JPH075531B2 - 4−アルコキシ−1−ナフト−ル誘導体 - Google Patents

4−アルコキシ−1−ナフト−ル誘導体

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JPH075531B2
JPH075531B2 JP25975385A JP25975385A JPH075531B2 JP H075531 B2 JPH075531 B2 JP H075531B2 JP 25975385 A JP25975385 A JP 25975385A JP 25975385 A JP25975385 A JP 25975385A JP H075531 B2 JPH075531 B2 JP H075531B2
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    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
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    • G03C7/30511Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers characterised by the releasing group
    • G03C7/305172-equivalent couplers, i.e. with a substitution on the coupling site being compulsory with the exception of halogen-substitution
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、1,4−ナフトハイドロキノン誘導体及び1,4−
ナフトキノン誘導体の製造に有用な鍵中間体であり、か
つそれ自身、カラー写真感光材料におけるシアン色素形
成カプラーともなりうる、新規な4−アルコキシナフト
ール誘導体に関するものである。
(従来の技術) 1−ヒドロキシ−5−アミノ−2−ナフトエ酸誘導体
は、工業原料として汎用性の高い化合物であり、また、
4位にヒドロキシ基を有する誘導体はナフトハイドロキ
ノン構造を有し、その還元性は、置換基の導入、2,5位
の置換基の変換によつて調整できる。そのため、1−ヒ
ドロキシ−5−アミノ−2−ナフトエ酸誘導体は、種々
の還元剤や酸化防止剤、あるいは生理活性を有する化合
物へ誘導するための合成中間体として重要な位置をしめ
ている。
さらに、1−ヒドロキシ−5−アミノ−2−ナフトエ酸
誘導体は、カラー写真感光材料の分野においてシアン色
素形成カプラーの合成中間体として重要である。
特に近年、2−カルバモイル−5−アミドナフトール系
シアン色素形成カプラーが疲労した漂白液または漂白定
着液を用いても発色濃度低下を生じない、言いかえれ
ば、疲労した漂白液あるいは漂白定着液に多量に存在す
るFe2+による退色を受けにくいこと、しかも生成色素の
暗熱堅牢性に優れていることが見い出されており(たと
えば特願昭59−93605、特願昭59−264277、特願昭59−2
68135)、1−ヒドロキシ−5−アミノ−2−ナフトエ
酸誘導体は、これらのカプラーの合成中間体として注目
されるに至つた。
ところで、写真用カプラーは、その発色色素の色相によ
つて大別され、さらに化学量論から4当量カプラー及び
2当量カプラーの2種に大きく分類される。4当量カプ
ラーは、ハロゲン化銀4モルの消費によつて色素1モル
が生成するのに対し、2当量カプラーは、カプラーのカ
ップリング位に離脱基を有しており、ハロゲン化銀2モ
ルの消費によつて色素1モルが生成するため、節銀の立
場から有利なカプラーであることが知られている。例え
ば、シアン色素形成カプラーについていえば、2当量カ
