JPH0756236A - マルチスクリーンプロジェクタ - Google Patents

マルチスクリーンプロジェクタ

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JPH0756236A
JPH0756236A JP2417591A JP41759190A JPH0756236A JP H0756236 A JPH0756236 A JP H0756236A JP 2417591 A JP2417591 A JP 2417591A JP 41759190 A JP41759190 A JP 41759190A JP H0756236 A JPH0756236 A JP H0756236A
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projector
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sheet
light
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正規 荻野
Yukiaki Iwahara
幸明 岩原
Yukihiro Kobayashi
幸浩 小林
Shoji Kuroda
祥二 黒田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単位スクリーンを継ぎ合わせて作成したマル
チスクリーンにおいて、単位スクリーンの継ぎ目におけ
る凹凸変形を防止し、耐震強度を向上させ、継ぎ目部に
おける画像の非一様性を極小化する。 【構成】 ピン42を補強シート20の側穴41に挿通
する。隣り合う補強シート20と20の間に配置した板
を介してピン42をスクリーン後方の固定部材に固定す
る。単位フレネルシートの端部に光付勢偏向のための光
学面を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数個の単位プロジェ
クタ部と、各単位プロジェクタ部に対応する単位スクリ
ーン部の集合から成る全体スクリーンと、をもつマルチ
スクリーンプロジェクタに関するものであり、特にその
透過形スクリーンの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチスクリーンプロジェクタとは、単
位プロジェクタを縦方向にn行、横方向にm列(n,m
は任意の数)並べて配置することにより、ひとつの巨大
画面を構成するものを云う。2行2列の場合を、図2に
示す。同図で、1,2,3,4は各々単位プロジェクタ
部であり、5,6,7,8は各々、透過形の単位スクリ
ーン部である。
【0003】従来のマルチスクリーンプロジェクタは、
単に通常の家庭用の単位スクリーンと一体となった単位
テレビプロジェクタを積み重ねる形式であった。このた
め、図1の9で示される斜線部(継目部)に、単位スク
リーンを隣り合わせて接続することから生じる不透明構
造体が存在し、従って、巨大画面のなかの本来画像を映
出したい部分に、該不透明構造体に起因する蔭が生じざ
るを得なかった。
【0004】該蔭の幅は、単位スクリーンの幅が約80
0mmの場合において約8mm以上即ち約1%以上のもので
あった。単位テレビプロジェクタの画素のサイズは、そ
の横幅の約 0.2%程度であるからして、上記1%幅の蔭
は、約5画素以上に相当する。
【0005】図3に、対角長約40″の単位スクリーン
の構成の典型例を示す。同図はシート2枚構成の例であ
る。視聴者側から見て、裏側にフレネルシート11が存
在し、表側にフロンシート12が配置される。フレネル
シート11は、厚み約3mmで、同図には示されてないが
後側の投写レンズから、マクロに発散して来る入射光を
平行出射光に変換する。即ちその作用は、1枚の凸レン
ズの作用と等価である。
【0006】フロントシート12には縦ストライプ状の
レンチキュラーレンズ14及びブラックストライプ13
が形成されている。レンチキュラーレンズは、光をミク
ロに水平方向に拡散させる。即ち水平指向角を拡大する
ためのものである。その詳細構成例は、本発明者の米国
特許USP4536056号明細書に記されている。
【0007】図4は、垂直方向に光を拡散するためのレ
ンチキュラーシート16を示す。同図に示すように、横
縞状のレンチキュラーレンズをその入出射面に備え、光
をミクロに垂直方向に拡散する。該レンチキュラーシー
トは図3のフレネルシート11とフロントシート12と
の間にはさみ込んだ形で、3枚構成のシートとして利用
される。
【0008】尚、図3のフロントシート12中に光をミ
クロにランダムに拡散する拡散要素(例えばSiO2
粒子)を混入しておくことによって、レンキュラーシー
ト16を使わずに済ますことも行われている。
【0009】図3,図4の各シート11,12,16
は、いづれもメタクリル樹脂またはスチレン樹脂の系統
に属する透明樹脂で構成される。従って、周囲温度の変
化に応じて伸縮し、その温度係数は約60PPM/℃で
ある。また、周囲湿度の変化に応じて伸縮し、その伸率
は相対湿度10%増当りメタクリル系で約400PPM
ないしスチレン系で100PPM程度である。
【0010】湿度の変化に対する応答は、その時定数が
大きいために、過渡的に1枚のシートの厚み方向の吸湿
分布がアンバランスになる状態が存在する。そのような
場合、フロントシート12が、曲面状に変形するという
問題があった。
【0011】該問題を克服するために、従来技術におい
ては、図2の9に示した継目部分(及び全体の外枠)に
単位スクリーン毎に枠を設けて保持する必要があった。
このため単位スクリーン同士の隣接部に大きな幅の蔭が
生じざるを得なかった。該蔭を最小化するために本発明
者は既に図5の構成をもつスクリーンを特許出願し提案
している。
【0012】図5は、かかる既提案に係るマルチスクリ
ーンの2面の構成要素の一部を示す。同図で11は、図
3の11と同じフレネルシートであり、その大きさは、
約40″サイズ即ち、横800mm、縦600mm、厚み約
3mm〜1mm程の大きさである。無負荷状態において、該
フレネルシート11は、図6に示す通り、観視側(z方
向)に反る極性の1次元曲率を有するものとして構成さ
れる。該1次元曲率を付与するには、通常の平面状フレ
ネルシートを、強制的に1次元曲率を付与した状態にお
いて、約80℃以上のそ性変形温度の環境に放置してお
くことによって付与できることが周知である。該1次元
曲率の詳細については後述されるが、その曲率半径は約
10mないし30m程度に選定される。
【0013】図5の21は、該フレネルシート11に設
けられた穴である。22は線材であり、その材質として
は、ステンレスなどの金属または、ナイロンなどのプラ
スチックが用いられる。これは単線であっても、より線
であっても良いが、その外直径としては、ディスプレイ
(スクリーン)に映出されるべき画素サイズより小さい
ものが使用される。該線材22は、該穴21を貫通し、
フレネルシート11を少なくとも補強シート20に密着
する方向に張力を及ぼす。
【0014】23はバネであり、通常金属線で構成され
る。24は剛体状の支持部材であり、金属またはプラス
チック部材で構成される。該バネ23は、該支持部材2
4を支点として張力を線材22に与える。該張力は、線
材22を経由して、フレネルシート11に伝達され、フ
レネルシート11の左端を補強シート20に密着させ
る。該支持部材24はスクリーン上の画面に蔭を生じさ
せることのない自由領域に配置される。該自由領域の例
は後述図9に例示される。
【0015】図5には、単位スクリーンの左端の支持構
造のみが示されているが、上端、下端、右端にも同様の
構造が適用される。但し同図では図の簡潔化表示のため
に省略してある。但し、上下端については線材22は、
フレネルシート11及び補強シート20の両方に明けら
れた穴25を経由して貫通される。穴25は多数設けら
れるが、同図には省略して1ヶのみを示してある。
【0016】図7は、縦長のフロントシート31と、図
5の補強シート20及びフレネルシート11を組み合わ
せた完結形式の左端構造を示す斜視図である。同図にお
いて、22は線材であり、23はバネであり、24は支
持部材である。21は、フロントシート31及びフレネ
ルシート11に設けられた穴である。線材22は穴21
を貫通し、補強シート20の外側側面を経由してバネ2
3に接続される。従って該バネ23の張力によって、フ
ロントシート31及びフレネルシート11は補強シート
20に密着する方向の分力を受ける。
【0017】同図には左端部の支持構造のみを示した
が、右端部にも同様の構造が使用される。同図の32は
フロントシート31及び補強シート20に貫通する穴で
ある。該穴に別途(非図示)ネジ棒を貫通させることに
