JPH0755560Y2 - 複写機用自動原稿搬送装置 - Google Patents

複写機用自動原稿搬送装置

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JPH0755560Y2
JPH0755560Y2 JP1987169176U JP16917687U JPH0755560Y2 JP H0755560 Y2 JPH0755560 Y2 JP H0755560Y2 JP 1987169176 U JP1987169176 U JP 1987169176U JP 16917687 U JP16917687 U JP 16917687U JP H0755560 Y2 JPH0755560 Y2 JP H0755560Y2
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宏明 星野
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Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 1)産業上の利用分野 本考案は、複写機用自動原稿搬送装置に関し、特に、原
稿として1頁分の所定長さの用紙が多数連続するコンピ
ュータ用紙を使用する場合に、そのコンピュータ用紙を
1頁分づつ順次複写位置に搬送するように構成された複
写機用自動原稿搬送装置に関する。
2)従来の技術 最近、複写機が高速化および自動化するにつれて、原稿
を自動的に供給する複写機用自動原稿搬送装置の要求が
高まっている。そして、コンピュータ用紙を原稿とする
場合の複写機用自動原稿搬送装置も種々提案されてい
る。
従来、この種の複写機用自動原稿搬送装置としては、た
とえば、特開昭59−72455号公報が知られている。この
特開昭59−72455号公報には、1頁分の所定長さの用紙
が多数連続するコンピュータ用紙を1頁分づつ順次複写
位置に搬送する装置が記載されている。
このような従来の自動原稿搬送装置においては、複写機
本体にジャム(紙詰まり)が発生したとき、前記ジャム
となった複写用紙に対応する原稿の頁(すなわち、コン
ピュータ用紙の所定の頁)の最終スキャンが既に終了さ
れ、次頁が複写位置にレジスト(位置決め)されている
場合が生じる。
そして、最近の高速化複写機においては、ジャム発生時
に複写機本体内に2〜3頁分の複写用紙が滞留している
ことがある。この滞留している複写用紙はもう一度複写
をやり直す必要があるが、それらの滞留している複写用
紙に対応するコンピュータ用紙の頁は既に自動原稿搬送
装置の排出口側に前進してしまっている。前記複写をや
り直す必要があるコンピュータ用紙の頁は複写を失敗し
た頁であるので、以後前記複写を失敗した頁を「複写失
敗頁」といい、複写をやり直す必要のある頁数を「複写
失敗原稿頁数」ということにする。
なお、前記複写失敗原稿頁数は、複写機本体内にジャム
が発生した際、複写機本体内に滞留している複写用紙の
位置と数を所定の表示部に表示する複写機が従来既に市
販されているため、それらの複写機においては容易に知
ることができる。
3)考案が解決しようとする問題点 前記複写失敗頁について複写をやり直す場合、コンピュ
ータ用紙を複写失敗原稿頁数だけ引き戻して、所定の頁
を複写位置に位置決めする操作を行わねばならない。こ
の操作は、従来は複写をやり直す頁とその前頁との間の
ミシン目でコンピュータ用紙をカットして再走行させる
か、カットせずに手で位置合わせを行わなければならな
かった。そして、それらの操作は非常に煩雑であった。
本考案は、前述の事情に鑑みてなされたもので、複写機
本体側にジャムが発生したとき、原稿の複写位置から既
に前進してしまっているコンピュータ用紙を1頁分づつ
逆方向に搬送して、コンピュータ用紙の所定の頁を自動
的に複写位置まで後退させて位置決めすることを目的と
する。
B.考案の構成 1)問題点を解決するための手段 前記目的を達成するために、本考案の複写機用自動原稿
搬送装置は、1頁分の所定長さの用紙が多数連続するコ
ンピュータ用紙との摩擦接触面を有するとともにこの摩
擦接触面の移動により前記コンピュータ用紙を1頁分づ
つ順次複写位置に搬送する複写機用自動原稿搬送装置に
おいて、 複写機本体内にジャムが発生したときの複写機本体内に
滞留している複写用紙の数に対応する複写失敗原稿頁数
信号が入力される複写失敗原稿頁数信号入力部を有し、
この複写失敗原稿頁数信号入力部に複写失敗原稿頁数信
号が入力された際、前記1頁分の搬送量づつ前記複写失
敗原稿頁数だけ前記摩擦接触面を通常の搬送方向とは逆
方向に移動させる駆動制御装置を備えたことを特徴とす
る。
なお、前記「コンピュータ用紙を1頁分づつ順次複写位
置に搬送する複写機用原稿搬送装置」は、前記特開昭59
−72455号公報に記載されている原稿搬送装置および他
の従来公知のこの種の原稿搬送装置等を含むものであ
る。また、前記「複写失敗原稿頁数信号」は複写機自動
原稿搬送装置に配設されたボタンスイッチまたは複写機
本体との通信手段接続コネクタ等から入力されるもの
で、前記「複写失敗原稿頁数信号入力部」は、前記ボタ
ンスイッチまたは通信手段接続コネクタ等によって構成
される。前記「複写失敗原稿頁数信号入力部」をたとえ
ば前記複写機本体との通信手段接続コネクタから構成し
た場合、複写機用原稿搬送装置の駆動制御装置に入力さ
れる「複写失敗原稿頁数信号」は、複写機本体内にジャ
ムが発生し際複写機本体側の制御装置から直接入力する
ことも可能であり、また操作者が複写機本体の操作盤上
の表示部に表示された前記複写失敗原稿頁数を見て、前
記操作盤上に配設されたボタンスイッチから入力するこ
とも可能である。
2)作用 前述の構成を備えた本考案の複写機用自動原稿搬送装置
は、前記複写機本体にジャムが発生したとき、複写機本
体内に滞留している複写用紙の数に対応する複写失敗原
稿頁数信号が前記駆動制御装置に入力される。そして、
前記駆動制御装置は前記摩擦接触面を、前記1頁分の搬
送量づつ前記複写失敗原稿頁数だけ、通常の搬送方向と
は逆方向に移動させる。このとき、コンピュータ用紙の
複写失敗頁の最初の頁が複写位置に位置決めされる。
したがって、排出トレイにすでに排出された原稿(コン
ピュータ用紙)も自動的に複写位置に復帰させることが
できる。
3)実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説明する。
なお、図中、矢印X1方向は原稿の通常の搬送方向を示
し、以下、この矢印X1方向を前方または通常の搬送方向
といい、矢印X2方向を後方または逆方向という。
第1図において、複写機本体Aの本体側プラテンガラス
A1上面には本考案が適用される複写機用の自動原稿搬送
装置Bが設置されている。この自動原稿搬送装置Bは後
で詳述するが、第1図中、右端部からコンピュータ用紙
CFFが搬入され、左端部から搬出されるように構成され
ている。複写機本体Aの右側壁上部にはCFF供給トレイ
Dが設けられ、左側壁上部には排出トレイEが設けられ
ている。
第2図において、前記自動原稿搬送装置Bは、各種サイ
ズの定形原稿Fを重ねて収容する定形原稿収容トレイ1
とこの定形原稿収容トレイ1に収容された定形原稿Fを
順次取り出すパドル2とを備えている。前記パドル2に
よって取り出された定形原稿Fは順次、第1搬送ローラ
3を配設された第1搬送路4、第2搬送ローラ5を配設
された半円筒状の第2搬送路6および第3搬送ローラ7
を配設された第3搬送路8を通って搬送され、プリレジ
部材9によって一旦停止され位置決めされる。前記第1
搬送ローラ3は駆動ローラ3aおよび従動ローラ3bを有
し、前記第2搬送ローラ5は駆動ローラ5aおよび従動ロ
ーラ5bを有し、また、前記第3搬送ローラ7は駆動ロー
ラ7aおよび従動ローラ7bを有している。そして、これら
の各ローラ3a,3b,5a,5b,7aおよび7b等の表面は搬送する
原稿との摩擦接触面を形成している。そして、各搬送ロ
ーラの駆動ローラと従動ローラとが接触した状態で駆動
ローラが回転しているとき、両ローラの摩擦接触面間に
原稿が供給されると、その供給された原稿は、摩擦接触
面の移動方向に搬送されるようになっている。前記プリ
レジ部材9を通過した定形原稿Fは、その先端が、自動
原稿搬送装置Bの下面を構成する原稿搬送装置側プラテ
ンガラス10上面と搬送ベルト11の外側面に形成された摩
擦接触面11aとの間の第4搬送路12を通って複写位置13
に位置決めされる。前記原稿搬送装置側プラテンガラス
10は前記複写機本体Aの本体側プラテンガラスA1の上面
に重ねて配置されている。前記搬送ベルト11は駆動輪14
と従動輪15間に巻掛けられている。前記駆動輪14は第3
図に示されているように、駆動制御装置Uの制御部Gに
よって回転方向および速度を制御される直流サーボモー
タM1により、正・逆方向に回転駆動される。そして、駆
動輪14の回転は伝動ベルト16(第3図参照)により前記
駆動ローラ7aに伝達されるように構成されている。ま
た、前記従動輪15は前記駆動輪14の回転に伴い前記搬送
ベルト11と共に回転し、従動輪15の回転は伝動ベルト17
(第3図参照)により排出ローラ18の駆動ローラ18aに
伝達されるように構成されている。前記排出ローラ18は
前記駆動ローラ18aと従動ローラ18bとから構成されてい
る。そして、両ローラ18a,18bの表面は、搬送する原稿
との摩擦接触面を形成している。前記複写位置13は前記
プリレジ部材9から350mm(20.5インチ)の位置に設定
されており、前記定形原稿Fの前記複写位置13での位置
決めは、前記プリレジ部材9の位置から距離350mm(20.
5インチ)だけ定形原稿Fを搬送することにより行われ
る。この距離350mmの搬送は、前記駆動輪14および駆動
ローラ7aをその外周面の周方向の移動距離が350mmにな
るだけ回転させることにより行う。前記複写位置13での
露光が終了された定形原稿Fは、それが片面の定形原稿
Fであれば前記排出ローラ18側(すなわち、前方側)に
搬送され、前記排出トレイEに排出されるが、それが両
面複写の必要な定形原稿Fであれば搬送ベルト11の逆回
転により両面複写用ローラ19(第2図参照)を配設され
た両面複写用搬送路20に搬送される。前記両面複写用ロ
ーラ19は駆動ローラ19aと従動ローラ19bとを有してい
る。そして、両ローラ19a,19bの表面は、搬送する原稿
との摩擦接触面を形成している。前記両面複写用搬送路
20に搬送された両面複写用の定形原稿Fは、前記半円筒
状の第2搬送路6を通り反転された状態となって前記第
3搬送路8に供給される。そして、前記片面を複写した
場合と同様にプリレジ部材9によって一旦停止、位置決
めされた後、前記第4搬送路12に搬送され、前記複写位
置13で複写された後、排出トレイEに排出される。
前記自動原稿搬送装置Bの定形原稿Fに関する構成およ
び作用は、本考案の要旨ではないので、これ以上の詳細
な説明は省略する。
自動原稿搬送装置Bの第2図中右端側には、手差し用紙
またはコンピュータ用紙等の原稿用紙が挿入される原稿
挿入口21が設けられている。この原稿挿入口21には、そ
こから挿入される原稿を第2図中左方に搬送する挿入原
稿搬送ローラ22およびCFFセンサ23が配設されている。
そして、挿入原稿搬送ローラ22の表面は、搬送する原稿
との摩擦接触面を形成している。
前述の第1搬送ローラ3、第2搬送ローラ5、第3搬送
ローラ7、搬送ベルト11、排出ローラ18および挿入原稿
搬送ローラ22と、それらの部材に動力を伝達する伝動ベ
ルト16,17等から、この実施例の摩擦搬送機構Rが構成
されている。
第3図に示すように、自動原稿搬送装置Bは前記摩擦搬
送機構Rの他に駆動制御装置Uを備えており、また、前
記複写機本体Aは、本体制御装置Jと操作盤Kとを備え
ている。そして、前記操作盤Kは、複写モード、複写枚
数等を選択する各種入力用キースイッチおよび表示部等
を備えている。
前記駆動制御装置Uはマイコン制御部G1および複写失敗
原稿頁数信号入力部G2を有する制御部Gと、前記モータ
M1,M2、エンコーダ(すなわち、摩擦接触面移動量検出
器)HおよびCFFセンサ23等を有する検出・駆動部Sと
から構成されている。前記マイコン制御部G1は、中央処
理装置CPU、プログラムや固定データ等を格納する読出
専用メモリROM、不揮発性RAMメモリ部分を有するランダ
ムアクセスメモリRAMおよび入出力ポートI/O等から構成
されており、後述するように、コンピュータ用紙1頁分
の搬送量に対応する摩擦接触面11aの移動すべき量を算
出する機能を備えている。また、前記マイコン制御部G1
には後述のレジストレーション補正値やコンピュータ用
紙CFFのスプロケットホール数等が記憶されるようにな
っている。また、前記複写失敗原稿頁数信号入力部G2は
前記本体制御装置Jとの通信手段接続コネクタによって
構成されている。そして、前記複写失敗原稿頁数信号入
力部G2と本体制御装置Jとの間および本体制御装置Jと
前記操作盤Kとの間は接続ケーブル等の通信手段によっ
て相互に通信可能に接続されている。
前記挿入原稿搬送ローラ22は、前記制御部Gにより回転
方向および速度を制御される直流モータM2によって回転
駆動される。また、前記CFFセンサ23は挿入された原稿
がコンピュータ用紙CFFである場合に、そのコンピュー
タ用紙CFFの両側縁に沿って穿設されているスプロケッ
トホールLi(i=1,2,…,22,第7,8図参照)を検出する
センサ(すなわち、スプロケットホール検出器)であ
る。
以下、この実施例ではコンピュータ用紙CFFとして、第
7図に示すように、1頁につきスプロケットホールが22
個設けられ、1頁の長さQSが279.4mm(11インチ)のも
のを使用した場合について説明する。なお、前記22個の
スプロケットホールは、前から後方に向かって順次L1,L
2,L3,…L21,L22の符号で示されている。そして、第7図
から明らかなようにコンピュータ用紙CFFのある頁(た
とえば第n頁)の前端を前記複写位置13にレジストした
場合、前記CFFセンサ23は第(n+1)頁の前から19番
目のスプロケットホールL19と20番目のスプロケットホ
ールL20との丁度中間に配置されている。このとき、CFF
センサ23は前記複写位置13から520.7mm(20.5インチ)
離れた後方位置に配置されている。
また、第3図に示すように、前記直流サーボモータM1の
回転時にエンコーダHが発生するエンコーダパルスPは
前記制御部Gに入力されている。前記エンコーダパルス
Pを前記制御部G内のカウンタによりカウントして得ら
れるエンコーダパルスPの数(以下、「計測パルス数」
という)PKは、前記直流サーボモータM1の回転量および
前記搬送ベルト11の摩擦接触面11aの移動量等に比例し
ている。したがって、前記エンコーダHは、摩擦接触面
11aの移動した量を検出することができるので、摩擦接
触面移動量検出器といえる。次に、前記自動原稿搬送装
置Bの動作について説明する。
第4図はコンピュータ用紙CFFを原稿として使用してい
る際に、複写機本体Aにジャムが発生した場合の処理フ
ローの概略図である。
前記自動原稿搬送装置Bの原稿挿入口21(第2図参照)
からコンピュータ用紙CFFを挿入して、前記操作盤Kの
キースイッチ(図示せず)によりCFFモードをスタート
させると、ステップ31において原稿が前記複写位置13に
レジストされる。このステップ31における処理フロー
(すなわち、原稿レジストフロー)については後述す
る。
次に、ステップ32において複写機本体Aによる複写動作
が行われる。このステップ32の処理フローは複写機本体
A内の前記本体制御装置Jによって行われる。
次に、ステップ33において複写機本体A内にジャムが発
生したかどうか判断され、ノーの場合はステップ34にお
いて原稿が終了したかどうか判断される。このステップ
34でイエスの場合はステップ35に移って終了する。ステ
ップ34でノーの場合は前記ステップ31に戻る。
前記ステップ33でイエスの場合はステップ36に移って前
記原稿搬送装置側プラテンガラス10上に既に次の頁がレ
ジストされているかどうか判断される。このステップ36
でノーの場合にはステップ40に移って複写機本体A内の
ジャムをクリアしてから、前記ステップ34に移る。前記
ステップ36でイエスの場合にはステップ37で戻すべき原
稿頁数を前記操作盤Kの表示部に表示する。この表示を
見た操作者はステップ38で前記操作盤Kに設けたボタン
スイッチを押して逆レジスト指令を行う。この逆レジス
ト指令が入力されると自動原稿搬送装置Bはステップ39
においてコンピュータ用紙CFFを前記ステップ31での搬
送方向と逆方向に1頁分搬送し、その前の頁を前記複写
位置13にレジストする。このステップ39での自動原稿搬
送装置Bの動作は、その搬送方向が前記ステップ31での
搬送方向と異なるが、この搬送方向の相違(すなわち前
記直流サーボモータM1および前記直流モータM2の回転方
向の相違)を除けば両ステップ39および31での処理フロ
ー(すなわち、原稿レジストフロー)は同一である。
前記逆レジスト指令を行うボタンスイッチを複写失敗原
稿頁数だけ押すことにより、コンピュータ用紙CFFの複
写をやり直すべき最初の頁が複写位置13にレジストされ
る。
次に、前記ステップ39または31での原稿レジストフロー
の詳細について説明する前に、第3図および第7〜10図
により、自動原稿搬送装置Bの原稿レジスト動作の概略
を説明する。
第7図に示すコンピュータ用紙CFFの第n頁の前端が前
記複写位置13(第3図参照)にレジストされている状態
から第(n+1)頁の前端を複写位置13にレジストする
場合、前記コンピュータ用紙CFFを1頁分の長さQs(27
9.4mm)だけ搬送するように、前記直流サーボモータM1
を作動させればよい。この際、搬送ベルト11の摩擦接触
面11a(第3図参照)とコンピュータ用紙CFFとの間で滑
り等がないものとすれば、前記直流サーボモータM1を所
定の回転量だけ回転駆動すること(すなわち、摩擦接触
面11aを所定量移動させること)により、第(n+1)
頁の前端を前記複写位置13に正確にレジストすることが
できる。そして、前記直流サーボモータM1を所定の回転
量だけ作動させることはエンコーダHを利用して容易に
実行できる。すなわち、前記エンコーダHの発生するエ
ンコーダパルスPの数を計測し、この計測パルス数Pkが
前記直流サーボモータM1の所定の回転量に対応して設定
されたパルス数(すなわち設定パルス数)Psと等しくな
るまで前記直流サーボモータM1を作動させればよい。前
記設定パルス数Psは前記1頁分の長さQsを搬送する間に
前記エンコーダHが発生するパルス数の予定値でもあ
る。
ところが、実際は、コンピュータ用紙CFFと搬送ベルト1
1の摩擦接触面11aとの間に滑り等があるため、前述のよ
うに計測パルス数Pkが設定パルス数Psに等しくなるまで
直流サーボモータM1を回転させるだけでは、コンピュー
タ用紙CFFの各頁の前端が前記複写位置13に正確にレジ
ストされず、各頁の前端が前記複写位置13からずれてく
る。そして、長いコンピュータ用紙CFFの場合には、そ
の「ずれ」が徐々に蓄積されてくる。そこで前記「ず
れ」の蓄積を避けるため、コンピュータ用紙CFFの前記
スプロケットホールLの検出値を用い、次のようにして
前記設定パルス数Psを補正している。この補正は、次に
詳しく述べるようにCFFセンサ23の位置を通過するコン
ピュータ用紙CFFのスプロケットホールの検出信号を用
いて行う。
第8図のCFFセンサ23の位置は、第7図に対応して示さ
れている。第8図において、前記コンピュータ用紙CFF
の各スプロケットホールLiの中間で境界線を仮想して、
その境界線間を1つのゾーンと考える。そうするとコン
ピュータ用紙CFFの1頁分の長さQs(279.4mm)中には、
スプロケットホールLが22個あるため、22個のゾーンが
存在することになる。第8図中、Z1,Z2,Z3,…Z21,Z22は
それぞれ前記各ゾーンを示し、第1ゾーンZ1は、コンピ
ュータ用紙CFFの第(n+1)頁のスプロケットホールL
19およびL20間の境界線とスプロケットホールL20および
L21間の境界線との間の領域を示す。そして、他の各ゾ
ーンZi(i=2,…22)も同様に各スプロケットホール間
の境界線と境界線との間の領域を示す。第8図中第1ゾ
ーンZ1の前端から第22ゾーンZ22後端までの長さ(すな
わち22個のゾーンの長さ)はコンピュータ用紙CCFの1
頁分の長さQs(279.4mm)に等しい。
第8図中、QZ1は第(n+1)頁のスプロケットホール
(すなわち、第1ゾーンZ1内のスプロケットホール)L2
0後端から第22ゾーンZ22後端までの長さであり、QZ2は
同第(n+1)頁のスプロケットホール(すなわち、第
2ゾーンZ2内のスプロケットホール)L21後端から第22
ゾーンZ22後端までの長さである。そして、Qzi(i=3,
4,…22)も同様に第1ゾーンZi内の各スプロケットホー
ル後端から第22ゾーンZ22後端までの長さである。
また、第8図中、Pzi(i=1,2,…,22)は前記Qziに対
応して設定されるパルス数で、前記設定パルス数Psを補
正(「補正」の意味については後述する。)するのに使
用される。前記設定パルス数Pziの設定値は、前記制御
部Gのマイコン制御部G1のROM内のゾーンポインタテー
ブル(第9図参照)に記憶されており、必要に応じてRA
Mに読み込まれるようになっている。なお、第9図に示
した設定パルス数Pziの設定値は単なる例示であり、こ
の例では各ゾーンZiの長さ分コンピュータ用紙CFFが搬
送される間にエンコーダパルスPが178個発生するよう
になっている。また、第9図の設定パルス数Pz22の設定
値における(±α)は、自動原稿搬送装置Bの製作後に
テストを行ってから入力するレジストレーション補正値
であり、製作時の誤差等を保障するための値である。前
記(±α)の値はマイコン制御部G1の不揮発性RAMメモ
リに記憶されている。
第8図に示すように、前記CFFセンサ23は前記スプロケ
ットホールLiまたは紙の破れ等を検出すると、その検出
期間中ハイレベルとなるホール検出パルスPai(i=1,
2,…,22)を発生する。各スプロケットホールLiが検出
されて、その1つのホール検出パルスPaiがハイレベル
にある間、前記制御部Gのホール幅カウンタCH(第8図
参照)は前記エンコーダHが発生するエンコーダパルス
Pをカウントしている。前記ホール幅カウンタCHによっ
てカウントされるエンコーダパルスPの数(以下、「ホ
ール幅検知パルス数」という。)をPbi(i=1,2,…,2
2)とする。このホール幅検知パルス数Pbiの利用の仕方
については後述する。また、前記制御部Gは、前記ホー
ル検出パルスPaiの立下がり時(スプロケットホールLi
後端の紙を検出した時)に割り込みパルスPci(i=1,
2,…,22)を発生している。この割り込みパルスPciの利
用の仕方については後述する。
また、前記制御Gのゾーン幅カウンタCw(第8図参照)
は前記各ゾーンZi毎に前記エンコーダパルスPの数を0
からカウントしている。前記ゾーン幅カウンタCWによっ
てカウントされるエンコーダパルスPの数(以下、「ゾ
ーン幅検知パルス数」という。)をPw(i=1,2,…,2
2)とする。第8図に示すように、このゾーン幅検知パ
ルス数Pwは、各ゾーンZiにおいてパルス数0からカウン
トし始める。そして、前記割り込み信号Pciが発生した
とき、そのカウント数PwをPwoに修正してからカウント
し続ける。そして、カウント数が1個のゾーンの長さに
対応するパルス数Pw1(この実施例の場合、178)に達し
たとき、そのゾーンはCFFセンサ23を通過し、次のゾー
ンに入ったものと判断される。そして、新たなゾーンの
ゾーン幅検知パルス数Pwを新たに0からカウントし始め
る。このゾーン幅検知パルス数Pwの利用の仕方について
は後述する。
第7〜10図において、複写位置13に位置決めされていた
コンピュータ用紙CFFの第n頁を移動させて、第(n+
1)頁を複写位置13に位置決めする際、前記直流サーボ
モータM1が作動される。この直流サーボモータM1の始動
前は前記設定パルス数PsはPS0(たとえば3916)に設定
されており(第8図参照)、前記エンコーダパルスPの
計測値すなわち計測パルス数Pkは0である。したがっ
て、この状態で直流サーボモータM1が作動し始めると、
摩擦接触面11aとコンピュータ用紙CFFとの間に滑りがな
い場合には、計測パルス数PKと前記設定パルス数PS0と
を常時比較してそれらが等しくなったときにコンピュー
タ用紙CFFが1頁分搬送されることになる。しかしなが
ら実際には、摩擦接触面11aとコンピュータ用紙CFFとの
間に滑りが生じるので、前記設定パルス数Psの設定値Ps
0をコンピュータ用紙CFFの移動にともなって補正する必
要がある。
直流サーボモータM1が第10図のように一定加速度で加速
され始めると、コンピュータ用紙CFFは第8図の矢印X1
方向に移動し始める。このとき計測パルス数Pkは0から
増加し始める。この自動原稿搬送装置Bの作動中、前記
計測パルス数Pkとと前記設定パルス数Psとは常に比較さ
れ、その差が計算されている。そして、第8図に示す最
初の割り込みパルスPc1があるまでの間は、前記計測パ
ルス数Pkは設定パルス数Psの最初の設定値Ps0(この実
施例の場合、3916)と比較されている。前記最初の割り
込みパルスPc1が発生したとき、前記設定パルス数PsはP
s0からPz1+P1に置き換えられる。このPz1は第9図のゾ
ーンポインタテーブルから読み込れる値であり、P1は割
り込みパルスPc1が発生したときの計測パルス数Pkの値
である。いまの場合、ゾーンポインタテーブルに記憶さ
れているPz1の値は3799であるから、前記設定パルス数P
sは、割り込みパルスPc1が発生したとき、3916から3799
+P1に置き換えられる。そして、第8図に示す第2番目
の割り込みパルスPc2があるまでの間は、前記計測パル
ス数Pkは前記設定パルス数Psの置き換えられた設定値37
99+P1と比較されている。以下、同様にして割り込みパ
ルスPc1が発生する度に設定パルス数Psが置き換えら
れ、計測パルス数Pkは常に置き換えられた設定パルス数
Psと比較されている。このようにして置き換えられた設
定パルス数Ps(=Pi+PZi)はエンコーダパルスHによ
って検出された摩擦接触面11aの移動した量(すなわち
計測パルス数PK)とCFFセンサを通過するスプロケット
ホールの数から算出されるコンピュータ用紙の移動した
量とから算出された値である。
第10図において、直流サーボモータM1は加速終了点S1ま
で一定加速度で加速され、減速開始点S2まで定常速度で
回転する。すると、減速開始点S2から停止点S3まで一定
速度で減速される。この第10図のように直流サーボモー
タM1を作動させる場合、減速開始点S2における減速開始
は計測パルス数PKと前記順次置き換えられている設定パ
ルス数Psとの差が所定値(以下、この所定値を「設定パ
ルス差数」という。)Ps−Kになったときに行われる。
そして、停止点S3では計測パルス数PKと置き換えられた
設定パルス数Psとの差が0(ゼロ)となる。このとき、
前記コンピュータ用紙CFFは第(n+1)頁が複写位置1
3に位置決めされている。すなわち、前記置き換えられ
た設定パルス数Ps(=Pi+PZi)は、コンピュータ用紙C
FFを1頁分搬送する際の前記摩擦接触面11aの移動すべ
き量を決定する値である。したがって、スプロケットホ
ールLiがCFFセンサ23を通過する度に、設定パルス数Ps
の置換値(Pi+PZi)を算出する手段は、摩擦接触面移
動量算出手段といえる。
以上が、コンピュータ用紙CFFを1頁分搬送する場合の
自動原稿搬送装置Bの作動の概要であるが、次に、第5
図および第6図により、自動原稿搬送装置Bの作動を詳
細に説明する。
第5図(A)において、スイッチまたは適当なトリガ信
号により、レジストスタート信号または逆レジストスタ
ート信号が発生されると、原稿レジストフローまたは原
稿逆レジストフローがスタートする。これらの両フロー
は前記直流サーボモータM1の回転方向が逆になるだけ
で、フローチャートは同一である。
原稿逆レジストフローがスタートすると、ステップ51で
原稿としてコンピュータ用紙CFFを扱うCFFモードである
かどうか判断される。このステップ51でイエスの場合に
は、ステップ52においてマイコン制御部G1の不揮発性RA
Mメモリに記憶されている前記レジストレーション補正
値αをマイコン制御部G1の演算用レジストにメモリスト
アする。次に、ステップ53で前記ステップ52と同様にコ
ンピュータ用紙CFFの1頁のスプロケットホール数(こ
の実施例の場合、22個)をメモリストアする。次に、ス
テップ54でゾーンポインタを第1ゾーンへセットする。
次に、ステップ55で前記ステップ53のスプロケットホー
ル数から、前記設定パルス数Psの初期値PS0(今の場
合、3916)を設定するとともに、前記減速開始点S2まで
カウントする計測パルス数Pkの数値(以下、「減速開始
パルス数」という。)を計算して設定する。この減速開
始パルス数は、前記設定パルス数Psから前記設定パルス
差数Ps−Kを減算して求められる。
次に、ステップ56でバッドゾーンカウンタ(Bad Zone C
ounter)をゼロにクリアする。このバッドゾーンカウン
タは割り込みパルスPciの発生しなかったゾーン(すな
わち、スプロケットホールLiの後端の紙を検出しなかっ
たゾーン)の数を数えるカウンタである。次に、ステッ
プ57でスプロケットホール検知ルーチンをスタートさせ
る。このスプロケットホール検知ルーチンは第6図に示
されており、これについては後述する。次に、ステップ
58で直流サーボモータM1の回転方向を決定する。この回
転方向は、最初のスタート時に入力された信号が通常の
レジストを指定するスイッチによって入力された信号か
または逆レジストを指定するスイッチによって入力され
た信号かによって決定する。次に、ステップ59で前記直
流サーボモータM1を作動させる。この直流サーボモータ
M1は、前記第10図のように作動させる。すなわち、定常
速度まで一定加速度で加速し、加速終了点S1に達してか
らは定常速度で回転させる。そしてこの間ずっと、前記
第8図に示す計測パルス数Pkと設定パルス数Psとの差を
検出している。
次に、ステップ60において、減速開始点S2に達したかど
うか判断される。この判断は、前記第8図に示した計測
パルス数Pkと設定パルス数Psとの差が或る設定値以下に
達したかどうかで判断される。ステップ60でイエスの場
合はステップ61で直流サーボモータM1を一定減速度で減
速する。次に、ステップ62で前記停止点S3(第10図参
照)に到達したかどうかを判断される。この判断は、前
記計測パルス数Pk(第8図参照)と前記設定パルス数Ps
との差が0(ゼロ)になったかどうかで判断される。こ
のステップ62でイエスの場合は、次のステップ63で直流
サーボモータM1を停止するとともに、前記ステップ57で
開始したスプロケットホール検知ルーチンを停止する。
そして、次のステップ64でスタートに戻る。
前記ステップ62においてノーの場合には、ステップ65で
直流サーボモータM1の減速度が一定かどうかが判断され
る。このステップ65でノーの場合は、前記ステップ62に
戻る。このステップ65でイエスの場合は、次のステップ
66で前記直流サーボモータM1を停止し、この原稿レジス
トフローは終了する。
前記ステップ60でノーの場合は、ステップ67において、
前記直流サーボモータM1が定常速度で回転しているかど
うか判断される。このステップ67での判断は前記エンコ
ーダHが発生するエンコーダパルスPの周波数から判断
される。ステップ67でノーの場合は前記ステップ60に戻
る。ステップ67でイエスの場合は前記ステップ66におい
て直流サーボモータM1を停止し、この原稿レジストフロ
ーは終了する。
次に、前記スプロケットホール検知ルーチンを第6図に
より説明する。
第6図(A)において、スプロケットホール検知ルーチ
ンがスタートすると、ステップ71でゾーン幅カウンタCZ
のゾーン幅カウントパルス数Pwをゼロクリアする。前記
ゾーン幅カウンタCZは、前記各ゾーンZi毎に前記エンコ
ーダパルスPをカウントするカウンタで、この実施例の
場合、コンピュータ用紙CFFの1頁分がCFFセンサ23を通
過する際、1個のゾーン(=1/2インチ)を通過する毎
に所定数のエンコーダパルス数すなわちゾーン幅パルス
数Pw1(たとえば、225パルス)をカウントする。したが
って、ゾーン幅カウンタCwがゾーン幅パルス数Pw1(第
8図参照)をカウントする間にスプロケットホールが検
知されなければ、後述のようにコンピュータ用紙CFFが
正常に搬送されていないと判断されることがある。
前記ステップ71の次に、ステップ72において、所定のゾ
ーンZi(i=1,2,…,22)内でスプロケットホールLが
検出されたかどうかが判断される。このステップ72でイ
エスの場合は、ステップ73においてスプロケットホール
の幅をカウントする前記ホール幅カウンタCHが作動して
いるかどうかが判断される。このホール幅カウンタは第
8図に示した1ホール間の計測パルス数Pbiをカウント
する。このステップ73においてノーの場合は、ステップ
74でホール幅カウンタを作動させてから、また、イエス
の場合は直接ステップ75に移る。このステップ75におい
て紙が検知されたかどうか(すなわち、スプロケットホ
ールの後端が検知されたかどうか)が判断される。ステ
ップ75でイエスの場合は後述のステップ81に移る。な
お、このステップ75でイエスの場合は正常な場合であ
る。ステップ75でノーの場合はステップ76でゾーン幅カ
ウンタCwが1/2インチ分の長さに対応するエンコーダパ
ルスPをカウントしたかどうか判断される。このステッ
プ76でノーの場合は前記ステップ75に戻る。ステップ76
でイエスの場合は後述のステップ91に移る。
第6図(B)のステップ81において、前記ステップ74で
始動させたホール幅カウンタを停止させる。次に、前記
ステップ72で検知された孔が正常なスプロケットホール
Lであるかどうかを判断する。この判断は前記第8図で
示した1ホール間の計測パルス数Pbiが所定の範囲内に
あるかどうかによって行う。ステップ82でイエスの場合
は第8図に示す設定パルスPsを、Psiに置き換える。こ
の置き換えにより第10図に示した前記停止点S3が修正さ
れる。次に、ステップ84で減速開始点S2の修正を行う。
減速開始点S2は前記停止点S3を設定する設定パルス数Ps
よりも所定数だけ少ないパルス数によって設定されるた
め、前記停止点S3を修正すれば自動的に修正される。次
に、ステップ85でゾーン幅カウンタの修正を行う。この
修正は、第8図から分かるように、ゾーン幅カウンタが
カウントしたパルス数Pwを割り込み信号Pcが発生した時
点でPw0に置き換えることにより行う。次に、ステップ8
6でゾーン境界に達したかどうかが判断される。この判
断は、前記置き換えたパルス数Pw0に、置き換えた以後
続けて検出されるエンコーダパルスPの数を加算し、こ
れらの合計のパルス数が所定のパルス数Pw1に達したか
どうかにより判断する。このステップ86でイエスの場
合、ステップ87において前記ゾーンポインタをプラス1
してからステップ88で第6図(A)のスタートに戻る。
前記ステップ82でノーの場合は、ステップ89でゾーン幅
カウンタが1/2インチかどうかが判断される。この判断
は、前記ゾーン幅カウンタのカウントパルス数が前記所
定のパルス数Pw1(第8図参照)になったどうかで判断
する。このステップ89でイエスになると、ステップ90に
移る。
ステップ90では、ゾーンポインタに1をプラスする。次
に、ステップ91で前のゾーンが異常であったかどうかが
判断される。この判断は1つ前のゾーンが正常であれば
0、異常であれば1を記憶するメモリによって行う。ス
テップ91でイエスの場合にはステップ92でバッドゾーン
カウンタ1をプラスする。次にステップ93でバッドゾー
ンカウンタが2かどうかが判断される。ステップ93でイ
エスの場合は原稿搬送装置B内にジャムが発生したと見
做し、ステップ94でジャム処理を行ってから処理を終了
する。前記ステップ93でノーの場合は、前記ステップ88
に移る。また、前記ステップ91でノーの場合はステップ
95でバッドゾーンカウンタを0にセットしてから前記ス
テップ88に移る。
以上、本考案による複写機用自動原稿搬送装置の実施例
を詳説したが、本考案は、前記実施例に限定されるもの
ではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案
を逸脱することなく、種々の小設計変更を行うことが可
能である。
たとえば、自動原稿搬送装置Bにおけるコンピュータ用
紙CFFの逆レジスト動作は、複写機本体Aの制御盤Kに
設けたボタンスイッチ操作により行わせる代わりに複写
機本体にジャムが発生したとき複写機本体制御装置Jか
ら直接入力される複写失敗原稿頁数信号により自動的に
行わせるようにしたり、自動原稿搬送装置Bに設けたキ
ースイッチ操作により行わせるようにすることも可能で
ある。また、搬送ベルト11の代わりに搬送ローラを使用
することも可能である。
C.考案の効果 前述の本考案の自動原稿搬送装置によれば、複写機本体
側にジャムが発生したとき、原稿の複写位置から既に前
進してしまっているコンピュータ用紙の所定数の頁を自
動的に複写位置まで後退させて位置決めすることができ
る。したがって、コンピュータ用紙を原稿として使用し
ている場合の本体ジャム発生時における原稿位置決め作
業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による自動原稿搬送装置の実施例の一使
用状態を示す図、第2図は第1図に示した自動原稿搬送
装置の実施例の説明図、第3図は同実施例のブロック線
図、第4図は複写機本体にジャムが発生した場合の処理
フローの説明図、第5図は同実施例における原稿レジス
トフローの説明図、第6図は同実施例における孔検知フ
ローの説明図、第7図は同実施例で使用するコンピュー
タ用紙の説明図、第8図は同実施例における駆動制御装
置Uの作用の説明図、第9図は同実施例で使用するゾー
ンポインタテーブルを示す図、第10図は同実施例で使用
する直流サーボモータの作動説明図、である。 A……複写機本体、B……自動原稿搬送装置、CFF……
コンピュータ用紙、G……制御部、G2……複写失敗原稿
頁数信号入力部、11a……摩擦接触面、13……複写位置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】1頁分の所定長さの用紙が多数連続するコ
    ンピュータ用紙(CFF)との摩擦接触面(11a)を有し、
    この摩擦接触面(11a)の移動により前記コンピュータ
    用紙(CFF)を1頁分づつ順次複写位置(13)に搬送す
    る複写機用自動原稿搬送装置において、 複写機本体(A)内にジャムが発生したときの複写機本
    体(A)内に滞留している複写用紙の数に対応する複写
    失敗原稿頁数信号が入力される複写失敗原稿頁数信号入
    力部(G2)を有し、この複写失敗原稿頁数信号入力部
    (G2)に複写失敗原稿頁数信号が入力された際、前記1
    頁分の搬送量づつ前記複写失敗原稿頁数だけ前記摩擦接
    触面(11a)を通常の搬送方向(X1)とは逆方向(X2)
    に移動させる駆動制御装置(U)を備えたことを特徴と
    する複写機用自動原稿搬送装置。
JP1987169176U 1987-11-05 1987-11-05 複写機用自動原稿搬送装置 Expired - Lifetime JPH0755560Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0750364Y2 (ja) * 1988-07-06 1995-11-15 株式会社リコー 自動原稿送り装置
JP2912404B2 (ja) * 1990-01-29 1999-06-28 シャープ株式会社 コンピュータフォームフィーダを備える複写機

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