JPH0755381B2 - 抵抗溶接制御装置及び抵抗溶接監視装置 - Google Patents
抵抗溶接制御装置及び抵抗溶接監視装置Info
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- JPH0755381B2 JPH0755381B2 JP62134081A JP13408187A JPH0755381B2 JP H0755381 B2 JPH0755381 B2 JP H0755381B2 JP 62134081 A JP62134081 A JP 62134081A JP 13408187 A JP13408187 A JP 13408187A JP H0755381 B2 JPH0755381 B2 JP H0755381B2
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、抵抗溶接の経過ないし結果の良否をモニタす
るための有用な情報を与える抵抗溶接制御又は監視装置
に関する。
るための有用な情報を与える抵抗溶接制御又は監視装置
に関する。
（従来の技術） 周知のように、抵抗溶接は一対の溶接電極で被溶接材を
挟んで圧力を加えながら電流を流すことによって溶接部
をジュール発熱させて溶融せしめ被溶接材を治金的に接
合する技術である。
挟んで圧力を加えながら電流を流すことによって溶接部
をジュール発熱させて溶融せしめ被溶接材を治金的に接
合する技術である。
一般に抵抗溶接においては電流が溶接品質を左右する最
も重要な溶接条件とされることから、従来の抵抗溶接制
御装置および抵抗溶接監視装置は主として電流の設定，
制御，測定，監視を行うような機能に作られている。
も重要な溶接条件とされることから、従来の抵抗溶接制
御装置および抵抗溶接監視装置は主として電流の設定，
制御，測定，監視を行うような機能に作られている。
（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、電流をモニタしても実際の抵抗溶接の状
況ないし結果は分からない場合が多い。例えば、定電流
制御方式による抵抗溶接の場合、電流は一定に制御され
るが、これをモニタしても実際のナゲットの生成状態や
チリ発生の有無は分からない。むしろ、この場合、溶接
電極間の抵抗または電圧が変化するので、これをモニタ
すればナゲットの生成状態やチリ発生の有無を知ること
ができよう。また、被溶接材に供給される電力について
もこれをモニタできればより適格な品質管理が行える場
合も多い。
況ないし結果は分からない場合が多い。例えば、定電流
制御方式による抵抗溶接の場合、電流は一定に制御され
るが、これをモニタしても実際のナゲットの生成状態や
チリ発生の有無は分からない。むしろ、この場合、溶接
電極間の抵抗または電圧が変化するので、これをモニタ
すればナゲットの生成状態やチリ発生の有無を知ること
ができよう。また、被溶接材に供給される電力について
もこれをモニタできればより適格な品質管理が行える場
合も多い。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、フィ
ードバック式で定電流制御または定電力制御が行われる
抵抗溶接の経過ないし結果の良否をモニタするための有
用な情報を与える抵抗溶接制御装置および抵抗溶接監視
装置を提供することを目的とする。
ードバック式で定電流制御または定電力制御が行われる
抵抗溶接の経過ないし結果の良否をモニタするための有
用な情報を与える抵抗溶接制御装置および抵抗溶接監視
装置を提供することを目的とする。
（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するため、本発明の第１の抵抗溶接制
御装置は、フィードバック式の定電流制御ループまたは
定電力制御ループによって抵抗溶接を制御するための抵
抗溶接制御装置であって、被溶接材を挾む一対の溶接電
極間に印加される溶接電極間電圧を検出する電圧検出手
段と、前記電圧検出手段の出力信号を入力し、所定の時
間毎に前記溶接電極間電圧の実効値を演算する電圧実効
値演算手段と、前記電圧実効値演算手段の出力信号を電
圧実効値波形データに変換する波形データ生成手段と、
前記波形データ生成手段により生成された前記波形デー
タを記憶する波形データ記憶手段と、前記波形データ記
憶手段より前記波形データを読み出し、その読み出した
波形データに基づいて前記溶接電極間電圧の実効値の変
化の波形を表示する電圧実効値波形表示手段とを具備す
る構成とした。
御装置は、フィードバック式の定電流制御ループまたは
定電力制御ループによって抵抗溶接を制御するための抵
