JPH0757305A - 光記録媒体の原盤及びその製造方法並びに検査装置 - Google Patents

光記録媒体の原盤及びその製造方法並びに検査装置

Info

Publication number
JPH0757305A
JPH0757305A JP20342993A JP20342993A JPH0757305A JP H0757305 A JPH0757305 A JP H0757305A JP 20342993 A JP20342993 A JP 20342993A JP 20342993 A JP20342993 A JP 20342993A JP H0757305 A JPH0757305 A JP H0757305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
master
recording medium
optical recording
transparent body
back surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20342993A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhide Fujiwara
康秀 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP20342993A priority Critical patent/JPH0757305A/ja
Publication of JPH0757305A publication Critical patent/JPH0757305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】光ディスク原盤での信号検査を可能にし、不良
原盤によるスタンパ作成及びプレスで発生する無駄な浪
費を削減できる光記録媒体の原盤及びその製造方法並び
に検査装置を提供する。 【構成】光記録媒体の光ディスク原盤11を厚みが1.
2mm±0.1mmの透明体で構成する。透明体の屈折
率を1.55±0.1とする。透明体の裏面に剥離性の
保護膜2を形成する。保護膜3が可視光に対して透明性
を有する。透明体より外径が大きく中心に穴を有するド
ーナツ状の裏打ち板16で透明体の裏面を補強する。原
盤11の裏面より収光ビームを照射する。表面を下向き
に保持して原盤を回転させ原盤の裏面に収光ビームを上
から照射する。収光ビームを基板の裏面より照射し基板
表面にフォーカス制御しその反射光量の変動により現像
終点を決定する。基板表面に現われたトラックによりト
ラッキング制御して、その反射光量の変動により現像終
点を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ディスク等の光記
録媒体の原盤及びその製造方法並びに検査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】先ず、図7を参照して光ディスク原盤に
ついて説明する。図7において、(a)に示すような厚
さ(t)=5〜10mmのガラス原盤1は、研磨・洗浄
(b)され、表面にフォトレジスト3を塗布(c)され
る。これをレーザカッティングマシーンにより、案内溝
・プリフォーマット信号を露光して現像することによ
り、フォトレジスト膜の表面に凹凸が形成される
(d)。これに電鋳のための導電性膜であるメンブレン
膜4をスパッタリング等で付与する(e)ことにより、
光ディスク原盤が作成される。この光ディスク原盤にN
i電鋳し(f)、このNi層をガラス原盤1から剥離す
ることにより、ガラス原盤1の表面の凹凸が複製された
スタンパ5が作成される(g)。このスタンパ5を成形
型としてポリカーボネイト等をプレスする(h)ことに
より、スタンパ5の表面の凹凸が複製された光ディスク
基板6が作成される(i)。そして、この光ディスク基
板6に記録材・反射膜7等が付与される(j)ことによ
り、CD,Moディスク等の光記録媒体が作られ、最終
工程において、この光記録媒体の信号検査(GO/NG
判定)が行われる(k)。
【0003】ところで、このような光記録媒体の作成工
程では、一般に、メンブレン膜4の付与後の光ディスク
