JPH0758340A - 多重誘電体薄膜トランジスタ - Google Patents

多重誘電体薄膜トランジスタ

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JPH0758340A
JPH0758340A JP16209694A JP16209694A JPH0758340A JP H0758340 A JPH0758340 A JP H0758340A JP 16209694 A JP16209694 A JP 16209694A JP 16209694 A JP16209694 A JP 16209694A JP H0758340 A JPH0758340 A JP H0758340A
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silicon
amorphous silicon
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gate
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JP16209694A
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May Pin
メイ ピン
B Boyce James
ビー ボイス ジェームズ
Richard I Johnson
アイ ジョンソン リチャード
Michael G Hack
ジー ハック マイケル
A Ruuyan Rene
エイ ルーヤン ルネ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザ結晶化された多結晶シリコンに用いる
のに適し、かつ同一の基板上に高性能非晶質シリコン及
び多結晶シリコンTFTsを生成するのに適した薄膜ト
ランジスタ構造及びその製造方法を提供する。 【構成】 本発明の多重誘電体薄膜トランジスタは、シ
リコンチャネルと、チャネルに電気的に接触するソース
電極と、チャネルに電気的に接触するドレイン電極と、
チャネルに近いSiN誘電体層と、SiN誘電体層に隣
接するゲート電極と、チャネルとSiN誘電体層の間に
配置されたSiO2 誘電体層とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタ(T
FT)に関し、より特定的には、液晶ディスプレイの画
素電圧(pixel voltage )を切り換えるために用いるこ
とができる多重誘電体薄膜トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリックス液晶ディスプレ
イは、イメージング(撮像)及びティスプレイの応用に
対する約束された技術を表わす。アクティブマトリック
ス液晶ディスプレイは、非常に大きな数(六百万以上)
の個々の画素を有し、それゆえに、相対的に軽重量、低
電力なフラットパネルディスプレイで非常によい解像度
を提供する。アクティブマトリックス液晶ディスプレイ
では、各表示画素は、電圧制御された光シャッターとし
て作用する。ある電圧が画素にわたり印加されて、その
画素は、入射する光に対して透明であり、別の印加され
た電圧で、その同じ画素が不透明である。実用におい
て、各画素は、画素電圧を切り換えるべく、薄膜トラン
ジスタ(TFT)の形式で、電子スイッチを備えてい
る。次に、画素切換えTFTは、画素切換えTFTをシ
フトレジスタのマトリックス及び他の装置に接続する周
辺TFTによって制御される。デコーダは、所望の複合
ディスプレイに対応する、各画素に対して一つずつ、印
加されたデジタル信号をデジタル電圧に復号する。
【0003】低OFF(オフ)状態漏洩電流を達成すべ
く、画素切換えTFTは、水素化非晶質シリコンから有
益的につくられる。低OFF状態漏洩は、画素切換えT
FTが画素のOFF状態を維持することを援助する。水
素化非晶質シリコンTFTは、相対的にスロー(slow)
であるが、それらは、スロー応答画素を制御すべく十分
に速い。しかしながら、周辺TFTは、妥当なフレーム
