JPH0759354A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH0759354A
JPH0759354A JP5218179A JP21817993A JPH0759354A JP H0759354 A JPH0759354 A JP H0759354A JP 5218179 A JP5218179 A JP 5218179A JP 21817993 A JP21817993 A JP 21817993A JP H0759354 A JPH0759354 A JP H0759354A
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洋一 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 三相の交流電圧を直流電圧に変換するための
電力変換装置の構成を簡単にする 【構成】 三相交流電源ライン6u、6v、6wにリア
クトル2u、2v、2wを介して電力変換回路3を接続
する。電源ライン6u、6v、6wの電流の波形を正弦
波に近似させるように電力変換回路3のスイッチング素
子Q1 〜Q6 をオン・オフする。また、直流出力電圧を
所望値にするためにスイッチング素子Q1〜Q6 のデュ
ーティを制御する。直流出力電圧を制御するためにこれ
を直接に検出しないで、入力電圧と電流から推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電圧を直流電圧に
変換するための単相又は三相の電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】三相交流電源にリアクトルを介して三相
ブリッジ型変換回路を接続した構成の三相電力変換装置
は電流追従型高力率コンバータとして公知である。この
装置の電力変換回路は例えばIGBT(インシュレーテ
ッド・ゲート・バイポーラトランジスタ)等の6個のス
イッチング素子をブリッジ接続し、各スイッチング素子
に逆並列にダイオードを接続することによって構成され
ている。この種の電力変換回路は三相交流電圧を直流に
変換するのみでなく、入力交流電流の波形を正弦波に近
似させる機能及び力率を1に近づける機能及び出力電圧
を所望値に制御する機能を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、直流出力電
圧を制御するために、従来の電力変換装置は直流電圧検
出器を有する。従って、電力変換装置がコスト高且つ大
型になった。
【0004】そこで、本発明の目的は直流出力電圧検出
器を省いて低コスト化及び小型化を達成することができ
る電力変換装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に従う本発明は、正弦波の交流電圧を供給す
るための交流電源ライン6u、6vの少なくとも一方に
直列に接続されたリアクトル2u、2vと、前記リアク
トル2u、2vの出力端子と一対の直流出力端子4、5
との間に接続された第1、第2、第3、及び第4のスイ
ッチング素子Q1 〜Q4 から成るブリッジ回路と、前記
第1、第2、第3、及び第4のスイッチング素子Q1 〜
Q4 に逆並列接続された第1、第2、第3、及び第4の
ダイオードD1 〜D4 と、前記一対の直流出力端子4、
5間に接続された平滑用コンデンサ7と、前記交流電源
ライン6uの電圧Vsuを検出する電圧検出器9と、前記
交流電源ライン6uの電流Isuを検出する電流検出器8
uと、前記直流出力端子4、5間の所望出力電圧を示す
直流電圧指令値Edrを発生する直流電圧指令値発生手段
18と、前記電圧検出器9と前記電流検出器8uとに接
続され、前記交流電源ラインの電圧Vsuと電流Isuとに
基づいて前記直流出力端子4、5間の直流電圧推定値E
d′を求め、前記直流電圧指令値Edrと前記直流電圧推
定値Ed′との差に対応する電圧制御信号を作成し、前
記交流電源ラインの電圧に同期した正弦波信号と前記電
圧制御信号とを乗算して電流指令信号を作成し、前記交
流電源ラインの電流Isuと前記電流指令信号との差に対
応する電流制御信号au を作成する制御手段と、前記制
