JP2905016B2 - 物体検出装置 - Google Patents

物体検出装置

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JP2905016B2
JP2905016B2 JP29894792A JP29894792A JP2905016B2 JP 2905016 B2 JP2905016 B2 JP 2905016B2 JP 29894792 A JP29894792 A JP 29894792A JP 29894792 A JP29894792 A JP 29894792A JP 2905016 B2 JP2905016 B2 JP 2905016B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物体検出装置に係り、詳
しくは、人体等の物体に対して光を投射し、その投射光
が物体にあたって反射した反射光を検出することによっ
て物体の有無を検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、赤外光の反射を利用して物体を検
出する物体検出装置が、民生および産業の様々な分野で
広く用いられている。
【0003】そのような物体検出装置においては、ま
ず、発光ダイオード等からなる発光素子から赤外光を投
射する。その赤外光が投射される空間に人体等の何らか
の物体が存在する場合、発光素子からの投射光はその物
体にあたって反射する。その反射光をフォトダイオード
等からなる受光素子によって検出することにより物体の
有無を検出する。すなわち、受光素子が反射光を検出し
た場合は物体が存在していると判定し、反射光を検出し
ない場合は物体が存在していないと判定するわけであ
る。
【0004】このような物体検出装置の電源としては、
商用電源または電池が用いられる。電池を電源とする場
合は、リチウム電池等の電池寿命の長い電池を用いると
共に、発光素子の発光を一定の周期で間欠的に行うこと
により電池の消耗を抑えるのが一般的である。これによ
り、電池寿命を可能な限り長くして電池交換の手間を少
なくしているわけである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の物体
検出装置においては、何らかの外因によって発生する赤
外光が外乱として作用し(以下、外乱光という)、正確
な物体検出ができなくなることがある。
【0006】なぜなら、受光素子は所定の波長の赤外光
を受光した場合に検出信号を出力するようになっている
だけであって、その受光した赤外光が、発光素子からの
投射光が物体にあたって反射した反射光であるのか、外
乱光であるのかを判別する機能をもっていないためであ
る。
【0007】そのため、外乱光の波長が発光素子の投射
光の波長と合致している場合、特に周期的パルス状ノイ
ズの場合には、実際に物体が存在しているのか、外乱光
が発生しているのかを判別することができず、正確な物
体検出ができないわけである。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、周期的パルス状ノイズ
等の外乱光が発生しても正確に物体を検出することがで
きる物体検出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、発光素子から光を投射し、その投射光が物
体にあたって反射した反射光を受光素子によって検出す
ることにより物体を検知するようにした物体検出装置に
おいて、発光素子を第1の設定時間だけ発光させる動作
を複数回行い、その発光素子の複数回の発光に対して、
受光素子が第1の設定時間に対応する第2の設定時間以
下だけ受光することが所定回数連続した場合に物体が存
在していると判定する制御判定手段を設けたことをその
要旨とする。
【0010】
【作用】従って本発明によれば、制御判定装置は発光素
子を第1の設定時間だけ発光させる動作を複数回行う
そして、発光素子の投射光が物体にあたって反射した反
射光を受光素子によって検出する。発光素子の複数回の
発光に対して、受光素子が第2の設定時間以下だけ受光
することが所定回数連続した場合に、制御判定装置は物
体が存在していると判定する。尚、第2の設定時間は第
1の設定時間に対応して設定されている。
【0011】
【実施例】(第1実施例)以下、本発明の物体検出装置
を男子用水洗小便器(以下、朝顔という)の自動洗浄装
置に具体化した第1実施例を、図面に従って説明する。
【0012】図2および図3に、本実施例の朝顔1の取
り付け状態を示す。朝顔1は洗面所の壁面2の表側に取
