JPH0769475B2 - 原子炉の廃炉方法 - Google Patents

原子炉の廃炉方法

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JPH0769475B2
JPH0769475B2 JP11568386A JP11568386A JPH0769475B2 JP H0769475 B2 JPH0769475 B2 JP H0769475B2 JP 11568386 A JP11568386 A JP 11568386A JP 11568386 A JP11568386 A JP 11568386A JP H0769475 B2 JPH0769475 B2 JP H0769475B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、原子炉の廃炉方法に関するものである。
「従来の技術」 現在稼動中の原子炉は、将来において、老朽化、あるい
は、モデルチェンジ等のために廃炉措置をとる必要が生
じると予想され、このため従来、原子炉を安全に廃炉す
るための方法について種々の検討がなされている。
そして現在までのところ、原子炉の廃炉方法として一般
に知られているのは、原子炉施設内に設置した切断装置
を被曝の危険性のない場所において遠隔操作により作動
させ、圧力容器と格納容器と生体遮蔽壁、更には、各種
配管と炉内構造物を細かく切断解体して細かいブロック
に分割し、それらを放射能拡散防止対策および遮蔽対策
が施された放射性廃棄物運搬容器に収納して搬出し、処
分する方法である。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら前記の如く細かいブロックに分割して廃炉
する方法においては、ほとんどの作業を遠隔操作により
行う必要があるために、非常に複雑かつ高精度な遠隔操
作機能を備えた切断装置を必要とする問題があった。ま
た、解体作業によって膨大な数のブロックを切り出すこ
とになるために、切断解体工事が長期化するとともに、
総てのブロックに対して安全な運搬方法、厳重な保管体
制を適用する必要があり、廃炉工事がより複雑化する問
題があった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、放射線環
境線量率の比較的小さい場所で安全に切断作業を行うこ
とができ、切断作業が容易になるとともに、切断作業後
の構造物の運搬にも有利な廃炉方法を提供することを目
的とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、前記問題点を解決するために、格納容器の内
部に床版を設け、前記格納容器を床版を含む上部格納容
器と、下部格納容器に分割するとともに、前記格納容器
を上部格納容器と下部格納容器に、また、格納容器周囲
の生体遮蔽壁を上部生体遮蔽壁と下部生体遮蔽壁に切断
して分割し、更に、前記上部生体遮蔽壁と原子炉建屋躯
体とを切り離す一方、上部生体遮蔽壁側方の原子炉建屋
壁に搬送孔を形成し、前記上部格納容器を上部生体遮蔽
壁とともに搬送孔を介して原子炉建屋の外方に搬出する
ものである。
「作用」 格納容器内に床版を構築することによって中性子線によ
り放射化された上部格納容器と非放射化部の下部格納容
器に分離し、この上部格納容器をそれを囲む生体遮蔽壁
とともに搬出することによって、生体遮蔽壁と床版を放
射能拡散被曝防止用の遮蔽容器に見立てて搬出すること
ができ、格納容器を安全に原子炉建屋から搬出すること
ができる。また、上部格納容器を分解することなくその
まま搬出するために、細かいブロックに切断する必要は
なくなり作業の簡易化を実現でき、更に搬出時に行う放
射能拡散被曝防止用の措置を簡略化できる。
「実施例」 第1図ないし第4図は、本発明の一実施例を工程順に説
明するためのもので、第1図は廃炉しようとする原子炉
建屋の廃炉作業着手前の状態を示す立断面図である。
第1図において符号Aは原子炉建屋を示し、この原子炉
建屋Aの内部中央側に、原子炉格納容器1に収納された
原子炉圧力容器2が配置されている。この圧力容器2は
ペデスタル3に支持されて格納容器1内に収納されたも
ので、リアクターシールド壁4によって囲まれている。
前記格納容器1は、鋼板によっていわゆるフラスコ型に
形成されたもので、この格納容器1の外部には、所定厚
さのコンクリート製の生体遮蔽壁5が格納容器1を囲ん
で設けられている。
この生体遮蔽壁5は、前記格納容器1の上部を囲む円筒
状の上部生体遮蔽壁5aと前記格納容器1の底部を囲む下
部生体遮蔽壁5bとからなり、下部生体遮蔽壁5bは原子炉
建屋Aのマットコンクリート6に連続している。
また、第1図においてGは原子炉建屋Aの周囲の地表面
を示し、7は原子炉建屋Aの外壁を示し、8は各階の床
クラブを示す。
前述の構成の原子炉を廃炉する場合には、まず、第2図
に示すように、格納容器1の内部であって、地表面Gよ
り若干高い位置に上部床版10を構築して格納容器1を上
部格納容器1aと下部格納容器1bに分割する。前記上部床
版10を構築する場合、リアクターシールド壁4を貫通さ
せて上部床版10を構築し、上部床版10によって上部格納
容器1aの内部と下部格納容器1bの内部を完全に分離す
る。
次に、上部床版10の下方のリアクターシールド壁4の一
部を切断装置によって切断し、上部床版10の下方に位置
したリアクターシールド壁4の上部を地盤Gの表面高さ
より若干低くする。
次いで第3図に示すように、下部格納容器1bの上端部
に、地表面Gと略同一高さであって、1階の床スラブ8
と同一高さに下部床版12を構築し、この下部床版12の上
に搬送装置11を設置する。なお、この搬送装置11は上部
床版10とその上側の上部格納容器1aと遮蔽壁の荷重を支
持できる規模のものとする。
次に、第4図に示すように、上部床版10と下部床版12の
