JPH0755902Y2 - 魚釣用リールのスプール制動装置 - Google Patents

魚釣用リールのスプール制動装置

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JPH0755902Y2
JPH0755902Y2 JP11721590U JP11721590U JPH0755902Y2 JP H0755902 Y2 JPH0755902 Y2 JP H0755902Y2 JP 11721590 U JP11721590 U JP 11721590U JP 11721590 U JP11721590 U JP 11721590U JP H0755902 Y2 JPH0755902 Y2 JP H0755902Y2
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engaging
adjusting lever
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fixed shaft
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JP11721590U
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JPH0474969U (ja
Inventor
通喜 河合
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ダイワ精工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は魚釣用両軸受型リールのスプール制動装置にお
ける調節レバーの使用範囲の選択調節機構の改良に関す
るものである。
【従来の技術】
スプール制動装置において調節レバーの使用範囲を対象
魚や使用釣糸、釣竿、仕掛け等に応じて選択調節できる
ようにしたものが実開昭62−157367号公報で知られてい
る。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の方式は調節レバーの使用範囲を
規制する位置決め駒をリール側板の外面に複数選択的に
出没自在に設けるようにしたので、リール側板の外面に
複数の位置決め駒及びその収容部が必要となり部品点数
が多くなって構成が複雑となると共に位置決め駒の収容
部分が露出しているため海水、砂、ゴミ等の異物が付着
し易く長期使用している間に調節レバーの保持規制を支
障なく確実にできなくなる問題点がある。 本考案はこれらの現状に鑑み、調節レバーの使用範囲の
選択調節機構を簡易化すると共に海水、砂、ゴミ等の異
物が付着することを防止して長期に亘り確実に作動する
ようにしたスプール制動装置を提供することを目的とす
るものである。
【課題を解決するための手段】
本考案は前記目的を達成するために、両軸受型リールの
リール側板の外側における固定軸に調節レバーを回動自
在に設けて制動部材を制動するようにした魚釣用リール
のスプール制動装置において、前記調節レバーの回動基
部に外側に向け開口した有底の筒部を形成し、該筒部内
に調節レバーに設けた係合体と該係合体の弾発係合する
凹凸歯及び係合体の位置決め突起を有する規制体とを夫
々設けると共に前記固定軸には筒部内底面との間にカム
機構を有しかつ筒部の開口部側である外側面に係合歯を
有する選択係合部材を設け、更に前記規制体の筒部の内
底面側である内側面には前記係合歯に係合する係止歯を
設け、該規制体を前記選択係合部材に対し着脱自在に形
成し、規制体の外端にはその軸方向の位置を調節する微
調整摘手を設けたことである。 前記固定軸はスプール軸及びハンドル軸とは別個にリー
ル本体に設ける場合と、スプール軸と同軸線上のリール
本体に設ける場合とがあり、前者の場合には調節レバー
は固定軸に直接回動自在に嵌着し、選択係合部材は固定
軸に固着すると共に規制体を固定軸に軸方向調節可能に
固定し、調節レバーを回動することにより、その内底面
と選択係合部材との衝接面のカム作用で調節レバーを軸
方向に進退して制動部材の圧接度を調節するように構成
され、また後者の場合には固定軸に選択係合部材及び規
制体を軸方向のみ自在に回り止め嵌合し、調節レバーを
回動することによりその内底面と選択係合部材との衝接
面のカム作用により選択係合部材と規制体を軸方向に摺
動せしめてスプール軸を外方に移動しスプールの制動部
材の圧接度を調節するように構成される。
【作用】
調節レバーの回動範囲を調節するには、規制体を軸方向
外方に移動してその係止歯を選択係合部材の係合歯から
脱してその位置決め突起の位置を回動して係止歯を係合
歯に再び噛合せしめてその回動位置を保持規制すること
により、調節レバーの回動範囲はその係合体が規制体の
位置決め突起に係止されるまでの範囲内で回動自在とな