り付けられ、朝顔1に接続された水供給管3には電磁開
閉弁4が連結されている。その電磁開閉弁4が開かれる
と水供給管3から朝顔1へ洗浄水が供給される。反対
に、電磁開閉弁4が閉じられると水供給管3から朝顔1
への洗浄水の供給は遮断される。
【0013】制御箱5は朝顔1よりも若干上方の壁面2
の裏側に取着され、その制御箱5の表面板5aは壁面2
に露出している。表面板5aには発光素子6aと受光素
子6bとからなる人検知センサ6が設けられ、制御箱5
内にはコントローラ7およびリチウム電池8が設けられ
ている。
【0014】尚、発光素子6aは発光ダイオードからな
り、予め設定された波長の赤外光を投射する。また、受
光素子6bはフォトダイオードまたはフォトトランジス
タからなり、発光素子6aの投射光と同じ波長の赤外光
を受光したときにのみ検出信号を出力する。
【0015】図1に、本実施例の自動洗浄装置の電気ブ
ロック回路を示す。リチウム電池8は、コントローラ7
内の定電圧回路20および弁駆動回路21に電源を供給
している。
【0016】定電圧回路20は3端子レギュレータによ
って構成され、コントローラ7内のマイクロコンピュー
タ(以下、マイコンと略す)22、発光駆動回路23、
スイッチング回路24のそれぞれに安定な直流電圧を供
給している。
【0017】マイコン22は、中央処理装置(CP
U)、制御プログラムを記憶した読み出し専用メモリ
(ROM)、後記する人検知動作の結果を一時記憶する
読み出しおよび書き込み可能なメモリ(RAM)、入出
力インターフェイス、等から構成される。
【0018】そして、マイコン22は計時動作およびカ
ウント動作を行う。また、マイコン22は、所定間隔毎
に一定時間だけスイッチング回路24に指令信号Sを出
力すると共に、所定周波数で発光指令信号Fを発光駆動
回路23に出力する。
【0019】発光駆動回路23は、マイコン22からの
発光指令信号Fに基づいて発光素子6aを発光させる。
すなわち、発光駆動回路23は、発光指令信号Fを1パ
ルス入力する度に発光素子6aを1回発光させる。
【0020】従って、マイコン22から所定時間の間、
発光指令信号Fが出力され続けると、発光駆動回路23
は発光素子6aを所定回数発光させる。スイッチング回
路24はマイコン22からの指令信号Sに基づいて、オ
ン・オフ制御される。そして、スイッチング回路24
は、オン時に定電圧回路20から供給される電源を受光
回路25に供給し、オフ時に受光回路25への電源供給
を遮断する。受光回路25は、スイッチング回路24か
ら電源が供給されているときにのみ動作可能になる。
【0021】尚、マイコン22からの指令信号Sは所定
間隔毎に一定時間だけ出力されるため、スイッチング回
路24も所定間隔毎に一定時間だけ受光回路25に電源
を供給する。従って、受光回路25は所定間隔毎に一定
時間だけ電源がオンになって動作可能になる。
【0022】受光回路25は、受光素子6bの検出信号
を増幅し、積分した後に波形整形して受光信号Rを生成
し、マイコン22に出力する。すなわち、朝顔1の前に
人が立っている場合、発光素子6aからの投射光はその
人にあたって反射する。すると、受光素子6bはその反
射光を検出して検出信号を出力し、受光回路25はその
検出信号を増幅して出力する。一方、朝顔1の前に人が
立っていない場合、発光素子6aからの投射光は反射し
ない。すると、受光素子6bは反射光を検出できないた
め検出信号を出力せず、受光回路25は受光信号Rを出
力しない。
【0023】尚、発光素子6aは発光指令信号Fのパル
スに従って発光するため、その発光は連続したものでは
なく、発光指令信号Fの周波数を点灯周波数とした点滅
になる。そのため、受光素子6bの検出信号も連続した
ものではなく、発光指令信号Fの周波数に対応したもの
になる。そこで、受光素子6bの検出信号を、受光回路
25内で積分した後に波形整形することにより、連続し
た受光信号Rを得るわけである。
【0024】また、受光信号Rは、発光指令信号Fの出
力が停止した後にも、一定時間だけ出力され続ける。す
なわち、受光素子6bは、受光すると同時に検出信号を
出力し、受光が停止すると同時に検出信号の出力を停止
する。また、発光素子6aも、マイコン22から発光指
令信号が出力されると同時に発光し、発光指令信号Fの
出力が停止されると同時に発光を停止する。そのため、
発光指令信号Fが出力されると同時に受光素子6bから
は検出信号が出力され、発光指令信号Fの出力が停止さ
れると同時に受光素子6bからの検出信号の出力も停止
される。
【0025】ところで、受光信号Rは、受光素子6bの
