JPH0755953A - 物体検出装置 - Google Patents

物体検出装置

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Publication number
JPH0755953A
JPH0755953A JP20804693A JP20804693A JPH0755953A JP H0755953 A JPH0755953 A JP H0755953A JP 20804693 A JP20804693 A JP 20804693A JP 20804693 A JP20804693 A JP 20804693A JP H0755953 A JPH0755953 A JP H0755953A
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JP
Japan
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emitting element
light emitting
reflected
emission
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Pending
Application number
JP20804693A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyasu Kaneda
滋保 金田
Masahiro Nakano
雅弘 中野
Hideki Sakao
英樹 坂尾
Shigeru Sakakibara
茂 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Inax Corp
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
Application filed by Inax Corp, Tokai Rika Co Ltd filed Critical Inax Corp
Priority to JP20804693A priority Critical patent/JPH0755953A/ja
Publication of JPH0755953A publication Critical patent/JPH0755953A/ja
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  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】赤外光を使用した物体検出装置において、何ら
かの原因によって発生する赤外光が外乱として作用した
場合でも、正確に物体の検出を行う。 【構成】マイコン22は、各発光素子6a,6bの無発
光時における受光信号K1に基づいて、外乱の有無を検
出する。そして、外乱がない場合には、固定された発光
変調周波数fH の発光指令信号Fにより発光素子6aだ
けを発光させ、受光信号K1に基づいて、物体(人)を
検出する。また、外乱がある場合には、各発光素子6
a,6bの無発光時における受光信号K2に基づいて、
再度、外乱の有無を検出する。そして、外乱がない場合
には、固定された発光変調周波数fHの発光指令信号F
により両発光素子6a,6bを発光させ、受光信号K2
の有無に基づいて、物体を検出する。また、外乱がある
場合には、各発光素子6a,6bの無発光時における受
光信号K3に基づいて、三たび、外乱の有無を検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物体検出装置に係り、詳
しくは、人体等の物体に対して光を投射し、その投射光
が物体にあたって反射した反射光を検出することによっ
て物体の有無を検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、赤外光の反射を利用して物体を検
出する物体検出装置が、民生および産業の様々な分野で
広く用いられている。
【0003】そのような物体検出装置においては、ま
ず、発光ダイオード等からなる発光素子から赤外光を投
射する。その赤外光が投射される空間に人体等の何らか
の物体が存在する場合、発光素子からの投射光はその物
体にあたって反射する。その反射光をフォトダイオード
等からなる受光素子によって検出することにより物体の
有無を検出する。すなわち、受光素子が反射光を検出し
た場合は物体が存在していると判定し、反射光を検出し
ない場合は物体が存在していないと判定するわけであ
る。
【0004】このような物体検出装置の電源としては、
商用電源または電池が用いられる。電池を電源とする場
合は、リチウム電池等の電池寿命の長い電池を用いると
共に、発光素子の発光を一定の周期で間欠的に行うこと
により電池の消耗を抑えるのが一般的である。これによ
り、電池寿命を可能な限り長くして電池交換の手間を少
なくしているわけである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の物体
検出装置においては、何らかの外因によって発生する赤
外光が外乱として作用し(以下、外乱光という)、正確
な物体検出ができなくなることがある。
【0006】なぜなら、受光素子は所定の波長の赤外光
を受光した場合に検出信号を出力するようになっている
だけであって、その受光した赤外光が、発光素子からの
投射光が物体にあたって反射した反射光であるのか、外
乱光であるのかを判別する機能をもっていないためであ
る。
【0007】そのため、外乱光の波長が発光素子の投射
光の波長と合致している場合には、実際に物体が存在し
ているのか、外乱光が発生しているのかを判別すること
ができず、正確な物体検出ができないわけである。
【0008】例えば、上記の物体検出装置の設置場所の
照明にインバータ蛍光灯が使用されている場合、インバ
ータ蛍光灯からの光が外乱光として作用することがあ
る。すなわち、インバータ蛍光灯では、インバータ制御
により30KHZ 以下または42KHZ 以上に点灯周波
数が設定されているため、その点灯周波数と同じ周期で
外乱光が発生する。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、インバータ蛍光灯等に
よる外乱光が発生しても正確に物体を検出することがで
きる物体検出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、請求項1に記載の発明は、発光変調周波数
のパルス波の1パルスを入力する度に1回だけ発光する
ようになっている発光素子から光を投射し、その投射光
が物体にあたって反射した反射光を受光素子によって検
