JPH0756888A - ソフトウェア使用権の流通方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソフトウェア実体を購入するのでなく、ソフ
トウェアの使用量に応じた使用権を購入する方式におい
てソフトウェアの使用時に使用権販売者をその場で選択
可能として、複数の使用権提供者による競争や広告活動
等を促進し、ソフトウェアの使用権の流通性を向上する
ソフトウェア使用権の流通方法および装置を提供する。 【構成】 ソフトウェア提供者９が使用権販売者に対し
て使用権数を販売し、使用権販売者はその使用権数だけ
使用権を販売する権利を取得し、使用権販売者はソフト
ウェアＩＤ、課金情報および使用権数をセンタ５の使用
権販売情報データベース７に設定し、ソフトウェア利用
者がソフトウェアを使用する時、ネットワーク３を介し
てセンタ５に接続して、ソフトウェアＩＤ、被課金者Ｉ
Ｄおよび使用権販売者ＩＤをセンタ５に送信し、使用権
販売情報データベース７に登録されている使用権販売者
ＩＤの使用権数を減算することによりソフトウェアを使
用するときに使用権販売者を選択することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ソフトウェア使用希望
者がソフトウェア使用時に最もよい条件のソフトウェア
販売者を選択可能にするとともに、また買取り形態でな
く、ソフトウェアの使用量のみに応じた課金とすること
によりソフトウェアの流通性を高めるソフトウェア使用
権の流通方法および装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ソフトウェアの販売においては、
ソフトウェアの使用者に対してソフトウェアの実体を渡
して、その使用権を販売するという買取り方式の流通形
態が取られている。また、買取り方式ではなく、使用に
応じて課金する方法では、従来、ネットワークを介して
即時に課金を行うものはない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来提案されている使
用に応じて課金する方法においては、予め特定の使用権
販売者用のＩＣカード等を購入しておく必要があり、使
用時にその場でより有利な使用権販売者を選択できない
ため、使用権の流通性が悪いという問題がある。

【０００４】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、ソフトウェア実体を購入する
のでなく、ソフトウェアの使用量に応じた使用権を購入
する方式においてソフトウェアの使用時に使用権販売者
をその場で選択可能として、複数の使用権提供者による
競争や広告活動等を促進し、ソフトウェアの使用権の流
通性を向上するソフトウェア使用権の流通方法および装
置に関する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のソフトウェア使用権の流通方法は、センタ
および端末を介してソフトウェア使用権販売者およびソ
フトウェア利用者をネットワークで接続し、前記センタ
に使用権販売情報データベースを設け、ソフトウェア提
供者は提供するソフトウェアを一意に識別するソフトウ
ェアＩＤを該ソフトウェアに付与し、ソフトウェア使用
権販売者に予め単位回数または単位時間だけ使用する権
利である使用権を販売し、ソフトウェア使用権販売者は
自分を一意に識別する使用権販売者ＩＤとともに前記ソ
フトウェアＩＤ、前記使用権の合計数である使用権数を
前記使用権販売情報データベースに格納し、ソフトウェ
ア使用権販売者または第３者が提供するソフトウェアを
前記ソフトウェアＩＤとともにソフトウェア利用者に配
布し、ソフトウェア利用者は利用希望の前記ソフトウェ
アと前記使用権販売者ＩＤを選択し、予め設定した自端
末を一意に識別する被課金者ＩＤとともに前記ソフトウ
ェアＩＤと前記使用権者ＩＤをセンタに送信し、前記セ
ンタは前記ソフトウェアＩＤと前記使用権販売者ＩＤを
受信し、前記使用権販売情報データベース中の対応する
前記使用権数が０になっていない場合には、前記使用権
数を減算し、前記使用権数が０である場合には、その旨
をソフトウェア利用者に通知して通信を終了することを
要旨とする。