率が達成されるように十分に速くなければならない。そ
れゆえに、周辺TFTは、画素TFTよりも更に速くな
ければならない。従来の技術では、もし非晶質シリコン
TFTが画素スイッチとして用いられたならば、制御す
る電子装置は、通常、画素TFTと相互接続する単結晶
シリコン装置のネットワークである。結晶シリコン装置
を画素TFTに接続することは、達成することが難しく
かつ費用が嵩む。代替的に、画素及び周辺TFTは、多
結晶シリコンからつくられうる。しかしながら、単一大
領域基板上に多数の多結晶シリコンTFTを作ること
は、経費的に効果的ではない。従来技術のTFT限界を
克服するための一つの方法は、同じ基板上に非晶質シリ
コン画素TFTを多結晶シリコン周辺TFTで集積する
ことである。これは、基板上に非晶質シリコン層を形成
し、そして次に、非晶質シリコンのあるものを脱水素化
しかつ多結晶シリコン中に結晶化することによって達成
される。次に、周辺TFTが多結晶シリコンから作るこ
とができると同時に、画素TFTは、非晶質シリコンか
ら形成できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】レーザ脱水素化は、多
結晶シリコンを生成することにおいて有益的であるが、
それは、従来技術の薄膜トランジスタ(TFT)と相入
れない(incompatible with )。これは、二酸化シリコ
ンだけのゲート絶縁層を用いるときに(従来技術では典
型的)、(1)結晶化の間にレーザ光線によって発生さ
れた熱は、ゲートとその回りの材料を融除(ablate)
し、そして(2)結果として得られた非晶質シリコンT
FTは、高いしきい値電圧を有する、からである。もし
窒化シリコンがゲート絶縁層として用いられたならば、
多結晶シリコンTFTは、窒化シリコン層における正の
固定電荷による負のしきい値電圧を望ましくないが有す
る。それゆえに、レーザ結晶化された多結晶シリコンに
用いるのに適し、かつ/または同一の基板上に高性能非
晶質シリコン及び多結晶シリコンTFTsを生成するの
に適した薄膜トランジスタ構造及びそれらの製造につい
ての方法に対する必要性が存在する。有益的に、非晶質
シリコン及び多結晶シリコンTFTの製造は、同時に実
行可能であるべきである。本発明の目的は、上記従来技
術の問題点に鑑み、レーザ結晶化された多結晶シリコン
に用いるのに適し、かつ同一の基板上に高性能非晶質シ
リコン及び多結晶シリコンTFTsを生成するのに適し
た薄膜トランジスタ構造及びその製造方法を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の目的
は、シリコンチャネルと、チャネルに電気的に接触する
ソース電極と、チャネルに電気的に接触するドレイン電
極と、チャネルに近いSiN誘電体層と、SiN誘電体
層に隣接するゲート電極と、チャネルとSiN誘電体層
の間に配置されたSiO2 誘電体層とを備える多重誘電
体薄膜トランジスタによって達成される。また、上述し
た本発明の目的は、基板と、基板に隣接する第1及び第
2のゲート電極と、第1及び第2のゲート電極に隣接す
る窒化シリコン層と、窒化シリコン層に隣接する二酸化
シリコン層と、二酸化シリコン層に隣接しかつ第1のゲ
ートリードに近い第1のチャネルと、二酸化シリコン層
上でかつ第2のゲートリードに近い第2のチャネルと、
第1のチャネルの第1の部分に電気的に接触する第1の
ソース電極と、第1のチャネルの第2の部分に電気的に
接触する第1のドレイン電極と、第2のチャネルの第1
の部分に電気的に接触する第2のソース電極と、第2の
チャネルの第2の部分に電気的に接触する第2のドレイ
ン電極とを備えるトランジスタアレイによっても達成さ
れる。
【0006】更に、上述した本発明の目的は、基板にゲ
ートリードを装着し、ゲートリード上に窒化シリコン層
を形成し、窒化シリコン層上に二酸化シリコン層を形成
し、二酸化シリコン層上に非晶質シリコン層を形成し、
非晶質シリコン層上に二酸化シリコン層を形成し、非晶
質シリコン層の少なくとも二つの領域が露出するように
非晶質シリコン層上の二酸化シリコン層をアイランドに
