JPH0756012Y2 - マッサージ機 - Google Patents
マッサージ機Info
- Publication number
- JPH0756012Y2 JPH0756012Y2 JP8532189U JP8532189U JPH0756012Y2 JP H0756012 Y2 JPH0756012 Y2 JP H0756012Y2 JP 8532189 U JP8532189 U JP 8532189U JP 8532189 U JP8532189 U JP 8532189U JP H0756012 Y2 JPH0756012 Y2 JP H0756012Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- pinion
- rack
- block
- pulley
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Percussion Or Vibration Massage (AREA)
- Massaging Devices (AREA)
Description
本考案は椅子の背もたれやベッド内に配設されるととも
にガイドレールに沿った移動を行うマッサージ機に関す
るものである。
にガイドレールに沿った移動を行うマッサージ機に関す
るものである。
マッサージ機を椅子の背もたれやベッド内で移動させる
手段として、送りねじとナットを利用したもの、ワイヤ
ーの巻き取りを利用したもの、ラックとピニオンとを利
用したもの等が従来より採用されているが、この中でも
ラックとピニオンとを利用したものは、人体の背面形状
に沿った曲線移動への対応の自由度が大きく、このため
に利用度が高くなっている。
手段として、送りねじとナットを利用したもの、ワイヤ
ーの巻き取りを利用したもの、ラックとピニオンとを利
用したもの等が従来より採用されているが、この中でも
ラックとピニオンとを利用したものは、人体の背面形状
に沿った曲線移動への対応の自由度が大きく、このため
に利用度が高くなっている。
しかし、ラックとピニオンとを利用するものでは、この
両者間にバックラッシュがなければ噛み合わせがスムー
ズにいかず、バックラッシュが大きすぎるとマッサージ
機がたたきマッサージのような振動数の高い施療を行う
場合、ガタツキ音が生じて使用者に不快感を与えてしま
う。 本考案はこのような点に鑑み為されたものであり、その
目的とするところはラックとピニオンとによる移動機構
のためにがたつき音が生じることのないマッサージ機を
提供するにある。
両者間にバックラッシュがなければ噛み合わせがスムー
ズにいかず、バックラッシュが大きすぎるとマッサージ
機がたたきマッサージのような振動数の高い施療を行う
場合、ガタツキ音が生じて使用者に不快感を与えてしま
う。 本考案はこのような点に鑑み為されたものであり、その
目的とするところはラックとピニオンとによる移動機構
のためにがたつき音が生じることのないマッサージ機を
提供するにある。
しかして本考案は、ガイドレールでガイドされて走行す
るガイドころと、ガイドレールに付設されたラックと噛
み合うピニオンとを備えて、ピニオンの回転でガイドレ
ールに沿った移動を行うマッサージ機において、ラック
の側面に弾性をもって摺接する摺接部材を設けているこ
とに特徴を有している。 [作用] 本考案によれば、ラックの側面に弾性をもって摺接する
摺接部材がラックとピニオンとの間のバックラッシュに
よるがたつきを抑える。 [実施例] 以下本考案を図示の実施例に基づいて詳述する。このマ
ッサージ機は、椅子の背もたれやベッド内に組み込まれ
るものであるが、図示例では第1図に示すように、椅子
1のリクライニング自在とされている背もたれ12内に組
み込むものを示している。この椅子1はパイプで枠組み
した下部枠10に座部11とひじ掛け13とを設けるととも
に、背もたれ12のフレームの下部を下部枠10に枢着し、
背もたれ12の下端と下部枠10と間にガススプリング15を
取り付けて、ひじ掛け13側面に設けたレバー16の操作に
よるガススプリング15の伸縮で背もたれ12をリクライニ
ングさせ得るようにしたもので、背もたれ12の両側フレ
ームには夫々断面コ字型で開口面が対向する一対のガイ
ドレール17,17が固着されている。また背もたれ12の前
面にはたるみを持って配されたカバーシート14が取り付
けられている。そして、前記一対のガイドレール17,17
の開口縁には夫々ラック18,18が長手方向に沿って固着
されており、両ガイドレール17,17間にこのガイドレー
ル17内を転動する総計4個のガイドころ94,96と、ラッ
ク18に噛み合うピニオン93とを備えているマッサージ機
