JPH0758012A - 半導体成膜平坦化方法 - Google Patents

半導体成膜平坦化方法

Info

Publication number
JPH0758012A
JPH0758012A JP5226418A JP22641893A JPH0758012A JP H0758012 A JPH0758012 A JP H0758012A JP 5226418 A JP5226418 A JP 5226418A JP 22641893 A JP22641893 A JP 22641893A JP H0758012 A JPH0758012 A JP H0758012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
plasma
recess
susceptor
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5226418A
Other languages
English (en)
Inventor
Gohei Kawamura
剛平 川村
Shuichi Ishizuka
修一 石塚
Akira Suzuki
鈴木  朗
Jiro Hata
次郎 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP5226418A priority Critical patent/JPH0758012A/ja
Priority to US08/273,878 priority patent/US5531834A/en
Priority to KR1019940016829A priority patent/KR100274307B1/ko
Publication of JPH0758012A publication Critical patent/JPH0758012A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理体の表面の凹部をプラズマによる酸化
膜で埋め込むことができる半導体成膜平坦化方法を提供
する。 【構成】 被処理体Wの表面に形成された凹部4を成膜
により埋め込むに際して、まず、アスペクト比が高くな
る低圧下、例えば1×10-2Torrよりも低い圧力下
において、上記被処理体の表面にプラズマ成膜処理によ
り薄膜6を形成し、上記凹部を埋め込む。次に、サセプ
タに負のバイアスを印加して上記薄膜の表面に高エネル
ギイオンによるスパッタ成膜処理を施す。これにより、
上記薄膜表面の凸部82がスパッタされ、凹部がその一
部で埋め込まれることになり、成膜表面全体が平坦化さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体の成膜を平坦化
する半導体成膜平坦化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路のごとき半導体
装置は、半導体ウエハ基板の表面に成膜とエッチングを
繰り返し行って、トランジスタ、抵抗、コンデンサ等の
素子やこれらを接続する配線等が平面的に形成される。
【0003】ところで、近年、半導体装置の更なる高密
度化、微細化及び小型化が求められており、このような
要求に答える1つの手段として、省スペース化の見地よ
り半導体素子等をウエハ上に2段或いはそれ以上多層化
させた構造とし、占有面積を少なくすることが提案され
ている。このように半導体装置を多層化する場合には、
金属配線間の層間絶縁膜の膜質を良好にし、且つ上層に
形成される金属配線の断線等の発生を抑制するためにこ
の絶縁膜をできるだけ平坦に形成する必要がある。
【0004】ここで、図4に基づいて従来の半導体成膜
平坦化方法を説明すると、図4(A)に示すようにWは
半導体ウエハであり、この表面にはすでに図示されない
各種素子が平面的に形成されており、この上にアルミニ
ウム等の金属配線2がパターン化されて形成されてい
る。この場合、配線2、2間に谷間となる凹部4が発生
することになる。図示例にあっては簡単化のために凹部
4は1個のみ記す。
【0005】次に、図4(B)に示すように例えば処理
ガスとしてSiH4 (シラン)等を用いてプラズマCV
D(Chemical Vapor Depositi
on)によりP−SiO2 膜(プラズマによるシリコン
酸化膜)6を堆積させる。この場合、プラズマCVDの
プロセス圧力は、現在では1×10-2Torr程度が下
限であり、これ以下の圧力ではプラズマが発生しない。
従って、プラズマCVD時の分子やイオンの散乱等に起
因して凹部4の底部8への堆積が凹部側壁に比較して薄
くなり、ボイド10が発生する傾向となる。ここでプラ
ズマCVD操作を過度に行うと図5に示すようにボイド