エッチングし、少なくとも二つの露出した領域上に濃く
ドーピングされた非晶質シリコン層を形成し、濃くドー
ピングされた非晶質シリコン層上に導電層を形成し、少
なくとも二つの露出した領域上にソース及びドレインコ
ンタクトを形成すべく導電層及び濃くドーピングされた
非晶質シリコン層をエッチングする段階を具備する薄膜
トランジスタを製造する方法によっても達成される。
【0007】
【作用】本発明は、多重誘電体薄膜トランジスタを提供
する。多重誘電体は、導電性デート電極に隣接する窒化
シリコン層(SiN)、SiN層上でかつTFTチャネ
ルに隣接する二酸化シリコン層(SiO2 )からなる。
もしチャネルがレーザ結晶化された多結晶シリコンから
なるならば、SiN層は、ゲート金属に対する断熱(th
ermal protection)を提供する。SiN層とSiO2
の結合は、ゼロに近いしきい値電圧を結果として生ず
る。発明の薄膜タランジスタは、結晶シリコンチャネル
を用いて実施されうると同時に、それは、多結晶シリコ
ンチャネルまたは非晶質シリコンチャネルのいずれでも
有益的に用いられる。多結晶シリコンと非晶質シリコン
が隣接して配置されかつ処理を用いて製造されて非晶質
シリコンTFT及び多結晶シリコンTFTが同時に製造
されうるように、有益的に、製造工程が実施される。本
発明のトランジスタの一実施例は、ガラス基板上に形成
されかつゲートライン(gate lines)にパターン化され
る(クロムモリブデン合金[CrMo]のような)導電
材料のゲート層を有する。SiNの層は、ゲートライン
と基板をオーバレイ(overlays)し、同時にSiO
2 は、SiN層をオーバレイ(overlays)する。チャネ
ルを生成すべく、誘電体膜の形成に続いて非晶質シリコ
ンの層がSiO2 上に形成される。
【0008】もしチャネルが多結晶シリコンであるなら
ば、多結晶シリコンチャネルに対応する非晶質シリコン
層の部分は、レーザ照射される。結果は、レーザ照射さ
れとところが多結晶シリコンである。もしチャネルが非
晶質シリコンであるならば、レーザ脱水素化及び結晶化
段階は、省略(割愛)される。次に、チャネル領域を保
護すべくSiO2 層がチャネル領域上に形成される。S
iO2 アイランドが次にリソグラフィーによりチャネル
領域の頂部(top )上に形成される。濃くドーピングさ
れた非晶質シリコンの層と、オーバレイ導電層(overla
ying conductive layer )が次に形成される。濃くドー
ピングされた非晶質シリコンとオーバレイ導電層の不要
な領域をエッチングすることによって、ソースとドレイ
ンが次に形成される。もし一つ以上のトランジスタが形
成されるならば、チャネル間の非晶質シリコンもエッチ
ングされる。
【0009】
【実施例】以下、添付した図面を参照して、本発明の多
重誘電体薄膜トランジスタの実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明による二つの薄膜トランジスタ、多結晶
シリコントランジスタ10aと、非晶質シリコントラン
ジスタ10bを示す。図1は、二つだけのトランジスタ
を示すが、実用では、そのようなトランジスタの数百万
個が単一基板上に形成される。多結晶シリコントランジ
スタ10aは、アクティブマトリックス液晶ディスプレ
イまたはイメージング(撮像)装置で(ドライバまたは
シフトレジスタの部分のような)周辺TFTとして使用
するのに適する。非晶質シリコントランジスタ10b
は、アクティブマトリックス液晶ディスプレイまたはイ
メージング(撮像)装置で画素TFTとして使用するの
に適する。トランジスタ10aと10bは、コーニング
7059ガラスからなる共通基板12を共有する。基板
12上には、厚み約40nmのクロムモリブデン合金
(CrMo)ゲートリード14aと14bがある。図1
のゲートリードは、単一構造であるが、それらは、(タ
ンタルと五酸化タンタルのゲートリードのような)複合
構造でもありうる。テートリード及び基板12上には、
厚み約40nmの窒化シリコン(SiN)層16があ
る。SiN層16上には、厚み約50nmの二酸化シリ