【０００６】また、本発明のソフトウェア使用権の流通
装置は、ソフトウェア使用権販売者用端末、ソフトウェ
ア利用者用端末およびセンタを接続するネットワーク
と、前記センタに設けられている使用権販売情報データ
ベースと、使用権販売者を一意に識別する使用権販売者
ＩＤとともに、ソフトウェアを一意に識別するソフトウ
ェアＩＤ、ソフトウェアを単位回数または単位時間だけ
使用する権利であり、ソフトウェア提供者から購入した
使用権の合計である使用権数を前記使用権販売情報デー
タベースに格納する前記ソフトウェア使用権販売者用端
末と、利用希望のソフトウェアと前記使用権販売者ＩＤ
を選択し、ソフトウェア利用者の予め設定した端末を一
意に識別する被課金者ＩＤとともに前記ソフトウェアＩ
Ｄと使用権販売者ＩＤを前記センタに送信するソフトウ
ェア利用者用端末と、前記ソフトウェアＩＤと使用権販
売者ＩＤを受信し、前記使用権販売情報データベースの
中の対応する前記使用権数が０になっていない場合に
は、前記使用権販売情報データベースの中の使用権数を
減算し、前記使用権数が０である場合には、その旨をソ
フトウェア利用者へ通知して通信を終了するセンタとを
有することを要旨とする。

【０００７】

【作用】本発明のソフトウェア使用権の流通方法および
装置では、ソフトウェア提供者が使用権販売者に対して
使用権数を販売し、使用権販売者はその使用権数だけ使
用権を販売する権利を取得し、使用権販売者はソフトウ
ェアＩＤ、課金情報および使用権数をセンタの使用権販
売情報データベースに設定し、ソフトウェア利用者がソ
フトウェアを使用する時、ネットワークを介してセンタ
に接続して、ソフトウェアＩＤ、被課金者ＩＤおよび使
用権販売者ＩＤをセンタに送信し、使用権販売情報デー
タベースに登録されている使用権販売者ＩＤの使用権数
を減算することによりソフトウェアを使用するときに使
用権販売者を選択することができる。

【０００８】

【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。

【０００９】図１は、本発明の一実施例に係わるソフト
ウェア使用権の流通方法を実施するシステムの全体構成
を示す図である。同図に示すシステムは、ソフトウェア
を使用するユーザの端末装置であるソフトウェア利用者
用端末装置１を有し、該端末装置１には使用したいソフ
トウェア１ａがあり、このソフトウェアには該ソフトウ
ェアを一意に識別するソフトウェアＩＤが設けられてい
る。また、端末装置１は前記ソフトウェア１ａを作動さ
せる装置であるパソコン＋ＯＳ／ＣＤプレーヤ１ｂを有
し、該装置１ｂから接続装置１ｃを介してネットワーク
３に接続され、該ネットワーク３から更にセンタ５に接
続されている。なお、ＣＤプレーヤは流通対象のソフト
ウェアがＣＤの場合に使用されるものである。

【００１０】センタ５には使用権販売情報データベース
７が設けられ、該使用権販売情報データベース７には図
示のように使用権販売者ＩＤに対応してソフトウェアＩ
Ｄ／曲目ＩＤ（ＣＤの場合）、課金情報、使用権数残高
等が蓄積されている。

【００１１】図２は、図１に示すシステムのソフトウェ
ア使用権の流通方法を示す説明図であるが、図１に示す
ものに加えて、ソフトウェアを提供するソフトウェア提
供者９および該ソフトウェア提供者９から提供されるソ
フトウェアを単位回数または単位時間だけ使用する権利
である使用権を購入し、販売するソフトウェア使用権販
売者用の端末であるソフトウェア使用権販売者用端末１
１が示されている。

【００１２】図１および図２において、ソフトウェア提
供者９はソフトウェア使用権販売者に使用権を販売する
（図２の点線（１）で示すように）。使用権販売者また
はセンタ５の運営者は端末を用いて使用権販売情報デー
タベース７に使用権販売者ＩＤ、ソフトウェアＩＤ、課
金情報、使用権数を登録する。但し、使用権販売者ＩＤ
に対応して、組織名、所在地等も登録する。それから、
ソフトウェア提供者９はソフトウェアＩＤとその他セン
タへ自動接続するソフトウェア等の必要な情報が入った
ソフトウェアをユーザであるソフトウェア利用者に配布
する。なお、この場合、センタ５を経由したオンライン
配布でもよい。

【００１３】そして、ソフトウェア利用者用端末装置１
でソフトウェアを使用する時には、配布されたソフトウ
ェアからソフトウェアＩＤ、端末装置１から予め設定さ
れた被課金者ＩＤ（ユーザＩＤを兼ねる）、ソフトウェ
ア利用者が選択して入力した使用権販売者ＩＤを取得
し、センタ５に送信する。センタ５の運営者は履歴情報
等に基づいてソフトウェア利用者へ課金処理するととも
に、使用権販売者に支払処理を行う。