抗溶接制御装置であって、被溶接材を挾む一対の溶接電
極間に印加される溶接電極間電圧を検出する電圧検出手
段と、前記電圧検出手段の出力信号を入力し、所定の時
間毎に前記溶接電極間電圧の実効値を演算する電圧実効
値演算手段と、前記電圧実効値演算手段の出力信号を電
圧実効値波形データに変換する波形データ生成手段と、
前記波形データ生成手段により生成された前記波形デー
タを記憶する波形データ記憶手段と、前記波形データ記
憶手段より前記波形データを読み出し、その読み出した
波形データに基づいて前記溶接電極間電圧の実効値の変
化の波形を表示する電圧実効値波形表示手段とを具備す
る構成とした。
本発明の第２の抵抗溶接制御装置は、フィードバック式
の定電流制御ループまたは定電力制御ループによって抵
抗溶接を制御するための抵抗溶接制御装置であって、被
溶接材を挾む一対の溶接電極間に印加される溶接電極間
電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の出
力信号を入力し、所定の時間毎に前記溶接電極間電圧の
実効値を演算する電圧実効値演算手段と、前記被溶接材
に流れる溶接電流を検出する電流検出手段と、前記電流
検出手段の出力信号を入力し、所定の時間毎に前記溶接
電流の実効値を演算する電流実効値演算手段と、前記電
圧実効値演算手段および前記電流実効値演算手段のそれ
ぞれの出力信号を入力し、前記所定の時間毎に前記溶接
電力の値を演算する電力値演算手段と、前記電力値演算
手段の出力信号を電力値波形データに変換する波形デー
タ生成手段と、前記波形データ生成手段により生成され
た前記波形データを記憶する波形データ記憶手段と、前
記波形データ記憶手段より前記波形データを読み出し、
その読み出した波形データに基づいて前記溶接電力値の
変化の波形を表示する電力値波形表示手段とを具備する
構成とした。
の定電流制御ループまたは定電力制御ループによって抵
抗溶接を制御するための抵抗溶接制御装置であって、被
溶接材を挾む一対の溶接電極間に印加される溶接電極間
電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の出
力信号を入力し、所定の時間毎に前記溶接電極間電圧の
実効値を演算する電圧実効値演算手段と、前記被溶接材
に流れる溶接電流を検出する電流検出手段と、前記電流
検出手段の出力信号を入力し、所定の時間毎に前記溶接
電流の実効値を演算する電流実効値演算手段と、前記電
圧実効値演算手段および前記電流実効値演算手段のそれ
ぞれの出力信号を入力し、前記所定の時間毎に前記溶接
電力の値を演算する電力値演算手段と、前記電力値演算
手段の出力信号を電力値波形データに変換する波形デー
タ生成手段と、前記波形データ生成手段により生成され
た前記波形データを記憶する波形データ記憶手段と、前
記波形データ記憶手段より前記波形データを読み出し、
その読み出した波形データに基づいて前記溶接電力値の
変化の波形を表示する電力値波形表示手段とを具備する
構成とした。
本発明の第１の抵抗溶接監視装置は、フィードバック式
の定電流制御または定電力制御が行われる抵抗溶接を監
視するための抵抗溶接監視装置であって、被溶接材を挾
む一対の溶接電極間に印加される溶接電極間電圧を検出
する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の出力信号を入
力し、所定の時間毎に前記溶接電極間電圧の実効値を演
算する電圧実効値演算手段と、前記電圧実効値演算手段
の出力信号を電圧実効値波形データに変換する波形デー
タ生成手段と、前記波形データ生成手段により生成され
た前記波形データを記憶する波形データ記憶手段と、前
記波形データ記憶手段より前記波形データを読み出し、
その読み出した波形データに基づいて前記溶接電極間電
圧の実効値の変化の波形を表示する電圧実効値波形表示
手段とを具備する構成とした。
の定電流制御または定電力制御が行われる抵抗溶接を監
視するための抵抗溶接監視装置であって、被溶接材を挾
む一対の溶接電極間に印加される溶接電極間電圧を検出
する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の出力信号を入
力し、所定の時間毎に前記溶接電極間電圧の実効値を演
算する電圧実効値演算手段と、前記電圧実効値演算手段
の出力信号を電圧実効値波形データに変換する波形デー
タ生成手段と、前記波形データ生成手段により生成され
た前記波形データを記憶する波形データ記憶手段と、前
記波形データ記憶手段より前記波形データを読み出し、
その読み出した波形データに基づいて前記溶接電極間電
圧の実効値の変化の波形を表示する電圧実効値波形表示
