JPH0756081B2 - 作業用手袋のビニール樹脂塗布装置 - Google Patents

作業用手袋のビニール樹脂塗布装置

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JPH0756081B2
JPH0756081B2 JP20931690A JP20931690A JPH0756081B2 JP H0756081 B2 JPH0756081 B2 JP H0756081B2 JP 20931690 A JP20931690 A JP 20931690A JP 20931690 A JP20931690 A JP 20931690A JP H0756081 B2 JPH0756081 B2 JP H0756081B2
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善弘 鶴水
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は編布、織布や自動編機などで構成される手袋素
材の表面にビニール樹脂被膜を付着形成する作業用手袋
の製造装置において、とくに手袋素材の表面に塗布する
ビニール樹脂塗布装置に関するものである。
〔従来の技術〕
この種の作業用手袋の製造装置は、従来からよく知られ
ている。その基本的製造工程としては、手袋素材を無端
の回転チェーンに枢支された手袋型に嵌めたうえ、これ
を所定スピードで移動させながらゾル状のビニール樹脂
液貯留槽に浸漬し、その後加熱乾燥させ、且つ冷却させ
るものである。従来の作業用手袋の製造装置は、前記の
基本的な技術工程を一連のラインの中に如何にして合理
的に組込み、作業用手袋をより効率よく製造するかとい
う点で研究、工夫がなされている。
今、第10図を参照して従来の作業用手袋の製造装置のラ
インにつき、その概略を説明する。
同図は手袋製造装置を平面からみた概略図で、1は所定
幅で平行に設けられた無端の回転チェーンである。この
回転チェーン1の内周側と外周側の間には、支持棒が複
数本平行に配設されており、各支持棒に金属製の手袋型
が複数個枢支されて一群をなして、この一群の手袋型が
回転チェーン1に所定の間隔を隔てて複数ブロック設け
られている。この回転チェーン1の回転コースにおい
て、手袋型への手袋素材の装着と離脱のための脱着ポジ
ション3が設けられており、この脱着ポジション3から
先方に回転チェーン1の移動方向にかけて手袋素材の繊
維糸の毛羽を焼く毛焼装置4(この毛焼により、ビニー
ル樹脂液の手袋素材への付着がより円滑に行われる)
と、ビニール樹脂液の貯留槽へ手袋素材を浸漬するビニ
ール樹脂の塗布装置5と、この手袋素材に塗布したビニ
ール樹脂の加熱装置6と、冷却装置7とが順に設けられ
ている。
したがって、この製造装置によると、脱着ボジション3
で手袋型に手袋素材を装着した後、この手袋素材が回転
チェーン1により支持されて一回転して元の場所に戻っ
たとき、ビニール樹脂被膜の付着された作業用手袋が製
造されているので、この脱着ポジション3で製造された
作業用手袋を手袋型から脱嵌するものである。
前記の製造装置は、回転チェーン1に所定の間隔を隔て
て複数個ずつの手袋型がブロク状にまとまって取付けら
れており、それ故、製造工程における回転チェーン1の
移動は間欠的である。そして、手袋素材の表面にビニー
ル樹脂液を塗布する装置にあっては、所定位置に配設さ
れているビニール樹脂液貯留槽に手袋素材を浸漬したう
え、これから引上げ、次の工程に移動させるように構成
されている。
これに対して、連続移動型の手袋製造装置の一例が特公
昭42−2895号によって知られている。これは、無端の回
転チェーンベルトに所定の間隔を隔てて連続的に手袋型
が回転自在、且つ揺動自在に枢支されており、手袋型に
手袋素材を嵌めて回転チェーンベルトによって所定のコ
ースを1周したとき、手袋素材の表面にビニール樹脂液
が塗布されており、且つ乾燥されて作業用手袋が製造さ
れるものである。
この手袋の製造装置は、回転チェーンベルトに等間隔で
手袋型が取付けられており、それ故、回転チェーンベル
トの移動は連続移動であると共に、ビニーール樹脂の塗
布装置においては、水平方向に移動している回転チェー
ンベルトを所定のカーブを描いて一旦下方向に引下げた
うえ、再び上方に引上げて水平方向に移動させており、
下方に引下げた際、手袋素材をビニール樹脂液槽中に浸