御手段から得られる電流制御信号au に基づいて前記第
1〜第4のスイッチング素子Q1 〜Q4 をオン・オフ制
御するためのPWM(パルス幅変調)パルスを作成して
前記第1〜第4のスイッチング素子Q1 〜Q4 を制御す
るPWMパルス発生手段17とを具備していることを特
徴とする電力変換装置に係わるものである。上記目的を
達成するための請求項2に従う発明は、正弦波の三相交
流電圧を供給するための三相交流電源ライン6u、6
v、6wに直列に接続された第1、第2及び第3のリア
クトル2u、2v、2wと、前記第1、第2及び第3の
リアクトル2u、2v、2wの出力端子と一対の直流出
力端子4、5との間に接続された第1、第2、第3、第
4、第5及び第6のスイッチング素子Q1 〜Q6 から成
る三相ブリッジ回路と、前記第1、第2、第3、第4、
第5及び第6のスイッチング素子Q1 〜Q6 に逆並列接
続された第1、第2、第3、第4、第5及び第6のダイ
オードD1 〜D6 と、前記一対の直流出力端子4、5間
に接続された平滑用コンデンサ7と、前記三相交流電源
ライン6u、6v、6wの電圧Vsu、Vsv、Vswの内の
少なくとも1つを検出する電圧検出器9と、前記三相交
流電源ライン6u、6v、6wの電流Isu、Isv、Isw
の内の少なくとも1つを検出する電流検出器8u、8w
と、前記直流出力端子4、5の所望出力電圧を示す直流
電圧指令値Edrを発生する直流電圧指令値発生手段18
と、前記電圧検出器9と前記電流検出器8u、8wとに
接続され、前記交流電源ラインの電圧Vsu、Vswと電流
Isu、Iswとに基づいて前記直流出力端子4、5の直流
電圧推定値Ed´を求め、前記直流電圧指令値Edrと前
記直流電圧推定値Ed´との差に対応する電圧制御信号
を作成し、前記交流電源ラインの電圧に同期した正弦波
信号と前記電圧制御信号とを乗算して電流指令信号を作
成し、前記交流電源ラインの電流Isu、Iswと前記電流
指令信号との差に対応する電流制御信号au 、aw を作
成する制御手段と、前記制御手段から得られる電流制御
信号au 、aw に基づいて前記第1〜第6のスイッチン
グ素子Q1 〜Q6 をオン・オフ制御するためのPWM
(パルス幅変調)パルスを作成して前記第1〜第6のス
イッチング素子Q1 〜Q6 を制御するPWMパルス発生
手段17とを具備している三相電力変換装置に係わるも
のである。
【0006】
【発明の作用及び効果】上記発明では直流出力電圧を交
流電源ラインの電圧と電流に基づいて推定するので、電
圧検出器が不要になり、電力変換装置の低コスト化及び
小型化が可能になる。
【0007】
【第1の実施例】次に、図1〜図4を参照して本発明の
第1の実施例に係わる三相電力変換装置を説明する。図
1に示す三相電力変換装置では、三相交流電源1にリア
クトル2u、2v、2wを介して電力変換回路3が接続
されている。電力変換回路3は、第1〜第6のスイッチ
ング手段を三相ブリッジ接続することによって構成され
ている。ブリッジ回路を構成する第1〜第6のスイッチ
ング手段は、IGBTから成る第1〜第6のスイッチン
グ素子Q1 〜Q6 と第1〜第6のダイオードD1 〜D6
との逆並列回路から成る。第1及び第2のスイッチング
素子Q1 、Q2 の直列回路と、第3及び第4のスイッチ
ング素子Q3 、Q4 の直列回路と、第5及び第6のスイ
ッチング素子Q5 、Q6 の直列回路とは一対の直流出力
端子4、5間に接続され、3つの直列回路の中点に三相
交流ラインが接続されている。三相交流ライン6u、6
v、6wには高周波成分除去用コンデンサC1 、C2 、
C3 が接続されている。また、直流出力端子4、5間に
は平滑用コンデンサ7が接続されている。
【0008】U相及びW相の電流と直流出力電圧を制御
するために、u相及びw相に電流検出器8u、8wが設
けられ、またu相ライン6uとw相ライン6wとに接続
された降圧トランスから成る電圧検出器9が設けられて
いる。電流検出器8u、8w及び電圧検出器9はA/D
(アナログ・ディジタル)変換器を内蔵し、ディジタル
信号を出力する。なお、この実施例では理解を容易にす
るためにアナログ信号とディジタル信号を同一の記号で
示している。電流検出器8u、8wから導出された電流
検出ライン10u、10w及び電圧検出器9から導出さ