検出信号を受光回路25内で積分した後に波形整形する
ことによって生成されている。そのため、受光素子6b
の検出信号に対して、積分や波形整形といった信号処理
に要する時間分だけ、受光信号Rは遅れて出力される。
そして、受光素子6bの検出信号が出力を停止した後に
も、受光回路25内では引き続き積分処理が行われてい
るため、その積分処理に対応した時間だけ受光信号Rは
出力され続ける。
【0026】本実施例では、その積分処理に対応した時
間が所定時間以下になるように設定されている。従っ
て、発光指令信号Fが所定間隔だけ出力され、その出力
が停止してから受光信号Rの出力が停止するまでの時間
(以下、遅れ時間という)も所定時間以下になる。
【0027】尚、受光素子6bは、発光素子6aの投射
光の反射光を受光した場合でも、発光素子6aの投射光
と同じ波長の外乱光を受光した場合でも、同じように検
出信号を出力する。そのため、受光回路25は、発光素
子6aの投射光の反射光を受光した場合でも、発光素子
6aの投射光と同じ波長の外乱光を受光した場合でも、
同じように受光信号Rを出力する。
【0028】弁駆動回路21はマイコン22からの指令
信号に基づいて自己保持ソレノイド・バルブからなる電
磁開閉弁4を開閉させる。すなわち、弁駆動回路21が
パルス状のタイミング信号を出力する度に電磁開閉弁4
の開閉の状態は切り替わり、タイミング信号が出力され
ていないときには、それ以前の開閉の状態がそのまま保
持される。
【0029】次に、上記のように構成された本実施例に
おける、朝顔1の前に人が立っているかどうかを検知す
る動作(以下、人検知動作という)について、図4〜図
5に示すフローチャートに従って説明する。
【0030】尚、図4はメインルーチンを示すフローチ
ャートであり、図5はカウント処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。図4に示すように、まず、ス
テップ(以下、Sとする)1において、マイコン22は
スイッチング回路24に指令信号Sを出力する。そのた
め、スイッチング回路24はオンし、受光回路25に電
源を供給する。すると、受光回路25は電源がオンにな
って動作可能状態になる。そして、S2へ移行する。
【0031】S2において、マイコン22はカウント動
作を開始するために、カウント値を「0」に戻す。そし
て、S3へ移行する。S3において、カウント処理のサ
ブルーチンに移行する。
【0032】すなわち、図5に示すように、まず、S2
1において、マイコン22は発光駆動回路23に所定の
間、発光指令信号Fを出力し続ける。その発光指令信号
Fに基づいて、発光駆動回路23は発光素子6aを所定
回数発光させる。そして、S22へ移行する。
【0033】S22において、マイコン22は、受光回
路25から受光信号Rが出力されているかどうかを判別
する。すなわち、朝顔1の前に人が立っている場合、発
光素子6aからの投射光はその人にあたって反射する。
すると、受光素子6bはその反射光を検出して検出信号
を出力し、受光回路25はその検出信号を増幅した受光
信号Rを出力する。
【0034】また、朝顔1の前に人が立っていない場
合、発光素子6aからの投射光は反射せず、受光素子6
bは反射光を検出できないため検出信号を出力しない。
そのため、受光回路25は受光信号Rを出力しない。
【0035】そして、受光信号Rが出力されていれば続
くS23へ移行し、出力されていなければメインルーチ
ンのS4へ移行するS23において、マイコン22は、
発光指令信号Fの出力が停止してから、受光信号Rの出
力が停止するまでの時間(遅れ時間)を計測する。
【0036】すなわち、マイコン22は、図6,図7に
示すように、予め定められたプログラムのマシンサイク
ルに従って、受光信号Rが出力されているかどうかを判
別する受光確認動作を行う。これにより、マシンサイク
ルを1単位として遅れ時間を計測することができる。
【0037】そして、S24へ移行する。S24におい
て、マイコン22は、遅れ時間が所定時間以下であるか
どうかを判別する。
【0038】すなわち、前記したように発光素子6aの
発光による遅れ時間は所定時間以下になるように設定さ
れている。そのため、図6に示すように、遅れ時間が所
定時間を越える場合、それは発光素子6aの発光による
ものではなく外乱光によるものであることがわかる。一
方、図7に示すように、遅れ時間が所定時間以下である
場合、それが発光素子6aの発光によるものか又は外乱
光によるものかを判別することはできない。
【0039】そして、遅れ時間が所定時間以下であれば
続くS25へ移行し、所定時間を越えればメインルーチ
