JPH0755342B2 - 薄片栽断片の曲げ加工機械 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、薄板裁断片の曲げ加工機械であつて、対応保
持体に接近運動可能な、薄板裁断片用の押え体が設けら
れていて、この押え体の押え加圧台が折り曲げ軸線に対
して平行な列で配置された多数のセグメントから構成さ
れていて、これらセグメントのうち少なくとも１つの中
央セグメントの両側に設けられたセグメントが折り曲げ
軸線に対して平行な押え体のガイド内で移動可能に支承
されていてかつ中央セグメントの両側で折り曲げ軸線の
方向にのびる２つの調節ロツドを介して移動可能である
形式のものに関する。

従来の技術 薄板裁断片のそれぞれ折り曲げようとする縁部ウエブの
長さに押え加圧台の長さを適合させるために、押え加圧
台の個々のセグメントに分割して、これらセグメントを
折り曲げ軸線に対して平行なガイド内で移動可能に支承
することは公知である（ヨーロツパ特許出願公開 第10
5091号明細書）。所定数の個々のセグメントを選択する
ことによつてかつ折り曲げ範囲から不必要な縁部セグメ
ントをずらすことによつて加圧台長さを比較的大まかな
段階で薄板裁断片の寸法に適合させることができる。こ
のばあい細かな段階付けは狭幅な中央セグメント組を介
して行なわれ、この中央セグメント組は選択的にセグメ
ント列内に旋回させられる。

従つて折り曲げ軸線方向で測定された中央セグメント組
の狭幅な個々のセグメントの長さは工作物長さに対する
加圧台長さの段階的な適合性を規定する。

このばあい調節装置によつて中央セグメントに側方セグ
メントが接近運動させられかつ縁部側のセグメントが折
り曲げ範囲からずらされる。前記調節装置は中央セグメ
ントの両側でそれぞれ２つの調節駆動装置から構成され
ていて、該調節駆動装置の一方は中央セグメントに接続
されたセグメントの最も内側のセグメントに引張り剛性
的に結合された折り曲げ軸線方向にのびる調節ロツドか
ら成つているのに対して、他方の調節駆動装置は折り曲
げ軸線に対して平行に配置されたスピンドル伝動装置に
よつて調節される連行体によつて形成されていて、この
連行体は、連行体によつて２部分に分割されたセグメン
ト列の一方の部分をスピンドル伝動装置を介してずらす
ために、選択的にセグメント列の個々のセグメントの間
に係合させられる。２つの調節駆動装置のこのような組
合わせによつて工作物寸法に加圧台長さを適合させるの
に必要なセグメント調節を行なうことができるけれど
も、このようなセグメント調節によつて、複雑な構造の
ために比較的大きな所要スペースが必要になりかつ、そ
の都度の係合位置までの折り曲げ軸線方向の連行体のか
ら運動によつて附加的な時間が必要になるという欠点が
生ずる。

連行体のから移動のためのこの附加的な時間を回避する
ために、それぞれ１つの最も外側のセグメントと中央セ
グメントとの間に設けられた側方セグメントが折り曲げ
軸線に対して平行な軸に支承されていてかつ調節くさび
を介して前記軸に回動不能に結合可能である曲げ加工機
械は公知である（ヨーロツパ特許出願公開 第186909号
明細書）。従つて軸の回動によつて側方セグメントは必
要に応じて押え加圧台の使用されるセグメント列内に旋
回させられる。不必要な側方セグメントは外方旋回させ
られた静止位置で維持される。それというのもこの側方
セグメントは調節くさびを介して軸に掛止されていない
からである。

従つてそれぞれ折り曲げられる縁部ウエブの長さに押え
加圧台の長さを適合させることは側方セグメントを内方
旋回させることによつてかつ内方旋回させられた側方セ
グメントに最も外側のセグメントを接近運動させること
によつて行なわれる。このために押え加圧台の最も外側
の両セグメント用に、逆向きのねじ山区分を備えたスピ
ンドル伝動装置が設けられているので、最も外側のセグ
メントは逆向きに調節される。加圧台長さを側方セグメ
ントによつて大まかな段階で調節する以外に矢張り狭幅
なセグメント板組を介して細かな段階で調節することが
でき、このセグメント板組は外方旋回させられた静止位
置から中央セグメント間に旋回させられた作業位置にも
たらすことができる。このために中央セグメントばかり
でなく、中央セグメントに接続される側方セグメントも
折り曲げ軸線に対して平行にずらされねばならないの
で、中央セグメントは移動不能に側方セグメント用の軸
と結合されていてかつこの軸によつて軸方向に調節され
る。このために前記軸は逆向きに移動可能な２つの部分
に分割されている。この構成の欠点は矢張り個々のセグ
メントを調節するために比較的多額の構造費用を必要と
するということにある。

