JPH0757626A - 電子銃組立機 - Google Patents

電子銃組立機

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Publication number
JPH0757626A
JPH0757626A JP20353193A JP20353193A JPH0757626A JP H0757626 A JPH0757626 A JP H0757626A JP 20353193 A JP20353193 A JP 20353193A JP 20353193 A JP20353193 A JP 20353193A JP H0757626 A JPH0757626 A JP H0757626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron gun
spacer
shaft
spacers
grid
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20353193A
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English (en)
Inventor
Takehiko Matsuda
武彦 松田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH0757626A publication Critical patent/JPH0757626A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子銃をキズや変形を発生させずに組み立て
る。 【構成】 電子銃3のグリッド12間の間隔を決定する
スペーサ23を対向面がテーパ状に形成された2枚のス
ペーサで構成し、組立後電子銃3から引き抜くときに相
互にずらし、スペーサ23の厚みを減らしてキズや変形
の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリニトロン管などの
電子管に設けられた電子銃の組立機に係り、特に電子銃
のグリッドの間隔を決定するスペーサを抜くときに、グ
リッド表面のキズや電子銃の変形の発生を防止すること
のできる電子銃組立機に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョンに設けられたトリニトロン
管の一例の構成を図8に示す。管体1の前面には蛍光面
2が設けられており、基端には電子銃3が取り付けられ
ている。管体1にはアノードボタン4が設けられてお
り、電子銃3に対する電圧HV、CVの供給はアノード
ボタン4から同軸パイプ5を介して行われる。
【0003】電子銃3は図9に示すように、基端から順
次同軸上に配設されたカソード11、グリッド12及び
コンバーゼンスプレート(以下単にコンバー)13とか
ら構成されている。カソード11はB、G、Rの各色に
対応する3個のカソードKB、KG 、KR からなってお
り、グリッド12は5個グリッドG1 乃至G5 からなっ
ている。グリード12はトリニトロン管の電子レンズ系
を構成するもので、カソード11はビーム発射源、グリ
ッドG1 はビームを変調するもの、グリッドG2 乃至G
5 はポテンシャルレンズである。またグリッドG5 の前
方のコンバー13は静電集中偏向のための電極である。
【0004】上記のように構成された電子銃3を組み立
てるため、従来は図10に示すようなマガジン21内に
カソード11が組み込まれたG1 パッド22、各グリッ
ドG2 、G3 、G4 、G5 及びコンバー13を同軸上に
配列し、各グリッド12間にそれぞれスペーサ23を挿
入していた。そしてマガジン21の上蓋21a及び横蓋
bを閉じ、各グリッド12及びコンバー13を同軸上に
密着されて保持した状態で、図11及び図12に示すよ
うに各部材の両側をビードガラス24により加熱固定し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
子銃の組立作業において、各部材がビードガラス24に
より固定されマガジン21から取り出された後、スペー
サ23を抜く作業を行うとき、各グリッド12と各スペ
ーサ23とが密着した状態のままこの作業を行ってい
た。このためスペーサ23を抜くときに電子銃に力が加
わり、電子銃が変形したり、各グリッド12の表面にキ
ズが発生するおそれがあった。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、組立時に挿入されたスペーサを組立後引き抜く
ときに、電子銃の変形やグリッド表面のキズが発生する
ことを防止でき、しかも組立ての自動化に容易に対応す
ることのできる電子銃組立機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の電子銃組立機は、同軸上に複数個
のグリッド12が配設され、電子管内に電子ビームを出
射する電子銃3を、前記グリッド12間にそれぞれスペ
ーサ23を挿入し、所定の間隔として組み立てる電子銃
組立機において、スペーサ23を対向面にそれぞれテー
パ面が形成された複数体構造とし、前記複数体のうちの
一部のスペーサ23と他のスペーサ23とをそれぞれ軸
方向に移動可能に支持する第1のシャフトであるCシャ
フト49及び第2のシャフトであるRシャフト50と、
第1及び第2のシャフト49、50を支持して昇降する
支持部材である上下アーム46、47とを設けるととも
に、第1のシャフト49を支持部材である上下アーム4
6、47に固定し、第2のシャフト50を支持部材であ
る上下アーム46、47に上下方向に移動可能に取り付
けたことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の電子銃組立機は、第1の
シャフト49及び第2のシャフト50をそれぞれ上方向
に移動付勢する付勢部材としてのスプリング48、53
