JPH075661B2 - パージ容器における樹脂の処理方法 - Google Patents

パージ容器における樹脂の処理方法

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JPH075661B2
JPH075661B2 JP63104440A JP10444088A JPH075661B2 JP H075661 B2 JPH075661 B2 JP H075661B2 JP 63104440 A JP63104440 A JP 63104440A JP 10444088 A JP10444088 A JP 10444088A JP H075661 B2 JPH075661 B2 JP H075661B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は樹脂をパージ容器中で処理する水方法(water
method)に関し、より詳細には、触媒を失活させながら
粒状、低圧重合させた低密度エチレン−炭化水素ポリマ
ーから未重合のガス状炭化水素を除去する方法に関す
る。
従来の技術 エチレン等のオレフィンを重合条件下で遷移金属化合
物、例えば四塩化チタンから成る触媒及び助触媒或は活
性剤、例えばトリエチルアルミニウム等の有機金属化合
物に接触させることによって重合させ得ることは昔から
知られている。このタイプの触媒は一般にチーグラー触
媒と呼ばれている。
低密度エチレンポリマー(すなわち、約0.94g/cc及びそ
れより低い密度を有するエチレンポリマー)は、従来商
業的には攪拌式の細長い管形反応装置において遊離基開
始剤を用いて溶媒を存在させずにエチレンを高圧(すな
わち、圧力15,000psi(1,100kg/cm2)及びそれ以上)単
独重合させて作られてきた。最近、従来の高圧プロセス
に比較して有意の利点を有する低密度エチレンポリマー
を製造する低圧プロセスが開発された。かかる低圧プロ
セスの1つは譲受人共通の米国特許4,302,565号に開示
されており、該米国特許の開示内容を本明細書中に援用
する。このような低圧プロセスによって作ったエチレン
ポリマーは公知の技法でフィルムに成形することがで
き、かかるフィルムは極めて強靱であり、包装用途にお
いて有用である。
上述した特許は、約0.91〜約0.94g/ccの広い密度範囲及
びノルトフロー比約22〜約36を有し、比較的低い残留触
媒含量及び比較的大きい嵩密度を有する低密度エチレン
コポリマーを製造する低圧気相プロセスを開示してい
る。そのプロセスは、オルガノアルミニウム化合物によ
る特定の活性化条件下で調製し及び多孔質不活性キャリ
ヤー物質中に含浸させた高活性のマグネシウム−チタン
錯体触媒の存在においてエチレンと1種又はそれ以上の
C3〜C8アルファ−オレフィン炭化水素とを共重合させる
ことから成る。このようにして作ったコポリマー(これ
らのポリマーに適用されるように、本明細書中で使用す
る通りの「コポリマー」なる用語もまたエチレンと2種
又はそれ以上のコモノマーとのポリマーを含む意味であ
る)は、主に(少なくとも約90モル%)エチレンと、4
番目の炭素原子より近い炭素原子のいずれかに枝分れを
含有すべきでない1種又はそれ以上のC3〜C8アルファ−
オレフィン炭化水素の少部分(10モル%以下)とのコポ
リマーである。かかるアルファ−オレフィン炭化水素の
例はプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチ
ルペンテン−1、オクテン−1である。
触媒は、初めにチタン化合物(例えばTiCl4)と、マグ
ネシウム化合物(例えばMgCl2)と、電子供与体化合物
(例えばテトラヒドロフラン)とから、例えばチタン及
びマグネシウム化合物を電子供与体化合物に溶解して前
駆物質を作り及び前駆物質を晶出により単離させて調製
することができる。次いで、多孔質不活性キャリヤー
(例えばシリカ)に前駆物質を、前駆物質を電子供与体
化合物に溶解し、担体と溶解した前駆物質とを混和した
