JPH075858B2 - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JPH075858B2
JPH075858B2 JP26587690A JP26587690A JPH075858B2 JP H075858 B2 JPH075858 B2 JP H075858B2 JP 26587690 A JP26587690 A JP 26587690A JP 26587690 A JP26587690 A JP 26587690A JP H075858 B2 JPH075858 B2 JP H075858B2
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resin
rust
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信裕 田平
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Aisin Chemical Co Ltd
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Aisin Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車足回り部品などの鋼板、鋳物部品に適
用できる耐チッピング性も有する水系高防錆性の塗料組
成物に関する。
[従来の技術] 従来、水系塗料として水溶性樹脂、水不溶性樹脂のエマ
ルジョンやデスパージョンなどから形成された塗料が知
られている。
たとえば、水溶性樹脂、水不溶性樹脂微粉末、耐チッピ
ング性顔料、防錆塗料を含む塗装性にすぐれた中塗り塗
料組成物の開示がある(特開昭58−71968号公報)。
また、水溶性樹脂、水不溶性樹脂(ガラス転移温度が高
い硬質内部とガラス転移温度が低い軟質外部とからなる
二重構造)微粒子とからなる水性塗料組成物の開示があ
る(特開昭59−136361号公報)。
さらに、水分散性アルキド樹脂とアクリル共重合体エマ
ルジョンとからなる水系塗料組成物の開示がある(特公
昭62−31748号公報)。
塗膜を高防錆性とするには水溶性樹脂が不可欠である
が、しかし乾燥性が不十分である。ところで、高防錆性
の水溶性樹脂塗料の乾燥性を高めるためには、水溶性樹
脂と共に水不溶性樹脂の分散液を添加し、乾燥性と防錆
性の両性能を適度に付与することが通常おこなわれてい
る。しかしこの塗料では乾燥性および防錆性はバランス
がとれているが耐チッピング性が低くそのためチッピン
グを受けた後の防錆性が低い。また、耐チッピング性を
高めるために水不溶性樹脂を多く添加すると防錆性が低
下しやすい。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、乾燥性が
良く防錆性に優れ、しかも石はねなどのチッピングを受
けた後の防錆力にも優れた水系塗料組成物とすることを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の塗料組成物は、固形分換算で、水溶性樹脂20〜
40重量部と、水分散樹脂30〜50重量部と、エマルジョン
状のアクリル変性ブタジエン系重合体10〜40重量部とか
らなり、該アクリル変性ブタジエン系重合体のガラス転
移温度(Tg)が−10℃以下であることを特徴とする。
この塗料組成物は、水溶性樹脂と、水分散樹脂とにガラ
ス転移温度が−10℃以下のエマルジョン状のアクリル変
性ブタジエン系重合体を添加したものである。
このアクリル変性ブタジエン系重合体の添加によりこの
塗料で形成される塗膜は、耐チッピング性に優れ、防錆
性は初期ばかりでなくチッピングを受けた後においても
優れている。これはアクリル変性ブタジエン系重合体の
ゴム弾性による塗膜の耐チッピング性の向上と、アクリ
ル変性により塗膜と被塗物との密着性が向上し腐食因子
の浸透を防止して防錆性が向上したものと考えられる。
さらにこのアクリル変性ブタジエン系重合体の添加によ