構が架設されている。 マッサージ機構は、モータブロック3とギアブロック
4、強弱調整用ブロック5、動力切換ブロック6、回路
ブロック7、たたき駆動ブロック8、そして両端に位置
するモータブロック3とギアブロック4との間に架設さ
れた主軸20及び連結軸95等から構成され、両端に上記ガ
イドころ94,96や回転駆動されるピニオン93が配設され
たものとして形成されている。 このマッサージ機構の構造的強度は、モータブロック3
とギアボックス4、この両者間に架設される主軸20と連
結軸95、そして両ブロック3,4に両側端が固着される回
路ブロック7における取付基板70によって保たれてい
る。 モータブロック3は出力軸の両端に夫々プーリー32,32
が固着されているモータ30と、基板33と、モータ30を基
板33に固定する押え金具34とからなるもので、上端側の
プーリー32にはベルト38を介して強弱調整ブロック5が
連結され、下端側のプーリー32にはベルト39を介して動
力切換ブロック6が連結される。 モータブロック3の背面側に配設された強弱調整ブロッ
ク5は、上記ベルト38がかけられるプーリー57と、この
プーリー57に電磁クラッチSL51を介して接続された送り
ねじ51、送りねじ51に螺合する送りナット52、送りナッ
ト52に被せられた送りナットケース53、ガイドプレート
54等からなるもので、前記ベルト38を介してプーリー57
に伝達される回転は、電磁クラッチSL51が接続されてい
る時、送りねじ51に伝達され、そして送りねじ51が回転
する時、送りナット52及び送りナットケース53が、ガイ
ドプレート54によるガイドを受けて、送りねじ51の軸方
向に移動する。 ギアブロック4の背面側に配設された動力切換ブロック
6は、モータ30の回転をギアブロック4とたたき駆動ブ
ロック8とに夫々伝達するための二つのクラッチを備え
たものであって、第12図に示すように、軸61と、軸61の
下端側に設けられたプーリー611,612と、軸61の上端側
に設けられたプーリー613と、軸61が挿通されている電
磁クラッチSL67,SL68とからなるもので、ベルト39を介
してモータ30に接続されるプーリー611は軸61に固着さ
れているのに対して、他の二つのプーリー612,613は共
に軸61に対して遊転自在とされているとともに、夫々ク
ラッチシュー65,66が一体に設けられている。そしてこ
れらクラッチシュー65,66に夫々相対するクラッチコア6
7,68が軸61に固着されて、電磁クラッチSL67,SL68の各
作動でクラッチシュー65がクラッチコア67に接する時、
軸61の回転がプーリー612を通じてたたき駆動ブロック
8に、クラッチシュー66がクラッチコア68に接する時、
軸61の回転がギアブロック4側に送られる。 ギアブロック4は、第5図に示すように、三部材40a,40
b,40cによって分割形成されたギアケース40内に、主軸2
0と直交する一対のウォーム軸41,42と、各ウォーム軸4
1,42の端部に位置する電磁ブレーキSL41,SL42等を収納
したものであって、フォーム軸41はその一端に遊星機構
411と一対のプーリー410,412が取り付けられ、他端に電
磁ブレーキSL41が取り付けられており、ウォーム軸42は
その一端に電磁ブレーキSL42とプーリー421とが取り付
けられている。図中20a,20bは主軸20を受ける軸受であ
る。 ウォーム軸41の一端に位置して前記動力切換ブロック6
におけるプーリー613にベルト69で連結されるプーリー4
10は、ウォーム軸41が一方の出力部に結合され且つプー
リー412が他方の出力部に結合されている遊星機構411の
入力部に結合されているものであって、電磁ブレーキSL
41はウォーム軸41に固着されたブレーキシュー413を吸
引した時、ウォーム軸41の回転を止める。 他方のウォーム軸42はウォーム軸41に取り付けられた上
記プーリー412に第3図に示すベルト49で連結されるプ
ーリー421が固着されているとともに、ブレーキシュー4
22が固着されているものであって、電磁ブレーキSL42に
よるブレーキシュー422の吸引で、その回転が止められ
る。 さて、ウォーム軸42とかみ合うウォームホイール44は、
ギアケース40に中間軸43によって支持されているととも
に、楕円ギア45を一体に備えており、楕円ギア45は第2
図に示すように、主軸20に固着された楕円ギア46とかみ
合う。またウォーム軸41は、主軸20に対して遊転自在に
装着されているとともに前記ピニオン93が結合されてい
るウォームホイール91にかみ合う。尚、ここにおけるウ
ォームホイール91及びピニオン93は、主軸20内に挿通さ