後に乾燥して溶媒を除くことによる等して含浸させる。
生成した含浸担体を活性剤化合物(例えばトリエチルア
ルミニウム)で処理して活性化することができる。
重合プロセスは、モノマーを気相で、例えば流動床にお
いて活性化触媒に温度約30°〜105℃及び約1000psi(70
kg/cm2)までの低い圧力(例えば約150〜350psi(11〜2
5kg/cm2))で接触させることによって実施することが
できる。
生成した粒状ポリマーは炭化水素モノマーを含むガス状
の未重合モノマーを含有し得る。これらのガス状モノマ
ーは安全の理由で粒状樹脂から除くべきである、という
のは、炭化水素モノマーの濃度が酸素の存在において過
度になるならば爆発の危険があるからである。加えて、
炭化水素排出に関する環境基準を満足するために、炭化
水素を適当に処理することが要求される。
従来技術は揮発性の未重合モノマーを対応するモノマー
のポリマーから除く技法を教示している。例えば、米国
特許4,197,399号、同3,594,356号及び同3,450,183号を
参照。
一層最近では、1983年2月8日にアール.ダブリュ.ボ
ブスト(R.W.Bobst)等に発行され及び共通の譲受人に
譲渡された米国特許4,372,758号は、固体のオレフィン
ポリマーから未重合のガス状モノマーを除く脱ガス或は
パージプロセスを開示している。パージプロセスは、通
常、固体ポリマー(例えば粒状形)をパージ容器に運び
及びパージ容器中のポリマーに向流不活性ガスパージ流
を接触させてポリマーから発生されるモノマーガスを取
り去ることから成る。
しかし、残念ながら、チーグラー−ナッタ触媒を用いて
ポリエチレン及びポリプロピレンを製造するプロセスで
は、パージ容器に入る樹脂中の触媒及び助触媒残分は上
述した通りの不活性ガス流による向流パージによって失
活されない。これらの残分はパージ容器を出る際に空気
及び水分と反応してアルコール、アルデヒド、ケトン、
アルカンを生成する。酸素と反応して生成したアルコー
ル、アルデヒド、ケトンは樹脂臭の一因になる。水と反
応して生成したアルカンは、炭化水素排出に関する環境
基準を満足するために適当に処理することを要する。加
えて、炭化水素濃度が酸素の存在において過度になれば
爆発の危険があるので、ガス状炭化水素生成物は安全の
理由で樹脂から除くべきである。
技術は、樹脂中の触媒及び助触媒残分の大気(酸素)に
暴露させる前に樹脂を水分処理することになり、スチー
ムを不活性ガスパージ流に加えるに至った。加水分解反
応を駆って完全に至らせるのに要する過剰の水分は、パ
ージビンの頂部からのベント流中で成しとげた。水分が
存在することは、パージビンベント流をフレアーに送る
場合は問題なかったが、ベント流をモノマー回収ユニッ
トに送る場合に問題となった。モノマー回収ユニットの
加工上の問題、例えばコンデンサーの着氷を避けるため
及び水分がモノマーと共に反応装置に循環されて触媒生
産性及び樹脂生成物特性に悪影響を与えるのを避けるた
めに、パージビンベント流から水分を除くことを必要と
した。
パージビンベント流から水分を除くための1つの解決法
は二元のモレキュラーシーブ床乾燥システムであり、該
システムはパージビンベント流がシーブ床を通る圧力降
下を克服するために、高温窒素に加えてブロワーでたび
たび再生することを必要とした。パージビンに高いレベ
ルの水分添加を必要とする場合、この解決法は、モレキ
ュラーシーブ床寸法に制限があり、実施し得ない再生頻
度及び高い再生窒素供給要求量に至ることにより、魅力
がなくなった。
パージビンベント流から水分を除くための別の解決法は
2つの別のビンを使用することであった。一方のビンは
樹脂から残留モノマーを乾燥不活性ガスパージするため
に用い、このビンからのベントをモノマー回収ユニット
に送った。第2のビンは樹脂を水分処理するために用
い、このビンからのベントをフレアーに送った。この解
決法は、ビンの間の樹脂の重力流れを計るのにパージビ
ン構造の高さを増大させるか或は樹脂を別構造の一方の
ビンから他方のビンに移送する運搬設備を加えるのに費