出することにより物体を検知する物体検出装置におい
て、何らかの外因によって発生し、発光素子からの投射
光の反射光に対して外乱として作用する外乱光の有無を
検知する外乱光検出手段と、発光素子の発光出力を可変
する発光出力可変手段と、固定された発光変調周波数の
パルス波を出力するパルス波発生手段と、外乱光検出手
段の検出結果に基づいて発光出力可変手段とパルス波発
生手段とを制御して発光素子を発光させ、その発光素子
の発光に対して、その反射光を受光素子が受光しなかっ
たときには物体が存在していないと判定し、その反射光
を受光素子が受光したときには物体が存在していると判
定する制御判定手段とを設けたことをその要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、発光変調周波数
のパルス波の1パルスを入力する度に1回だけ発光する
ようになっている発光素子から光を投射し、その投射光
が物体にあたって反射した反射光を受光素子によって検
出することにより物体を検知する物体検出装置におい
て、何らかの外因によって発生し、発光素子の投射光の
反射光に対して外乱として作用する外乱光の有無を検知
する外乱光検出手段と、予め設定された複数の発光変調
周波数の内から選択された1種類の発光変調周波数のパ
ルス波を出力するパルス波発生手段と、外乱光検出手段
の検出結果に基づいてパルス波発生手段を制御して発光
素子を発光させ、その発光素子の発光に対して、その反
射光を受光素子が受光しなかったときには物体が存在し
ていないと判定し、その反射光を受光素子が受光したと
きには物体が存在していると判定する制御判定手段とを
設けたことをその要旨とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、発光変調周波数
のパルス波の1パルスを入力する度に1回だけ発光する
ようになっている発光素子から光を投射し、その投射光
が物体にあたって反射した反射光を受光素子によって検
出することにより物体を検知する物体検出装置におい
て、何らかの外因によって発生し、発光素子からの投射
光の反射光に対して外乱として作用する外乱光の有無を
検知する外乱光検出手段と、発光素子の発光出力を可変
する発光出力可変手段と、予め設定された複数の発光変
調周波数の内から選択された1種類の発光変調周波数の
パルス波を出力するパルス波発生手段と、外乱光検出手
段の検出結果に基づいて発光出力可変手段とパルス波発
生手段とを制御して発光素子を発光させ、その発光素子
の発光に対して、その反射光を受光素子が受光しなかっ
たときには物体が存在していないと判定し、その反射光
を受光素子が受光したときには物体が存在していると判
定する制御判定手段とを設けたことをその要旨とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の物体検出装置において、外乱光検
出手段は、発光素子の無発光時における受光素子の検出
信号に基づいて外乱光の有無を検知することをその要旨
とする。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1または
請求項3に記載の物体検出装置において、制御判定手段
は、外乱光検出手段の検出結果に基づいて、外乱光があ
る場合には発光出力可変手段を介して発光素子の発光出
力を増加させ、外乱光がない場合には発光出力可変手段
を介して発光素子の発光出力を低減させることをその要
旨とする。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の物体検出装置において、制御判定手段
は、外乱光検出手段の検出結果に基づいて、外乱光があ
る場合にはパルス波発生手段から出力される発光変調周
波数を適宜に変更することをその要旨とする。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれか1項に記載の物体検出装置において、受光素子
の検出信号の内、パルス波発生手段から出力される発光
変調周波数に対応する周波数成分だけを濾波するバンド
パスフィルタを備えたことをその要旨とする。
【0017】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、発光
出力可変手段は発光素子の発光出力を可変し、制御判定
手段は外乱光検出手段の検出結果に基づいて発光出力可
変手段を制御する。そのため、制御判定手段により、外
乱光がある場合には発光素子の発光出力を増加させれ
ば、外乱光が発生しても正確に物体を検出することがで
きる。
【0018】また、請求項2に記載の発明によれば、パ
ルス波発生手段は予め設定された複数の発光変調周波数
の内から選択された1種類の発光変調周波数のパルス波
を出力し、制御判定手段は外乱光検出手段の検出結果に
基づいてパルス波発生手段を制御する。そのため、制御
判定手段により、外乱光がある場合には当該外乱光の点
灯周波数と異なる発光変調周波数にて発光素子を発光さ
せれば、外乱光が発生しても正確に物体を検出すること
ができる。
【0019】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1および2に記載の発明の相乗効果により、外乱光
によらずより正確に物体を検出することができる。
【0020】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明の物体検出装置を男子用水
洗小便器(以下、朝顔という)の自動洗浄装置に具体化
した第1実施例を、図面に従って説明する。
【0021】図4および図5に、本実施例の朝顔1の取
り付け状態を示す。朝顔1は洗面所の壁面2の表側に取
り付けられ、朝顔1に接続された水供給管3には電磁開
閉弁4が連結されている。その電磁開閉弁4が開かれる
と水供給管3から朝顔1へ洗浄水が供給される。反対
に、電磁開閉弁4が閉じられると水供給管3から朝顔1
への洗浄水の供給は遮断される。
【0022】制御箱5は朝顔1よりも若干上方の壁面2
の裏側に取着され、その制御箱5の表面板5aは壁面2
に露出している。表面板5aには発光素子6a,6bと
受光素子6cとからなる人検知センサ6が設けられ、制
御箱5内にはコントローラ7およびリチウム電池8が設
けられている。
【0023】尚、各発光素子6a,6bは同一規格の発
光ダイオードからなり、予め設定された波長の赤外光を
投射する。また、受光素子6cはフォトダイオードまた
はフォトトランジスタからなり、各発光素子6a,6b
の投射光と同じ波長の赤外光を受光したときにのみ検出
信号を出力する。
【0024】図1に、本実施例の自動洗浄装置の電気ブ
ロック回路を示す。リチウム電池8は、コントローラ7