れているとともに少なくとも両端がスプライン軸となっ
ている軸90に固着されたものとなっており、他方のピニ
オン93もこの軸90に固着されていることから、ウォーム
ホイール91が回転する時、両ピニオン93,93も回転す
る。 今、動力切換ブロック6を通じてモータ30の回転がプー
リー410に伝達される時、電磁ブレーキSL41の作動でウ
ォーム軸41の回転が止められているならば、ウォーム軸
42が回転して主軸20に回転が伝達され、逆に電磁ブレー
キSL42の作動でウォーム軸42の回転が止められているな
らば、ウォーム軸41が回転してピニオン93,93に回転が
伝達され、マッサージ機構が背もたれ12背面をガイドレ
ール17に沿って上下に移動するものである。 たたき駆動ブロック8は、第2図及び第3図に示すよう
に、動力切換ブロック8における前記プーリー612にベ
ルト89で連結されるプーリー88を一端に備えたウォーム
軸(図示せず)と、両端がモータブロック3及びギアブ
ロック4に夫々取付フレーム87,87を介して支持されて
いるとともに上記ウォーム軸とかみ合うウォームホイー
ル81が固着されている駆動軸80と、駆動軸80から突設さ
れた一対のレバー84,85と、両レバー84,85の先端部に軸
回りの回転が自在な状態で支持されているクランク軸82
と、このクランク軸82に固着されているとともに上記ウ
ォームホイール81の一端部に一体に形成されているプー
リー部にベルトで連結されたプーリー83とからなるもの
で、動力切換ブロック6から回転が伝達される時、この
回転は駆動軸80を介してクランク軸82に伝えられ、クラ
ンク軸82がその軸まわりの回転を行う。 また、上記レバー85は、第4図から明らかなように、そ
の中程が駆動軸80に固着されており、他端は前記強弱調
整ブロック5における送りナットケース53にリンク86を
介して連結されている。送りねじ51の回転で移動する送
りナット52及び送りナットケース53は、リンク86を介し
てレバー85を動かすものであり、この結果、レバー85で
支持されているクランク軸82は、駆動軸80のまわりの回
転を行なう。 さて、主軸20の中央部には回り止め用のスライド金具21
を介してスペーサー201とこれを挟む一対の内輪22,22と
が取り付けられている。両内輪22,22は主軸20に対して
同方向に同量だけ偏心するとともに互いに逆方向に傾斜
しているもので、スライド金具21との係合により、主軸
20と共に回転するように、そして主軸20の軸方向にスラ
イド自在となるようにされており、外周面には夫々鋼球
23を介して外輪24,24が遊転自在に装着されている。 また上記スライド金具21の両端には、夫々ホルダー202,
202が固着されており、これらホルダー202,202と両内輪
22,22の各外側面との間には、夫々予め圧縮された状態
の圧縮コイルばねからなるばね材203が配設されてい
る。つまり、両内輪22,22は一対のばね材203,203で両側
から押されており、これらばね材203,203のばね力がバ
ランスするところに位置しているわけである。 上記各外輪24,24には、第4図から明らかなように、夫
々アーム25,25の中程が固着されており、そして各アー
ム25先端の屈曲部には、アーム25に対して遊転自在とさ
れたローラ状の施療子2が夫々取り付けられている。ま
た、各アーム25の他端は連結リンク27を介して前記クラ
ンク軸82に連結されている。この連結リンク27は、アー
ム25とクランク軸82との連結を夫々三次元的回動を自在
とするボールジョイント26,28で行っているもので、特
にクランク軸82との連結のボールジョイント28は、クラ
ンク軸82に対してその軸方向にスライド自在ともなって
いる。また一方のアーム25に連結された連結リンク27は
クランク軸82における一方の偏心部に、他方のアーム25
に連結された連結リンク27はクランク軸82の他方の偏心
部に連結されている。 次に動作について簡単に説明する。モータ30によって主
軸20を回転させた場合、主軸20と共に回転する内輪22が
主軸20に対して偏心且つ傾斜したものとなっているため
に、この内輪2に遊転自在に装着されている外輪24にア
ーム25を介して取り付けられた施療子2は、連結リンク
27によってアーム25の動きに制限が加えられていること
もあって、主軸20の回転に伴ない、三次元的な奇跡を描
く運動、すなわち上下方向と主軸20の軸方向と主軸20か
らの突出方向とに位置を変化させる運動を行なう。第4
図中のAは側面から見た動きを示している。このような
動きを対称に行なう一対の施療子2,2は、使用者の背面
にいわゆる「ねりもみ」のもみマッサージを与える。 モータ30によって強弱調整ブロック5の送りねじ51を回