10の開口部が閉塞されてしまい、空隙12が生じて絶
縁膜質が極端に低下し、十分な絶縁性を確保することが
できない。
【0006】そのために、ボイド10の開口部が閉塞す
る前にプラズマCVD操作を終了し、次に、図4(C)
に示すように有機或いは無機の液状のガラスをウエハ表
面に滴下してウエハをスピンさせることによりウエハ表
面にSOG膜(Spin on glass)14を均
一に塗布形成する。この時、液状のガラスはボイド10
にも浸入してこれを埋め込むことになる。このSOGは
液状のためにP−SiO2 よりもステップカバレージは
良いが、膜質に関しては水分(OH基)を含むために好
ましくはない。
【0007】そのために、図4(D)に示すように堆積
膜の表面を機械的に平坦に削ることによってボイド部を
除いてSOG膜14を除去してしまい、その上に図4
(E)に示すように再度、プラズマCVDによりP−S
iO2 膜16を形成する。これにより、ボイド10内の
SOGをP−SiO2 膜により囲い込み、OH基の洩れ
を防止する。このようにして、金属配線間の層間絶縁膜
が完成することになる。以後、同様にして2層目或いは
3層目の配線等が積層されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の半導体成膜平坦化方法にあっては、P−
SiO2 の成膜とSOGの成膜を繰り返し行い、且つS
OG膜14の切削も行わなければならないことから、工
程数が非常に多くなり、コスト高を招来するという問題
があった。
【0009】また、P−SiO2 の成膜とSOGの成膜
は異なる処理装置で行わなければならないことから、ウ
エハの移載も必要とされ、スループットも低下するとい
う問題があった。更には、水分を含むボイド10内のS
OGは、P−SiO2 膜6、16により囲み込まれてい
るとはいえ、OH基の洩出の恐れもあり、膜質の低下を
招来するという問題もあった。
【0010】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
の目的は、被処理体の表面のプラズマによる成膜が凹部
において埋め込みできない場合にイオンによるスパッタ
リングで平坦化を行う半導体成膜平坦化方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、気密な容器内に載置された被処理体の
表面に、真空雰囲気下においてプラズマ成膜処理により
薄膜を形成して前記被処理体の凹部を埋め込む工程と、
前記薄膜の表面にイオンによるスパッタ処理を施す工程
とにより、前記薄膜の凹部を埋め込んで平坦化するよう
に構成したものである。
【0012】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、例えば
1×10-2Torrよりも低い圧力下においてプラズマ
成膜処理を行うようにしたので、イオン等の散乱が非常
に少なくなり、その結果、凹部の底部には厚く、凹部側
壁には薄く成膜が堆積するので凹部は完全にP−SiO
2 により埋め込まれる。
【0013】次に、高エネルギイオンによりスパッタ成
膜処理を施すことによりP−SiO2 膜の表面の凹凸が
ならされて、その表面を略完全な平坦面とすることが可
能となる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明に係る半導体成膜平坦化方法
の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は本発
明方法を実施するためのプラズマ処理装置を示す部分破
断概略構成図、図2は図1に示すプラズマ処理装置の詳
細な断面図である。このプラズマ処理装置18は、処理
容器20の天井部に誘導手段としてのアンテナ部材22
を設け、このアンテナ部材22と上記処理容器20との
間にプラズマ発生用の高周波電源24を接続することに
より特徴づけられる。すなわち、この処理容器20はア
ルミニウムやステンレス等の導電性材料により円筒体状
に成形されており、その上端開口部はアンテナ部材22
からの電波を内部へ伝搬させるために例えば石英等の誘
電体よりなる上部蓋体26によりOリング等のシール部
材28を介して気密に閉塞されており、処理容器20の
天井壁部を形成している。また、処理容器20の下端開
口部は、アルミニウムやステンレス等よりなる筒体状の
内側枠28により同じく気密に閉塞されており、この処
理容器20内に密閉された処理室30が形成される。処
理容器20或いは内側枠28としてアルミニウムを用い
る場合には、耐腐食性コーティングを行うためにその表
面にはアルマイト処理が施される。内側枠28は、円筒
壁部28A、その円筒壁部28Aの下端から上方に若干
の間隔を空けて設けられた底部28B、及びその円筒壁