用及び増大した場所を必要とすることにより、商業上魅
力のないものになった。
ポリマー樹脂からの触媒残分を失活させる他の技法は、
例えば1977年6月14日に発行された米国特許4,029,877
号、1982年2月2日に発行された米国特許4,314,053号
及び1979年10月3日に発行された英国特許1,553,565号
に開示されている。これらの特許は触媒残分を、触媒残
分と反応して不活性にさせる水を利用して触媒残分を失
活させることを開示している。しかし、残念なことに、
これらの特許に開示されている水処理は、ポリマー樹脂
粒子中に存在するモノマーが被毒を受け及びモノマーか
ら水を除くのに別の除去工程を必要とするという不利を
有する。
問題点を解決するための手段 本発明は、広い意図では、単一のパージ容器内の固体オ
レフィンポリマーから未重合のガス状モノマーを該固体
オレフィンポリマー中に存在するチーグラー−ナッタ触
媒及び有機金属触媒残分を失活させながら除く方法であ
って、運搬ガスを含む第1不活性ガス流中の該ポリマー
を上部域と、下部域と、該上部域を該下部域に接続させ
る中間域とを有し、該上部域は該下部域の直径の約1.5
〜3.0倍の直径を有するパージ容器に運び、該上部域で
該ポリマーにパージガスを接触させて第2ガス流を作
り、該パージガス、該運搬ガス及び該ガス状モノマーを
含有する該第2ガス流を該上部域から排出し、該触媒を
含有する該固体オレフィンポリマーを該上部域から該中
間域を通して該下部域に向け、水を含有する第2パージ
ガスを該下部域に該固体オレフィンポリマーと向流接触
させて供給し、該水は該固体オレフィンポリマー中に存
在する該チーグラー−ナッタ触媒及び有機金属触媒を失
活させる程の量で該第2パージガス中に存在し、該第2
パージガスを該中間域のすぐ下の該下部域から排出し、
該下部域から該固体オレフィンポリマーを排出すること
を含む方法を提供する。
好ましい実施態様の説明 単に説明を容易にするために、本発明を本明細書中低圧
−低密度エチレンコポリマーに関して説明するが、発明
はそれに限定されないことを明白に理解すべきである。
むしろ、発明は、特許請求の範囲によってのみ制限され
るつもりである。例えば、本発明の方法は低圧−低密度
エチレンコポリマーと異なる固体オレフィンポリマー、
例えばエチレン及びプロピレンのホモポリマーやエチレ
ン及びプロピレンの他のコポリマーを処理するのに用い
ることができる。
本明細書中で用いる通りの「低圧−低密度エチレンコポ
リマー」なる術語は、低圧(例えば150〜350psi(11〜2
5kg/cm2))下で共重合した少なくとも約10モル%の少
なくとも1種のC3〜C8アルファ−オレフィン炭化水素コ
モノマー(例えばプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−
1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1)のコポリ
マーを意味する。このようなコポリマーは通常約0.94g/
cc以下の密度を有し、代表的には該コポリマーの密度は
約0.91〜約0.94g/ccである。加えて、このようなコポリ
マーは約2.7〜4.5の狭い分子量分布範囲(Mw/Mn)を有
するのが普通である。かかるコポリマーを製造する一方
法の具体例は前述した米国特許4,302,565号に一層十分
に記載されており、一層完全な開示については、該出願
を参照するのがよい。それらの出願に開示されている気
相プロセスは、平均粒径直径が約0.03〜約0.05インチ
(0.8〜1.3mm)程度の粒状ポリマーを製造する。
生成した固体低圧−低密度エチレンコポリマーは、反応
の条件及び特定の炭化水素コモノマーに応じて、約1.5
〜4.5重量%程に多くなり得る量のガス状の未重合モノ
マー(エチレン、1種又はそれ以上の炭化水素コモノマ
ー、飽和炭化水素及び非反応性炭化水素オレフィンを含
み得る)を含有し得る。環境上の制限はかかる炭化水素
を直接大気にベントすることを防止するのがよく、一層
重要には、安全上の事情で酸素と接触する際に爆発性の
