JPH0755102B2 - 植栽木被覆材の施工方法 - Google Patents

植栽木被覆材の施工方法

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JPH0755102B2
JPH0755102B2 JP10708190A JP10708190A JPH0755102B2 JP H0755102 B2 JPH0755102 B2 JP H0755102B2 JP 10708190 A JP10708190 A JP 10708190A JP 10708190 A JP10708190 A JP 10708190A JP H0755102 B2 JPH0755102 B2 JP H0755102B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、植栽木を保護する技術に係り、特に植栽木周
囲の地面に被覆材を敷設するための植栽木被覆材の施工
方法に関する。
〔従来の技術〕
植栽木の植え込み時において、植栽木の乾燥防止および
雑草類の生育防止を図るために、従来より植栽木の周囲
に被覆材が敷設されている。この種の被覆材としては、
一般に米松、ベニア板、コモ、ダンボールおよび麻布等
が用いられていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記被覆材の多くは気密性が高いものであるこ
とから、地面に敷設されたときは通水が妨げられる現象
が生じる。すなわち、これらの被覆材は雨水の浸漬を遮
断すると共に、地中からの蒸発水をも遮断するものであ
り、植栽木の周囲の通水を低下させて、植栽木を枯らし
てしまうという難点があった。
また、米松やベニア板は平板状であることから、凹凸の
ある地表面に敷かれると、凹部との間に隙間が生じるう
え、被覆材相互の間にも小間隙が生じ易い。このため、
前記間隙から雑草が生え出て、雑草押えとしての被覆材
の効果が低いものであった。
さらに、米松の場合は通常製材時の廃材を利用している
が、この種の廃材は他に利用価値もあり、被覆材として
用いるには高価なものとなっていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、被覆材を
簡便な方法で植栽木の周囲に敷設して、乾燥防止および
雑草の侵入防止を図り、植栽木を保護し得る植栽木被覆
材の施工方法を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は樹皮もしくは材木
を最大径50mm以下に破断したチップ状の被覆材を、乾式
吹付機を用いて植栽木の周囲に10mmないし100mm程度の
厚さで敷設し、この敷設と同時または敷設後に液状の接
着剤を散布して、前記被覆材を固化させることを特徴と
している。
〔作用〕
この発明においては、植栽木の周囲に被覆材を敷設する
に際し、まず樹皮もしくは材木が最大径50mm以下に破断
されて、チップ状の被覆材が形成される。
つぎに、この被覆材の敷設と同時または敷設後に接着剤
が、植栽木周囲の地表面に10ないし100mm程度の厚さで
散布される。
そして、接着剤が固化するに伴って、植栽木周囲の地表
面に沿って通水性および通気性に優れた被覆材層が形成
されるものである。また、前記被覆材層は、チップ状の
被覆材を固化したものであり、地面の凹凸形状に合わせ
て植栽木の根元まで敷きつめることが可能となり、地面
と被覆材層との間に間隙が生じることなく、しかも地面
の露出部分を抑制することができ、ひいては、雑草の発
芽育成の抑制に寄与できる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は植栽木被覆材の施工方法の説明図である。この
実施例に係る植栽木被覆材の施工方法においては、被覆
材1を散布する被覆材散布機6および接着剤2を散布す
るエマルジョンポンプ7等が用いられ、植栽木3の埋没
された地表面4に被覆材1と接着剤2とを散布して、被
覆材層5を形成する構成となっている。
前記被覆材散布機6としては、たとえば原綿や混綿等の
ロックウールを散布する市販の乾式または半乾式岩綿吹
付機が採用される。この岩綿吹付機6は、本例では4P
(三相)1.5KWの電動機、吐出能力が最大12Kg/minのポ
ンプ6aおよび被覆材投入用のホッパ6b等を台車8上に配
設してなり、ポンプ6aに連結されたホース9の先端部に
装着された被覆材用ノズル10から被覆材1を放散するよ
うになっている。
また、前記エマルジョンポンプ7は、揚水ポンプやギヤ
ポンプが用いられる。本例ではモーター体型でバックプ
ルアウト構造となっており、前記台車8上に固定されて
いて、ホース11の先端部に装着された接着剤用ノズル12
から後述の接着剤2を約3〜10Kg/cm2程度の圧力で散布
可能となっている。
なお、前記被覆材用ノズル10は、筒状部に挿通孔を設け
ており、この挿通孔に前記接着剤用ノズル12が挿通され
て、両ノズル10,12の先端が同一方向に向けられ、被覆
材1と接着剤2とを混合しつつ同時に散布可能な構成と
なっている。
そして、前記被覆材1としては、広葉樹、針葉樹等の廃
材や端切れおよび樹皮等が用いられ、破断機により最大
径(もっとも大きい部分のさしわたし)30〜50mmの大き
さに破断されて地状に形成される。なお、ノコくず等も
被覆材1として使用することができる。
また、前記接着剤2は液状であり、エマルジョン(白濁
液)が用いられるが、具体的には酢ビ系、エチレン酢ビ
系、アクリル系、アスファルト系やポリビニールアルコ
ール(PVA)、スチレン・ブタジエン・ラバー(SVR)と
いった合成もしくは天然ゴムのエマルジョンが使用され
る。そして、このエマルジョンは、2〜50倍の範囲で薄
められて散布されるが、上記被覆材を接着するための1
回の使用量としては、3〜5l程度である。
次に、被覆材の散布作業について説明する。まず、植栽
される比較的高木の植栽木周囲に被覆材および接着剤を
同時散布する場合について、第1図ないし第3図を参照
しつつ説明する。
本実施例においては、第2図に示すように、予め掘削さ
れた植栽穴4aに植栽木3の根部分3aおよび肥料を埋設