内の定電圧回路20および弁駆動回路21に電源を供給
している。
【0025】定電圧回路20は3端子レギュレータによ
って構成され、人検知センサ6および、コントローラ7
内のマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)2
2、発光駆動回路23a,23b、受光回路24のそれ
ぞれに安定な直流電圧を供給している。
【0026】マイコン22は、中央処理装置(CP
U)、制御プログラムを記憶した読み出し専用メモリ
(ROM)、後記する人検知動作の結果を一時記憶する
読み出しおよび書き込み可能なメモリ(RAM)、入出
力インターフェイス、等から構成されている。そして、
マイコン22は、発光指令信号Fを発光駆動回路23a
単独または各発光駆動回路23a,23bの両方へ出力
する。但し、発光指令信号Fはデューティ50%のパル
ス波であり、その発光変調周波数fH は固定されてい
る。
【0027】各発光駆動回路23a,23bは、マイコ
ン22からの発光指令信号Fに基づいて各発光素子6
a,6bを発光させる。すなわち、各発光駆動回路23
a,23bはそれぞれ、発光指令信号Fを1パルス入力
する度に発光素子6a,6bを1回発光させる。例え
ば、マイコン22から発光駆動回路23aへ発光変調周
波数fH 〔KHZ 〕(パルス幅1/fH 〔μsec 〕)の
発光指令信号Fが時間T〔μsec 〕だけ出力され続ける
と、発光駆動回路23aは発光素子6aをT/fH回だ
け発光させる。
【0028】受光回路24は、増幅器31とバッファ3
2〜34とバンドパスフィルタ35〜37と波形整形回
路38〜40とから構成されている。増幅器31は受光
素子6cの検出信号を増幅し、各バッファ32〜34へ
出力する。各バッファ32〜34の出力信号はそれぞれ
各バンドパスフィルタ35〜37に入力される。
【0029】バンドパスフィルタ35は、発光指令信号
Fの発光変調周波数fH を中心周波数とするバンドパス
フィルタである。また、各バンドパスフィルタ36,3
7はそれぞれ、バンドパスフィルタ35の中心周波数f
H を所定の周波数α,βだけずらした周波数fH +α,
fH −β〔KHZ 〕を中心周波数とするバンドパスフィ
ルタである。そのため、各バンドパスフィルタ35〜3
7はそれぞれ、増幅器31によって増幅された受光素子
6cの検出信号の内、周波数fH ,fH +α,fH −β
の信号のみを濾波して通過させる。但し、各バンドパス
フィルタ35〜37のフィルタ特性はブロードであり、
通過させる周波数帯域には重なりがある。そのため、受
光素子6cの検出信号の出力が大きく、その中心周波数
がバンドパスフィルタ35の中心周波数fH と同じであ
る場合、各バンドパスフィルタ35〜37は共に当該検
出信号を濾波して通過させる。
【0030】各波形整形回路38〜40はそれぞれ、各
バンドパスフィルタ35〜37の出力信号を積分した後
に波形整形して受光信号K1〜K3を生成し、マイコン
22の各ポートP1〜P3へ出力する。
【0031】図2に、各発光素子6a,6bの駆動回路
を示す。各発光素子6a,6bには、各トランジスタT
r1,Tr2を介して定電圧回路20からの直流電圧が
供給されている。そのため、各発光駆動回路23a,2
3bによって各トランジスタTr1,Tr2がオンされ
ると、各発光素子6a,6bに駆動電流I1,I2が流
れて発光する。尚、各発光素子6a,6bとグランド間
に接続されている抵抗R1,R2は、駆動電流I1,I
2の調整用抵抗である。
【0032】このように構成された本実施例において、
朝顔1の前に人が立っている場合、発光素子6a,6b
からの投射光はその人にあたって反射する。すると、受
光素子6cはその反射光を検出して検出信号を出力す
る。発光素子6a,6bは発光指令信号Fのパルスに従
って発光するため、その発光は連続したものではなく、
発光指令信号Fの発光変調周波数fH を点灯周波数とし
た点滅になる。そのため、受光素子6cの検出信号も連
続したものではなく、発光変調周波数fH に対応したも
のになる。従って、発光変調周波数fH の発光指令信号
Fによる発光素子6a,6bの投射光の反射光を受光素
子6cが受光した場合、受光素子6Cの検出信号の中心
周波数は発光変調周波数fH と同じになる。
【0033】このとき、マイコン22から発光駆動回路
23aにだけ発光指令信号Fが出力されて発光素子6a
だけが発光した場合、受光素子6cの検出信号は、バン
ドパスフィルタ35だけで濾波され、各バンドパスフィ
ルタ36,37では濾波されない。そのため、受光素子
6cの検出信号は、波形整形回路38から受光信号K1
として出力される。
【0034】一方、マイコン22から両発光駆動回路2
3a,23bへ発光指令信号Fが出力されて両発光素子
6a,6bが発光した場合、受光素子6cの検出信号
は、各バンドパスフィルタ35〜37で濾波される。そ
のため、受光素子6cの検出信号は、各波形整形回路3
8〜40から受光信号K1〜K3として出力される。
【0035】すなわち、発光素子6aだけが発光した場
合(発光出力が弱い場合)には、受光素子6cの検出信
号の出力が小さいため、受光信号K1だけが生成され
る。一方、両発光素子6a,6bが発光した場合(発光
出力が強い場合)には、受光素子6cの検出信号の出力
が大きくなり、各受光信号K1〜K3が生成される。言
い換えれば、両発光素子6a,6bが発光した場合には
バンドパスフィルタ35に加えて各バンドパスフィルタ
36,37も機能するように、各バンドパスフィルタ3
6,37の中心周波数fH +α,fH −βおよびフィル
タ特性が設定されている。
【0036】ここで、各波形整形回路38〜40の役割
は、発光変調周波数fH に対応した非連続な受光素子6
cの検出信号を、積分した後に波形整形することによ
り、連続した受光信号K1〜K3を生成することであ
る。
【0037】一方、朝顔1の前に人が立っていない場
合、発光素子6a,6bからの投射光は反射しない。す
ると、受光素子6cは反射光を検出できないため検出信
号を出力せず、受光回路24は受光信号K1〜K3を出
力しない。
【0038】但し、受光素子6cは、発光素子6a,6
bの投射光の反射光を受光した場合でも、発光素子6
a,6bの投射光と同じ波長の外乱光を受光した場合で
も、同じように検出信号を出力する。そのため、外乱光
の点灯周波数中に周波数fH ,の成分が含まれている場
合、受光回路24は、発光素子6a,6bの投射光の反
射光を受光した場合でも、外乱光を受光した場合でも、
同じように受光信号K1を出力する。同様に、外乱光の
点灯周波数中に周波数fH +α,fH −βの成分が含ま
れている場合、受光回路24からは受光信号K2,K3