プラーは、その発色速度が大きいため、写真感度の向上
が達成される(米国特許第3,476,563号、同第3,617,291
号、同第3,880,661号、同第4,052,212号、同第4,147,76
6号、英国特許第1,531,927号、同第2,006,755号、特開
昭55−32,071号、同56−1,938号、同56−27,147号など
参照)。
こうして、近年のカラーネガフイルムの高感化に伴つ
て、カップリング位に離脱基を導入した高速2当量カプ
ラーが多用されるようになり、4位に種々の置換基を有
する1−ヒドロキシ−5−アミノ−2−ナフトエ酸誘導
体及びその合成法の開発が重要な課題になつている。
このように、工業用原料、還元剤、写真感光材料におけ
るカプラーの合成中間体として重要な、4位にヒドロキ
シ基をもつ1−ヒドロキシ−5−アミノ−2−ナフトエ
酸誘導体は、これまで全く知られていない。
(発明が解決しようとする問題点) 一般に、1,4−ハイドロキノン誘導体は、対応する1,4−
キノン誘導体から容易に合成される(J.Org.Chem.,28,2
572(1963);J.Am.Chem.Soc.,74,4087(1952);Org.Syn
th.,V,595(1973);Org.Synth.,IV,15(1963)など参
照)。
また、一般に、1,4−キノン誘導体は、対応する1,4−ジ
アミノベンゼン誘導体(Org.Synth.,II,254(1943)な
ど参照)、4−アミノ−1−フエノール誘導体(Org.Sy
nth.,II,35,430(1943);J.Am.Chem.Soc.,63,1036(194
1)など参照)、4−ハロゲノ−1−フエノール誘導体
(J.Org.Chem.,,555(1939)など参照)。1,4−ジア
ルコキシベンゼン誘導体(Chem.Pharm.Bull.,20,1968
(1972)など参照)、1,4−ハイドロキノン誘導体(J.C
hem.Soc.,3028(1963)など参照)などから合成される
が、他に酸化されやすい置換基が存在する場合などには
反応が複雑になつてしまうことが多い。
さらに製造を考えた場合には、反応収率が高いことは、
もちろんであるが、廃液処理、大気汚染防止などにかか
るコストも大変重要となる。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、1,4−ナフトキノン誘導体の前駆体とな
る1−ヒドロキシ−4−アルコキシ−5−アミノ−2−
ナフトエ酸誘導体を合成すべく種々の研究を重ねた結
果、5位の置換基が置換反応に大きく影響し、5位をア
セトアミド基、スルホンアミド基、アルコキシカルボン
アミド基などに変えた4−ハロゲノ−1−ナフトール誘
導体とアルコキシドとの置換反応がスムーズに進行し、
高収率で目的の4−アルコキシ置換生成物が得られるこ
とを見い出した。これらの反応においては還元的脱ハロ
ゲン化もほとんど起こらない。
このようにして収率よく得られた1−ヒドロキシ−4−
アルコキシ−5−アミド−2−ナフトエ酸誘導体は、そ
の酸化反応によつて、1,4−ナフトキノン誘導体へ高収
率で導かれ、また、さらに1,4−ナフトキノン誘導体は
還元反応によつて、高収率で1,4−ナフトハイドロキノ
ン誘導体へ導かれる。
本発明は、この知見に基づきなされるに至つたものであ
る。
すなわち、本発明は、一般式〔I〕 (式中、Yは、−CO−または−SO2−を示し、R1は、Y
が−C0−のときメチル基、トリフルオロメチル基、p−
ニトロフェニル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基を
示し、Yが−SO2−のとき、炭素数1ないし4のアルキ
ル基を示し、R2は、メトキシ基、炭素数3ないし8のア
ルキルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基を示し、R4
ヒドロキシ基もしくはクロル原子で置換されていてもよ