発明が解決しようとする問題点 従つて本発明の課題は、上記欠点を回避して、冒頭に述
べた形式の薄板裁断片の曲げ加工機械を簡単な手段で、
調節駆動装置のから運動に基づく附加的な時間を必要と
せずに、スペースを節減した構造を以つてセグメント調
節を行なうことができるように改良することにある。

問題点を解決するための手段 前記課題は本発明によれば、移動可能なセグメントが、
個々のセグメントを選択的に所属の調節ロッド又は押え
体と移動不能に結合するために、それぞれ１つの連結部
材を有していることによつて解決された。

発明の作用効果 個々のセグメントに属する前記連結部材を設けることに
よつてその都度、どのセグメントを調節ロツド移動装置
によつて移動させるかが規定され、このばあいそれぞれ
の調節ロツド運動によつてセグメント運動が行なわれる
ので、無駄な時間が生ずることはない。調節ロツドはセ
グメント用の押え体のガイド内に配置することができる
ので、押え体範囲外では所要スペースは不必要であり、
これに関連して処理すべき工作物のサイズに関する制限
を受けることはない。

特に簡単な構造は本発明の実施態様では、連結部材がセ
グメント内に支承されたそれぞれ１つの締付け片から成
つていて、該締付け片が調節ロツドの連結切欠き内での
噛合いによる係合位置と、それぞれのセグメントを摩擦
力により押え体に固持する締付け位置との間で調節ロツ
ドに対して垂直方向に移動可能であることによつて得ら
れる。締付け片が調節ロツドの連結切欠き内に噛合い係
合したばあいには、セグメントと押え体との間の締付け
係合が解離される。従つて調節ロツド運動のばあいセグ
メントはセグメント内に支承されている締付け片を介し
て連行される。締付け片を逆方向に調節したばあいには
調節ロツドとセグメントとの結合が解離されると同時に
押え体とセグメントとが締付け固定される。従つて調節
ロツドはセグメントに沿つて自由に移動することができ
る。このばあい個々のセグメントと押え体との締付け固
定は工作物寸法に加圧台長さを適合させるためにセグメ
ントの無段階の移動を可能にする。一方の移動位置で調
節ロツドと駆動結合されかつ他方の移動位置でセグメン
トを押え体に締付け固定する締付け片を設けることによ
つて運転安全性が高められるという附加的な利点が得ら
れる。それというのも一方の結合を行なうことによつ
て、必然的に他方の結合が解離されるからである。

締付け片が少なくともそれぞれ１つの締付けばねによつ
て締付け方向で負荷されていてかつ少なくともそれぞれ
１つの調節シリンダによつて締付けばねのばね力に抗し
て調節ロツドとの係合位置に移動可能であるばあいに
は、構造が簡単になるばかりでなく、制御が有利に行な
われる。それというのも各セグメントのために１本の圧
力導管だけで済みかつ連結部材の制御を１つの制御命令
で行なうことができるからである。

セグメントの案内が所定の締付け作用によつて損なわれ
ないようにするために、締付け片はセグメント用の２つ
のガイドレールの間に配置されかつ側方の締付け突起に
よつてガイドレール上に係合することができる。これに
よつてセグメントの対称的な締付け作用が得られ、この
ばあいセグメントは傾倒することなしにガイドレールに
圧着される。このばあい締付け片の運動は押え体の接近
運動方向で行なわれるので、調節ロツドは締付け片の上
側でガイドレールの間に配置することができる。このば
あい締付け片との連結係合のためにガイドレールは締付
け片用の下向きの連結切欠きを有していなければならな
い。