原盤の欠陥検査及びスタンパ5の欠陥検査が工程内検査
として実施される。この光ディスク原盤及びスタンパ5
の従来の欠陥検査方法について、特開昭57−1616
40号公報記載の技術を基に説明する。図8に、欠陥検
査装置の概略的な構成を示す。この欠陥検査装置では、
先ず、被検査サンプル11をターンテーブル12に載
せ、ターンテーブルモータ13によりターンテーブル1
2を回転させながら、光学ヘッド14から光を照射す
る。この状態で光学ヘッド14を半径方向に所定の速度
で送ると、その光は被検査サンプル11上にスパイラル
状に照射される。このとき、被検査サンプル11上に欠
陥があると、その反射光量が散乱や干渉等により変動す
るので、これを欠陥信号としてCPUで検出する。同時
に、そのときの半径位置信号及び角度信号をCPUで検
出することにより、被検査サンプル11の欠陥サイズと
欠陥位置を検出できる。
【0004】ここで、光記録媒体の案内溝・プリフォー
マットピットの信号は、光ディスク基板6の表面に形成
された凹凸により決定される。また、光ディスク基板6
の凹凸は、フォトレジスト膜の表面に形成された凹凸に
より決定される。従って、光記録媒体の案内溝・プリフ
ォーマットピットの信号は、原理的には光ディスク原盤
により検査できる。
【0005】この光ディスク原盤及びスタンパ5から得
られる信号と、光記録媒体から得られる信号の違いを図
4によって説明する。図4は、プリフォーマットピット
及び案内溝を矩形とした場合の深さと信号の関係をシュ
ミレーションした結果である。図4において、ID振幅
は、プリフォーマットピット信号で、ピットによる振幅
/ミラーレベルである。ここで、ランドレベルは、案内
溝による反射光量の減少比率を示す。また、トラッキン
グ信号(Tr信号)は、案内溝及びピットでのトラッキ
ングのし易さを示す。
【0006】図4の曲線aはスタンパ及び光ディスク原
盤から得られる信号で、曲線bは光記録媒体から得られ
る信号である。図4から明らかなように、これらのスタ
ンパ及び光ディスク原盤から得られる信号と光記録媒体
から得られる信号とは一致しない。これは、これらの信
号が案内溝及びピットの位相深さによって決定されるた
め、屈折率1の空気層で反射されるスタンパ及び光ディ
スク原盤の場合と、屈折率が約1.5の基板中で反射さ
れる光記録媒体の場合とでは、それぞれの位相深さが異
なってしまうことによる。このため、従来の欠陥検査で
は、信号検査を最終の光記録媒体で行っていた。従っ
て、従来の光記録媒体の製造方法では、数枚の光記録媒
体を作成して検査し、そのスタンパが良品であると判断
されてから、大量の光記録媒体の製造を行っていた。
【0007】一方、従来の光ディスクの現像装置として
は、一般に、特開平3−176838号公報に記載され
ているような、スピン現像法による現像装置が使用され
ている。この現像方法は、図10に示すように、基板1
01をスピンチャック102に真空吸着し、スピンドル
モータ111で基板101を回転しながらノズル104
から供給される現像液105を基板101上に滴下する
ことにより現像を行う。この時、露光時の光量のバラツ
キ等を吸収するために、一般的に、回析光による現像終
点の決定が行われる。この現像終点を決定する従来の方
法では、図9に示すように、He−Neレーザ106を
全反射ミラー107を介して基板101の裏面に照射
し、その基板101を透過した回析光の光量を光量検出
部108により検出して、その検出信号をアンプ109
で増幅した後、そのパターン幅(溝形状)を演算ユニッ
ト110で算出し、必要とするパターン幅が形成された
時点で現像処理を終了している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
光記録媒体の原盤及びその製造方法並びに検査装置で
は、前述したように、最終的な光記録媒体の信号検査を
光記録媒体でしかできないため、露光・現像した時点で
既に不良であっても、スタンパを作成しプレスしなけれ
ば不良と判定できない。このため、従来の方法では、露
光・現像した時点で既に不良であった場合に、多大なコ
ストや時間が無駄になっていた。
【0009】また、前述した信号(凹凸形状)検査と同
様に、光ディスク原盤及びスタンパで実施される欠陥検