漬している。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記間欠移動式、連続移動式いずれの作業用手袋製造装
置にあっても、これらの装置の合理化が要求される。例
えば、ビニール樹脂の塗布装置にあっても、水平方向に
循環移動する無端の回転チェーンと、これに枢支された
手袋型とを前記塗布装置の配置場所において、従来例の
ように上下方向に移動させることなく、ビニール樹脂液
中に浸漬することができれば、回転チェーンの駆動機構
を簡略化できるが、従来はこのような要求を満足する装
置がなかった。本発明は、このような課題を解決した作
業用手袋のビニール樹脂塗布装置を提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本発明に係る作業用手袋のビ
ニール樹脂塗布装置は、駆動ローラ及びガイドローラに
支持されて所定のコースを移動するように設けられた無
端の回転チェーンに、所定の間隔を隔てて複数の手袋型
が枢支されており、この手袋型が移動するコースに手袋
型への手袋素材の脱着ポジション、毛焼装置、ビニール
樹脂の塗布装置、加熱装置、冷却装置などが配設されて
いる作業用手袋の製造装置において、前記ビニール樹脂
の塗布装置として、ビニール樹脂液を収容した貯留槽を
昇降台に設置し、この昇降台を昇降装置により昇降自在
に設け、一方、手袋型が保持される無端の回転チェーン
を水平方向に間欠回転自在に設け、前記貯留槽の上昇
時、手袋型に嵌めた手袋素材がビニール樹脂液中に浸漬
される構成としたことを特徴とする。
〔作用〕
無端の回転チェーンに枢支されて手袋素材を嵌めた手袋
型が水平面を所定のスピードで移動し、ビニール樹脂液
の貯留槽の上方で所定時間停止している間に前記貯留槽
が昇降し、上限まで上昇したとき手袋素材がビニール樹
脂液中に浸漬される。その後、貯留槽が降下すると共
に、手袋素材は回転チェーンにより次の工程に移動す
る。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例を第1図〜第9図を参照して説明
する。
第1図は本発明に係る手袋製造装置の平面概略図で、図
において、10A,10B,10Cは、それぞれが手袋製造装置の
各ラインを形成する無端の第1,第2,第3の回転チェーン
である。各第1,第2,第3の回転チェーン10A,10B,10Cに
は、後述する手袋型17,…が所定の間隔で多数個配設さ
れている。各回転チェーン10A,10B,10Cの回転移動のコ
ースの途中には、前記手袋型17に対する手袋素材の脱着
ボジション11A,11B,11C及び手袋素材の毛羽を焼く毛焼
装置12A,12B,12C、ビニール樹脂の塗布装置13A,13B,13
C、ビニール樹脂の加熱装置14、冷却装置15が設けられ
ている。16A,16B,16Cは、それぞれ第1,第2,第3の各回
転チェーン10A,10B,10Cのガイド歯車で、その中の一つ
が駆動歯車とされている。
前記の構成において、図から分かるとおり、脱着ボジシ
ョン11A,11B,11C、毛焼装置12A,12B,12C、塗布装置13A,
13B,13Cは、第1,第2,第3の各回転チェーン10A,10B,10C
ごとに個別に設けられているのに対し、加熱装置14と冷
却装置15は、第1,第2,第3の各回転チェーン10A,10B,10
Cが共通にその内部を通過するように配設されている。
すなわち、加熱装置14と冷却装置15は、所定長L,L1の長
さを有し、長手方向と直角の断面形状が所定大の四角形
をなすトンネル形状に構成され、且つ直線上に配設され
ていると共に、各装置の前後方向の両端は、回転チェー
ン10A,10B,10Cと、これに取付けた手袋型17が通過でき
る開孔を有した蓋板で閉じられており、各装置内の加熱
空気と冷却空気をできるだけ外部に逃さないように構成
されている。そして、各回転チェーン10A,10B,10Cが、
加熱装置14と冷却装置15内を所定の間隔を保って平行に
移動するように設けられている。
第1図において、加熱装置14と冷却装置15の外側におい
ては、3本の回転チェーン10A,10B,10Cが互いにぶつか
らないよう図に示すように、第1の回転チェーン10Aと
第2,第3の回転チェーン10B,10Cは、加熱装置14及び冷
却装置15の両外側を循環させていると共に、第2,第3の
回転チェーン10B,10C同志も加熱装置14、冷却装置15の
近くと遠くを循環しており、且つ各装置14,15内及びそ
の外側で上下に高さ位置を変えて配置している。このよ
うに構成することにより、複数の各回転チェーン10A,10
B,10Cは、共通の加熱装置14と冷却装置15の内部と外部
において、互いにぶつかり合うことなく移動することが
できる。
前記装置の各ラインの作動を簡単に説明すると、第1,第
2,第3の回転チェーン10A,10B,10Cのそれぞれの脱着ポ
ジション11A,11B,11Cにおいて、上向きに位置している
手袋型17(第2図以下に示す)に手袋素材を装着する。
次に、この手袋素材は、毛焼装置12A,12B,12Cのバーナ
で燃えている炎の中を所定のスピードで回転しつつ移動
し、毛羽が焼かれる。その後、ビニール樹脂の塗布装置
13A,13B,13Cによって手袋素材の表面にビニール樹脂を
塗布し、その後、加熱装置14内を通過させ、さらに、冷
却装置15で冷却する。そして、脱着ポジション11A,11B,
11Cにおいて、このようにして製造された作業用手袋を
手袋型17から脱嵌するものである。
前述のように各回転チェーン10A,10B,10Cが一周する間
において、各回転チェーン10A,…に支持された手袋型17
は、回転途中のそれぞれのポジションにおいて、所定の
支持角度を保持し、且つ回転または非回転の状態で移動
しなければならない。このため、各回転チェーン10A,…
に対して手袋型17は回転自在で、且つ上下方向にも揺動
傾斜自在な支持機構を介して支持されている。また、各
回転チェーン10A,…に沿って設けられたガイドレールに
より前記手袋型17が所定の支持角度を保持し、且つ回転
を得ることができるように構成されている。本発明の主
要部であるビニール樹脂液の塗布装置13A,…も前記の構
成を前提としている。
第2図以下を参照して各部の詳細な機構を説明する。第
2図〜第5図は各回転チェーン10A,…に対する手袋型17
の支持機構を示す。
各図において、各回転チェーン10A,…の上下部には、所
定の間隔を隔てて止め金具18が設けられており、この止
め金具18にボルト20を介して手袋型17の取付板21が設け
られている。この取付板21は、各回転チェーン10A,…を
平面からみたとき、各回転チェーン10A,…の外周側に垂
直に取付けられている。
取付板21の内側面には、上下4個の案内車輪22,22,…が
設けてある。この案内車輪22,22,…は、回転チェーン10
A,…の下方で、且つ回転チェーン10A,…と平行に設けた
ガイド軌条23の上下面に摺接して移動する。このガイド
軌条23は、そのアーム(第5図)を介して図示省略する
支持枠に取付けられており、手袋型17の重量は、前記ガ
イド軌条23で受けられるので、各回転チェーン10A,…に
その重量が掛かることはない。
手袋型17の基端には、支軸25を突設して設けてあり、こ
の支軸25には、回転ローラ26が一体的に設けられている
と共に、ガイドローラ27がフリー回転自在に設けられて
おり、且つ支軸25は支持筒28に回転自在に支持されてい
る。30は取付板21の外側面に平行に設けた2枚の支持板
で、支持板30の側面に突設する水平軸31を前記支持筒28
の周壁を貫通して支持してある。
したがって、手袋型17は、支軸25を中心にその軸線のま
わりに回転できると共に、水平軸31を支点として垂直面
に沿って回動でき、且つ所定の角度を保持することがで
きる。また、この手袋型17に前記の動作を行わせるた
め、各回転チェーン10A,…の下方には、前記回転ローラ
26またはガイドローラ27が接触移動できる断面丸または
角状のガイドレール32が上下方向及び横方向に蛇行して
配設されている。
さらに説明すると、ガイドレール32が回転ローラ26また
はガイドローラ27と接触しない位置にあるとき(この場
所では、ガイドレールを設けなくてもよい)は、第2図
に示すように手袋型17は水平軸31を支点として垂直に垂
れ下がった状態で各回転チェーン10A,…と共に移動す
る。この状態で移動しているとき、所定の場所におい
て、手袋型17を前記水平軸31を支点として所定角度引き
起こした状態を保持するには、前記水平軸31を支点とし
て回転ローラ26及びガイドローラ27が変位できる円周上
に沿ってガイドレール32の配置コースを上下、横方向に
変えることにより、手袋型17に所定の傾斜角度を保持さ
せることができる。
したがって、ガイドレール32に回転ローラ26が接触して
移動する区間においては、手袋型17は水平軸31を支点と
して所定の傾斜角度に保持され、且つ支軸25を中心とし
て回転しながら移動する。また、ガイドレール32にガイ
ドローラ27が接触して移動する区間においては、手袋型
17は回転しないで移動することができる。手袋型17は回
転チェーン10A,…によって脱着ポジション11A,…、毛焼
装置12A,…、塗布装置13A、加熱装置14、冷却装置15の
順に移動する間にあって、前記各部位において所定の傾
斜角度を保持し、且つ回転または非回転のいずれかの状
態で移動する必要がある。
このため、前記ガイドレール32を水平軸31を中心とする
円周上において、前述のように上下方向または横方向に
所定の角度に変位させながら回転チェーン10A,…に沿っ
てその移動方向に延長して設けるものである。
しかして、前記ガイドレール32は所定の場所、例えば手
袋素材の脱着ポジション11A,…において、上方の位置に
変位させることにより、手袋型17を第2図、第5図(点
線)のように水平軸31を支点として垂直に倒立位置させ
ることができる。したがって、脱着ポジション11A,…に
おいては、手袋型17,…を上向きに位置させており、所
定スピードで移動している手袋型17に作業者が素早く手
袋素材を装着するものである。
第5図において、33は取付板21の側面に設けた位置決め
ストッパーで、この位置決めストッパー33の先端に支持
筒28の側面が当接することにより、手袋型17が垂直に起
こされたとき、その垂直状態を保持するものである。
次に、本発明の第1実施例に係るビニール樹脂の塗布装
置13Aを第1図、第6図、第7図を参照して説明する。
この第1実施例に係る塗布装置13Aは、手袋型17に嵌め
た手袋素材の甲部分を残して主に掌部側を塗布する、い
わゆる片面塗布を行うものであり、よってこの塗布装置
13Aはディッピング装置として構成されている。
各図について説明すると、73は昇降台75に設けられたビ
ニール樹脂液の貯留槽、76は同じく昇降台75の端部に設
けられたビースポンプである。ビニール樹脂液の貯留槽
73は、内部槽77と外部槽78とからなり、内部槽77は曲面
状の底壁79と、この底壁79の両端から立上がっている起
立壁80を有し、その内部に駆動軸81に取付けた撹拌翼82
が収容されている。駆動軸81の一端は、軸受部83を介し
て外部槽78を貫通しており、その端部に駆動プーリ85が
設けられている。駆動プーリ85はベルトを介して昇降台
75と一体の支持台64に設置した駆動モータ74に連結され
ている。
また、第6図において、86はビニール樹脂液の補給パイ
プで、その先端87は、内部槽77の下部に開口89を介して
連なっている。この補給パイプ86の他端は、連結パイプ
91を介してビースポンプ76の吐出口90に連なっている。
ビースポンプ76の吸込口92は、ビニール樹脂液の補給槽
に連なっている。外部槽78の下部には、ドレンパイプ
(図示せず)を接続するためのソケット93が設けられて
いる。
95は取付枠96に上向きに垂直に設けられた油圧シリンダ
ーで、その作動ロッド97は、前記昇降台75の各部材を連
結する補強板98の中間部下面に取付けられている。99は
昇降台75の昇降動作を安定に行わせる油圧シリンダー95
の両側に平行に設けられたガイドロッドで、このガイド
ロッド99の上端は、前記昇降台75の両側部下面に取付け
られている。
第7図において、101,102は駆動シリンダー95の昇降制
御用の近接スイッチで、上限制御と下限制御の各近接ス
イッチ101,102は、隣接するガイドロッド99,99の筒体10
0,100に取付アーム103によって設けられている。一方、
105,106…は昇降台75に取付けた支持板107に設けられて
いる被検知部材である。
次に第1実施例の作用を説明する。
回転チェーン10Aは、所定の時間間隔及び移動間隔をお
いて間欠移動を行っており、手袋型17がビニール樹脂液
の貯留槽73の上部に移動したとき、この手袋型17は、第
6図の状態で所定時間停止する。このとき、油圧シリン
ダ95が駆動して作動ロッド97が伸長し、ビニール樹脂液
の貯留槽73が矢印の位置まで上昇する。このとき、貯留
槽73の内部槽77の上縁108まで常時ビニール樹脂液が満
たされているので、手袋型17に嵌められた手袋素材の手
の掌の部分のみが塗布された、いわゆる片面塗布がなさ
れる。その後、貯留槽73は降下する。一方、ビニール樹
脂液の塗布された手袋素材は、再び回転チェーン10Aに
よって次の工程に間欠移動する。このようなタイミング
で手袋素材を嵌めた多数個の手袋型17の間欠移動を繰り
返すことにより、回転チェーン10Aに支持された手袋素
材にはスムーズに片面塗布が施される。
なお、前述のように貯留槽73の内部槽77の上縁108まで
常時ビニール樹脂液が満たされており、手袋素材に塗布
された量と同量のビニール樹脂液が補給パイプ86から内
部槽77内に補給され、ビニール樹脂液の前記の液位は常
時保持される。
また、一方の近接スイッチ101が被検知体105を検知する
ことにより、油圧シリンダ95の作動ロッド97の上昇を停
止させると共に、他方の近接スイッチ102が被検知体106
を検知することにより、作動ロッド97の下降を停止させ
る。さらに、回転チェーン10Aの間欠移動と油圧シリン
ダー95の間欠駆動のタイミング動作は、図示省略する別
の近接スイッチが、手袋型17の移動位置を検知すること
によって行うものである。
手袋素材に前記の片面塗布を確実に行うには、ビニール
樹脂液の貯留槽73に手袋素材を浸漬する際、手袋型17は
必ず第6図の状態、つまり、手の掌を下に向けた状態を
保持しなけれなならない。このため、手袋型17の基部に
回転規制板109が設けられている。この回転規制板109の
円周の一部を直線状に切削してなる直線部110を有し、
この直線部110がガイドレール32に支持されて摺接移動
するようになっている。
回転規制板109の直線部110がガイドレール32と摺接して
移動するのは、手袋型17がビニール樹脂液の貯留槽73の
位置に移動する少し手前から、片面塗布が終わった少し
後まである。その前後においては、第2、第3の回転レ
ール10B,10Cの手袋型17の場合と同様、回転ローラ26ま
たはガイドローラ27がガイドレール32に支持された状態
で手袋型17は移動する。したがって、回転チェーン10A
に支持された多数の手袋型17,…は、貯留槽73の前後に
おいては、必ず所定の角度位置を保ち、よって多数の手
袋素材に正確にビニール樹脂液の片面塗布を行うことが
できる。
次に、第8図、第9図は、第2実施例に係る塗布装置13
Aを示す。この第2実施例において、貯留槽112とビース
ポンプ113を配設した昇降台114とを油圧シリンダー115
を用いて昇降する構成は第1実施例と同じであるが、こ
の昇降台114の昇降時における揺れをなくし、安定に支
持するための補助支持機構として第1実施例のガイドロ
ッド99に代えてリンク機構116を用いた構成が相異して
いる。
第8図、第9図をさらに説明すると、昇降台114上に
は、ビニール樹脂液の貯留槽112とビニールポンプ113と
が設置されている。さらに、貯留槽112の外側を取り囲
むように外部補助槽117が設けられている。
前記貯留槽112の内部には、駆動軸118に取付けた撹拌翼
120が収容されている。駆動軸118の両端は、軸受部121
を介して貯留槽112の外部に突出しており、駆動軸118の
一端に駆動プーリ123が設けられている。この駆動プー
リ123は、ベルト125を介して昇降台114と一体のアーム1
26に設けられた駆動モータ127に連動連結されている。
また、第8図において、第1実施例と同様に貯留槽112
の下部開口128には、ビニール樹脂液の補給パイプ130の
先端131が連なっている。補給パイプ130の他端は、連結
パイプ132を介してビースポンプ113の吐出口133に連な
っている。ビースポンプ113の吸込口134は、ビニール樹
脂液の補給槽に連なっている。ビースポンプ113の吸込
口134は、ビニール樹脂液の補給槽に連なっている。
115は取付枠136に上向き垂直に設けられた油圧シリンダ
ーで、その作動ロッド137は、昇降台114の各部材を連結
する補強板138の中間部下面に取付けられている。116は
昇降台114の昇降動作を安定に行わせるための前述のリ
ンク機構で、このリンク機構116は、上部リンク140と下
部リンク141とを軸144で連結してなる4組のリンク143,
…から構成されており、且つ油圧シリンダ115の両側に
2組ずつ配設されている。上部リンク140の上端は、昇
降台114の下部に軸142で連結されており、下部リンク14
1の下端は、軸145で取付枠136の上部に連結されてい
る。
次に第2実施例の作用を説明する。
回転チェーン10Aが間欠移動し、手袋型17がビニール樹
脂液貯留槽112の上部に移動し、停止したとき、それを
図示しない検知装置が検知して油圧シリンダ115が駆動
し、作動ロッド137が伸長し、ビニール樹脂液の貯留槽1
12が矢印の位置まで上昇する。このとき、第1実施例と