実施例 図示の曲げ加工機械はほぼフレーム１から成つていて、
このフレーム内にはシリンダ２を介して接近運動可能な
押え体３が移動可能に支承されていて、この押え体の押
え加圧台４は折り曲げようとする工作物を対応保持体５
に圧着しかつ明瞭化のために図示されてない曲げ加工工
具によつて上向きに折り曲げるばあい折り曲げ軸線を成
す。前記押え加圧台４は折り曲げ軸線に対して平行な列
で配置された多数のセグメント６から構成されていて、
これらセグメントは中央セグメント７の両側に配置され
ている。前記中央セグメント７は、別の中央セグメント
と交換するために又は押え加圧台４において縁部側のセ
グメント６を内方移動させるためのスペースを得るため
に、押え体３の接近運動方向で移動可能に押え体内に支
承されたスライダ８を介してセグメント列から遠ざける
ことができる。縁部側のセグメント６の内方移動は例え
ば、押え加圧台４を押え加圧台の側方に存在する内向き
に折り曲げられた縁部ウエブ間で薄板裁断片から持上げ
ようとするばあいに必要である。

中央セグメント７を交換するためにスライダ８の上側の
静止位置でスライダ８に側方で交換装置９が接続されて
いて、この交換装置は種々の中央ウエブ７を保持する貯
蔵部材10に接続されていて、従つて押え加圧台４のセグ
メント列から取り出された中央セグメントは貯蔵部材10
の貯蔵場所に置かれかつセグメント列内に挿入するため
に別の中央セグメントが貯蔵部材から取り出される。交
換装置９に対する貯蔵部材10の調節のためにモータを介
して駆動されるピニオン11が設けられていて、該ピニオ
ンは貯蔵部材10のラツク12とかみ合つている。貯蔵部材
はフレーム１によつて支持された横げた13に沿つて移動
可能に支承されていてかつ適当な成形ローラ14内で案内
されている。

中央セグメント７の傍で両側に配置されたセグメント６
は加圧台支持体15の、折り曲げ軸線に対して平行なガイ
ド内に移動可能に支承されている。このガイドは２つの
平行なガイドレール16によつて形成されていて、該ガイ
ドレールの間には適当な側方の案内切欠きを備えたセグ
メントが押し込まれる。セグメント６を調節するために
中央セグメント７の両側で、加圧台支持体15内に移動可
能に保持されたそれぞれ１つの調節ロツド17が用いら
れ、該調節ロツド17はセグメント６の上側で両ガイドレ
ール16の間でのびていてかつ加圧台支持体15に側方で固
定された操作シリンダ18を介して駆動される。

セグメント６を選択的にそれぞれ１つの連結部材19を介
して調節ロツド17に又は押え体３に結合できるようにす
るために、それぞれ１つの締付け片21を移動可能に受容
する、調節ロツド17に対して垂直方向にのびる案内切欠
き20がセグメント６内に設けられていて、前記締付け片
は両ガイドレール16の間に位置していてかつ側方の締付
け突起22によつてガイドレール16上に係合している。締
付け片21は締付け方向で本実施例では対角方向に配置さ
れた２つの締付けばね23によつて負荷されていてかつそ
れぞれのセグメントを摩擦力によりガイドレール16に固
持する締付け位置（第３図参照）から、別の対角方向範
囲に設けられた調節シリンダ24によつて、締付けばね23
のばね力に抗して調節ロツド17との係合位置に移動させ
られる。第４図で図示された位置では締付け片21は調節
ロツド17の下側の連結切欠き25内に噛合い係合してい
る。従つて締付け片21のこの係合位置で調節ロツド17が
所属の操作シリンダ18を介して移動させられたばあいに
は、ガイドレール16との締付け結合をこの締付け片位置
で必然的に解離されている、調節ロツド17と連結された
セグメント６は締付け片21を介して連行される。従つて
調節シリンダ24の負荷に応じて、その都度の工作物サイ
ズに適合させるのに必要とされるように加圧台長さを変
えるために、セグメントの種々のグループを調節するこ
とができる。不必要なセグメント６は加圧台折り曲げ範
囲から離脱させられる。