査においても、微小な検査の場合には、図9に示したI
D振幅の場合と同様に、光記録媒体から得られる信号a
に比べて、スタンパから得られる信号bの振幅が小さく
なるので、深さ0.3λ以下、すなわち約0.2μm以
下の場合、スタンパ検査では問題のない欠陥であって
も、実際の光記録媒体では問題となる。従って、従来の
方法では、スタンパ及び光ディスク原盤での欠陥検査が
光記録媒体での欠陥検査とは完全に一致しないという問
題があった。また、従来の現像装置では、回析光による
検出を行っていたので、相対的な形状しか得られないば
かりでなく、ピットが存在した場合には測定できないと
いう問題点があった。
【0010】この発明は、上述の点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、光ディスク原盤での信号検査
を可能にし、従来発生していた不良原盤によるスタンパ
作成及びプレスで発生する無駄な浪費を削減できる光記
録媒体の原盤及びその製造方法並びに検査装置を提供す
ることにある(請求項1乃至請求項6)。また、本発明
の他の目的は、光ディスク原盤の裏面が汚れるのを防止
して、光ディスク原盤裏面からの信号検査の精度を向上
させることにある(請求項4乃至請求項7)。本発明の
更に他の目的は、光ディスク原盤裏面の汚れを防止する
と共に、現像時の光ディスク原盤裏面からの現像終点モ
ニターを可能にすることにある(請求項5)。本発明の
更に他の目的は、光ディスク原盤裏面の汚れを防止する
と共に、ガラス原盤の外径のバラツキを吸収して、露光
等での偏心の発生を防止し、信号検査の精度を向上させ
ることにある(請求項6)。本発明の更に他の目的は、
光ディスク原盤での光記録媒体と同等な信号検査を可能
にする信号検査装置を提供することにある(請求項7及
び請求項8)。本発明の更に他の目的は、装置の構造を
簡素化し、且つ、光ディスク原盤中心の信号検査を可能
にする信号検査装置を提供することにある(請求項
8)。本発明の更に他の目的は、光ディスク原盤での光
記録媒体と同等な欠陥検査を可能にする欠陥検査装置を
提供することにある(請求項9及び請求項10)。本発
明の更に他の目的は、装置の構造を簡素化し、且つ、光
ディスク原盤中心の欠陥検査を可能にする欠陥検査装置
を提供することにある(請求項10)。本発明の更に他
の目的は、高精度な現像終点の決定手段を有する現像装
置を提供することにある(請求項11及び請求項1
2)。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の課題
を解決するために、光記録媒体の原盤において、原盤の
厚みが1.2mm±0.1mmの透明体である構成とす
る。
【0012】また、この発明は、上述の課題を解決する
ために、上記透明体の屈折率が1.55±0.1である
構成とする。
【0013】また、この発明は、上述の課題を解決する
ために、上記透明体の表面にフォトレジスト膜を形成す
る工程と、上記フォトレジスト膜を露光し現像してフォ
トレジスト表面に凹凸を形成する工程と、スパッタ法等
で上記フォトレジスト膜表面を導体化する工程と、上記
透明体の裏面より収光ビームを照射しその反射光を検出
して上記原盤の検査を行なう工程とからなる構成とす
る。
【0014】また、この発明は、上述の課題を解決する
ために、上記透明体の裏面に剥離性の樹脂膜を形成する
工程と、上記透明体の表面にフォトレジスト膜を形成す
る工程と、上記フォトレジスト膜の表面を露光し現像し
てフォトレジスト表面に凹凸を形成する工程と、スパッ
タ法等で上記フォトレジスト膜表面を導体化する工程
と、上記透明体裏面の樹脂膜を剥離する工程と、上記透
明体の裏面より収光ビームを照射しその反射光を検出し
て上記原盤の検査を行なう工程とからなる構成とする。
【0015】また、この発明は、上述の課題を解決する
ために、上記樹脂膜が可視光に対して透明性を有する構
成とする。
【0016】また、この発明は、上述の課題を解決する
ために、上記透明体より外径が大きく中心に穴を有する
ドーナツ状の裏打ち板で上記透明体の裏面を補強する工
程と、上記透明体の表面にフォトレジスト膜を形成する
工程と、上記フォトレジスト膜の表面を露光し現像して