混合物の生成を避けるために炭化水素含量を減少させる
ことを必要とするのが普通である。
加えて、固体樹脂粒子は、ポリマー樹脂に変色及び不快
な臭いを付与しないように前述した通りにして失活させ
るべき量の触媒及び助触媒残分を含有する。有利には、
モノマー及び触媒残分及び助触媒の変色を除くことは、
本発明を単一パージ容器内で実施することによって達成
することができ、従来技術が必要とする通りのモノマー
の別処理を必要としない。
本発明の方法は、好ましくは、米国特許4,303,565号に
従う触媒及び助触媒を用いて得られるポリマー中に存在
する触媒残分を失活させるのに適用する。
特に図面を参照すれば、米国特許4,303,565号に開示さ
れているプロセスによって製造するようなオレフィンポ
リマー樹脂を第1不活性ガス流10中で2直径パージ容器
12の頂部に導入する。2直径パージ容器12は上部域14
と、中間域16と、下部域18とを有し、下部域は反応装置
のコニカル部分20に接続される。上部域14では、落下す
る樹脂からガス状モノマーがパージされ、下部域18で
は、触媒及び助触媒残分の加水分解が行なわれる。パー
ジ容器12の上部域14は実質的に円筒形であり及び実質的
に円筒形の下部域18の直径の約1.5〜3.0倍、好ましくは
約2倍である。
パージ容器12は、樹脂が容器の中を下方向に実質的にプ
ラグフロー様式で流れるように設計する。「プラグフロ
ー」とは、樹脂粒子がパージ容器12の横断面全体にわた
って等しく移動し、そのため樹脂粒子の全てが容器中で
実質的に等しい滞留時間を有することを意味する。
乾燥した不活性パージガス22をパージ容器12に下部域18
より上の部位の中間域16に通して導入し及び上部域14と
中間域16との間に位置させたコーンそらせ板24の底部に
向ける。パージガスは次いで上部域14に、落下するオレ
フィンポリマー樹脂に対して向流に入る。
乾燥した不活性パージガス22は、上部域14においてオレ
フィンポリマー樹脂から発生するガス状モノマーを運び
去り、乾燥した不活性パージガス22と、第1不活性ガス
流10と、発生したモノマーガスとを含有するガス流を形
成し、パージ容器12からフィルター26を通って排出さ
れ、それら管路28を通ってベント回収或はフレアーに行
く。
不活性ガス流22の一部を転流させて管路30に通し及びス
チーム流32を合流させて湿りパージガス流34を形成し、
これをコニカル域20に通してパージ容器12に導入する。
湿りパージガス流34を下部域18の底部およびコニカル域
20の頂部に位置させた内部フローコーン36の底部に送
る。内部フローコーン36は樹脂のプラグフローを与える
ように設計する。加えて、内部フローコーン36は加水分
解或は下部域18において湿りパージガス流の適当に一様
な分布を与える。中間域16の底部部分及び下部域18の頂
部部分に捕集コーン38を位置させる。捕集コーン38に伴
う捕集コーンベント40は、ガス状加水分解生成物及び湿
りパージガスを取り出して水分がパージ容器12の上部域
14に入らないように設計する。この加水分解生成物及び
ガスの側流を次いで慣用の集塵装置42の中に向け及び管
路44よりフレアーにベントする。樹脂はコニカル域20か
ら管路46により排出する。
従来の材料運搬装置及び技法を本発明の方法において使
用することができる。樹脂の上部域14における最小の必
要な滞留時間は樹脂中の初期モノマー濃度及び所望の最
終濃度に依存し及び公知の物質移動計算技法を用いて求
めることができる。低圧−低密度エチレン−1−ブテン
コポリマーの場合、炭化水素モノマー濃度を安全及び環
境上容認し得るレベルに低減させるのに、代表的には上
部域14における滞留時間約1時間を必要とする。
樹脂の下部域18における滞留時間は、触媒及び触媒残分
を加水分解するのに要する時間に依存する。密度0.918g
/cc、メルトインデックス1.0、温度75°〜80℃を有する
低圧重合エチレン−1−ブテンコポリマーの場合、加水
分解のために、滞留時間約5〜20分が代表的である。