部28Aの下端外周に設けられた外方フランジ部28C
とから構成されている。そして、処理容器20は、上記
内側枠28を気密に覆うように上記外方フランジ部28
Cの上に載置される。
【0015】上記処理容器20の上部には、図示しない
処理ガス源より、処理ガス、例えばSiH4 (シラン)
ガスなどを図示しないマスフローコントローラを介して
上記処理室30内に導入可能なガス供給管路31が設け
られている。また、上記処理容器20の他方側下部に
は、ガス排気管路32が設けられており、図示しない真
空ポンプにより真空引きが可能な如く構成されている。
【0016】処理室30内には、被処理体、例えば上記
半導体ウエハWを載置固定するためのサセプタアセンブ
リ34が配置される。このサセプタアセンブリ34は、
複数の絶縁部材36を介して上記内側枠28の底部28
B上に載置されており、同時に、上記サセプタアセンブ
リ34の側面と上記内側枠28の円筒壁部28Aとの間
には、絶縁部材として例えばOリング38が介装されて
いるので、上記サセプタアセンブリ34は、外部で接地
されている上記内側枠28及び上記処理容器20から絶
縁状態に保持されるように構成されている。
【0017】上記サセプタアセンブリ34は、例えばア
ルミニウム等により形成され、図示の例では、3層構造
を有しており、ウエハWを載置する下部電極としてのサ
セプタ40と、これを支持するサセプタ支持台42と、
この下に設けられる冷却ジャケット収容台44により構
成される。そして、このサセプタ40の上面の載置面に
静電チャックシート46を接着剤等により貼り付けて静
電チャックを構成している。そして、この静電チャック
シート46上に被処理体としての半導体ウエハWを吸着
保持するようになっている。
【0018】上記サセプタ支持台42には、半導体ウエ
ハWの温度を調節するための温度調節装置、例えばセラ
ミックヒータ48が設けられている。このヒータ48
は、図示しないヒータコントローラに接続されており、
上記サセプタ40の温度を監視する図示しない温度モニ
タからの信号に応じて、温度制御を行うように構成され
ている。
【0019】上記サセプタ40は、上記サセプタ支持台
42に対して、ボルト50などの連結部材を用いて、着
脱自在に固定される。かかる構成により、バイアス印加
用の高周波電源52に接続されている上記サセプタ支持
台42とは別個に、上記サセプタ40部分のみを交換す
ることが可能となり、装置の保守が容易となる。前述の
ように、上記サセプタ40の側壁と上記内側枠28の円
筒壁部28A内面との間にはOリング38が介装されて
いるので、処理室内に導入された処理ガスは上記サセプ
タ支持台42よりも下方には到達せず、これらの部分の
汚染が防止される。また、上記バイアス印加用の高周波
電源52の接続ラインにはバイアス印加用スイッチ53
が介設されており、プラズマ成膜後のスパッタ処理時に
このスイッチ53を閉じることにより、サセプタ40に
所定の電圧、例えば200Vのバイアスを印加し得るよ
うに構成されている。
【0020】上記冷却ジャケット収容台44の内部に
は、例えば液体窒素などの冷媒54を溜めるための冷却
ジャケット56が設置されている。この冷却ジャケット
56は、パイプ58によりバルブ60を介して液体窒素
源62に連通している。上記冷却ジャケット56内に
は、図示しない液面モニタが配置されており、その液面
モニタからの信号に応答して上記バルブ60を開閉する
ことにより、上記冷却ジャケット56内の冷媒54、例
えば液体窒素の供給量を制御するように構成されてい
る。更に、上記冷却ジャケット56内の内壁底面は、例
えばポーラスに形成され、核沸騰を起こすことができる
ようになっており、その内部の液体窒素を所定温度、例
えば−196℃に維持することができる。このように、
構成された上記サセプタアセンブリ34は、上記絶縁部
材36及び38により、上記処理室30を構成する上記
内側枠28及び処理容器20から絶縁されて、電気的に
は同一極性のカソードカップリングを構成している。
【0021】また、上記サセプタアセンブリ34の上層
のサセプタ40及び上記ヒータ48を備えた中層の上記
サセプタ支持台42との間、及びこのサセプタ支持台4
2と下層の冷却ジャケット収容部44との間には、それ
ぞれ間隙64、66が形成されており、これらの間隙
は、例えばOリングのような封止部材68及び70によ
り、それぞれ気密に構成されており、ガス供給管路72
を介して例えば大気開放されている。この大気開放に代
えてHeガスやArガスなどの不活性ガスを所定圧、例
えば1気圧にして供給してもよい。
【0022】一方、石英等の誘電体により構成される上
部蓋体26上に設けたアンテナ部材22は、上記サセプ
タ40に対向させて配置されると共に、例えば直径6.
