JPH075677A - ホトマスクの修正方法 - Google Patents

ホトマスクの修正方法

Info

Publication number
JPH075677A
JPH075677A JP1499894A JP1499894A JPH075677A JP H075677 A JPH075677 A JP H075677A JP 1499894 A JP1499894 A JP 1499894A JP 1499894 A JP1499894 A JP 1499894A JP H075677 A JPH075677 A JP H075677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shifter
residual defect
defect portion
defect
photomask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP1499894A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Jinbo
秀之 神保
Katsuhiro Takushima
克宏 宅島
Taro Saito
太郎 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP1499894A priority Critical patent/JPH075677A/ja
Publication of JPH075677A publication Critical patent/JPH075677A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 残留欠陥の除去に伴う新たな欠陥を生じるこ
とがなく、信頼性の高いホトマスクの修正方法を提供す
る。 【構成】 位相シフトマスクのシフタ残留欠陥部25に
Ga−FIB26を照射してGaイオンを注入する工程
と、そのGaイオン注入領域27にレーザ光28を照射
してシフタ残留欠陥部25を蒸発除去する工程とを施
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホトマスクの修正方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のようなものがあった。 (1)「位相シフトマスク修正におけるFIBミリング
レートの最適化」細野邦博 外4名 30p−NA−1
2 1992年春の応用物理学会講演会予稿集 (2)特開平4−128758号公報 上記の文献に開示されるように、従来、位相シフトマス
クのシフタ残留欠陥修正方法としては、FIB(Foc
used Ion Beam)を用いる方法、レーザ光
を用いる方法等が報告されている。
【0003】図3は、上記文献(1)に示される従来の
FIB(Focused IonBeam)を用いた位
相シフトマスクのシフタ残留欠陥修正工程断面図であ
る。まず、図3(a)に示すように、シフタ欠陥修正に
用いる位相シフトマスクは、透明基板(SiO2 )1上
にシフタ(SiO2 )2を形成し、そのシフタ2上にC
r膜3を形成するようにしている。ここで、シフタ残り
が生じ、シフタ欠陥部4が存在しているものとする。
【0004】そこで、そのシフタ欠陥部4を除去するた
めに、図3(b)に示すように、シフタ欠陥部4にノボ
ラック系レジスト5を塗布する。次に、図3(c)に示
すように、Ga−FIB6を照射してノボラック系レジ
スト5ごとシフタ欠陥部4を除去する。すると、図3
(d)に示すように、シフタ欠陥部4は除去されるが、
透明基板1にGaイオンが注入され、Gaイオン注入領
域7が形成される。
【0005】図4は上記文献(2)に示される従来の位
相シフトマスクのシフタ残留欠陥修正工程断面図であ
る。まず、図4(a)に示すように、透明基板11にC
r膜12と位相シフト層13が形成される。つまり、シ
フタ上置き型の位相シフトマスクが形成されており、そ
こに、透明突起状欠陥部14,15が存在する。
【0006】次いで、図4(b)に示すように、その透
明突起状欠陥部14,15を有する位相シフトマスク上
に、着色感光材を塗布し、加熱乾燥し、着色感光材層1
6を形成する。次に、透明突起状欠陥部14,15は、
欠陥検査装置により前もってその位置と大きさを検出し
ておき、図4(c)に示すように、スポット露光機によ
り、透明突起状欠陥部14,15の位置と大きさに露光
用光束17の大きさを合わせ、透明突起状欠陥部14,