り塗膜の指触乾燥性が著しく向上する。
このアクリル変性ブタジエン系重合体は塗料の樹脂固形
分中に10〜40重量部添加できる。特に好ましくは20〜30
重量部である。添加量が10重量部未満であると上記の耐
チッピング性の効果が発現せず好ましくない。また添加
量が40重量部を超えると塗膜の防錆性が低下するので好
ましくない。
このアクリル変性ブタジエン系重合体は、ブタジエン系
ゴムにアクリル酸またはメタクリル酸を共重合させてエ
マルジョン状にされているもので、Tgが−10℃以下の共
重合体である。このアクリル変性ブタジエン系重合体に
は、アクリル酸類が重合体中に5〜45%含まれているも
のが上記の効果を得るために好ましい。ブタジエン系重
合体は、ブタジエン、イソプレンを主成分としTgが−10
℃以下に保持できるならアクリル酸系以外の共重合成分
を添加してもよい。たとえば、スチレン、アクリロニト
リルなどを共重合してもよい。このアクリル変性ブタジ
エン系重合体は、通常、乳化重合により作製されエマル
ジョン状に保持されて添加される。
水溶性樹脂は塗料樹脂の固形分中に20〜40重量部添加さ
れる。添加量が20重量部未満であると塗膜の防錆性が低
下するので好ましくない。また、添加量が40重量部を超
えると塗膜の乾燥性が著しく低下するので好ましくな
い。
水分散性樹脂は塗料樹脂の固形分中に30〜50重量部添加
される。添加量が30重量部未満であると塗膜の乾燥性が
低下するので好ましくない。また添加量が50重量部を超
えると塗膜の防錆性が低下するので好ましくない。
水溶性樹脂としては、防錆性の高いエポキシ変性アルキ
ッド系の樹脂が使用できる。
水分散性樹脂としては、塗膜の乾燥性を高めるエポキシ
変性アルキッド系の樹脂が使用できる。
この塗料組成物には、その他着色顔料、体質顔料、防錆
顔料、その他の添加剤を配合することができる。
本発明の塗料組成物は、必要な塗布用の粘度液とするた
め水で稀釈して、スプレー、浸漬、刷毛塗りなどの通常
の塗装方法が適用できる。塗布膜の乾燥は低温で短時
間、たとえば、60℃で20分程度で乾燥塗膜が形成でき
る。
[発明の作用および効果] 本発明の塗料組成物は、特定量の水溶性樹脂、水分散性
樹脂、アクリル変性ブタジエン系重合体とからなり、ア
クリル変性ブタジエン系重合体のガラス転移温度が−10
℃以下でエマルジョン状で添加されるので、塗膜の乾燥
性に優れ、石はねなどのチッピングを受けた後において
も、塗膜は防錆性に優れている。
すなわち、防錆性に優れ乾燥性の遅い水溶性樹脂に水分
散性樹脂およびエマルジョン状のアクリル変性ブタジエ
ン系重合体を配合することで塗膜の乾燥性が高まる。そ
して塗料中にゴム弾性をもつアクリル変性ブタジエン系
重合体を配合させることで乾燥塗膜に耐チッピング性が
付与され、かつ塗膜の素地への密着性がよくなり長期間
の防錆性を保持することができる。
したがって、この塗料は自動車の足回りの塗装に極めて
有用である。
[実施例] 以下、実施例により具体的に説明する。
(実施例1〜3) 水溶性樹脂(エポキシ変性アルキッド商品名ウオーター
ゾールS−370、大日本インキ化学(株)製)40重量部
(樹脂固形分中)、水分散性樹脂(エポキシ変性アルキ
ッド商品名ウオーターゾールCD−530、大日本インキ化
学(株)製)50重量部(樹脂固形分中)、Tgが−30℃の
アクリル変性スチレンブタジエンエマルジョン(商品名
ラックスタ−5215A、大日本インキ化学(株)製)10重
量部(樹脂固形分中)、着色顔料(カーボンブラック)
5重量部、体質顔料(タルク)70重量部、防錆顔料(リ
ン酸亜鉛)30重量部、添加剤(分散剤ポイズ530、花王
(株))5重量部、純水250重量部をペイントシェイカ
ーで混合して実施例1の塗料組成物を作製した。
実施例2は、実施例1の水溶性樹脂を30重量部、水分散
性樹脂を40重量部、アクリル変性スチレンブタジエンを
30重量部にした他は同様の塗料組成物を作製した。
実施例3は実施例1の水溶性樹脂を25重量部、水分散性
樹脂を35重量部、アクリル変性スチレンブタジエンを40
