JPH0757624A - 色選別マスク用のダンパー線の製造装置及びその製造方法 - Google Patents

色選別マスク用のダンパー線の製造装置及びその製造方法

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JPH0757624A
JPH0757624A JP22205493A JP22205493A JPH0757624A JP H0757624 A JPH0757624 A JP H0757624A JP 22205493 A JP22205493 A JP 22205493A JP 22205493 A JP22205493 A JP 22205493A JP H0757624 A JPH0757624 A JP H0757624A
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damper
damper wire
wire
color selection
selection mask
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Application number
JP22205493A
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Inventor
Tetsuo Kamihira
哲男 上平
Koji Yamagata
宏司 山形
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定尺なダンパー線を確実に形成できるように
する。 【構成】 陰極線管の色選別マスクに張設される幅と略
等しいダンパー線12の所定幅位置に、ダンパーリボン
13を介してダンパースプリング14をおのおの固着
し、ダンパースプリング14が固着されたダンパー線を
切断して定尺に形成してなる装置であって、予め上面に
ダンパースプリング14を載置し、かつダンパースプリ
ング14上に所定幅位置のダンパー線12とダンパーリ
ボン13とを配置するための下部電極32と、下部電極
32上のダンパースプリング14とその上のダンパー線
12とをダンパーリボン13を介して一体的に固着する
ための溶接電極52と、溶接電極52によってダンパー
スプリング14が固着されたダンパー線12の、その固
着箇所を挟んで色選別マスク上に張設される側とは反対
側の部分を切断するためのカッター55とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管において使用
される色選別マスク用のダンパー線を定尺に形成するた
めの色選別マスク用のダンパー線の製造装置及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トリニトロン(登録商標)方式のカラー
陰極線管に使用される、いわゆるアパーチャーグリルと
呼ばれる色選別マスク10は、図5に示したように多数
のグリッド素体10aを有している。このグリッド素体
10aの間には、電子ビームが通過するスリット10b
が形成されており、多数のグリッド素体10aは略矩形
状の枠体15内に形成されている。また枠体15はその
両端部がフレーム16で固定されている。
【0003】このような色選別マスク10では、多数の
グリッド素体10aが外部からの振動によって共振して
しまい、画像を写す場合に色ずれを起こして画質の劣化
を起こさないようにするために、ダンパー線12が張設
されている。
【0004】ダンパー線12はタングステン線によりな
る細線であり、図6に示したようにダンパー線12の両
端に係止片であるダンパーリボン13を介して、取付ブ
ラケットであるダンパースプリング14がそれぞれ固着
されている。そしてこれらダンパースプリング14が、
枠体15の両端部のフレーム16にそれぞれ固定される
ことによって、ダンパー線12はグリッド素体10aに
対して略直角に張設されている。
【0005】ところで、両端にダンパースプリング14
が固着されたダンパー線12は、従来において図7に示
したような製造装置で製造される。すなわちこの製造装
置は、ダンパースプリング14を載置するための載置台
である下部電極21を備えており、また下部電極21の
上方には、下部電極21上のダンパースプリング14と
