JPH0757237A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体およびその製造方法

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JPH0757237A
JPH0757237A JP21494393A JP21494393A JPH0757237A JP H0757237 A JPH0757237 A JP H0757237A JP 21494393 A JP21494393 A JP 21494393A JP 21494393 A JP21494393 A JP 21494393A JP H0757237 A JPH0757237 A JP H0757237A
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JP
Japan
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magnetic
substrate
thin film
recording medium
magnetic thin
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JP21494393A
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English (en)
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Yasumichi Tokuoka
保導 徳岡
Takanori Kobuke
隆敬 古武家
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高価なPtを使用しないCo−Ni−Cr
系、Co−Ta−Cr系あるいはCo−Ni−Ta−C
r系の磁性薄膜において、スパッタの際に基板を加熱す
ることなく1700 Oe を超える保磁力を実現する。 【構成】 ディスク状の非磁性基体2の少なくとも一方
の面上に、Cr、WまたはMoからなる下地層とCo−
Ni−Cr系合金、Co−Ta−Cr系合金またはCo
−Ni−Ta−Cr系合金からなる磁性薄膜とをスパッ
タにより形成して磁気記録媒体を製造するに際し、ター
ゲット10表面の中心と非磁性基体2表面の中心とを結
ぶ線が非磁性基体2表面となす角度φを40度以下と
し、かつ、非磁性基体2を加熱しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスパッタによって成膜し
た磁性薄膜を有する面内磁気記録用の磁気記録媒体と、
その製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】Al合金基板上などに磁性薄膜を形成し
たハードディスクの記録密度は、過去10年間で一桁以
上の伸びを示し、さらにこの伸び率を維持する方向で高
記録密度化の検討が進められている。このような高記録
密度化を実現していく上で媒体の高保磁力化がますます
重要になっている。
【0003】スパッタによる磁性薄膜を有する磁気ディ
スク媒体の保磁力も媒体の高記録密度化とともに増大
し、当初の900 Oe 程度から現在では1500 Oe 前
後が主流になりつつある。さらに今後の高記録密度化を
想定すると、媒体の保磁力として約1700 Oe 以上の
実用化が重要になってきている。
【0004】現在、検討されているスパッタによる磁性
薄膜の磁気特性は、組成の大部分を占める強磁性金属C
oに由来するところが大きいが、Coのみの薄膜では得
られる保磁力はせいぜい500 Oe 以下と極めて小さ
い。このため、他元素との合金化や膜構造の検討などが
行なわれ、保磁力が1000〜2000 Oe の範囲の磁
性薄膜が得られている。このうち、現在、主として製品
化ないし検討されている磁性膜は、Co−Ni−Cr
系、Co−Ta−Cr系、Co−Pt−Cr系などであ
る。これらはいずれも、基板上に設けた非磁性Cr下地
層の上に形成する。Cr下地層は、その上に成膜される
Cr、Ni、Ta、Ptなどを含む六方晶Co合金のc
軸を基板面内に向け、磁性層の面内保磁力を高める作用
を果たしている。これについては、体心立方構造をとる
下地層Crの(110)面が基板表面に平行に配向して
成長し、このCrの(110)面上に、六方晶Co合金
のc軸を面内に含む結晶面、例えば、(101)面など
がエピタキシャル的に成長するため、六方晶Co合金の
磁化容易軸であるc軸が基板面内に配向して面内保磁力
が大きくなるなどの説明がなされている。ただし、後述
するように、Co−Pt−Cr系以外は、成膜時に基板
を加熱しない場合には1500 Oe 以上の保磁力が得ら
れていない。このため、Co−Ni−Cr系やCo−T
a−Cr系ではスパッタ時の基板加熱が重要になってお
り、通常、100〜300℃まで基板を加熱したり、ま
た、同時に−30〜−200V程度の基板バイアス電圧
を印加することなどにより、合金の結晶化やCrの偏析
を促進して1500 Oe を超える高保磁力を実現してい
るのが現状である。この例として、資料1:”CoNi
Cr/Crスパッタハードディスクの高保磁力化”電子
情報通信学会技術研究報告CPM88−92,p.23
−p.28(1988)を挙げることができる。例え
ば、同資料の図2に示されるように基板温度の上昇によ
り保磁力は増加し、さらに同資料の図5、6に示される
ように基板温度200℃以上でバイアス電圧を印加する
と1500 Oe から2000 Oe 以上の高保磁力が得ら
れることがわかる。ただし、同資料の図2に示されるよ
うに、基板温度が150℃以下では保磁力は1000 O
e 以下である。
【0005】一方、磁性層の厚さを薄くすることも高保
磁力化に有効であり、磁性層の膜厚を100〜300 A
程度まで薄くすることにより1500 Oe 前後の保磁力
を得ている例もある。この例として、 資料2:"Magnetic and Recording Characteristics of
Very Thin Metal-Film Media" ; IEEE Trans. on Mag.