15の感光材層のみを部分的に露光する。
【0007】次に、図4(d)に示すように、現像液で
現像することによって、透明突起状欠陥部14,15の
着色層18,19のみを残して、他の感光材層を除去し
て、基板を乾燥して溶剤分を除去する。次いで、図4
(e)に示すように、Nd:YAGレーザ欠陥修正装置
により、透明突起状欠陥部14,15上の着色層18,
19にレーザ光20を照射して、着色層18,19を加
熱し、着色層18,19と共に透明突起状欠陥部14,
15を蒸発除去することにより、図4(f)に示すよう
な、欠陥が修正された位相シフトマスクを得ることがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上述べた上
記文献(1)に示されたシフタ残留欠陥修正方法は、 (1)欠陥除去を行った領域には、Ga−FIBによっ
てGaイオンが注入され、Gaイオン注入領域が形成さ
れるため、ガラス基板の透過率が低下するという問題が
発生する。そのため、FIBによる修正の後、Nd:Y
AGレーザ光を用いて、ガラス基板に注入されたGaイ
オンを蒸発させる必要がある。
【0009】(2)また、レジストの塗布、乾燥、Ga
−FIB照射、Nd:YAGレーザ光によるGaイオン
の蒸発、基板の洗浄等のプロセスが必要になり、修正工
程が複雑化してしまう。 (3)更に、シフタ欠陥部へのレジスト膜の蒸着、及び
レジストを塗布することは難しく、修正精度が悪くな
る。つまり、高精度を維持できないといった問題があ
る。
【0010】上記文献(2)に示されたシフタ残留欠陥
修正方法は、 (1)透明突起状欠陥部を有する位相シフトマスク上に
着色感光材を塗布し、加熱乾燥し、着色感光材層を形成
する。また、スポット露光機により、透明突起状欠陥部
の位置と大きさに露光用光束の大きさを合わせ、透明突
起状欠陥部の感光材層のみを部分的に露光する。更に、
現像液で現像することによって、透明突起状欠陥部の着
色層のみを残して、他の感光材層を除去して、基板を乾
燥して溶剤分を除去する。次いで、Nd:YAGレーザ
欠陥修正装置により、透明突起状欠陥部上の着色層にレ
ーザ光を照射して、着色層を加熱し、この着色層と共に
透明突起状欠陥部を蒸発除去するといった複雑な修正工
程が必要になる。
【0011】(2)位相シフトマスクに着色層を新たに
塗布する必要があるため、新たにマスクの欠陥(異物)
が残留する可能性があるという問題点がある。更に、上
記した従来の方法では、レーザ照射部のシフタ又はCr
は全てが蒸発によって除去されるのでなく、一部が、そ
の近くに飛び散り、付着してしまい、新たな欠陥を発生
させるという問題があった。
【0012】本発明は、上記問題点を除去するために、
残留欠陥の除去に伴う新たな欠陥を生じることがなく、
信頼性の高いホトマスクの修正方法を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ホトマスクの修正方法において、 (A)位相シフトマスクのシフタ残留欠陥部にGa−F
IBを照射してGaイオンを注入する工程と、該Gaイ
オン注入領域にレーザ光を照射して前記シフタ残留欠陥
部を蒸発除去する工程とを施すようにしたものである。
【0014】(B)透明基板上に導電膜を形成し、該導
電膜上にシフタを形成し、該シフタ上に遮光膜を形成す
るシフタ下置き型ブランクスを形成する工程と、該シフ
タ下置き型ブランクスにおけるエッジを有するシフタ残
留欠陥部にレーザ光を照射して前記シフタ残留欠陥部を
蒸発除去する工程とを施すようにしたものである。 (C)ホトマスクの残留欠陥部に保護膜を形成する工程
と、前記残留欠陥部にレーザ光を照射して該残留欠陥部
を除去する工程と、残った保護膜の剥離及び洗浄を行う
工程とを施すようにしたものである。
【0015】
【作用】本発明によれば、上記したように、位相シフト
マスクのシフタ残留欠陥部にGa−FIBを照射してG
aイオンを注入し、該Gaイオン注入領域を光吸収物質
が存在する領域となし、そこに、レーザ光(Nd:YA
Gレーザ光)を照射することにより、光エネルギーを熱
エネルギーに変換し、シフタ残留欠陥部を蒸発、除去す
る。
【0016】また、透明基板上にシフタ下置き型ブラン
クスを形成し、そのシフタ下置き型ブランクスにおける
エッジを有するシフタ残留欠陥部にレーザ光を照射して
光エネルギーを熱エネルギーに変換し、シフタ残留欠陥
部を蒸発除去する。更に、ホトマスクの残留欠陥部に保
護膜を形成し、該残留欠陥部にレーザ光を照射して該残