い炭素数1ないし3のアルキル基を示す。但し、R2にお
けるアルキルアミノ基は、ドデシルオキシ基で置換され
ていてもよい。
以下に本発明の一般式〔I〕で表わされる化合物の具体
例を示すが、本発明の化合物はこれらに限定されるもの
ではない。
前記一般式〔I〕で表わされる本発明の化合物は、前記
のスキーム1に示される合成工程によつて製造される。
次にスキーム1について詳述する。
まず、前記一般式〔I〕で表わされる化合物は、一般式
〔II〕で表わされる化合物から、一般式〔III〕、一般
式〔IV〕、一般式〔V〕で表わされる化合物を経由して
合成することができる。
一般式〔II〕で表わされる1−ヒドロキシ−5−アミノ
−2−ナフトエ酸誘導体より、一般式〔III〕で表わさ
れる化合物の合成は、R1−Y−Cl(あるいは場合によつ
ては(R1−Y)2O)を反応させることにより達成され
る。反応溶媒としては、活性プロトンを有しないもので
あれば、特に制限なく使用できるが、溶解性に富む溶媒
が生産性の点からも好ましく、ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC)、N,N−ジメチ
ルイミダゾリン−2−オン(DMI)、アセトニトリル、
テトラヒドロフラン、クロロホルム、塩化メチレンなど
が挙げられる。また、反応温度は0〜80℃の範囲、より
好ましくは、5〜60℃の範囲が高選択性を得るのに適し
ている。
塩基の添加は、通常必要としないが、場合によつては、
弱い有機塩基の添加が望ましい。弱塩基としては、たと
えば、ピリジンが望ましい。これに対し、強塩基(たと
えば、トリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロオクタ
ン、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロノネン
など)を用いると、目的の一般式〔III〕で表わされる
化合物は、ほとんど得られず、ヒドロキシ基が反応した
化合物、また、アミノ基とヒドロキシ基が複数反応した
化合物など、複雑な混合物を与える。
前記一般式〔IV〕で表わされる化合物は、一般式〔II
I〕で表わされる化合物と、R2−Hを脱水縮合させる
か、(R2がアリールオキシ基、アルキルオキシ基、アミ
ノ基などの場合)、R2の金属塩の置換(R2が脂肪族基、
芳香族基の場合)で合成される。(例えばグリニヤール
試薬など。)縮合剤としては、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(DCC)、四塩化炭素/トリフエニルホスフイ
ン、塩化チオニル、オキシ塩化リン、塩化チタンなどが
用いられる。また、R2がアミノ基の場合、対応するフエ
ノキシカルボニル化合物とR2Hを無触媒あるいは非プロ
トン性溶媒中で加熱することによつても達成される。反
応温度は用いるR2Hの求核性にもよるが、50℃〜140℃が
望ましい。
一般式〔V〕で表わされる4−ハロゲノ−1−ナフトー
ル誘導体の合成は、一般式〔III〕′で表わされる化合
物のハロゲン化によつて達成される。R2=−OHの場合に
は、一般式〔III〕で表わされる化合物のハロゲン化に
よつて達成される。ハロゲン化剤としては、ハロゲン原
子がクロル原子の場合、塩素、スルフリルクロリド、N
−クロロスクシンイミドなどが用いられ、ブロム原子の
場合は、臭素、N−ブロモスクシンイミドなどが用いら
れる。反応溶媒としては、好ましくはハロゲン系溶媒
(塩化メチレン、クロロホルム、ジクロルエタンな
ど)、アセトニトリル、酢酸などが用いられる。
前記一般式〔I〕で表わされる本発明の化合物は、一般
式〔V〕で表わされる化合物を、塩基または銅化合物存
在下、アルコールと反応させることによつて得ることが
できる。
塩基としては、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸セシウム、酸化バリウム等用いること