れた電圧検出ライン11u、11wは制御回路12に接
続されている。制御回路12は、U相及びW相の電流と
直流出力電圧がそれぞれの所望の値となるように、PW
M(パルス幅変調)された信号(PWMパルス)を発生
する。また、制御回路12は直流出力端子4、5間の電
圧検出の供給を受けないが、この内部で出力電圧を推定
する手段を有している。制御回路12に接続された駆動
回路13は制御回路12から供給されたPWMパルスに
基づいて第1〜第6のスイッチング素子Q1 〜Q6のオ
ン・オフ制御信号を形成し、これ等のゲ−トに供給す
る。図1の三相電力変換装置は、直流出力電圧検出器を
含まない分だけ構成が簡略化され、低コスト化及び小型
化が図られている。なお、制御回路12には本発明に従
う出力電圧推定手段が含まれているが、これ等はIC構
成等によって他の回路と一体的に構成されているので、
従来の独立に直流電圧検出器を設ける場合に比べて低コ
スト化及び小型化が達成される。
【0009】図2は図1の制御回路12を詳しく示す。
この制御回路12は入力電流波形を正弦波に近似させる
ために第1及び第2の電流制御器(ACR)14、15
と、これ等の電流制御器14、15から得られるu相及
びw相の制御信号au 、awを互いに減算してv相の制
御信号av を得るための減算器16と、2つの電流制御
器14、15と1つの減算器16から得られる三相の制
御信号au 、av 、aw に基づいて三相のPWMパルス
を発生するPWMパルス発生器17とを有する。また、
直流出力電圧を制御するために、直流電圧指令値発生回
路18と、直流電圧推定回路19と、電圧制御器20
と、2つの乗算器21、22とを有する。
【0010】第1及び第2の電流制御器14、15は電
流検出ライン10u、10wと第1及び第2の乗算器2
1、22に接続され、第1及び第2の乗算器21、22
から与えられる正弦波の指令値(基準値)とライン10
u、10wの電流検出値Isu、Iswとを比較し、電流検
出値Isu、Iswを指令値に追従させるための制御信号
(操作量)au 、aw を出力する。第1及び第2の電流
制御器14、15は詳しく示されていないが、上述の動
作のために比較器(減算器)と補償器とによってそれぞ
れ構成されている周知の制御器である。減算器16は2
つの電流制御器14、15に接続され、u相とw相の制
御信号au 、aw に基づいてv相の制御信号av を形成
する。u相の制御信号au は、au =A cosωtで表す
ことができ、w相の制御信号aw は、aw =A cos{ω
t+(2/3)π}で表すことができ、v相の制御信号
av は、av =A cos{ωt−(2/3)π}で表すこ
とができる。この制御信号au 、av 、aw は図3
(A)に示すように三相正弦波である。なおAは時間の
関数であっても良い。。
【0011】電流制御器14、15と減算器16に接続
されたPWMパルス発生器17は、D/A変換器(図示
せず)と、図3(A)に示す三角波Vtを発生する三角
波発生器(図示せず)と、三角波Vtと制御信号au 、
av 、aw とを比較してu、v、w相のPWMパルスを
図3(B)(C)(D)に示すように発生する比較器
(図示せず)とから成る周知の回路である。
【0012】PWMパルス発生器17に接続された図1
の駆動回路13は、図3(B)(C)(D)のu、v、
w相のPWMパルスを第1、第3及び第5のスイッチン
グ素子Q1 、Q3 、Q5 に送り、また、図3(B)
(C)(D)のPWMパルスの位相反転パルスをNOT
回路(図示せず)で作成して、第2、第4及び第6のス
イッチング素子Q2 、Q4 、Q6 に送る周知の回路であ
る。
【0013】図1の第1〜第6のスイッチング素子Q1
〜Q6 を図3(B)(C)(D)及びこの反転パルスで
制御すると、u、v、w相の入力電流Isu、Isv、Isw
を正弦波に近似させることができる。出力端子4、5間
の直流出力電圧Edの制御は第1及び第2の乗算器2
1、22から与えられる電流指令の振幅を制御すること
によって達成される。
【0014】図2に示す出力電圧Edを制御するための
電圧制御器(AVR)20は、誤差出力を得るための減
算器(図示せず)と補償器(図示せず)とから成る周知
の回路であって、直流電圧指令値発生回路18と直流電