同様貯留槽112の上縁146まで常時ビニール樹脂液が満た
されているので、手袋型17に嵌められた手袋素材の手の
掌の部分とその両側部がビニール樹脂液中に浸漬され、
手の掌部分のみが塗布された、いわゆる片面塗布がなさ
れる。その後、貯留槽112は降下し、一方、ビニール樹
脂液の塗布された手袋素材は、再び回転チェーン10Aに
よって次の工程に間欠移動する。
このようなタイミングで手袋素材を嵌めた多数個の手袋
型17の間欠移動と、ビニール樹脂液の貯留槽112の昇降
動作を繰返すことにより、回転チェーン10Aに支持され
た手袋素材にスムーズに片面塗布が施される。また、前
記昇降台114が昇降動作するに伴ってリンク143が伸長す
ることにより、昇降台114をスムーズに昇降動作させる
ことができる。なお、図示省略するが、第1実施例同
様、昇降台114にはその上昇と下降を制御する近接スイ
ッチが設けられている。
なお、塗布装置13B,13Cは、前記塗布装置13Aと異なり、
手袋素材のほぼ全面にビニール樹脂液を塗布させるた
め、シャワー方式の無圧塗布装置を採用しているが、一
部装置を設計変更して実施例1,2と同様なディッピング
装置とすることも可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係る作業用手袋の塗布装
置によると、回転チェーンに支持されて移動する手袋型
に嵌めた手袋素材に、容易にビニール樹脂液のいわゆる
片面塗布を施すことができる。
しかも、塗布に際し、ビニール樹脂液の貯留槽を昇降さ
せるようにし、回転チェーンと手袋型は水平面を移動す
ればよい構成としたので、従来の装置に比べ回転チェー
ンの支持機構を簡易化できるなどのすぐれた効果を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るビニール樹脂塗布装置を具備した
手袋製造装置の平面概略図、第2図は回転チェーンとこ
れに支持される手袋型の側面説明図、第3図は手袋型の
支持機構の断面説明図、第4図は第3図の一部断面図、
第5図は回転チェーンの支持機構の拡大断面図、第6図
は本発明に係るビニール樹脂塗布装置の第1実施例の正
面説明図、第7図は同図の側面説明図、第8図は同第2
実施例の正面説明図、第9図は同図の側面説明図、第10
図は従来の手袋製造装置の平面概略図である。 10A,10B,10C……回転チェーン、11A,11B,11C……脱着ポ
ジション、12A,12B,12C……毛焼装置、13A,13B,13C……
ビニール樹脂の塗布装置、14……加熱装置、15……冷却
装置、16A,16B,16C……ガイド歯車、17……手袋型23…
…ガイド軌条、25……支軸、31……水平軸32……ガイド
レール、73,112……貯留槽75,114……昇降台、95,115…
…油圧シリンダ、99……ガイドロッド、116……リンク
機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動ローラ及びガイドローラに支持されて
    所定のコースを移動するように設けられた3本の無端の
    回転チェーンに、所定の間隔を隔てて複数の手袋型が枢
    支され、この手袋型が移動するコースは、第1の回転チ
    ェーンと第2,第3の回転チェーンとに分かれて共通の加
    熱装置及び冷却装置を循環させると共に、手袋型への手
    袋素材の脱着ポジション、毛焼装置、ビニール樹脂の塗
    布装置については、各回転チェーンごとに単独に配設さ
    れている作業用手袋の製造装置において、 前記ビニール樹脂の塗布装置として、ビニール樹脂液を
    収容した内部槽と外部槽からなり、常時所定の液位が保
    持されている貯留槽を昇降台に設置し、手袋型の位置を
    近接スイッチを介して検知させて、この昇降台を油圧シ
    リンダーの昇降装置により昇降させ、一方、前記手袋型
    が保持される無端の各回転チェーンを水平方向に間欠回
    転自在に設け、前記貯留槽の上昇時、前記手袋型に嵌め
    た手袋素材がビニール樹脂液中に浸漬される構成とした
    ことを特徴とする作業用手袋のビニール樹脂塗布装置。
JP20931690A 1990-08-09 1990-08-09 作業用手袋のビニール樹脂塗布装置 Expired - Lifetime JPH0756081B2 (ja)

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