フォトレジスト表面に凹凸を形成する工程と、スパッタ
法等で上記フォトレジスト膜表面を導体化する工程と、
上記透明体裏面の樹脂膜を剥離する工程と、上記透明体
の裏面より収光ビームを照射しその反射光を検出して上
記原盤の検査を行なう工程とからなる構成とする。
【0017】また、この発明は、上述の課題を解決する
ために、収光ビームを照射する光学系と、被検査サンプ
ルからの反射光を検出する検出系と、被検査サンプルを
回転させるサンプル回転手段と、被検査サンプルからの
反射光により被検査サンプルの表面に刻まれたピット・
グルーブに沿って上記光学系が移動するように制御する
トラッキング手段と、検出された反射光により原盤の凹
凸形状を判断する判定手段とからなる原盤のプリフォー
マット信号検査装置において、上記原盤の裏面より上記
収光ビームを照射する構成とする。
【0018】また、この発明は、上述の課題を解決する
ために、上記信号検査装置において、表面を下向きに保
持して上記原盤を回転させ、この原盤の裏面に上記収光
ビームを上から照射する構成とする。
【0019】また、この発明は、上述の課題を解決する
ために、収光ビームを照射する光学系と、被検査サンプ
ルからの反射光を検出する検出系と、被検査サンプルを
回転させるサンプル回転手段と、被検査サンプルからの
反射光により被検査サンプルの表面に刻まれたピット・
グルーブに沿って上記光学系が移動するように制御する
トラッキング手段と、検出された反射光と基準値とを比
較して欠陥信号を発生させる欠陥信号発生手段と、上記
欠陥信号より欠陥の大きさを検出する検出手段と、上記
欠陥信号の位置及び大きさを記憶する記憶手段とからな
る原盤の欠陥検査装置において、上記原盤の裏面より上
記収光ビームを照射する構成とする。
【0020】また、この発明は、上述の課題を解決する
ために、光記録媒体の原盤の欠陥検査装置において、表
面を下向きに保持して上記原盤を回転させ、この原盤の
裏面に上記収光ビームを上から照射する構成とする。
【0021】また、この発明は、上述の課題を解決する
ために、収光ビームを基板の裏面より照射し、基板表面
にフォーカス制御し、その反射光量の変動により現像終
点を決定する光記録媒体の原盤の現像方法及び現像装置
を具備する構成とする。
【0022】また、この発明は、上述の課題を解決する
ために、収光ビームを基板の裏面より照射し、基板表面
にフォーカス制御し、基板表面に現われたトラックによ
りトラッキング制御して、その反射光量の変動により現
像終点を決定する光記録媒体の原盤の現像方法及び現像
装置を具備する構成とする。
【0023】
【作用】この発明によれば、光ディスク原盤が、光記録
媒体測定用の光学ヘッドで光記録媒体と同じように信号
の測定等を行える厚さとなる(請求項1)。
【0024】また、この発明によれば、光ディスク原盤
の透明体の屈折率が、光記録媒体と同等な信号が得られ
る屈折率となる(請求項2)。
【0025】また、この発明によれば、光ディスク原盤
での検査が実現される(請求項3)。
【0026】また、この発明によれば、光ディスク原盤
の裏面に形成される樹脂膜により、光ディスク原盤裏面
が汚染から保護される(請求項4)。
【0027】また、この発明によれば、光ディスク原盤
の裏面に形成される樹脂膜により、光ディスク原盤裏面
が汚染から保護されるとともに、照射光が上記樹脂膜を
透過する(請求項5)。
【0028】また、この発明によれば、光ディスク原盤
の外径精度が向上される(請求項6)。
【0029】また、この発明によれば、光ディスク原盤
の裏面から光が照射される(請求項7,9)。
【0030】また、この発明によれば、光ディスク原盤
が下向きに保持される(請求項8,10)。
【0031】また、この発明によれば、光記録媒体検査
と同様な信号で現像終点が決定される(請求項11)。
【0032】また、この発明によれば、トラッキングに
より光記録媒体検査と同様な全ての信号で現像終点が決
定される(請求項12)。
【0033】
【実施例】以下、この発明の実施例を図によって詳細に
説明する。先ず、本発明による光記録媒体の光ディスク
原盤の作成方法を図1によって説明する。図1におい
て、ガラス原盤1は、原盤裏面からの信号検査及び欠陥
検査を可能にするために、その厚みを1.2mm±0.