ができるが、副反応である脱ハロゲン化を低減するため
には、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムを化合物〔IV〕に対して4〜10当量用いるのが望まし
い。
銅化合物としては、Cu(O)、Cu(I)、Cu(II)等を
用いることができるが、特に、Cu(I)(CuCl、CuBr、
CuIなど)を触媒量(好ましくは化合物〔IV〕に対して
0.05〜1当量)用いるのが望ましい。
反応溶媒は、非プロトン性で、しかもアルカリ条件で解
離したり分解したりしない溶媒であれば全て使用できる
が、好ましくは、芳香族系溶媒(キシレン、トルエン、
アニソール、ニトロベンゼン、ベンゼンなど)、エーテ
ル系溶媒(ジグライム、ジメトキシエタン、ジオキサ
ン、テトラヒドロフランなど)、アミド系溶媒(ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルイミダゾリン−2−オン、ヘキサメチル燐酸アミド、
N−メチルピロリドンなど)、ピリジン系溶媒(ピリジ
ン,2,6−ルチジン、2,4−ルチジン、2,4,6−コリジンな
ど)、イオウ系溶媒(スルホラン、ジメチルスルホキシ
ドなど)、ハロゲン系溶媒(ジクロロエタン、クロロホ
ルムなど)が挙げられる。
反応温度は、0℃〜120℃の範囲が好ましく、還元的脱
ハロゲン化の低減を考えると、0℃〜60℃の範囲が特に
好ましい。
次に前記一般式〔I〕で表わされる化合物は、下記スキ
ーム2に示される合成工程に従つて工業的に重要な合成
中間体である1,4−ナフトキノン誘導体へと導入するこ
とができる。
本発明の一般式〔I〕で表わされる化合物を酸化反応に
付すことにより、一般式〔VI〕で表わされる種々の1,4
−ナフトキノン誘導体をほぼ定量的に得ることができ
る。
酸化剤としては、クロム酸、四酢酸鉛、酸化水銀(I
I)、硝酸、亜硝酸ナトリウム/酢酸、2,3−ジクロロ−
5,6−ジシアノ−1,4−キノリン(DDQ)、酸化銀
(I)、鉄(III)塩、タリウム(III)塩などを用いる
ことができるが、廃液処理、試薬コストなどの点を考え
ると、硝酸、亜硝酸ナトリウム/酢酸鉄(III)塩(た
とえばFeCl3など)が望ましい。
反応温度は、−20℃〜100℃の範囲が好ましく、より好
ましくは、0℃〜80℃である。
次に、一般式〔VI〕で表わされる1,4−ナフトキノン誘
導体は、下記スキーム3に示される合成工程に従つて、
工業的に重要な1,4−ナフトハイドロキノン誘導体へと
導入することができる。
一般式〔VI〕で表わされる化合物を還元反応に付すこと
により、一般式〔VII〕で表わされる種々の1,4−ナフト
ハイドロキノン誘導体をほぼ定量的に得ることができ
る。
還元剤としては、亜鉛−水酸化ナトリウム、亜鉛−酢
酸、塩化スズ(II)−塩酸、亜ジチオン酸ナトリウム、
水素−Pd/cなどを用いることができる。
(発明の効果) 本発明の1−ヒドロキシ−5−アミノ(または5−アミ
ド)−4−アルコキシ−2−ナフトエ酸誘導体は、次の
ような優れた効果を奏する。
安価に容易に入手できる出発原料を用いて合成でき、
1,4−ナフトキノン誘導体の製造に有用な鍵中間体とな
る。
これを用いれば、高収率で、種々の置換基を有する1,
4−ナフトキノン誘導体を製造できる。
また、この化合物自身、カラー写真感光材料における
高発色性のシアン色素形成カプラーになり得る。
(実施例) 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
実施例1.例示化合物(2)の合成 −2−シクロヘキシルカルバモイル−5−アミノナフト
ール,p−トルエンスルホン酸塩の合成− 1−ヒドロキシ−5−アミノ−2−ナフトエ酸203.2g
(1.0モル)、シクロヘキシルアミン99.2g(1.0モ
ル)、ジメチルアミノピリジン6g、ジメチルホルムアミ