ってスプールを制動するものであり、またこの場合、位
置決め突起を有する規制体及び係合体は調節レバーの筒
部内に収容されているためこれらに海水、砂、ゴミ等の
異物が付着することがなく、調節レバーの回動範囲を変
更調節できると共に調節した回動範囲内の回動作用も節
度を保持しながら行うことができる。
【実施例】
本考案の実施例について説明すると、スプール1を有す
るスプール軸2は公知の如くリール本体3・3間に支持
されると共にリール本体3を構成するフレーム本体4と
リール側板5で形成されるギャボックス6内におけるス
プール軸2にはクラッチで係脱されるピニオン7が設け
られ、該ピニオン7はリール本体3に支持されたハンド
ル8を有する駆動軸9に回動自在に嵌合されている駆動
歯車10と噛合している。 前記駆動軸9には遊星歯車11を軸支しかつ逆転防止爪12
を係合した爪車13が一体的に固着され、前記遊星歯車11
はその外側部が前記駆動歯車10の内周部に形成された内
側歯歯車14に、また内側部が駆動軸9に回動自在に嵌着
された太陽歯車15に夫々噛合し、更に前記太陽歯車15に
は連動歯車16が一体的に設けられている。 またフレーム本体4には外側に向け固定軸17が突設固定
され、ギャボックス6内における固定軸17には内周面に
係止溝18を有しかつ前記連動歯車16に噛合する制動歯車
19が回動可能に嵌着されると共に前記固定軸17には該固
定軸17に係合される制動片20′と前記係止溝18に係合し
て固定軸17には回動自在の制動片20″とよりなる制動部
材20とが制動歯車19内底面に圧着自在に嵌装されてい
る。 また前記固定軸17における制動部材20の外側には板バネ
21を介して基部に外側に向け開口した有底の筒部22を形
成した調節レバー23が嵌着され、調節レバー23をリール
本体3の外側において回動できるように構成されると共
に前記筒部22内の固定軸17の先端部には開口部側である
外側面の内周部に係合歯24を有する選択係合部材25が一
体的に固着され、またその外側の固定軸17には外周面に
凹凸歯26を設けかつ筒体内底面側である内側面の外周部
に前記係合歯24に係合する係止歯27を形成した規制体28
が止螺子29で軸方向に規制され、更に前記凹凸歯26の一
部には位置決め突起30が設けられている。 しかして前記選択係合部材25の内側面と調節レバー23の
筒部22の内底面の双方又は何れか一方にはカム機構31が
設けられ、前記調節レバー23を回動することにより該調
節レバー23を固定軸17上において軸方向に移動せしめて
前記制動部材20により制動歯車19を強弱に制動できるよ
うに構成されている。 前記調節レバー23には杆状の係合体32が前記規制体28の
凹凸歯26に弾発係合するように発条33で附勢して設けら
れ、該係合体32の上端に設けた作動突起32′を調節レバ
ー23において内方に押圧自在の操作片34のカム35を利用
して発条33に抗して上方に扛上することにより規制体28
を凹凸歯26及び位置決め突起30から離脱できるように形
成されている。 しかして前記規制体28の外側には前記止螺子29に係合し
て規制体28の固定軸17に対する軸方向の固定位置を調節
する微調整摘手36が設けられている。 なお図中37・37は外側板5に設けられた調節レバー23の
規制ストッパーである。 本考案実施例は上記のように構成されているので、例え
ば規制体28の位置決め突起30が第7図のA位置にあると
きは、調節レバー23はαの範囲において回動できその回
動量に応じてスプールを制動するものであり、この状態
において微調整摘手36を脱し規制体28を外側に移動して
その係止歯27を係合歯24から脱してその位置決め突起30
の位置を第7図実線の如くB位置に保持するように係止
歯27を係合歯24に噛合係合して規制体28を固定すると、
調節レバー23はβだけ余計に広いα+βの範囲回動で
き、スプールを制動できる。 しかしてこれらの場合におけるスプール制動は、調節レ
バー23を回動することによりその係合体32は規制体28の
凹凸歯26に弾発係合しながら回動すると同時に調節レバ
ー23は選択係合部材25とのカム作用により固定軸17上を
移動して制動部材20を強弱に圧接して制動歯車19を制動
し、この制動歯車19の制動作用はこれに噛合する連動歯
車16、太陽歯車15、遊星歯車11からなる遊星歯車機構、
駆動歯車10、ピニオン7及びスプール軸2を介してスプ
ール1をドラグ制動するものであり、この場合係合体3
2、選択係合部材25及び規制体28は調節レバー23の筒部2
2内に収容されると共にその開口部は微調整摘手36でカ
バーされた状態となり使用中における海水、砂、ゴミ等
の異物が付着することを防止している。 前記実施例は遊星歯車機構によるスプール制動装置につ
いて例示した例えば特公平1−33133号公報に見られる
ように遊星歯車機構を使用しない調節レバーにも適用で
きることは勿論である。 また第8図に示す実施例は、筒状の固定軸17をスプール