調節シリンダ24を負荷するためにそれぞれのセグメント
６内に圧力媒体用の適当な孔26が設けられていて、圧力
媒体は圧力媒体導管27を介して供給される。連結部材19
の制御は特に簡単である。それというのも両切換え位置
のために圧力媒体導管27を負荷するだけで制御すること
ができるからである。このことは切換え弁用の単一の制
御信号によつて行なうことができる。

調節ロツド17の連結切欠き25がセグメント６の締付け片
21と合致するようにするために、調節ロツド17の調節距
離が測定されねばならない。これに関連して個々のセグ
メントは中央セグメントの異なる寸法に基づいて種々の
移動位置をとることができるようにすることができる。
このために調節ロツド17は増分式の測定ロツド28に結合
されていて、この測定ロツドはローラガイド29内に支承
されていてかつ検出ヘツド30と協働している。従つて計
算器を介して調節ロツド17の調節運動は簡単に制御され
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであつて、第１図は本
発明による薄板裁断片の曲げ加工機械の概略的な正面
図、第２図は押え加圧台の一区分の拡大縦断面図、第３
図は第２図III−III線に沿つた拡大断面図、第４図は第
２図IV−IV線に沿つた拡大断面図である。 １……フレーム、２……シリンダ、３……押え体、４…
…押え加圧台、５……対応保持体、６……セグメント、
７……中央セグメント、８……スライダ、９……交換装
置、10……貯蔵部材、11……ピニオン、12……ラツク、
13……横げた、14……成形ローラ、15……加圧台支持
体、16……ガイドレール、17……調節ロツド、18……操
作シリンダ、19……連結部材、20……案内切欠き、21…
…締付け片、22……締付け突起、23……締付けばね、24
……調節シリンダ、25……連結切欠き、26……孔、27…
…圧力媒体導管、28……測定ロツド、29……ローラガイ
ド、30……検出ヘツド

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】薄片裁断片の曲げ加工機械であって、対応
   保持体（５）に接近運動可能な、薄片裁断片用の押え体
   （３）が設けられていて、この押え体の押え加圧台
   （４）が折り曲げ軸線に対して平行な列で配置された多
   数のセグメント（６）から構成されていて、これらセグ
   メントのうち少なくとも１つの中央セグメント（７）の
   両側に設けられたセグメント（６）が折り曲げ軸線に対
   して平行な押え体のガイド内で移動可能に支承されてい
   てかつ中央セグメント（７）の両側で折り曲げ軸線の方
   向にのびる２つの調節ロッド（17）を介して移動可能で
   ある形式のものにおいて、移動可能なセグメント（６）
   が、個々のセグメント（６）を選択的に所属の調節ロッ
   ド（17）又は押え体（３）と移動不能に結合するため
   に、それぞれ１つの連結部材（19）を有していることを
   特徴とする、薄片裁断片の曲げ加工機械。
2. 【請求項２】連結部材（19）がセグメント（６）内に支
   承されたそれぞれ１つの締付け片（21）から成ってい
   て、該締付け片（21）が調節ロッドの連結切欠き（25）
   内での噛合いによる係合位置とそれぞれのセグメントを
   摩擦力により押え体（３）に固持する締付け位置との間
   で調節ロッド（17）に対して垂直方向に移動可能であ
   る、特許請求の範囲第１項記載の曲げ加工機械。
3. 【請求項３】締付け片（21）が少なくともそれぞれ１つ
   の締付けばね（23）によって締付け方向に負荷されてい
   てかつ少なくともそれぞれ１つの調節シリンダ（24）に
   よって締付けばね（23）のばね力に抗して調節ロッド
   （17）との係合位置に移動可能である、特許請求の範囲
   第２項記載の曲げ加工機械。
4. 【請求項４】締付け片（21）がセグメント（６）用の２
   つのガイドレール（16）の間に配置されていて、該ガイ
   ドレール上に側方の締付け突起（22）によって係合して
   いる、特許請求の範囲第２項又は第３項記載の曲げ加工
   機械。
5. 【請求項５】調節ロッド（17）が締付け片の上側でガイ
   ドレール（16）の間でのびていてかつ締付け片（21）用
   の下向きの連結切欠き（25）を有している、特許請求の
   範囲第４項記載の曲げ加工機械。