JPH075918U - 重量測定装置付車輌 - Google Patents

重量測定装置付車輌

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JPH075918U
JPH075918U JP4194193U JP4194193U JPH075918U JP H075918 U JPH075918 U JP H075918U JP 4194193 U JP4194193 U JP 4194193U JP 4194193 U JP4194193 U JP 4194193U JP H075918 U JPH075918 U JP H075918U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車輌荷台の積載重量を車輌本体で測定表示さ
せる事により、積載重量を容易に目視できるようにした
重量測定装置付車輌を提供可能とする。 【構成】 車輌本体1の後部に荷台2を載設した車輌に
おいて、該車輌の前記車輌本体1後部上面と前記荷台2
底面間に荷台載置重量を測定し得る重量測定装置4を設
けると共に、車輌適所に前記重量測定装置4の測定結果
を表示し得る少なくとも1以上の表示器6を設けた事を
特徴とする重量測定装置付車輌。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、業務用および自家用に用いられるトラックやワゴン等の荷物を運搬 する車輌の改善に係り、詳しくは、該車輌に積載物の重量を測定し得る重量測定 装置を設け、積載重量を容易に目視できるようにした重量測定装置付車輌に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、産業の発展と共にますます多くの荷物運搬用トラック等の車輌が走行す るようになっているが、特に業務用などの場合、企業側や雇用者側ともに、営利 を追求したり早期に業務を終了させようとするがために制限速度を守らなかった り、積載重量を超過したりするなどの違法行為を続発する傾向があり、これらが 大きな社会問題となっている。
【0003】 例えば、積載量が道路交通法で制限されている規定量を超過した場合において は、罰金等の制裁処置が課せられる事は勿論であるが、安全上において、車輌走 行中のハンドル操作が困難となり、軽微なことでも運転者の対応が遅れ、該荷重 の超過が起因する事故を誘発する危険性が非常に高くなる。
【0004】 また運転者も、過重積載の違法性に気づいて運転走行しているため、警官等に よる取締りに神経を使い、精神的疲労及び精神不安定となり、安全運転への配慮 が疎かになりやすくなる。
【0005】 更に過重積載を繰り返し行い走行した場合にも、頻繁なブレ−キ操作が起因し て、ペ−パ−ロック現象やフェ−ド現象を起こし易く、車輌各部の消耗及び故障 が早期化し、不経済であると共に物理的にも事故の危険性が増大する事は既に周 知である。
【0006】 ところで、制限速度の超過による危険性については、車輌に取付けられた速度 メータにより確認でき、更に取締る側としても種々の測定装置が開発され使用さ れているので特に問題ないのであるが、積載量については、このような装置及び 対策が遅れているため、過重積載による事故の増加問題は、未だ未解決の状態で ある。
【0007】 特に、荷重積載で危険な化学薬品や燃料を運搬して事故が発生した場合には、 大災害につながる危険性が高いため、このような場合の荷重積載は、尚更防止す る必要がある。
【0008】 しかしながら、現状においては、積載量を管理する事は略不可能な状態であり 、警官等が取締を行う際においても、現場ではその荷重物の車輌からの突出長さ を測定する積み荷長さの取締りを行う程度しかできず、重量においては、設置面 に対するタイヤのへこみ方などを見て判断しなければならず、各車輌のタイヤに 注入された空気量が一定しないため不確実であり、取締る事ができないのが実情 である。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記のような実情に鑑みて成されたものであり、荷台に積載される 荷物の荷重を必要に応じて表示することにより、使用者および運転者の過剰積載 の防止に対する自覚を促すと共に、過重積載の取締をも容易にし、安全性が高く 精神的にも安定した運転を行い得る重量測定装置付車輌を提供する事を目的とす るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案の重量測定装置付車輌は、車輌本体の後部に荷台を載設した 車輌において、該車輌の前記車輌本体後部上面と前記荷台底面間に荷台載置重量 を測定し得る重量測定装置を設けると共に、車輌適所に前記重量測定装置の測定 結果を表示し得る少なくとも1以上の表示器を設けた事を特徴とするものである 。