間の周囲側に位置する格納容器1の側壁を切断し、更
に、格納容器1を上部格納容器1aと下部格納容器1bに分
離し生体遮蔽壁5の側壁を切断して生体遮蔽壁5を上部
生体遮蔽壁5aと下部生体遮蔽壁5bに分離する。そして、
上部生体遮蔽壁5aと各床スラブ8の接続部分を切断して
上部生体遮蔽壁5aと原子炉建屋Aを分離する。この分離
作業において行う生体遮蔽壁5aと各階の床スラブ8の切
断作業は、生体遮蔽壁5aの外方で実施できるものであ
り、切断作業を放射線環境線量率の小さい場所で実施で
きるために、切断作業を安全に実施できる。また、前記
作業と並行して格納容器1の側方の原子炉建屋Aの外壁
7と各階の床スラブ8に、上部格納容器1aとその周囲の
上部生体遮蔽壁5aを通過可能な大きさの搬送孔15を形成
しておく。なお、この搬送孔15の形成作業は、後述する
格納容器3の搬出の前に行なえば良いので床版10,12の
構築作業等と並行して実施しても良い。
次いで、第5図に示すように下部床版12と1階の床スラ
ブ8に沿って搬送装置11を走行させ、圧力容器1とリア
クターシールド壁4を収納した状態の上部格納容器1aを
上部生体遮蔽壁5aごと水平移動させて原子炉建屋Aから
搬出する。ここで上部格納容器1aは上部生体遮蔽壁5aと
上部床版10によって完全に囲まれているために、放射能
漏れの危険性はない。即ち上部生体遮蔽壁5aと上部床版
10を放射能拡散防止被曝防止用の遮蔽容器(キャスク)
に見立てて上部格納容器1aを原子炉建屋Aから搬出する
ことができる。このように搬出作業を実施するならば、
原子炉をブロック状に細分していた従来方法に比較して
切断作業と搬出作業を簡略化でき、コンテナ収納作業も
省略できる上に、遠隔装置を備えた切断装置は不要にな
るとともに、放射線環境線量率の小さい生体遮蔽壁5の
外方において切断作業を実施できるために、切断作業の
作業性並びに安全性が向上する。また、前記搬出作業に
おいては、1階の床スラブ8と地表面Gに沿って搬送装
置11を移動させることができるために、格納容器1の吊
り上げや吊り下ろし作業を行う必要がなく、このため搬
送作業も簡便になる。
なお、搬出した格納容器1は所定の収納場所に搬送し、
長期間安全に管理して放射能の減衰を待つ。
ところで、前記作業において原子炉建屋A内に残された
下部格納容器1bに設置されている各種機器と、ペデスタ
ルの底部、更にはサプレッションチェンバ等は放射能に
よる汚染程度が低いと想定されるために、従来から知ら
れている方法で切断して分解し、コンテナ等に収納して
搬出すれば良い。
更に、収納容器1が搬出された原子炉建屋Aにおいて
は、新規の生体遮蔽壁と格納容器、並びにその内部の圧
力容器等を新たに設置するならば、原子炉建屋Aを割合
短い期間で再利用することができる。
「発明の効果」 以上説明したように本発明は、格納容器の底部側に床版
を構築して格納容器を上下に分割し、上部格納容器をそ
の周囲の上部生体遮蔽壁と一括して原子炉建屋の外方に
搬出するものであり、生体遮蔽壁と床版によって格納容
器を囲んだ状態で搬出するために、放射能漏れを起こす
ことなく安全に格納容器を搬出して廃炉作業を実施する
ことができる。また、格納容器搬出のために行う生体遮
蔽壁の切断作業は、いずれも生体遮蔽壁の外方で行う作
業であり、放射線環境線量の小さい場所での作業である
上に、作業の安全性が向上するとともに作業能率も向上
し、遠隔操作式の切断装置による作業も大幅に減少す
る。更に、上部格納容器を一括して搬出するために、原
子炉を細かく細分していた従来方法に比較して切断作業
量が減少して作業の簡易化を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は、本発明の一実施例を示すもの
で、第1図は原子炉建屋の断面図、第2図は上部床版を
構築した状態を示す斜視図、第3図は下部床版を構築し
た状態を示す断面図、第4図は格納容器を切断した状態
を示す断面図、第5図は格納容器を搬出している状態を
示す断面図である。 1……格納容器、1a……上部格納容器、 1b……下部格納容器、2……圧力容器、 3……ペデスタル、 4……リアクターシールド壁、 5……生体遮蔽壁、5a……上部生体遮蔽壁、 5b……下部生体遮蔽壁、 7……外壁、 10……上部床版、12……下部床版、 11……搬送装置、15……搬送孔、 G……地表面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 真木郎 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 鳥井 克之 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−71800(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】格納容器の内側下部に床版を設け、前記格
    納容器を、床版を含む上部格納容器と、下部格納容器に
    分割するとともに、前記格納容器を上部格納容器と下部
    格納容器に、また、格納容器周囲の生体遮蔽壁を上部生
    体遮蔽壁と下部生体遮蔽壁に切断して分離し、更に、前
    記上部生体遮蔽壁と原子炉建屋躯体とを切り離す一方、
    上部生体遮蔽壁側方の原子炉建屋壁に搬送孔を形成し、
    前記上部格納容器を上部生体遮蔽壁とともに搬送孔を介
    して原子炉建屋の外方に搬出することを特徴とする原子
    炉の廃炉方法。
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JP6424437B2 (ja) * 2014-02-13 2018-11-21 株式会社Ihi 原子炉の撤去工法

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