ド1を仕込み、窒素雰囲気下、内温80〜90℃に加熱し
ながらジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)206.3g
(1.0モル)をジメチルホルムアミド300mlに溶かした溶
液を添加し、3.5時間攪拌した。水冷後、セライト濾過
にてジシクロヘキシルウレアを除去し、濾液に酢酸エチ
ル3lを加え、飽和食塩水にて2回洗浄し、有機層をセラ
イト濾過して不溶物を除去したのち、減圧濃縮した。こ
れに、アセトンニトリル1.6l、p−トルエンスルホン酸
209.0g(1.1モル)を加え、析出した結晶を濾過して標
記化合物256.4g(収率56%)を得た。
−2−シクロヘキシルカルバモイル−5−ブタンスルホ
ンアミドナフトールの合成− 上で得た2−シクロヘキシルカルバモイル−5−アミノ
ナフトール,p−トルエンスルホン酸塩182.8g(0.4モ
ル)をジメチルアセトアミド500mlに溶解し、窒素雰囲
気下、室温にてピリジン83.5g(1.06モル)を30分かけ
て滴下し、さらにブタンスルホニルクロリド75.4g(0.4
8モル)を30分かけて滴下した。滴下後さらに6時間室
温にて攪拌したのち、酢酸エチル1を加え、飽和食塩
水にて3回洗浄し、芒硝乾燥した。芒硝を除き溶媒を留
去して得られたかつ色油状物にイソプロパノール1を
加え、不溶物を濾別した後、濾液を濃縮し、これにメタ
ノール1を加え晶析した。析出した結晶を濾過して標
記化合物68.5g(収率42%)を得た。
−2−シクロヘキシルカルバモイル−4−クロロ−5−
ブタンスルホンアミド−1−ナフトールの合成− 上で得た2−シクロヘキシルカルバモイル−5−ブタン
スルホンアミドナフトール60.7g(0.15モル)を塩化メ
チレン600mlに分散し、これにスルフリルクロリド21.3g
(0.158モル)を10分で滴下した。さらに30分攪拌した
のち、塩化メチレンを1.2l加え、水洗2回後、芒硝で乾
燥した。芒硝を除き、溶媒を留去して得られた粗結晶に
メタノール1.5lを加え、加熱完溶し、室温までゆつくり
冷却した。さらに水冷下30分攪拌したのち、結晶を濾過
して、標記化合物40.3g(収率61%)を得た。
−例示化合物(2)の合成− メタノール25mlに窒素雰囲気下、炭酸カリウム1.73g
(0.0125モル)を加え、スチームバスで加熱して均一な
溶液にしたのち、水冷下、塩化第一銅0.05g(0.5ミリモ
ル)を加え10分間攪拌した。そののち、2−シクロヘキ
シルカルバモイル−4−クロロ−5−ブタンスルホンア
ミド−1−ナフトール2.2g(5ミリモル)を加え、さら
にピリジン25mlを加え、1.5時間攪拌した。反応溶液に
酢酸エチル100ml、水100mlを加え、水冷下、塩酸を用い
て水層を酸性化した。抽出分液後、有機層を飽和食塩水
で2回洗浄し、芒硝で乾燥した。芒硝を除き、溶媒を留
去して得られた反応混合物にメタノールを加え晶析し
た。析出した結晶を濾過し、例示化合物(2)1.45g
(収率67%)を得た。m.p.75〜77℃ 実施例2.例示化合物(9)の合成 −1−ヒドロキシ−5−メトキシカルボンアミド−2−
ナフトエ酸の合成− 1−ヒドロキシ−5−アミノ−2−ナフトエ酸101.6g
(0.5モル)をジメチルアセトアミド600mlに加熱溶解し
たのち、水冷下クロル炭酸メチル88.9ml(1.15モル)を
1時間かけて滴下する。滴下終了後、内温50℃にて1.5
時間攪拌し、室温にもどしたのち、3.5lの水に注ぐ。析
出した結晶を濾過し、水(2l)にて洗浄し、続いてアセ
トニトリル(1)にて洗浄し、標記化合物126.0g(収
率92%)を得た。
−2−シクロヘキシルカルバモイル−5−メトキシカル
ボンアミド−1−ナフトールの合成− 上で得た1−ヒドロキシ−5−メトキシカルボンアミド
−2−ナフトエ酸275g(1.0モル)、シクロヘキシルア
ミン99.2g(1.0モル)、ジメチルアミノピリジン6g、ジ