転させることで、リンク86とレバー85とを介して、駆動
軸80のまわりにクランク軸82を回転させると、これに伴
なってアーム25が内輪2のまわりを回転し、第4図中に
Bで示す動きを施療子2が行う。この時、施療子2は使
用者の背面が位置することになる正面方向への突出量を
変化させることから、主軸20を回転させてマッサージを
得るにあたり、強いもみマッサージと、弱いもみマッサ
ージとを選択的に行なわせることができる。 そして、主軸20ではなく、たたき駆動ブロック8のクラ
ンク軸82をその軸まわりに回転させた場合、クランク軸
82の偏心部の回転につれて動かされる連結リンク27,27
がアーム25を動かすものであり、この時のアーム25の動
きは止まっている内輪22のまわりを外輪24と共に回動す
る動きとなることから、アーム25先端の施療子2は、内
輪22の位置にもよるが、正面から見て、ほぼ上下方向の
直線往復運動となり、たたきマッサージを行なうことに
なる。 モータ30によってピニオン93を回転させた場合には、ラ
ック18とピニオン93との噛み合いにより、このマッサー
ジ機構は椅子の背もたれ12をガイドレール17に沿って上
下に移動し、施療子2の位置を上下に変える。またこの
時には施療子2が人体背面をさすりながら移動するロー
リングマッサージを得ることができる。 そしてここにおけるピニオン93は、ラック18の厚みより
も歯幅が薄くなっているとともに、第2図に示すよう
に、ガイドころ94側に壁93aを持つものとなっており、
またピニオン93とこれが取り付けられているウォームホ
イール91との間には、座金97,97ではさんだ皿ばね98を
配置している。このために皿ばね98による付勢によって
座金97がラック18側面に弾接してラック18とピニオン93
との噛み合い部に予圧が与えられ、ピニオン93の回転時
には座金97がラック18側面と摺接する。このために、ラ
ック18とピニオン93とのバックラッシュによってがたつ
きが抑えられるものであり、前記たたきマッサージを行
わせるような場合にも、がたつき音を生じることがない
ものである。 連結軸25に装着されてガイドレール17内を転動するガイ
ドころ96を、第3図に示すように、外周部が硬度60〜90
°の中程度硬さのゴム系弾性材99で形成して、ガイドレ
ール17内にガイドころ96を配した時に弾性材99が圧縮さ
れるようにしておけば、軸90まわりにマッサージ機構が
回転しようとすることによるがたつきを抑えることがで
きるものとなる。また、弾性材99の硬度を柔らかくすれ
ば、もみマッサージの感触をなめらかにすることもでき
る。 第7図に他の実施例を示す。ここではラック18を2枚の
薄い板が間隔を介して並んでいるものとし、またピニオ
ン93を軸方向両側に壁93a,93aを有するとともに、両壁9
3a,93aの対向面が傾斜面となっているものとを用いて、
ラック18の総幅をピニオン93の上記相対する傾斜部の最
小幅より大きくしておくことで、ピニオン93がラック18
を両側から圧縮する状態でラック18と噛み合うようにし
ている。この場合には、ラック18の弾性による予圧が与
えられてラック18側面とピニオン93とが摺接し、これに
よってがたつきが抑えられる。
るガイドころと、ガイドレールに付設されたラックと噛
み合うピニオンとを備えて、ピニオンの回転でガイドレ
ールに沿った移動を行うマッサージ機において、ラック
の側面に弾性をもって摺接する摺接部材を設けているこ
とに特徴を有している。 [作用] 本考案によれば、ラックの側面に弾性をもって摺接する
摺接部材がラックとピニオンとの間のバックラッシュに
よるがたつきを抑える。 [実施例] 以下本考案を図示の実施例に基づいて詳述する。このマ
ッサージ機は、椅子の背もたれやベッド内に組み込まれ
るものであるが、図示例では第1図に示すように、椅子
1のリクライニング自在とされている背もたれ12内に組
み込むものを示している。この椅子1はパイプで枠組み
した下部枠10に座部11とひじ掛け13とを設けるととも
に、背もたれ12のフレームの下部を下部枠10に枢着し、
背もたれ12の下端と下部枠10と間にガススプリング15を
取り付けて、ひじ掛け13側面に設けたレバー16の操作に
よるガススプリング15の伸縮で背もたれ12をリクライニ
ングさせ得るようにしたもので、背もたれ12の両側フレ
ームには夫々断面コ字型で開口面が対向する一対のガイ
ドレール17,17が固着されている。また背もたれ12の前
面にはたるみを持って配されたカバーシート14が取り付
けられている。そして、前記一対のガイドレール17,17
の開口縁には夫々ラック18,18が長手方向に沿って固着