圧推定回路19とに接続され、直流電圧指令値発生回路
18の指令値Edrと直流電圧推定回路19から発生する
推定値Ed´との誤差信号を減算器で形成し、この誤差
信号を補償器を通して乗算器21、22に送る。
【0015】乗算器21、22は電圧検出ライン11
u、11wに接続されているので、図1の三相交流電源
1の正弦波交流に対応する基準正弦波が乗算器21、2
2に入力し、u相、w相の基準正弦波に直流の電圧制御
信号が乗算され、基準正弦波の振幅が調整されて電流制
御器14、15の電流指令値(基準値)となる。
【0016】図2に示す直流電圧検出器の代用としての
直流電圧推定回路19は、交流電圧検出ライン11u、
11wと、入力電流検出ライン10u、10wと、電流
制御器14、15に接続され、これ等から得られた入力
交流電圧Vsu、Vswと、入力電流Isu、Iswと、制御信
号au 、aw とに基づいて直流電圧推定値Ed´を決定
し、電圧制御器20に送る。
【0017】この直流電圧推定回路19は、基準交流発
生器23と、第1、第2及び第3の座標変換回路24、
25、26と、減算器27と、PI補償器28と、乗算
器29と、第1、第2及び第3の係数器30、31、3
2と、加算器33とから成る。
【0018】直流電圧推定回路19における直流電圧推
定を説明する前に図1の電力変換装置の各状態量の定義
について述べる。三相交流電源1の各相電圧Vsu、Vs
v、Vswの瞬時空間ベクトルV3 を次の式(1)に示す
ように定義する。 V3 =(2/3){Vsu+Vsv exp(−j120°) +Vsw exp(j120°) (1) 式(1)における各相の電圧Vsu、Vsv、Vswを次のよ
うに定義する。 Vsu=Vm cosωt Vsv=Vm cos(ωt−120°) Vsw=Vm cos(ωt+120°) (2) ただし、ここでVmは電源1の電圧の最大値、ωは角周
波数である。なお、Vmは時間の関数であってもよい。
式(2)を式(1)に代入すると電源電圧ベクトルVs
は次式で示すことができる。 Vs=Vm exp (jωt) (3) 式(1)の定義に伴い同様に図1の電力変換回路3の交
流側入力端子(接続中点)の電圧Vcu、Vcv、Vcwを一
括してベクトルVcで示すと次式になる。 Vc=(Ed/2)A expj(ωt−θ) (4) 入力電流Isu、Isv、IswをベクトルIで一括して示す
と次式になる。 I=Im expj(ωt−φ) (5) リアクトル2u、2v、2wの電圧ベクトルVL を一括
して示すと次式になる。 VL =L(d/dt)Im εj(ωt-φ) +jωLI (6) なお、式(4)(5)(6)において、Edは直流電
圧、Imは入力電流の最大値Aは変調度の大きさを示
す。Ailm は時間の関数であってもよい。Vs とVc
とVL とは次式の関係にある。 Vs =Vc +VL (7) また、式(3)〜(7)は電源電圧ベクトルVsの回転
座標θj ωt 上おいて(つまり式(17)の両辺をθ
j ωt て割る)図4のベクトル図で示すことができる。
以上の関係により電源電圧の最大値Vmを次式で示すこ
とができる。 Vm=(Ed/2)A cosθ+(Ld/dt)Im cosφ +ωL Im sinφ (8) この式を用いて直流電圧Edを推定することができる。
式(8)を制御回路12の内部で演算する。 Vm′=(Ed′/2)Acos θ+(Ld/dt)Imcos φ+εLsin φ (9)
【0019】上式右辺はEd′を除いて検出または演算
によって知ることができる。従って、上式の計算結果V
m′と実際の値Vmとの誤差は、Ed′とEdの誤差に
比例する。図2の直流電圧の推定値Ed′を求める時き
には推定値Vm′が実際の値Vm に近づくように式
(9)のEd′を修正する。Vm′=Vmとなった時の
Ed′が、直流電圧の推定値となる。
【0020】基準交流発生器23はu相電圧検出ライン
11uに接続され、u相の電圧Vsuに同期した sinωt
と cosωtとを発生し、第1、第2及び第3の座標変換
回路24、25、26に送る。座標変換回路は、入力量
を2軸の直交座標のベクトルに変換し、そのベクトルe
j ωt で割る操作を行う。
【0021】第1の座標変換回路24は入力交流電圧の