【００１４】次に、流通ソフトウェアがアプリケーショ
ンソフトウェアである場合の作用を図１，２および図３
に示す流れ図を参照して説明する。

【００１５】ソフトウェア提供者９は予め提供するソフ
トウェアにソフトウェアＩＤを設定しておく。また、セ
ンタ５に設けられている使用権販売情報データベース７
には使用権販売者ＩＤ毎にそのソフトウェアＩＤと使用
権数（本実施例では、Ｘとする）を設定する。そのソフ
トウェアＩＤは全世界でそのソフトウェア種別に対して
一意に定められるものであり、例えばＡメーカのゲーム
ソフトＢの場合には、０００１−０００００００１２の
ようにメーカＩＤとソフト種別ＩＤからなる。

【００１６】なお、課金情報は、ソフトウェアの使用回
数や使用時間等の使用量に応じて課金金額を決める方法
であり、予め設定しておくものである。

【００１７】図３に示すように、ソフトウェア利用者が
ソフトウェアを使用する時には、配布されたソフトウェ
ア実体が入った媒体をソフトウェア利用者が端末装置１
にセットし、該媒体内に格納されているソフトウェア一
覧表を端末装置１に表示する。そして、ソフトウェア利
用者がその中で使用したいソフトウェアを指定すると、
端末装置１からセンタ５に自動的に接続し、指定された
ソフトウェアのソフトウェアＩＤ、被課金者ＩＤ（端末
装置１に接続されている接続装置１ｃ等に設定された端
末ＩＤまたはＩＣカード等に記録されているユーザＩＤ
またはそれらの組合せ等が被課金者ＩＤの例であり、予
め設定されているものとする）、およびユーザが入力し
た予め広告等で得た使用権販売者ＩＤをセンタ５に送信
する。

【００１８】センタ５では、図４に示すように、使用要
求を受信すると、使用権数の残高をチェックし、残高が
０より大きい場合には、センタ５の使用権販売情報デー
タベース７に記録されている使用権数残高を減算する
（すなわち、本実施例では、Ｘ−１とする）。その料金
はセンタ５の履歴情報等に基づいて後でカード、銀行引
き落し、請求書等の伝票としてユーザに渡されて回収さ
れる。また、使用権販売情報データベース７の使用権数
の残高が０の場合には、その旨ユーザに通知し、使用権
販売を停止して処理を終了する。

【００１９】なお、上述した処理においては、通信やソ
フトウェアに対して偽造、不正課金、不正使用等を防止
する暗号化等の適当な防御策が講じられてあるものとす
る。

【００２０】次に、図５を参照して、対象とするソフト
ウェアがＣＤの場合の処理について説明する。

【００２１】ＣＤ提供者は、予め提供するＣＤに前記ソ
フトウェアＩＤに対応する曲目ＣＤを設定しておく。ま
た、センタ５の使用権販売情報データベース７には使用
権販売者ＩＤ毎にその曲目ＩＤ、課金情報（本実施例で
は、１回の使用当たりＹ円という情報とする）、および
使用権数（本実施例では、Ｘとする）を設定する。

【００２２】そして、ユーザがＣＤを聞く場合には、図
５に示すように、ＣＤをＣＤプレーヤにセットし、ＣＤ
内に格納されている曲目一覧をＣＤプレーヤに表示す
る。ユーザはその中で使用したい曲目を指定すると、Ｃ
Ｄプレーヤからセンタ５に自動的に接続が行われ、その
曲目ＩＤ、被課金者ＩＤ（ＣＤプレーヤまたはＩＣカー
ドに記録されているものとする）、およびユーザが予め
広告等で得た使用権販売者ＩＤをセンタ５に送信する。

【００２３】センタ５では、前述した図４に示すよう
に、使用要求を受信すると、使用権数の残高をチェック
し、残高が０より大きい場合には、センタ５の使用権販
売情報データベース７に記録されている使用権数残高を
減算する（すなわち、本実施例では、Ｘ−１とする）。
その料金はセンタ５の履歴情報等に基づいて後でカー
ド、銀行引き落し、請求書等の伝票としてユーザに渡さ
れて回収される。また、使用権販売情報データベース７
の使用権数の残高が０の場合には、その旨ユーザに通知
し、使用権販売を停止して処理を終了する。

【００２４】なお、上述した処理においては、上述と同
様に、通信やソフトウェアに対して偽造、不正課金、不
正使用等を防止する暗号化等の適当な防御策が講じられ
てあるものとする。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ソフトウェアを使用する時にネットワークを介してセン
タに接続し、その場で使用権販売者を選択し、選択され
た使用権販売者の有する課金情報に応じて課金するの
で、ユーザはソフトウェア使用時に最も有利な条件でソ
フトウェア利用権を選択することができ、ソフトウェア
使用権の流通性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係わるソフトウェア使用権
の流通方法を実施するシステムの全体構成を示す図であ
る。

【図２】図１に示すシステムのソフトウェア使用権の流
通方法を示す説明図である。

【図３】ソフトウェアがアプリケーションソフトウェア
である場合のセンタと端末装置との間の通信手順を示す
流れ図である。

【図４】センタの動作を示すフローチャートである。

【図５】ソフトウェアがＣＤである場合のセンタと端末
装置との間の通信手順を示す流れ図である。

【符号の説明】

１ ソフトウェア利用者用端末装置 ３ ネットワーク ５ センタ ７ 使用権販売情報データベース １１ ソフトウェア使用権販売者用端末

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 センタおよび端末を介してソフトウェア
   使用権販売者およびソフトウェア利用者をネットワーク
   で接続し、 前記センタに使用権販売情報データベースを設け、 ソフトウェア提供者は提供するソフトウェアを一意に識
   別するソフトウェアＩＤを該ソフトウェアに付与し、ソ
   フトウェア使用権販売者に予め単位回数または単位時間
   だけ使用する権利である使用権を販売し、 ソフトウェア使用権販売者は自分を一意に識別する使用
   権販売者ＩＤとともに前記ソフトウェアＩＤ、前記使用
   権の合計数である使用権数を前記使用権販売情報データ
   ベースに格納し、ソフトウェア使用権販売者または第３
   者が提供するソフトウェアを前記ソフトウェアＩＤとと
   もにソフトウェア利用者に配布し、 ソフトウェア利用者は利用希望の前記ソフトウェアと前
   記使用権販売者ＩＤを選択し、予め設定した自端末を一
   意に識別する被課金者ＩＤとともに前記ソフトウェアＩ
   Ｄと前記使用権者ＩＤをセンタに送信し、 前記センタは前記ソフトウェアＩＤと前記使用権販売者
   ＩＤを受信し、前記使用権販売情報データベース中の対
   応する前記使用権数が０になっていない場合には、前記
   使用権数を減算し、前記使用権数が０である場合には、
   その旨をソフトウェア利用者に通知して通信を終了する
   ことを特徴とするソフトウェア使用権の流通方法。
2. 【請求項２】 ソフトウェア使用権販売者用端末、ソフ
   トウェア利用者用端末およびセンタを接続するネットワ
   ークと、 前記センタに設けられている使用権販売情報データベー
   スと、 使用権販売者を一意に識別する使用権販売者ＩＤととも
   に、ソフトウェアを一意に識別するソフトウェアＩＤ、
   ソフトウェアを単位回数または単位時間だけ使用する権
   利であり、ソフトウェア提供者から購入した使用権の合
   計である使用権数を前記使用権販売情報データベースに
   格納する前記ソフトウェア使用権販売者用端末と、 利用希望のソフトウェアと前記使用権販売者ＩＤを選択
   し、ソフトウェア利用者の予め設定した端末を一意に識
   別する被課金者ＩＤとともに前記ソフトウェアＩＤと使
   用権販売者ＩＤを前記センタに送信するソフトウェア利
   用者用端末と、 前記ソフトウェアＩＤと使用権販売者ＩＤを受信し、前
   記使用権販売情報データベースの中の対応する前記使用
   権数が０になっていない場合には、前記使用権販売情報
   データベースの中の使用権数を減算し、前記使用権数が
   ０である場合には、その旨をソフトウェア利用者へ通知
   して通信を終了するセンタとを有することを特徴とする
   ソフトウェア使用権の流通装置。