されており、両ガイドレール17,17間にこのガイドレー
ル17内を転動する総計4個のガイドころ94,96と、ラッ
ク18に噛み合うピニオン93とを備えているマッサージ機
構が架設されている。 マッサージ機構は、モータブロック3とギアブロック
4、強弱調整用ブロック5、動力切換ブロック6、回路
ブロック7、たたき駆動ブロック8、そして両端に位置
するモータブロック3とギアブロック4との間に架設さ
れた主軸20及び連結軸95等から構成され、両端に上記ガ
イドころ94,96や回転駆動されるピニオン93が配設され
たものとして形成されている。 このマッサージ機構の構造的強度は、モータブロック3
とギアボックス4、この両者間に架設される主軸20と連
結軸95、そして両ブロック3,4に両側端が固着される回
路ブロック7における取付基板70によって保たれてい
る。 モータブロック3は出力軸の両端に夫々プーリー32,32
が固着されているモータ30と、基板33と、モータ30を基
板33に固定する押え金具34とからなるもので、上端側の
プーリー32にはベルト38を介して強弱調整ブロック5が
連結され、下端側のプーリー32にはベルト39を介して動
力切換ブロック6が連結される。 モータブロック3の背面側に配設された強弱調整ブロッ
ク5は、上記ベルト38がかけられるプーリー57と、この
プーリー57に電磁クラッチSL51を介して接続された送り
ねじ51、送りねじ51に螺合する送りナット52、送りナッ
ト52に被せられた送りナットケース53、ガイドプレート
54等からなるもので、前記ベルト38を介してプーリー57
に伝達される回転は、電磁クラッチSL51が接続されてい
る時、送りねじ51に伝達され、そして送りねじ51が回転
する時、送りナット52及び送りナットケース53が、ガイ
ドプレート54によるガイドを受けて、送りねじ51の軸方
向に移動する。 ギアブロック4の背面側に配設された動力切換ブロック
6は、モータ30の回転をギアブロック4とたたき駆動ブ
ロック8とに夫々伝達するための二つのクラッチを備え
たものであって、第12図に示すように、軸61と、軸61の
下端側に設けられたプーリー611,612と、軸61の上端側
に設けられたプーリー613と、軸61が挿通されている電
磁クラッチSL67,SL68とからなるもので、ベルト39を介
してモータ30に接続されるプーリー611は軸61に固着さ
れているのに対して、他の二つのプーリー612,613は共
に軸61に対して遊転自在とされているとともに、夫々ク
ラッチシュー65,66が一体に設けられている。そしてこ
れらクラッチシュー65,66に夫々相対するクラッチコア6
7,68が軸61に固着されて、電磁クラッチSL67,SL68の各
作動でクラッチシュー65がクラッチコア67に接する時、
軸61の回転がプーリー612を通じてたたき駆動ブロック
8に、クラッチシュー66がクラッチコア68に接する時、
軸61の回転がギアブロック4側に送られる。 ギアブロック4は、第5図に示すように、三部材40a,40
b,40cによって分割形成されたギアケース40内に、主軸2
0と直交する一対のウォーム軸41,42と、各ウォーム軸4
1,42の端部に位置する電磁ブレーキSL41,SL42等を収納
したものであって、フォーム軸41はその一端に遊星機構
411と一対のプーリー410,412が取り付けられ、他端に電
磁ブレーキSL41が取り付けられており、ウォーム軸42は
その一端に電磁ブレーキSL42とプーリー421とが取り付
けられている。図中20a,20bは主軸20を受ける軸受であ
る。 ウォーム軸41の一端に位置して前記動力切換ブロック6
におけるプーリー613にベルト69で連結されるプーリー4
10は、ウォーム軸41が一方の出力部に結合され且つプー
リー412が他方の出力部に結合されている遊星機構411の
入力部に結合されているものであって、電磁ブレーキSL
41はウォーム軸41に固着されたブレーキシュー413を吸
引した時、ウォーム軸41の回転を止める。 他方のウォーム軸42はウォーム軸41に取り付けられた上
記プーリー412に第3図に示すベルト49で連結されるプ
ーリー421が固着されているとともに、ブレーキシュー4
22が固着されているものであって、電磁ブレーキSL42に
よるブレーキシュー422の吸引で、その回転が止められ
る。 さて、ウォーム軸42とかみ合うウォームホイール44は、
ギアケース40に中間軸43によって支持されているととも
に、楕円ギア45を一体に備えており、楕円ギア45は第2
図に示すように、主軸20に固着された楕円ギア46とかみ
合う。またウォーム軸41は、主軸20に対して遊転自在に
装着されているとともに前記ピニオン93が結合されてい
