JPH0759387A - リニア直流モータの駆動制御方法 - Google Patents

リニア直流モータの駆動制御方法

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JPH0759387A
JPH0759387A JP5204929A JP20492993A JPH0759387A JP H0759387 A JPH0759387 A JP H0759387A JP 5204929 A JP5204929 A JP 5204929A JP 20492993 A JP20492993 A JP 20492993A JP H0759387 A JPH0759387 A JP H0759387A
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JP
Japan
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linear
motor
thrust
coils
magnetic pole
Prior art date
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Pending
Application number
JP5204929A
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English (en)
Inventor
Hidehiko Numasato
英彦 沼里
Atsushi Koseki
篤志 小関
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Control Of Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】可動コイル型リニア直流モータの駆動におい
て、エネルギ効率よく推力を発生させながら、推力変動
を最小限に押さえることを目的とする。 【構成】長手方向に磁極が交互になるように複数個の磁
石を配置した固定子と、固定子による磁束と鎖交する複
数のコイルから構成され、コイルに通電することにより
長手方向に推力を受ける可動子と、磁束の磁極を検出す
る複数の磁極検出素子を可動子上に有するリニア直流モ
ータにおいて、予め設定した1コイルあたりの最大推力
値と、リニア直流モータへの要求推力値から、同時に通
電するコイルの必要最小数Nを算出し、同一磁極の中心
に近い順にN個のコイルを選択すると共に、各コイルに
通電する電流値を要求推力値の1/Nに比例させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニア直流モータの駆
動制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、リニア直流モータは、「リニア
モータとその応用」(電気学会、平成3年再版2刷発行)
7頁に示されているような永久磁石を固定子とするコイ
ル可動型が多く利用されている。コイル可動型のリニア
直流モータのストロークを長くする場合には、磁極が異
なる永久磁石を交互に配置する(N極S極を交互に配置
する)必要があるため、一定方向に推力を得るために
は、可動子に取付けられたホール素子により磁極を検出
し、それに応じてコイルに通電する電流の方向を変化さ
せる必要がある。
【0003】しかし、コイル可動型のリニア直流モータ
には、上記文献に記載されているように、一定電流を通
電していても一定推力が得られないという問題があっ
た。
【0004】上記問題点を解決する方法として、例え
ば。ホール素子を各コイル間に配置し、同一磁極の磁界
内に存在しているコイルから常に同じ数のコイルを選択
し、通電する方法がある。また、例えば特開昭62−2
90347号公報に記載されているように、可動コイル
の長さと磁石の長さを非整数倍として、各可動コイルに
対応する駆動回路とホール素子を設置し、同一方向の推
力を得るべく各可動コイルの磁極をホール素子出力に従
って切り換えながら常時通電することにより、各コイル
の推力は変動するが、各コイルの推力和は一定にするよ
う図かる方法もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例では、同
一磁極内の磁極変化点近傍での磁束変化に対してはやは
り推力変動を抑制しきれない。また、上記の従来例で
は、ほとんど可動子の推力に寄与しないコイルにも通電
する必要があり、エネルギ効率の低下や発熱量の増大を
招き、さらに各コイル毎に駆動回路が必要となるため、
駆動装置が高価になる。
【0006】本発明の目的は上記課題を解決するために
なされたもので、エネルギ効率よく推力を発生させなが