ンのS4へ移行するS25において、マイコン22はカ
ウント値をインクリメントする。そして、メインルーチ
ンのS4へ移行するS4において、マイコン22は一定
時間経過するまで待ち、一定時間経過したらS5へ移行
する。
【0040】S5において、上記のS3と同様にカウン
ト処理を行う。そして、S6へ移行する。S6におい
て、マイコン22は一定時間経過するまで待ち、一定時
間経過したらS7へ移行する。
【0041】S7において、上記のS3と同様にカウン
ト処理を行う。そして、S8へ移行する。S8におい
て、マイコン22のカウント値が「3」であればS9へ
移行し、「3」でなければS10へ移行する。
【0042】S9において、マイコン22は朝顔1の前
に人が立っているとして「人検知」と判定し、その判定
結果をRAMに記憶する。そして、S11へ移行する。
一方、S10において、マイコン22は朝顔1の前に人
が立っていないとして「人非検知」と判定し、その判定
結果をRAMに記憶する。そして、S11へ移行する。
【0043】S11において、マイコン22はスイッチ
ング回路24に指令信号Sを出力するのを停止する。そ
のため、スイッチング回路24はオフし、受光回路25
への電源供給を遮断する。すると、受光回路25の電源
がオフして動作が停止する。そして、S1へ戻る。
【0044】このS1〜S11の人検知動作のルーチン
は、指令信号Sに基づいて受光回路25の電源がオンす
る度に行われるため、所定間隔毎に繰り返し行われる。
このように本実施例においては、人検知動作を所定間隔
で繰り返し行うと共に、1回の人検知動作において発光
素子6aを一定間隔で3回発光させる。
【0045】そして、発光素子6aが発光する度に遅れ
時間を計測し、その遅れ時間が所定時間以下のときには
カウント値をインクリメントする。そのカウント値が
「3」になった場合、すなわち、発光素子6aの3回の
発光に対して、遅れ時間が3回共に所定時間以下の場合
にのみ、朝顔1の前に人が立っている(すなわち「人検
知」)と判定する。
【0046】一方、発光素子6aの3回の発光に対し
て、受光素子6bが1回でも受光しなかった場合は、朝
顔1の前に人が立っていない(すなわち「人非検知」)
と判定する。また、発光素子6aの3回の発光に対し
て、受光素子6bが3回共全て受光した場合でも、遅れ
時間が所定時間を越える受光が1回でもあった場合は
「人非検知」と判定する。
【0047】ところで、発光素子6aの発光による遅れ
時間は所定時間以下になるように設定されている。その
ため、遅れ時間が所定時間を越える場合、それは発光素
子6aの発光によるものではなく外乱光によるものであ
る。従って、遅れ時間が所定時間を越える場合、受光素
子6bの受光した光(すなわち、外乱光)は、発光指令
信号Fの出力されている時間以上持続して発生している
ことになる。そして、遅れ時間が所定時間を越える場合
は「人非検知」と判定する。その結果、一定時間以上持
続して発生する外乱光に対して、その外乱光を発光素子
6aの投射光と誤って「人検知」と判定することはなく
なる。
【0048】但し、発光素子6aの発光と外乱光とが
同時に発生し、その同時に発生している時間が所定時間
を越える場合にも「人非検知」と判定してしまう。ま
た、遅れ時間が所定時間以下である場合、それが発光
素子6aの発光によるものか又は外乱光によるものかを
判別することはできない。
【0049】しかしながら、発光素子6aの発光と外乱
光とが同時に発生し、その同時に発生している時間が所
定時間を越えるような状態は、頻繁には起こらない。ま
た、発光素子6aを一定間隔で3回発光させるため、そ
の各回の発光が外乱光と合致することはまずない。
【0050】従って、上記,に対しても、発光素子
6aを一定間隔で3回発光させ、その3回の発光に対し
て遅れ時間が3回共に所定時間以下の場合にのみ「人検
知」と判定することにより、十分に対処することができ
る。
【0051】以上詳述したように本実施例においては、
前記したような周期的パルス状ノイズ等の外乱光が発生
しても、その影響を受けることなく、朝顔1の前に立っ
ている人を正確に検知することができる。
【0052】ところで、上記の人検知動作は所定間隔毎
に繰り返され、1回の人検知動作毎に、マイコン22内
のRAMには「人検知」または「人非検知」という判定
結果が記憶される。
【0053】そして、「人非検知」という判定結果の次
に「人検知」という判定結果が2回連続した場合、マイ
コン22は朝顔1の前に立っている人が小用を足そうと
していると判定する。
【0054】これは、朝顔1の前を人が横切った場合で
も、1回だけなら「人検知」という判定結果がでること
があるためである。すなわち、「人検知」という判定結
果が2回連続すれば、朝顔1の前に立っている人は所定
時間以上立ち止まっていることになり、単に朝顔1の前
を横切ったのではなく、小用を足そうとしていることが
わかるわけである。
【0055】すると、マイコン22は弁駆動回路21を
制御することにより電磁開閉弁4を一定時間だけ開かせ
て水供給管3から朝顔1へ一定量の洗浄水を供給させ、
朝顔1を洗浄する。これにより、快適に小用を足すこと
ができると共に朝顔1を汚れにくくしている。
【0056】続いて、「人検知」という判定結果の次に
「人非検知」という判定結果が2回連続した場合、マイ
コン22は小用を足し終えた人が朝顔1の前から立ち去
ったと判定する。
【0057】これは、小用中に人の体が揺れた場合で
も、1回だけなら「人非検知」という判定結果がでるこ
とがあるためである。すなわち、「人非検知」という判
定結果が2回連続すれば、朝顔1の前には所定時間以上
人がいないことになり、小用を足し終えた人が立ち去っ
たことが確実にわかるわけである。
【0058】すると、マイコン22は弁駆動回路21を
制御することにより電磁開閉弁4を一定時間だけ開かせ
て水供給管3から朝顔1へ一定量の洗浄水を供給させ、
朝顔1を洗浄する。
【0059】このように朝顔1の自動洗浄装置において
は、小用を足そうとする人が朝顔1の前に立つと朝顔1
を洗浄し(前洗浄処理)、小用を足し終えた人が朝顔1
の前から立ち去ると再度朝顔1を洗浄(後洗浄処理)す
るようになっている。
【0060】(第2実施例)次に、本発明の物体検出装
置を朝顔の自動洗浄装置に具体化した第2実施例を、図
面に従って説明する。
【0061】尚、本実施例において第1実施例と異なる
のは、遅れ時間の計測方法についてのみである。すなわ
ち、第1実施例においては、図5の人検知動作のカウン
ト処理のフローチャート中のS23に示したように、遅
れ時間の計測をマイコン22のプログラムによってソフ
ト的に行っている。それに対して、本実施例では遅れ時
間計測回路30を設け、遅れ時間の計測をハード的に行
っている。
【0062】そこで、本実施例において、第1実施例と
同じ構成については、符号を等しくしてその詳細な説明
を省略する。図8に、本実施例の自動洗浄装置の電気ブ
ロック回路を示す。
【0063】遅れ時間計測回路30は、バッファ回路3
1と積分回路32と分圧回路33とコンパレータ34と
から構成される。受光回路25から出力される受光信号
Rは、バッファ回路31を介して積分回路32に入力さ
れる。
【0064】積分回路32はコンデンサcと抵抗r1と
から構成され、受光信号Rをコンデンサcの容量(c)
と抵抗Rの抵抗値(r1)の積の逆数である時定数t
(=1/c・r1)に従って積分した積分出力VI を出
力する。
【0065】分圧回路33は、定電圧回路20から供給
される直流電圧を各抵抗r2,r3によって分圧した分
圧電圧Vr を出力する。コンパレータ34のプラス入力
端子には積分出力VI が入力され、マイナス入力端子に
は分圧電圧Vr が入力される。そして、コンパレータ3
4は積分出力VI と分圧電圧Vr とを比較して比較信号
VO を出力する。
【0066】すなわち、分圧電圧Vr の方が積分出力V
I より大きい場合、比較信号VO はローレベルになる。
反対に、積分出力VI の方が分圧電圧Vr より大きい場
合、比較信号VO はハイレベルになる。
【0067】ここで、時定数tおよび分圧電圧Vr を適
宜に設定することにより、図9に示すように、受光信号
Rが図6および図7に示すA+Bを越えた時点で、比較
信号VO がローレベルからハイレベルに切り換わるよう
にする。
【0068】そして、マイコン22は、比較信号VO が
ローレベルからハイレベルに切り換わった場合、遅れ時
間が所定時間を越えたと判定する。また、マイコン22
は、比較信号VO がローレベルからハイレベルに切り換
わらない場合、遅れ時間が所定時間以下であると判定す
る。
【0069】このように本実施例においては、図5の人
検知動作のカウント処理のフローチャート中のS23の
処理をハード的に行っている。その他の動作や効果につ
いては、本実施例と第1実施例とは全て同じであるの
で、ここでは説明を省略する。
【0070】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、以下の事項を変更して実施してもよい。 1)1回の人検知動作における発光素子6aの発光回数
を3回ではなく、適宜な回数にする。
【0071】2)マイコン22にカウント動作を行わせ