るウォームホイール91にかみ合う。尚、ここにおけるウ
ォームホイール91及びピニオン93は、主軸20内に挿通さ
れているとともに少なくとも両端がスプライン軸となっ
ている軸90に固着されたものとなっており、他方のピニ
オン93もこの軸90に固着されていることから、ウォーム
ホイール91が回転する時、両ピニオン93,93も回転す
る。 今、動力切換ブロック6を通じてモータ30の回転がプー
リー410に伝達される時、電磁ブレーキSL41の作動でウ
ォーム軸41の回転が止められているならば、ウォーム軸
42が回転して主軸20に回転が伝達され、逆に電磁ブレー
キSL42の作動でウォーム軸42の回転が止められているな
らば、ウォーム軸41が回転してピニオン93,93に回転が
伝達され、マッサージ機構が背もたれ12背面をガイドレ
ール17に沿って上下に移動するものである。 たたき駆動ブロック8は、第2図及び第3図に示すよう
に、動力切換ブロック8における前記プーリー612にベ
ルト89で連結されるプーリー88を一端に備えたウォーム
軸(図示せず)と、両端がモータブロック3及びギアブ
ロック4に夫々取付フレーム87,87を介して支持されて
いるとともに上記ウォーム軸とかみ合うウォームホイー
ル81が固着されている駆動軸80と、駆動軸80から突設さ
れた一対のレバー84,85と、両レバー84,85の先端部に軸
回りの回転が自在な状態で支持されているクランク軸82
と、このクランク軸82に固着されているとともに上記ウ
ォームホイール81の一端部に一体に形成されているプー
リー部にベルトで連結されたプーリー83とからなるもの
で、動力切換ブロック6から回転が伝達される時、この
回転は駆動軸80を介してクランク軸82に伝えられ、クラ
ンク軸82がその軸まわりの回転を行う。 また、上記レバー85は、第4図から明らかなように、そ
の中程が駆動軸80に固着されており、他端は前記強弱調
整ブロック5における送りナットケース53にリンク86を
介して連結されている。送りねじ51の回転で移動する送
りナット52及び送りナットケース53は、リンク86を介し
てレバー85を動かすものであり、この結果、レバー85で
支持されているクランク軸82は、駆動軸80のまわりの回
転を行なう。 さて、主軸20の中央部には回り止め用のスライド金具21
を介してスペーサー201とこれを挟む一対の内輪22,22と
が取り付けられている。両内輪22,22は主軸20に対して
同方向に同量だけ偏心するとともに互いに逆方向に傾斜
しているもので、スライド金具21との係合により、主軸
20と共に回転するように、そして主軸20の軸方向にスラ
イド自在となるようにされており、外周面には夫々鋼球
23を介して外輪24,24が遊転自在に装着されている。 また上記スライド金具21の両端には、夫々ホルダー202,
202が固着されており、これらホルダー202,202と両内輪
22,22の各外側面との間には、夫々予め圧縮された状態
の圧縮コイルばねからなるばね材203が配設されてい
る。つまり、両内輪22,22は一対のばね材203,203で両側
から押されており、これらばね材203,203のばね力がバ
ランスするところに位置しているわけである。 上記各外輪24,24には、第4図から明らかなように、夫
々アーム25,25の中程が固着されており、そして各アー
ム25先端の屈曲部には、アーム25に対して遊転自在とさ
れたローラ状の施療子2が夫々取り付けられている。ま
た、各アーム25の他端は連結リンク27を介して前記クラ
ンク軸82に連結されている。この連結リンク27は、アー
ム25とクランク軸82との連結を夫々三次元的回動を自在
とするボールジョイント26,28で行っているもので、特
にクランク軸82との連結のボールジョイント28は、クラ
ンク軸82に対してその軸方向にスライド自在ともなって
いる。また一方のアーム25に連結された連結リンク27は
クランク軸82における一方の偏心部に、他方のアーム25
に連結された連結リンク27はクランク軸82の他方の偏心
部に連結されている。 次に動作について簡単に説明する。モータ30によって主
軸20を回転させた場合、主軸20と共に回転する内輪22が
主軸20に対して偏心且つ傾斜したものとなっているため
に、この内輪2に遊転自在に装着されている外輪24にア
ーム25を介して取り付けられた施療子2は、連結リンク
27によってアーム25の動きに制限が加えられていること
もあって、主軸20の回転に伴ない、三次元的な奇跡を描
く運動、すなわち上下方向と主軸20の軸方向と主軸20か
らの突出方向とに位置を変化させる運動を行なう。第4
図中のAは側面から見た動きを示している。このような
