JPH07581B2 - レブリン酸の製造方法 - Google Patents
レブリン酸の製造方法Info
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- JPH07581B2 JPH07581B2 JP61094856A JP9485686A JPH07581B2 JP H07581 B2 JPH07581 B2 JP H07581B2 JP 61094856 A JP61094856 A JP 61094856A JP 9485686 A JP9485686 A JP 9485686A JP H07581 B2 JPH07581 B2 JP H07581B2
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- JP
- Japan
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- acid
- levulinic acid
- yield
- gas chromatography
- same
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はレブリン酸の新規製造方法に関する。
[従来の技術] レブリン酸は工業薬品及び医薬品原料として重要であ
る。かかる用途を有するレブリン酸は、従来、グルコー
ス又は庶糖を酸で分解したり、フルフリルアルコールを
希酸中に加えて加熱開環したり、あるいはケトン類やア
ルコール類を水と共存させ非酸化性の鉱酸又は有機酸を
添加して加熱反応させることにより製造されていた〔有
機化合物合成法,第9巻,67頁(技報堂)、特公昭47−2
7085号、同51−39205号参照〕。
る。かかる用途を有するレブリン酸は、従来、グルコー
ス又は庶糖を酸で分解したり、フルフリルアルコールを
希酸中に加えて加熱開環したり、あるいはケトン類やア
ルコール類を水と共存させ非酸化性の鉱酸又は有機酸を
添加して加熱反応させることにより製造されていた〔有
機化合物合成法,第9巻,67頁(技報堂)、特公昭47−2
7085号、同51−39205号参照〕。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前述したようにエチルアルコール、n−
プロピルアルコール等のアルコール類やメチルエチルケ
トン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類
などの単なる溶媒としてのみ機能する溶媒を使用したの
では操作上及び経済的見地から望ましくない。
プロピルアルコール等のアルコール類やメチルエチルケ
トン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類
などの単なる溶媒としてのみ機能する溶媒を使用したの
では操作上及び経済的見地から望ましくない。
したがって、本発明者らは、レブリン酸の製造方法を簡
略化することに努め本発明を完成させるに到った。
略化することに努め本発明を完成させるに到った。
[問題点を解決するための手段] 即ち、本発明は、フルフリルアルコールを炭素数2〜5
の脂肪族カルボン酸と水との混合溶媒中非酸化性鉱酸の
存在下加熱することを特徴とするレブリン酸の製造方法
に係るものである。
の脂肪族カルボン酸と水との混合溶媒中非酸化性鉱酸の
存在下加熱することを特徴とするレブリン酸の製造方法
に係るものである。
本発明において、炭素数2〜5の脂肪族カルボン酸とし
ては、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸などの
脂肪族カルボン酸を挙げることができ、特に経済的な見
地からは、酢酸又はプロピオン酸が好ましく、これらの
有機酸を、水との共存下例えば塩酸等の非酸化性鉱酸で
更に酸性化した条件で、フルフリルアルコールを60〜80
℃に加熱して当該反応を行わしめる。
ては、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸などの
脂肪族カルボン酸を挙げることができ、特に経済的な見
地からは、酢酸又はプロピオン酸が好ましく、これらの
有機酸を、水との共存下例えば塩酸等の非酸化性鉱酸で
更に酸性化した条件で、フルフリルアルコールを60〜80
℃に加熱して当該反応を行わしめる。
本発明の反応は、フルフリルアルコール100重量部に対
して炭素数2〜5の脂肪族カルボン酸を300〜800重量
部、水を30〜100重量部使用して行なうのが好ましく、
触媒としての鉱酸をフルフリルアルコール100重量部当
たり0.3〜0.8モル使用するのがよい。
して炭素数2〜5の脂肪族カルボン酸を300〜800重量
部、水を30〜100重量部使用して行なうのが好ましく、
触媒としての鉱酸をフルフリルアルコール100重量部当
たり0.3〜0.8モル使用するのがよい。
尚、本反応において使用する有機酸の解離定数が大きす
ぎるとフルフリルアルコールと激しく反応しすぎ、また
解離定数が小さすぎると反応温度を高くする必要が生じ
この際にピッチの生成が激しくなる。
ぎるとフルフリルアルコールと激しく反応しすぎ、また
解離定数が小さすぎると反応温度を高くする必要が生じ
この際にピッチの生成が激しくなる。
[実施例] 実施例1 撹拌器、温度計、還流冷却器及び滴下ロートを装備した
容積300mlの四径フラスコに酢酸60g、水18g及び濃塩酸1
2gをとり、油浴上70℃に加熱撹拌した。フルフリルアル