留欠陥部を除去し、残った保護膜の剥離及び洗浄を行
い、前記残留欠陥部の除去時に飛散した破片を、保護膜
とともに除去する。
【0017】したがって、残留欠陥部の除去に伴う新た
な欠陥を生じることがなく、信頼性の高いホトマスクを
得ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照しな
がら詳細に説明する。なお、各図は、これらの発明が理
解できる程度に、各構成成分の寸法、形状及び配置関係
を概略的に示してあるにすぎない。また、以下の説明で
は、特定の材料及び条件を用いて説明するが、これらの
材料及び条件は、単なる好適例にすぎず、従って、何ら
これに限定されるものではない。
【0019】図1は本発明の第1の実施例を示す位相シ
フトマスクにおけるシフタ残留欠陥修正工程断面図であ
る。この実施例においては、シフタ欠陥修正に用いる位
相シフトマスクは、透明基板(石英)/導電膜/シフタ
(SOG)/Cr膜構造のブランクス、つまり、シフタ
下置き型のブランクスを用いる。
【0020】図1(a)に示すように、透明基板21上
にエッチングストッパ及び電荷の蓄積を防止するための
導電膜22を形成し、この導電膜22上にシフタ23が
形成され、そのシフタ23上にCr膜24が形成された
透明基板21/導電膜22/シフタ23/Cr膜24構
造のブランクスを用い、レベンソンタイプのライン&ス
ペースを形成した。ここで、シフタ23の間にシフタ残
留欠陥部25が存在する。
【0021】そこで、シフタ残留欠陥部25は、欠陥検
査装置により前もって、その位置と大きさを検出してお
き、図1(b)に示すように、シフタ残留欠陥部25
に、FIB装置(SIR−1000:セイコー電子工業
製)のGaイオンビーム26で、3.0×3.0μm□
の領域に、3.1×1017(ions/cm2 )Gaイ
オンを注入し、Gaイオン注入領域27を形成した。な
お、Gaイオンビームの条件は、Vacc =20kV、I
p=121pAで実施した。
【0022】次いで、図1(c)に示すように、Gaイ
オン注入領域27と同面積(3.0×3.0μm□)
に、DRS−II(Quantronix社製)のNd:
YAGレーザ光28(528nm)を用いてレーザ光を
照射した。なお、レーザ光28のパワーは3,5,7,
10,15(mW)で実施した。すると、図1(d)に
示すように、シフタ残留欠陥部25が除去され、シフタ
残留欠陥修正部29は設計通りに修正された。
【0023】図2にレーザ光28のパワーが3mWでシ
フタ残留欠陥部が除去され、シフタ残留欠陥修正部29
が形成された状態を示す。図2において、ハッチング
は、断面部を表すのではなく、特定の領域を強調したも
のである。このように、Gaイオンをシフタ残留欠陥部
25に注入することにより、低パワーのレーザ光でシフ
タ残留欠陥部25が蒸発、除去されることが分かる。
【0024】なお、この実施例では、上記したように、
シフタ下置き型のブランクスとしたが、これに限定され
るものではなく、シフタ上置き型のブランクスに適用す
るようにしてもよい。図5は本発明の第2実施例を示す
位相シフトマスクにおけるシフタ残留欠陥修正工程断面
図である。
【0025】この実施例においては、前記実施例と同様
に、シフタ欠陥修正に用いた位相シフトマスクは、透明
基板/導電膜/シフタ/Cr膜構造のブランクス(シフ
タ下置き型)を用いて行った。まず、図5(a)に示す
ように、透明基板31/導電膜32/シフタ33/Cr
膜34構造のブランクスを用い、レベンソンタイプのラ
イン&スペースを形成した。ここで、孤立のシフタ残留
欠陥部35と、シフタエッジ残り部36をシフタ残留欠
陥として修正を行う。
【0026】次に、図5(b)に示すように、孤立のシ
フタ残留欠陥部35及びシフタエッジ残り部36に、D
RS−II(Quantronix社製)のNd:YAG
レーザ(528nm)を用いてレーザ光37を照射し
た。すると、図5(c)に示すように、孤立のシフタ残
留欠陥部35及びシフタエッジ残り部36のシフタ残留
欠陥部を除去することができる。
【0027】このように、レーザ光37を照射し、孤立
のシフタ残留欠陥部35を蒸発、除去した結果を図6に
示す。図6において、ハッチングは、断面部を表すので
はなく、平面的に見た時の特定の領域を強調したもので
ある。ここで、シフタ下置きタイプにおいて、エッジを
含まないシフタ残留欠陥部としてのシフタ部にレーザ光
を照射した場合は、そのシフタ部の材質がSiO2 であ
るため、レーザ光を透過してしまい、そのシフタ部の蒸
