化合物No.4、No.8、No.14、No.16、 No.17、No.21、No.22、No.24、No.25、 No.26、No.29、No.30、No.31、No.32、 No.33、No.36、No.38、No.40、No.41、 No.44、No.45、No.49、No.53、No.56、 No.61、No.71、No.72、No.73、No.75、 No.76、No.77、No.78、No.79、No.80、 No.82、No.83、No.84、No.85、No.87、 No.88、No.89、No.90、No.92、No.93、 No.97、No.98、No.99、No.111、No.112、 No.113、No.148、No.150、No.174、No.177、 No.191、No.202、No.203、No.204、No.206、 No.207、No.208、No.213、No.217、No.220、 No.221、No.226、No.232、No.235、No.236、 No.239、No.240、No.267、No.268、No.269、 No.273、No.277、No.279、No.280、No.283、 No.284、No.285、No.288、No.292、No.351、 No.352、No.353、No.355、No.356、No.357、 No.359、No.360、No.364、No.367、No.398、 No.465、No.466、No.467、No.468、No.470、 No.472、No.474、No.475、No.476、No.477、 No.482、No.484、No.489、No.490、No.492、 No.494、No.496、No.498、No.500、No.514、 No.517、No.518、No.519、No.520、No.527、 No.542、No.597、No.640、No.643、No.647、 No.652、No.656、No.657、No.664、No.670、 No.672、No.676、No.680、No.722、 試験例2 ニジュウヤホシテントウに対する殺虫試験 明細書に記載された本発明化合物の20%乳剤(化合物に
よっては25%水和剤を供試)を展着剤の入った水で希釈
して、1000ppm濃度の薬液に調整しこの薬液中にトマト
の葉を約10秒間浸漬し、風乾後シャーレに入れ、この中
にニジュウヤホシテントウ2令幼虫をシャーレ当たり10
頭を放虫し、孔のあいた蓋をして25℃恒温室に収容し、
96時間経過後の死虫率を下記の計算式から求めた。な
お、試験は2区制で行なった。
その結果、以下の化合物が100%の死虫率を示した。
本発明化合物No.13、No.14、No.16、No.17、 No.18、No.21、No.24、No.25、No.26、 No.29、No.30、No.31、No.32、No.33、 No.34、No.36、No.38、No.40、No.41、 No.44、No.45、No.46、No.49、No.53、 No.55、No.56、No.70、No.71、No.72、 No.73、No.74、No.75、No.76、No.77、 No.78、No.79、No.80、No.82、No.83、 No.84、No.85、No.87、No.88、No.89、 No.90、No.92、No.93、No.94、No.95、 No.97、No.99、No.111、No.112、No.113、 No.150、No.161、No.174、No.187、No.191、 No.192、No.193、No.194、No.202、No.203、 No.204、No.206、No.208、No.209、No.212、 No.216、No.217、No.218、No.220、No.221、 No.226、No.232、No.235、No.236、No.248、 No.250、No.251、No.268、No.269、No.279、 No.280、No.283、No.284、No.285、No.288、 No.290、No.348、No.360、No.369、No.463、 No.465、No.466、No.467、No.468、No.470、 No.472、No.474、No.475、No.476、No.477、 No.480、No.482、No.484、No.489、No.490、 No.492、No.494、No.496、No.498、No.500、 No.514、No.517、No.518、No.519、No.520、 No.527、No.542、No.597、No.643、No.652、 No.657、No.662、No.664、No.722 試験例3 カンザワハダニに対する殺ダニ効力試験 インゲンの葉をリーフパンチを用いて径1.5cmの円形に
切り取り、径7cmのスチロールカップ上の湿った濾紙上
に置いた。これにカンザワハダニ幼虫を1葉当たり10頭
接種した。接種半日後に明細書に記載された本発明化合
物の20%乳剤(化合物によっては25%水和剤を供試)を
展着剤の入った水で希釈して、1000ppm濃度の薬液に調