が出力される。
【0039】弁駆動回路21はマイコン22からの指令
信号に基づいて自己保持ソレノイド・バルブからなる電
磁開閉弁4を開閉させる。すなわち、弁駆動回路21が
パルス状のタイミング信号を出力する度に電磁開閉弁4
の開閉の状態は切り替わり、タイミング信号が出力され
ていないときには、それ以前の開閉の状態がそのまま保
持される。
【0040】次に、このように構成された本実施例にお
ける、朝顔1の前に人が立っているかどうかを検知する
動作(以下、人検知動作という)について、図3に示す
フローチャートに従って説明する。
【0041】まず、ステップ(以下、Sとする)1にお
いて、マイコン22は、発光素子6a,6bの無発光時
に、ポートP1に受光信号K1が入力されたかどうかを
検出する。そして、マイコン22は、ポートP1に受光
信号K1が入力され、以下の条件のいずれかを満足
する場合、受光信号K1は外乱光によるものであると
し、外乱光があると判定する。
【0042】受光信号K1が所定時間(例えば、5m
sec )以上連続して入力された場合。 受光信号K1が連続して入力されない場合に、その中
断時間が所定時間(例えば、500 μsec )以内である場
合。
【0043】また、マイコン22は、外乱光ポートP1
に受光信号K1が入力されない場合や、入力されても上
記条件のいずれかを満足しない場合には、外乱光が
ないと判定する。
【0044】そして、マイコン22は、外乱光があると
判定した場合はS2へ移行し、外乱光がないと判定した
場合はS3へ移行する。S2において、マイコン22
は、各発光素子6a,6bの無発光時に、ポートP2に
受光信号K2が入力されたかどうかを検出する。そし
て、マイコン22は、ポートP2に受光信号K2が入力
され、その受光信号K2がS1における受光信号K1と
同じ条件のとき、受光信号K2は外乱光によるものであ
るとし、外乱光があると判定する。また、マイコン22
は、外乱光ポートP2に受光信号K2が入力されない場
合や、入力されても条件を満足しない場合には、外乱光
がないと判定する。そして、マイコン22は、外乱光が
あると判定した場合はS4へ移行し、外乱光がないと判
定した場合はS5へ移行する。
【0045】S4において、マイコン22は、発光素子
6a,6bの無発光時に、ポートP3に受光信号K3が
入力されたかどうかを検出する。そして、マイコン22
は、ポートP3に受光信号K3が入力され、その受光信
号K3がS1における受光信号K1と同じ条件のとき、
受光信号K3は外乱光によるものであるとし、外乱光が
あると判定する。また、マイコン22は、外乱光ポート
P3に受光信号K3が入力されない場合や、入力されて
も条件を満足しない場合には、外乱光がないと判定す
る。そして、マイコン22は、外乱光があると判定した
場合はS6へ移行し、外乱光がないと判定した場合はS
7へ移行する。
【0046】S6において、マイコン22は朝顔1の前
に人が立っていないとして「人非検知」と判定し、その
判定結果をRAMに記憶してS1へ戻る。S3におい
て、マイコン22はポートP1を指定(確認)ポートと
してフラグを立て、S8へ移行する。
【0047】S8において、マイコン22は、発光変調
周波数fH の発光指令信号Fを発光駆動回路23aだけ
に出力する。その発光指令信号Fに基づいて、発光駆動
回路23aは発光素子6aを発光させる。そして、S9
へ移行する。
【0048】S9において、マイコン22は、S3にて
指定された指定ポートであるポートP1に受光信号K1
が入力されたかどうかを検出する。すなわち、S8にお
いて発光素子6aを発光させた時点で、朝顔1の前に人
が立っている場合、発光素子6aからの投射光はその人
にあたって反射する。すると、受光素子6cはその反射
光を検出して検出信号を出力する。その検出信号はバン
ドパスフィルタ35だけで濾波され、波形整形回路38
から受光信号K1として出力される。
【0049】従って、ポートP1に受光信号K1が入力
されたならば、朝顔1の前に人が立っていることがわか
る。また、ポートP1に受光信号K1が入力されなけれ
ば、朝顔1の前に人が立っていないことがわかる。
【0050】そして、マイコン22は、ポートP1に受
光信号K1が入力されたならばS10へ移行し、入力さ
れなければS6へ移行する。S10において、マイコン
22は朝顔1の前に人が立っているとして「人検知」と
判定し、その判定結果をRAMに記憶してS1へ戻る。
【0051】S5において、マイコン22はポートP2
を指定ポートとしてフラグを立て、S11へ移行する。
S11において、マイコン22は、発光変調周波数fH
の発光指令信号Fを発光駆動回路23a,23bの両方
へ出力する。その発光指令信号Fに基づいて、各発光駆
動回路23a,23bは各発光素子6a,6bを発光さ
せる。そして、S9へ移行する。
【0052】S9において、マイコン22は、S5にて
指定された指定ポートであるポートP2に受光信号K2
が入力されたかどうかを検出する。すなわち、S11に
おいて発光素子6a,6bを発光させた時点で、朝顔1
の前に人が立っている場合、発光素子6a,6bからの
投射光はその人にあたって反射する。すると、受光素子
6cはその反射光を検出して検出信号を出力する。その
検出信号は各バンドパスフィルタ35〜37で濾波さ
れ、各波形整形回路38〜40から受光信号K1〜K3
として出力される。
【0053】従って、ポートP2に受光信号K2が入力
されたならば、朝顔1の前に人が立っていることがわか
る。また、ポートP2に受光信号K2が入力されなけれ
ば、朝顔1の前に人が立っていないことがわかる。そし
て、S6またはS10において、マイコン22は「人非
検知」または「人検知」と判定してS1へ戻る。
【0054】S7において、マイコン22はポートP3
を指定ポートとしてフラグを立て、S11へ移行する。
S11とそれに続くS9において、マイコン22は上記
と同様に、各発光駆動回路23a,23bを介して各発
光素子6a,6bを発光させ、S7にて指定された指定
ポートであるポートP3に受光信号K3が入力されたか
どうかを検出する。ポートP3に受光信号K3が入力さ
れたならば、朝顔1の前に人が立っていることがわか
る。また、ポートP3に受光信号K3が入力されなけれ
ば、朝顔1の前に人が立っていないことがわかる。そし
て、S6またはS10において、マイコン22は「人非
検知」または「人検知」と判定してS1へ戻る。
【0055】このように本実施例においては、まず最初
に、各発光素子6a,6bの無発光時における受光信号
K1に基づいて、外乱光の有無を検出する。そして、外
乱光がない場合には、固定された発光変調周波数fH の
発光指令信号Fにより発光素子6aだけを発光させる。