軸2の軸線上におけるリール側板5に突設形成し、該固
定軸17に選択係合部材25と規制体28を軸方向のみ自在に
回り止め嵌着すると共に選択係合部材25の内端軸部25′
に調節レバー23を回動自在に嵌着し調節レバー23の筒部
22の内底面と選択係合部材25との衝接面の双方又は何れ
か一方に設けたカム機構31により選択係合部材25及び規
制体28を軸方向移動自在に形成し、更に前記規制体28の
外端には微調整摘手36を設けた調節部材38を螺着したも
ので、調節レバー23を回動することによりその回動量に
応じて選択係合部材25を介して規制体28をカム作用によ
って外方に摺動せしめて調節部材38を介してスプール軸
2の係止ナット39を外方に移動せしめ、スプール1に設
けた制動板120を逆転止めされる駆動円盤7′に固着さ
れた制動板120′に圧接自在に形成してスプール1をド
ラグ制動するようにしたものである。 この場合においても選択係合部材25の係合歯24と規制体
28の係止歯27との噛合位置を変更することにより位置決
め突起30の位置を移動調節し、調節レバー23の回動範囲
を変更調節できる。 なお上記実施例は何れも係合体32を杆状に形成して発条
33で係合するように附勢したものを例示したが、係合体
32は実開昭62−162968号公報に見られるように欠円環状
バネで形成し、その突部を規制体28の凹凸歯26に弾発係
合するようにすることもできる。
【考案の効果】
本考案はリール本体の外側において回動するスプール制
動装置の調節レバーにおいて、その回動位置を規制する
位置決め突起を有する規制体、前記位置決め突起に係合
する調節レバーの係合体、調節レバーと前記規制体との
間に介在せしめられかつ前記規制体の係止歯が係脱でき
る係合歯を有する選択係合部材を何れも調節レバーの回
動基部に形成された筒部内に収容して調節レバーの回動
範囲を調節規制できるようにしたので、スプールドラグ
制動を最大範囲から対象魚、使用釣糸、釣竿等の魚釣条
件に応じた任意の制動範囲まで選択使用するに際して、
これらの選択調節機構が筒体に収容されて微調整摘手で
カバーされてリール側板表面に露出せず、従って従来の
ように塩分、砂、ゴミ等の異物が付着して作動に支障を
来すことを確実に防止できると共に釣糸が纒絡すること
もなく、しかも部品点数も少ないため構成も簡易である
優れた特徴と実用性を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一部切欠平面図、第2図は同一部切欠
側面図、第3図は第1図I−−I線断面図、第4図は一
部の斜視図、第5図は第1図II−II線断面図、第6図は
本考案の調節態様を示す断面図、第7図は同一部切欠側
面図、第8図は本考案の更に他の実施例の縦断正面図で
ある。 3…リール本体、17…固定軸、22…筒部、23…調節レバ
ー、24…係合歯、25…選択係合部材、26…凹凸歯、27…
係止歯、28…規制体、30…位置決め突起、32…係合体、
36…微調整摘手。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両軸受型リールのリール側板の外側におけ
    る固定軸に調節レバーを回動自在に設けて制動部材を制
    動するようにした魚釣用リールのスプール制動装置にお
    いて、前記調節レバーの回動基部に外側に向け開口した
    有底の筒部を形成し、該筒部内に調節レバーに設けた係
    合体と該係合体の弾発係合する凹凸歯及び係合体の位置
    決め突起を有する規制体とを夫々設けると共に前記固定
    軸には筒部内底面との間にカム機構を有しかつ筒部の開
    口部側である外側面に係合歯を有する選択係合部材を設
    け、更に前記規制体の筒部の内底面側である内側面には
    前記係合歯に係合する係止歯を設け、該規制体を前記選
    択係合部材に対し着脱自在に形成し、規制体の外端には
    その軸方向の位置を調節する微調整摘手を設けた魚釣用
    リールのスプール制動装置。
JP11721590U 1990-11-09 1990-11-09 魚釣用リールのスプール制動装置 Expired - Lifetime JPH0755902Y2 (ja)

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JP5097630B2 (ja) * 2008-07-08 2012-12-12 株式会社シマノ 両軸受リールの発音装置
JP5468764B2 (ja) * 2008-10-28 2014-04-09 グローブライド株式会社 魚釣用リール
JP6910241B2 (ja) * 2016-09-02 2021-07-28 株式会社シマノ 電動リール

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