vol.25, p.3869-p.3871(1989)、 資料3:"Dependence of Magnetics, Microstructures
and Recording Properties on Underlayer Thickness i
n CoNiCr/Cr Media"; IEEE Trans. on Mag.vol.24, p.2
727-p.2729(1988) 、 資料4:"A Comparison of Magnetic and Recording Pr
operties of Sputtered Ternary Alloys for High Dens
ity Applications" ; IEEE Trans. on Mag.vol.23, p.1
22-p.124(1987) 、 資料5:"Magnetic Properties and Read-Write Charac
teristics of Multilayer Films on a Glass Substrat
e"; IEEE Trans. on Mag. vol.24, p.2982-p.2984(198
8)、 資料6:”高密度CoNiCr二層膜媒体”;電子情報通信学
会技術研究報告 CPM89-78, p.7-p.11(1989) などが挙げられる。これらの資料に示される磁性薄膜の
保磁力を表1にまとめて示す。
【0006】
【表1】
【0007】表1から、磁性薄膜を薄くすることにより
高保磁力化が可能であることがわかる。なお、磁性薄膜
を薄くすることは媒体ノイズの低減にも有効であり、今
後の高記録密度磁気ディスクの進むべき方向の一つを示
唆するものとなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術によ
れば、保磁力として約1700 Oe 以上を実現するに
は、Ptを含む系の磁性膜とするか、あるいは資料1に
示されるように200℃以上の基板加熱と基板バイアス
電圧の印加とが必要であった。しかし、高価なPtの使
用は媒体コストの上昇につながるので好ましくない。ま
た、基板加熱と基板バイアスの印加もコスト増の要因と
なる。さらに、NiPめっきにより表面硬度を改善した
Al基板を使用する場合は、非磁性のNiPが熱処理に
より磁性を帯びる危険性が強まるので、基板加熱はでき
るだけ避けることが好ましい。
【0009】本発明の目的は、高価なPtを使用しない
Co−Ni−Cr系、Co−Ta−Cr系あるいはCo
−Ni−Ta−Cr系の磁性薄膜において、スパッタの
際に基板を加熱することなく1700 Oe を超える保磁
力を実現することである。
【0010】このような本発明の目的は、例えば上記表
1に示されるように、従来技術では達成されていない。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(4)の本発明により達成される。 (1)ディスク状の非磁性基体の少なくとも一方の面上
に、下地層と磁性薄膜とを有する磁気記録媒体であっ
て、下地層がCr、WまたはMoのスパッタ膜であり、
磁性薄膜が、Co−Ni−Cr系合金、Co−Ta−C
r系合金またはCo−Ni−Ta−Cr系合金から構成
されるスパッタ膜であり、スパッタの際に非磁性基体を
加熱せず、かつ、ターゲットからの粒子を非磁性基体表
面に対し斜め方向から入射させて形成したものであり、
厚さが50〜400 Aであり、面内方向の保磁力が17
50 Oe 以上であることを特徴とする磁気記録媒体。 (2)ディスク状の非磁性基体の少なくとも一方の面上
に、Cr、WまたはMoからなる下地層とCo−Ni−
Cr系合金、Co−Ta−Cr系合金またはCo−Ni
−Ta−Cr系合金からなる磁性薄膜とをスパッタによ
り形成して磁気記録媒体を製造する方法であって、ター
ゲット表面の中心と非磁性基体表面の中心とを結ぶ線が
非磁性基体表面となす角度をφとしたとき、磁性薄膜を
形成するときの角度φが40度以下であり、かつ、磁性
薄膜形成の際に非磁性基体を加熱しないことを特徴とす
る磁気記録媒体の製造方法。 (3)磁性薄膜形成の際に非磁性基体を回転させる上記