このとき、発光素子6aの投射光の反射光を受光素子6
cが受光すると、受光信号K1だけが出力される。そこ
で、受光信号K1に基づいて、朝顔1の前に人が立って
いるかどうかを判定する。また、外乱光がある場合に
は、各発光素子6a,6bの無発光時における受光信号
K2に基づいて、再度、外乱光の有無を検出する。そし
て、外乱光がない場合には、固定された発光変調周波数
fH の発光指令信号Fにより両発光素子6a,6bを発
光させる。このとき、発光素子6a,6bの投射光の反
射光を受光素子6cが受光すると、各受光信号K1〜K
3が出力される。そこで、受光信号K2の有無に基づい
て、朝顔1の前に人が立っているかどうかを判定する。
また、外乱光がある場合には、各発光素子6a,6bの
無発光時における受光信号K3に基づいて、三たび、外
乱光の有無を検出する。そして、外乱光がない場合には
両発光素子6a,6bを発光させ、今度は、受光信号K
2ではなく受光信号K3の有無に基づいて、朝顔1の前
に人が立っているかどうかを判定する。
【0056】ところで、この朝顔1の自動洗浄装置の設
置場所の照明としてインバータ蛍光灯が使用されている
場合、点灯周波数が異なるインバータ蛍光灯が3種類以
上混用されていることはまずない。従って、インバータ
蛍光灯の点灯周波数が、例え、バンドパスフィルタ35
の中心周波数fH と合致したとしても、他のバンドパス
フィルタ36,37の中心周波数fH +α,fH −βと
合致することはない。加えて、まず最初に外乱光の有無
を検出し、外乱光がある場合には、両発光素子6a,6
bを発光させることにより、発光出力を増加させてい
る。その結果、インバータ蛍光灯による外乱光を発光素
子6a,6bからの投射光の反射光と誤って、朝顔1の
前に人が立っていると判定することはない。
【0057】同様に、インバータ蛍光灯以外の何らかの
原因による外乱光についても、点灯周波数が異なる外乱
光が3種類以上同時に発生することはまずない。従っ
て、インバータ蛍光灯の場合と同様に、どのような外乱
光に対しても、その外乱光を発光素子6aからの投射光
の反射光と誤ることはない。
【0058】以上詳述したように本実施例においては、
インバータ蛍光灯等によって外乱光が発生しても、その
影響を受けることなく、朝顔1の前に立っている人を正
確に検知することができる。
【0059】また、まず最初に外乱光の有無を検出し、
外乱光がない場合には発光素子6aだけを発光させるた
め、外乱光の有無に関わらずに両発光素子6a,6bを
発光させる場合に比べて消費電力を少なくすることがで
きる。その結果、リチウム電池8の電池寿命が長くなり
電池交換の手間が少なくなる。
【0060】ところで、マイコン22は上記の人検知動
作を一定時間(例えば、0.7 秒)間隔で行う。そして、
「人非検知」という判定結果の次に「人検知」という判
定結果がでた場合、マイコン22は朝顔1の前洗浄処理
を行う。すなわち、マイコン22は、弁駆動回路21を
制御することにより電磁開閉弁4を一定時間だけ開かせ
て水供給管3から朝顔1へ一定量の洗浄水を供給させ、
朝顔1を洗浄する。これにより、快適に小用を足すこと
ができると共に朝顔1を汚れにくくしている。
【0061】続いて、「人検知」という判定結果の次に
「人非検知」という判定結果がでた場合、マイコン22
は小用を足し終えた人が朝顔1の前から立ち去ったと判
定し、朝顔1の後洗浄処理を行う。すなわち、マイコン
22は、弁駆動回路21を制御することにより電磁開閉
弁4を一定時間だけ開かせて水供給管3から朝顔1へ一
定量の洗浄水を供給させ、朝顔1を洗浄する。
【0062】このように本実施例の朝顔1の自動洗浄装
置においては、小用を足そうとする人が朝顔1の前に立
つと朝顔1を洗浄し(前洗浄処理)、小用を足し終えた
人が朝顔1の前から立ち去ると再度朝顔1を洗浄(後洗
浄処理)するようになっている。
【0063】(第2実施例)次に、本発明の物体検出装
置を朝顔の自動洗浄装置に具体化した第2実施例を、図
面に従って説明する。
【0064】尚、本実施例において、図1〜図5に示し
た第1実施例と同じ構成部材については符号を等しくし
てその詳細な説明を省略する。図6に、本実施例の自動
洗浄装置の電気ブロック回路を示す。
【0065】本実施例において、第1実施例と異なるの
は、発光素子6bと発光駆動回路23bとが省かれてい
る点である。また、マイコン22から発光駆動回路23
aへ出力される発光指令信号Fの発光変調周波数は固定
されておらず、周波数A,B,C〔kHZ 〕の3段階に
可変されるようになっている。
【0066】さらに、各バンドパスフィルタ35〜37
はそれぞれ、発光指令信号Fの発光変調周波数A,B,
Cを中心周波数とするバンドパスフィルタである。従っ
て、各バンドパスフィルタ35〜37はそれぞれ、増幅
器31によって増幅された受光素子6cの検出信号の
内、周波数A〜Cの信号のみを濾波して通過させる。
【0067】次に、このように構成された本実施例にお
ける人検知動作について、図7に示すフローチャートに
従って説明する。S21において、マイコン22は、発
光素子6aの無発光時に、ポートP1に受光信号K1が
入力されたかどうかを検出する。そして、マイコン22
は、ポートP1に受光信号K1が入力され、その受光信
号K1が第1実施例のS1における条件と同じとき、受
光信号K1は外乱光によるものであるとし、外乱光があ
ると判定する。また、マイコン22は、外乱光ポートP
1に受光信号K1が入力されない場合や、入力されても
条件を満足しない場合には、外乱光がないと判定する。
そして、マイコン22は、外乱光があると判定した場合
はS22へ移行し、外乱光がないと判定した場合はS2
3へ移行する。
【0068】S22において、マイコン22は、発光素
子6aの無発光時に、ポートP2に受光信号K2が入力
されたかどうかを検出する。そして、マイコン22は、
ポートP2に受光信号K2が入力され、その受光信号K
2がS21における受光信号K1と同じ条件のとき、受
光信号K2は外乱光によるものであるとし、外乱光があ
ると判定する。また、マイコン22は、外乱光ポートP
2に受光信号K2が入力されない場合や、入力されても
条件を満足しない場合には、外乱光がないと判定する。
そして、マイコン22は、外乱光があると判定した場合
はS24へ移行し、外乱光がないと判定した場合はS2
5へ移行する。
【0069】S24において、マイコン22は、発光素
子6aの無発光時に、ポートP3に受光信号K3が入力
されたかどうかを検出する。そして、マイコン22は、
ポートP3に受光信号K3が入力され、その受光信号K
3がS21における受光信号K1と同じ条件のとき、受
光信号K3は外乱光によるものであるとし、外乱光があ