35mm(1/4インチ)の銅やステンレス等の導電性
材料よりなる線材72を3〜4回程、渦巻状に巻回して
構成されており、その外側端部にターミナル74を設け
ている。このターミナル74と上記処理容器20との間
にインピーダンス整合を行うためのマッチング回路76
及びプラズマ発生用の、例えば13.56MHzの高周
波電源24が直列に接続されており、このアンテナ部材
22から処理室30に向けて電波を発射させると共にこ
のアンテナ部材22と処理容器20との間で電界を発生
させて、これにより処理室30にてプラズマを発生する
ように構成されている。すなわち、プラズマ発生の回路
構成は、アンテナ部材22のインダクタンスによる誘導
結合と、このアンテナ部材22と処理容器20との間に
形成される容器結合との組み合わせ回路となっている。
また、このアンテナ部材22の上方にはこの全体を被っ
てシールド金網78が設けられており、外部に電波が洩
れることを防止している。
【0023】この装置における各部のサイズは、処理容
器20の高さ及び直径がそれぞれ23cm及び50cm
程度になされ、サセプタ40の直径が27cm程度に設
定されると共にこの上に例えば8インチ(約20cm)
のウエハWが載置される。また、サセプタ40と上部蓋
体26との間の距離L1は約10cm程度に設定され、
上部蓋体26の厚さL2及び直径L3はそれぞれ3cm
程度及び54cm程度に設定される。そして、アンテナ
部材22の最大径L4は、上記ウエハWの直径と略同
じ、20cm程度に設定される。このアンテナ部材22
の全体の直径はプラズマが発生する範囲内ならばウエハ
の直径に対して更に大きく設定してもよいし、また、小
さく設定してもよい。
【0024】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について図3を参照しつつ説明する。まず、図示し
ないゲート弁を介して半導体ウエハWを、図示しない搬
送アームにより処理室30に収容し、これをサセプタ4
0の載置面に設けた静電チャックシート46上に載置す
る。この静電チャックシート46の導電膜46Aには、
図示しない高圧直流源より例えば2.0KVの直流電圧
が印加され、分極によるクーロン力によりウエハWを吸
着保持する。
【0025】処理室30内へ収容されたウエハWの表面
には、別の工程において図示されない各種素子が平面的
に形成されており、この上に図3(A)に示すように例
えばアルミニウム等よりなる金属配線2が凸状にパター
ン化されて形成されている。そして、この配線2、2間
には谷間となる凹部4が発生し、ウエハ表面全体に絶縁
のための成膜を行う。
【0026】まず、処理室30内は、ガス排気管路32
に接続される真空ポンプ(図示せず)により予め真空状
態になされており、ガス供給管路31を介して、処理ガ
ス、例えばシランガス及び酸素等を流量を制御しつつ供
給してこの処理室30内をプロセス圧、例えば1×10
-3Torr程度のかなり低い圧力状態に維持し、同時に
プラズマ発生用の高周波電源24より、例えば100W
で13.56MHzの高周波をアンテナ部材22と処理
容器20との間に印加する。
【0027】この場合、シランガス及び酸素の流量は、
それぞれ例えば40SCCM及び80SCCMに設定
し、処理温度は、セラミックヒータ48に電力を供給す
ることにより、ウエハWをアルミニウムの金属配線20
が溶けない範囲の温度、例えば400℃以下まで加熱す
る。そして、プラズマCVD(Chemical Va
por Deposition)による成膜を行うこと
から、バイアス印加用スイッチ53を開状態にしてサセ
プタ40に何ら電圧を印加せず、サセプタ40を電位的
にフローティング状態としておく。
【0028】上述のようにプラズマ発生用の高周波電源
24から高周波電圧を印加すると、アンテナ部材22の
インダクタンス成分の誘導作用により処理室30に向け
て電波が発射されると同時に、アンテナ部材22と処理
容器20との間の容量成分の作用により処理室30には
交番電界が生じ、この結果、処理室30には処理ガスが
イオン化して1×10-3Torrの高真空状態にあって
もプラズマが立ち、図3(B)に示すようにプラズマに
よるシリコン酸化膜(P−SiO2 )6の成膜が行われ
る。このような高真空状態におけるプラズマは高密度状
態となり、図3(B)に示すようにアスペクト比の高い
凹部4の埋め込みが行われる。すなわち、このような低
圧状態の高密度プラズマによるCVDにおいては、凹部
4の底部8の堆積膜の厚みH1は比較的厚くなり、これ
に対して凹部4の側壁9の堆積膜の厚みH2は比較的薄
くなり、これらの厚みの比(H1/H2)は1以上とな
って、この凹部4内にボイドが発生することなく埋め込
みが行われ、埋め込み形状は図3(C)に示すように異
方性の形状を示すことになる。
【0029】このようなプラズマCVDによる凹部4の
埋め込みは、図3(C)に示すようにP−SiO2 膜の
堆積部の底80が金属配線2の高さを越えるところまで
行われ、結果的にP−SiO2 膜の堆積部の表面には、
金属配線2、2間の凹部4に対応した堆積部凹部82が
形成される。
【0030】このようにして、所定の時間だけプラズマ
CVD操作を終了したならば、次にスパッタCVDへ移
行する。この場合には、単にバイアス印加用スイッチ5
2を閉状態としてバイアス印加用の高周波電源52か
ら、例えば−200Vの負のバイアス電圧をサセプタ4
0に印加し、スパッタCVD操作を行う。この場合、処
理ガス、処理圧力、処理温度等は前工程のプラズマCV
Dと全く同じに設定する。尚、処理ガスとしてシランガ
スと酸素に代えて、例えば流量50SCCM程度のアル