【0011】 また本考案の重量測定装置付車輌は、前記重量測定装置を、少なくとも1以上 の重量測定器と、該重量測定器の出力をAD変換器を介して演算する数値演算器 とで構成し、該演算器で演算された数値を表示器で表示させることができるよう 構成した事を特徴とするものである。
【0012】 更に本考案の重量測定装置付車輌は、重量測定装置を、少なくとも1以上の重 量測定器と、該重量測定器の出力をAD変換器を介して演算する数値演算器と、 該演算器で演算された数値を記憶するメモリ器とで構成すると共に、車輌適所に 設けられる表示器を、前記メモリ器の数値を表示するメモリ表示器と、数値演算 器の数値を直接表示する演算表示器との少なくとも二種の表示器で構成し、少な くとも前回の数値表示と新たな数値表示の二種を表示できるようにした事を特徴 とするものでもある。
【0013】
【考案の作用】
本考案の重量測定装置付車輌は、上記のような構成にすることにより下記のよ うな作用をもたらすものである。 すなわち、本考案は荷台に載置された荷の積載重量を、重量測定装置によって 測定すると共に、これを表示器で表示するようにしているため、運転手等の使用 者や管理者及び警官等による積載荷重の認識及び測定が容易に行える。
【0014】 また、重量測定装置を、重量測定器と、該重量測定器の出力をAD変換器を介 して演算する数値演算器と、該演算器で演算された数値を記憶するメモリ器とで 構成し、更に、該メモリ器の数値を表示するメモリ表示器と、数値演算器の数値 を直接表示する演算表示器との二種の表示器で構成する事ができるため、演算表 示器とメモリ表示器に表示された数値の差により、新たな荷の重量を容易に認識 できる。
【0015】
【実施例】
図1および図2は、本考案の重量測定装置付車輌の一実施例を示したものであ り、該車輌は、車輌本体1の後部に荷台2を載設しており、該荷台2には、荷台 側壁3が設けられている。
【0016】 而して、該車輌の前記車輌本体1の後部上面と前記荷台2の底面間には、荷台 載置重量を測定し得る重量測定装置4が設けられており、車輌本体1の後部には 前記重量測定装置4の測定結果を表示し得るメモリ表示器5と演算表示器6が設 けられている。
【0017】 前記重量測定装置4は、図2に示したように、前記車輌本体1の後部上面に、 複数個配置された重量測定器41と、該重量測定器41の出力を後述するAD変 換器42を介して演算する後述の数値演算器43とで構成し、該演算器で演算さ れた数値を例えば前記演算表示器6で表示させることができるようにしている。
【0018】 前記重量測定装置4における重量測定器41は、例えば受ける圧力によって導 電率が変化する感圧素子やピエゾ素子を用いた電子的圧力センサ等によって構成 する事ができるものであり、これらの素子は、変形が希少であり耐久性に優れて いるため、これらを適宜に利用する事により比較的重荷重に耐え得る重量測定器 41を提供する事ができる。
【0019】 図3は前記重量測定装置4の回路図を示すものであり、該回路図に示したよう に、例えば5個の重量測定器41から出たアナログ信号は、まずAD変換器42 に入力されデジタル信号に変換された後、数値演算器43により全数値の和が入 力される。
【0020】 前記数値演算器43は、例えば汎用のマイコン等で構成されており、そこには あらかじめ記憶された荷台2および荷台側壁3の重量を差引いた重量が表示でき るように設定されており、該数値演算器43で演算された数値は、演算表示器6 に表示され更にメモリ器51に入力され記憶される。
【0021】 前記表示器は、前記メモリ器51の数値を表示するメモリ表示器5と、数値演 算器43の数値を直接表示する演算表示器6とからなり、該演算表示器6に表示 された数値は、前記メモリ器51で一旦記憶された後、再度の重量測定により前 記記憶数値をメモリ表示器5で表示すると共に、新たな測定値は、前述したよう に演算表示器6で表示され、該演算表示器6で表示された数値は、更にメモり器 51に入力され記憶されるのである。
【0022】 尚、前記メモリ表示器5及び演算表示器6等の表示器は、デジタル式の表示器 であっても、指示針などを用いたアナログ式の表示器であってもよく、その選択 は任意である。
【0023】 また、前記メモリ表示器5及び演算表示器6等の表示器は、他の機能を考え、 複数個設けてもよく、更にその設置場所も、車輌の任意の位置であれば、特に限 定されるものではなく、例えば運転席近郊に設ける事により、運転手が適宜に確 認することができ、荷物の落下防止等にも役立つ事は言うまでもない。
【0024】 更に、図3に示した44は、制御入力端子であり、該制御入力端子44に外部 スイッチ(図示せず)を接続する事により、必要に応じて表示切替を行う事がで き、例えば、使用者が任意に外部スイッチを入切する事で制御信号を制御入力端 子43に与え、表示器に数値を表示したり消失させたりする事ができる。
【0025】 図4乃至図7は、本考案の他の実施例を示す説明図であり、該実施例では、上 記重量測定装置4を機械式硬弾スプリングを利用した計量機構による例を示した 。
【0026】 すなわち、該重量測定装置4を、前記車輌本体1の後部上面に、5個の機械式 硬弾スプリング41’を均等に配設した計量機構による重量測定装置に4に構成 する事で、走行時における左右の振動を該スプリング41’が吸収し、荷台2の 荷に対する衝撃を可及的に軽減できるようにしている。
【0027】 また、前記機械式硬弾スプリング41’を均等に配設した計量機構による重量 測定装置に4を採用した場合においても、硬弾スプリング41’の収縮を機械的 に取り出し、これを例えば回転型の可変抵抗器や電磁キャップを利用して電気信 号に変換するように構成する事ができるものであり、該構成にする事で上述した 図3の回路と同様の回路を利用する事ができ、その作動も同様である。
【0028】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、前記車輌本体の後部上面と前記荷台の底面間 に重量測定装置を設け、車輌本体の適所に測定重量を表示し得る表示器を設けて 、積載重量を目視できるように構成したものであるから、従来不可能であった車 輌の重量測定が容易であり、積載重量の超過防止に役立ち、しかもこれらに起因 する交通事故をも未然に防止できるものである。 また本考案は、異なる表示を行わしめる数種の表示器を設ける事ができ、各表 示器により積荷前の荷重量と積荷後の荷重量を測定表示させる事ができるため、 これらを組合せて使用する事で、積荷の重量を換算測定する事もできる。 よって、本考案は、使用者および運転者の過剰積載の防止に対する自覚を促す と共に、過重積載の取締をも容易にし、安全性が高く精神的にも安定した運転を 行わせる事ができ、事故防止に役立つ効果絶大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の重量測定器付車輌の一実施例を示す斜
面図。
【図2】本考案の重量測定器付車輌の一実施例を示す説
明図。
【図3】本考案における重量測定装置と表示器の回路を
示すブロック図。
【図4】本考案の他の実施例を示す説明図。
【図5】本考案の他の実施例を示す説明図。
【図6】本考案の他の実施例を示す説明図。
【図7】本考案の他の実施例を示す説明図。
【符号の説明】
1 車輌本体 2 荷台 4 重量測定装置 41 重量測定器 42 AD変換器 43 数値演算器 5 メモリ表示器 51 メモリ器 6 演算表示器

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌本体の後部に荷台を載設した車輌に
    おいて、該車輌の前記車輌本体後部上面と前記荷台底面
    間に荷台載置重量を測定し得る重量測定装置を設けると
    共に、車輌適所に前記重量測定装置の測定結果を表示し
    得る少なくとも1以上の表示器を設けた事を特徴とする
    重量測定装置付車輌。
  2. 【請求項2】 請求項1の重量測定装置を、少なくとも
    1以上の重量測定器と、該重量測定器の出力をAD変換
    器を介して演算する数値演算器とで構成し、該演算器で
    演算された数値を表示器で表示させることができるよう
    構成した事を特徴とする請求項1の重量測定装置付車
    輌。
  3. 【請求項3】 請求項1の重量測定装置を、少なくとも
    1以上の重量測定器と、該重量測定器の出力をAD変換
    器を介して演算する数値演算器と、該演算器で演算され
    た数値を記憶するメモリ器とで構成すると共に、車輌適
    所に設けられる表示器を、前記メモリ器の数値を表示す
    るメモリ表示器と数値演算器の数値を直接表示する演算
    表示器との少なくとも二種の表示器で構成した事を特徴
    とする請求項1の重量測定装置付車輌。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101356249B1 (ko) * 2012-05-04 2014-01-28 이창영 중량 측정이 가능한 차량용 적재장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5225368A (en) * 1975-07-02 1977-02-25 A Doni E Co Ets Movable device for pileeremoving and piling
JPS6176919A (ja) * 1984-09-21 1986-04-19 Seirei Ind Co Ltd 積載検出センサ−を有する運搬車

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