ると判定する。また、マイコン22は、外乱光ポートP
3に受光信号K3が入力されない場合や、入力されても
条件を満足しない場合には、外乱光がないと判定する。
そして、マイコン22は、外乱光があると判定した場合
はS26へ移行し、外乱光がないと判定した場合はS2
7へ移行する。
【0070】S26において、マイコン22は朝顔1の
前に人が立っていないとして「人非検知」と判定し、そ
の判定結果をRAMに記憶してS21へ戻る。S23に
おいて、マイコン22は、発光変調周波数Aを指定発光
変調周波数とすると共にポートP1を指定ポートとして
フラグを立て、S28へ移行する。
【0071】S28において、マイコン22は、S23
にて指定された指定発光変調周波数である発光変調周波
数Aの発光指令信号Fを発光駆動回路23aへ出力す
る。その発光指令信号Fに基づいて、発光駆動回路23
aは発光素子6aを発光させる。そして、S29へ移行
する。
【0072】S29において、マイコン22は、S23
にて指定された指定ポートであるポートP1に受光信号
K1が入力されたかどうかを検出する。すなわち、S2
8において発光素子6aを発光させた時点で、朝顔1の
前に人が立っている場合、発光素子6aからの投射光は
その人にあたって反射する。すると、受光素子6cはそ
の反射光を検出して検出信号を出力する。その検出信号
はバンドパスフィルタ35だけで濾波され、波形整形回
路38から受光信号K1として出力される。
【0073】従って、ポートP1に受光信号K1が入力
されたならば、朝顔1の前に人が立っていることがわか
る。また、ポートP1に受光信号K1が入力されなけれ
ば、朝顔1の前に人が立っていないことがわかる。
【0074】そして、マイコン22は、ポートP1に受
光信号K1が入力されたならばS30へ移行し、入力さ
れなければS26へ移行する。S30において、マイコ
ン22は朝顔1の前に人が立っているとして「人検知」
と判定し、その判定結果をRAMに記憶してS21へ戻
る。
【0075】S25において、マイコン22は、発光変
調周波数Bを指定発光変調周波数とすると共にポートP
2を指定ポートとしてフラグを立て、S28へ移行す
る。S28において、マイコン22は、S25にて指定
された指定発光変調周波数である発光変調周波数Bの発
光指令信号Fを発光駆動回路23aへ出力する。その発
光指令信号Fに基づいて、発光駆動回路23aは発光素
子6aを発光させる。そして、S29へ移行する。
【0076】S29において、マイコン22は、S25
にて指定された指定ポートであるポートP2に受光信号
K2が入力されたかどうかを検出する。すなわち、S2
8において発光素子6aを発光させた時点で、朝顔1の
前に人が立っている場合、発光素子6aからの投射光は
その人にあたって反射する。すると、受光素子6cはそ
の反射光を検出して検出信号を出力する。その検出信号
はバンドパスフィルタ36だけで濾波され、波形整形回
路39から受光信号K2として出力される。
【0077】従って、ポートP2に受光信号K2が入力
されたならば、朝顔1の前に人が立っていることがわか
る。また、ポートP2に受光信号K2が入力されなけれ
ば、朝顔1の前に人が立っていないことがわかる。
【0078】そして、マイコン22は、ポートP2に受
光信号K2が入力されたならばS30へ移行し、入力さ
れなければS26へ移行する。S26またはS30にお
いて、マイコン22は「人非検知」または「人検知」と
判定し,その判定結果をRAMに記憶してS21へ戻
る。
【0079】S27において、マイコン22は、発光変
調周波数Cを指定発光変調周波数とすると共にポートP
3を指定ポートとしてフラグを立て、S29へ移行す
る。S28において、マイコン22は、S27にて指定
された指定発光変調周波数である発光変調周波数Cの発
光指令信号Fを発光駆動回路23aへ出力する。その発
光指令信号Fに基づいて、発光駆動回路23aは発光素
子6aを発光させる。そして、S29へ移行する。
【0080】S29において、マイコン22は、S27
にて指定された指定ポートであるポートP3に受光信号
K3が入力されたかどうかを検出する。すなわち、S2
8において発光素子6aを発光させた時点で、朝顔1の
前に人が立っている場合、発光素子6aからの投射光は
その人にあたって反射する。すると、受光素子6cはそ
の反射光を検出して検出信号を出力する。その検出信号
はバンドパスフィルタ37だけで濾波され、波形整形回
路40から受光信号K3として出力される。
【0081】従って、ポートP3に受光信号K3が入力
されたならば、朝顔1の前に人が立っていることがわか
る。また、ポートP3に受光信号K3が入力されなけれ
ば、朝顔1の前に人が立っていないことがわかる。
【0082】そして、マイコン22は、ポートP3に受
光信号K3が入力されたならばS30へ移行し、入力さ
れなければS26へ移行する。S26またはS30にお
いて、マイコン22は「人非検知」または「人検知」と
判定し,その判定結果をRAMに記憶してS21へ戻
る。このように本実施例においては、まず最初に、発光
素子6aの無発光時における受光信号K1に基づいて、
外乱光の有無を検出する。そして、外乱光がない場合に
は、発光変調周波数Aの発光指令信号Fにより発光素子
6aを発光させる。このとき、発光素子6aの投射光の
反射光を受光素子6cが受光すると、受光信号K1だけ
が出力される。そこで、受光信号K1に基づいて、朝顔
1の前に人が立っているかどうかを判定する。また、外
乱光がある場合には、再度、発光素子6aの無発光時に
おける受光信号K2に基づいて、外乱光の有無を検出す
る。そして、外乱光がない場合には、発光変調周波数B
の発光指令信号Fにより発光素子6aを発光させる。こ
のとき、発光素子6aの投射光の反射光を受光素子6c
が受光すると、受光信号K2だけが出力される。そこ
で、受光信号K2の有無に基づいて、朝顔1の前に人が
立っているかどうかを判定する。また、外乱光がある場
合には、三たび、発光素子6aの無発光時における受光
信号K3に基づいて、外乱光の有無を検出する。そし
て、外乱光がない場合には、発光変調周波数Cの発光指
令信号Fにより発光素子6aを発光させる。このとき、
発光素子6aの投射光の反射光を受光素子6cが受光す
ると、受光信号K3だけが出力される。そこで、受光信
号K3の有無に基づいて、朝顔1の前に人が立っている
かどうかを判定する。
【0083】従って、本実施例においても第1実施例と
同様に、インバータ蛍光灯等による外乱光が発生しても
正確に物体を検出することができる。その他の動作(前
洗浄処理および後洗浄処理)や効果については、本実施
例と第1実施例とは全て同じであるので、ここでは説明
を省略する。