ゴン(Ar)ガスを供給するようにしてもよい。
【0031】このようにスパッタCVD操作を行うこと
により、P−SiO2 膜の表面はプラズマからの高エネ
ルギイオンにより照射され、この照射イオンはP−Si
2膜の堆積部凹部82の側壁や平坦部を選択的にエッ
チングして削り取ると同時に、削り取られた酸化膜(S
iO2 )の一部は堆積部凹部82内に底80から付着
し、この部分を埋め込むことになり、最終的に堆積膜の
平坦化が行われる。この時の状況は、図3(D)に示さ
れており、スパッタ処理が進むに従って、堆積部凹部8
2は図中1点鎖線及び2点鎖線に示すように次第に埋め
込まれて行き、表面全体が平坦化することになる。これ
により、ウエハWの表面の凹部4の埋め込み操作を終了
する。多層構造のICを作る場合には、この平坦化され
た絶縁層の上に、2層目、3層目の素子や配線が施さ
れ、同様にして平坦化処理が行われることになる。
【0032】このように、本実施例にあっては、アスペ
クト比(H1/H2)が1より大きくなる高い真空雰囲
気下においてプラズマCVDにより酸化膜の堆積をある
程度行い、その後、サセプタに負のバイアスを印加して
スパッタCVDにより堆積膜の平坦化処理を行うように
したので、膜質の良好なプラズマによる酸化膜(P−S
iO2 )のみで平坦化を行うことができる。従って、従
来用いられていた膜質の良好でないSOG膜を使用する
ことがないので、全体の膜質を大幅に向上させることが
でき、アルミ電極等に対して絶縁性の高い層間絶縁膜を
形成することが可能となる。
【0033】また、上記したように酸化膜の堆積及び平
坦化処理を同一処理装置内で行うことができるのみなら
ず、SOG膜の形成工程や切削工程も不要にでき、工程
数も大幅に減少させることができる。従って、スループ
ットを向上させることができるのみならず、コストの削
除も行うことが可能となる。尚、上記実施例にあって
は、処理圧力を1×10-3Torr程度に設定したが、
これに限定されず、プラズマCVD操作時のアスペクト
比(H1/H2)が1以上となる圧力、例えば1×10
-2Torrよりも低ければどのような処理圧力でもよ
い。
【0034】また、上記実施例にあっては処理ガスとし
てシランガスと酸素を用いた場合について説明したが、
これに限定されず、他のシラン系のガス或いはTEOS
と酸素等を用いるようにしてもよい。更に、プラズマス
パッタ時におけるバイアス印加用の電源として高周波電
源52を用いたが、これに代えて例えば−200V程度
の直流電源を用いるようにしてもよい。
【0035】また更に、上記実施例ではP−SiO2
を成膜する場合について説明したが、これに限定され
ず、他の成膜、例えばTiN膜やSiN膜等を形成する
場合にも適用することができる。一例として、TiN膜
を形成する場合にはTiのアルキル化工物や還元剤とし
てヒドラジン等を用いることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体成
膜平坦化方法によれば、次のように優れた作用効果を発
揮することができる。真空雰囲気中で発生した高密度プ
ラズマを用いた成膜により凹部の底に対して壁の比率の
高い凹部の埋め込みを行い、その後、スパッタ処理によ
り前記凹部の平坦化を行うことができる。特に前記成膜
が層間絶縁膜の場合には従来必要とした膜質の劣るSO
G膜を前記平坦化により不要にでき、SOG膜の欠点を
持たず、膜質の大幅な向上を図ることができ、絶縁性の
高い相間絶縁膜を形成することができる。また、SOG
膜の形成工程やその切削工程をなくすことができるので
製造工程数を削減することができ、コストの大幅な削減
が図れるのみならず、スループットの向上も図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するためのプラズマ処理装置
を示す部分破断概略構成図である。
【図2】図1に示すプラズマ処理装置の詳細な断面図で
ある。
【図3】本発明に係る半導体成膜平坦化方法の一例を説
明するための説明図である。
【図4】従来の半導体成膜平坦化方法を説明するための
説明図である。
【図5】半導体成膜時にボイドが発生した状態を示す図
である。
【符号の説明】
2 金属配線 4 凹部 6 P−SiO2 膜 8 底部 9 側壁 18 プラズマ処理装置 20 処理容器 22 アンテナ部材(誘導手段) 24 プラズマ発生用の高周波電源 40 サセプタ 46 静電チャックシート 52 バイアス印加用の高周波電源 53 バイアス印加用スイッチ W 半導体ウエハ(被処理体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑 次郎 東京都新宿区西新宿2丁目3番1号 東京 エレクトロン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密な容器内に載置された被処理体の表
    面に、真空雰囲気下においてプラズマ成膜処理により薄
    膜を形成して前記被処理体の凹部を埋め込む工程と、前
    記薄膜の表面にイオンによるスパッタ処理を施す工程と
    により、前記薄膜の凹部を埋め込んで平坦化するように
    構成したことを特徴とする半導体成膜平坦化方法。
  2. 【請求項2】 前記プラズマは前記被処理体に対向配置
    された誘導手段に高周波が印加されて生成され、前記プ
    ラズマによる薄膜の形成時の前記容器内の圧力は、1×
    10-2Torrよりも低いことを特徴とする請求項1記
    載の半導体成膜平坦化方法。