(2)の磁気記録媒体の製造方法。 (4)上記(1)の磁気記録媒体が製造される上記
(2)または(3)の磁気記録媒体の製造方法。
【0012】
【作用および効果】本発明では、ターゲットと非磁性基
体とを上記関係として、スパッタにより所定厚さの磁性
薄膜を形成する。これにより、基板の加熱や基板バイア
ス電圧の印加なしに、Ptを含まない磁性薄膜で175
0 Oe 以上の高保磁力が得られる。
【0013】このような高保磁力が得られる要因として
は、定性的には磁性薄膜中の磁性粒子の斜め方向成分の
増加、および薄膜化による粒子サイズの減少などが考え
られるが、下地層の影響も考慮する必要があり、その解
明は今後の課題である。
【0014】
【具体的構成】本発明の磁気記録媒体の構成例を図1に
示す。同図の磁気記録媒体は、非磁性基体2表面に、下
地層3、磁性薄膜4、保護層5をこの順で有する。本発
明は、図示例のような片面記録媒体の他、非磁性基体の
両面に磁性薄膜を設けた両面記録媒体にも適用すること
ができる。
【0015】非磁性基体2の材質に特に制限はなく、各
種の金属、ガラス、セラミック、樹脂等、磁気ディスク
の剛性基板として従来用いられている材質を用いればよ
いが、樹脂フィルム等の可撓性のものを用いてもよい。
本発明では非磁性基体を加熱する必要がないので、耐熱
性の低い樹脂、例えば熱変形温度(Tg)が200℃以
下の樹脂も用いることができる。表面性向上の難しいA
l系材料を用いる場合には、その表面にNi−Pめっき
膜などを形成したものを基体とし、かつめっき膜表面を
研磨することにより平滑化をはかることができる。非磁
性基体の形状はディスク状であり、その寸法は適宜決定
すればよいが、通常、外径25〜300mm程度、厚さ
0.3〜5mm程度とする。
【0016】下地層3は、実質的にCr、WまたはMo
から構成され、スパッタにより形成される非磁性の連続
薄膜である。下地層の厚さは、500〜5000 Aとす
ることが好ましい。下地層が薄すぎると磁性薄膜のエピ
タキシャル成長が不十分となって高保磁力が得られなく
なり、前記範囲を超える厚さとしても磁気特性向上は頭
打ちとなるため、生産性が低下するだけになる。また、
可撓性の非磁性基体を用いる場合に下地層が厚すぎる
と、媒体の可撓性が低くなってヘッドタッチが不良とな
り、出力変動が大きくなってしまう。
【0017】磁性薄膜4は、Co−Ni−Cr系合金、
Co−Ta−Cr系合金またはCo−Ni−Ta−Cr
系合金から構成される連続薄膜であり、磁化容易軸は膜
の面内方向に優先的に配向している。磁性薄膜4の具体
的組成は特に限定されず、高保磁力が得られる組成範囲
から適宜選択すればよいが、通常、Niは20〜30原
子%、Crは5〜20原子%、Taは1〜5原子%の範
囲から選択することが好ましい。磁性薄膜には、必要に
応じて、あるいは不可避的不純物として、O、N、S
i、Al、Mn、Ar、B、C等の他の元素が含有され
ていてもよい。磁性薄膜の厚さは、50〜400 A、好
ましくは100〜350 Aとする。磁性薄膜が厚すぎる
と高保磁力が得られなくなる。
【0018】磁性薄膜は、スパッタにより形成される。
用いるスパッタ法は特に限定されず、DCマグネトロン
スパッタやRFマグネトロンスパッタ等のいずれを用い
てもよい。スパッタに際しては、図2の(a)および
(b)にそれぞれ示すように、ターゲット10表面の中
心と非磁性基体2表面の中心とを結ぶ線が非磁性基体2
表面となす角度をφとしたとき、角度φが40度以下、
好ましくは35度以下となるように両者を配置する。こ
のとき、非磁性基体の中心軸とターゲットの中心軸とが
一致している通常の状態(φ=90度)から、図2の
(a)に示すように、非磁性基体2をターゲット10に
対して相対的に平行移動させた位置関係としてもよく、
図2の(b)に示すように、非磁性基体2をターゲット
10に対して相対的に回転させた位置関係としてもよ
く、図2の(a)と(b)とを組み合わせた構成、すな
わち、非磁性基体2をターゲット10に対して相対的に
平行移動させかつ回転させた位置関係としてもよい。両
者をこのような位置関係とすることにより、ターゲット
からの粒子は非磁性基体表面に対し斜めから入射するこ
とになる。なお、下地層を形成する際の角度φは、磁性
薄膜形成の際の角度φと同様でよいが、異なっていても
よい。ターゲットと非磁性基体とを上記のような関係と
することにより、非磁性基体を加熱しないで磁性薄膜を
形成した場合でも高保磁力が得られる。なお、角度φは
0度超とするが、角度φの具体的値は、目的とする保磁
力や生産性等を考慮して適宜決定すればよい。
【0019】磁性薄膜形成の際には、非磁性基体を回転
させることが好ましい。これにより磁性薄膜を均質に形
成でき、また、磁性薄膜の厚さむらを防ぐことができ
る。なお、下地層形成の際にも、同様な理由により非磁
性基体を回転させることが好ましい。
【0020】磁性薄膜形成の際の雰囲気圧力は、高保磁
力を得るためには0.5〜5Paとすることが好ましい。
また、下地層形成の際の雰囲気圧力は、1〜5Paとする
ことが好ましい。その他のスパッタ条件は、公知の範囲
から適宜選択すればよい。
【0021】保護層5は、磁性薄膜の保護のために設け
られる非磁性層である。保護層は、各種酸化物、窒化
物、炭化物、炭素、ケイ化物等や、これらの混合物など
から構成することが好ましく、具体的には、例えば、
C、SiO2 、Al23 、SiC、Si−Al−O−
N(サイアロン)などのスパッタ膜が好ましく、また、
磁性薄膜の上部を酸化して酸化物層を形成し、これを保
護層としてもよい。保護層の厚さは、一般に50〜50
0 Aとする。保護層が薄すぎると磁性薄膜の保護効果が
不十分であり、厚すぎるとスペーシングロスによる再生
出力低下が目立つようになる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0023】<実施例1>直径3.5インチのディスク
状Al合金板の上にNi−Pめっき膜を形成して非磁性
基体とし、この上に、Cr下地層、Co−Ni−Cr
(7.5原子%Cr、30原子%Ni)磁性薄膜および
カーボン保護層を、1PaのAr雰囲気中でスパッタによ
り順次成膜し、磁気ディスクを得た。下地層の膜厚は2
500 A、磁性薄膜の膜厚は300 A、保護層の膜厚は
400 Aとした。スパッタにはDCマグネトロン方式の
スパッタ装置を用い、初期排気は1×10-4Pa以下とし
た。スパッタ装置内では、非磁性基体とターゲットとを
図2の(a)に示すように配置した。角度φは35度と
し、非磁性基体を回転させながらスパッタを行なった。
ターゲットの直径は8インチとした。なお、成膜中に非
磁性基体の加熱は行なわなかった。
【0024】<実施例2>磁性薄膜の膜厚を200 Aと
した以外はすべて実施例1と同様にした。
【0025】<実施例3>下地層の膜厚を3000 A、
磁性薄膜の膜厚を100 Aとした以外はすべて実施例1
と同様にした。
【0026】<実施例4>角度φを30度、下地層の膜
厚を3000 A、磁性薄膜の膜厚を250 Aとした以外
はすべて実施例1と同様にした。
【0027】<実施例5>磁性薄膜の膜厚を200 Aと
した以外はすべて実施例4と同様にした。
【0028】<比較例1>磁性薄膜の膜厚を420 Aと
した以外はすべて実施例4と同様にした。
【0029】<比較例2>磁性薄膜の膜厚を500 Aと
した以外はすべて実施例4と同様にした。
【0030】<比較例3>角度φを42度、ターゲット
の直径を3インチとし、下地層の膜厚を3000A、磁
性薄膜の膜厚を500 Aとした以外はすべて実施例1と
同様にした。
【0031】<比較例4>実施例1と同組成で直径3イ
ンチのターゲットを用い、角度φを42度とし、初期排
気を1×10-4Pa以下とした後、Ar雰囲気中で、下地
層は5Pa、磁性薄膜は2Pa、保護膜は1Paでスパッタを
行なった。下地層の膜厚は3000 A、磁性薄膜の膜厚
は250 Aとした。
【0032】<比較例5>磁性薄膜の膜厚を100 Aと
した以外はすべて比較例3と同様にした。
【0033】<比較例6>角度φを90度とし、磁性薄
膜の膜厚を200 Aとした以外はすべて実施例4と同様
にした。
【0034】以上の実施例および比較例の各磁気ディス
クの磁気特性を、表2に示す。なお、磁気特性は、最大
印加磁界強度を10kOe としてVSMにより測定した。
【0035】
【表2】
【0036】表2に示すように、本発明の実施例では、
Ptを含まない組成でしかも非磁性基体を加熱すること
なしに1750 Oe 以上の保磁力が得られている。この
結果から、本発明により、高密度記録が可能な磁気記録
媒体が低コストで得られることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の構成例を部分的に示す
断面図である。
【図2】(a)および(b)は、それぞれ、磁性薄膜形
成の際のターゲット10と非磁性基体2との関係を示す
説明図である。
【符号の説明】
2 非磁性基体 3 下地層 4 磁性薄膜 5 保護層 10 ターゲット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の非磁性基体の少なくとも一
    方の面上に、下地層と磁性薄膜とを有する磁気記録媒体
    であって、 下地層がCr、WまたはMoのスパッタ膜であり、 磁性薄膜が、Co−Ni−Cr系合金、Co−Ta−C
    r系合金またはCo−Ni−Ta−Cr系合金から構成
    されるスパッタ膜であり、スパッタの際に非磁性基体を
    加熱せず、かつ、ターゲットからの粒子を非磁性基体表
    面に対し斜め方向から入射させて形成したものであり、
    厚さが50〜400 Aであり、面内方向の保磁力が17
    50 Oe 以上であることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 ディスク状の非磁性基体の少なくとも一
    方の面上に、Cr、WまたはMoからなる下地層とCo
    −Ni−Cr系合金、Co−Ta−Cr系合金またはC
    o−Ni−Ta−Cr系合金からなる磁性薄膜とをスパ
    ッタにより形成して磁気記録媒体を製造する方法であっ
    て、 ターゲット表面の中心と非磁性基体表面の中心とを結ぶ
    線が非磁性基体表面となす角度をφとしたとき、磁性薄
    膜を形成するときの角度φが40度以下であり、かつ、
    磁性薄膜形成の際に非磁性基体を加熱しないことを特徴
    とする磁気記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 磁性薄膜形成の際に非磁性基体を回転さ
    せる請求項2の磁気記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の磁気記録媒体が製造される請
    求項2または3の磁気記録媒体の製造方法。
JP21494393A 1993-08-06 1993-08-06 磁気記録媒体およびその製造方法 Pending JPH0757237A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6826825B2 (en) * 2000-11-09 2004-12-07 Fuji Electric Co., Ltd. Method for manufacturing a magnetic recording medium
US7399387B2 (en) * 2003-06-18 2008-07-15 Fuji Electric Device Technology Co., Ltd. Target for sputtering and a method for manufacturing a magnetic recording medium using the target
CN115354287A (zh) * 2022-08-15 2022-11-18 深圳大学 在衬底上利用磁控溅射制备薄膜的方法

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Effective date: 20020409