コン(SiO2 )層18がある。図1に示すように、S
iN層16とSiO2 層18は、トランジスタ10aと
10bが配置された領域上を伸長するだけでなくトラン
ジスタ間をも伸長する。
【0010】ゲートリード14aに隣接するSiO2
18の部分上には、厚み約70nmの多結晶シリコン層
20aがある。ゲートリード14bに隣接するSiO2
層18の部分上には、厚み約70nmの非晶質シリコン
層20bがある。層20aと20bは、多結晶シリコン
及び非晶質シリコンTFTsについてのチャネルをそれ
ぞれ対応して形成する。説明の実施例では、チャネル
は、長さ約15μm、幅約120μmである。多結晶シ
リコン層20aの上は、介在(intervening )SiO2
アイランド24aと、濃くドーピングされたシリコン層
22a及び22bである;非晶質シリコン層20b上
は、介在SiO2 アイランド24bと、濃くドーピング
されたシリコン層22c及び22dである。P+または
N+のいずれかでありうる、濃くドーピングされた非晶
質シリコン層は、蒸着、イオン注入を含んでいる、多数
の方法で形成しうる。濃くドーピングされた非晶質シリ
コン層22a〜22d上には、それぞれ対応して、導電
コンタクト(conductive contacts )26a〜26dが
ある。導電コンタクト26a〜26dに接続されて、そ
れぞれリード28a〜28bがある。最後に、不活性化
層30が、残りの構造上にある。
【0011】ゲートリード14aと14bは、それぞれ
対応してトランジスタ10aと10bのゲートである。
SiN層16は、(下記に詳述する)レーザ結晶化の
間、多結晶シリコントランジスタ10aのゲート領域を
熱的に保護(断熱)する。この断熱は、レーザ加熱の
間、ゲート14aの金属から融除(ablation)を縮小す
るか或いは除去して、より信頼性のあるトランジスタを
その結果として生ずる。SiN層とSiO2 層の結合
は、結果としてゼロに近いしきい値電圧を生ずる。トラ
ンジスタ10bは、レーザ光によって照射されない(ゆ
えに結晶化されない)ので、SiN層は、ゲート14b
を熱的に保護しない。しかしながら、SiN層とSiO
2 層の結合は、単独のSiO2 誘電体層のそれよりもよ
い非晶質シリコントランジスタを生成する。トランジス
タ10aについてのソースコンタクトは、導電コンタク
ト26aと濃くドーピングされた非晶質シリコン層22
aから構成される。トランジスタ10aについてのドレ
インコンタクトは、導電コンタクト26bと濃くドーピ
ングされた非晶質シリコン層22bから構成される。同
様に、トランジスタ10bについてのソースコンタクト
は、導電コンタクト26cと濃くドーピングされた非晶
質シリコン層22cから構成され、ドレインコンタクト
は、導電コンタクト26dと濃くドーピングされた非晶
質シリコン層22dから構成される。リード28a〜2
8dは、それらの対応付けられた導電コンタクトに電気
通信を提供する。SiO2 アイランド24aと24b
は、トランジスタ10aと10bのソースとドレインを
電気的に隔離する。
【0012】双対SiO2 /SiN誘電体ゲートインシ
ュレータで、多結晶シリコン及び非晶質シリコンTFT
sに対して小さな正のしきい値電圧(0.5〜5ボルト
の間)が得られうる。しかしながら、もし単一のSiN
誘電体ゲートインシュレータが多結晶シリコンTFTで
用いられるべきであるならば、しきい値電圧は、(厚み
約300nmのSiN装置で)約−10ボルトである。
これは、ゼロゲートバイアスで装置が既に「ON(オ
ン)」であり、望ましくない条件であることを意味す
る。もし単一のSiO2 誘電体ゲートインシュレータが
用いられたならば、非晶質シリコンTFTは、大きな正
のしきい値電圧を有する。不活性化層30は、汚染から
構造の残りの部分を保護する。図2は、図1に示すトラ
ンジスタ10a及び10bを製造するための処理40の
フローチャートを示す。図3から図15は、処理40を
理解することを補助する。フローチャート2が開始し、
コーニング7059ガラス基板12を得ることにより、