内部フローコーン36の底部に送る転流させた乾燥不活性
パージガス流にスチームをスパージすることによって水
を下部域に導入する。内部フローコーン36は、樹脂のプ
ラグフローを与え及び湿りパージガス流れの適当に一様
な分布を与えるのに有効である。パージ容器において用
いる内部コーンのサイジング及び位置決定は、Transact
ion of the ASME,1966年5月、「ザユースオブフローコ
レクチブインサーツインビンズ」においてジェイ.アー
ル.ジョハンソン(J.R.Johanson)が提案している方法
に基づく。
触媒及び助触媒残分と反応するのに必要とする化学量論
量を超えるパージ容器へのスチーム添加速度を用いて加
水分解反応を駆って完全に至らせる。触媒及び助触媒残
分のタイプ及び量に応じて、樹脂100万lb当りスチーム
約100〜約3000lbの範囲でスチーム添加速度が好まし
い。スチーム流量をパージ容器12から出る樹脂流量に対
する比で示して樹脂100万lb当りスチーム100〜3000lbの
比を保つことができる。
樹脂中過度の水分によって引き起こされる樹脂の取扱い
問題を防止するために、スチームを不活性パージガス中
にスパージする前或は後にスチームが凝縮しないことを
確実にすることが必要なことがわかった。凝縮を防止す
るために必要ならば、パージ容器の底部に供給する不活
性パージガスを加熱してほぼ樹脂の温度までの任意の温
度にすることができる。樹脂の温度を樹脂の軟化点或は
融点より低く保つことが必要なことがわかった。低圧−
低密度エチレンコポリマーの場合、軟化或は融点は約10
0°〜110℃である。スチームを不活性パージガスに、パ
ージ容器12のコニカル域のできるだけ近くで加えること
が好ましい。また、パージ容器12の下部域18への不活性
パージガス流れは、スチームの凝縮を避けるためにパー
ジ容器内の最小樹脂温度より少なくとも5℃低い湿りパ
ージガス露点を保つ程であるのが好ましい。冷気候の場
合、不活性パージガス流れを増大し及び/又は下部域18
を断熱してパージ容器の内壁上でスチームが凝縮するの
を防ぐことが必要かもしれない。
パージ容器12内の圧力は変えることができるが、ガス状
モノマーの拡散速度は圧力が低い程大きくなるので、パ
ージ容器12内を低い正圧にするのが好ましい。第一に、
空気或は酸素を吸い込んで炭化水素モノマーと爆発性混
合物を生じる可能性のある真空を避けるため、第二に、
捕集コーン38の適当な操作を確実にするために、パージ
容器12内の正圧を維持すべきである。捕集コーン38から
湿りパージガス流を取り出すのを確実にするために、捕
集コーンにおけるパージ容器内の圧力は、フレアー圧に
加えた管路及び集塵装置42の圧力損失よりも大きくなけ
ればならない。このΔp駆動力は水分の大部分を捕集コ
ーン38に通して取り出すフローパターンを生じ、それで
水がパージ容器12の上部域14に流れるのを防ぐ。適当な
圧力は多くの要因に依存するが、当業者ならば既知の物
質移動及び圧力降下計算技法を用いてその決定をなすこ
とができる。
捕集コーンベント40を通ってパージ容器12を出る流れ
は、内部コーン36の下方に導入する湿りパージガス流れ
34より大きい速度に調節する。これは、所定量の乾燥パ
ージガス22をパージ容器12の上部域14から下方向に引い
てスチームがパージ容器ベント回収系に入らないように
するのを確実にする。捕集域38の周りの乾燥パージガス
の下方向流れは全てのランダムに逃散する湿りパージガ
スを捕えて捕集コーンベント40で運び出す。
実質的にプラグフロー様式でパージ容器12の中を下方向
に流れる樹脂の沈降床は、固体樹脂粒子及び固体樹脂粒
子間の空隙で構成される。樹脂がパージ容器に入るにつ
れて、空隙は搬送ガス及び発生モノマーガスを収容す
る。樹脂がパージ容器12の上部域内で下方向に流れるに
つれて、内部フローコーン24の下に導入する乾燥パージ
ガスは空隙内の搬送ガス及び発生モノマーガスに取って
代るようにして流れる。樹脂が捕集コーン38に下方向に
流れるにつれて、空隙内の乾燥パージガスは樹脂により