整しこの薬液をストロールカップ当たり2mlずつ回転式
散布塔を用いて散布し、96時間経過後の死虫率を下記の
計算式から求めた。なお、試験は2区制で行なった。
その結果、以下の化合物が100%の死虫率を示した。
本発明化合物No.4、No.8、No.9、No.13、 No.14、No.15、No.16、No.17、No.18、 No.24、No.25、No.26、No.28、No.29、 No.30、No.31、No.32、No.33、No.36、 No.40、No.41、No.44、No.45、No.49、 No.53、No.55、No.56、No.70、No.74、 No.76、No.77、No.78、No.80、No.83、 No.84、No.85、No.87、No.88、No.89、 No.90、No.92、No.93、No.95、No.97、 No.98、No.99、No.111、No.112、No.113、 No.148、No.150、No.152、No.161、No.174、 No.191、No.193、No.194、No.195、No.197、 No.203、No.204、No.208、No.212、No.220、 No.221、No.224、No.226、No.232、No.235、 No.236、No.240、No.241、No.250、No.283、 No.287、No.288、No.290、No.344、No.348、 No.353、No.354、No.356、No.357、No.359、 No.360、No.361、No.364、No.367、No.398、 No.410、No.418、No.421、No.463、No.466、 No.467、No.468、No.470、No.472、No.475、 No.476、No.477、No.480、No.482、No.489、 No.490、No.494、No.514、No.517、No.518、 No.519、No.520、No.527、No.542、No.597、 No.601、No.643 試験例4 ネコブセンチュウに対する殺線虫効力試験 ネコブセンチュウの汚染土壌を径8cmのスチロールカッ
プ上に入れた。
明細書に記載された本発明化合物の20%乳剤(化合物に
よっては25%水和剤を供試)を展着剤の入った水で希釈
して、1000ppm濃度の薬液に調整した。この薬液を1/200
00アールのポットに50mlずつ土壌に灌注し、48時間経過
後に指標作物のトマト苗を移植した。移植30日経過後ト
マトの根を水洗して、ネコブの寄生の見取り調査を行っ
た。なお、試験は2区制で行なった。その結果、以下の
化合物は、ネコブがほとんど認められず、強い殺線虫活
性を呈することが判った。
本発明化合物No.17、No.72、No.73、No.76、 No.78、No.84、No.85、No.90、No.92、 No.93、No.208、No.221、No.268、No.269、 No.280、No.283、No.356、No.359、No.465 試験例5 キュウリべと病防除試験 2週間鉢で育成したキュウリ(品種:相模半白)を用
い、本発明化合物乳剤を所定濃度に調製した薬液(1000
ppm)を鉢当たり20ml散布した。このキュウリを温室内
に一昼夜置きキュウリべと病菌(Pseudoperonospora cu
bensis)の胞子懸濁液(150倍で1視野に15個の胞子)
を噴霧し接種を行った。キュウリべと病菌の胞子を接種
したキュウリを25℃、相対湿度100%の部屋に24時間置
き、しかる後温室に移して発病を待った。接種7日経過
後に罹病度を調査した。その結果、以下の化合物の場合
に全く発病を認めなかった。
本発明化合物No. No.8、No.22、No.24、No.28、No.29、 No.30、No.32、No.33、No.34、No.36、 No.40、No.45、No.49、No.55、No.61、 No.71、No.72、No.74、No.75、No.76、 No.77、No.78、No.85、No.92、No.95、 No.99、No.112、No.113、No.187、No.202、 No.205、No.208、No.219、No.240、No.279、 No.283、No.288、No.352、No.355、No.356、 No.359、No.369、No.373、No.374、No.386、 No.421、No.463、No.466、No.467、No.468、 No.475、No.490、No.514、No.517、No.518、 No.519、No.597、No.640、No.643、No.670、 No.694、No.699 試験例6 キュウリうどんこ病防除試験 2週間鉢で育成したキュウリ(品種:相模半白)を用
い、本発明化合物乳剤を所定濃度に調製した薬液(1000
ppm)を鉢当たり20ml散布した。このキュウリを温室内
に一昼夜置きキュウリうどんこ病菌(Sphaerotheca ful
iginea)の胞子懸濁液(150倍で1視野に25個の胞子)
を噴霧し接種を行った。このキュウリを25〜30℃の温室