ダンパー線12とをダンパーリボン13を介して溶接し
固着する溶接電極22が設けられている。
【0006】また下部電極21の後方には、ダンパー線
12を所定の張力がかかった状態に保持するダンパーガ
イド23とダンパー押さえ24とが設置されている。ダ
ンパーガイド23は、ダンパー線12を引き出して所要
の張力で掴持するチャック23aを備えており、またダ
ンパー押さえ24は溶接電極22とチャック23aとの
間でダンパー線12を上方より押さえるローラー24a
を備えている。さらに、チャック23a及びローラー2
4aはそれぞれ、ダンパーガイド23のシリンダ23
b、ダンパー押さえ24のシリンダ24bの上下動によ
って下部電極21側とダンパー線12の引き出し方向側
との間を回動するように構成されている。
【0007】この製造装置によって色選別マスク10に
張設されるダンパー線12を形成するには、まずチャッ
ク23aによって長尺のダンパー線12を引き出して、
下部電極21上に予め載置されたダンパースプリング1
4の上にそのダンパー線12配置する。
【0008】次いでダンパー押さえ24のローラー24
aで、溶接電極22とチャック23aとの間でダンパー
線12を上方より押さえ、ダンパースプリング14上の
ダンパー線12上にダンパーリボン13を搭載する。こ
こで、ダンパー線12はチャック23a及びローラー2
4aによって所要の張力がかかった状態となっており、
この状態において溶接電極22でダンパースプリング1
4とダンパー線12とをダンパーリボン13を介してシ
ーム溶接して固着する。さらに固着後、チャック23a
をさらにダンパー線12の引き出し方向へと回動させて
ダンパー線12を強く引っ張り、これによってダンパー
線12を切断して、両端側にダンパースプリング14が
固着されたダンパー線12を形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように従来ではダンパーガイド23のチャック23a
で、ダンパー線12を強く引っ張ることによってダンパ
ー線12を切断していたので、溶接箇所より離れたとこ
ろでダンパー線12が切断されてしまい、両端がダンパ
ースプリング14より長くはみ出たものが形成されるこ
とがあった。
【0010】そして、このようなダンパー線12を張設
した色選別マスク10をカラー陰極線管のパネルの内側
に取り付けた場合、パネルとファンネルとをシールする
際にそのシール部分にダンパースプリング14より長く
はみ出たダンパー線12が挟み込まれてしまって、真空
状態とするカラー陰極線管のリークの原因となるという
問題が生じていた。また、ダンパースプリング14より
長くはみ出たダンパー線12が、カラー陰極線管のパネ
ルの蛍光面等に付着してしまい、画質を劣化させる原因
ともなっていた。
【0011】さらにチャック23aは、ダンパー線12
を挟み込む形で掴持するように構成されているので、チ
ャック23aをダンパー線12の引っ張り切断に頻繁に
使用しているとダンパー線12を挟み込む部分が磨耗し
た状態となり、ダンパー線12が滑って切断されなくな
ることがあった。本発明は上記課題に鑑みてなされたも
のであり、定尺なダンパー線を確実に形成することがで
きる色選別マスク用のダンパー線の製造装置及びその製
造方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、陰極線管の色選別マスクに張設される幅と
略等しいダンパー線の所定幅位置に、係止片を介して取
付ブラケットをおのおの固着し、その取付ブラケットが
固着されたダンパー線を切断して定尺に形成してなる色
選別マスク用のダンパー線の製造装置であって、予め上
面に前記取付ブラケットを載置し、かつ該取付ブラケッ
ト上に前記所定幅位置のダンパー線と前記係止片とを配
置するための載置台と、該載置台上の取付ブラケットと
該前記取付ブラケット上のダンパー線とを前記係止片を
介して固着するための固着手段と、その固着手段によっ
て前記取付ブラケットが固着されたダンパー線の、その
固着箇所を挟んで前記色選別マスク上に張設される側と
は反対側の部分を、前記ダンパー線と略直交する方向に
往復することで切断するための切断手段とを備えるよう
にしたものである。
【0013】また上記装置において、前記切断手段は、
前記固着手段が元の位置に戻る工程に際して切断機構を