下方向に運ばれる。下方向に運ばれる乾燥パージガスの
量は計算することができ及びパージガスのタイプ、パー
ジ容器運転圧、樹脂粒子密度、樹脂沈降嵩密度に依存す
る。空隙内を下方向に運ばれる乾燥パージガスに加え
て、追加の乾燥パージガスをパージ容器12の上部域から
下方向に引いて捕集コーン38で外に引いて水分がビン内
を上方向に移行するのを防ぐことが好ましい。下方向に
引かれる追加の乾燥パージガスの量は、代表的には空隙
内を下方向に運ばれる乾燥パージガスの計算された量の
2倍にすることができる。内部フローコーン24の下方の
導入する乾燥パージガスの量は、樹脂をパージして特定
の炭化水素濃度にするのに要する樹脂に対し向流の上方
向の流れ+下方向に捕集コーン38に引かれる流れに等し
い。
前述した通りに、捕集コーン38はジョハンソンの方法を
用いて樹脂のプラグフローを達成するような寸法に作る
べきである。捕集コーン38のプラグフローのためのサイ
ジング制限内で、捕集コーンの底部とパージピン壁との
間の離隔は、下方向に引いて環状空間の中に通すパージ
ガスの速度が下部域18内の湿りガスの上方向速度に匹敵
し得るように特定することが好ましい。これは、水分が
パージ容器12の上部域に移行する可能性を最小にさせる
ことになる。
捕集コーン38より上の樹脂は乾燥し及び依然触媒及び助
触媒残分を含有する。その結果、少量の水がパージ容器
12の上部域14に逃散すれば樹脂によって吸収され及び/
又は触媒及び助触媒残分と反応して、水分の存在しない
ベント流がパージ容器の頂部を出ることになる。
本発明の実施において用いる不活性パージガスは、パー
ジする樹脂及び除去する特定のガス状モノマーの両方に
対して不活性な任意のガスにするとができる。好ましい
パージガスは窒素であるが、プロセスにおいて不活性な
他のガスを用いてよい。パージガスの窒素含量は少なく
とも約90%であり及びパージガスから酸素を排除するこ
とが好ましい。許容し得る最大の酸素含量は、ストリッ
ピングする特定の炭化水素モノマーに応じて変わる。酸
素の存在において炭化水素の濃度が増大するにつれて、
爆発の危険性も増大し、このレベルは炭化水素の種類が
異なれば変わる。パージガス中に酸素がないのが理想的
であるが、パージ容器内の炭化水素濃度及びストリッピ
ングするモノマーに応じて、少量ならば許容し得る。当
業者ならば、モノマーを特定すれば、許容し得る酸素レ
ベルを容易に求めることができる。不活性パージガスも
またガス状モノマーを少量含有することはもち論である
が、ガス状モノマーの濃度が増大するにつれて、それら
の拡散速度、よって樹脂の滞留時間は前に検討した通り
に影響を与えられることになる。相対的に純な窒素をパ
ージガスとして採用することの他の利点は、樹脂粒子か
ら一層多くの炭化水素ガスをストリッピングすることが
でき及び流出する樹脂と共に排出され得る純窒素は、不
純物を含有するガスのようには大気排出の一因にならな
いことである。よって、パージガスは純窒素であること
が好ましい。
モノマー回収は種々の技法で行うことができる。触媒及
び助触媒を失活させたので、モノマー回収は、好ましく
は米国特許4,372,758号に記載されているプロセスに従
って回収することができ及び有利なことには、モノマー
から水を除くためにモノマーを更に処理する必要がな
い。
下記の例は本発明を例示する。
例1 米国特許4,302,565号に開示されている気相プロセスに
よってエチレン−ブテンコポリマー(密度0.918g/cc;メ
ルトインデックス1.0)を作る。
触媒は、塩化チタン、塩化マグネシウム、THF、ジエチ
ルアルミニウムクロリド及びトリ(ノルマル)ヘキシル
アルミニウムをシリカベースの担体に担持させて作っ
た。トリエチルアルミニウムを助触媒として用い及び速
度6.04g/分で反応装置に導入した。
降圧工程の後に、粒状樹脂を不活性雰囲気下で第1図に
示す通りにして反応装置からパージ容器に移した。樹脂
に上部域14内で純窒素を接触させ及び下部域18において
窒素及びスチームを接触させた。物質収支、スチーム温