手段とを具備する構成とした。
本発明の第２の抵抗溶接監視装置は、フィードバック式
の定電流制御または定電力制御が行われる抵抗溶接を監
視するための抵抗溶接監視装置であって、被溶接材を挾
む一対の溶接電極間に印加される溶接電極間電圧を検出
する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の出力信号を入
力し、所定の時間毎に前記溶接電極間電圧の実効値を演
算する電圧実効値演算手段と、前記被溶接材に流れる溶
接電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の
出力信号を入力し、所定の時間毎に前記溶接電流の実効
値を演算する電流実効値演算手段と、前記電圧実効値演
算手段および前記電流実効値演算手段のそれぞれの出力
信号を入力し、前記所定の時間毎に前記溶接電力の値を
演算する電力値演算手段と、前記電力値演算手段の出力
信号を電力値波形データに変換する波形データ生成手段
と、前記波形データ生成手段により生成された前記波形
データを記憶する波形データ記憶手段と、前記波形デー
タ記憶手段より前記波形データを読み出し、その読み出
した波形データに基づいて前記溶接電力値の変化の波形
を表示する電力値波形表示手段とを具備する構成とし
た。
の定電流制御または定電力制御が行われる抵抗溶接を監
視するための抵抗溶接監視装置であって、被溶接材を挾
む一対の溶接電極間に印加される溶接電極間電圧を検出
する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の出力信号を入
力し、所定の時間毎に前記溶接電極間電圧の実効値を演
算する電圧実効値演算手段と、前記被溶接材に流れる溶
接電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の
出力信号を入力し、所定の時間毎に前記溶接電流の実効
値を演算する電流実効値演算手段と、前記電圧実効値演
算手段および前記電流実効値演算手段のそれぞれの出力
信号を入力し、前記所定の時間毎に前記溶接電力の値を
演算する電力値演算手段と、前記電力値演算手段の出力
信号を電力値波形データに変換する波形データ生成手段
と、前記波形データ生成手段により生成された前記波形
データを記憶する波形データ記憶手段と、前記波形デー
タ記憶手段より前記波形データを読み出し、その読み出
した波形データに基づいて前記溶接電力値の変化の波形
を表示する電力値波形表示手段とを具備する構成とし
た。
（作用） 本発明の第１の抵抗溶接制御装置または第１の抵抗溶接
監視装置では、通電期間中に所定の時間毎（たとえば１
サイクル毎）の溶接電極間電圧の実効値が電圧実効値演
算手段によって求められる。この電圧実効値演算手段の
出力信号は波形データ生成手段によって電圧実効値波形
データに変換（加工）され、この波形データが波形デー
タ記憶手段に一時的に記憶されたのち電圧実効値波形表
示手段に与えられ、波形データに対応した可視情報の波
形（溶接電極間電圧の実効値の変化の波形）が表示され
る。これにより、溶接電極間電圧の時間特性を波形図の
形態で一目で容易に把握でき、例えば定電流方式の抵抗
溶接においてナゲットの生成状態やチリ発生の有無，電
極寿命等を間接的に監視することができる。
監視装置では、通電期間中に所定の時間毎（たとえば１
サイクル毎）の溶接電極間電圧の実効値が電圧実効値演
算手段によって求められる。この電圧実効値演算手段の
出力信号は波形データ生成手段によって電圧実効値波形
データに変換（加工）され、この波形データが波形デー
タ記憶手段に一時的に記憶されたのち電圧実効値波形表
示手段に与えられ、波形データに対応した可視情報の波
形（溶接電極間電圧の実効値の変化の波形）が表示され
る。これにより、溶接電極間電圧の時間特性を波形図の
形態で一目で容易に把握でき、例えば定電流方式の抵抗
溶接においてナゲットの生成状態やチリ発生の有無，電
極寿命等を間接的に監視することができる。
本発明の第２の抵抗溶接制御装置または第２の抵抗溶接
監視装置では、通電期間中に所定の時間毎（たとえば１
サイクル毎）の溶接電力の値が電力値演算手段によって
求められる。この電力値演算手段の出力信号は波形デー
タ生成手段によって電力値波形データに変換（加工）さ
れ、この波形データが波形データ記憶手段に一時的に記
憶されたのち電力値波形表示手段に与えられ、波形デー
タに対応した可視情報の波形（溶接電力値の変化の波
形）が表示される。これにより、溶接電力の時間特性を
波形図の形態で一目で容易に把握でき、例えば定電力方
式の抵抗溶接において溶接電力の立上がり，立下がりの