を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の電子銃組立機は、第1及
び第2のシャフト49、50には、それぞれ同方向のテ
ーパ面を有するスペーサ23が取り付けられることを特
徴とする。
【0010】請求項4に記載の電子銃組立機は、スペー
サ23は2体構造であることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1乃至3に記載の電子銃組立機において
は、電子銃3を構成する各部材が固定された後、電子銃
3からスペーサ23を抜くときに、第1のシャフト49
に支持されたスペーサ23は支持部材としての上下アー
ム46、47とともに上昇し、第2のシャフト50に支
持されたスペーサ23は第1のシャフト49に支持され
たスペーサ23が所定の距離だけ上昇した後に上昇を開
始する。このとき各スペーサ23の対向面にはテーパ面
が形成されているので、複数体構造のスペーサ23の全
体の厚みが減少し、抜くときにグリッド12との間に力
が作用しない。このためグリッド表面にキズをつけた
り、電子銃3を変形させたりすることを防止できる。ま
た各スペーサ23はすべて組立機側に取り付けられてお
り、電子銃3を構成する各部材の供給及び取出しが上部
からなされるので、組立ラインの自動化に容易に対応で
きる。
【0012】請求項4に記載の電子銃組立機において
は、スペーサが2体構造であるので、構成を簡単にする
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の電子銃組立機の一実施例を図
面を参照して説明する。
【0014】図1乃至図4に本発明の一実施例の構成を
示す。図1、2において、基台31上には左右1対の直
線ガイド32、33が同軸上に固定されており、直線ガ
イド32、33上にはそれぞれ図11に示すG1 パッド
22とコンバー13を載置するG1 パッド部34及びコ
ンバー部35が矢印A−B方向に移動可能に取り付けら
れている。G1 パッド部34とコンバー部35との間に
はグリッドG2 乃至G5 を載置するグリッド部36が設
けられており、G1 パッド部34及びコンバー部35は
それぞれスプリング37、38によりグリッド部36に
近接する方向に引張られている。さらに基台31上には
図2に示すように左右1対の支柱39、40が立設固定
されており、支柱39、40の上端には上ピロー部41
が着脱可能に取り付けられている。
【0015】グリッド部36の両側にはそれぞれ軸方向
に側板42、43が垂直に立設されており、側板42、
43は基台31に固定されている。側板42には垂直方
向の左右1対の直線ガイド44を介して上下プレート4
5が昇降可能に取り付けられている。上下プレート45
の両端にはそれぞれ直角方向に上下アーム46、47の
一端が固定されており、上下アーム46、47と基台3
1との間には圧縮コイルスプリング48が装着されてい
る。
【0016】上下アーム46、47間にはCシャフト4
9の両端が固定されており、Rシャフト50の両端は上
下アーム46、47に形成された上下方向の長孔46
a、47aに昇降可能に嵌合し、昇降可能に支持されて
いる。なお図では上下アーム46側の長孔46aのみを
示し、図1に示す符号46bは上下アーム46、47を
連結する図示しない連結シャフトの取付孔である。
【0017】Cシャフト49及びRシャフト50には図
3及び図4に示すようにスペーサ23が軸方向にのみ移
動可能に取り付けられている。スペーサ23は図9に示
すグリッドG2 、G3 間、グリッドG3 、G4 間及びグ
リッドG4 、G5 間のそれぞれの間隔dM3 、d34、
d45を規制するdM3 スペーサ51、d34スペーサ
52及びd45スペーサ53からなっている。また各ス
ペーサ51、52、53はそれぞれ対向面がテーパ状に
形成された2枚のスペーサ51C 、51R 、スペーサ5
C 、52R 、スペーサ53C 、53R で構成されてい
る。そして各対のスペーサ51、52、53がそれぞれ
密着した状態でその厚さがdM3 、d34、d45に等
しくなるようになっている。またスペーサ51C 、52
C 、53C はCシャフト49に支持されており、スペー
サ51R 、52R 、53R はRシャフト50に支持され
ている。さらにRシャフト50と基台31との間には、
図1に示すように圧縮コイルスプリング54が装着され
ている。
【0018】次に本実施例の動作を説明する。図1、2
に示す電子銃組立機のG1 パット部34、グリッド部3
6及びコンバー部35のそれぞれの所定の位置に、図9
に示すG1 パッド22、G2 乃至G5 の各グリッド12
及びコンバー13をセットする。同時に各グリッド12
間にそれぞれ対応するスペーサ51、52、53を挿入
する。次にG1 パット部34及びコンバー部35をそれ
ぞれ図1に示す矢印B、A方向に移動し、上ピロー部4
1を矢印C方向に下降させて、グリッド部36上の各グ
リッドG2 乃至G5 を加圧し、図12に示すようにビー
ドガラス24により加熱固定する。そして固定後上ピロ
ー部41を上昇させて取り外す。
【0019】次に上下アーム46、47と一体に構成さ
れた上下プレート45に、図5に示すように力Fを加
え、スプリング48、53の付勢力に抗して上下アーム
46、47を下降させる。このとき上下アーム46、4
7に固定されたCシャフト49と、Cシャフト49に支
持されたスペーサ51C 、52C 、53C は同時に下降
するが、Rシャフト50の両端はそれぞれ長孔46a、
47aを介して上下アーム46、47に支持されている
ため、図5、6に示すようにRシャフト50が長孔46
a、47aの上端に達してから、スプリング53の付勢
力に抗して下降を開始する。従ってRシャフト50に支
持されたスペーサ51R 、52R 、53Rの下降開始が
遅れ、図6に示すようにC側のスペーサとR側のスペー
サとの間に段差dが発生する。
【0020】このときC側のスペーサとR側のスペーサ
との対向面がテーパ状となっているため、図7に示すよ
うに対になっている2枚のスペーサ53の厚みが減り、
各グリッド12とスペーサ23との間に隙間tが形成さ
れる。さらに長孔46a、47aの余裕分以上に上下ア
ーム46、47を下げるとRシャフト50も下降を開始
し、グリッド12との間の隙間tを保ったままスペーサ
23を引き抜くことができる。
【0021】本実施例によれば、グリッド12とスペー
サ23との間に隙間tが形成された後にスペーサ23を
引き抜くことができるため、グリッド12の表面にキズ
を発生させたり、電子銃に変形を発生させたりすること
を防止できる。また各スペーサ23はすべて組立機側に
保持されており、グリッド12などの部品の供給及び取
り出しを組立機の上部から行うことができるので、組立
ての自動化に容易に対応することができる。
【0022】上記実施例では各スペーサ23が2体構造
である場合について説明したが、各スペーサ23を3枚
以上のスペーサを対とした複数体構造としてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子銃組
立機によれば、グリッド間の間隔を決定するスペーサを
テーパ面を有する複数体構造とし、組立後の電子銃から
スペーサを引き抜くときに互いにずらしてスペーサ厚を
減らすようにしたので、スペーサ引抜時にグリッドの表
面にキズを付けたり、電子銃が変形したりすることを防
止できる。また各スペーサはすべて組立機に支持されて
おり、電子銃の各部材の供給及び取出しが上部から可能
な構造であるので、組立ての自動化に容易に対応するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子銃組立機の一実施例の構成を示す
斜視図である。
【図2】図1のY矢視図である。
【図3】図1の上下アームの押圧前のスペーサの位置を
示す側面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】図1の上下アームの押圧後のスペーサの位置を
示す側面図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】図6のD部拡大図である。
【図8】トリニトロン管の一例の断面図である。
【図9】図8の電子銃の構成を示す説明図である。
【図10】従来の電子銃組立に用いるビーディングマガ
ジンの一例の構成を示す斜視図である。
【図11】電子銃の構成部品の固定方法を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
3 電子銃 12 グリッド 23、51、52、53 スペーサ 46、47 上下アーム(支持部材) 48、53 スプリング 49 第1のシャフト 50 第2のシャフト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸上に複数個のグリッドが配設され、 電子管内に電子ビームを出射する電子銃を、前記グリッ
    ド間にそれぞれスペーサを挿入し所定の間隔として組み
    立てる電子銃組立機において、 前記スペーサを対向面にそれぞれテーパ面が形成された
    複数体構造とし、 前記複数体のうちの一部のスペーサと他のスペーサとを
    それぞれ軸方向に移動可能に支持する第1のシャフト及
    び第2のシャフトと、 前記第1及び第2のシャフトを支持して昇降する支持部
    材とを設けるとともに、 前記第1のシャフトを前記支持部材に固定し、前記第2
    のシャフトを前記支持部材に上下方向に移動可能に取り
    付けたことを特徴とする電子銃組立機。
  2. 【請求項2】 前記第1のシャフト及び第2のシャフト
    をそれぞれ上方向に移動付勢する付勢部材を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の電子銃組立機。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2のシャフトには、それ
    ぞれ同方向のテーパ面を有する前記スペーサが取り付け
    られることを特徴とする請求項1または2記載の電子銃
    組立機。
  4. 【請求項4】 前記スペーサはそれぞれ2体構造である
    ことを特徴とする請求項1または2または3記載の電子
    銃組立機。
JP20353193A 1993-08-18 1993-08-18 電子銃組立機 Withdrawn JPH0757626A (ja)

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JP20353193A JPH0757626A (ja) 1993-08-18 1993-08-18 電子銃組立機

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JPH0757626A true JPH0757626A (ja) 1995-03-03

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JP20353193A Withdrawn JPH0757626A (ja) 1993-08-18 1993-08-18 電子銃組立機

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109877580A (zh) * 2019-04-08 2019-06-14 核工业理化工程研究院 电子枪的自动安装装置及使用方法
CN109877580B (zh) * 2019-04-08 2024-05-31 核工业理化工程研究院 电子枪的自动安装装置及使用方法

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CN109877580A (zh) * 2019-04-08 2019-06-14 核工业理化工程研究院 电子枪的自动安装装置及使用方法
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Effective date: 20001031