そして更なる進行、ステップ42及び図3に示すよう
に、(クリーニングすることによるように)その基板を
準備することにより進行する。ゲートラインに対する導
電ストリップス(conductive strips )(CrMo)
は、ステップ44及び図4に示すように、基板に装着さ
れる。ステップ46及び図5に示すように、SiNの層
16は、約350°CでプラズマCVDにより基板12
上及び導電ストリップス上に蒸着される。次に、ステッ
プ48及び図6に示すように、SiO2 の層18は、S
iN層16上に、これも約350°CでプラズマCVD
により蒸着される。
【0013】次にステップ50及び図7に示すように、
水素化非晶質シリコンの層20は、SiO2 層18上に
約250°CでプラズマCVDにより成長させられる。
非晶質シリコン層20が設置されて、チャネル20a
(図1)が形成される。チャネル20aは、米国特許出
願シリアルナンバー08/073,022号に詳細に記
載されているように結晶化される。ステップ52及び図
8に示すように、結晶化は、レーザ結晶化を準備するこ
とにより進む。ここで図8を参照すると、典型的なレー
ザ結晶化セットアップ100は、ビームホモジェナイザ
ー(beam homogenizer)104に10nsの大きさのパ
ルス幅でガウス形状の紫外線、パルスレーザビームを出
力するエキシマレーザ102を含む。ホモジェナイザー
104は、ガウス形状のビームを実質的にスクウェアプ
ロファイルされたレーザビーム106に変調する。ホモ
ジェナイザーからのスクウェアプロファイルされたレー
ザビーム106は、鏡108から真空チャンバ112に
反射される。真空チャンバ内に、図7に示すように既存
の層で基板を保持するX−Yポジショナ114がある
(有益的に、図7に示す構造は、真空チャンバ112で
成長させられた)。真空チャンバは、約10-7トル(to
rr)の真空を生成する。処理40が真空で進行する間
に、アルゴン、窒素または空気のような他の環境でレー
ザ結晶化を実行することが可能である。X−Yポジショ
ナは、チャネル20aが設置される非晶質シリコン層2
0上でレーザ光線をスウィープさせるべく、要求された
ように基板を動かす。勿論、光学的にレーザビームを動
かし、かつX−Yポジショナを排除することは、可能で
ある。
【0014】ステップ54及び図9に示すように、ステ
ップ52の後でチャネル20aが形成される。簡単に、
レーザビーム106は、パルス化され、かつチャネル2
0aが設置される非晶質シリコン薄膜層20上に照射さ
れて、実質的に均等なスポット116(図9参照)を生
成する。照射されるレーザビームは、約150mJ/c
2 のエネルギーを有する。矢印118で示されたよう
に、X−Yポジショナ114は、基板10を少量動か
す。そして、別の150mJ/cm2 のパルスが非晶質
シリコン薄膜層に印加される。少量とは、それは、第2
パルスが第1パルスによって照射された表面領域の約9
5%をオーバーラップする(部分的に重なり合う)よう
な距離を意味する。X−Yポジショナステッピング(X-
Y positioner)及びレーザパルシング(laser pulsing
)は、チャネル20aが形成される領域が照射される
まで続く。150mJ/cm2 パルスによる照射の後
で、ステップ54は、上述したように再びチャネル20
aを照射することによって継続するが、しかし、約30
0mJ/cm2 のレーザエネルギー密度による。。最後
に、おおよそ300mJ/cm2 パルスによる照射の後
で、結晶化は、再びチャネル20a領域を照射すること
によって終結するが、しかし、350mJ/cm2 より
も大きなレーザエネルギー密度による。ステップ54が
終了した後で、チャネル領域は、横方向で1000nm
を越える平均グレインサイズで多結晶シリコンに結晶化
される。
【0015】ステップ55に示すように、次に多結晶シ
リコンは、水素プラズマに(約250°Cで)基板を設
置することにより水素化される。図10は、ステップ5
5の後で結果として得られる構造を示す。図に示すよう
に、チャネル20aが設置される領域の回りは、結晶化