メチルホルムアミド1を仕込み、窒素雰囲気下、内温
70〜80℃に加熱し、これにジシクロヘキシルカルボジイ
ミド(DCC)206.3g(1.0モル)をジメチルホルムアミド
500mlに溶かした溶液を20分かけて滴下した。滴下後さ
らに3時間加熱したのち、水冷し、析出したジシクロヘ
キシルウレアを濾別した。濾液に酢酸エチル2lを加え、
飽和食塩水にて2回洗浄し、芒硝にて乾燥した。芒硝を
除き、酢酸エチル溶液に活性炭30gを加え、30分間還流
した。活性炭を除去した後、溶媒を減圧留去し、アセト
ニトリル2.5lを加え、析出した結晶を濾過し、標記化合
物246.9g(収率72%)を得た。
−2−シクロヘキシルカルバモイル−4−ブロモ−5−
メトキシカルボンアミド−1−ナフトールの合成− 上で得た2−シクロヘキシルカルバモイル−5−メトキ
シカルボンアミド−1−ナフトール171.2g(0.5モル)
を塩化メチレン1に分散し、氷冷下、臭素83.7g(0.5
25モル)の塩化メチレン250ml溶液を30分かけて滴下し
た。さらに30分間攪拌したのち、2回水洗し、芒硝で乾
燥後、溶媒を留去してアセトニトリル1.5lにて晶析し
た。析出した結晶を濾過して、標記化合物164.0g(収率
78%)を得た。m.p.185〜191℃(dec.) −例示化合物(9)の合成− エレチングリコール500mlに窒素雰囲気下、炭酸カリウ
ム34.6g(0.25モル)を加え、スチームバスで加熱して
均一な溶液にした。その後、水冷下、塩化第一銅1.0g
(0.01モル)を加え10分間攪拌した。そののち2−シク
ロヘキシルカルバモイル−4−ブロモ−5−メトキシカ
ルボンアミド−1−ナフトール42.1g(0.1モル)を加
え、さらにピリジン500mlを加え、2時間攪拌した。反
応溶液に酢酸エチル1.5l、水1.5lを加え、水冷下塩酸を
用いて注意深く水層を酸性化した。抽出分液後、有機層
を飽和食塩水で2回洗浄し、芒硝で乾燥した。芒硝を除
き、溶媒を留去して得られた反応混合物に、アセトニト
リル400mlを加え晶析した。析出した結晶を濾過し、例
示化合物33.0g(収率82%)を得た。m.p.229〜231℃ 本発明の化合物は、実施例1〜2の処方に準じて合成さ
れるが、代表的化合物について、その融点を第2表にま
とめた。
次に一般式〔I〕で表わされる本発明の化合物の応用例
を示す。
(応用例) 1.1,4−ナフトキノン誘導体の合成 例示化合物(14)より2−シクロヘキシルカルバモイル
−5−トリフルオロアセトアミド−1,4−ナフトキノン
の合成(反応条件A) 例示化合物(14)4.10g(0.01モル)及び酢酸40mlを室
温で攪拌しながら、そこへ亜硝酸ナトリウム1.04g(0.0
15モル)を少量ずつ約30分間で添加した。反応液は橙赤
色となる。さらに30分攪拌の後80mlの水を滴下し析出し
た淡黄色結晶を過した。結晶を水洗・乾燥することに
より目的とする2−シクロヘキシルカルバモイル−5−
トリフルオロアセトアミド−1,4−ナフトキノンを3.79g
得た。収率96.1%、融点183℃(分解) 次に比較例として4−クロロ−2−シクロヘキシルカル
バモイル−5−トリフルオロアセトアミド−1−ナフト
ールを用いて同様の反応を試みた。
4−クロロ−2−シクロヘキシル−5−トリフルオロア
セトアミド−1,4−ナフトキノンの合成(反応条件B) 4−クロロ−2−シクロヘキシルカルバモイル−5−ト
リフルオロアセトアミド−1−ナフトール4.15g(0.01
モル)及び酢酸40mlを室温で攪拌しながら、そこへ亜硝
酸ナトリウム1.04g(0.015モル)を少量ずつ約30分間で
添加した。反応液は橙赤色となる。さらに5時間攪拌の
後80mlの水を滴下し析出した淡黄色結晶を過した。結
晶を水洗・乾燥することにより目的とする2−シクロヘ
キシルカルバモイル−5−トリフルオロアセトアミド−
1,4−ナフトキノンを2.38g得た。収率60.4%、融点182.