ら、推力変動を最小限に押さえるリニア直流モータの駆
動制御方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、長手方向に磁極が交互になるように複数
個の磁石を配置した固定子と、固定子による磁束と鎖交
する複数のコイルから構成され、コイルに通電すること
により長手方向に電磁力を受ける可動子と、磁束の磁極
を検出する複数の磁極検出素子を可動子上に有するリニ
ア直流モータにおいて、予め設定した1つのコイルあた
りの最大推力値と該リニア直流モータに要求される推力
値から、同時に通電するコイルの必要最小数Nを算出
し、同一磁極の磁束内に存在するコイルからその磁極中
心に近い順に必要数Nのコイルを選択すると共に、各コ
イルに通電する電流値をリニア直流モータに要求される
推力値の1/Nに比例させるようにしたものである。
【0008】
【作用】上記の手段を用いることにより、要求推力に対
応して磁束変化が少ない磁極中心に存在するコイルから
通電するので、推力変動を最小限に抑えながら、効率良
くリニア直流モータを駆動できる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明によるリニア直流モータの駆
動制御系ブロック線図の一実施例、図2はリニア直流モ
ータの基本構成の一例、図3は一般的な磁束密度分布、
図4は図2に示すリニア直流モータにおける磁石と可動
コイルの相対位置関係である。
【0010】以下、図2および図3を用いて一般的なリ
ニア直流モータの駆動方法を説明し、図1、図2、図4
を用いて本発明を説明する。
【0011】図2に示すリニア直流モータの一例におい
て、各永久磁石9a〜9hは全て同じ長さであり、各コ
イル11a〜11fの長さは永久磁石の長さの1/3、
コイル11aと11d、11bと11e及び11cと1
1fはそれぞれ互いに逆方向に巻かれて接続されいる。
【0012】また、永久磁石9a〜9dは固定部10a
に、永久磁石9e〜9hは固定部10bにセンターヨー
ク11をはさんで対称の位置に固定され、コイル11a
〜11fは固定部10c、10dに結合されたセンター
ヨーク11に沿って移動する。ホール素子12a〜12
fは、永久磁石9a〜9fとセンターヨーク11間にで
きる磁束の磁極を検出する。
【0013】ここで、以降、コイル11a、11dをA
相、A^相、コイル11b、11eをB相、B^相、コ
イル11c、11fをC相、C^相と記し、各々接続さ
れているコイル11aと11d、コイル11bと11
e、コイル11cと11fにある定められた正方向に電
流を流すことをそれぞれA相通電、B相通電及びC相通
電、その逆方向に電流を流すことをA’相通電、B’相
通電及びC’相通電と記述する。但し、A相とA^相、
B相とB^相、C相とC^相の各コイルは接続されてい
るので、それぞれ1相として数える。
【0014】図2に示すリニア直流モータでは、1つの
永久磁石が作る同一磁極内に常に最低2個のコイルが存
在し、リニア直流モータ全体では2相(4個)のコイル
が常に同一磁極内に存在する。
【0015】従って、従来技術では、ホール素子の出力
に基づきこの同一磁極内に存在する2相(4個)のコイ
ルを選択し、要求推力に比例した電流値を磁極に応じた
方向に通電することにより、ある程度一定なフレミング
左手の法則に基づく推力を得ていた。
【0016】しかし、一般に図2で示した永久磁石9a
〜9d及び9e〜9hとセンターヨーク11間にできる
磁束密度分布は、図3に示すように同一磁極の中心近傍
では一定となるが、磁極の変化点近傍では不均一とな
る。
【0017】従って、従来技術のように、常に2相のコ
イルに一定の電流を通電していても一定の推力を得るこ
とはできない。
【0018】リニア直流モータを適用する対象として考
えられるXYステージ等移動体の位置決め制御等では、
一般に、大きな推力を必要とする状況と、推力変動を抑
える必要がある状況は分離していると考えられる。例え
ば、移動体の加減速時は大きな推力を必要とするが推力
変動はそれほど問題にならず、逆に位置決め整定時には
大きな推力を必要としないが推力変動を極力抑える必要
がある。
【0019】そこで、図1に示す本発明による駆動制御
系では、リニアモータへの要求推力に応じて、磁束が一
定となる磁極中心に位置する相から順に、要求推力を発
生できる必要最小数の相を選択、通電することにより、
推力変動を最小に抑えることを実現する。
【0020】以下、図2に示すリニア直流モータを一例
にして、図4を用いて通電相の選択アルゴリズムを説明
し、図1を用いて本発明の説明を行なう。
【0021】図4は、図2に示すリニア直流モータにお
いて、永久磁石(固定子)と可動コイル(可動子)の相
対位置関係の全ての組み合わせを示している。これらの
状態において、コイルの長さと永久磁石の長さは1:3