振幅の最大値Vmを求めるための演算を実行する回路で
あり、交流電圧検出ライン11u、11wと、基準交流
発生器23とに接続されている。この第1の座標変換回
路24においては次の式(10)からVmを求める。 Vs α=Vm cosωt cosωt −{Vm/(31/2 )}{ cosωt+2 cosωt+2π/3} sinωt =Vm (10) 式(10)は三相座標を2軸の直交座標に変換し、さら
に電源電圧の回転座標ej ωt に変換して得ることがで
きる。次の式(11)はVs αを導出するための座標変
換演算を示す。
【0022】
【数1】
【0023】なお、上記の式(11)におけるVsu、V
swは次の値を有する。なお、Vmは時間関数であっても
よい。 Vsu=Vm cosωt Vsw=Vm cos(ωt+2π/3)
【0024】第2の座標変換回路25は式(9)の第1
項のA cosθを求めるためのものであり、電流制御器1
4、15と、基準交流発生器23とに接続されている。
この第2の座標変換回路25は、u、w相の電流制御a
u 、aw と基準交流の sinωt、 cosωtとに基づいて
aα=A cosθを求める。次の式(12)はaαを求め
るための座標変換演算を示す。
【0025】
【数2】
【0026】なお、上記の式(12)におけるau 、a
w は次の値を有する。 au =A cos(ωt+θ) aw =A cos{ωt+(2π/3)+θ} 従って、aα=A conθの演算結果が得られる。
【0027】PI補償器28からは直流電圧推定値E
d′が得られるので、ここに接続された係数器32から
はEd′/2が得られる。第2の座標変換回路25と係
数器32に接続された乗算器29ではA conθとEd′
/2が乗算されて、式(9)の第1項の(Ed′/2)
A conθを示す値が得られる。
【0028】第3の座標変換回路26は電流検出ライン
10u、10wと、基準交流発生器23とに接続され、
Isu、Isw、 sinωt、 cosωtとに基づいて Is α=Im cosφ Is β=Im sinφ を求めるものである。Is α、Is βを求めるための演
算は次の式(13)によって実行される。
【0029】
【数3】
【0030】なお、式(13)の演算におけるIsu、I
swは次の式を有する。 Isu=Im cos(ωt+φ) Isw=Im cos{ωt+(2π/3)+φ}
【0031】第3の座標変換回路26に接続された係数
器30は、式(8)の第2項の係数Ld/dtをIs α
に乗算して(Ld/dt)Im cosφを出力するもので
ある。なお、ここではLd/dtがLsで示されてい
る。
【0032】第3の座標変換回路26に接続された係数
器31は、式(8)の第3項の係数ωLをIs βに乗算
してωLIm sinφを出力するものである。
【0033】加算器33は、乗算器29と、2つの係数
器30、31とに接続され、これ等の出力(Ed´/
2)A cosθ、LsIm cosφ、ωLIm sinφを加算
して式(9)に対応する値Vm′を求め、これを減算器
27に送るものである。
【0034】減算器27は第1の座標変換回路24と加
算器33とに接続され、両者の差に対応する信号を出力
する。即ち、第1の座標変換回路24から得られる検出
した交流電源電圧の最大値Vmと加算器33から得られ
た推定の交流電源電圧の最大値Vm´との差の信号を出
力する。
【0035】減算器27に接続されたPI補償器28は
適合機構として機能し、検出電圧の最大値Vmと推定電
圧の最大値Vm´との差をゼロにするための信号Ed´
を送出する。この差をゼロにするための信号Ed´は図
1の直流出力端子4、5間の直流電圧の変動情報を含ん
でいるので、これを直流電圧推定値として電圧制御器2
0で使用することができる。なお、図2のPWMパルス
発生器17以外はディジタル回路で構成されており、ま
た、図2のPWMパルス発生器17と基準交流発生器2
3以外はDSP(ディジタル信号処理装置)で構成され
ている。
【0036】
【第2の実施例】次に、図5を参照して第2の実施例の
三相電力変換装置を説明する。但し、図5において図2
と共通する部分には同一の符号を付してその説明を省略
する。第2の実施例の三相電力変換装置の主回路の構成
は図1と同一であり、図1、図2の制御回路12の代り