され、同時にチャネル20bが設置される領域の回り
は、結晶化されない。次に、ステップ56及び図11に
示すように、頂部SiO2 層24は、シリコン層20上
で成長させられる。次に、ステップ58及び図12に示
すように、チャネルが設置されるアイランドを除いて、
頂部SiO2 層24の大部分は、エッチングされ、シリ
コン層20上に不活性化表面と、アイランド24aと2
4bを残す。ステップ58の後、ステップ60及び図1
3に示すように、濃くドーピングされた非晶質シリコン
層22は、残っているSiO2 アイランド上及びシリコ
ン層20上に形成される。ステップ62及び図14に示
すように、(導電コンタクト26a〜26dを形成す
る)導電層26は、次に、濃くドーピングされた非晶質
シリコン層22上に蒸着される。そして、ステップ64
及び図15に示すように、適当なマスクを用いて、導電
層と濃くドーピングされた非晶質層は、エッチングさ
れ、かつリード28a〜28dは、残りの導電層のそれ
らに対応付けられた部分に装着される。最後に、不活性
化層30が図15に示す構造上に蒸着されて、ステップ
66、図1に示すような完了した構造を残す。
【0016】上記は、底部ゲートされた(bottom gate
d)TFTsの種々の型式の構造及び製造を記述した。
しかしながら、それらの所望なしきい値電圧のような、
多重誘電体トランジスタの利益のあるものは、他の構造
においても有用である。例えば、図16は、本発明の原
理による頂部ゲートされた非晶質シリコントランジスタ
200を示す。トランジスタ200は、ガラス基板20
2を含む。基板上には、薄いSiN層204と薄いSi
2 層206がある。SiO2 層206上には、ソース
コンダクタ208とドレインコンダクタ210がある。
ソースコンダクタ208上には、濃くドーピングされた
非晶質シリコン層212があり、同時にドレインコンダ
クタ210上には、濃くドーピングされた非晶質シリコ
ン層214がある。ソースコンダクタ208、ドレイン
コンダクタ210、非晶質シリコン層212と214の
少なくとも部分の上、及びSiO2 層206のあるもの
の上には、トランジスタ200のチャネルである非晶質
シリコン層216がある。SiN層202とSiO2
204は、非晶質シリコン層216を汚染することから
基板のナトリウム原子を防ぐ。ソースコンダクタ208
及び濃くドーピングされた非晶質シリコン層212は、
チャネルへのソースコンタクトを形成し、同時にドレイ
ンコンダクタ210及び濃くドーピングされた非晶質シ
リコン層214は、ドレインコンタクトを形成する。
【0017】もしトランジスタ200が多結晶シリコン
層であるならば、非晶質シリコン層216は、残りの層
(後述する)が形成される前に、先に記述した技法を用
いてレーザ結晶化されうる。残りの層の形成に先立つ選
択的レーザ結晶化は、多結晶シリコン及び非晶質シリコ
ン上部ゲートされた構造の両方を同じ基板上で形成され
るようにすることができる。非晶質シリコン層216が
設置されて、非晶質シリコン層216上にSiO2オー
バレイヤー218が形成される。SiO2 オーバレイヤ
ー218上は、頂部SiN層220である。SiO2
ーバレイヤー218及び頂部SiN層220は一緒にゲ
ート誘電体を形成する。最後に、頂部SiN層220上
は、ゲートコンダクタ222である。上述から、本発明
の原理の多数の変更及び変化は、当業者にとって自明で
あろう。従って、本発明の範囲は、添付された特許請求
の範囲によって規定される。
【0018】
【発明の効果】本発明の多重誘電体薄膜トランジスタ
は、シリコンチャネルと、チャネルに電気的に接触する
ソース電極と、チャネルに電気的に接触するドレイン電
極と、チャネルに近いSiN誘電体層と、SiN誘電体
層に隣接するゲート電極と、チャネルとSiN誘電体層
の間に配置されたSiO2 誘電体層とを備えるので、多
結晶シリコン中への非晶質シリコンの結晶化が選択的に
実行されて、非晶質シリコン及び多結晶シリコンチャネ
ルが互いに隣接して形成される。本発明のトランジスタ
アレイは、基板と、基板に隣接する第1及び第2のゲー
ト電極と、第1及び第2のゲート電極に隣接する窒化シ
リコン層と、窒化シリコン層に隣接する二酸化シリコン
層と、二酸化シリコン層に隣接しかつ第1のゲートリー
ドに近い第1のチャネルと、二酸化シリコン層上でかつ
第2のゲートリードに近い第2のチャネルと、第1のチ
ャネルの第1の部分に電気的に接触する第1のソース電
極と、第1のチャネルの第2の部分に電気的に接触する
第1のドレイン電極と、第2のチャネルの第1の部分に
電気的に接触する第2のソース電極と、第2のチャネル
の第2の部分に電気的に接触する第2のドレイン電極と
を備えるので、多結晶シリコン中への非晶質シリコンの
結晶化が選択的に実行されて、非晶質シリコン及び多結
晶シリコンチャネルが互いに隣接して形成される。
【0019】本発明の薄膜トランジスタを製造する方法
は、基板にゲートリードを装着し、ゲートリード上に窒
化シリコン層を形成し、窒化シリコン層上に二酸化シリ
コン層を形成し、二酸化シリコン層上に非晶質シリコン
層を形成し、非晶質シリコン層上に二酸化シリコン層を
形成し、非晶質シリコン層の少なくとも二つの領域が露
出するように非晶質シリコン層上の二酸化シリコン層を
アイランドにエッチングし、少なくとも二つの露出した
領域上に濃くドーピングされた非晶質シリコン層を形成
し、濃くドーピングされた非晶質シリコン層上に導電層
を形成し、少なくとも二つの露出した領域上にソース及
びドレインコンタクトを形成すべく導電層及び濃くドー
ピングされた非晶質シリコン層をエッチングする段階を
具備するので、多結晶シリコン中への非晶質シリコンの
結晶化を選択的に実行でき、非晶質シリコン及び多結晶
シリコンチャネルを互いに隣接して形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理による単一基板上の多結晶シリコ
ン薄膜トランジスタ及び非晶質シリコン薄膜トランジス
タの図である。
【図2】図1に示す薄膜トランジスタを製造する処理の
フローチャートである。
【図3】図2のフローチャートのステップ42を実行し
た結果を示す図である。
【図4】図2のフローチャートのステップ44を実行し
た結果を示す図である。
【図5】図2のフローチャートのステップ46を実行し
た結果を示す図である。
【図6】図2のフローチャートのステップ48を実行し
た結果を示す図である。
【図7】図2のフローチャートのステップ50を実行し
た結果を示す図である。
【図8】図2のフローチャートのステップ52にて非晶
質シリコン薄膜層を脱水素化しかつ結晶化するために用
いられるシステムレイアウトを示す図である。
【図9】図2のフローチャートのステップ54を実行し
た結果を示す図である。
【図10】図2のフローチャートのステップ55を実行
した結果を示す図である。
【図11】図2のフローチャートのステップ56を実行
した結果を示す図である。
【図12】図2のフローチャートのステップ58を実行
した結果を示す図である。
【図13】図2のフローチャートのステップ60を実行
した結果を示す図である。
【図14】図2のフローチャートのステップ62を実行
した結果を示す図である。
【図15】図2のフローチャートのステップ64を実行
した結果を示す図である。
【図16】本発明の原理による頂部ゲートされた薄膜ト
ランジスタの図である。
【符号の説明】
10a 多結晶シリコントランジスタ 10b 非晶質シリコントランジスタ 12 共通基板 14a,14b クロムモリブデン合金ゲートリード 16 窒化シリコン(SiN)層 18 二酸化シリコン(SiO2 )層 20a 多結晶シリコン層 20b 非晶質シリコン層 22a〜22d 濃くドーピングされたシリコン層 24a,24b 介在SiO2 アイランド 26a〜26d 導電コンタクト 28a〜28d リード 30 不活性化層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームズ ビー ボイス アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94024 ロス アルトス ラッセル アベ ニュー 1036 (72)発明者 リチャード アイ ジョンソン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94025 メンロ パーク ソノマ アベニ ュー 1011 (72)発明者 マイケル ジー ハック アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94040 マウンテン ヴィュー デル メ ディオ 5−400 (72)発明者 ルネ エイ ルーヤン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94086 サニーヴェイル マンザニータ アベニュー 754

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンチャネルと、前記チャネルに電
    気的に接触するソース電極と、前記チャネルに電気的に
    接触するドレイン電極と、前記チャネルに近いSiN誘
    電体層と、前記SiN誘電体層に隣接するゲート電極
    と、前記チャネルと前記SiN誘電体層の間に配置され
    たSiO2 誘電体層とを備えることを特徴とする多重誘
    電体薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 基板と、前記基板に隣接する第1及び第
    2のゲート電極と、前記第1及び第2のゲート電極に隣
    接する窒化シリコン層と、前記窒化シリコン層に隣接す
    る二酸化シリコン層と、前記二酸化シリコン層に隣接し
    かつ前記第1のゲートリードに近い第1のチャネルと、
    前記二酸化シリコン層上でかつ前記第2のゲートリード
    に近い第2のチャネルと、前記第1のチャネルの第1の
    部分に電気的に接触する第1のソース電極と、前記第1
    のチャネルの第2の部分に電気的に接触する第1のドレ
    イン電極と、前記第2のチャネルの第1の部分に電気的
    に接触する第2のソース電極と、前記第2のチャネルの
    第2の部分に電気的に接触する第2のドレイン電極とを
    備えることを特徴とするトランジスタアレイ。
  3. 【請求項3】 (a)基板にゲートリードを装着し、
    (b)前記ゲートリード上に窒化シリコン層を形成し、
    (c)前記窒化シリコン層上に二酸化シリコン層を形成
    し、(d)前記二酸化シリコン層上に非晶質シリコン層
    を形成し、(e)前記非晶質シリコン層上に二酸化シリ
    コン層を形成し、(f)前記非晶質シリコン層の少なく
    とも二つの領域が露出するように前記非晶質シリコン層
    上の前記二酸化シリコン層をアイランドにエッチング
    し、(g)前記少なくとも二つの露出した領域上に濃く
    ドーピングされた非晶質シリコン層を形成し、(h)前
    記濃くドーピングされた非晶質シリコン層上に導電層を
    形成し、(i)前記少なくとも二つの露出した領域上に
    ソース及びドレインコンタクトを形成すべく前記導電層
    及び前記濃くドーピングされた非晶質シリコン層をエッ
    チングする段階を具備することを特徴とする薄膜トラン
    ジスタを製造する方法。
JP16209694A 1993-07-23 1994-07-14 多重誘電体薄膜トランジスタ Withdrawn JPH0758340A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100752367B1 (ko) * 2004-10-22 2007-08-27 삼성에스디아이 주식회사 박막트랜지스터 및 그 제조 방법
WO2011056710A3 (en) * 2009-11-03 2011-08-18 Applied Materials, Inc. Thin film transistors having multiple doped silicon layers

Cited By (3)

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