重量部にした他は同様の塗料組成物を作製した。
(比較例1〜2) 比較例1は、実施例1の水溶性樹脂を40重量部、水分散
性樹脂を60重量部とし、アクリル変性スチレンブタジエ
ンエマルジョンを添加しない他は同様にして塗料組成物
を作製した。
比較例2は、実施例1の水溶性樹脂を60重量部、水分散
性樹脂を40重量部とし、アクリル変性スチレンブタジエ
ンエマルジョンを添加しない他は同様にして塗料組成物
を作製した。
実施例および比較例の塗料を鋼板の被塗布板上にエアー
スプレーで膜厚が30μmになるように塗装し90℃で20分
乾燥して室温で3日放置して塗膜を形成した。
この塗膜の防錆性を評価した。結果を表に示す。
すなわち、この塗膜に就いて塩水噴霧(5%塩水35℃)
により精の発生までの時間を調べた。初期の防錆性はク
ロスカットより片幅3mmの錆が発生するまでの時間で示
す。また、耐チッピング後の防錆性は、グラベロ評価
[グラベロメータを用いて0℃、300gの寒水石(直径9
〜15mm)を圧力2kg/cm2で吹付けた]した後、塩水噴霧
(5%塩水35℃)を240時間おこなった後の錆面積で評
価した。
またこれらの塗料の乾燥性を評価するために、塗料を塗
装後室温放置し、塗膜を指で触っても付着しなくなるま
での指触乾燥時間を測定した。結 果を表に示す。
(評価結果) 実施例は比較例より指触乾燥時間が短く乾燥性に優れて
いる。防鯖性は初期においては比較例2の水溶性樹脂が
60重量部含むものが実施例1の水溶性樹脂が40重量部の
ものより錆発生までの時間が長いが、チッピング評価後
に於いては防錆性が低い。したがって、本実施例は初期
に於いてもチッピング処理後においても防錆性を保持し
ている。
実施例2、3は初期およびチッピング処理後の防錆性に
優れ、特に実施例2はいずれも良好である。
指触乾燥時間は、アクリル変性スチレンブタジエンエマ
ルジョンの添加量が増えると短くなり乾燥性が向上す
る。実施例3では指触乾燥時間が2分となり塗膜の乾燥
性が最も短い。ところが比較例のアクリル変性スチレン
ブタジエンエマルジョンを含まない場合は、指触乾燥時
間が15分以上であり塗膜の乾燥性が悪い。比較例2の水
溶性樹脂の多い場合は乾燥性は遅いが防錆性が良く初期
では実施例1の場合よりも錆発生までの時間が長いが、
チッピング処理後の錆が速く発生し耐チッピング性が低
い。したがって、アクリル変性スチレンブタジエンエマ
ルジョンの存在が耐チッピング後の防錆性の向上及び塗
膜乾燥性に貢献していることが明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固形分換算で、水溶性樹脂20〜40重量部
    と、水分散樹脂30〜50重量部と、エマルジョン状のアク
    リル変性ブタジエン系重合体10〜40重量部とからなり、
    該アクリル変性ブタジエン系重合体のガラス転移温度
    (Tg)が−10℃以下であることを特徴とする塗料組成
    物。
JP26587690A 1990-10-02 1990-10-02 塗料組成物 Expired - Lifetime JPH075858B2 (ja)

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JPH04142375A JPH04142375A (ja) 1992-05-15
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JP3305018B2 (ja) * 1992-11-06 2002-07-22 日本カーバイド工業株式会社 水性被覆組成物
JP5036940B2 (ja) * 2001-09-10 2012-09-26 ローム アンド ハース カンパニー 路面標示用水性塗料組成物
JP4553294B2 (ja) * 2003-06-10 2010-09-29 関西ペイント株式会社 自動車車体外板用水性塗料及び複層塗膜形成方法

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