発除去を行うことができない。
【0028】図6(a)においては、透明基板31上に
導電膜32を形成し、その導電膜32上にシフタ33、
その上にCr膜34が形成され、孤立のシフタ残留欠陥
部(1μm×1μm□)35はエッジを有している。こ
のような場合には、エッジを有する孤立のシフタ残留欠
陥部35にレーザ光を照射すると、レーザ光は熱に変換
されて、孤立のシフタ残留欠陥部35を蒸発させ、図6
(b)に示すように除去することができる。
【0029】ここで、レーザ光が透明基板を透過するこ
となく、熱に変換されるのは、シフタ残留欠陥部がエッ
ジを有していることと、導電膜が存在することに依存し
ているものと思われる。このように、構成することによ
り、従来のように、レジストや着色層を新たに塗布する
必要がなく、またこれに伴う新たな欠陥を生じることが
なく、しかも、極めて簡単にエッジを有するシフタ残留
欠陥部を除去することができ、その効果は著大である。
【0030】図7は本発明の第3の実施例を示す位相シ
フトマスクにおけるシフタ残留欠陥修正工程断面図であ
る。この実施例においては、前記実施例と同様に、シフ
タ欠陥修正に用いた位相シフトマスクは、Cr膜44/
シフタ43/導電膜42/透明基板41構造のブランク
ス(シフタ下置き型)(HOYA製)を用いて行った。
【0031】まず、上記構造のマスクブランクスを用
い、EB(電子ビーム)リソグラフィ、エッチング等に
より、パターン付きの位相シフトマスクを作製した。こ
のとき、修正テスト用の欠陥に相当するパターンを入れ
ておき、図7(a)に示すように、シフタ欠陥部45を
設けた。次に、このマスク上に、図7(b)に示すよう
に、保護膜としてホトレジスト膜46〔OFPR−80
0(東京応化)〕を0.7μm厚に回転塗布した。
【0032】次に、これをレーザ修正装置DRS−II
(Quantronix社製)にセットし、図7(c)
に示すように、シフタ欠陥部45に相当する部分に、N
d:YAGレーザ光47の照射を行った。すると、図7
(d)に示すように、シフタ欠陥部45上のホトレジス
ト膜46ごとに除去された。しかし、この部分を顕微鏡
により観察すると、周辺に小さな破片48が飛び散って
いるのが見られた。
【0033】次に、図7(e)に示すように、これを濃
硫酸と過酸化水素水の混合液により洗浄した。純水でリ
ンスした後、再び先の部分を観察すると、小さな破片4
8は除去されており、欠陥がきれいに修正できていた。
ここで、上記第3実施例のように、ホトレジスト膜を用
いず、直接に欠陥部をレーザ光による照射により除去す
る比較例について図8を用いて説明する。
【0034】まず、図8(a)に示すように、透明基板
41/導電膜42/シフタ43/Cr膜44構造のブラ
ンクス(シフタ下置き型)(HOYA製)を用意した。
次に、図8(b)に示すように、シフタ欠陥部45に直
接にレーザ光47を照射した。しかし、この部分を顕微
鏡により観察すると、図8(c)に示すように、周辺に
小さな破片49が飛び散っているのが見られた。
【0035】そこで、上記第3実施例と同様に、濃硫酸
と過酸化水素水の混合物により、洗浄・純水によりリン
スした。その結果、修正部を観察すると、図8(d)に
示すように、周辺部に破片49が残ったままであった。
この破片は超高圧水洗浄・スクラブ洗浄でも除去できな
かった。図9は本発明の第4実施例を示す位相シフトマ
スクにおけるシフタ残留欠陥修正工程断面図である。
【0036】この実施例においては、ハーフトーン型位
相シフトマスク、つまり、薄いCrの上にシフタ(SO
G)が形成されているマスクを用いる。まず、図9
(a)に示すように、シフタ(SOG)53/Cr膜5
2/透明基板(石英)51構造のブランクス(シフタ上
置き型)(HOYA製)を用意し、EB(電子ビーム)
リソグラフィ・エッチング等により、パターン及びシフ
タ欠陥部54を形成した。
【0037】次に、このマスク上に、図9(b)に示す
ように、保護膜としてホトレジスト膜55〔OFPR−
800(東京応化)〕を0.7μm厚に回転塗布した。
次に、これをレーザ修正装置DRS−II(Quantr
onix社製)にセットし、図9(c)に示すように、
パターン及びシフタ欠陥部54に相当する部分にレーザ
光56の照射を行った。
【0038】すると、図9(d)に示すように、シフタ
欠陥部54上のホトレジスト膜55ごとに除去された。
しかし、この部分を顕微鏡により観察すると、周辺に小
さな破片57が飛び散っているのが見られた。次に、図