し、植栽木3周囲を土で覆っておく。そして、前記チッ
プ状被覆材1の所要量を被覆材散布機6のホッパ6bに投
入しておくと共に、接着剤2をエマルジョンポンプ7に
備えられたタンクに貯留しておく。さらに、被覆材用ノ
ズル10の筒内に接着剤用ノズル12を挿入しておいて、準
備作業を完了する。
つぎに、作業員13が植栽木3周囲にノズル10,12を向け
ておいて、被覆材散布機6およびエマルジョンポンプ7
を起動し、散布作業を開始する。この作業時において
は、被覆材1が地表面4から5〜10cmの厚さとなるよう
に、かつ均一に散布されるように注意する。なお、被覆
材1がノズル10から噴射されるとき、第3図に示す如く
このノズル10内では被覆材1に接着剤2が混合される状
態となるので、チップ状の被覆材1は粘性が与えられ、
飛散することなく地表面4に散布される。このとき、被
覆材1は粘性を有しているので地表面4に付着し易い
が、植栽木3が高木なのでこの植栽木3の枝葉等に付着
するといった不具合はない。
このようにして散布が終了すると、植栽木3の周囲に被
覆材1の層5が形成される。そして、接着剤2が凝固す
るに伴って被覆材1が結合され、地表面4の被覆材層5
が固化される。また、この固化後においては、チップ状
の被覆材1間に小間隙が生じることとなるため、通気性
および通水性のよい被覆材層5が形成される。従って、
雨水を浸漬させて植栽木3の根部分3aに水分を補給でき
ると共に、地中に滞留する水が被覆材層5を介して蒸発
し易い環境となる。
つぎに、低木の植栽木周囲に被覆材を散布し、この後接
着剤を散布する場合について、第4図および第5図を参
照しつつ説明する。
この場合も準備作業は上記高木の例と同一であるが、こ
の作業では被覆材用ノズル10と接着剤用ノズル12とは各
個別に使用される。
すなわち、第4図に示すように、予め掘削された植栽穴
4aに低い植栽木3′の根部分3aおよび肥料を埋設し、植
栽木3′周囲を土で覆っておく。そして、散布準備の完
了後、まず被覆材用ノズル10を植栽木3′の周囲に向
け、被覆材1を散布する。この場合も被覆材1が地表面
4に均質に散布されるように注意する。そして、散布が
終了すると、第5図に示す如く被覆材層5の上に接着剤
2を散布する。この散布作業においては、液状の接着剤
2が粘性を有しているので、接着剤用ノズル12を被覆材
層5に近づけて、植栽木3′の枝葉3b部分に付着しない
ように注意する。また、接着剤を被覆材層5の表面にか
けるようになるので、過度に散布しないように留意す
る。これにより、雨水を浸透させて植栽木3′の根部分
3aに水分を補給できると共に、地中の水分が蒸発し易い
被覆材層5が形成される。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、樹皮もしくは材木を破断
してチップ状の被覆材を形成し、この被覆材を乾式吹付
機を用いて植栽木の周囲に敷設して、この敷設と同時ま
たは敷設後に液状の接着剤を散布することにより、被覆
材を固化されるようになっているので、植栽木の周囲に
は最大径50mm以下のチップ状の被覆材が10mmないし100m
m程度の厚さで敷設される。従って、植栽木の周囲に
は、雨水が浸漬可能でかつ地中の水分が蒸発し易い通水
性に優れた被覆材層が形成されるから、水分の過多によ
って根腐れが生じたりする問題がなくなる。
また、前記被覆材層は、チップ状の被覆材を固化したも
のであり、地面の凹凸形状に合わせて植栽木の根元まで
敷きつめることが可能となり、地面と被覆材層との間に
間隙が生じることなく、しかも地面の露出部分を抑制す
ることができる。
そして、接着剤を被覆材と同時に散布するのは、植栽木
が中高木の場合に適し、被覆材を飛散させることなく効
率よく敷設できる。また接着剤を被覆材の敷設後に散布
するのは、植栽木が低木の場合に適し、枝葉に接着剤を
付着させることなく被覆材を敷設できるから、植栽木の
美観を保つことができる。また、この低木の場合の接着
剤散布時には、例えば接着剤用ノズルを既に地面に散布
されている被覆材に近づけて行うと、中高木の場合と同
様、被覆材を飛散させることがない。また、チップ状の
被覆材の敷設は、市販の乾式吹付機を用いて簡単にでき
る。
さらに、被覆材として樹皮を使用した場合、敷設後は樹
皮中の油脂分で雑草の発芽育成を抑制可能となる。又、
木材の廃材等も利用できるから、敷設後の腐食により肥
料となって土壌の改良に役立つ等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の実施例を示し、第1図は
植栽木被覆材の施工方法の説明図、第2図および第3図
は中高木の植栽木に被覆材を敷設する作業の工程図、第
4図および第5図は低い植栽木に被覆材を敷設する作業
の工程図である。 1……被覆材、2……接着剤、3,3′……植栽木、5…
…被覆材層、10……被覆材用ノズル、12……接着剤用ノ
ズル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹皮もしくは材木を最大径50mm以下に破断
    したチップ状の被覆材を、乾式吹付機を用いて植栽木の
    周囲に10mmないし100mm程度の厚さで敷設し、この敷設
    と同時または敷設後に液状の接着剤を散布して、前記被
    覆材を固化させることを特徴とする植栽木被覆材の施工
    方法。
JP10708190A 1990-04-23 1990-04-23 植栽木被覆材の施工方法 Expired - Fee Related JPH0755102B2 (ja)

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WO2000032030A1 (fr) * 1998-12-03 2000-06-08 Fouan Rene Antoine Couvre-sol, procede et dispositif de fabrication d'un tel couvre-sol

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