動きを対称に行なう一対の施療子2,2は、使用者の背面
にいわゆる「ねりもみ」のもみマッサージを与える。 モータ30によって強弱調整ブロック5の送りねじ51を回
転させることで、リンク86とレバー85とを介して、駆動
軸80のまわりにクランク軸82を回転させると、これに伴
なってアーム25が内輪2のまわりを回転し、第4図中に
Bで示す動きを施療子2が行う。この時、施療子2は使
用者の背面が位置することになる正面方向への突出量を
変化させることから、主軸20を回転させてマッサージを
得るにあたり、強いもみマッサージと、弱いもみマッサ
ージとを選択的に行なわせることができる。 そして、主軸20ではなく、たたき駆動ブロック8のクラ
ンク軸82をその軸まわりに回転させた場合、クランク軸
82の偏心部の回転につれて動かされる連結リンク27,27
がアーム25を動かすものであり、この時のアーム25の動
きは止まっている内輪22のまわりを外輪24と共に回動す
る動きとなることから、アーム25先端の施療子2は、内
輪22の位置にもよるが、正面から見て、ほぼ上下方向の
直線往復運動となり、たたきマッサージを行なうことに
なる。 モータ30によってピニオン93を回転させた場合には、ラ
ック18とピニオン93との噛み合いにより、このマッサー
ジ機構は椅子の背もたれ12をガイドレール17に沿って上
下に移動し、施療子2の位置を上下に変える。またこの
時には施療子2が人体背面をさすりながら移動するロー
リングマッサージを得ることができる。 そしてここにおけるピニオン93は、ラック18の厚みより
も歯幅が薄くなっているとともに、第2図に示すよう
に、ガイドころ94側に壁93aを持つものとなっており、
またピニオン93とこれが取り付けられているウォームホ
イール91との間には、座金97,97ではさんだ皿ばね98を
配置している。このために皿ばね98による付勢によって
座金97がラック18側面に弾接してラック18とピニオン93
との噛み合い部に予圧が与えられ、ピニオン93の回転時
には座金97がラック18側面と摺接する。このために、ラ
ック18とピニオン93とのバックラッシュによってがたつ
きが抑えられるものであり、前記たたきマッサージを行
わせるような場合にも、がたつき音を生じることがない
ものである。 連結軸25に装着されてガイドレール17内を転動するガイ
ドころ96を、第3図に示すように、外周部が硬度60〜90
°の中程度硬さのゴム系弾性材99で形成して、ガイドレ
ール17内にガイドころ96を配した時に弾性材99が圧縮さ
れるようにしておけば、軸90まわりにマッサージ機構が
回転しようとすることによるがたつきを抑えることがで
きるものとなる。また、弾性材99の硬度を柔らかくすれ
ば、もみマッサージの感触をなめらかにすることもでき
る。 第7図に他の実施例を示す。ここではラック18を2枚の
薄い板が間隔を介して並んでいるものとし、またピニオ
ン93を軸方向両側に壁93a,93aを有するとともに、両壁9
3a,93aの対向面が傾斜面となっているものとを用いて、
ラック18の総幅をピニオン93の上記相対する傾斜部の最
小幅より大きくしておくことで、ピニオン93がラック18
を両側から圧縮する状態でラック18と噛み合うようにし
ている。この場合には、ラック18の弾性による予圧が与
えられてラック18側面とピニオン93とが摺接し、これに
よってがたつきが抑えられる。
以上のように本考案においては、ラック側面に弾性をも
って摺接する摺接部材を設けているために、ラックとピ
ニオンとの間のバックラッシュによるがたつきが抑えら
れるものであり、たたきマッサージのような動作を行わ
せた時にも、がたつき音が生じないものである。
って摺接する摺接部材を設けているために、ラックとピ
ニオンとの間のバックラッシュによるがたつきが抑えら
れるものであり、たたきマッサージのような動作を行わ
せた時にも、がたつき音が生じないものである。
第1図は本考案一実施例の斜視図、第2図は同上の水平
断面図、第3図は同上の破断背面図、第4図は同上の横
断面図、第5図はギアブロックの分解斜視図、第6図は
動力切換ブロックの破断背面図、第7図は他の実施例の
水平断面図であって、17はガイドレール、18はラック、
93はピニオン、94,96はガイドころを示す。
断面図、第3図は同上の破断背面図、第4図は同上の横
断面図、第5図はギアブロックの分解斜視図、第6図は
動力切換ブロックの破断背面図、第7図は他の実施例の
水平断面図であって、17はガイドレール、18はラック、
93はピニオン、94,96はガイドころを示す。
Claims (1)
- 【請求項1】ガイドレールでガイドされて走行するガイ
ドころと、ガイドレールに付設されたラックと噛み合う