9(e)に示すように、これを濃硫酸と過酸化水素水の
混合液により洗浄した。純水でリンスした後、再び先の
部分を観察すると、小さな破片57は除去されており、
欠陥がきれいに修正できていた。
【0039】ここで、上記第4実施例のように、ホトレ
ジスト膜を用いず、直接に欠陥部をレーザ光による照射
により除去する比較例について図10を用いて説明す
る。まず、図10(a)に示すように、シフタ(SO
G)53/Cr膜52/透明基板(石英)51構造のブ
ランクス(シフタ上置き型)(HOYA製)を用意し、
EB(電子ビーム)リソグラフィ・エッチング等によ
り、パターン及びシフタ欠陥部54を形成した。
【0040】次に、図10(b)に示すように、パター
ン及びシフタ欠陥部54に直接レーザ光56を照射し
た。しかし、この部分を顕微鏡により観察すると、図1
0(c)に示すように、周辺に小さな破片58が飛び散
っているのが見られた。そこで、上記第4実施例と同様
に、濃硫酸と過酸化水素水の混合物により、洗浄・純水
によりリンスした。その結果、修正部を観察すると、図
10(d)に示すように、周辺部に小さな破片58が残
ったままであった。この破片は超高圧水洗浄・スクラブ
洗浄でも除去できなかった。
【0041】図11は本発明の第5実施例を示すホトマ
スクにおける残留欠陥修正工程断面図である。この実施
例においては、通常のCrマスクを用いた。まず、図1
1(a)に示すように、Cr膜62/透明基板(石英)
61構造のブランクス(シフタ上置き型)(HOYA
製)を用意し、EB(電子ビーム)リソグラフィ・エッ
チング等により、パターン及びCr欠陥部63を形成し
た。
【0042】次に、このマスク上に、図11(b)に示
すように、保護膜としてホトレジスト膜64〔OFPR
−800(東京応化)〕を0.7μm厚に回転塗布し
た。次に、これをレーザ修正装置DRS−II(Quan
tronix社製)にセットし、図11(c)に示すよ
うに、Cr欠陥部63に相当する部分に、レーザ光65
の照射を行った。
【0043】すると、図11(d)に示すように、Cr
欠陥部63上のホトレジスト膜64ごとに除去された。
しかし、この部分を顕微鏡により観察すると、周辺に小
さな破片66が飛び散っているのが見られた。次に、図
11(e)に示すように、これを濃硫酸と過酸化水素水
の混合液により洗浄した。純水でリンスした後、再び先
の部分を観察すると、小さな破片66は除去されてお
り、欠陥がきれいに修正できていた。
【0044】ここで、上記第5実施例のように、ホトレ
ジスト膜を用いず、直接に欠陥部をレーザ光による照射
により除去する比較例について図12を用いて説明す
る。まず、図12(a)に示すように、Cr膜62/透
明基板(石英)61構造のブランクス(シフタ上置き
型)(HOYA製)を用意し、EB(電子ビーム)リソ
グラフィ・エッチング等により、パターン及びCr欠陥
部63を形成した。
【0045】次に、図12(b)に示すように、Cr欠
陥部63に直接にレーザ光65を照射した。しかし、こ
の部分を顕微鏡により観察すると、図12(c)に示す
ように、周辺に小さな破片66が飛び散っているのが見
られた。そこで、上記第5実施例と同様に、濃硫酸と過
酸化水素水の混合物により、洗浄・純水によりリンスし
た。その結果、修正部を観察すると、図12(d)に示
すように、周辺部に破片66が残ったままであった。こ
の破片は超高圧水洗浄・スクラブ洗浄でも除去できなか
った。
【0046】図13は本発明の第6実施例を示す位相シ
フトマスクにおけるシフタ残留欠陥修正工程断面図であ
る。この実施例においては、前記実施例と同様に、シフ
タ欠陥修正に用いた位相シフトマスクは、Cr膜74/
シフタ73/導電膜72/透明基板71構造のブランク
ス(シフタ下置き型)(HOYA製)を用いて行った。
【0047】まず、上記構造のマスクブランクスを用
い、EB(電子ビーム)リソグラフィ、エッチング等に
よりパターン付きの位相シフトマスクを作製した。この
時、修正テスト用の欠陥部に相当するパターンを入れて
おき、図13(a)に示すように、シフタ欠陥部75を
設けた。次いで、このマスクをDEM451(日電アネ
ルバ社製)にセットし、CF4ガスを用い、図13
(b)に示すように、基板上にプラズマ重合膜76を形
成した。
【0048】次に、これをレーザ修正装置DRS−II
(Quantronix社製)にセットし、図13
(c)に示すように、シフタ欠陥部75に相当する部分
に、レーザ光77の照射を行った。すると、図13
(d)に示すように、シフタ欠陥部75はその上のプラ