働かせるようにしたものである。
【0014】さらに上記装置において、前記載置台の後
方には、前記載置台に配置された前記ダンパー線を所定
の張力がかかった状態に保持するための保持手段を設け
るようにしたものである。
【0015】また本発明は、両端に係止片を介して取付
ブラケットがおのおの固着されてなる、陰極線管の色選
別マスクに前記取付ブラケットを介して張設される色選
別マスク用のダンパー線の製造方法であって、予め所定
の位置に配置された前記取付ブラケット上に、前記色選
別マスクに張設される幅と略等しい所定幅位置のダンパ
ー線と前記係止片とを順次載置し、固着手段によって、
前記取付ブラケットと前記ダンパー線とを前記係止片を
介して固着して、前記取付ブラケットが固着された前記
ダンパー線の、その固着箇所を挟んで前記色選別マスク
上に張設される側とは反対側の部分を切断手段によって
切断し、定尺のダンパー線を得るようにしたものであ
る。
【0016】また上記方法において、前記固着手段が前
記ダンパー線を横切って前記ダンパー線と前記取付ブラ
ケットとを前記係止片を介して固着した後、元の位置に
戻るに際して、前記切断手段も前記固着手段に連動して
前記ダンパー線を横切った後元の位置に戻り、その戻り
の際に前記切断手段は、前記固着手段によって前記取付
ブラケットが固着されたダンパー線を切断するようにし
たものである。
【0017】
【作用】本発明装置によれば、固着手段によってダンパ
ー線の色選別マスクに張設される幅と略等しい所定幅位
置に取付ブラケットが固着され、前記ダンパー線のその
固着箇所を挟んで色選別マスクに張設される側と反対側
が切断手段によって確実に切断される。
【0018】また、前記固着手段が前記ダンパー線を横
切って固着した後、元に戻る際に前記切断手段の切断機
構が働いて前記ダンパー線を切断することで、定尺のダ
ンパー線が効率良く製造される。また、前記ダンパー線
を保持手段によって所定の張力がかかった状態に保持す
ることで、前記ダンパー線の所定幅位置に取付ブラケッ
トが正確に固着され、かつ前記ダンパー線の所定の位置
が正確に切断される。
【0019】また本発明方法によれば、両端に取付ブラ
ケットが固着された定尺のダンパー線が確実に製造さ
れ、製造歩留りが向上する。さらに、前記固着手段が前
記ダンパー線を横切り固着工程を行った後、元に戻るに
際して、前記切断手段によって切断工程を行うことで、
製造効率が向上することとなる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る色選別マスク用のダンパ
ー線の製造装置及びその製造方法の実施例を図面に基づ
いて説明する。図1、図2はそれぞれ、本発明の色選別
マスク用のダンパー線の製造装置の一例を示した概略側
面図、斜視図である。
【0021】図中31は基台であり、基台31上には例
えば載置台である下部電極32が設けられている。下部
電極32は、図5に示した色選別マスク10用のダンパ
ー線12の両端に取り付けられる取付ブラケットとして
のダンパースプリング14を載置するためのもので、ダ
ンパースプリング14を真空吸着により固定するように
構成されている。また下部電極32は、所定幅位置のダ
ンパー線12と、そのダンパー線12とダンパースプリ
ング14との固着に用いるダンパーリボン13とを配置
するためのものともなっている。
【0022】基台31上で下部電極32の後方には、下
部電極32に配置されたダンパー線12を所定の張力が
かかった状態に保持するための保持手段である、ダンパ
ーガイド34とダンパー押さえ40とが設けられてい
る。ダンパーガイド34は、例えば屈曲部分が基台31
に軸支された側面視略L字形のアーム35と、アーム3
5の先端に取り付けられたチャック36と、アーム35
のチャック36とは反対側の端部に設けられ、上下動す
るシリンダ37とからなっている。そして、シリンダ3
7の上下動に伴いアーム35が軸35aを中心に回動す
ることによって、チャック36が下部電極32側とダン
パー線12の引き出し方向側との間を回動するように構
成されている。
【0023】またチャック36は例えば図3に示したよ
うに、内部で略水平方向に往復運動する軸38aを有す
るシリンダ部38と、軸38aの先端に取り付けられた
ゴム製のクランプ片39とを備えている。そして、軸3
