JPH0755665Y2 - カップ式自動販売機の原料滓処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、紅茶等のカップ式自動販売機の原料滓処理装
置に関する。

従来の技術 従来より、紅茶等のカップ式自動販売機においては、第
５図に示すように、原料抽出装置１で発生した茶殼等の
原料滓２をスクレーパ等で掻き寄せて、原料抽出装置１
の直下に設けたバケツ３内に直接落下させることにより
原料滓２を排出していた。

考案が解決しようとする課題 ところで、最近のカップ式自動販売機においては、高機
能化の要請から機器の数が増加する傾向にあるが、上記
従来の構成によれば、バケツ３の位置を原料抽出装置１
の直下から他に移すことができないため、増加する機器
の配置に困難を来たすという問題があった。

本考案は、このような従来の問題点を解消するもので、
原料滓をコンベア装置で移送することによりバケツの位
置を自由に設定できるようにして、機器の配置を容易に
することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案の原料滓処理装置
は、カップ式自動販売機の原料抽出装置から出る原料滓
の排出経路中にコンベア装置を設け、該コンベア装置を
支持体に着脱可能に取り付けてなるものであって、コン
ベア装置のコンベアフレームの一端に一対の相対向する
案内溝をコンベアの走行方向に設けるとともに、案内溝
の終端に先端縁に凸状の係止部を有する板状弾性体を設
け、支持体の一端に先端にコ字形に支持部を有する支持
杆を設け、コンベアフレームの案内溝に支持杆の支持部
を挿入することにより弾性体の係止部を支持杆の支持部
先端に係脱可能に係合せしめるとともに、コンベアフレ
ームの他端を連結部材により支持体の他端に接離可能に
接合したものである。

作用 上記構成の原料滓処理装置によれば、原料抽出装置から
出る原料滓をいったんコンベア装置で受けて移送するの
で、原料滓排出用バケツを機器の配置の障害とならない
位置に設けることができる。しかも、コンベア装置の取
付けは、コンベアフレームの一端の案内溝に支持杆の支
持部を挿入することにより弾性体の係止部を支持杆の支
持部先端に係脱可能に係合せしめるとともに、コンベア
フレームの他端を連結部材により支持体の他端に接離可
能に接合するだけでよいので、コンベア装置は着脱が極
めて容易であり、そのため清掃等のメンテナンスも容易
に行なうことができる。

実施例 以下、本考案の一実施例を第１図〜第４図に基づいて説
明する。

本実施例の原料滓処理装置は、第４図に示すように、紅
茶のカップ式自動販売機の原料抽出装置11から出る茶殼
の原料滓12の排出経路中に原料滓移送用コンベア装置13
を設け、コンベア装置13を支持体14に着脱可能に取り付
けてなるものである。15は、コンベア装置13の前端直下
に設けた原料滓排出用バケツである。

コンベア装置13は、第１図および第２図に示すように、
コンベアフレーム16の内側にベルトコンベア17を有す
る。コンベアフレーム16は、溝形の断面形状を有するフ
レーム本体18の両側壁上縁に沿って断面形状がコ字形の
案内溝19を有する案内部材20を取り付け、案内部材20の
上面の前端（第１図中の右端）から一定距離だけ離れた
位置に断面形状が逆Ｌ字形のストッパ21を架設し、スト
ッパ21上に先端縁に下向き凸状の係止部22を有する板状
弾性体23を固定してなるものである。また、ベルトコン
ベア17は、ヘッドプーリ24とテールプーリ25との間にコ
ンベアベルト26を走行可能に掛け渡してなるものであ
る。ヘッドプーリ24は、コンベアベルト26に張力を付与
するため緊張装置により前方に引っ張られており、プー
リ軸に従動歯車27を有する。この従動歯車27は、コンベ
ア装置13を支持体14に取り付けたとき、駆動歯車に噛合
するように構成されている。第２図中の28は歯車被いで
ある。

支持体14は、第１図〜第３図に示すように、前後両端に
コンベア装置13を取り付けるための支持杆29と連結部材
30とを有する。支持杆29は、線条体を枠形に曲成すると
ともに、該枠形の中間をＬ字形に折り曲げてなり、先端
がコ字形の支持部31を形成し、基端が支持体14の前端の
取付け孔32に挿着されている。また、連結部材30は、逆
Ｌ字形の帯板で、上端に横長の角孔33と、上下両端に横
向きの係合凹部34とを有し、角孔33に挿通した頭付きピ
ン35を介して支持体14の後端に横移動可能に支持されて
いる。

そして、コンベア装置13を支持体14に取り付けるには、
まずコンベアフレーム16の案内溝19に支持杆29の支持部
31をストッパ21に当接するまで挿入して、弾性体23の係
止部22を支持部31の先端部に係脱可能に係合せしめるこ
とによりコンベアフレーム16の前端を支持体14の前端に
取り付ける。続いて、コンベアフレーム16のフレーム本
体18と支持体14との後端部に設けた取付け孔36に締結部
材37を設け、連結部材30を第３図中の右方に横移動させ
てその係合凹部34を締結部材37に係脱可能に係合せし
め、締結部材37を締め付けることによりコンベアフレー
ム16の後端を支持体14の後端に接合する。逆に、コンベ
ア装置13を支持体14から取り外すには、上記取付け操作
と逆の操作をすればよい。このように、コンベア装置13
の着脱は極めて容易である。

上記構成の原料滓処理装置においては、原料抽出装置11
から出る原料滓12をいったんコンベア装置13で受けて移
送し、ヘッドプーリ24の側から直下のバケツ15に落下さ
せることにより原料滓12を排出する。したがって、バケ
ツ15は、所望の位置に設けることができ、他の機器の配
置の障害になるようなことはない。また、コンベア装置
13は、着脱が容易であるので、清掃等のメンテナンスも
容易である。

考案の効果 以上述べたごとく本考案によれば、原料滓の排出経路中
にコンベア装置を設けたので、原料滓排出用バケツを所
望の位置に設けることができ、バケツが他の機器の配置
の障害になるようにことはない。また、コンベア装置の
支持体への着脱が極めて容易であるので、清掃等のメン
テナンスを容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す原料滓処理装置の断面
図、第２図は上記実施例の一端側要部を示す斜視図、第
３図は第１図の左側面図、第４図は本考案の原料滓排出
経路の説明図、第５図は従来の原料滓排出経路の説明図
である。 11……原料抽出装置、12……原料滓、13……コンベア装
置、14……支持体、16……コンベアフレーム、19……案
内溝、22……係止部、23……弾性体、29……支持杆、30
……連結部材、31……支持部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】カップ式自動販売機の原料抽出装置から出
   る原料滓の排出経路中にコンベア装置を設け、該コンベ
   ア装置を支持体に着脱可能に取り付けてなるものであっ
   て、コンベア装置のコンベアフレームの一端に一対の相
   対向する案内溝をコンベアの走行方向に設けるととも
   に、案内溝の終端に先端縁に凸状の係止部を有する板状
   弾性体を設け、支持体の一端に先端にコ字形に支持部を
   有する支持杆を設け、コンベアフレームの案内溝に支持
   杆の支持部を挿入することにより弾性体の係止部を支持
   杆の支持部先端に係脱可能に係合せしめるとともに、コ
   ンベアフレームの他端を連結部材により支持体の他端に
   接離可能に接合したことを特徴とするカップ式自動販売
   機の原料滓処理装置。