ズマ重合膜76ごとに除去された。しかし、この部分を
顕微鏡により観察すると、周辺に小さな破片78が飛び
散っているのが見られた。
【0049】次に、図13(e)に示すように、等方性
の高い条件でO2 アッシングを行い、その後洗浄した。
レーザ修正部周辺に飛び散った小さな破片などは見られ
なかった。今回はたまたまセットされていたCF4 ガス
を用いて膜を形成したので、O2アッシングの工程が入
ったが、重合に用いるガスをうまく選択することによ
り、O2 アッシングを含まない工程が可能である。
【0050】また、上記実施例では、遮光膜としてCr
膜を用いたが、これに限定されるものではない。更に、
遮光膜パターンは、ライン&スペースパターンを示した
が、他の形状のホールパターンであっても差し支えな
い。なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、そ
れらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0051】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)残留欠陥部の除去に伴う新たな欠陥を生じること
がなく、信頼性の高いホトマスクを得ることができる。
【0052】(2)FIB及びレーザ光、又はレーザ光
のみによる修正による簡単な工程でもって、シフタ欠陥
部を正確に修正することができる。 (3)レジストや着色層を用いないFIB及びレーザ光
によるシフタ欠陥部の修正方法では、レジストや着色層
を新たに塗布する必要がなく、またこれに伴う新たな欠
陥を生じることがなく、しかも、極めて簡単にエッジを
有するシフタ残留欠陥部を除去することができる。
【0053】(4)FIB及びレーザ光によるシフタ残
留欠陥除去方法では、シフタ残留欠陥部の形状に関係な
く、修正が可能である。 (5)更に、シフタ下置き型ブランクスにおけるレーザ
光のみによるエッジを有するシフタ残留欠陥除去方法で
は、特別な工程を用いず、極めて簡単な工程により、確
実にシフタ残留欠陥を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す位相シフトマスク
におけるシフタ残留欠陥修正工程断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例により欠陥部が除去され
たシフタ残留欠陥修正部の一例を示す斜視図である。
【図3】従来の位相シフトマスクのシフタ残留欠陥修正
工程断面図である。
【図4】従来の他の位相シフトマスクのシフタ残留欠陥
修正工程断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す位相シフトマスク
におけるシフタ残留欠陥修正工程断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例により除去されるシフタ
残留欠陥修正部の一例を示す平面図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す位相シフトマスク
におけるシフタ残留欠陥修正工程断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例に対する比較例を示す位
相シフトマスクにおけるシフタ残留欠陥修正工程断面図
である。
【図9】本発明の第4の実施例を示す位相シフトマスク
におけるシフタ残留欠陥修正工程断面図である。
【図10】本発明の第4の実施例に対する比較例を示す
位相シフトマスクにおけるシフタ残留欠陥修正工程断面
図である。
【図11】本発明の第5実施例を示すホトマスクにおけ
る残留欠陥修正工程断面図である。
【図12】本発明の第5の実施例に対する比較例を示す
ホトマスクにおける残留欠陥修正工程断面図である。
【図13】本発明の第6の実施例を示す位相シフトマス
クにおけるシフタ残留欠陥修正工程断面図である。 21,31,41,51,61,71 透明基板 22,32,42,72 導電膜 23,33,43,53,73 シフタ 24,34,44,52,62,74 Cr膜 25 シフタ残留欠陥部 26 Gaイオンビーム 27 Gaイオン注入領域 28,37,47,56,65,77 Nd:YAG
レーザ光 29 シフタ残留欠陥修正部 35 孤立のシフタ残留欠陥部 36 シフタエッジ残り部 45,54,75 シフタ欠陥部 46,55,64 ホトレジスト膜 48,49,57,58,66,78 小さな破片 63 Cr欠陥部 76 プラズマ重合膜