るのではなく、マイコン22の周辺回路としてカウント
回路を設け、そのカウント回路にカウント動作を行わせ
る。 3)マイコン22に計時動作を行わせるのではなく、マ
イコン22の周辺回路としてタイマ回路を設け、そのタ
イマ回路にタイマ動作を行わせる。
【0072】4)「人非検知」という判定結果の次に
「人検知」という判定結果が1回だけあった場合でも前
洗浄処理を行う。また、「人検知」という判定結果の次
に「人非検知」という判定結果が1回だけあった場合で
も後洗浄処理を行う。
【0073】5)発光指令信号Fを、一定のある周波数
ではなくインバータ蛍光灯の点灯周波数とは異なる適宜
な周波数の任意なデューティのパルス波とする。また、
発光指令信号Fをパルス波ではなく、一定の電圧が連続
する信号とする。
【0074】6)リチウム電池8を直流電源装置に置き
換え、商用電源から電源を供給する。 7)赤外光ではなく可視光または紫外光を利用する。す
なわち、発光素子6aは赤外光ではなく可視光または紫
外光を投射するようにし、受光素子6bはその投射光を
受光して検出信号を出力する。
【0075】8)光ではなく超音波を利用する。すなわ
ち、発光素子6aを超音波用スーピーカに置き換え、受
光素子6bを超音波用マイクロフォンに置き換える。ま
た、受光回路25および発光回路23の回路構成も適宜
に変更する。そして、超音波用スーピーカからの超音波
が物体にあたって反射した音波を、超音波用マイクロフ
ォンによって検出する。
【0076】9)朝顔1だけでなく、洗面台等の各種の
衛生器具における自動洗浄装置に具体化する。 10)衛生器具における自動洗浄装置だけでなく、自動
ドア、FA機器等の他の物体検出装置に具体化する。
【0077】11)上記1)〜10)をそれぞれ適宜に
組み合わせて実施する。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、周
期的パルス状ノイズ等の外乱光が発生しても正確に物体
を検出することができる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を男子用水洗小便器(朝顔)の自動洗浄
装置に具体化した第1実施例の電気ブロック回路図であ
る。
【図2】第1および第2実施例の男子用水洗小便器(朝
顔)の取り付け状態を示す一部切欠側面図である。
【図3】図2に示す男子用水洗小便器(朝顔)の正面図
である。
【図4】第1および第2実施例における人検知動作のメ
インルーチンを示すフローチャートである。
【図5】第1および第2実施例における人検知動作のカ
ウント処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図6】第1実施例における遅れ時間が所定時間を越え
た場合を説明するためのタイムチャートである。
【図7】第1実施例における遅れ時間が所定時間以下の
場合を説明するためのタイムチャートである。
【図8】本発明を男子用水洗小便器(朝顔)の自動洗浄
装置に具体化した第2実施例の電気ブロック回路図であ
る。
【図9】第2実施例の遅れ時間計測回路30の動作を説
明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
6a…発光素子、6b…受光素子、22…制御判定装置
としてのマイクロコンピュータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−136676(JP,A) 特開 平5−156685(JP,A) 実開 平6−7086(JP,U) 特公 平3−70193(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01V 9/04 E03D 5/10 G01J 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子(6a)から光を投射し、その
    投射光が物体にあたって反射した反射光を受光素子(6
    b)によって検出することにより物体を検知するように
    した物体検出装置において、発光素子(6a)を第1の設定時間だけ発光させる動作
    を複数回行い、その発光素子(6a)の複数回の発光に
    対して、受光素子(6b)が第1の設定時間に対応する
    第2の設定時間以下だけ受光することが所定回数連続し
    た場合に物体が存在していると判定する制御判定手段
    (22)を設けた ことを特徴とする物体検出装置。
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