1mm,屈折率を1.55±0.1として、光記録媒体
と光学的に同じにする(a)。このガラス原盤1は、研
磨・洗浄(b)を終えた後、従来の方法と同様にして、
フォトレジスト膜3の塗布(d)、露光・現像処理
(e)されて光ディスク原盤が作成される。
【0034】このようにして作成された光ディスク原盤
は、その厚み及び屈折率が光記録媒体と光学的に同じで
あるので、その裏面より光を照射すると、プレス後の光
ディスク基板と同様な信号が得られる。また、メンブレ
ン付与(f)後のこの光ディスク原盤は、図7(j)に
示した従来の記録材付与後の光ディスク基板と同様な信
号が得られる。これにより、従来では光記録媒体に仕上
げなければ検査できなかった信号検査が、本実施例では
光ディスク原盤の状態で可能となった。
【0035】図1に示す本発明における原盤の作成方法
の第1の実施例では、ガラス原盤1の研磨・洗浄(b)
を終えた後、その裏面に剥離可能な保護膜2が塗布され
(c)、この後、従来の方法と同様にして、フォトレジ
スト膜3の塗布(d)、露光・現像処理(e)、及び、
メンブレン膜4が付与(f)されて光ディスク原盤が作
成される。従って、この光ディスク原盤は、その裏面が
保護膜2で保護されているので、この光ディスク原盤の
信号検査及び欠陥検査を行う際に、その保護膜2を剥離
して検査を行うことにより、その裏面の汚れが防止され
検査の信頼性が向上される。ここで、保護膜2は、剥離
可能なものであれば何でも良いが、この保護膜2とし
て、例えばポリウレタン系の透明樹脂膜で形成すること
により、現像時に裏面から光を照射して行う現像終点決
定も問題なく行える。また、ポリウレタン系の樹脂はI
PAに溶解するので、ポリウレタン系の樹脂膜で保護膜
2を形成した場合には、その剥離後に原盤裏面に溶剤等
が残ることもなく、図1(h)に示す電鋳工程への悪影
響もない。
【0036】本発明における原盤の作成方法の第2の実
施例を図2に示す。この原盤作成方法では、中心に穴
(検査窓17)が穿たれたドーナツ上の金属からなる原
盤裏打ち板16で、研磨・洗浄後のガラス原盤1裏面を
裏打ちして補強する。これにより、フォトレジスト塗
布、露光・現像等の工程において、光ディスク原盤がタ
ーンテーブル等と接して汚れるのが防止され、光ディス
ク原盤の検査がより確実に行える。また、本実施例で
は、図2に示すように、原盤裏打ち板16を光ディスク
原盤11の外径よりも大きくして固定ねじ18で固定し
ているので、ガラス原盤1の外径のバラツキを吸収し
て、常に同一の外径の光ディスク原盤11を作成するこ
とができ、その露光時の偏心の発生を防止して、原盤検
査時におけるトラッキングの安定性を向上させることが
できる。本実施例における原盤の作成工程は、上記の原
盤裏打ち板16の取付工程及び原盤裏面への保護膜の塗
布工程以外は前述の第1の実施例と同様である。
【0037】次に、本発明の光ディスク原盤の検査方法
及び検査装置を図3によって説明する。図3において、
被検査サンプル(光ディスク原盤)11は、偏心を除去
された状態で、ターンテーブル12上に真空チャックで
固定される。光学ヘッド14は、リニアモータ15によ
り被検査サンプル11の半径方向に移動可能な状態で、
被検査サンプル11の下方に上向きに配置される。この
光学ヘッド14には、光記録媒体評価用のものと全く同
一のものが使用される。検査時は、ターンテーブル12
を回転させ、被検査サンプル11の裏面から照射光10
を照射し、フォーカス制御及びトラッキング制御を行い
ながら、スパイラル状に検査する。これにより、最終的
に作成された光記録媒体と略同様な信号が得られ、各種
の信号検査及び欠陥検査が実施できる。
【0038】次に、本発明の第2の原盤検査装置を図4
にっよって説明する。図4において、光ディスク原盤1
1は、その記録面(フォトレジスト面)を下に向けてタ
ーンテーブル12上に固定される。光学ヘッド14は、
光ディスク原盤11に対して下向きに配置され、光ディ
スク原盤11の裏面から光を照射する。以下、図3に示
した原盤検査装置と同様に構成して動作させることによ
り、光記録媒体と略同様な信号が得られ、各種の信号検
査及び欠陥検査が実施できる。この第2の原盤検査装置
では、図4に示すように、光ディスク原盤11の表面側
の外周縁部に、C0.4〜C0.8の面取りを施したガ
ラス原盤1を使用し、このガラス原盤1の面取り部1a
及び外周面をターンテーブル12に固定することによっ
て、光ディスク原盤11とターンテーブル12との接触
による光ディスク原盤11の汚れを防止することができ
る。
【0039】図5は、図2に示した裏打ち原盤を上記の
第2の原盤検査装置と同様にして検査する裏打ち原盤検
査装置を示す。図5において、裏打ち板16で裏打ちさ
れた光ディスク原盤11は、ターンテーブル12上に下
向きに固定され、下向きに配置された光学ヘッド14に
より、その上方(裏面側)から、裏打ち板16の検査窓
17を通して光を照射される。以下、図3に示した原盤
検査装置と同様に構成して動作させることにより、光記
録媒体と略同様な信号が得られ、各種の信号検査及び欠
陥検査が実施できる。
【0040】次に、本発明の装置の現像装置を図6によ
って説明する。図6において、露光後のガラス原盤1