よって、フロントシート31は、補強シート20に吊り
下げ固定される。尚、フレネルシート11の上下端は図
7の外観からは見えないが、既述図5の穴25を経由し
て線材で支持される。
【0018】図8に従来のマルチスクリーンの外観を示
す。同図で20は各1列分の縦長状補強シート、31は
各1列分の縦長状フロントシート、11は各々約40″
サイズのフレネルシートである。各シート相互間の支持
構造は図示されてないが既述の通りである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来のマルチスクリーン構造を更に改良発展させようとす
るものである。
【0020】上記した従来の構成では、地震の際に、ス
クリーン面に対して垂直の方向に、補強シート20が大
きくゆれるという問題があった。また補強シートの反り
のばらつきによって前後方向にズレが生じ外観を損うと
いう問題があった。また、フレネルシート11の重力を
支えるために、補強シート20に貫通穴25を設けて、
その穴に細い線材を通しているが、その作業が困難であ
るという問題があった。また、穴25自体が画像中に蔭
を発生するという問題があった。また、単位スクリーン
隣接部の画像の不連続を更に減らしたいという課題があ
った。
【0021】本発明の目的は、これらの問題点及び課題
を解決して、より優れた構成のマルチスクリーンを備え
たマルチスクリーンプロジェクタを提供するにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明においては、マル
チスクリーンにおける画面垂直方向(z方向)の変位
(詳しくは、互いに隣接する縦長スクリーン間の相対変
位)及び耐震性の問題を克服するために、単位スクリー
ンのコーナー部が相接する各節点毎に、変位を防止する
相対変位防止手段及び振動を防止するためのz方向変位
拘束手段を設ける。
【0023】更に、少なくともフレネルシートの重力を
支えるために補強シートの下方部に棚手段を固着配置す
る。更に単位フレネルシートの周囲4辺端の光損失を補
正するためにオーバスキャン光付勢偏向手段を備える。
【0024】
【作用】節点毎に設けられた相対変位防止手段は、補強
シート側壁にドリル穴を開けておき、隣り合う補強シー
トの側壁の該穴に、共通のピン手段を挿入することによ
り、隣り合う補強シート間の相対変位を防止するように
なっている。また振動を防止して耐震性の問題を解決す
るためのz方向変位拘束手段は、連結板の一端にピン挿
入用の穴を形成しておき、該穴に前記共通のピン手段を
挿入して該ピン手段と結合すると共に、該連結板の他端
を、その補強シート等から成るスクリーンの後方に別に
設置されている絶対的固定部材としての変位拘束用支持
部材に結合することにより、補強シート等から成るスク
リーンのz方向(スクリーン面に対して垂直方向)の振
動を防止するようになっている。
【0025】重力支持用の前記棚手段は、最下段のフレ
ネルシートの重力を支える。次段のフレネルシートの重
力は、最下段のフレネルシートの上辺によって支えられ
る。以下、同様にして結果的に該棚手段によって全フレ
ネルシートの総重力が支えられる。
【0026】オーバスキャン光付勢偏向手段は、単位フ
レネルシートの4辺端の光の偏向量を有効視野内に向か
うように増加させる。従って4辺端における投写光のス
クリーン透過量を増大させる。単位スクリーン部の継目
部の光の欠損を補なうことができる。従って、画像の一
様性が改善される。
【0027】
【実施例】次に図を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例としてのマルチスクリーン
プロジェクタにおけるマルチスクリーンの構成を示す斜
視図である。
【0028】同図に示すマルチスクリーンは、複数個の
縦長スクリーンを左右方向に並べて配置することにより
構成しており、該縦長スクリーンと縦長スクリーンの左
右相互隣接部における、スクリーンの前後方向(z方
向)の相対変位の発生を防止する相対変位防止手段を、
プロジェクタ部からスクリーンに投写する投写光の妨げ
にならない有効投写光非存在領域に、配置している。
【0029】また縦長スクリーンは、縦長補強シート2
0、縦長フロントシート31及び前記両シート間にサン
ドウイッチ状に挟まれた縦長フレネルシート11から成
り、縦長スクリーンの最下部相当の位置において前記縦
長補強シート20に棚43を固定し、前記縦長フロント
シート31は、該シート31と所定の絶対的固定位置と
の間に張られた線部材22及びバネ部材23により、前
記縦長フレネルシート11を介して前記縦長補強シート
20側へ引き寄せられて密着する分力を受け、前記縦長
フレネルシート11の重力は前記縦長補強シート20に
固定された前記棚43により支持されるようになってい
る。
【0030】以下、順を追って説明する。図2乃至図7
におけるのと同じ記号を付したものは同一機能を有する
ものである。なお、線部材22、バネ部材23等の、シ
ート31を補強シート20側へ密着させる手段は、多数
組使用されているわけであるが、図ではその幾つかを示
すに止めて図の簡潔化を図っている。
【0031】図1において、41はピン挿入用穴で、そ
の直径は約 3.5mm(以下、数値は参考例として記す)、
その深さは約17mmである。該穴は後述の通り投写光の
蔭を生じない自由領域に配置される。42は、該穴41
に挿入するためのピンで、その直径は、約3mm、長さは
約32mmである。ピン42の材質は、メタルまたはポリ
アセタール等のプラスチック材である。補強シート20
の厚みは約12mm、単位フレネルシート11の厚みは約
3mmで、その対角長は、約50インチ(1.25mm)であ
る。フロントシート31の厚みは約1mmである。フロン
トシート31と補強シート20は、単位シートを縦方向
に連続して長い縦長状としたものである。
【0032】43は、少なくともフレネルシート11の
重力を支持するための棚である。同図では、フレネルシ
ート11の重力だけでなく、フロントシートの重力をも
支える構成となっている。棚43の材質はメタルまたは
プラスチックである。棚43は、補強シート20にネジ
または接着材で固着される。棚43の奥行きは本例では
約4mmである。
【0033】44は、スクリーン全体の重力を、図示し
てないが別途の吊り下げ手段によって吊り下げるための
インタフェース部である。その材質は、メタルまたはプ
ラスチックである。ネジまたは接着材によって、補強シ
ート20に固着される。45は、水平方向に隣り合う2
枚の縦長補強シート20を、互いに連結固定するための
メタル板であり、ネジ46によって、固定される。
【0034】以上で、図1の構成の説明を終り、次にそ
の動作を説明する。ピン42は、補強シート20の側壁
に開けられた穴41に挿入配置される。従って、補強シ
ート20のz方向(スクリーン面に垂直の方向、即ち前
後方向)変位を一様化させる働きがある。即ち、左右の
隣り合う補強シート20が前後方向に非一様な段差を生
ずるのを防止する働きがある。棚43はフレネルシート
11及びフロントシート31の重力を支える働きを持
つ。バネ23によってフロントシート31は、補強シー
ト20の方向へ押し付けられている。また該フロントシ
ート31によってフレネルシート11もまた、補強シー
ト20の方向へ押しつけられている。従って、フレネル
シート11及びフロントシート31は棚からはずれて落
下することが防止される。
【0035】従って、従来技術を示した図5において必
要とされたネジ穴25(フレネルシート11を補強シー
ト20に支持させるための手段)をなしで済ませること
ができる。従って、ネジ穴25とそこに挿入されるはず
のネジの有害な蔭の発生を防止でき、その結果再生画像
の質を向上できる。また、図1において、上段のフレネ
ルシート11の重力は下段のフレネルシート11によっ
て支えられ、両シートは重力によって自動的に密接す
る。従って、上下に隣り合うフレネルシート間に生じる
水平縞状の継目部の不連続幅を最小化できる。
【0036】図9は、図1に示す実施例の側面図に相当
し、プロジェクタ部からスクリーンに投写する投写光の
妨げにならない有効投写光非存在領域である自由領域
と、妨げになる有効投写光存在領域である禁止領域の説
明のための図である。
【0037】図9は、単位補強シート4段積みの場合を
示しており、20は補強シート、41は該補強シートの
側壁に開けられた側穴である。斜線部55は、禁止領域
をスクリーンの垂直断面図上に示したものである。同じ
く、斜線部56は、スクリーンの水平断面図において禁
止領域を示す。
【0038】禁止領域の中に光をさえぎる物が存在する
と画面上に有害な蔭を生じる。即ち、禁止領域とは、有
効投写光が存在する領域である。自由領域とは、禁止領
域を除いた残りの領域である。穴41は、自由領域に設