8aの往復運動によってクランプ片39とシリンダ部3
8の端面38bとの間でダンパー線12を挟み、所定の
張力でダンパー線12を掴持する構造となっている。
【0024】上記ダンパー押さえ40は、側面視略逆L
字形をなす本体41aの下端側が二股に分岐し、分岐し
た一方の端部が基台31に軸支されたアーム41と、ア
ーム41の分岐した他方の端部に設けられ、上下動する
シリンダ43と、アーム41の先端に取り付けられたロ
ーラー42とからなっている。そして、シリンダ43の
上下動に伴いアーム41が軸41bを中心に回動するこ
とによって、ローラー42が下部電極32側とダンパー
線12の引き出し方向側との間を回動するように構成さ
れている。
【0025】またローラー42は、その外周面にダンパ
ー線12を引っ掛けるための溝42aが切られており、
後述するカッター55とチャック36との間のダンパー
線12を上方より溝42aで押さえるようになってい
る。
【0026】一方、下部電極32側でかつ下部電極32
上に載置されたダンパー線12を挟んで一方側の基台3
1上には、固着手段としての溶接電極52と、切断手段
としてのカッター55とを搭載したベース50が配置さ
れている。このベース50はシリンダ51を具備してお
り、シリンダ51の駆動によって下部電極32上に配置
されたダンパー線12と略直交する方向に往復移動す
る。またベース50には、溶接電極52用のアーム53
と、カッター55用のアーム56とが、それぞれ軸53
a、軸56aを中心にして回動可能に取り付けられてい
る。
【0027】溶接電極52用のアーム53は、横辺53
aの両端がそれぞれ上方、下方に向けて延出された形状
をなし、上端には例えば円盤状の溶接電極52が、下部
電極32上のダンパー線12と略直交する状態で回転自
在に取り付けられている。またアーム53の下端には上
下動するシリンダ54が取り付けられている。そして、
シリンダ54の上下動に伴いアーム53が軸53aを中
心に回動することによって、溶接電極52は下部電極3
2上に載置されたダンパー線12に略接触する高さ位置
に配置され、またはダンパー線12より高い位置に配置
される。
【0028】カッター55用のアーム56は例えば略L
字形をなしており、上記した溶接電極52用のアーム5
3よりもダンパーガイド34側寄りのベース50に軸支
されている。このアーム56の先端側には、例えば略円
盤状の歯を有するカッター55が、下部電極32上のダ
ンパー線12と略直交する状態で回転自在に取り付けら
れており、カッター55は溶接電極52よりも下部電極
32の後方側、つまりダンパーガイド34寄りで、かつ
溶接電極52と略平行に配置される。
【0029】またアーム56の下端側には、上下動する
シリンダ57が取り付けられている。そして、シリンダ
57の上下動に伴いアーム56が軸56aを中心にして
回動することによって、カッター55は下部電極32上
のダンパー線12に略接触する高さ位置に配置され、ま
たはダンパー線12よりも高い位置に配置される。
【0030】なお、下部電極32上のダンパー線12に
略接触する高さ位置に配置される際には、さらにダンパ
ー線12上に配置されるダンパーリボン13をよりもダ
ンパーガイド34寄りで、かつダンパーリボン13の近
傍位置にカッター55が配置されるように、アーム56
の取り付け位置が設定される。すなわち、後述するよう
にダンパースプリング14が固着されたダンパー線12
が、その固着箇所を挟んで色選別マスクに張設される側
と反対側の部分でカッター55によって切断されるよう
にアーム56の取り付け位置が設定される。
【0031】ところでベース50に搭載された溶接電極
52とカッター55は、上記したベース50のダンパー
線12と略直交する方向への往復移動に伴って、ダンパ
ー線12を横切り、この後元の位置に戻る。その際、溶
接電極52のシリンダ54とカッター55のシリンダ5
7とはそれぞれ、次のように駆動制御される。まず溶接
電極52のシリンダ54は、ベース50がダンパー線1
2を横切る方向に移動した際には、溶接電極52がダン
パー線12に略接触する高さ位置に配置され、ベース5
0が元の位置に戻る方向に移動した際には、ダンパー線
12よりも高い位置に配置されるように駆動制御され
る。
【0032】反対にカッター55のシリンダ57は、ベ
ース50がダンパー線12を横切る方向に移動した際に