変化を見ることが可能である。また、被溶接材のバラツ
キを知ることも可能である。
監視装置では、通電期間中に所定の時間毎（たとえば１
サイクル毎）の溶接電力の値が電力値演算手段によって
求められる。この電力値演算手段の出力信号は波形デー
タ生成手段によって電力値波形データに変換（加工）さ
れ、この波形データが波形データ記憶手段に一時的に記
憶されたのち電力値波形表示手段に与えられ、波形デー
タに対応した可視情報の波形（溶接電力値の変化の波
形）が表示される。これにより、溶接電力の時間特性を
波形図の形態で一目で容易に把握でき、例えば定電力方
式の抵抗溶接において溶接電力の立上がり，立下がりの
変化を見ることが可能である。また、被溶接材のバラツ
キを知ることも可能である。
（実施例） 以下、添付図を参照して本発明の実施例を説明する。
図は、本発明の一実施例による抵抗溶接制御装置の構成
を示す。
を示す。
入力端子10,12に入力された商用の交流電圧E0はサイリ
スタ14,16からなるコンタクタを介して溶接変圧器18の
一次側コイルに供給され、溶接変圧器18の二次側コイル
から溶接電流Ｉが溶接電極20,22に挾まれた被溶接材24,
26を流れてそこにジュール発熱を生じさせそれらを治金
的に接合する。
スタ14,16からなるコンタクタを介して溶接変圧器18の
一次側コイルに供給され、溶接変圧器18の二次側コイル
から溶接電流Ｉが溶接電極20,22に挾まれた被溶接材24,
26を流れてそこにジュール発熱を生じさせそれらを治金
的に接合する。
この抵抗溶接制御装置は、定電流方式と定電力方式を切
り替えて溶接電流Ｉを制御する。
り替えて溶接電流Ｉを制御する。
定電流方式の回路は次のような構成と動作である。二次
側導体にトロイダルコイル28が取り付けられ、このコイ
ル28は溶接電流Ｉが流れた時にその微分波形に相当する
出力電圧ＶTRを発生する。この出力電圧ＶTRは積分回路
からなる波形復元回路30により溶接電流Ｉを表す電圧信
号Siに変換されて電流実効値演算回路32に供給される。
演算回路32は、半サイクルまたは１サイクル毎に溶接電
流Ｉの実効値を演算し、その値（電流値）を表す電圧信
号ＳIXを比較回路34の一方の入力端子に与える。比較回
路34は、電流設定回路36より電流設定値I0に対応した基
準電圧ＳIAを他方の入力端子に受け、それを電圧信号Ｓ
IXと比較して両信号間の誤差を表す誤差信号ERを出力す
る。この誤差信号ERはスイッチ回路38を介してサイリス
タ点弧回路40に供給され、点弧回路40は比較誤差を零に
するように、つまり実際の溶接電流Ｉが設定値I0に一致
するように両サイリスタ14,16の点弧角を制御する。こ
のような定電流制御ループによって溶接電流Ｉは一定に
制御される。
側導体にトロイダルコイル28が取り付けられ、このコイ
ル28は溶接電流Ｉが流れた時にその微分波形に相当する
出力電圧ＶTRを発生する。この出力電圧ＶTRは積分回路
からなる波形復元回路30により溶接電流Ｉを表す電圧信
号Siに変換されて電流実効値演算回路32に供給される。
演算回路32は、半サイクルまたは１サイクル毎に溶接電
流Ｉの実効値を演算し、その値（電流値）を表す電圧信
号ＳIXを比較回路34の一方の入力端子に与える。比較回
路34は、電流設定回路36より電流設定値I0に対応した基
準電圧ＳIAを他方の入力端子に受け、それを電圧信号Ｓ
IXと比較して両信号間の誤差を表す誤差信号ERを出力す
る。この誤差信号ERはスイッチ回路38を介してサイリス
タ点弧回路40に供給され、点弧回路40は比較誤差を零に
するように、つまり実際の溶接電流Ｉが設定値I0に一致
するように両サイリスタ14,16の点弧角を制御する。こ
のような定電流制御ループによって溶接電流Ｉは一定に
制御される。
また、定電力方式の回路は次のような構成と動作であ
る。溶接電極20,22間に交流用の電圧検出回路44が接続
され、この電圧検出回路44は、半サイクルまたは１サイ
クル毎に電極間電圧Ｖの実効値を演算してその他（電圧
実効値）を表す電圧信号ＳVXを電力演算回路46の一方の
入力端子に与える。電力演算回路46は乗算回路からなり
他方の入力端子に上記の電流実効値演算回路32より溶接
電流Ｉの実効値を表す電圧信号ＳIXを受け、両入力信号
ＳVX,SIXを基に半サイクルまたは１サイクル毎の溶接電
力を演算し、その電力値を表す電圧信号ＳPを出力す
る。この電圧信号ＳPは比較回路48で電力設定回路50か
らの基準設定値P0に対応した基準信号Sp0と比較され、
比較回路48の出力端子より両信号ＳP,Sp0の比較誤差を
示す誤差信号EPが得られる。この誤差信号EPはスイッチ
回路38を介してサイリスタ点弧回路40に供給される。サ