に図5の制御回路12aを接続することによって構成さ
れている。
【0037】図5に示す制御回路12aは、図2の制御
回路12の直流電圧推定回路19を変形したものであ
る。図5の直流電圧推定回路19aは図2の直流電圧推
定回路19から第3の座標変換回路26と係数器30、
31と、加算器33を省いた構成になっている。即ち、
図5では乗算器29の出力が減算器27に直接に接続さ
れている。
【0038】図5の回路は図4の電圧Vs´と電流Is
´とがほぼ同期即ち力率がほぼ1の場合に有効なもので
ある。図1の三相電力変換装置は、電流追従型高力率コ
ンバータであり、入力の力率をほぼ1にすることができ
る。従って、直流電圧推定回路19aを力率1とみなし
て構成しても実質的に問題が生じない。力率が1の場合
には、式(8)の第2項(Ld/dt)Im cosφ及び
第3項のωLIm sinφがそれぞれゼロになる。従っ
て、図5では式(8)の第2及び第3項のための信号処
理回路が省かれている。この他は第1の実施例と同一で
あるので、これと同一の作用効果を得ることができる。
【0039】
【第3の実施例】次に、図6及び図7を参照して第3の
実施例の電力変換装置を説明する。但し、図6及び図7
において図1及び図2と共通する部分には同一の符号を
付してこの説明を省略する。図6は単相の電力変換装置
を示し、図7は図6の制御回路を詳しく示す。図6及び
図7の回路は図1及び図2の三相の回路から一相分を除
いたものであり、実質的に同一の作用効果を有する。な
お、図6では2つのリアクトル2u、2v、及び2つの
コンデンサC1 、C2 が設けられているが、これ等を1
つのみにすることができる。
【0040】
【第4の実施例】次に図8に示す第4の実施例の制御回
路を説明する。但し、図8において図5と共通する部分
には同一の符号を付してその説明を省略する。この制御
回路12aは図5の三相の制御回路を単相の制御回路に
変形したものである。その他の点は図5と同一であるの
で、同一の作用効果を得ることができる。
【0041】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 実施例では、入力交流電圧及び電流をA/D変
換し、ディジタル信号で各種の演算及び処理を実行して
いるが、これをアナログ回路で行うように構成すること
ができる。 (2) 実施例では、入力交流電圧及び電流のu相とw
相の2相のみを検出しているが、v相も検出し、三相の
検出信号によって制御を実行することができる。また、
平衡電源、C1 =C2 =C3 、2u=2v=2wの場合
又は単相の場合は任意の1相のみの電圧及び電流を検出
し、これに基づいて制御することもできる。 (3) ダイオードD1 〜D6 をスイッチング素子Q1
〜Q6 の内蔵素子として一体に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の三相電力変換装置を示す回路図
である。
【図2】図1の制御回路を詳しく示すブロック図であ
る。
【図3】図1の各部の状態を示す波形図である。
【図4】図1の各部の電圧、電流を説明するためのベク
トル図である。
【図5】第2の実施例の制御回路を示すブロック図であ
る。
【図6】第3の実施例の単相の電力変換装置を示す回路
図である。
【図7】図6の制御回路を詳しく示す図である。
【図8】第4の実施例の制御回路を示す図である。
【符号の説明】
1 三相交流電源 3 電力変換回路 12 制御回路 19 直流電圧推定回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正弦波の交流電圧を供給するための交流
    電源ライン(6u、6v)の少なくとも一方に直列に接
    続されたリアクトル(2u、2v)と、 前記リアクトル(2u、2v)の出力端子と一対の直流
    出力端子(4)、(5)との間に接続された第1、第
    2、第3、及び第4のスイッチング素子(Q1 〜Q4 )
    から成るブリッジ回路と、 前記第1、第2、第3、及び第4のスイッチング素子
    (Q1 〜Q4 )に逆並列接続された第1、第2、第3、
    及び第4のダイオード(D1 〜D4 )と、 前記一対の直流出力端子(4)、(5)間に接続された
