JPH0758354B2 - 原子炉建屋の解体方法 - Google Patents
原子炉建屋の解体方法Info
- Publication number
- JPH0758354B2 JPH0758354B2 JP62223573A JP22357387A JPH0758354B2 JP H0758354 B2 JPH0758354 B2 JP H0758354B2 JP 62223573 A JP62223573 A JP 62223573A JP 22357387 A JP22357387 A JP 22357387A JP H0758354 B2 JPH0758354 B2 JP H0758354B2
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- reactor
- reactor building
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は放射能で汚染された原子炉建屋の解体方法に
関するものである。
関するものである。
従来原子炉施設の解体を行う場合、建物躯体を放射能閉
じ込めバリアに利用し、この建物躯体内に存在する放射
性汚染部位を先行解体し、その後残存放射能のないこと
を確認し、非放射性の建屋解体を行う手順が提案されて
いる。
じ込めバリアに利用し、この建物躯体内に存在する放射
性汚染部位を先行解体し、その後残存放射能のないこと
を確認し、非放射性の建屋解体を行う手順が提案されて
いる。
このような方法であると内部の先行解体期間がどうして
も長くなり、また建屋解体時における放射性を帯びた粉
塵が発生して飛散するため、安全確実に施工を行うこと
が難しいという問題がある。
も長くなり、また建屋解体時における放射性を帯びた粉
塵が発生して飛散するため、安全確実に施工を行うこと
が難しいという問題がある。
この発明は以上のような問題点を解決するためになされ
たもので、原子炉格納容器を撤去した原子炉建屋の四周
に支持構台を立設し、この支持構台の外周に耐候性シー
トを張設し、かつ支持構台上にテンション膜構造の屋根
を載設し原子炉建屋を被覆する仮設建屋を組立てて放射
性物質の拡散を防ぎ、この仮設建屋内にて原子炉建屋を
解体することを特徴とするものである。
たもので、原子炉格納容器を撤去した原子炉建屋の四周
に支持構台を立設し、この支持構台の外周に耐候性シー
トを張設し、かつ支持構台上にテンション膜構造の屋根
を載設し原子炉建屋を被覆する仮設建屋を組立てて放射
性物質の拡散を防ぎ、この仮設建屋内にて原子炉建屋を
解体することを特徴とするものである。
〔実施例〕 以下、図に示す一実施例に基づきこの発明を詳細に説明
する。
する。
図において1は原子炉建屋であって、内部の中心に炉内
構造物と圧力容器を含む原子炉格納容器2が設置されて
いる。この原子炉格納容器2は建屋1解体前にあらじめ
撤去する。
構造物と圧力容器を含む原子炉格納容器2が設置されて
いる。この原子炉格納容器2は建屋1解体前にあらじめ
撤去する。
この原子炉建屋1の外周を囲むように仮設建屋3を組立
てる。仮設建屋3は、原子炉建屋1四周に支持構台4を
立設する。この支持構台4外周に耐候性シート5を張設
する。耐候性シート5としては塩化ビニール製等のシー
ト等が考えられる。支持構台4上には屋根6を載せる。
屋根6としてはテンション膜構造とする。仮設建屋3内
の上部にはクレーン7を設置する。また8は換気設備で
ある。
てる。仮設建屋3は、原子炉建屋1四周に支持構台4を
立設する。この支持構台4外周に耐候性シート5を張設
する。耐候性シート5としては塩化ビニール製等のシー
ト等が考えられる。支持構台4上には屋根6を載せる。
屋根6としてはテンション膜構造とする。仮設建屋3内
の上部にはクレーン7を設置する。また8は換気設備で
ある。
この仮設建屋3内にて原子炉建屋1を解体する。解体に
当たっては、まず内部を解体して、次に外部を解体して
もよい。また外部を先行して解体し、その次内部を解体
してもよい。
当たっては、まず内部を解体して、次に外部を解体して
もよい。また外部を先行して解体し、その次内部を解体
してもよい。
まず内部を先行して解体し、次に外部を解体する場合を
説明する。まず建屋1内部の原子炉格納容器2を囲む放
射化された生体遮蔽コンクリート12を解体する。
説明する。まず建屋1内部の原子炉格納容器2を囲む放
射化された生体遮蔽コンクリート12を解体する。
次に第2図に示すように建屋1内部のコンクリート構造
物14を解体する。建屋1内部の解体はクレーン7によっ
て解体物を吊上げ、吊降しの効率化を図ることができ
る。最後に建屋1の外壁部15を解体する。外壁部15の解
体には倒し解体方法を採用する。外壁部15の倒し解体を
行うために第5図に示すようなカッタ13又はブレーカを
使用する。このカッタ等によって外壁部を上下方向に切
断し切断部9間を倒して解体する。
物14を解体する。建屋1内部の解体はクレーン7によっ
て解体物を吊上げ、吊降しの効率化を図ることができ
る。最後に建屋1の外壁部15を解体する。外壁部15の解
体には倒し解体方法を採用する。外壁部15の倒し解体を
行うために第5図に示すようなカッタ13又はブレーカを
使用する。このカッタ等によって外壁部を上下方向に切
断し切断部9間を倒して解体する。
次に外部を先行して解体し、次に内部を解体する場合を
説明する。まず外壁部15を解体する。外壁部15の解体に
当たっては仮設建屋3によって粉塵の拡散を防ぐ。支持
構台4には上下に移動可能な垂直移動構台10を設置し、
解体作業に使用する。垂直移動構台10を使用することに
より解体重機の効率化を図ることができる。
説明する。まず外壁部15を解体する。外壁部15の解体に
当たっては仮設建屋3によって粉塵の拡散を防ぐ。支持
構台4には上下に移動可能な垂直移動構台10を設置し、
解体作業に使用する。垂直移動構台10を使用することに
より解体重機の効率化を図ることができる。
次に建屋1内部のコンクリート構造物を解体する。最後
に生体遮蔽コンクリート12を水平に切断して複数に分割
し、これを第7図及び第8図に示すように仮設建屋3内
に設けた汚染防止囲い11内に運び、放射化部分だけを分
離し、残りの部分を搬出すればよい。放射化部分は廃棄
物容器等につめて廃棄すればよい。
に生体遮蔽コンクリート12を水平に切断して複数に分割
し、これを第7図及び第8図に示すように仮設建屋3内
に設けた汚染防止囲い11内に運び、放射化部分だけを分
離し、残りの部分を搬出すればよい。放射化部分は廃棄
物容器等につめて廃棄すればよい。