は、カッター55がダンパー線12よりも高い位置に配
置され、ベース50が元の位置に戻る方向に移動した際
には、ダンパー線12に接触する高さ位置に配置される
ように駆動制御される。換言すれば、溶接電極52とカ
ッター55とが下部電極32上のダンパー線12を横切
る際には、溶接電極52がダンパー線12上のダンパー
リボン13に接触し、ダンパー線12とダンパースプリ
ング14とダンパーリボン13との溶接による固着がな
されるように各シリンダ54、57が駆動する。
【0033】また溶接電極52とカッター55とが元の
位置に戻る際には、溶接電極52に替えてカッター55
が固着が終了したダンパー線12に接触し、ダンパース
プリング14が固着されたダンパー線12の、その固着
箇所を挟んで色選別マスク10に張設される側と反対側
の部分が切断されるように各シリンダ54、57が駆動
する。そして上記のように構成された装置は、これ一
台、又は所定の間隔で対向状態で配置されることによっ
て装置全体が成り立っている。
【0034】次に上記のように構成された製造装置を用
いて、図5に示したように色選別マスク10に張設され
るダンパー線12を製造する方法について説明する。図
4は本発明の色選別マスク用のダンパー線の製造方法の
一例を示した工程図である。色選別マスク10に張設さ
れるダンパー線12を製造する前に予め、溶接電極52
と、カッター55と、ダンパーガイド34のチャック3
6と、ダンパー押さえ40のローラー42とを下部電極
32より離れた位置に待機させておく。
【0035】この状態で、まず下部電極32上にダンパ
ースプリング14を載置して位置決めし、真空吸着によ
って固定する。次いで、ダンパーガイド34のアーム3
5を下部電極32側に回動させてチャック36に長尺の
ダンパー線12を掴ませる。そして、アーム35を後方
に回動させてダンパー線12を引き出し、下部電極32
上のダンパースプリング14上に配置する。このとき、
色選別マスク10に張設される幅と略等しい所定幅位置
のダンパー線12が載置され、またそのダンパー線12
はそのまま所定の張力でチャック36に掴持される。
【0036】続いてダンパー押さえ40のアーム41を
下部電極32側に回動させ、ローラー42の溝42a部
分で、下部電極32とチャック36との間におけるダン
パー線12を上方より押さえる。これらチャック36及
びローラー42によって、下部電極32上に配置された
ダンパー線12は所定の張力がかかった状態に保持され
る。
【0037】次にダンパースプリング14上のダンパー
線12上に、ダンパー線12と略直交する状態でダンパ
ーリボン13を搭載する。その後、溶接電極52のシリ
ンダ54を上方に駆動させて、溶接電極52をダンパー
リボン13と接触する高さ位置に配置し、続いてベース
50のシリンダ51駆動させてベース50をダンパー線
12を横切る方向に移動させる。
【0038】ベース50の移動によって溶接電極52は
ダンパーリボン13上を進み、ダンパー線12とダンパ
ースプリング14とをダンパーリボン13を介してシー
ム溶接して固着する。なお、上記したようにダンパー線
12は所定の張力がかかった状態に保持されているの
で、ダンパー線12の所定幅位置にダンパーリボン13
を介してダンパースプリング14が正確に固着される。
また、このときカッター55はダンパー線12の上方を
通過して、ダンパー線12を横切る。この溶接電極52
による固着工程は、ベース50がダンパー線12を横切
る方向に移動し、溶接電極52とカッター55とがダン
パー線12を横切った時点で完了する。
【0039】次いで、溶接電極52のシリンダ54を下
方に移動させると同時にカッター55のシリンダ57を
上方に移動させ、溶接電極52と入れ替えにカッター5
5をダンパー線12に接触する高さ位置に配置する。そ
して、ベース50のシリンダ51を上記とは反対に駆動
させてベース50を元の位置方向に移動させる。
【0040】このベース50の移動によってカッター5
5も元の位置に戻り、カッター55はその際に、ダンパ
ースプリング14が固着されたダンパー線12の、その
固着箇所を挟んで色選別マスクに張設される側と反対側
の固着箇所近傍を横切って切断する。なお、この場合も
ダンパー線12は所定の張力がかかった状態に保持され
ているので、ダンパー線12の所定の位置が正確に切断