は、ターンテーブル112に固定され、ターンテーブル
モータ113により、100〜500rpmの速度で回
転される。この回転するガラス原盤1にノズル104を
通して現像液105を滴下して現像を行う。光学ヘッド
114は、ガラス原盤1の裏面側に配置され、ガラス原
盤1の下側から照射光110を照射し、ガラス原盤1の
表面の凹凸にフォーカス制御される。これにより現像が
進行して、原盤の表面に案内溝及びプリフォーマットピ
ット等が形成されてくると、ピット及びグルーブによる
信号が検出される。そこで、このピット及びグルーブに
よる信号が光記録媒体相当になった時点で現像を終了す
ることにより、現像の終点を正確に検出できる。ここ
で、信号の検出は、トラッキングを行わないで、その最
大振幅をピーク検出等で検出するようにしても良いし
(ID振幅に相当する)、案内溝が少し現われたところ
からトラッキング制御して検出しても良い。この後者の
検出方法によれば、ID振幅以外のトラッキング信号及
びその他の全ての信号による現像終点の決定が可能にな
る。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、光記録媒
体測定用の光学ヘッドで、光記録媒体と同じように光デ
ィスク原盤の信号の測定等を行えるので、光ディスク原
盤での信号検査が可能となる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、光記録媒体
と同等な信号が得られ、光ディスク原盤での信号検査が
可能となる。
【0043】請求項3記載の発明によれば、光記録媒体
を作成することなく光ディスク原盤の良否を正確に判定
でき、製作コストを削減できる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、裏面に設け
た保護膜により原盤裏面が清浄に保たれるので、原盤の
検査時における検査精度が向上される。
【0045】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明の効果に加えて、原盤裏面の透過性が確保され
るので、現像モニター及び回析光検査を実施できる。
【0046】請求項6記載の発明によれば、請求項4記
載の発明の効果に加えて、原盤の外径精度を向上させる
ことができるので、露光時等での偏心の発生を防止で
き、原盤の検査精度が更に向上される。
【0047】請求項7記載の発明によれば、原盤の裏面
より光を照射して信号を検出するので、光記録媒体と同
じ信号を検出できる。
【0048】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の効果に加えて、原盤を下向きに保持したの
で、径の小さい光記録媒体の全面検査ができるととも
に、検査中の欠陥の付着も防止できる。
【0049】請求項9記載の発明によれば、原盤の裏面
より光を照射して信号を検出するので、光記録媒体と同
等な欠陥信号を検出できる。
【0050】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の発明の効果に加えて、原盤を下向きに保持したの
で、径の小さい光記録媒体の全面検査ができるととも
に、検査中の欠陥の付着も防止できる。
【0051】請求項11記載の発明によれば、光記録媒
体検査と同様な信号で現像終点を決定できるので、現像
終点の精度が向上される。
【0052】請求項12記載の発明によれば、全ての信
号を現像終点に使用でき、且つその検出精度も向上され
るので、現像終点の精度が更に向上される。
【0053】請求項11及び請求項12記載の発明によ
れば、ピットだけからなる高記録媒体、及び、ピットを
含む記録媒体の終点決定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光記録媒体の製造方法の第1の実施
例を示す概略工程図である。
【図2】この発明の光記録媒体の製造方法の第2の実施
例のを示す要部の概略工程図である。
【図3】この発明の光記録媒体の第1の検査方法及び検
査装置の概略構成図である。
【図4】この発明の光記録媒体の第2の検査方法及び検
査装置の概略構成図である。
【図5】この発明の光記録媒体の他の検査装置の概略構
成図である。
【図6】この発明による光記録媒体の製造装置における
現像装置の概略構成図である。
【図7】この発明が実施される光記録媒体の製造方法の
概略工程図である。
【図8】この発明が実施される光記録媒体の欠陥検査装
置の概略構成図である。
【図9】光ディスク原盤及びスタンパから得られる信号
と光記録媒体から得られる信号との違いを示す線図であ
る。
【図10】従来の光記録媒体の製造装置における現像装
置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 ガラス原盤 2 保護膜 3 フォトレジスト 4 メンブレン膜 5 スタンパ 6 光ディスク基板 7 記録材(反射膜) 10 照射光 11 被検査サンプル(光ディスク原盤) 12 ターンテーブル 13 ターンテーブルモータ 14 光学ヘッド 15 リニアモータ 16 原盤裏打ち板 17 検査窓 18 固定ねじ 103 カップ 104 ノズル 105 現像液 110 照射光 112 ターンテーブル 113 ターンテーブルモータ 114 光学ヘッド