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)位相シフトマスクのシフタ残留欠陥
    部にGa−FIBを照射してGaイオンを注入する工程
    と、(b)該Gaイオン注入領域にレーザ光を照射して
    前記シフタ残留欠陥部を蒸発除去する工程とを施すこと
    を特徴とするホトマスクの修正方法。
  2. 【請求項2】(a)透明基板上に導電膜を形成し、該導
    電膜上にシフタを形成し、該シフタ上に遮光膜を形成す
    るシフタ下置き型ブランクスを形成する工程と、(b)
    該シフタ下置き型ブランクスにおけるエッジを有するシ
    フタ残留欠陥部にレーザ光を照射して前記シフタ残留欠
    陥部を蒸発除去する工程とを施すことを特徴とするホト
    マスクの修正方法。
  3. 【請求項3】 前記シフタ残留欠陥部は孤立のシフタ残
    留欠陥部である請求項2記載のホトマスクの修正方法。
  4. 【請求項4】 前記シフタ残留欠陥部はシフタエッジ残
    り部である請求項2記載のホトマスクの修正方法。
  5. 【請求項5】(a)ホトマスクの残留欠陥部に保護膜を
    形成する工程と、(b)前記残留欠陥部にレーザ光を照
    射して該残留欠陥部を除去する工程と、(c)残った保
    護膜の剥離及び洗浄を行う工程とを施すことを特徴とす
    るホトマスクの修正方法。
  6. 【請求項6】 前記ホトマスクが位相シフトマスクであ
    り、残留欠陥がシフタであることを特徴とする請求項5
    記載のホトマスクの修正方法。
  7. 【請求項7】 前記ホトマスクがハーフトーン型位相シ
    フトマスクであり、残留欠陥がシフタとCrの二層構造
    からなることを特徴とする請求項5記載のホトマスクの
    修正方法。
  8. 【請求項8】 前記ホトマスクが遮光パターンのみで形
    成されるマスクであり、残留欠陥もその遮光材料である
    ことを特徴とする請求項5記載のホトマスクの修正方
    法。
  9. 【請求項9】 前記保護膜をホトレジストの回転塗布に
    より形成することを特徴とする請求項5記載のホトマス
    クの修正方法。
  10. 【請求項10】 前記保護膜の剥離を硫酸と過酸化水素
    水の混合液で行うことを特徴とする請求項5記載のホト
    マスクの修正方法。
  11. 【請求項11】 前記保護膜をプラズマ重合により形成
    することを特徴とする請求項5記載のホトマスクの修正
    方法。
JP1499894A 1993-03-17 1994-02-09 ホトマスクの修正方法 Withdrawn JPH075677A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1499894A JPH075677A (ja) 1993-03-17 1994-02-09 ホトマスクの修正方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-56260 1993-03-17
JP5626093 1993-03-17
JP1499894A JPH075677A (ja) 1993-03-17 1994-02-09 ホトマスクの修正方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH075677A true JPH075677A (ja) 1995-01-10

Family

ID=26351059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1499894A Withdrawn JPH075677A (ja) 1993-03-17 1994-02-09 ホトマスクの修正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH075677A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1079273A3 (en) * 1999-08-27 2001-05-02 Lucent Technologies Inc. Mask repair
JP2003084422A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Toppan Printing Co Ltd ハーフトーン型位相シフトマスクの修正方法及び位相シフトマスク及びその製造方法