される。また、このとき溶接電極52はダンパー線12
の上方を通過して元の位置に戻る。
【0041】以上の方法をダンパー線12の所定幅位置
のおのおのについて行うか、または同時に行うことによ
って、色選別マスク10に張設される幅と略等しい所定
幅位置のおのおのにダンパースプリング14が固着され
た、定尺のダンパー線12が製造される。
【0042】このように本実施例装置は、溶接電極52
と共にカッター55を備えているので、ダンパースプリ
ング14が固着されたダンパー線12の、その固着箇所
を挟んで色選別マスク10に張設される側と反対側の固
着箇所近傍を確実に切断することができる。従って、こ
のダンパー線12を張設した色選別マスク10をカラー
陰極線管のパネルの内側に取り付けた場合、パネルとフ
ァンネルとをシールする際にそのシール部分にダンパー
線12が挟み込まれることがなく、カラー陰極線管のリ
ークを確実に防止することができる。また、ダンパー線
12がカラー陰極線管のパネルの蛍光面等に付着するこ
ともないので、画質の劣化を防ぐことができる。
【0043】また、溶接電極52とカッター55は連動
して動き、ダンパー線12を横切る方向に移動する際に
は溶接電極52による固着工程が行われ、元に戻る方向
に移動する際にはカッター55による切断工程が行われ
るので、非常に効率良く所望のダンパー線12を製造す
ることができる。さらに、カッター55は市販されてい
るものを使用することができ、また円盤状であるため一
部分が極度に磨耗する虞れがないので、製造装置にかか
るコストが少なくて済む。
【0044】また、下部電極32上に配置されたダンパ
ー線12は、ダンパーガイド34とダンパー押さえ40
によって所定の張力がかかった状態に保持されるので、
ダンパー線12の所定幅位置にダンパースプリング14
を正確に固着することができ、かつダンパー線12の所
定の位置を正確に切断することができる。
【0045】また本実施例方法によれば、ダンパースプ
リング14が固着されたダンパー線12の、その固着箇
所を挟んで色選別マスクに張設される側と反対側の固着
箇所近傍がカッター55によって確実に切断されるの
で、両端にダンパースプリング14が固着された定尺の
ダンパー線12を確実に製造することができる。さら
に、溶接電極52とカッター55とをダンパー線12を
横切る方向に移動させる際に、溶接電極52によって固
着工程を行い、元に戻る方向に移動させる際にカッター
55によって切断工程を行うことで、製造効率を向上さ
せることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明装置によれ
ば、切断手段によって取付ブラケットが固着されたダン
パー線の、その固着箇所を挟んで色選別マスクに張設さ
れる側と反対側を確実に切断することができるので、こ
のダンパー線を張設した色選別マスクを取り付けたパネ
ルとファンネルとのシールを確実に行うことができる。
また、前記ダンパー線がカラー陰極線管のパネルの蛍光
面等に付着することもない。従って、カラー陰極線管の
リークが確実に防止され、画質の良いカラー陰極線管を
得ることができる。
【0047】また、固着手段が前記ダンパー線を横切っ
て固着工程を行なった後、元に戻る際に、切断手段によ
る切断工程が行われるので、非常に効率良く所望のダン
パー線を製造することができる。さらに載置台上に配置
されたダンパー線を保持手段によって所定の張力がかか
った状態に保持することで、所定幅位置に正確に取付ブ
ラケットが固着され、かつ所望の位置が正確に切断され
た定尺なダンパー線を製造することができる。
【0048】また本発明方法によれば、取付ブラケット
が固着されたダンパー線の、その固着箇所を挟んで色選
別マスクに張設される側と反対側が切断手段によって確
実に切断されるので、両端に取付ブラケットが固着され
た定尺のダンパー線を確実に製造することができる。従
って、製造の歩留りを向上させることが可能となる。さ
らに、前記固着手段を前記ダンパー線を横切る方向に移
動させて固着工程を行った後、元に戻るに際して、前記
切断手段によって切断工程を行うことで、製造効率を一
層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の色選別マスク用のダンパー線の製造装
置の一例を示した概略側面図である。
