JPH0755865Y2 - 散布機 - Google Patents

散布機

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JPH0755865Y2
JPH0755865Y2 JP2142292U JP2142292U JPH0755865Y2 JP H0755865 Y2 JPH0755865 Y2 JP H0755865Y2 JP 2142292 U JP2142292 U JP 2142292U JP 2142292 U JP2142292 U JP 2142292U JP H0755865 Y2 JPH0755865 Y2 JP H0755865Y2
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JP
Japan
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hopper
elastic
weight
shaft
bridge
Prior art date
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JP2142292U
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JPH0574219U (ja
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富雄 関
敏男 中山
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Maruyama Manufacturing Co Inc
Original Assignee
Maruyama Manufacturing Co Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、圃場等へ薬剤や肥料
等の散布剤を散布する散布機に係り、詳しくはホッパ内
のブリッジを崩壊する機能を備える散布機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】田に撒かれた稲藁の分解を促進して、良
好な有機肥料とするために散布される散布剤は、稲藁を
分解する微生物、この微生物の栄養源となる有機質、及
び適当な水分を含んでいるため、散布のために、ホッパ
内へ投入されてから、ホッパ内で固まったり、散布剤の
中央部が抜けて橋の形に分布するブリッジが生じたり
し、吐出口からの散布剤の円滑な導出に支障が起こり易
い。
【0003】このため、従来技術では、剛性のかき回し
棒(例:実開昭56−173029号公報)やコイルば
ねから成る弾性軸(例:実公昭56−54750号公
報)をホッパ内で回転させている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来技術では、単に剛
性のかき回し棒や弾性軸により散布剤をかき回したり、
先端部で引っ掻いたりするだけであるので、ブリッジの
崩壊効果が小さい。
【0005】請求項1の考案の目的は、ホッパ内におけ
る散布剤の固化によるブリッジを効率良く崩壊すること
ができる散布機を提供することである。請求項2の考案
の目的は、請求項1の考案において、さらに、騒音やホ
ッパ内面の損傷を抑制することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。請求項1の散布
機(10)は次の(a)〜(e)を構成要素として有してい
る。 (a)下部に吐出口(22)をもち内部へ散布剤(23)を投入
されるホッパ(18) (b)吐出口(22)の下方からホッパ(18)内へ延びる回転
軸(36) (c)吐出口(22)の下側に配設され回転軸(36)の回転に
伴って回転するスピンナ(52) (d)ホッパ(18)内に配設され回転軸(36)の回転に伴っ
て回転し弾性的に撓み自在である弾性軸(48) (e)この弾性軸(48)の先端部に取り付けられる錘(50)
【0007】請求項2の散布機(10)では、錘(50)は少な
くとも表面に弾力部を有している。
【0008】
【作用】請求項1の散布機(10)において、散布剤(23)の
散布作業中、回転軸(36)は回転状態になっている。弾性
軸(48)は、回転軸(36)の回転に伴って、ホッパ(18)内で
回転する。弾性軸(48)は、先端側において錘(50)を牽引
し、かつ回転中は散布剤(23)から抵抗を受けるので、弾
性軸(48)及び錘(50)が散布剤(23)の中を回転している場
合は、弾性軸(48)が先端側を回転方向後方へ撓ませつ
つ、弾性軸(48)及び錘(50)は、散布剤(23)中を突き進ん
で、散布剤(23)をかき回し、散布剤(23)の固化を防止
し、散布剤(23)の良好な流動性を確保する。ブリッジが
生じて、弾性軸(48)及び錘(50)がブリッジ内を回転する
状態になると、錘(50)は、大きな遠心力を受けて、ブリ
ッジの壁面を叩き付けられつつ、回転し、ブリッジを崩
壊させる。スピンナ(52)は、ホッパ(18)の吐出口(22)の
下方において回転軸(36)の回転に伴って回転し、吐出口
(22)から落下して来る散布剤(23)を周囲へ飛散させる。
【0009】請求項2の散布機(10)では、錘(50)が散布
剤(23)の空洞の壁面に叩き付けられるとき、あるいは、