また生体遮蔽コンクリート12外周の開口部等にコンクリ
ート等による閉塞処理を施し、一体に搬出して仮設建屋
3の外部に設ける廃棄物保管施設16に保管してもよい。
ート等による閉塞処理を施し、一体に搬出して仮設建屋
3の外部に設ける廃棄物保管施設16に保管してもよい。
この発明は以上のような構成を有し、原子炉建屋の周囲
に仮設建屋を組立てて放射性物質の拡散を防ぐため、放
射能汚染を生ずる恐れがなく、安全な施工が可能であ
る。
に仮設建屋を組立てて放射性物質の拡散を防ぐため、放
射能汚染を生ずる恐れがなく、安全な施工が可能であ
る。
第1図はこの発明の一実施例の縦断面図、第2図及び第
3図は施工順序の縦断面図、第4図は外壁部分の切断状
態の平面図、第5図はカッタの側面図、第6図および第
7図は他の施工順序の縦断面図、第8図は第7の平面
図、第9図は他の実施例の縦断面図である。 1……原子炉建屋、2……原子炉格納容器、3……仮設
建屋、4……支持構台、5……耐候性シート、6……屋
根、7……クレーン、8……換気設備、9……切断部、
10……垂直移動構台、11……汚染防止囲い、12……生体
遮蔽コンクリート、13……カッタ、14……コンクリート
構造物、15……外壁部、16……廃棄物保管施設。
3図は施工順序の縦断面図、第4図は外壁部分の切断状
態の平面図、第5図はカッタの側面図、第6図および第
7図は他の施工順序の縦断面図、第8図は第7の平面
図、第9図は他の実施例の縦断面図である。 1……原子炉建屋、2……原子炉格納容器、3……仮設
建屋、4……支持構台、5……耐候性シート、6……屋
根、7……クレーン、8……換気設備、9……切断部、
10……垂直移動構台、11……汚染防止囲い、12……生体
遮蔽コンクリート、13……カッタ、14……コンクリート
構造物、15……外壁部、16……廃棄物保管施設。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 章 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−23999(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】原子炉格納容器を撤去した原子炉建屋の四
周に支持構台を立設し、この支持構台の外周に耐候性シ
ートを張設し、かつ支持構台上にテンション膜構造の屋
根を載設し原子炉建屋を被覆する仮設建屋を組立てて放
射性物質の拡散を防ぎ、この仮設建屋内にて原子炉建屋
を解体することを特徴とする原子炉建屋の解体方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62223573A JPH0758354B2 (ja) | 1987-09-07 | 1987-09-07 | 原子炉建屋の解体方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62223573A JPH0758354B2 (ja) | 1987-09-07 | 1987-09-07 | 原子炉建屋の解体方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6466599A JPS6466599A (en) | 1989-03-13 |
JPH0758354B2 true JPH0758354B2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=16800281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62223573A Expired - Fee Related JPH0758354B2 (ja) | 1987-09-07 | 1987-09-07 | 原子炉建屋の解体方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0758354B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012230084A (ja) * | 2011-04-27 | 2012-11-22 | Shimizu Corp | 原子力発電所建屋の解体方法 |
JP5627117B2 (ja) * | 2011-07-27 | 2014-11-19 | 大成建設株式会社 | 原子炉建屋解体システム |
JP5784515B2 (ja) * | 2012-01-30 | 2015-09-24 | 株式会社東芝 | 原子炉内燃料取出し方法及び装置 |
JP5787174B2 (ja) * | 2012-03-02 | 2015-09-30 | 清水建設株式会社 | 放射能汚染施設の解体方法 |
JP5986463B2 (ja) * | 2012-09-12 | 2016-09-06 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 原子力発電所の換気空調設備 |
JP6466772B2 (ja) * | 2015-04-28 | 2019-02-06 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 原子炉建屋における落下物の撤去方法 |
JP6916239B2 (ja) * | 2015-05-25 | 2021-08-11 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 原子炉建屋全体カバー装置及び原子炉建屋準備作業方法 |
JP6480365B2 (ja) * | 2015-09-29 | 2019-03-06 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 原子炉建屋の解体工法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6123999A (ja) * | 1984-07-11 | 1986-02-01 | 高砂熱学工業株式会社 | 原子炉の廃炉作業用排気設備 |
-
1987
- 1987-09-07 JP JP62223573A patent/JPH0758354B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6466599A (en) | 1989-03-13 |
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