5℃(分解) 同様にして種々の化合物について反応を行ない、その結
果を第3表にまとめた。
(例示化合物(2)、(3)及び(4)は反応条件
(A)によつた。他は反応条件(B)によつた。*では
いずれも薄層クロマトグラフイー上でトレース量の1,4
−ナフトキノン誘導体の生成が認められた。) 第3表より本発明の一般式〔I〕で示される4−アルコ
キシ−1−ナフトール誘導体が1,4−ナフトキノン誘導
体の合成において特に有用な鍵中間体であることは明ら
かである。
2.1,4−ナフトハイドロキノン誘導体の合成 例示化合物(2)より5−ブチルスルホンアミド−2−
シクロヘキシルカルバモイル−1,4−ナフトハイドロキ
ノンの合成 例示化合物(2)4.35g及び酢酸40mlを室温で攪拌しな
がら、そこへ70%硝酸1.0gを滴下した。反応液は不均一
溶液から赤色の溶液に変化した。滴下後20分攪拌した
後、水冷しながら亜鉛末3gを少しずつ約5分で加えた。
さらに30分攪拌の後過し、固体をメタノールで洗浄し
た。液に300mlの水を加え100mlの酢酸エチルで抽出し
た。酢酸エチル溶液を100mlの水で2回洗浄した後硫酸
ナトリウムを加えて乾燥した。硫酸ナトリウムを過に
より除去した後減圧下濃縮し、残渣にトルエン50mlを加
えて晶析した。結晶を過し、トルエンついでn−ヘキ
サンで洗浄することにより目的とする5−ブチルスルホ
ンアミド−2−シクロヘキシルカルバモイル−1,4−ナ
フトハイドロキノンの淡黄色結晶を3.97g得た。収率94.
5%、融点139〜142℃(分解) 2−シクロヘキシルカルバモイル−5−トリフルオロア
セトアミド−1,4−ナフトキノンより2−シクロヘキシ
ル−5−トリフルオロアセトアミド−1,4−ナフトハイ
ドロキノンの合成 2−シクロヘキシルカルバモイル−5−トリフルオロア
セトアミド−1,4−ナフトキノン1.97gを窒素気流下酢酸
エチル20mlに分散し、そこへハイドロサルフアイトナト
リウムの10%水溶液100mlを加え激しく攪拌した。この
時黄色の酢酸エチル溶液はすみやかに無色に変化した。
5分間攪拌後分液し、酢酸エチル水溶液を50mlの水で2
回水洗した。硫酸ナトリウムで乾燥の後減圧下濃縮し、
残渣にトルエンを加えて晶析した。析出した結晶を過
し、トルエンついでn−ヘキサンで洗浄することにより
目的とする2−シクロヘキシルカルバモイル−5−トリ
フルオロアセトアミド−1,4−ナフトハイドロキノンを
1.89g得た。収率95.5%、融点203℃(分解) 以上から本発明の一般式〔I〕で表わされる5−アルコ
キシ−1−ナフトール誘導体から極めて容易に収率よく
1,4−ナフトキノン誘導体、ついで1,4−ナフトハイドロ
キノン誘導体が得られることは明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔I〕で表わされるナフトール
    誘導体。 式中、Yは−CO−または−SO2−を示し、R1は、Yが−C
    O−のときメチル基、トリフルオロメチル基、p−ニト
    ロフェニル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基を示
    し、Yが−SO2−のとき、炭素数1ないし4のアルキル
    基を示し、R2は、メトキシ基、炭素数3ないし8のアル
    キルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基を示し、R4はヒ
    ドロキシ基もしくはクロル原子で置換されていてもよい
    炭素数1ないし3のアルキル基を示す。但し、R2におけ
    るアルキルアミノ基は、ドデシルオキシ基で置換されて
    いてもよい。
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