けてある。従って有害な蔭を生じることがない。また環
境温湿度の変化に伴って補強シート20が互いに左右方
向に密接したままで全体として左右方向に伸縮できるた
め縦線状のスキマをも最小化できている。
【0039】次に図10は本発明の第2の実施例の要部
を示す斜視図である。その目的はスクリーンにおける耐
震性の確保にある。
【0040】同図で、42は、既述の図1におけるピン
42と同一のものであり、実装状態においては、補強シ
ート20のピン挿入用側穴41(図1)に挿入されてい
る。47は、z方向拘束用メタル板である。49はピ
ン、50はL字金具、51,53はネジ、52はL字金
具、54は固定部材としての梁である。
【0041】図1、図10を参照する。メタル板47
は、その一端に設けた穴48に、ピン42が挿通されて
いる。ピン42は、補強シート20の側穴41に挿通さ
れているものである。従ってメタル板47は、縦長の補
強シート20と20の間、つまり隣り合う二つの補強シ
ート20の間に挟まれた形で存在することになる。メタ
ル板47の他端は、ピン49、L字金具50、L字金具
52、ピン53を介して固定部材としての梁54に連結
されている。結局、メタル板47が、補強シート20と
固定部材としての梁54との間に位置し、両者間をz方
向において固定していることになる。つまりメタル板4
7が、スクリーン(補強シート20)の前後方向(z方
向)の絶対変位を拘束する前後方向絶対変位拘束手段と
して機能しているわけである。
【0042】繰り返しになるが、もう一度具体的に説明
する。メタル板47の厚みは約1mm、長さは約180m
m、幅は後述で材質はステンレスまたは鉄を使用でき
る。その一端には穴48が設けられている。該穴48に
は、ピン42が貫通される。従って該メタル板47の該
一端は、実装状態において補強シート20によって左右
からサンドイッチされる。z方向拘束メタル板47の他
端は、ピン49によって第1のL字金具50に連結され
る。該第1のL字金の厚みは本例の場合、約5mmであ
る。51,53はネジである。52は第2のL字金具で
ある。ネジ51によって第1のL字金具50は第2のL
字金具52に連結される。54はL字状の梁である。ネ
ジ53によって第2のL字金具50はL字状梁54に固
定される。梁54は、図示しないが、別途後述の図32
に示され柱部材128に前後方向変位拘束手段127と
して固定されているものである。該柱部材28は、図9
の水平断面図上の自由領域57に存在する。
【0043】以上で図10の構成の説明を終り次にその
動作を説明する。既述の通り、スクリーンを構成する各
シートは透明プラスチック材で構成されている。従って
環境温湿度の変化に伴い伸縮する。従って、z方向変位
拘束機構は、少なくとも高さ(y)方向には自由でなけ
ればならない。
【0044】図10において、ピン42の直径が約3mm
であるのに対して、穴48の径は約3.5mm である。従っ
て自由に回転できる。ピン49の部分も自由に回転でき
る。従って図10の機構は、ピン42の高さ方向変位を
拘束しない。水平方向(x方向)にもピン49の働きで
若干の変位が許容される。
【0045】一方、z方向(前後方向)の変位は、図1
0の機構によって拘束できることが明白である。尚、ス
クリーン(補強シート)全体の周辺端は別途の枠手段に
よってz方向変位を規制する。
【0046】次にz方向の変位と関連して耐地震性につ
いて説明する。世界の歴史的な大地震の記録によれば、
水平面内の最大加速度は、重力加速度Gの約 0.5倍であ
る。また振動スペクトルは約 0.5Hz〜5Hzである。従っ
て1Gの加速度に耐えるように設計し、かつ、共振周波
数を約5Hz以上に設計しておくことが望ましい。
【0047】図10においてKEY(キー)となる素子
はz方向拘束用メタル板47である。該メタル板が1G
の加速度において座屈しないための条件を次に示す。既
述の通り、ピン42は単位スクリーンの隣り合う節点毎
に設けられる。図1において、図示を省略したがフレネ
ルシート11の上端,下端にも、別途穴を設けピンを配
置できる。極めて多数の単位スクリーンによって巨大な
マルチスクリーンを構成した場合、ピン42の数はほゞ
単位スクリーンの数に等しい。
【0048】単位スクリーン当りの質量は、既述数値例
に基き、約20Kgである。従って1Gの加速度は、20
KgG の力に相当する。オイラーの座屈公式に従い、次式
を満たすことが必要である。
【0049】 {F/(FI)}1/2 ≦(π/l)………………………………………(1) ここに、F=20KgG E≒20000KgG/(mm)2 ……(ヤング率) I=(bt3)/12(断面2次モーメント) t=1mm(厚み) l=180mm(長さ) b:幅 上式からメタル板47の幅bを求めると、
【0050】 b≧{12F/(Et3)}・(l22)≒40mm
【0051】即ち、z方向変位拘束用メタル板47の幅
は40mm以上に設定する。尚、該メタル板の穴48近傍
を除く残りの大部分をL字状化して座屈強度を上げるこ
ともできる。また、該メタル板47の穴48側端の、補
強シート20でサンドイッチされる部分(図10中の矢
印48′の区間)約12mm長だけを、その厚みを約半減
しておくことが可能である。何故ならサンドイッチ圧力
によって耐座屈性を向上できるからである。そうするこ
とによって、補強シート20同士の間のスキマを減らす
ことができ、従って、縦線状の継目部の不連続幅を最小
化できる。
【0052】図10の構成によってz方向変位を拘束し
た状態での図1のスクリーン(20,11,31)のz
方向共振モードは、各補強シート20の左右両端辺を支
持した梁54の共振モードに近い。補強シート20の共
振周波f0 は材料力学によれば次式で求められる(フレ
ネルシート11とフロントシート31の厚みは薄いの
で、その質量を無視して記してある。)。
【0053】 fo ≒{(πt)/(4a2)}・{E/(3ρ)}1/2 ………(2) ≒ 8.5Hz>5Hz
【0054】ここに、t≒ 12mm(厚み) a≒100mm(幅) E≒300KgG/(mm)2 (ヤング率) ρ≒ 1.2g/(cm)3 従って上記数値例において設計要件を満たしている。
【0055】以上で、スクリーンの前後方向(z方向)
の耐震性の説明を終る。次に、左右方向(x方向)の耐
震性について説明する。補強シート20を振子と見なし
たとき、その長さは、約 1.5m以上故、その共振周波数
は 0.5Hz以下である。これは地震スペクトルより下方に
あるため、スクリーンはx方向については、単純慣性体
と見なし得る。
【0056】スクリーンに対してx方向に1Gの加速度
が印加された場合、図1の補強シート20の水平断面に
は水平せん断応力:FS が加わる。それは次式で表せ
る。 FS =α・ρ・y ………………………………………………(3) ここに、α=1G(加速度) ρ= 1.2g/(cm)3 y=高さ(下端から測った高さ)
【0057】Mohrの応力円の理論によれば、該水平せん
断応力が存在するとき、垂直方向にも同値の共役せん断
応力が存在する。該垂直せん断応力は、図1でピン42
から伝達される必要がある。従ってピン42の1本当り
で分担する必要のあるせん断力F1 は次式で与えられる
(上下端の左右連結金具であるメタル板45もピン42
群と協力する。)。 F1 ≒FS ・H・t =α・ρ・y・H・t………………………………………(4) ここに、H=750mm(単位スクリーンの高さ) t= 12mm(厚み) αρy:式(3) 参照 ∴ F1 ≒(10.8G/mm)y …………………………………(5)
【0058】従って例えばスクリーンの高さの最大値が
約3m(4段式の場合)の場合、F1 の値は次式とな
る。 F1 max ≒10.8G×3000 ≒32KgG ………………………………………(6)
【0059】従って縦方向に積まれる段数に応じて該せ
ん断力に耐え得るように、ピン42の材質と直径及び補
強シート20の厚みを選定すれば良い。尚、超多段積み
の超巨大スクリーン用には、補強シート20の相隣り合
う側面を少なくとも部分的に接着することが有効であ
る。以上で第2の実施例の説明を終る。次に第3の実施
例を開陳する。それは単位フレネルの上/下・隣接境界
部の画像の不連続を見かけ上、減らすためのものであ
る。第3の実施例は、人間の目の視覚の物理に関する発
明者の発見を巧みに利用したものであるため、該視覚の
物理を図11を用いて説明する。
【0060】図11において、58は1辺の幅がεの正
方形状の蔭を表わす黒点であり、59はその幅がεの長
い蔭としての黒線である。近くから観察すれば当然両方
共容易に識別できる。しかし、視距離Dを大とすると、
まず58の黒点の存在同定が困難となる。標準視力者の
場合、その最小識別角のスレシホルドは約1分即ち約0.