コール24gと酢酸100gとを混合し、この混合液を、撹拌
下、滴下ロートから6時間かけて滴下した。滴下終了
後、撹拌下、70℃で更に1時間反応させた。反応液を採
取し、15%FFAP/NEOSORB NS 2mのカラムを使用してガ
スクロマトグラフィによる定量分析を行ったところ、反
応液中には25.44gのレブリン酸が生成していた(収率8
9.5%)。
容積300mlの四径フラスコに酢酸60g、水18g及び濃塩酸1
2gをとり、油浴上70℃に加熱撹拌した。フルフリルアル
コール24gと酢酸100gとを混合し、この混合液を、撹拌
下、滴下ロートから6時間かけて滴下した。滴下終了
後、撹拌下、70℃で更に1時間反応させた。反応液を採
取し、15%FFAP/NEOSORB NS 2mのカラムを使用してガ
スクロマトグラフィによる定量分析を行ったところ、反
応液中には25.44gのレブリン酸が生成していた(収率8
9.5%)。
反応液をエバポレーターで減圧濃縮後、真空ポンプを用
い、2mmHgで減圧蒸留したところ、Kp2<105℃の第1留
分0.50g(レブリン酸の含有率66%)、Kp2105〜110℃の
第2留分25.90g(レブリン酸の含有率96.5%)を得た。
留出したレブリン酸の総量は25.32gであり、収率89.1%
であった。
い、2mmHgで減圧蒸留したところ、Kp2<105℃の第1留
分0.50g(レブリン酸の含有率66%)、Kp2105〜110℃の
第2留分25.90g(レブリン酸の含有率96.5%)を得た。
留出したレブリン酸の総量は25.32gであり、収率89.1%
であった。
実施例2 反応温度を80℃とした以外は実施例1と同様の反応操作
を行った。実施例1に記載したのと同様のガスクロマト
グラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸の収量
は24.41gであり、収率85.9%であった。
を行った。実施例1に記載したのと同様のガスクロマト
グラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸の収量
は24.41gであり、収率85.9%であった。
実施例3 反応温度を60℃とした以外は実施例1と同様の反応操作
を行った。実施例1に記載したのと同様のガスクロマト
グラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸の収量
は23.68gであり、収率83.3%であった。
を行った。実施例1に記載したのと同様のガスクロマト
グラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸の収量
は23.68gであり、収率83.3%であった。
実施例4 反応温度を100℃とした以外は実施例1と同様の反応操
作を行った。実施例1に記載したのと同様のガスクロマ
トグラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸の収
量は17.87gであり、収率62.9%であった。
作を行った。実施例1に記載したのと同様のガスクロマ
トグラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸の収
量は17.87gであり、収率62.9%であった。
実施例5 反応温度を50%とした以外は実施例1と同様の反応操作
を行った。実施例1に記載したのと同様のガスクロマト
グラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸の収量
は19.81gであり、収率69.7%であった。
を行った。実施例1に記載したのと同様のガスクロマト
グラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸の収量
は19.81gであり、収率69.7%であった。
実施例6 濃塩酸の使用量を6gとした以外は実施例1と同様の反応
操作を行った。実施例1に記載したのと同様のガスクロ
マトグラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸の
収量は21.45gであり、収率75.5%であった。
操作を行った。実施例1に記載したのと同様のガスクロ
マトグラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸の
収量は21.45gであり、収率75.5%であった。
実施例7 濃塩酸の使用量を18gとした以外は実施例1と同様の反
応操作を行った。実施例1に記載したのと同様のガスク
ロマトグラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸
の収量は22.14gであり、収率77.9%であった。
応操作を行った。実施例1に記載したのと同様のガスク
ロマトグラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸
の収量は22.14gであり、収率77.9%であった。
実施例8 水の使用量を9gとした以外は実施例1と同様の反応操作
を行った。実施例1に記載したのと同様のガスクロマト
グラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸の収量
は23.88gであり、収率84.1%であった。
を行った。実施例1に記載したのと同様のガスクロマト
グラフィによる分析を行ったところ、レブリン酸の収量
は23.88gであり、収率84.1%であった。