イリスタ点弧回路40は比較誤差を零にするように、すな
わち実際の溶接電力Ｐが設定値P0に一致するように両サ
イリスタ14,16の点弧角を制御する。このような定電力
制御ループによって溶接電力Ｐは一定に制御される。
る。溶接電極20,22間に交流用の電圧検出回路44が接続
され、この電圧検出回路44は、半サイクルまたは１サイ
クル毎に電極間電圧Ｖの実効値を演算してその他（電圧
実効値）を表す電圧信号ＳVXを電力演算回路46の一方の
入力端子に与える。電力演算回路46は乗算回路からなり
他方の入力端子に上記の電流実効値演算回路32より溶接
電流Ｉの実効値を表す電圧信号ＳIXを受け、両入力信号
ＳVX,SIXを基に半サイクルまたは１サイクル毎の溶接電
力を演算し、その電力値を表す電圧信号ＳPを出力す
る。この電圧信号ＳPは比較回路48で電力設定回路50か
らの基準設定値P0に対応した基準信号Sp0と比較され、
比較回路48の出力端子より両信号ＳP,Sp0の比較誤差を
示す誤差信号EPが得られる。この誤差信号EPはスイッチ
回路38を介してサイリスタ点弧回路40に供給される。サ
イリスタ点弧回路40は比較誤差を零にするように、すな
わち実際の溶接電力Ｐが設定値P0に一致するように両サ
イリスタ14,16の点弧角を制御する。このような定電力
制御ループによって溶接電力Ｐは一定に制御される。
スイッチ回路38は、後述するCPU56からの制御信号CS1に
応じて誤差信号ER,EPのいずれかを択一的にサイリスタ
点弧回路40に与えるもので、これによって定電流制御ル
ープと定電力制御ループが切り替えられるようになって
いる。また、通電サイクル制御回路42は、CPU56からの
制御信号CS2を受けて通電を開始または終了させるよう
サイリスタ点弧回路40をオン・オフ制御する。
応じて誤差信号ER,EPのいずれかを択一的にサイリスタ
点弧回路40に与えるもので、これによって定電流制御ル
ープと定電力制御ループが切り替えられるようになって
いる。また、通電サイクル制御回路42は、CPU56からの
制御信号CS2を受けて通電を開始または終了させるよう
サイリスタ点弧回路40をオン・オフ制御する。
さて、本実施例では、通電期間中の溶接電極20,22間の
電圧の変化および／または通電期間中に溶接電極間20,2
2間に供給された電力（溶接電力）の変化を抵抗溶接の
状況を表す波形として画面表示する機能が備えられてい
る。以下、この波形画面表示機能を説明する。
電圧の変化および／または通電期間中に溶接電極間20,2
2間に供給された電力（溶接電力）の変化を抵抗溶接の
状況を表す波形として画面表示する機能が備えられてい
る。以下、この波形画面表示機能を説明する。
電圧検出回路44、電力演算回路46よりそれぞれ出力され
た電圧信号ＳVX,SPは、アナログ−ディジタル（A/D）変
換器52,54でディジタル信号に変換されてCPU56に取り込
まれる。CPU56は、それらディジタル化された電圧信号
ＳVX,SPをそれぞれ電圧実効値変化波形，電力値変化波
形のデータとして処理してRAM60に書き込む。そして、
プログラムにしたがって、または制御パネル68からの要
求に応じて、CPU56は電圧実効値変化波形，電力値変化
波形の一方または両方のデータをRAM60より読み出して
それを表示制御回路62に送り、CRT等のディスプレイ画
面64に電圧実効値変化波形VWおよび／または電力値変化
波形PWを描かせる。
た電圧信号ＳVX,SPは、アナログ−ディジタル（A/D）変
換器52,54でディジタル信号に変換されてCPU56に取り込
まれる。CPU56は、それらディジタル化された電圧信号
ＳVX,SPをそれぞれ電圧実効値変化波形，電力値変化波
形のデータとして処理してRAM60に書き込む。そして、
プログラムにしたがって、または制御パネル68からの要
求に応じて、CPU56は電圧実効値変化波形，電力値変化
波形の一方または両方のデータをRAM60より読み出して
それを表示制御回路62に送り、CRT等のディスプレイ画
面64に電圧実効値変化波形VWおよび／または電力値変化
波形PWを描かせる。
これにより、オペレータは画面64上の波形VW/PWを観測
することにより溶接電極間電圧Ｖおよび／または溶接電
力Ｐの時間特性を波形図として一目で把握することがで
きる。例えば、定電流方式の場合、溶接電極間電圧は溶
接電極間抵抗値に比例するので、電圧実効値変化波形か
ら、例えばナゲットの生成状態やチリ発生の有無、ある
いは溶接電極の消耗具合を監視することができる。定電
力方式の場合、電力値変化波形から、溶接電力の立上が
り、立下がり特性を知ることができる。また被溶接材の
バラツキを知ることも可能である。
することにより溶接電極間電圧Ｖおよび／または溶接電
力Ｐの時間特性を波形図として一目で把握することがで
きる。例えば、定電流方式の場合、溶接電極間電圧は溶
接電極間抵抗値に比例するので、電圧実効値変化波形か
ら、例えばナゲットの生成状態やチリ発生の有無、ある
いは溶接電極の消耗具合を監視することができる。定電
力方式の場合、電力値変化波形から、溶接電力の立上が
り、立下がり特性を知ることができる。また被溶接材の
バラツキを知ることも可能である。
なお、ROM58はCPU56の諸動作を規定する制御プログラム
を格納する。パネルコントローラ66はCPU56と制御パネ
ル68とをインターフェイスする。外部メモリ72は、RAM6
0に入れ切れない波形データあるいは長期保存を必要と
する波形データをストアする。I/O（入出力装置）70
は、CPU56と外部メモリ72とをインターフェイスし、CPU
56からの制御信号CS1,CS2をそれぞれスイッチ回路38,通
電サイクル制御回路42に送る他、通信回線74を介して遠
隔の端末あるいはホストコンピュータに接続する。この
通信機能により、電圧実効値変化波形および／または電
力値変化波形を遠隔でも観測することが可能であり、集
中管理システム等において有用である。
を格納する。パネルコントローラ66はCPU56と制御パネ
ル68とをインターフェイスする。外部メモリ72は、RAM6
0に入れ切れない波形データあるいは長期保存を必要と
する波形データをストアする。I/O（入出力装置）70
は、CPU56と外部メモリ72とをインターフェイスし、CPU
56からの制御信号CS1,CS2をそれぞれスイッチ回路38,通
電サイクル制御回路42に送る他、通信回線74を介して遠
隔の端末あるいはホストコンピュータに接続する。この
通信機能により、電圧実効値変化波形および／または電
力値変化波形を遠隔でも観測することが可能であり、集
中管理システム等において有用である。
以上、好適な実施例を説明したが、種々の変形が可能で
ある。例えば、電流実効値演算回路32の機能，電圧検出
回路44の実効値演算機能，および電力演算回路46の機能
をCPU56または別個のCPUで置き変えることが可能であ
る。定電流制御ループおよび定電力制御ループを形成す
るその他の回路34,36,38,42,48,50についても同様であ
る。あるいは、溶接電極間電圧V,溶接電流Ｉのそれぞれ
の瞬時値をそのままA/D変換してCPU56に取り込み、そこ
で電圧変化波形データを生成したり、または溶接電力を
演算して電力変化波形データを生成するように構成して
もよい。
ある。例えば、電流実効値演算回路32の機能，電圧検出
回路44の実効値演算機能，および電力演算回路46の機能
をCPU56または別個のCPUで置き変えることが可能であ
る。定電流制御ループおよび定電力制御ループを形成す
るその他の回路34,36,38,42,48,50についても同様であ
る。あるいは、溶接電極間電圧V,溶接電流Ｉのそれぞれ
の瞬時値をそのままA/D変換してCPU56に取り込み、そこ
で電圧変化波形データを生成したり、または溶接電力を
演算して電力変化波形データを生成するように構成して
もよい。
また、CPU56で通電期間中の電極間電圧Ｖおよび／また
は溶接電力Ｐの平均値、ピーク値等を演算し、その演算
値をディスプレイ画面64上に電圧実効値変化波形および
／または電力値変化波形と共に線図で表示するようにし
てもよい。さらに、プリンタを接続してディスプレイ画
面64上の波形をプリントアウトしてもよい。
は溶接電力Ｐの平均値、ピーク値等を演算し、その演算
値をディスプレイ画面64上に電圧実効値変化波形および
／または電力値変化波形と共に線図で表示するようにし
てもよい。さらに、プリンタを接続してディスプレイ画
面64上の波形をプリントアウトしてもよい。
なお、上述した実施例の抵抗溶接機は単相交流式抵抗溶
接機であったが、３相交流式や直流式、さらにはインバ
ータ式等の他の型の抵抗溶接機にも本発明の抵抗制御装
置は使用可能である。また本発明は、抵抗溶接制御装置
だけでなく、抵抗溶接監視装置にも適用可能である。
接機であったが、３相交流式や直流式、さらにはインバ
ータ式等の他の型の抵抗溶接機にも本発明の抵抗制御装
置は使用可能である。また本発明は、抵抗溶接制御装置
だけでなく、抵抗溶接監視装置にも適用可能である。
（発明の効果） 以上のように、本発明によれば、通電期間中、所定時間
毎に溶接電極間電圧の実効値または溶接電力の値を演算
して、その演算値を波形データに変換し、その波形デー
タに基づいて該溶接電極間電圧の実効値または溶接電力
値の変化の波形を表示するようにしたので、抵抗溶接の
状況をわかりやすい波形図の形態で一目で容易に把握す
ることでき、ナゲットの生成状態やチリ発生の有無，電
極寿命，あるいは電力の立上がり，立下がりや被溶接材
のバラツキ等を監視する上での有益な情報が得られる。
毎に溶接電極間電圧の実効値または溶接電力の値を演算
して、その演算値を波形データに変換し、その波形デー
タに基づいて該溶接電極間電圧の実効値または溶接電力
値の変化の波形を表示するようにしたので、抵抗溶接の
状況をわかりやすい波形図の形態で一目で容易に把握す
ることでき、ナゲットの生成状態やチリ発生の有無，電
極寿命，あるいは電力の立上がり，立下がりや被溶接材
のバラツキ等を監視する上での有益な情報が得られる。
【図面の簡単な説明】 図は、本発明の一実施例による抵抗溶接制御装置の構成
を示すブロック図である。 20,22……溶接電極、24,26……被溶接材、28……トロイ
ダルコイル、30……波形復元回路、32……電流実効値演
算回路、44……電圧検出回路、46……電力演算回路、5
2,54……A/D変換器、56……CPU、60……RAM、62……表
示制御回路、64……ディスプレイ画面、72……外部メモ
リ。
を示すブロック図である。 20,22……溶接電極、24,26……被溶接材、28……トロイ
ダルコイル、30……波形復元回路、32……電流実効値演
算回路、44……電圧検出回路、46……電力演算回路、5
2,54……A/D変換器、56……CPU、60……RAM、62……表
示制御回路、64……ディスプレイ画面、72……外部メモ
リ。
Claims (4)
- 【請求項１】フィードバック式の定電流制御ループまた
は定電力制御ループによって抵抗溶接を制御するための
抵抗溶接制御装置であって、 被溶接材を挾む一対の溶接電極間に印加される溶接電極
間電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段の出力信号を入力し、所定の時間毎に
前記溶接電極間電圧の実効値を演算する電圧実効値演算
手段と、 前記電圧実効値演算手段の出力信号を電圧実効値波形デ
ータに変換する波形データ生成手段と、 前記波形データ生成手段により生成された前記波形デー
タを記憶する波形データ記憶手段と、 前記波形データ記憶手段より前記波形データを読み出
し、その読み出した波形データに基づいて前記溶接電極
間電圧の実効値の変化の波形を表示する電圧実効値波形
表示手段と、 を具備することを特徴とする抵抗溶接制御装置。 - 【請求項２】フィードバック式の定電流制御ループまた
は定電力制御ループによって抵抗溶接を制御するための
抵抗溶接制御装置であって、 被溶接材を挾む一対の溶接電極間に印加される溶接電極
間電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段の出力信号を入力し、所定の時間毎に
前記溶接電極間電圧の実効値を演算する電圧実効値演算
手段と、 前記被溶接材に流れる溶接電流を検出する電流検出手段
と、 前記電流検出手段の出力信号を入力し、所定の時間毎に
前記溶接電流の実効値を演算する電流実効値演算手段
と、 前記電圧実効値演算手段および前記電流実効値演算手段
のそれぞれの出力信号を入力し、前記所定の時間毎に前
記溶接電力の値を演算する電力値演算手段と、 前記電力値演算手段の出力信号を電力値波形データに変
換する波形データ生成手段と、 前記波形データ生成手段により生成された前記波形デー
タを記憶する波形データ記憶手段と、 前記波形データ記憶手段により前記波形データを読み出
し、その読み出した波形データに基づいて前記溶接電力
値の変化の波形を表示する電力値波形表示手段と、 を具備することを特徴とする抵抗溶接制御装置。 - 【請求項３】フィードバック式の定電流制御または定電
力制御が行われる抵抗溶接を監視するための抵抗溶接監
視装置であって、 被溶接材を挾む一対の溶接電極間に印加される溶接電極
間電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段の出力信号を入力し、所定の時間毎に
前記溶接電極間電圧の実効値を演算する電圧実効値演算
手段と、 前記電圧実効値演算手段の出力信号を電圧実効値波形デ
ータに変換する波形データ生成手段と、 前記波形データ生成手段により生成された前記波形デー
タを記憶する波形データ記憶手段と、 前記波形データ記憶手段より前記波形データを読み出
し、その読み出した波形データに基づいて前記溶接電極
間電圧の実効値の変化の波形を表示する電圧実効値波形
表示手段と、 を具備することを特徴とする抵抗溶接監視装置。 - 【請求項４】フィードバック式の定電流制御または定電
力制御が行われる抵抗溶接を監視するための抵抗溶接監
視装置であって、 被溶接材を挾む一対の溶接電極間に印加される溶接電極
間電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段の出力信号を入力し、所定の時間毎に
前記溶接電極間電圧の実効値を演算する電圧実効値演算
手段と、 前記被溶接材に流れる溶接電流を検出する電流検出手段
と、 前記電流検出手段の出力信号を入力し、所定の時間毎に
前記溶接電流の実効値を演算する電流実効値演算手段
と、 前記電圧実効値演算手段および前記電流実効値演算手段
のそれぞれの出力信号を入力し、前記所定の時間毎に前
記溶接電力の値を演算する電力値演算手段と、 前記電力値演算手段の出力信号を電力値波形データに変
換する波形データ生成手段と、 前記波形データ生成手段により生成された前記波形デー
タを記憶する波形データ記憶手段と、 前記波形データ記憶手段より前記波形データを読み出
し、その読み出した波形データに基づいて前記溶接電力
値の変化の波形を表示する電力値波形表示手段と、 を具備することを特徴とする抵抗溶接監視装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62134081A JPH0755381B2 (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 | 抵抗溶接制御装置及び抵抗溶接監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62134081A JPH0755381B2 (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 | 抵抗溶接制御装置及び抵抗溶接監視装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63299871A JPS63299871A (ja) | 1988-12-07 |
| JPH0755381B2 true JPH0755381B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=15119955
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62134081A Expired - Lifetime JPH0755381B2 (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 | 抵抗溶接制御装置及び抵抗溶接監視装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0755381B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011129467A1 (ko) * | 2010-04-12 | 2011-10-20 | 주식회사 코닥트 | 스포트 용접기 자동 감시장치 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02118681U (ja) * | 1989-03-09 | 1990-09-25 | ||
| US7759596B2 (en) * | 2005-11-30 | 2010-07-20 | Ford Motor Company | Method for controlling weld energy |
| CN113634863A (zh) * | 2021-08-16 | 2021-11-12 | 南京米利嘉电子科技有限公司 | 一种基于次级电流检测的电阻焊质量监控方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5850183A (ja) * | 1981-09-21 | 1983-03-24 | Toshiba Corp | 加熱圧接部の自動評価装置 |
-
1987
- 1987-05-29 JP JP62134081A patent/JPH0755381B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011129467A1 (ko) * | 2010-04-12 | 2011-10-20 | 주식회사 코닥트 | 스포트 용접기 자동 감시장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63299871A (ja) | 1988-12-07 |
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