ピニオンとを備えて、ピニオンの回転によってガイドレ
ールに沿った移動を行うマッサージ機において、ラック
の側面に弾性をもって摺接する摺接部材を設けているこ
とを特徴とするマッサージ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8532189U JPH0756012Y2 (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | マッサージ機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8532189U JPH0756012Y2 (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | マッサージ機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0324132U JPH0324132U (ja) | 1991-03-13 |
JPH0756012Y2 true JPH0756012Y2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=31634397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8532189U Expired - Lifetime JPH0756012Y2 (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | マッサージ機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0756012Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113925754B (zh) * | 2021-10-22 | 2023-07-07 | 常州纺织服装职业技术学院 | 一种梳头式按摩机 |
-
1989
- 1989-07-20 JP JP8532189U patent/JPH0756012Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0324132U (ja) | 1991-03-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3694616B2 (ja) | マッサージ装置 | |
JP5396366B2 (ja) | マッサージ装置 | |
WO2006094438A1 (fr) | Dispositif de massage des yeux | |
CA2661566A1 (en) | Kneading and rolling robotic massage device | |
JP2004073566A (ja) | 電動床面ポリッシャー | |
JP4661302B2 (ja) | マッサージ機 | |
JP3200162U (ja) | マッサージ装置 | |
TW200400024A (en) | A massage device | |
US5052376A (en) | Drive section for automatic massaging apparatus | |
JPH0756012Y2 (ja) | マッサージ機 | |
KR200409961Y1 (ko) | 흔들침대 | |
KR200452639Y1 (ko) | 마사지대(帶)를 결합하기위한 패드의 개량구조 | |
JP4223838B2 (ja) | 椅子式マッサージ装置 | |
JP3547722B2 (ja) | 四つ玉式マッサージ機構とこの機構を内蔵したマッサージ装置 | |
CN208905783U (zh) | 新型按摩机芯 | |
JP3338141B2 (ja) | マッサージ機 | |
JP3694617B2 (ja) | マッサージ装置 | |
CN218943777U (zh) | 一种按摩机芯和按摩椅 | |
JP2014018464A (ja) | マッサージ機 | |
JP2922545B2 (ja) | マッサージ機 | |
JP3342667B2 (ja) | マッサージ機 | |
CN109363904B (zh) | 一种具有多重运动的健腰靠背 | |
JP2721526B2 (ja) | マッサージ機 | |
JPH11137622A (ja) | マッサージ機 | |
JP4507702B2 (ja) | マッサージ機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |