JPH0757074B2 - 磁石ローター - Google Patents

磁石ローター

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JPH0757074B2
JPH0757074B2 JP60234501A JP23450185A JPH0757074B2 JP H0757074 B2 JPH0757074 B2 JP H0757074B2 JP 60234501 A JP60234501 A JP 60234501A JP 23450185 A JP23450185 A JP 23450185A JP H0757074 B2 JPH0757074 B2 JP H0757074B2
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magnet
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fixed
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JP60234501A
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康之 平林
重郎 杉浦
貴俊 大山
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TDK Corp
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TDK Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ステッピング・モーター等の小型モーター、
回転センサー、タイマー、小型時計等に装着される磁石
ローターに係り、とくにフェライト等の焼結磁石部品と
シャフトとの固着工程が簡単で、固着強度が強いシャフ
ト付きの磁石ローターに関する。
(発明の概要) 本発明は、小型モーター、回転センサー、タイマー、小
型時計等に装着されるシャフト付きの磁石ローターにお
いて、径の異なる2重の円筒状部を同心状に有する軟質
金属部品を利用して焼結磁石部品とシャフトとを確実に
一体化可能にしたものである。
(従来の技術及び問題点) 従来、シャフト付きの磁石ローターは、磁石部品及びシ
ャフトをインサート射出成型により樹脂で一体化した構
造が一般的であった。しかし、磁石部品とシャフトとの
一体化をインサート射出成型で行う場合には、射出成型
の樹脂注入の際に強大な衝撃力が発生し、磁石部品がフ
ェライト等の焼結体であるとクラックが発生しく、製造
造上の歩留りが悪い欠点がある。また、生産効率が悪く
コスト高でもあった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の点に鑑み、焼結磁石部品とシャフトと
の固着工程が簡単で、しかも固着強度が強く、製造上の
歩留りも良好な磁石ローターを提供しようとするもので
ある。
本発明は、金属部品を介し円環状の焼結磁石部品と磁石
部品を固着したシャフト付き磁石ローターにおいて、 前記金属部品が、径の異なる2重の円筒状部を同心状に
外側円筒状部の一端にて環状で板状の連絡部で一体的に
連結し、かつ軸方向に連続する突条を多数有する波型形
状又は凹凸状に外側円筒状部の外周面を形成した軟質金
属からなり、前記金属部品の内側円筒状部の内周にシャ
フトを圧入固着するとともに、前記外側円筒状部の外周
に、前記円環状の焼結磁石部品を圧入固着した構成によ
り、上記従来の問題点を解決している。
(作用) 本発明においては、径の異なる2重の円筒状部を同心状
に外側円筒状部の一端にて環状で板状の連絡部で一体的
に連結し、かつ軸方向に連続する突条を多数有する波型
形状又は凹凸状に外側円筒状部の外周面を形成した軟質
金属部品を用いて、円環状焼結磁石部品とシャフトとを
一体化するもので、円環状焼結磁石部品に対しては軟質
金属部品の外側円筒状部を圧入固着し、内側の円筒状部
にはシャフトを圧入固着すればよく、固着工程が極めて
簡単で生産効率が良好であり、コスト面でも有利であ
る。その際、前記円環状焼結磁石部品の内径のばらつき
は前記軟質金属部品外周面の突条で吸収できる。すなわ
ち、軟質金属である突条は円環状焼結磁石部品の内周端
縁で削り取られながら内部に入り込み焼結磁石部品内面
に圧接できる。また、突条が外側円筒状部に設けられて
いて、該外側円筒状部と内側円筒状部との間が中空にな
っているため、前記金属部品の前記円環状焼結磁石部品
への圧入の際に外側円筒状部自体も変形可能であるから
圧入を容易にしかつ前記円環状焼結磁石部品の割れを防
止できる。また、金属部品を用いたことで、樹脂部品を
用いる場合に比べ、高温状態においても充分な固着強度
を確保できる利点がある。
(実施例) 以下、本発明に係る磁石ローターの実施例を図面に従っ
て説明する。
第1図及び第2図は本発明の第1実施例を示す。この図
において、磁石ローターは、円環状(円筒状)焼結磁石
部品1と軟質金属部品2とシャフト3とからなってい
る。
焼結磁石部品1は例えば、焼結フェライト磁石等の円環
状永久磁石であり、焼結後研摩加工を施したりせずにそ
のまま用いる。
軟質金属部品2は、径は異なる2重の円筒状部4,5を同
心状に有するもので、外側の円筒状部4と内側の円筒状
部5とは一端にて環状で板状の連絡部6で一体的に連結
されている。また、外側の円筒状部4の外周面は、軸方
向に連続する突条7が多数形成された波型形状又は凹凸
状となっている。それらの軸方向の突条7は、焼結磁石
部品1の内側に圧接する部分であり、突条7の余分な高
さ部分が焼結磁石部品の内周端縁で削り取られ得るよう
に、金属部品2はアルミ、銅、ステンレス等の軟質金属
で構成されている。このような軟質金属部品2はアル
ミ、銅、ステンレスの冷間鍛造(インパクト鍛造)等に
より量産性よく安価に得ることができる。
なお、前記軟質金属部品2の外側円筒状部4において、
連絡部6の厚みと同じかこれよりやや大きい寸法Wの部
分には突条7は形成しないでおく。これは、連絡部6の
厚み部分は、金属部品2が変形しにくい部分であり、こ
の部分にも突条7を形成したのでは焼結磁石部品1に割
れが発生する恐れがあるからである。突条7のある外側
円筒状部4の部分は、内側円筒状部5との間が中空とな
っていて当該外側円筒状部4自体の肉厚も薄く変形しや
すいので、焼結磁石部品を割る恐れはない。
シャフト3は例えばステンレス等の金属棒であり、中央
の圧入固着部分には必要に応じローレットが形成され
る。
上記のような焼結磁石部品1と軟質金属部品2とシャフ
ト3とは、金属部品2の外側円筒状部4を磁石部品1の
内周に圧入固着し、内側円筒状部5の内周にシャフト3
を圧入固着することにより一体化される。この際、磁石
部品1が焼結体のときは焼き上がり後の内径公差は±2
%程度もあって比較的大きいが、円筒状部4の突条7の
存在により磁石部品内径の公差を吸収でき、突条7の部
分の変形(突条7の余分な部分は磁石部品圧入の際に切
除される)により、磁石部品内面に確実に圧接すること
ができる。なお、第6図のように焼結磁石部品1の幅X
を軟質金属部品2と同じ幅もしくはそれ以上とすること
もできる。
第3図は本発明の第2実施例を示す。この場合には、円
環状(円筒状)焼結磁石部品1として、焼結フェライト
磁石等の円環状永久磁石10の表面に錫(Sn)、鉛(Pb)
又ははんだ(Sn−Pb合金)等の比較的やわらかいメッキ
層11を施したものを用いている。従って、軟質金属部品
2の外側円筒状部4を焼結磁石部品1の内周に圧入した
ときに、メッキ層11が突条7に対応して変形するので、
圧入がさらに容易となり、固着強度をさらに向上させる
ことができる。また、シャフト3の表面にも同様のメッ
キ層を形成して軟質金属部品2の内側筒状部5の内周に
圧入固着する構造としてもよく、この場合にはシャフト
3の圧入が容易となる。なお、その他の構成は前述の第
1実施例と同様である。
ただし、前記永久磁石10がフェライトの場合には、その
表面に直接はんだ等の電解メッキを施すことはできない
ので、予め無電解メッキでニッケル、銅等のメッキ下地
を設けた後、所望のはんだメッキ等のメッキ層11を形成
する。
第4図は本発明の第3実施例を示す。この場合には、前
述の第1実施例のように円環状(円筒状)焼結磁石部品
1と軟質金属部品2とシャフト3とを圧入固着して一体
化した後、それらの全面にメッキ層12を形成している。
これにより、焼結磁石部品1と軟質金属部品2とシャフ
ト3の3者の固着強度の向上を図ることができる。この
場合のメッキ層は、Ni,Cu,Pb,Sn,Sn−Pb合金メッキ等で
形成すればよい。なお、全面にメッキ層12を形成する代
わりに全面に樹脂コーティングを施すようにしてもよ
い。
第5図は本発明の第4実施例を示す。この図において、
焼結磁石部品1の内周面の一部は平坦面15となってい
る。この結果、軟質金属部品2の外側円筒状部4は圧入
時前記平坦面15に対応して非円筒状に変形した状態とな
る。このため、前記平坦面15が回転止めとして作用し、
充分大きな回転トルクを伝達可能である。なお、その他
の構成は前述の第1実施例と同様である。
上記各実施例では、軟質金属部品2の内外の円筒状部4,
5の一端を環状で板状の連絡部6で連結した場合を例示
したが、内側円筒状部5の端部は連絡部6から突条して
いても差し支えない。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の磁石ローターは、径の異
なる2重の円筒状部を同心状に有する軟質金属部品を利
用し、該軟質金属部品の外側円筒状部の外周に円環状の
焼結磁石部品を圧入固着し、内側円筒状部の内周にシャ
フトを圧入固着しているので、焼結磁石部品及びシャフ
トと軟質金属部品との固着工程が簡単で、高温において
も固着強度が強い特長がある。また、焼結磁石部品に衝
撃が加わることがないので製造上の歩留りも良好であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る磁石ローターの第1実施例を示す
正面図、第2図は同側断面図、第3図は本発明の第2実
施例の側断面図、第4図は本発明の第3実施例の側断面
図、第5図は本発明の第4実施例の正面図、第6図は第
1実施例において焼結磁石部品の寸法を変えた変形例の
側断面図である。 1……焼結磁石部品、2……軟質金属部品、3……シャ
フト、4,5……円筒状部、7……突条、11,12……メッキ
層、15……平坦面。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属部品を介し円環状の焼結磁石部品とシ
    ャフトを固着したシャフト付き磁石ローターにおいて、 前記金属部品が、径の異なる2重の円筒状部を同心状に
    外側円筒状部の一端にて環状で板状の連絡部で一体的に
    連結し、かつ軸方向に連続する突条を多数有する波型形
    状又は凹凸状に外側円筒状部の外周面を形成した軟質金
    属からなり、前記金属部品の内側円筒状部の内周にシャ
    フトを圧入固着するとともに、前記外側円筒状部の外周
    に、前記円環状の焼結磁石部品を圧入固着したことを特
    徴とする磁石ローター。
  2. 【請求項2】前記磁石部品は少なくとも内周表面にメッ
    キ層が形成されており、前記磁石部品と前記金属部品と
    の固着がメッキ層を介し行なわれている特許請求の範囲
    第1項記載の磁石ローター。
  3. 【請求項3】前記シャフトにメッキ層が形成されてお
    り、前記シャフトと前記金属部品との固着がメッキ層を
    介し行なわれている特許請求の範囲第1又は2項記載の
    磁石ローター。
  4. 【請求項4】前記磁石部品の内周面の一部を平坦面とし
    た特許請求の範囲第1項記載の磁石ローター。
JP60234501A 1985-10-22 1985-10-22 磁石ローター Expired - Lifetime JPH0757074B2 (ja)

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JP60234501A JPH0757074B2 (ja) 1985-10-22 1985-10-22 磁石ローター

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JPS6295951A JPS6295951A (ja) 1987-05-02
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DE2845251A1 (de) * 1977-10-22 1979-04-26 Bsr Ltd Verfahren zur herstellung eines rotors fuer elektrische maschinen
US4427911A (en) * 1982-01-04 1984-01-24 Imc Magnetics Corp. Rotor for a stepper motor having a sheet metal support for the magnet

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