【0084】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、以下のように実施してもよい。 1)第1実施例において、両発光素子6a,6bを発光
させる代わりに発光素子6aの発光出力を2倍以上に増
加させることにより、発光素子6bを省く。
【0085】図8に、その場合の発光素子6aの駆動回
路を示す。発光素子6aのアノードには、トランジスタ
Tr3を介して定電圧回路20からの直流電圧が印加さ
れている。一方、発光素子6aのカソードとグランド間
には、直列に接続された抵抗R4およびトランジスタT
r4と、抵抗R3とが並列に接続されている。そのた
め、両発光駆動回路23a,23bによって両トランジ
スタTr3,Tr4がオンされると、発光素子6aに流
れる駆動電流I3が増し、発光素子6aの発光出力が増
加される。
【0086】2)発光素子を3つ以上用意し、発光出力
を2段階ではなく3段階以上に切り換えるようにする。 3)バンドパスフィルタ35〜37はパッシブ型を用い
てもアクティブ型を用いてもよいが、アクティブ型を用
いる場合、中心周波数f0 を可変できる方式を利用すれ
ば、各バンドパスフィルタ35〜37を1つのバンドパ
スフィルタで置き代えることができる。
【0087】図9に、中心周波数f0 を可変できるアク
ティブ型バンドパスフィルタの一例を示す。このバンド
パスフィルタは、オペアンプ41と抵抗分圧による基準
電圧VR の生成回路42と抵抗R5〜R9とコンデンサ
C1,C2とトランジスタTr5,Tr6とから構成さ
れる。
【0088】各トランジスタTr5,Tr6はマイコン
22によってオン・オフが制御される。そのとき、各ト
ランジスタTr5,Tr6のオン・オフに従って、オペ
アンプ41の反転入力端子とグランド間に接続される抵
抗Rsの値は、以下のようになる。
【0089】(1) Tr5,Tr6共にオフ→Rs=R5 (2) Tr5;オン、Tr6;オフ→Rs=R5とR6の
並列値 (3) Tr5,Tr6共にオン→Rs=R5とR6とR7
の並列値 抵抗R9と抵抗Rsの並列値を抵抗R0 とすると、中心
周波数f0 は式〔1〕によって表される。
【0090】 f0 =1/{2π(C1・C2・R8・R0 )1/2 } ……〔1〕 従って、抵抗R5〜R9およびコンデンサC1,C2の
値を適宜に設定することにより、上記(1)(2)(3) の条件
により、3種類の中心周波数f0 を得ることができる。
尚、このバンドパスフィルタの構成および作用は公知で
あるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0091】このように、各バンドパスフィルタ35〜
37を、中心周波数f0 を可変できる1つのアクティブ
型バンドパスフィルタで置き代えた場合、マイコン22
は3つのポートP1〜P3を設ける必要がなくなり、1
つのポートだけを設ければよくなる。その結果、第1実
施例では、図3に示すフローチャートにおいて、S3,
S5,S7の処理を省くことができる。また、第2実施
例では、図7に示すフローチャートにおいて、S23,
S25,S27の処理を省くことができる。
【0092】但し、第1実施例では、図3に示すフロー
チャートにおいて、S1,S2,S4の前に、中心周波
数f0 を所定の値に切り換える処理が必要になる。すな
わち、S1の前には中心周波数f0 を周波数fH に切り
換える処理、S2の前には中心周波数f0 を周波数fH
+αに切り換える処理、S4の前には中心周波数f0を
周波数fH −βに切り換える処理がそれぞれ必要にな
る。
【0093】また、第2実施例では、図7に示すフロー
チャートにおいて、S21,S22,S24の前に、中
心周波数f0 を所定の値に切り換える処理が必要にな
る。すなわち、S21の前には中心周波数f0 を周波数
Aに切り換える処理、S22の前には中心周波数f0 を
周波数Bに切り換える処理、S24の前には中心周波数
f0 を周波数Cに切り換える処理がそれぞれ必要にな
る。
【0094】4)発光素子6a,6bの無発光時の受光
信号K1〜K3に基づいて外乱光の有無を検出するので
はなく(すなわち、受光素子6cと受光回路24とを流
用して外乱光の有無を検出するのではなく)、外乱光の
検出専用の受光素子と受光回路とを設ける。
【0095】5)第1実施例と第2実施例とを混用す
る。すなわち、第2実施例において、第1実施例と同様
に、発光素子6bと発光駆動回路23bとを追加し、周
波数A,B,Cの3段階に可変される発光変調周波数の
発光指令信号Fにより各発光素子6a,6bを発光させ
る。
【0096】この場合、第1実施例と同様に、まず最初
に外乱光の有無を検出し、外乱光がある場合には、両発
光素子6a,6bを発光させることにより発光出力を増
加させれば、リチウム電池8の電池寿命を長くすること
ができる。
【0097】6)第1実施例において、バンドパスフィ
ルタを2種類または4種類以上用意して上記実施例と同
様に実施する。また、第2実施例において、バンドパス
フィルタを2種類または4種類以上用意すると共に発光
指令信号Fの発光変調周波数を2種類または4種類以上
用意して上記実施例と同様に実施する。
【0098】7)「人非検知」という判定結果の次に
「人検知」という判定結果が2回連続した場合に前洗浄
処理を行う。また、「人検知」という判定結果の次に
「人非検知」という判定結果が2回連続した場合に後洗
浄処理を行う。この場合は、朝顔1の前を単に人が横切
ったり、小用中に人の体が揺れたりしても、より確実に
人検知動作を行うことができ、前洗浄処理や後洗浄処理
を誤って行うことがなくなる。
【0099】8)発光指令信号Fをデューティ50%の
パルス波ではなく任意なデューティのパルス波とする。 9)リチウム電池8を直流電源装置に置き換え、商用電
源から電源を供給する。
【0100】10)赤外光ではなく可視光または紫外光
を利用する。すなわち、発光素子6a,6bから赤外光
ではなく可視光または紫外光を投射させ、受光素子6c
にその投射光を受光させて検出信号を出力させる。
【0101】11)朝顔1だけでなく、洗面台等の各種
の衛生器具における自動洗浄装置に具体化する。 12)衛生器具における自動洗浄装置だけでなく、自動
ドア、FA機器等の他の物体検出装置に具体化する。
【0102】13)上記1)〜12)をそれぞれ適宜に
組み合わせて実施する。
【0103】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、イ
ンバータ蛍光灯等による外乱光が発生しても正確に物体
を検出することができる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を男子用水洗小便器(朝顔)の自動洗浄