に置き発病を待った。接種10日経過後に罹病度を調査し
た。その結果、以下の化合物の場合に全く発病を認めな
かった。
本発明化合物No. No.8、No.21、No.22、No.24、No.25、 No.29、No.72、No.74、No.76、No.77、 No.78、No.79、No.85、No.89、No.92、 No.93、No.99、No.112、No.113、No.205、 No.207、No.208、No.209、No.213、No.216、 No.217、No.219、No.220、No.226、No.251、 No.280、No.283、No.284、No.294、No.359、 No.361、No.364、No.367、No.410、No.467、 No.470、No.475、No.517、No.694、No.697、 No.699 試験例7 コムギ赤さび病防除効果試験 直径9cmのポットで育成したコムギ(農林61号、3〜4
葉期)に、本発明化合物乳剤を1000ppmの濃度に調製し
た薬液を、スプレーガンを用いてポット当たり20ml散布
した。散布翌日、コムギ赤さび病菌(Puccinia recondi
ta)夏胞子懸濁液(×150、30個/視野)を噴霧し、温
度25℃、湿度95%以上の接種箱に一昼夜入れた。その後
温室に置き、接種10日後に形成された病斑面積を測定
し、下記の式に従い防除価を算出した。
その結果、以下の化合物は100%の防除価を示した。
本発明化合物No. No.72、No.74、No.75、No.78、No.79、 No.80、No.82、No.85、No.89、No.90、 No.95、No.97、No.98、No.113、No.207、 No.292、No.468 試験例8 イネいもち病防除試験 鉢で育成したイネ(品種:日本晴、3葉期)を用い、本
発明化合物乳剤を所定濃度に調整した薬液(1000ppm)
を鉢当たり20ml散布した。このイネを温室内に一昼夜置
きイネいもち病菌(Pyricularia oryzae)の胞子懸濁液
(150倍で1視野に30個)を噴霧し接種を行った。接種
を行ったイネを温度25℃、相対湿度95%以上の接種箱に
一昼夜入れた。その後温室に置き接種7日後に罹病度を
調査した。その結果、以下の化合物の場合に全く発病を
認めなかった。
本発明化合物No. No.15、No.19、No.70、No.89、No.112、No.113、 No.205、No.232、No.269、No.284、No.288、 No.289、No.357、No.367、No.475、No.498 試験例9 ツマグロヨコバイに対する殺虫試験(比較試
験) 試験例1に準じた。ただし、本発明化合物および対照化
合物の濃度は500ppmとした。結果を第5表に示す。
この結果、本発明化合物は公知の対照化合物と比較して
強い殺虫活性を呈することがわかる。
試験例10 ニジュウヤホシテントウに対する殺虫試験
(比較試験) 試験例2に準じた。ただし、本発明化合物および対照化
合物の濃度は500ppmとした。結果を第5表に示す。
この結果、本発明化合物は公知の対照化合物と比較して
強い殺虫活性を呈することがわかる。
試験例11 カンザワハダニに対する殺ダニ試験(比較試
験) 試験例3に準じた。ただし、本発明化合物および対照化
合物の濃度は500ppmとした。結果を第5表に示す。
この結果、本発明化合物は公知の対照化合物と比較して
強い殺ダニ活性を呈することがわかる。
第5表中の本発明化合物の構造式は、下記のとおりであ
る。
一方、対照化合物の構造式は、下記のとおりである。
なお、上記のt−Buは、ターシャリーブチル基を表わ
す。
試験例12 ニジュウヤホシテントウに対する残効性試験 明細書に記載された本発明化合物の20%乳剤(化合物に
よっては25%水和剤を供試)を、展着剤の入った水で希
釈して500ppmの薬液に調整した。この薬液を1/5000アー
ルのポットに植えたトマトに十分ぬれるほど散布し、風
乾して温室に保管した。散布10日後に処理したトマトの
葉を切り取ってシャーレに入れ、ニジュウヤホシテント
ウの2令幼虫を10頭放虫した。シャーレは孔のあいた蓋
をして25℃の恒温室に保管し、96時間経過後の死虫率を
下記の計算式から求めた。なお、試験は2区制で行なっ
た。
その結果、以下の化合物は100%の死虫率を示した。
本発明化合物No. No.72、No.84、No.85、No.88、No.89、 No.90、No.112、No.113、No.465、 No.468、No.470、No.472、No.490、 No.496、No.517、No.520
フロントページの続き (72)発明者 平田 公典 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物化学研究所内 (72)発明者 工藤 正毅 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物化学研究所内 (72)発明者 落合 好則 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物化学研究所内 (72)発明者 広瀬 正宜 東京都千代田区神田錦町3丁目7番地1 日産化学工業株式会社内 審査官 内藤 伸一

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 〔式中、Rは炭素数2〜6の直鎖もしくは分岐を有する
    アルキル基を表し、Aはハロゲン原子、C1〜C4アルコキ
    シ基またはC1〜C4アルキルチオ基を表し、Xは硫黄原子
    を表し、Bは または を表し、Yは酸素原子,硫黄原子, を表し、 Vは酸素原子または硫黄原子を表し、R1〜R2は、それぞ
    れ独立に水素原子またはC1〜C4アルキル基を表し、R3
    R6は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4
    アルキル基、シアノ基、C1〜C4ハロアルキル基またはC1
    〜C4アルコキシカルボニル基を表し、R7は水素原子、C1
    〜C4アルキル基またはC1〜C4アルキルカルボニル基を表
    し、Zはハロゲン原子、炭素数1〜10の直鎖もしくは分
    岐を有するアルキル基、C2〜C5アルケニル基、C2〜C5ア
    ルキニル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数
    1〜10の直鎖もしくは分岐を有するアルキルオキシ基、
    C2〜C5アルケニルオキシ基、C2〜C5アルキニルオキシ
    基、C1〜C10アルキルチオ基、C2〜C5アルケニルチオ
    基、C2〜C5アルキニルチオ基、C1〜C10アルキルスルフ
    ィニル基、C1〜C10アルキルスルホニル基、炭素数3〜
    6のシクロアルキルオキシ基、C1〜C5ハロアルキル基、
    C1〜C5ハロアルキルオキシ基、C1〜C5ハロアルキルチオ
    基、C1〜C5アルキルアミノ基、C1〜C5アルキルカルボニ
    ルアミノ基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、C1〜C10ア
    ルキルカルボニル基、C1〜C5アルコキシカルボニル基、
    −COOH, のいずれかを表すかまたはヒドロキシアルキル基、アル
    キルカルボニルオキシアルキル基、アルコキシアルキル
    基、アルキルチオアルキル基、アルキルスルフィニルア
    ルキル基、アルキルスルホニルアルキル基、アルキルア
    ミノアルキル基、アルキルカルボニルアルキル基、アル
    コキシカルボニルアルキル基、シアノアルキル基、アル
    コキシイミノアルキル基、アルコキシアルキルオキシ
    基、アルキルチオアルキルオキシ基、アルキルスルフィ
    ニルアルキルオキシ基、アルキルスルホニルアルキルオ
    キシ基、アルキルアミノアルキルオキシ基、アルキルカ
    ルボニルアルキルオキシ基、アルコキシカルボニルアル
    キルオキシ基、シアノアルキルオキシ基、ハロアルキル
    カルボニル基、アルコキシアルキルカルボニル基、アル
    キルチオアルキルカルボニル基、アルキルスルフィニル
    アルキルカルボニル基、アルキルスルホニルアルキルカ
    ルボニル基、アルキルアミノアルキルカルボニル基、ア
    ルキルカルボニルアルキルカルボニル基、アルコキシカ
    ルボニルアルキルカルボニル基、シアノアルキルカルボ
    ニル基、(上記ヒドロキシアルキル基からシアノアルキ
    ルカルボニル基までのアルキルはC1〜C5を表す。)のい
    ずれかを表し、(但し、lは0〜2の整数を表し、R8
    水素原子、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルキルカル
    ボニル基を表し、R9〜R10はそれぞれ独立に水素原子、C
    1〜C4アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アル
    コキシ基、C1〜C4ハロアルコキシ基またはC1〜C4ハロア
    ルキル基を表すかまたはR9とR10がいっしょになってア
    ルコキシイミノ基を表し、Wはハロゲン原子、C1〜C4ア
    ルキル基、C2〜C4アルケニル基、C2〜C4アルキニル基、
    C1〜C4アルコキシ基、C1〜C4アルキルチオ基、C3〜C6シ
    クロアルキル基、C1〜C4ハロアルキル基、C1〜C4ハロア
    ルコキシ基、C1〜C4ハロアルキルチオ基、C1〜C4アルコ
    キシカルボニル基、C1〜C4アルキルアミノ基、C1〜C4ア
    ルキルカルボニルアミノ基、ニトロ基またはシアノ基を
    表し、mは0または1〜5の整数を示し、mが2〜5の
    場合はWは同一でも互いに異なってもよい。)nは0ま
    たは1〜5の整数を示し、nが2〜5の場合はZは同一
    でも互いに異なってもよい。〕で表される3(2H)−ピ
    リダジノン誘導体。
  2. 【請求項2】一般式〔I〕: 〔式中、Rは炭素数2〜6の直鎖もしくは分岐を有する
    アルキル基を表し、Aはハロゲン原子、C1〜C4アルコキ
    シ基またはC1〜C4アルキルチオ基を表し、Xは硫黄原子
    を表し、Bは または を表し、Yは酸素原子,硫黄原子, を表し、 Vは酸素原子または硫黄原子を表し、R1〜R2は、それぞ
    れ独立に水素原子またはC1〜C4アルキル基を表し、R3
    R6は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4
    アルキル基、シアノ基、C1〜C4ハロアルキル基またはC1
    〜C4アルコキシカルボニル基を表し、R7は水素原子、C1
    〜C4アルキル基またはC1〜C4アルキルカルボニル基を表
    し、Zはハロゲン原子、炭素数1〜10の直鎖もしくは分
    岐を有するアルキル基、C2〜C5アルケニル基、C2〜C5ア
    ルキニル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数
    1〜10の直鎖もしくは分岐を有するアルキルオキシ基、
    C2〜C5アルケニルオキシ基、C2〜C5アルキニルオキシ
    基、C1〜C10アルキルチオ基、C2〜C5アルケニルチオ
    基、C2〜C5アルキニルチオ基、C1〜C10アルキルスルフ
    ィニル基、C1〜C10アルキルスルホニル基、炭素数3〜
    6のシクロアルキルオキシ基、C1〜C5ハロアルキル基、
    C1〜C5ハロアルキルオキシ基、C1〜C5ハロアルキルチオ
    基、C1〜C5アルキルアミノ基、C1〜C5アルキルカルボニ
    ルアミノ基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、C1〜C10ア
    ルキルカルボニル基、C1〜C5アルコキシカルボニル基、
    −COOH, のいずれかを表すかまたはヒドロキシアルキル基、アル
    キルカルボニルオキシアルキル基、アルコキシアルキル
    基、アルキルチオアルキル基、アルキルスルフィニルア
    ルキル基、アルキルスルホニルアルキル基、アルキルア
    ミノアルキル基、アルキルカルボニルアルキル基、アル
    コキシカルボニルアルキル基、シアノアルキル基、アル
    コキシイミノアルキル基、アルコキシアルキルオキシ
    基、アルキルチオアルキルオキシ基、アルキルスルフィ
    ニルアルキルオキシ基、アルキルスルホニルアルキルオ
    キシ基、アルキルアミノアルキルオキシ基、アルキルカ
    ルボニルアルキルオキシ基、アルコキシカルボニルアル
    キルオキシ基、シアノアルキルオキシ基、ハロアルキル
    カルボニル基、アルコキシアルキルカルボニル基、アル
    キルチオアルキルカルボニル基、アルキルスルフィニル
    アルキルカルボニル基、アルキルスルホニルアルキルカ
    ルボニル基、アルキルアミノアルキルカルボニル基、ア
    ルキルカルボニルアルキルカルボニル基、アルコキシカ
    ルボニルアルキルカルボニル基、シアノアルキルカルボ
    ニル基、(上記ヒドロキシアルキル基からシアノアルキ
    ルカルボニル基までのアルキルはC1〜C5を表す。)のい
    ずれかを表し、(但し、lは0〜2の整数を表し、R8
    水素原子、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルキルカル
    ボニル基を表し、R9〜R10はそれぞれ独立に水素原子、C
    1〜C4アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アル
    コキシ基、C1〜C4ハロアルコキシ基またはC1〜C4ハロア
    ルキル基を表すかまたはR9とR10がいっしょになってア
    ルコキシイミノ基を表し、Wはハロゲン原子、C1〜C4ア
    ルキル基、C2〜C4アルケニル基、C2〜C4アルキニル基、
    C1〜C4アルコキシ基、C1〜C4アルキルチオ基、C3〜C6シ
    クロアルキル基、C1〜C4ハロアルキル基、C1〜C4ハロア
    ルコキシ基、C1〜C4ハロアルキルチオ基、C1〜C4アルコ
    キシカルボニル基、C1〜C4アルキルアミノ基、C1〜C4ア
    ルキルカルボニルアミノ基、ニトロ基またはシアノ基を
    表し、mは0または1〜5の整数を示し、mが2〜5の
    場合はWは同一でも互いに異なってもよい。)nは0ま
    たは1〜5の整数を示し、nが2〜5の場合はZは同一
    でも互いに異なってもよい。〕で表される3(2H)−ピ
    リダジノン誘導体の1種または2種以上を有効成分とし
    て含有する農園芸用殺虫、殺ダニ、殺線虫、殺菌剤およ
    び動物に寄生するダニの駆除剤。
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