となっているので、必ず同一磁極内に少なくとも2相の
コイルが存在する。
【0022】従って、図2に示すリニア直流モータにお
いて、安定した最大推力を発生するには同一磁極内にあ
る2相を選択、通電し、推力変動を最小限に抑えるに
は、同一磁極内に存在する2相のうち、磁極中心に最も
近い相のみ選択、通電すればよい。即ち、図4の各状態
におけるホール素子出力と通電相数に応じて、表1に示
す通電相を選択すれば良い。
【0023】
【表1】
【0024】ここで、ホール素子出力は、N極検出時に
1として記述してあり、表1に示した通電相の選択アル
ゴリズムをホール素子出力に基づく選択論理演算を、表
2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】図1に、本発明によるリニア直流モータの
駆動制御系ブロック線図の一実施例を示す。移動体の制
御演算等により算出されたリニア直流モータに対する推
力指令値1が与えられると、まず、判定器8において推
力指令値1を発生させるのに必要な通電相数Nを算出す
ると共に、通電相数Nに応じて電流指令ゲイン2を予め
設定してある1相通電時のゲインの1/N倍に設定し直
す。
【0027】また、判定器8は、ホール素子6a〜6c
の出力(可動子と固定子の相対位置関係)に基づき、表
1、表2に示すように通電相を選択する(通電相切り換
えスイッチを操作する)。各相の電流アンプ4a〜4c
は、1/N倍にされた電流指令ゲイン2の出力である電
流指令値が入力され、この指令値に基づき各相コイル5
a〜5cに電流を通電する。
【0028】ここで、選択されていない相は、通電回路
を開放するか、零電流指令値を電流アンプに与えること
により、電流値を0にすればよい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、要求推力に応じて必要
最小限の通電相を磁束変化が少ない磁束中心に存在する
ものから順に選択、通電相数に反比例した電流を通電す
るので、常に推力変動を最小限に抑えながら、効率の良
いリニア直流モータの駆動制御を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリニア直流モータの駆動制御系の
一実施例を示すブロック線図である。
【図2】本発明の方法に用いられるリニア直流モータの
基本構成の一例を示す平面図である。
【図3】一般的な磁束密度分布の特性図である。
【図4】図2に示すリニア直流モータにおける磁石と可
動コイルの相対位置関係を示す平面図である。
【符号の説明】
1…推力指令値、2…電流指令ゲイン、3…通電相切り
換えスイッチ、4a,4b,4c…電流アンプ、5a,
5b,5c…コイル、6a,6b,6c…ホール素子、
7…推力、8…判定器、9a,9b,9c,9d,9
e,9f,9g,9h…永久磁石、10a,10b,1
0c,10d…固定部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向に磁極が交互になるように複数個
    の磁石を配置した固定子と、該固定子による磁束と鎖交
    する複数のコイルから構成され、該コイルに通電するこ
    とにより長手方向に電磁力を受ける可動子と、該磁束の
    磁極を検出する複数の磁極検出素子を該可動子上に有す
    るリニア直流モータにおいて、 予め設定した1つのコイルあたりの最大推力値と、該リ
    ニア直流モータに要求される推力値から、同時に通電す
    るコイルの必要最小数Nを算出し、同一磁極の磁束内に
    存在するコイルから該同一磁極の中心に近い順にN個の
    コイルを選択すると共に、各コイルに通電する電流値を
    該リニア直流モータに要求される推力値の1/Nに比例さ
    せることを特徴とするリニア直流モータの駆動制御方
    法。
  2. 【請求項2】移動体と、該移動体の位置あるいは速度を
    計測する計測装置と、該計測装置の出力と目標値の偏差
    に基づいて該移動体を制御する制御装置と、該制御装置
    の出力に基づき該移動体を駆動するリニア直流モータと
    を備える駆動装置において、 該リニア直流モータを構成する予め設定した1つのコイ
    ルあたりの最大推力値と、該リニア直流モータに要求さ
    れる推力値から、同時に通電するコイルの必要最小数N
    を算出し、同一磁極の磁束内に存在するコイルから該同
    一磁極の中心に近い順にN個のコイルを選択すると共
    に、各コイルに通電する電流値を該リニア直流モータに
    要求される推力値の1/Nに比例させることを特徴とする
    移動体の移動制御方法。
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