JP5226418A 1993-07-13 1993-08-19 半導体成膜平坦化方法 Pending JPH0758012A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5226418A JPH0758012A (ja) 1993-08-19 1993-08-19 半導体成膜平坦化方法
US08/273,878 US5531834A (en) 1993-07-13 1994-07-12 Plasma film forming method and apparatus and plasma processing apparatus
KR1019940016829A KR100274307B1 (ko) 1993-07-13 1994-07-13 플라즈마 처리장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5226418A JPH0758012A (ja) 1993-08-19 1993-08-19 半導体成膜平坦化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0758012A true JPH0758012A (ja) 1995-03-03

Family

ID=16844815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5226418A Pending JPH0758012A (ja) 1993-07-13 1993-08-19 半導体成膜平坦化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0758012A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7247343B2 (en) 2003-08-27 2007-07-24 Tdk Corporation Method for manufacturing magnetic recording medium

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7247343B2 (en) 2003-08-27 2007-07-24 Tdk Corporation Method for manufacturing magnetic recording medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5531834A (en) Plasma film forming method and apparatus and plasma processing apparatus
US5824158A (en) Chemical vapor deposition using inductively coupled plasma and system therefor
US7837828B2 (en) Substrate supporting structure for semiconductor processing, and plasma processing device
KR101739613B1 (ko) Cu 배선의 형성 방법
KR20010075566A (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP3080843B2 (ja) 薄膜形成方法及び装置
US6268274B1 (en) Low temperature process for forming inter-metal gap-filling insulating layers in silicon wafer integrated circuitry
KR101846049B1 (ko) Cu 배선의 제조 방법 및 기억 매체
EP1264329A2 (en) Plasma deposition method and system
JPH0813169A (ja) プラズマ処理装置
US8524101B2 (en) Method and apparatus for manufacturing semiconductor device, and storage medium
JPH07312348A (ja) 処理方法及び処理装置
JPH11135494A (ja) プラズマ処理方法
KR100433727B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
US10522467B2 (en) Ruthenium wiring and manufacturing method thereof
JP2802865B2 (ja) プラズマcvd装置
JPH0758012A (ja) 半導体成膜平坦化方法
JPH0922795A (ja) プラズマcvd装置およびプラズマcvd方法
KR20150069537A (ko) 반도체 장치의 제조 방법
TWI828904B (zh) 用於填充設置在基板中的特徵的方法與設備
JP4364335B2 (ja) スパッタリング装置
US11670485B2 (en) Methods and apparatus for depositing aluminum by physical vapor deposition (PVD)
JP3258839B2 (ja) プラズマ処理方法
JP3116904B2 (ja) 半導体装置の成膜処理装置、半導体装置の製造方法及び半導体の薄膜形成方法
JP4141021B2 (ja) プラズマ成膜方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000926