錘(50)が散布剤(23)の上面より上に露出して、ホッパ(1
8)の内面に衝突するとき、錘(50)の表面の弾力部が弾性
変形し、衝撃音及び衝撃力を緩和する。
【0010】
【実施例】以下、この考案を図面の実施例について説明
する。図1及び図2は散布機10の側面図及び平面図であ
る。散布機10は農業用トラクタ12の前部に装着される。
農業用トラクタ12は後部に図示していない耕耘機を取り
付けられている。田の稲刈り後、細断された稲藁が田に
撒かれており、耕耘機による土の耕作により藁が土内へ
混入される。フレーム14は懸架ブラケット16を介して農
業用トラクタ12の前部に着脱自在に取り付けられる。ホ
ッパ18は、上部及び下部に投入口20及び吐出口22を有
し、フレーム14に固定されている。有機質分解剤23は、
稲藁を分解する微生物、この微生物の活性を保持するた
めに微生物の栄養源となる有機質、及び適当な水分を含
んでおり、田への散布作業に先立って、投入口20からホ
ッパ18内へ投入される。
【0011】閉鎖板24は、吐出口22を閉鎖するように、
ホッパ18の下端に固定され、4個(図2)の窓25を周方
向へ等角度間隔で有している。軸受装置26は、吐出口22
の中心線に沿って延び、その円筒ケース28の上端におい
て閉鎖板24の下面に固定されている。シャッタ30は、円
筒ケース28の外周側に相対回転自在に嵌合し、閉鎖板24
の窓25に合わさって吐出口22から有機質分解剤23を落下
させる4個(図2)の窓32を閉鎖板24の窓25に対応させ
て有している。操作レバー34は、基端側をシャッタ30に
一体回転的に固定され、先端側を放射方向外側へ突出し
ている。回転軸36は、閉鎖板24及び軸受装置26を貫通し
て、軸受装置26の下方から吐出口22内へ達し、一対の軸
受38を介して回転自在に円筒ケース28に軸支されてい
る。
【0012】ボス40は、回転軸36の上端部に嵌合し、ボ
ルト42により回転軸36に一体回転的に固定され、弾性軸
44,46,48の基端側を差し込まれて、固定している。弾
性軸44は、吐出口22内をほぼ水平に延び、先端側におい
て吐出口22の内面近傍に達している。弾性軸46は、ボス
40から斜め上方へ延び、ホッパ18のテーパ部の下端部の
内面近傍に達している。弾性軸48は自由状態においてホ
ッパ18の中央部を鉛直方向へ直線的にホッパ18のテーパ
部の上端近傍まで延びている。円柱状の錘50は、弾性軸
48の先端部に固定され、全体が弾性体から成るか、又は
少なくとも表面が弾力部となっている。
【0013】スピンナ52は、軸受装置26の下側に配設さ
れ、回転軸36と一体的に回転する円形板54と、点対称の
位置において円形板54の上面に固定されている一対の起
立板56とを備えている。ブラケット58は、閉鎖板24に固
定され、懸架ブラケット16の方へ張り出している。モー
タ60は、ブラケット58に固定され、駆動軸68を駆動す
る。カバー62は、ブラケット58に固定されて、モータ60
の上方及び側方を覆っている。Vプーリ64,66は、それ
ぞれ回転軸36の下端部及び駆動軸68に一体回転的に取り
付けられ、Vベルト70を掛けられ、Vベルト70と共にカ
バー72により覆われる。
【0014】図3は図1のV3方向に見た図である。垂
下板部74は閉鎖板24の前縁部から垂下し、長孔76は、垂
下板部74の上縁に沿って左右方向へ延び、下縁に沿って
ノッチ78を形成されている。操作レバー34は、長孔76を
貫通して、閉鎖板24の前方へ所定量突出し、作業者によ
り先端部を把持されて、ノッチ78の任意の部位に係止さ
れるようになっている。操作レバー34を係止するノッチ
78の部位に変更に伴い、シャッタ30が閉鎖板24に対して
相対回転し、閉鎖板24の窓25とシャッタ30の窓32との重
複面積が変化し、ホッパ18からスピンナ52へ落下する有
機質分解剤23の流量が調整される。
【0015】実施例の作用について説明する。農業用ト
ラクタ12は、細断された稲藁が撒かれている水田を後部
の耕耘機により行ないつつ、散布機10を作動させて、進
行する。散布機10の作動中、モータ60は駆動状態になっ
ており、駆動軸68の回転がVプーリ66、Vベルト70及び
Vプーリ64を介して回転軸36へ伝達され、回転軸36は回
転する。
【0016】弾性軸44,46,48は、回転軸36の回転に伴
って、それぞれ吐出口22内、ホッパ18のテーパ部の下
部、及びホッパ18のテーパ部の中央において回転する。
ホッパ18内にブリッジが生じていない状況では、弾性軸
44,46は、有機質分解剤23からの抵抗により先端側を回
転方向後方へ撓ませつつ、回転し、各部位の有機質分解
剤23をかき回し、各部位における有機質分解剤23の固化
を防止し、有機質分解剤23の流動性を維持する。また、
弾性軸48は、先端側において錘50を牽引しているので、
回転中、放射方向へも適当に撓みつつ、弾性軸48及び錘
50は、有機質分解剤23をかき回し、ホッパ18のテーパ部
中央部における有機質分解剤23の固化を防止し、有機質
分解剤23の良好な流動性を確保する。
【0017】弾性軸44,46の回転範囲にブリッジが生じ
ると、有機質分解剤23内をかき回すことに因る弾性軸4
4,46への抵抗が減少するので、弾性軸44,46は、許容
される範囲で弾性力で直線状態の方へ復元し、先端部に