装置に具体化した第1実施例の電気ブロック回路図であ
る。
【図2】第1実施例における各発光素子6a,6bの駆
動回路を示す回路図である。
【図3】第1実施例における人検知動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】第1および第2実施例の男子用水洗小便器(朝
顔)の取り付け状態を示す一部切欠側面図である。
【図5】図4に示す男子用水洗小便器(朝顔)の正面図
である。
【図6】本発明を男子用水洗小便器(朝顔)の自動洗浄
装置に具体化した第2実施例の電気ブロック回路図であ
る。
【図7】第2実施例における人検知動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】第1実施例における発光素子6aの駆動回路を
示す回路図である。
【図9】中心周波数f0 を可変できるアクティブ型バン
ドパスフィルタの回路図である。
【符号の説明】
6a,6b…発光素子、6c…外乱光検出手段としての
受光素子、22…外乱光検出手段,パルス波発生手段,
発光出力可変手段および制御判定手段としてのマイクロ
コンピュータ、23a,23b…パルス波発生手段およ
び発光出力可変手段としての発光駆動回路、24…外乱
光検出手段としての受光回路、35〜37…バンドパス
フィルタ
フロントページの続き (72)発明者 坂尾 英樹 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 榊原 茂 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光変調周波数のパルス波の1パルスを
    入力する度に1回だけ発光するようになっている発光素
    子(6a,6b)から光を投射し、その投射光が物体に
    あたって反射した反射光を受光素子(6c)によって検
    出することにより物体を検知する物体検出装置におい
    て、 何らかの外因によって発生し、発光素子からの投射光の
    反射光に対して外乱として作用する外乱光の有無を検知
    する外乱光検出手段(6c,24,22)と、 発光素子の発光出力を可変する発光出力可変手段(2
    2,23a,23b)と、 固定された発光変調周波数のパルス波を出力するパルス
    波発生手段(22,23a,23b)と、 外乱光検出手段の検出結果に基づいて発光出力可変手段
    とパルス波発生手段とを制御して発光素子を発光させ、
    その発光素子の発光に対して、その反射光を受光素子が
    受光しなかったときには物体が存在していないと判定
    し、その反射光を受光素子が受光したときには物体が存
    在していると判定する制御判定手段(22)とを設けた
    ことを特徴とする物体検出装置。
  2. 【請求項2】 発光変調周波数のパルス波の1パルスを
    入力する度に1回だけ発光するようになっている発光素
    子(6a)から光を投射し、その投射光が物体にあたっ
    て反射した反射光を受光素子(6c)によって検出する
    ことにより物体を検知する物体検出装置において、 何らかの外因によって発生し、発光素子の投射光の反射
    光に対して外乱として作用する外乱光の有無を検知する
    外乱光検出手段(6c,24,22)と、 予め設定された複数の発光変調周波数の内から選択され
    た1種類の発光変調周波数のパルス波を出力するパルス
    波発生手段(22,23a)と、 外乱光検出手段の検出結果に基づいてパルス波発生手段
    を制御して発光素子を発光させ、その発光素子の発光に
    対して、その反射光を受光素子が受光しなかったときに
    は物体が存在していないと判定し、その反射光を受光素
    子が受光したときには物体が存在していると判定する制
    御判定手段(22)とを設けたことを特徴とする物体検
    出装置。
  3. 【請求項3】 発光変調周波数のパルス波の1パルスを
    入力する度に1回だけ発光するようになっている発光素
    子から光を投射し、その投射光が物体にあたって反射し
    た反射光を受光素子によって検出することにより物体を
    検知する物体検出装置において、 何らかの外因によって発生し、発光素子からの投射光の
    反射光に対して外乱として作用する外乱光の有無を検知
    する外乱光検出手段と、 発光素子の発光出力を可変する発光出力可変手段と、 予め設定された複数の発光変調周波数の内から選択され
    た1種類の発光変調周波数のパルス波を出力するパルス
    波発生手段と、 外乱光検出手段の検出結果に基づいて発光出力可変手段
    とパルス波発生手段とを制御して発光素子を発光させ、
    その発光素子の発光に対して、その反射光を受光素子が
    受光しなかったときには物体が存在していないと判定
    し、その反射光を受光素子が受光したときには物体が存
    在していると判定する制御判定手段(22)とを設けた
    ことを特徴とする物体検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の物
    体検出装置において、外乱光検出手段は、発光素子の無
    発光時における受光素子の検出信号に基づいて外乱光の
    有無を検知することを特徴とする物体検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項3に記載の物体検
    出装置において、制御判定手段は、外乱光検出手段の検
    出結果に基づいて、外乱光がある場合には発光出力可変
    手段を介して発光素子の発光出力を増加させ、外乱光が
    ない場合には発光出力可変手段を介して発光素子の発光
    出力を低減させることを特徴とする物体検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項2または請求項3に記載の物体検
    出装置において、制御判定手段は、外乱光検出手段の検
    出結果に基づいて、外乱光がある場合にはパルス波発生
    手段から出力される発光変調周波数を適宜に変更するこ
    とを特徴とする物体検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の物
    体検出装置において、受光素子の検出信号の内、パルス
    波発生手段から出力される発光変調周波数に対応する周
    波数成分だけを濾波するバンドパスフィルタ(35〜3
    7)を備えたことを特徴とする物体検出装置。
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