【図2】本発明の色選別マスク用のダンパー線の製造装
置の一例を示した斜視図である。
【図3】チャックの一例を示した断面図である。
【図4】本発明の色選別マスク用のダンパー線の製造方
法の一例を示した工程図である。
【図5】色選別マスクの概略斜視図である。
【図6】図5におけるA部分の拡大図である。
【図7】従来の色選別マスク用のダンパー線の製造装置
の概略側面図である。
【符号の説明】
10 色選別マスク 12 ダンパー線 13 ダンパーリボン(係止辺) 14 ダンパースプリング(取付ブラケット) 32 下部電極(載置台) 34 ダンパーガイド(保持手段) 40 ダンパー押さえ(保持手段) 52 溶接電極(固着手段) 55 カッター(切断手段) 56 アーム 57 シリンダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管の色選別マスクに張設される幅
    と略等しいダンパー線の所定幅位置に、係止片を介して
    取付ブラケットをおのおの固着し、その取付ブラケット
    が固着されたダンパー線を切断して定尺に形成してなる
    色選別マスク用のダンパー線の製造装置であって、 上面に前記取付ブラケットを載置し、かつその取付ブラ
    ケット上に前記所定幅位置のダンパー線と前記係止片と
    を配置するための載置台と、 該載置台上の取付ブラケットと該前記取付ブラケット上
    のダンパー線とを前記係止片を介して固着するための固
    着手段と、 該固着手段によって前記取付ブラケットが固着されたダ
    ンパー線の、その固着箇所を挟んで前記色選別マスク上
    に張設される側とは反対側の部分を、前記ダンパー線と
    略直交する方向に往復することで切断するための切断手
    段とを備えたことを特徴とする色選別マスク用のダンパ
    ー線の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記切断手段は、前記固着手段が元の位
    置に戻る工程に際して切断機構を働かせることを特徴と
    する請求項1記載の色選別マスク用のダンパー線の製造
    装置。
  3. 【請求項3】 前記載置台の後方には、前記載置台に配
    置された前記ダンパー線を所定の張力がかかった状態に
    保持するための保持手段を設けたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の色選別マスク用のダンパー線の
    製造装置。
  4. 【請求項4】 両端に係止片を介して取付ブラケットが
    おのおの固着されてなり、陰極線管の色選別マスクに前
    記取付ブラケットを介して張設される色選別マスク用の
    ダンパー線の製造方法であって、 予め所定の位置に配置された前記取付ブラケット上に、
    前記色選別マスクに張設される幅と略等しい所定幅位置
    のダンパー線と前記係止片とを順次載置する工程と、 固着手段によって、前記取付ブラケットと前記ダンパー
    線とを前記係止片を介して固着する工程と、 前記取付ブラケットが固着された前記ダンパー線の、そ
    の固着箇所を挟んで前記色選別マスク上に張設される側
    とは反対側の部分を切断手段によって切断し、定尺のダ
    ンパー線を得る工程とからなることを特徴とする色選別
    マスク用のダンパー線の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記固着手段が前記ダンパー線を横切っ
    て前記ダンパー線と前記取付ブラケットとを前記係止片
    を介して固着した後、元の位置に戻るに際して、前記切
    断手段も前記固着手段に連動して前記ダンパー線を横切
    った後元の位置に戻り、その戻りの際に前記切断手段
    は、前記固着手段によって前記取付ブラケットが固着さ
    れたダンパー線を切断することを特徴とする請求項4記
    載の色選別マスク用のダンパー線の製造方法。
JP22205493A 1993-08-12 1993-08-12 色選別マスク用のダンパー線の製造装置及びその製造方法 Pending JPH0757624A (ja)

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