実施例9 酢酸の使用量を四径フラスコ中30g、滴下ロート中50gと
した以外は、実施例1と同様の反応操作を行った。実施
例1に記載したのと同様のガスクロマトグラフィによる
分析を行ったところ、レブリン酸の収量は21.86gであ
り、収率76.9%であった。
した以外は、実施例1と同様の反応操作を行った。実施
例1に記載したのと同様のガスクロマトグラフィによる
分析を行ったところ、レブリン酸の収量は21.86gであ
り、収率76.9%であった。
実施例10 酢酸の代わりに同量のプロピオン酸を使用した以外は実
施例1と同様の反応操作を行った。実施例1に記載した
のと同様のガスクロマトグラフィによる分析を行ったと
ころ、レブリン酸の収量は21.86gであり、収率76.9%で
あった。
施例1と同様の反応操作を行った。実施例1に記載した
のと同様のガスクロマトグラフィによる分析を行ったと
ころ、レブリン酸の収量は21.86gであり、収率76.9%で
あった。
実施例11 酢酸の代わりに同量の酪酸を使用した以外は実施例1と
同様の反応操作を行った。実施例1に記載したのと同様
のガスクロマトグラフィによる分析を行ったところ、レ
ブリン酸の収量は23.57gであり、収率83.0%であった。
同様の反応操作を行った。実施例1に記載したのと同様
のガスクロマトグラフィによる分析を行ったところ、レ
ブリン酸の収量は23.57gであり、収率83.0%であった。
[発明の効果] 本発明のレブリン酸の製造方法によれば、反応系におい
て単なる溶媒としてのみ機能する溶媒を使用しないので
操作を簡略化することができ、また経済的にも廉価なレ
ブリン酸を提供することができる。
て単なる溶媒としてのみ機能する溶媒を使用しないので
操作を簡略化することができ、また経済的にも廉価なレ
ブリン酸を提供することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】フルフリルアルコールを炭素数2〜5の脂
肪族カルボン酸と水との混合溶媒中非酸化性鉱酸の存在
下加熱することを特徴とするレブリン酸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61094856A JPH07581B2 (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | レブリン酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61094856A JPH07581B2 (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | レブリン酸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62252742A JPS62252742A (ja) | 1987-11-04 |
JPH07581B2 true JPH07581B2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=14121673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61094856A Expired - Lifetime JPH07581B2 (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | レブリン酸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07581B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010102203A2 (en) | 2009-03-05 | 2010-09-10 | Segetis, Inc. | Method for the preparation of alkyl levulinates |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2640263B1 (fr) * | 1988-12-09 | 1991-06-14 | Organo Synthese Ste Fse | Preparation d'acide levulinique |
US9174909B2 (en) | 2012-02-02 | 2015-11-03 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Two-stage, acid-catalyzed conversion of carbohydrates into levulinic acid |
-
1986
- 1986-04-25 JP JP61094856A patent/JPH07581B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010102203A2 (en) | 2009-03-05 | 2010-09-10 | Segetis, Inc. | Method for the preparation of alkyl levulinates |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62252742A (ja) | 1987-11-04 |
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