度及び圧力を下記の表Iに示し、添付図からの参照番号
を参照のために示す。
容器12から排出したエチレンブテンコポリマーを検査し
て、コポリマーに臭気が存在しないことを示した。この
ことは、触媒残分の失活が行なわれたことを示す。
【図面の簡単な説明】
添付図は単一のパージ容器を用いた発明の方法の略図で
ある。 12……パージ容器、24……コーンそらせ板、26……フィ
ルター、36……内部フローコーン、38……捕集コーン、
42……集塵装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単一のパージ容器内の固体オレフィンポリ
    マーから未重合のガス状モノマーを該固体オレフィンポ
    リマー中に存在するチーグラー−ナッタ触媒及び有機金
    属触媒残分を失活させながら除く方法であって、搬送ガ
    スを含む第1不活性ガス流中の該ポリマーを上部域と、
    下部域と、該上部域を該下部域に接続させる中間域とを
    有し、該上部域は該下部域の直径の1.5〜3.0倍の直径を
    有するパージ容器に運び、該上部域で該ポリマーにパー
    ジガスを接触させて第2ガス流を作り、該パージガス、
    該搬送ガス及び該ガス状モノマーを含有する該第2ガス
    流を該上部域から排出し、該触媒を含有する該固体オレ
    フィンポリマーを該上部域から該中間域を通して該下部
    域に向け、水を含有する第2パージガスを該下部域に該
    固体オレフィンポリマーと向流接触させて供給し、該水
    は該固体オレフィンポリマー中に存在する該チーグラー
    −ナッタ触媒及び有機金属触媒を失活させる程の量で該
    第2パージガス中に存在し、該第2パージガスを該中間
    域のすぐ下の該下部域から排出し、該下部域から該固体
    オレフィンポリマーを排出することを含む方法。
  2. 【請求項2】前記第1不活性ガス流中の前記搬送ガスが
    窒素である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】前記上部域における前記パージガスが窒素
    である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】前記下部域における前記第2パージガスが
    窒素である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  5. 【請求項5】前記上部域が前記下部域の直径の2倍の直
    径を有する特許請求の範囲第1項記載の方法。
  6. 【請求項6】前記下部域における前記第2パージガス中
    の前記水がスチーム状である特許請求の範囲第1項記載
    の方法。
  7. 【請求項7】前記パージ容器へのスチーム添加速度が前
    記触媒及び助触媒残分と反応するのに必要とする化学量
    論量を超過する特許請求の範囲第6項記載の方法。
  8. 【請求項8】前記パージ容器内の前記固体オレフィンポ
    リマーを前記固体オレフィンポリマーの軟化点或は融点
    より低い温度に保つ特許請求の範囲第1項記載の方法。
  9. 【請求項9】前記下部域への前記不活性パージガスの流
    れが湿りパージガスの露点を前記パージ容器内の最小固
    体オレフィンポリマー温度より少なくとも5℃低く保つ
    程である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  10. 【請求項10】前記固体オレフィンポリマーが低圧重合
    させた低密度エチレン−炭化水素コポリマーである特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
  11. 【請求項11】前記低圧重合させた低密度エチレン−炭
    化水素コポリマーがエチレン−ブテンコポリマーである
    特許請求の範囲第10項記載の方法。
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