3mrad である。従ってεの値が約1mmの場合、約 3.3m
の距離で検知限度となる。このとき、網膜上の該黒点5
8に対応する照度分布には、約 1.6%ないし5%程度の
谷が生じているものと推定される。図11の60にその
谷の様子を示す。横軸θは視角である。
【0061】更に視距離Dを増大していくと、黒線59
の存在同定が困難となる。その最小識別角のスレシホル
ドは本発明者が実験した数例においては約0.03mradであ
る。即ち、1mm幅の線に対して、約33mの視距離に対
応する。
【0062】上記点/線間の差は網膜上照度分布の2次
元/1次元応答差に起因して発生するものと推定され
る。大雑把に云って次のように解釈できる。線弁物スレ
シホルドが視角0.03mradにおいて網膜上照度分布の約
1.6%(周知の中面積輝度差の検知限度)の谷に相当す
るものと仮定する。すると、約10倍の視覚0.3mrad に
おける線像の該谷の深さは1次元フーリエ解析の理論か
ら約10倍の16%程度と推定される。視覚(0.3mrad)
2 の点像の場合には、更に横方向に像がぼけて拡がる結
果、その谷の深さは2次元フーリエ解析の理論から(1
6%)2即ち約 2.6%になるものと推定される。これが点
状(2次元小視角)対象物に対するスレシホルドと解さ
れる。
【0063】以上で、点/線間の応答差についての考察
を終り、次に0.3mrad の線応答の谷の深さが上記の通
り、16%であるとし、かつ正規分布を仮定して、目の
周波数特性G(f)を求める。フーリエの理論によれ
ば、
【0064】 G(f)=(1/θ0)・exp 〔 (−πθ2)/θ0 2〕・exp(j2πfθ)dθ ………………………………(7) 上記式(7) において、θは視角である。θ0 は図12の
網膜上のプロファイル61に示す通り線像の実効拡がり
角と呼ぶべき定数である。既述0.3mrad にて16%とい
う条件から、θ0 の値は次式の通り求まる。 θ0 ≒(0.3/0.16)mrad≒1.9mrad …………………………………(8) 上記式(7),(8) から積分公式に基き次式を得る。 G(f)=exp(−πθ0 2f2) ≒exp −(3.3mrad f)2 ………………………………(9)
【0065】従って、図13の繰り返しパターン62に
示すような、白,黒が交互に繰り返えされるパターンを
見た場合の周波数応答はfの値が1cycle/0.6mrad 故次
式となる。 G(1/0.6mrad) =exp(−5.52) ≒ 7.3×10-14 …………………………… (10)
【0066】図13のパターンが、く形波状であること
から、4/πのフーリエ係数を考慮し、かつ図13のC
で示す peak to peak (ピーク・ツー・ピーク)化係数
(2倍)を考慮して、 C=2(4/π)G≒ 1.9×10-13 …………………………… (11)
【0067】即ち網膜上の照度のさざ波は極小故弁別で
きない。逆に、繰り返しパターンの本数を弁別できるた
めには、Cの値が 1.6%(0.016)以上である必要がある
と推定し、これに対応する空間周波数値f0 を求める
と、上記式(9),(11)から
【0068】 G(f)=exp −(3.3mrad f0)2 = 0.016π/8≒ 6.3×10-3 ………………………… (12) ∴ f0 ≒ (1cycle)/(1.46mrad) ………………………… (13)
【0069】即ち、繰り返しパターンの弁別スレシホル
ドは、周期:1.46mrad即ち黒の幅:0.73mradということ
になる。以上の結果を整理して次式を得る。
【0070】
【0071】上表から判るように、視覚の性質上、繰り
返しパターンの本数の弁別性は、相対的に困難と推定さ
れる。同表中最下欄は発明者の演えき的発見に属する。
この性質をスクリーンの縦目部に応用して考えると、継
目部の不連続幅が約1.46mrad以内で、かつその部分の平
均輝度が周囲の画面と同程度なら、視覚上、不連続と認
識されないと推定される。
【0072】換言すれば、継目部に、0.3mrad の幅の黒
線があったとしても、その近傍1.46mrad以内に、周囲画
面より明るい輝線を付加し、輝線と黒線との平均輝度を
周囲画面の輝度に近づければ、黒線のめだち方を軽減で
きると云える。以上で、本発明の第3の実施例の視覚上
の基礎原理の説明を終る。
【0073】次に本発明の第3の実施例の要部であると
ころの単位フレネルシートの上下端の構成を図14に示
す。同図は、垂直断面図である。補強シート及びフロン
トシートは図解を判り易くするため略してある。
【0074】図14において、11はフレネルシート、
65はフレネルレンズ面である。64は投写光源、実線
矢印は通常の光線、点線矢印は、付勢光線である。66
は単位フレネルシートの上下端部の光付勢用レンズ部で
あり、本発明の要部である。
【0075】点線矢印の光は、オーバスキャン光付勢偏
向用プリズム(又はレンズ)である66の部分が、平坦
な形状をなしていたところの従来技術においては、継目
部の光欠損として失われていた(フレネルシート11の
側面には黒色塗料が塗布されており、該黒色塗料によっ
て吸収される。)。本発明においては、単位フレネルシ
ート11の上下端の入射面に設けられた光付勢用プリズ
ム(又はレンズ)66の作用によって、従来、欠損とな
っていた光を点線矢印の如く、有効出射光として利用可
能にした。
【0076】単位フレネルシート11と11との間の継
目部を拡大して図15に示す。フレネル媒質内の垂直画
角αは約0.2radである。従って、同図の光付勢用レンズ
部の幅vは、 0.2t≒0.6mm である。一方継目のスキマ
dは約 0.3mmである。1枚のフレネルシート当り約0.15
mmづつ光を付勢すれば良い。このためには、光付勢用レ
ンズ66の必要屈折角は、0.15mm/3mm即ち約0.05rad で
ある。フレネル媒質の屈折率nは約 1.5故、図15のプ
リズム角βは、スネルの法則から、 β=0.05rad ×n/(n−1)=0.15rad となる。
【0077】図14,図15の構成をもつ実施例の効果
として、継目幅(スキマ)dが 0.3mmの場合、約1m以
上の視距離から観察すると、 0.3mm幅の光欠損帯と近接
する光付勢帯とが融合して、継目がめだたなくなる。従
来技術においては、視距離10m以内で検知されてい
た。従って、理論限界としては、約10倍の改善を図り
得る。以上で本発明の第3の実施例の説明を終わる。
【0078】第4の実施例を図16に示す。同図は、図
15と同じく要部拡大図である。図15では、光付勢用
レンズ66を用いたのに対し、図16では全反射ミラー
67を利用している。実線の通常光線と、ミラー部67
との間の角度は前記必要屈折角 0.05radの半分に設定す
れば良い。以上で第4の実施例の説明を終る。
【0079】次に第5の実施例を説明するが、その前
に、従来技術の問題の補足説明を図17を用いて行う。
図17は、図15,図16と同じく、フレネルシート1
1の上/下端部を示す断面図である。同図は上/下端の
側面68を黒色化塗装しない場合を示す。点線矢印で示
す非有効光は、端面68で全反射し、その結果、フレネ
ル出射面からは、同図に示すように極めて大きな角度γ
で出射されてしまう。既述の通り、フレネル媒質内垂直
上下端画角αが 0.2rad の場合、γの値は約0.6radと大
きくなってしまう。従って、正面からスクリーン継目を
観察する有害な黒線状に見える。かつ、上/下方向(特
定角γの方向)からスクリーン継目を観察すると有害な
白い輝線状妨害となってしまう。端面68を黒色塗装化
すると、白輝線妨害は消失するが、黒線妨害は残る。
【0080】図18は、上記問題を解決するための本発
明の第5の実施例を示す断面図である。同図で、69
は、光付勢用ストライプ状光拡散シート(または、垂直
方向に光を屈折するストライプ状レンチキュラーシート
もしくはストライプ状プリズムシート)であり、フレネ
ルシート11の入射面の非有効光入射部、即ちオーバス
キャン光入射部に接着配置される。その幅は約 0.6mmで
あり厚みは約 0.3mm以下である。端面68には黒色塗料