おいてブリッジの壁面を引っ掻きつつ、回転し、有機質
分解剤23の固まりを崩壊させ、これにより、ブリッジが
崩壊する。一方、弾性軸48及び錘50の部位にブリッジが
生じて、弾性軸48及び錘50がブリッジ内を回転する状態
になると、錘50は、大きな遠心力を受け、ブリッジの壁
面に叩き付けられつつ、回転する。これにより、ホッパ
18の中央部のブリッジは崩壊する。錘50がブリッジの壁
面に叩き付けられるとき、あるいは、錘50が有機質分解
剤23の上面より上に露出して、ホッパ18の内面に衝突す
るとき、錘50の表面の弾力部が弾性変形し、衝撃音及び
衝撃力は緩和される。
【0018】ホッパ18内の有機質分解剤23は、閉鎖板24
の窓25及びシャッタ30の窓32の重複部を経て回転中のス
ピンナ52の円形板54へ落下し、スピンナ52の起立板56に
より周囲へはじき飛ばされて、散布される。
【0019】図示の実施例では、弾性軸44,46,48及び
スピンナ52は、回転軸36と一体的に回転するようになっ
ているが、回転軸36の回転を歯車等により適当に減速さ
れて回転させられるようになっていてもよい。図示の実
施例では、錘50は円柱状であるが、球状、多角形状等、
その他の形状であってもよい。
【0020】
【考案の効果】請求項1の考案では、回転軸の回転に伴
ってホッパ内で回転する弾性軸の先端部に錘が取り付け
られているので、ホッパの散布剤内にブリッジが生じ
て、弾性軸及び錘が、ブリッジ内を回転する状態になる
と、錘にかかる大きな遠心力のために、錘が、ブリッジ
の壁面に叩き付けられつつ、回転し、ブリッジの壁面を
大きな衝撃力で粉砕する。こうして、散布剤のブリッジ
を効果的に崩壊させることができる。
【0021】請求項2の考案では、錘の少なくとも表面
が弾力部となっているので、錘がブリッジの壁面を叩き
付ける騒音が抑制されるとともに、錘がホッパの南面に
衝突したときのホッパの衝撃を緩和して、損傷を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】散布機の側面図である。
【図2】散布機の平面図である。
【図3】図1のV3方向に見た図である。
【符号の説明】
10 散布機 18 ホッパ 22 吐出口 23 有機質分解剤(散布剤) 36 回転軸 48 弾性軸 50 錘 52 スピンナ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に吐出口(22)をもち内部へ散布剤(2
    3)を投入されるホッパ(18)と、前記吐出口(22)の下方か
    らホッパ(18)内へ延びる回転軸(36)と、前記吐出口(22)
    の下側に配設され前記回転軸(36)の回転に伴って回転す
    るスピンナ(52)と、前記ホッパ(18)内に配設され前記回
    転軸(36)の回転に伴って回転し弾性的に撓み自在である
    弾性軸(48)と、この弾性軸(48)の先端部に取り付けられ
    る錘(50)とを有していることを特徴とする散布機。
  2. 【請求項2】 前記錘(50)は少なくとも表面に弾力部を
    有していることを特徴とする請求項1記載の散布機。
JP2142292U 1992-03-11 1992-03-11 散布機 Expired - Lifetime JPH0755865Y2 (ja)

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JP2142292U JPH0755865Y2 (ja) 1992-03-11 1992-03-11 散布機

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JP2142292U JPH0755865Y2 (ja) 1992-03-11 1992-03-11 散布機

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Publication Number Publication Date
JPH0574219U JPH0574219U (ja) 1993-10-12
JPH0755865Y2 true JPH0755865Y2 (ja) 1995-12-25

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ID=12054566

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JP2142292U Expired - Lifetime JPH0755865Y2 (ja) 1992-03-11 1992-03-11 散布機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4486542B2 (ja) * 2005-04-06 2010-06-23 株式会社タイワ精機 コイン精米機の白米詰まり防止装置
JP5329353B2 (ja) * 2009-09-14 2013-10-30 松山株式会社 散布装置

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JPH0574219U (ja) 1993-10-12

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