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光記録媒体の原盤において、原盤の厚みが
    1.2mm±0.1mmの透明体であることを特徴とす
    る光記録媒体の原盤。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光記録媒体の原盤におい
    て、上記透明体の屈折率が1.55±0.1であること
    を特徴とする光記録媒体の原盤。
  3. 【請求項3】請求項1及び請求項2記載の光記録媒体の
    原盤において、上記透明体の表面にフォトレジスト膜を
    形成する工程と、上記フォトレジスト膜を露光し現像し
    てフォトレジスト表面に凹凸を形成する工程と、スパッ
    タ法等で上記フォトレジスト膜表面を導体化する工程
    と、上記透明体の裏面より収光ビームを照射しその反射
    光を検出して上記原盤の検査を行なう工程とからなるこ
    とを特徴とする光記録媒体の原盤の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1及び請求項2記載の光記録媒体の
    原盤において、上記透明体の裏面に剥離性の樹脂膜を形
    成する工程と、上記透明体の表面にフォトレジスト膜を
    形成する工程と、上記フォトレジスト膜の表面を露光し
    現像してフォトレジスト表面に凹凸を形成する工程と、
    スパッタ法等で上記フォトレジスト膜表面を導体化する
    工程と、上記透明体裏面の樹脂膜を剥離する工程と、上
    記透明体の裏面より収光ビームを照射しその反射光を検
    出して上記原盤の検査を行なう工程とからなることを特
    徴とする光記録媒体の原盤の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の光記録媒体の原盤の製造方
    法において、上記樹脂膜が可視光に対して透明性を有す
    ることを特徴とする光記録媒体の原盤の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1及び請求項2記載の光記録媒体の
    原盤において、上記透明体より外径が大きく中心に穴を
    有するドーナツ状の裏打ち板で上記透明体の裏面を補強
    する工程と、上記透明体の表面にフォトレジスト膜を形
    成する工程と、上記フォトレジスト膜の表面を露光し現
    像してフォトレジスト表面に凹凸を形成する工程と、ス
    パッタ法等で上記フォトレジスト膜表面を導体化する工
    程と、上記透明体裏面の樹脂膜を剥離する工程と、上記
    透明体の裏面より収光ビームを照射しその反射光を検出
    して上記原盤の検査を行なう工程とからなることを特徴
    とする光記録媒体の原盤の製造方法。
  7. 【請求項7】収光ビームを照射する光学系と、被検査サ
    ンプルからの反射光を検出する検出系と、被検査サンプ
    ルを回転させるサンプル回転手段と、被検査サンプルか
    らの反射光により被検査サンプルの表面に刻まれたピッ
    ト・グルーブに沿って上記光学系が移動するように制御
    するトラッキング手段と、検出された反射光により原盤
    の凹凸形状を判断する判定手段とからなる原盤のプリフ
    ォーマット信号検査装置において、上記原盤の裏面より
    上記収光ビームを照射することを特徴とする光記録媒体
    の原盤の信号検査装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の光記録媒体の原盤の信号検
    査装置において、表面を下向きに保持して上記原盤を回
    転させ、この原盤の裏面に上記収光ビームを上から照射
    することを特徴とする光記録媒体の原盤の信号検査装
    置。
  9. 【請求項9】収光ビームを照射する光学系と、被検査サ
    ンプルからの反射光を検出する検出系と、被検査サンプ
    ルを回転させるサンプル回転手段と、被検査サンプルか
    らの反射光により被検査サンプルの表面に刻まれたピッ
    ト・グルーブに沿って上記光学系が移動するように制御
    するトラッキング手段と、検出された反射光と基準値と
    を比較して欠陥信号を発生させる欠陥信号発生手段と、
    上記欠陥信号より欠陥の大きさを検出する検出手段と、
    上記欠陥信号の位置及び大きさを記憶する記憶手段とか
    らなる原盤の欠陥検査装置において、上記原盤の裏面よ
    り上記収光ビームを照射することを特徴とする光記録媒
    体の原盤の欠陥検査装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の光記録媒体の原盤の欠陥
    検査装置において、表面を下向きに保持して上記原盤を
    回転させ、この原盤の裏面に上記収光ビームを上から照
    射することを特徴とする光記録媒体の原盤の欠陥検査装
    置。
  11. 【請求項11】収光ビームを基板の裏面より照射し、基