    平滑用コンデンサ(7)と、 前記交流電源ライン(6u)の電圧(Vsu)を検出する
    電圧検出器(9)と、 前記交流電源ライン(6u)の電流(Isu)を検出する
    電流検出器(8u)と、 前記直流出力端子(4)、(5)間の所望出力電圧を示
    す直流電圧指令値(Edr)を発生する直流電圧指令値発
    生手段(18)と、 前記電圧検出器(9)と前記電流検出器(8u)とに接
    続され、前記交流電源ラインの電圧(Vsu)と電流(I
    su)とに基づいて前記直流出力端子(4)、(5)間の
    直流電圧推定値(Ed′)を求め、前記直流電圧指令値
    (Edr)と前記直流電圧推定値(Ed′)との差に対応
    する電圧制御信号を作成し、前記交流電源ラインの電圧
    に同期した正弦波信号と前記電圧制御信号とを乗算して
    電流指令信号を作成し、前記交流電源ラインの電流(I
    su)と前記電流指令信号との差に対応する電流制御信号
    (au )を作成する制御手段と、 前記制御手段から得られる電流制御信号(au )に基づ
    いて前記第1〜第4のスイッチング素子(Q1 〜Q4 )
    をオン・オフ制御するためのPWM(パルス幅変調)パ
    ルスを作成して前記第1〜第4のスイッチング素子(Q
    1 〜Q4 )を制御するPWMパルス発生手段(17)と
    を具備していることを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 正弦波の三相交流電圧を供給するための
    三相交流電源ライン(6u、6v、6w)に直列に接続
    された第1、第2及び第3のリアクトル(2u、2v、
    2w)と、 前記第1、第2及び第3のリアクトル(2u、2v、2
    w)の出力端子と一対の直流出力端子(4)、(5)と
    の間に接続された第1、第2、第3、第4、第5及び第
    6のスイッチング素子(Q1 〜Q6 )から成る三相ブリ
    ッジ回路と、 前記第1、第2、第3、第4、第5及び第6のスイッチ
    ング素子(Q1 〜Q6)に逆並列接続された第1、第
    2、第3、第4、第5及び第6のダイオード(D1 〜D
    6 )と、 前記一対の直流出力端子(4)、(5)間に接続された
    平滑用コンデンサ(7)と、 前記三相交流電源ライン(6u、6v、6w)の電圧
    (Vsu、Vsv、Vsw)の内の少なくとも1つを検出する
    電圧検出器(9)と、 前記三相交流電源ライン(6u、6v、6w)の電流
    (Isu、Isv、Isw)の内の少なくとも1つを検出する
    電流検出器(8u、8w)と、 前記直流出力端子(4)、(5)間の所望出力電圧を示
    す直流電圧指令値(Edr)を発生する直流電圧指令値発
    生手段(18)と、 前記電圧検出器(9)と前記電流検出器(8u、8w)
    とに接続され、前記交流電源ラインの電圧(Vsu、Vs
    w)と電流(Isu、Isw)とに基づいて前記直流出力端
    子(4)、(5)間の直流電圧推定値(Ed′)を求
    め、前記直流電圧指令値(Edr)と前記直流電圧推定値
    (Ed′)との差に対応する電圧制御信号を作成し、前
    記交流電源ラインの電圧に同期した正弦波信号と前記電
    圧制御信号とを乗算して電流指令信号を作成し、前記交
    流電源ラインの電流(Isu、Isw)と前記電流指令信号
    との差に対応する電流制御信号(au 、aw )を作成す
    る制御手段と、 前記制御手段から得られる電流制御信号(au 、aw )
    に基づいて前記第1〜第6のスイッチング素子(Q1 〜
    Q6 )をオン・オフ制御するためのPWM(パルス幅変
    調)パルスを作成して前記第1〜第6のスイッチング素
    子(Q1 〜Q6)を制御するPWMパルス発生手段(1
    7)とを具備していることを特徴とする電力変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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