が施されている。同図において、点線で示したオーバス
キャン入射光の少なくとも一部は、望ましい方向に屈折
され、出射光71,72として出射される。これらの光
付勢用光線は、継目部の黒線状妨害を軽減する作用を持
つ。点線で示したオーバスキャン入射光の一部は望まし
くない方向に屈折されるがそれらは、黒い端面68で吸
収される。
【0081】図19に、図18に使用される光付勢用シ
ート69の形状例を示す。図19で69−1はストライ
プ状レンチキュラーシート、69−2はストライプ状プ
リズムシート、69−3はストライプ状プリズム/レン
チキュラーシートの各々垂直断面図である。図19の角
度βは、図15で既述したβと同一のものである。以上
で図19の説明を終る。
【0082】本発明の第6の実施例を図20に示す。同
図で、11′はリニアフレネルシートであり、その出射
面にリニアフレネルレンズ面73が形成されている。リ
ニアフレネルレンズを用いた単位スクリーンの基本的な
構成法は、図3の説明で既述したUSP4536056
号明細書に記されている。
【0083】通常のサーキュラーフレネルレンズ11が
2次元的(水平/垂直)に光を屈折する作用を有するの
に対して、リニアフレネルレンズ11′は1次元的に
(本例では垂直方向にのみ)、光を屈折する。図20の
要部は、リニアフレネルレンズシート11′の上下端部
に設けられた光付勢用プリズム部(端面プリズム)74
である。
【0084】もし端面プリズム74が存在しなければ、
有効光の限界は光線75となる。しかし74が存在すれ
ば有効光の限界は76となる。即ち、図20において、
幅Wで示された領域のオーバスキャン光が光付勢用プリ
ズム74の作用によって有効光に変換される。従って黒
線妨害が軽減され、かつオーバスキャン情報が回復され
る。幅Wの大きさは、スキマdの平均値 0.3mmの約半分
即ち0.15mmに設定される。以上で第6の実施例の説明を
終る。
【0085】以上に記した第3,第4,第5,第6の各
実施例は、単位フレネルシートの上/下・境界部の黒線
妨害軽減用として開陳した。これらは、左/右・境界の
黒線妨害軽減用としても応用できる。その場合には、フ
レネルシート11の左/右端に、既述の光付勢用手段を
適用する。
【0086】しかし乍ら、通常、左/右端部の継目幅
は、約 1.5mmと大きい。これは上/下端部のスキマ 0.3
mmの約5倍である。従って約5倍の光付勢が必要とな
る。このためには、補強シート20の入射面側の左右端
部に第3,第5の実施例で述べた光付勢用手段を設ける
ことが有効である。フレネルシートの厚みは既述の通り
約3mmであり、補強シートの厚みは約12mmである。従
って、図15に記したオーバスキャン光入射部の幅は、
フレネルシート入射側においては既述の通り約 0.6mmで
あったのに対し、補強シート入射側ではその5倍の約3
mmとなる。従って、上記5倍の光付勢が可能となる。
【0087】図21に、本発明の第7乃至第9の実施例
を示す。同図は補強シート20の水平断面図である。オ
ーバスキャン光付勢偏向用プリズム77は、図15のプ
リズム(又はレンズ)66に対応し、オーバスキャン光
付勢偏向用ミラー78は図16のミラー67に対応し、
オーバスキャン光付勢偏向用素子79は図18の拡散シ
ート69に対応する。その説明は、前記と同様故省略す
る。以上で黒線状妨害を軽減するための本発明の実施例
の説明をすべて終了する。
【0088】次に、本発明の変形実施例について記す。
図5の支持部材24は、もちろん、補強シート20の上
下端をインタフェースとして補強シート20に取り付け
ても良い。しかし、これを、次図の図22に示すように
変形しても良い。
【0089】図22に、かかる変形を本発明の第10の
実施例として、その要部を示す。同図で、20は補強シ
ート、11はフレネルシート、31はフロントシートで
ある。21は細穴、22は線材、23はバネである。8
0は支持部材で厚さ約 0.8mm、幅約10mm、長さ約10
mmである。材質はメタルまたはプラスチックである。該
支持部材80は、補強シート20の側面に接着固定また
はネジ固定される。同図において、線材22は支持部材
80の向こう側を経由してバネ23と連結される。同図
は補強シート20の左側面のみを記したが、当然右側に
も同様の手段が設けられる。
【0090】補強シート20の入射側には左右端に各々
約3mmの自由領域(図9参照)が存在する。該自由領域
内に、バネ23は配置される。本構成によれば、バネの
必要個数は、図5の場合の半分で足りる。
【0091】尚、既述の通り、フレネルシートの入射面
側には左右端に各々約 0.6mm、計1.2mm の自由領域が存
在する。従って、補強シートの間にサンドイッチされる
ところの支持部材80の前記厚み 0.8mmが許容される。
以上で第10の実施例の説明を終る。図10を参照して
先に説明した本発明の第2の実施例におけるマルチスク
リーン全体の左右端の特殊処理を第11の実施例として
図23に示す。図23は要部のみを示したもので、図1
のピンチ42が穴41及び穴48(図10)からはずれ
るのを阻止するための手段を講じたものである。図23
で、20はスクリーン全体の左端に位置する補強シート
である。47は図10で既述のメタル板、49は図10
で既述のピンでL字金具50へと連結される。42はピ
ン、48はメタル板47の穴、41は補強シート20の
側孔である。81が本実施例の要部をなす押え金具であ
る。該押え金具81は、補強シート20に接着固定また
はネジ留め固定される。該押え金具81の作用によって
ピン42の脱落が防止される。
【0092】図23では該押え金具81は、ピン1個毎
に1個設ける形で示した。代替策として、補強シート2
0の上端と下端でのみ、図1のネジ46を介して固定さ
れるような1個の長尺の押え金具を用いても良い。
【0093】本発明の第2の実施例を示した図10にお
けるメタル板47とピン48の組合せに関する変形実施
例を第12の実施例として図24に示す。同図で47は
z方向変位拘束用メタル板、82は片側ピンで図10の
ピン42の半分の長さ(約16mm)である。また直径約
3mmである。該片側ピン82はその根元83で、メタル
板47(穴無し)と溶接される。
【0094】図24に示した金具を図1の穴41に挿入
してz方向変位を拘束する。但しその際、左側用と右側
用とは独立して用いる。従ってその際、図1の上下端の
連結金具45を省略する。第2の実施例(図10)の耐
震強度の説明において、ピン42には、垂直方向のせん
断力がかかると述べた。本第12の実施例においては、
各補強シート20は各々独立に左右に傾くことができ
る。従って片側ピン82には、せん断力は負荷されな
い。従って片側ピン82はz方向(スクリーン面に対し
て垂直の方向)の荷重にのみ耐えれば良い。地震の際の
z方向加速度は約0.5 Gであり、これに対応する力は、
スクリーン1枚分当り約10kgG と小さい。従って根元
83の溶接部の強度は十分それに耐えることができる。
【0095】以上の説明から判る通り、本第12の実施
例は、6段積み以上の、云わば超高層建築状の巨大なス
クリーンの実現化用に極めて強力な手段である。
【0096】図24を参照して述べた第12の実施例に
おいては、上記の通りピン82の部分に加わる力は小さ
いので、図1の補強シート20の側面に穴41を明けず
に単に側面接着技術等で代用しても良い。これを第13
の実施例として、図25に示す。
【0097】同図で47は、z方向変位拘束用メタル板
であり、図10の場合と同様に、ピン49を介して、L
字金具50へと連結される。図25の要部は、連結用部
材としてのメタル板84とピン85である。メタル板8
4は補強シート20の側面に接着固定またはネジ留め固
定される。ピン49とピン85の作用により補強シート
20が湿温度変化と共に伸縮しても、メタル板84の接
着部に過度のストレスがかかることがない。以上で第1
3の実施例の説明を終る。
【0098】尚、本発明の各実施例において、補強シー
ト20の出射面とフレネルシート11の入射面とを光学
的に一体化して形成しても良い。一体化のための方法と
しては、補強シートとフレネルシートとを張り合わせ
(粘着)ても良いし、或いは、補強シート20の出射面
に直接フレネルレンズ面を形成しても良い。また、予
め、単位フレネルシート11の厚みを厚くしておき、そ
の上下隣接側面に孔を明けておき、垂直ピンで、上下方
向に連結しても良い。
【0099】本発明に用いられる投写光源部は、通常の
3CRT、3レンズを用いたCRTプロジェクタであっ
ても良いし、液晶パネルを用いた、単レンズ式プロジェ
クタであっても良い。
【0100】最後に、本発明の第2の実施例(図10)
に記した、z方向(前後方向)絶対変位拘束手段(メタ
ル板47)による耐座屈強度向上効果について補足説明
する。
【0101】図26によって説明する。同図は4列の補
強シート20の水平断面図である。88は図23で述べ
た、スクリーン全体の左右端面のz方向拘束手段(z方
向変位拘束用メタル板47)である。89は、図10に
記した各節点毎のz方向拘束手段(z方向変位拘束用メ
タル板47)である。
【0102】図26で左右方向に全圧力Pをかけた場合
を考える。同図から判るように、89なしの場合には、
点線の波形(座屈波形)86に示す通り、4aという寸
法を半波長として座屈する。89ありの場合は、aとい
う寸法を半波長として座屈する。既述のオイラーの公式
(1) を改めて(14)として次に示すが、これによれば、該
座屈を防ぐには、
【0103】 {P/(EI)}1/2 ≦(π/l)…………………………………(14) ここに、E=300kgG/(mm)2 ……………(ヤング
率) I=(bt3)/12 ………(断面2次モーメント) t=12mm l=4000mm ………89なし l=1000mm ………89あり b=スクリーン高 p=全圧力 P/(bt)を圧力P2 と記すと
【0104】P2 ≦{ (Et2)/12 }・(π2/l2) P2 ≒ 2.2gG/(mm)2 ……………89なし P2 ≒36gG/(mm)2 ……………89あり 変形すると、 P2 ≒ 1.2gG/(cm)3×1.8 m……………89なし P2 ≒ 1.2gG/(cm)3×30m……………89あり
【0105】即ち、本発明のz方向変位拘束手段89あ
りの場合は、4行4列の巨大スクリーンの場合でも座屈
することがないが、89なしの場合は、座屈する。即
ち、本発明のz方向変位拘束手段は、その座屈半波長を
単位スクリーン幅に縮減することによって、耐震、座屈
強度をも向上する効果を有する。図26は、マルチスク
リーンの水平断面図について記したが垂直断面について
も同様の効果を有する。
【0106】また、該z方向変位拘束手段は、スクリー
ン全体が周囲環境の温湿度変化に起因するその表裏伸縮
応力差に応じて、図26の座屈波形86に示すようにマ
クロに変形するのを防止し、画像の一様性を向上する作
用を有する。
【0107】第3乃至第9の実施例(図14乃至図2
1)で記した、オーバスキャン光を有効光化するための
付勢偏向手段は、すべてスクリーン側に適用するものと
して記した。スクリーン側に適用することによって、ス
クリーン全体の比例伸縮に自動追随できるという長所を
有する。該長所を有しないが、別策として該付勢偏向手
段を投写光源側に設けることも可能である。CRTプロ
ジェクタの場合には、該付勢偏向手段を電子ビーム補助
偏向手段によって代用できる。即ち各CRTのオーバス
キャン電子ビームを局所的に有効画面の方向へ補助偏向
する手段を設ける。
【0108】第14の実施例として図27にその要部を
示し、図28でその動作波形を説明する。図27におい
て90はCRT(陰極線管)、91は補助垂直偏向コイ
ル、92は電流検出用抵抗、93は負帰還増幅器、94
は従来周知のレジストレーション補正用入力信号、95
は加算器、96は付勢偏向パルス発生回路、97は、帰
線パルス信号入力、98は主偏向コイルである。
【0109】同図の付勢偏向パルス発生回路96以外は
CRT投写形ディスプレイにおける周知の技術故、96
の部分だけについて以下波形図28によってその動作を
説明する。図28で、97は垂直帰線パルス波形、10
0は主偏向コイル98に流れる垂直偏向電流、101は
付勢偏向パルス発生回路26の出力である。周知のマル
チバイブレータ等を利用したデジタル処理技術によれ
ば、このような波形の発生は容易である。波形102
は、100に示した偏向電流と、101のパルス波によ
る補助偏向電流との合成効果を示す波形である。また同
図で、点線のタイミングは、単位画面の有効光部(10
4)とオーバスキャン光部(103)の境界に相当す
る。
【0110】図28から判るように、オーバスキャン光
部(103)が局所的に有効画面の方向へ補助偏向され
ることが判る。従って、上/下の単位フレネルシート間
の継目部の近傍の光が強調される。従って継目部をめだ
たなくすることができる。図27,28は垂直偏向系に
ついて記したが水平偏向系についても同様である。
【0111】第15の実施例として、液晶プロジェクタ
に適用できる策を、図29に示す。周知の通り、一般の
液晶プロジェクタは、画素が液晶パネルに固定されてい
る。従って電子ビーム偏向手段を用いることはできな
い。従ってその代替策として、液晶パネルへの入射光中
のオーバスキャン光を内側へ付勢偏向する手段を用い
る。
【0112】図29において、105はスクリーン、1
06は投写用レンズ、107は液晶パネル、108はラ
ンプ、109は鏡、110は付勢偏向手段である。ラン
プ108から発する光は、ミラー109でほゞ平行光化
され液晶パネル107を照射する。パネル107で変調
された画像光は投写レンズ106を経由して、スクリー
ン105に形成される。付勢偏向手段110の具体例の
要部を図30に示す。
【0113】図30で、実線は有効画面の限界に対応す
る光線であり、点線はオーバスキャン光である。110
−1はプリズム手段、110−2は図19で既述の各種
手段、110−3はミラー手段である。以上で第15の
実施例の説明を終る。
【0114】最後に、付勢偏向手段の代りに、境界部画
像信号強調手段を用いる例を第16の実施例として図3
1に示す。図31で、111はCRTまたは液晶パネ
ル、112は周知の利得制御可能な増幅器、113は画
像信号入力端子、114は画像信号強調用パルス信号発
生部、115は水平/垂直の帰線パルス信号入力端子で
ある。
【0115】強調用パルス信号発生部114は、既述の
図28の点線に対応したタイミングにおいて、パルス信
号を発生する。該タイミングにおいて画像信号が増幅器
112において強調されるため、継目部の不連続を一様
化する作用を有する。以上で第16の実施例の説明を終
る。図32,図33に本発明の第17の実施例を示す。
同図は4行4列の計16台のプロジェクタを用いた例を
示す。図32は左から見た側面図であり、図33は上か
ら見た図である。スクリーン全体の有効画面サイズは幅
が約4m、高さが3mである。
【0116】図32,33で、125はプロジェクタ、
126はスクリーン、127は図10で既述の前後方向
変位拘束手段(図10では47として表示してある)、
128は前後方向変位拘束手段が最終的に固定される柱
部材である。該柱部材128は、梁129とネジまたは
溶接にて連結され、架台(129)全体の強度を高め
る。プロジェクタ群125と柱部材128との間のスペ
ースは、補修,保守用スペースとして利用される。該梁
129に支えられて床131が張りめぐらされ、保守時
にその上を人が歩行可能な床を形成する。更に柱部材1
28は天井梁132を支え、図1で既述のインタフェー
ス部44を介して各縦長スクリーン列の重力を支える働
きをする。
【0117】本実施例の要件は次の通りである。 (イ)柱部材128が各縦長スクリーン列の継目の後方
の有効投写光非存在領域に配置されること。 (ロ)柱部材128が、各スクリーン列を吊り下げるた
めの重力を支えること。 (ハ)柱部材128がスクリーンの前後方向絶対変位拘
束手段の固定端として作用すること。 (ニ)柱部材128が保守用床131の重力の一部を支
えること。
【0118】
【発明の効果】本発明の効果は次の通りである。 (1)補強シートの側面の自由領域に設けられた側孔と
ピンの作用によって補強シート相互間の前後方向ヘの変
位偏差の発生を防止できるため、外観の一様性の優れた
巨大なマルチスクリーンプロジェクタを提供できる。 (2)z方向(スクリーン面の垂直方向)変位拘束用手
段によってスクリーン面の前後方向位置を規制できるた
め耐震座屈強度を確保できる。また、環境温湿度変化に
依存して、スクリーン面全体が反り返ることが防止され
る。従って再生画像の一様性を向上できる。 (3)スクリーンの最下部に設けられた棚手段によって
少なくともフレネルシート群の重力が支えられ、バネ手
段との相補作用により、その落下が防止され、かつ、単
位フレネルシート相互間のスキマが最小化され、画像の
継目幅が最小化される。
【0119】(4)継目部のオーバスキャン光を有効光
とするための付勢偏向手段によって、再生画像の一様性
を向上できる。 (5)保守性の優れたマルチスクリーンプロジェクタを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】マルチスクリーンプロジェクタの構成概要を示
す斜視図である。
【図3】単位スクリーンの具体的構成例を示す斜視図で
ある。
【図4】レンチキュラーシートを示す斜視図である。
【図5】既提案に係るスクリーンの構成を示す斜視図で
ある。
【図6】フレネルシートの反った状態を示す斜視図であ
る。
【図7】従来のスクリーンの完結形式の左端構造を示す
斜視図である。
【図8】従来のマルチスクリーンの外観を示す斜視図で
ある。
【図9】図1に示す実施例の側面図に相当し、自由領域
と禁止領域の説明のための図である。
【図10】本発明の別の実施例の要部を示す斜視図であ
る。
【図11】本発明の発見にかかる視覚の物理を説明する
説明図である。
【図12】網膜上のプロファイルを示す特性図である。
【図13】白黒の繰り返しパターンとその周波数応答特
性図である。
【図14】本発明の更に別の実施例の要部としての単位
フレネルシートの上下端の構成を示す側断面図である。
【図15】図14における単位フレネルシート間の継目
部の拡大図である。
【図16】本発明の他の実施例を説明するための図15
と同様な拡大図である。
【図17】従来技術の問題点を説明するための図15,
図16と同様な拡大図である。
【図18】本発明の更に他の実施例を説明するための単
位フレネルシート間の継目部の拡大図である。
【図19】図18に使用される光付勢用シートの形状例
を示す断面図である。
【図20】本発明のなお更に他の実施例を説明するため
の単位リニアフレネルシート間の継目部の拡大図であ
る。
【図21】本発明のなお更に別の諸実施例を説明するた
めの補強シートの水平断面図である。
【図22】本発明のなお更に他の実施例の要部を示す斜
視図である。
【図23】本発明のなお更に別の実施例の要部を示す斜
視図である。
【図24】本発明のなお更に他の実施例を説明するため
のメタル板を示す斜視図である。
【図25】本発明のなお更に別の実施例の要部を示す斜
視図である。
【図26】z方向絶対変位拘束手段による耐座屈強度向
上効果を示す説明図である。
【図27】本発明のなお更に他の実施例の要部を示す回
路図である。
【図28】図27における各部の動作波形を示す波形図
である。
【図29】本発明を液晶プロジェクタに適用した実施例
を示す説明図である。
【図30】図29における付勢偏向手段の具体例の要部
を示す側面図である。
【図31】本発明のなお更に別の実施例の要部を示す回
路図である。
【図32】本発明のなお更に他の実施例の側面図であ
る。
【図33】図32に示した実施例の上面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4:単位プロジェクタ部、5,6,7,
8:単位スクリーン部、9:継目、11:フレネルシー
ト、12:フロントシート、13:ブラックストライ
プ、14:レンチキュラーレンズ、16:レンチキュラ
ーシート、20:補強シート、21:穴、22:線材、
23:バネ、24:支持部材、25:穴、31:縦長の
フロントシート、32:ネジ、41:側穴、42:ピ
ン、43:棚、44:インタフェース部、45:メタル
板、46:ネジ、47:z方向変位拘束用メタル板、4
8:穴、49:ピン、50:L字金具、51,53:ネ
ジ、52:L字金具、54:梁、55,56:禁止領域
(有効投写光存在領域)、57:自由領域(有効投写光
非存在領域)、58:黒点、59:黒線、60:谷、6
1:網膜上プロファイル、62:繰り返しパターン、6
3:網膜上プロファイル、64:投写光源、65:フレ
ネルレンズ面、66:オーバスキャン光付勢偏向用プリ
ズム/レンズ、67:オーバスキャン光付勢偏向用の全
反射ミラー、68:側面、69:オーバスキャン光付勢
偏向用拡散シート、69−1:同上用レンチキュラーレ
ンズ、69−2:同上用リニアフレネルレンズ、69−
3:同上用複合レンズ、71,72:有効化された光、
73:リニアフレネルレンズ面、74:端面プリズム、
75,76:限界光、77:オーバスキャン光付勢偏向
用プリズム、78:オーバスキャン光付勢偏向用ミラ
ー、79:オーバスキャン光付勢偏向用素子、80:支
持部材、81:ピン42脱落防止用押え金具、82:片
側ピン、83:溶接部、84:連結用部材(メタル
板)、85:ピン、86,87:座屈波形、90:CR
T、91:補助偏向コイル、92:電流検出用抵抗、9
3:負帰還増幅器、95:加算器、96:付勢偏向用パ
ルス信号発生部、97:帰線パルス入力またはその波
形、98:主偏向コイル、100:垂直偏向電流波形、
101:パルス信号、102:合成波形、103:有効
光部、104:オーバスキャン部、105:スクリー
ン、106:投写レンズ、107:液晶パネル、10
8:ランプ、109:ミラー、110:オーバスキャン
光付勢偏向手段、111:CRTまたは液晶パネル、1
12:利得制御可能増幅器、113:画像信号入力端
子、114:パルス信号発生部、115:帰線パルス入
力、125:プロジェクタ、126:スクリーン、12
7:前後方向絶対変位拘束手段、128:柱部材、12
9:梁、130:保守用スペース、131:床、13
2:天井梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 幸浩 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 日 立ビデオエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 黒田 祥二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報映像工場部内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の単位プロジェクタ部と、各単位
    プロジェクタ部に対応する単位スクリーン部の集合から
    成る全体スクリーンと、をもつマルチスクリーンプロジ
    ェクタにおいて、 全体スクリーンを、複数個の縦長スクリーンを左右方向
    に並べて配置することにより構成したとき、該縦長スク
    リーンと縦長スクリーンの左右相互隣接部における、ス
    クリーンの前後方向の相対変位の発生を防止する相対変
    位防止手段を、プロジェクタ部からスクリーンに投写す
    る投写光の妨げにならない有効投写光非存在領域に、配
    置したことを特徴とするマルチスクリーンプロジェク
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマルチスクリーンプロ
    ジェクタにおいて、前記相対変位防止手段は、隣り合う
    縦長スクリーンについて、それぞれのスクリーンの補強
    シート(20)の側面にそれぞれ側孔(41)を設け、
    該側孔(41)に共通に挿入されたピン手段(42)か
    ら成ることを特徴とするマルチスクリーンプロジェク
    タ。
  3. 【請求項3】 複数個の単位プロジェクタ部と、各単位
    プロジェクタ部に対応する単位スクリーン部の集合から
    成る全体スクリーンと、をもつマルチスクリーンプロジ
    ェクタにおいて、 全体スクリーンを、複数個の縦長スクリーンを左右方向
    に並べて配置することにより構成したとき、該縦長スク
    リーンの左右端部に、前後方向の絶対変位を拘束する前
    後方向絶対変位拘束手段として、耐座屈荷重性を有する
    板部材(47)と、該板部材(47)の一端を前記縦長
    スクリーンの端部に、他端を任意の絶対的固定位置に、
    それぞれ上下方向の自由度を少なくとももたせて連結す
    る少なくとも2個のピン手段(42,49)と、から成
    る前後方向絶対変位拘束手段を、プロジェクタ部からス
    クリーンに投写する投写光の妨げにならない有効投写光
    非存在領域に、設けたことを特徴とするマルチスクリー
    ンプロジェクタ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のマルチスクリーンプロ
    ジェクタにおいて、前記少なくとも2個のピン手段(4
    2,49)の中の一つ(42)が、請求項2に記載のピ
    ン手段(42)を兼ねた同一のピン手段から成ることを
    特徴とするマルチスクリーンプロジェクタ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は3に記載のマルチスクリー
    ンプロジェクタにおいて、前記縦長スクリーンは、縦長
    補強シート(20)、縦長フロントシート(31)及び
    前記両シート間にサンドウイッチ状に挟まれた縦長フレ
    ネルシート(11)から成り、縦長スクリーンの最下部
    相当の位置において前記縦長補強シート(20)に棚手
    段(43)を固定し、前記縦長フロントシート(31)
    は、該シート(31)と所定の絶対的固定位置との間に
    張られた線部材(22)及びバネ部材(23)により、
    前記縦長フレネルシート(11)を介して前記縦長補強
    シート(20)側へ引き寄せられて密着する分力を受
    け、前記縦長フレネルシート(11)の重力は前記縦長
    補強シート(20)に固定された前記棚手段(43)に
    より支持されるようにしたことを特徴とするマルチスク
    リーンプロジェクタ。
  6. 【請求項6】 複数個の単位プロジェクタ部と、各単位
    プロジェクタ部に対応する単位スクリーン部の集合から
    成る全体スクリーンと、をもつマルチスクリーンプロジ
    ェクタにおいて、 前記単位スクリーン部が、単位補強シート、単位フロン
    トシート及び前記両単位シート間にサンドウイッチ状に
    挟まれた単位フレネルシートから成るとき、該単位フレ
    ネルシートの周辺部に投写されたことにより有効視野外
    に逸れることになるオーバスキャン光を有効視野内に向
    かわせて有効光化する付勢偏向手段を備えたことを特徴
    とするマルチスクリーンプロジェクタ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のマルチスクリーンプロ
    ジェクタにおいて、前記付勢偏向手段は、前記単位フレ
    ネルシートの周辺において、その光入射面側に設けられ
    たプリズム手段、レンチキュラーレンズ手段または光拡
    散手段から成ることを特徴とするマルチスクリーンプロ
    ジェクタ。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のマルチスクリーンプロ
    ジェクタにおいて、前記付勢偏向手段は、前記単位フレ
    ネルシートの周辺において、その光出射面側に設けられ
    たプリズム手段から成ることを特徴とするマルチスクリ
    ーンプロジェクタ。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のマルチスクリーンプロ
    ジェクタにおいて、前記付勢偏向手段は、前記単位補強
    シートの周辺において、その光入射面側に設けられたプ
    リズム手段、レンチキュラーレンズ手段または光拡散手
    段から成ることを特徴とするマルチスクリーンプロジェ
    クタ。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載のマルチスクリーンプ
    ロジェクタにおいて、前記付勢偏向手段は、前記単位補
    強シートの側面に設けられた傾斜鏡手段から成ることを
    特徴とするマルチスクリーンプロジェクタ。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載のマルチスクリーンプ
    ロジェクタにおいて、前記単位プロジェクタ部が単位C
    RTプロジェクタから成るとき、前記付勢偏向手段は、
    該CRTのオーバスキャン電子ビームを局所的に有効画
    面内へ偏向する補助偏向手段から成ることを特徴とする
    マルチスクリーンプロジェクタ。
  12. 【請求項12】 請求項6に記載のマルチスクリーンプ
    ロジェクタにおいて、前記単位プロジェクタ部が単位液
    晶プロジェクタから成るとき、前記付勢偏向手段は、該
    液晶プロジェクタの液晶パネルの近傍に配置された端部
    光強調手段から成ることを特徴とするマルチスクリーン
    プロジェクタ。
  13. 【請求項13】 請求項6に記載のマルチスクリーンプ
    ロジェクタにおいて、前記付勢偏向手段は、有効画面の
    端部の画像信号を強調する手段から成ることを特徴とす
    るマルチスクリーンプロジェクタ。
  14. 【請求項14】 複数個の単位プロジェクタ部と、各単
    位プロジェクタ部に対応する単位スクリーン部の集合か
    ら成る全体スクリーンと、をもつマルチスクリーンプロ
    ジェクタにおいて、 全体スクリーンを、複数個の縦長スクリーンを左右方向
    に並べて配置することにより構成したとき、該縦長スク
    リーンの左右端部に、前後方向の絶対変位を拘束する前
    後方向絶対変位拘束手段として、耐座屈荷重性を有する
    板部材(47)と、該板部材(47)の一端を前記縦長
    スクリーンの端部に、他端をスクリーン近傍に配置固定
    した柱部材(128)に、それぞれ上下方向の自由度を
    少なくとももたせて連結する少なくとも2個のピン手段
    (42,49)と、から成る前後方向絶対変位拘束手段
    を、プロジェクタ部からスクリーンに投写する投写光の
    妨げにならない有効投写光非存在領域に、設けると共
    に、前記単位プロジェクタ部を設置する架台と前記柱部
    材(128)との間の空間を保守用スペースとし、該保
    守用スペースの床部分(31)の重力の一部を前記柱部
    材(128)に支持させ、かつ前記縦長スクリーンの重
    力を前記柱部材(128)に支持させ、前記柱部材(1
    28)及び床部分(31)は、プロジェクタ部からスク
    リーンに投写する投写光の妨げにならない有効投写光非
    存在領域に設けて成ることを特徴とするマルチスクリー
    ンプロジェクタ。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61194433A (ja) * 1985-02-25 1986-08-28 Yuupu:Kk 大画面用透過型スクリ−ンの構成法
JPS6488531A (en) * 1987-09-30 1989-04-03 Hitachi Ltd Back surface projection type device
JPH01263634A (ja) * 1988-04-15 1989-10-20 Hitachi Ltd マルチスクリーンプロジェクタ
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