    板表面にフォーカス制御し、その反射光量の変動により
    現像終点を決定する光記録媒体の原盤の現像方法及び現
    像装置を具備することを特徴とする光記録媒体の原盤の
    製造方法。
  12. 【請求項12】収光ビームを基板の裏面より照射し、基
    板表面にフォーカス制御し、基板表面に現われたトラッ
    クによりトラッキング制御して、その反射光量の変動に
    より現像終点を決定する光記録媒体の原盤の現像方法及
    び現像装置を具備することを特徴とする光記録媒体の原
    盤の製造方法。
JP20342993A 1993-08-17 1993-08-17 光記録媒体の原盤及びその製造方法並びに検査装置 Pending JPH0757305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20342993A JPH0757305A (ja) 1993-08-17 1993-08-17 光記録媒体の原盤及びその製造方法並びに検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20342993A JPH0757305A (ja) 1993-08-17 1993-08-17 光記録媒体の原盤及びその製造方法並びに検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0757305A true JPH0757305A (ja) 1995-03-03

Family

ID=16473943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20342993A Pending JPH0757305A (ja) 1993-08-17 1993-08-17 光記録媒体の原盤及びその製造方法並びに検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0757305A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6977052B1 (en) * 2002-01-18 2005-12-20 Imation Corp Check disk for optical data storage disk manufacturing

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6977052B1 (en) * 2002-01-18 2005-12-20 Imation Corp Check disk for optical data storage disk manufacturing

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4865445A (en) Apparatus for detecting faults on the surface of a resist master disc and measuring the thickness of the resist coating layer
JP4258058B2 (ja) 円盤状記録媒体の検査装置及び検査方法
CA1186570A (en) Method for forming video discs
JP2008500674A (ja) 光学的データ担体用の品質検査方法
JPH0757305A (ja) 光記録媒体の原盤及びその製造方法並びに検査装置
CA1194595A (en) Method for forming video discs
JPS6166243A (ja) 円盤状光学情報記録担体
JPH0580983B2 (ja)
JPS58147824A (ja) デイスク検査装置
CA1165613A (en) Method for developing photoresist layer on a video disc master
JP2689657B2 (ja) スタンパー
JPH01195349A (ja) 光ディスク原盤及びスタンパの検査装置
JPH0575263B2 (ja)
JPH05217217A (ja) 光学式記録ディスクの外観検査方法および装置
CA1173304A (en) Method for forming video discs
JPS61236050A (ja) 光デイスク基板欠陥検査装置
JP2004310960A (ja) 光ディスク原盤製造装置
JPH07151519A (ja) 薄膜の厚さ測定方法
JPH05264408A (ja) 薄膜の耐久性評価方法および評価装置
JPH09274742A (ja) 検査用標準光ディスクとその製造方法及び検査方法
JPH10233040A (ja) 検査用標準光ディスクとその製造方法及び検査方法
JPH0729214A (ja) 記録スポット径の評価用ディスク
JPS59195352A (ja) 光デイスクのプリグル−ブ円板検査装置
JPH0589530A (ja) 光学式記録デイスクおよびその外観検査方法
JPH02147845A (ja) 光学式情報記録媒体成形用スタンパの検査方法