US20110115129A1 (en) * 2008-07-09 2011-05-19 Fei Company Method and Apparatus for Laser Machining

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1079273A3 (en) * 1999-08-27 2001-05-02 Lucent Technologies Inc. Mask repair
US6368753B1 (en) * 1999-08-27 2002-04-09 Agere Systems Guardian Corp. Mask repair
JP2003084422A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Toppan Printing Co Ltd ハーフトーン型位相シフトマスクの修正方法及び位相シフトマスク及びその製造方法
US20110115129A1 (en) * 2008-07-09 2011-05-19 Fei Company Method and Apparatus for Laser Machining
US8853592B2 (en) * 2008-07-09 2014-10-07 Fei Company Method for laser machining a sample having a crystalline structure
US10493559B2 (en) 2008-07-09 2019-12-03 Fei Company Method and apparatus for laser machining

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10161293A (ja) フォトマスクの残留欠陥修正方法
JP2001249440A (ja) ガリウム染色およびフェムト秒剥離を使用する石英欠陥除去
US7576340B2 (en) Focused ion beam processing method
US5981110A (en) Method for repairing photomasks
CN1304904C (zh) 使用无定形碳层改善光栅制造的方法
US20060093925A1 (en) Method for repairing opaque defects in photolithography masks
US6030731A (en) Method for removing the carbon halo caused by FIB clear defect repair of a photomask
JPH06301195A (ja) 位相シフトフォトマスクの修正方法
US6368753B1 (en) Mask repair
KR100305488B1 (ko) 마스크결함수정방법,마스크및집적회로제조방법
JPH075677A (ja) ホトマスクの修正方法
US20060199082A1 (en) Mask repair
JPH07295204A (ja) 位相シフトマスクの修正方法
KR0141147B1 (ko) 포토마스크의 결함수정방법
KR100230389B1 (ko) 포토마스크의 결함 수정방법
US6627363B1 (en) Utilizing vacuum ultraviolet (VUV) exposure to remove halos of carbon deposition in clear reticle repair
JPH05333534A (ja) 位相シフト・マスクの欠陥修正方法
KR100298175B1 (ko) 포토마스크제조방법
JP4806877B2 (ja) ハーフトーン型位相シフトマスクの修正方法
KR100585057B1 (ko) 포토마스크의 결함 수정 방법_
KR100854459B1 (ko) 포토마스크의 결함 수정방법
KR20090038142A (ko) 포토마스크의 결함 수정 방법
JPH08297358A (ja) 位相シフトフォトマスクの製造方法
JP3484557B2 (ja) 位相シフトフォトマスクの製造方法
JPH04288542A (ja) 位相シフトマスクおよびその修正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010508