JPH0754824Y2 - 液体クロマトグラフ用分光器 - Google Patents

液体クロマトグラフ用分光器

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JPH0754824Y2
JPH0754824Y2 JP1990104248U JP10424890U JPH0754824Y2 JP H0754824 Y2 JPH0754824 Y2 JP H0754824Y2 JP 1990104248 U JP1990104248 U JP 1990104248U JP 10424890 U JP10424890 U JP 10424890U JP H0754824 Y2 JPH0754824 Y2 JP H0754824Y2
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JP
Japan
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slit
diffraction grating
liquid chromatograph
spectroscope
wavelength
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JP1990104248U
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JPH0461037U (ja
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光徳 坂本
真一 菊池
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Jasco Corp
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Jasco Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本考案は、液体クロマトグラフの分光検出器に用いられ
るモンクギリーソン型光学配置の分光器に関する。
【従来の技術】
第2図に示すように、モンクギリーソン型光学配置の分
光器10は、入射スリット12と凹面鏡14と回折格子16と出
射スリット18とで構成されている。光源20から放射され
た光は、凸レンズ22で入射スリット12の開口位置に結像
され、入射スリット12を通り凹面鏡14で反射集光され、
次に回折格子16で反射回折されて出射スリット18を通
る。出射スリット18からの出射光の波長は、回折格子16
を紙面に垂直な回転中心軸Pの回りに回転させることに
より変化させることができる。このような分光器10は、
必要な光学素子数が少なくてすみ、小型化するのに非常
に有効であるため、液体クロマトグラフ用分光検出器に
多用されている。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この分光器10は、回折格子16の回転中心
軸Pから回折光結像点までの光路長L(以下、この距離
を回折光結像距離と称す。)が波長によって変化すると
いう欠点がある。例えば、回折格子16として、可視紫外
分光器に一般に使用されている刻線密度1200本/mmのも
のを使用し、回折格子16に対する入射角αと回折角βと
の和が30°のときに、波長200nmの出射光が出射スリッ
ト18の開口位置で収束するように調整すると(L=
L0)、波長400nmではL=1.15L0となり、波長600nmでは
L=1.35L0となる。このため、前記調整点から波長を変
化させると、回折光は出射スリット18の開口位置で収束
せずに2点鎖線で示す如くなり、分解能低下や出射光の
エネルギー低下(S/N低下)の原因となる。 本考案の目的は、このような問題点に鑑み、モンクギリ
ーソン型光学系の持つ小型簡便という利点を損なうこと
なく、波長によって回折光結像距離が変化するという欠
点を除去した液体クロマトグラフ用分光器を提供するこ
とにある。
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本考案では、第1スリット
を通って発散した光が凹面鏡で反射収れんされて回折格
子上に投射され、該回折格子で反射回折された光が第2
スリットの位置に収束されて該第2スリットから出射さ
れるように、該第1スリット、該凹面鏡、該回折格子及
び該第2スリットが配置された(公知のように、光学配
置がこれと同一で、逆に第2スリットから第1スリット
へ光が進む場合も含む)モンクギリソーン型光学配置の
液体クロマトグラフ用分光器において、実質的に、該第
1スリットの開口の長手方向中心線と該回折格子の回転
中心軸と該第2スリットの開口の長手方向中心線とが略
同一平面内に存在しかつ該回折格子の刻線方向が該平面
に平行になるように、該第1スリット、該回折格子及び
該第2スリットが配置されていることを特徴とする。実
質的にとは、光学分野でコンパクト化等のために一般に
行われているように、光路中にミラーを配置して光を折
り曲げた場合を含み、この折り曲げがない場合に、該第
1スリットの開口の長手方向中心線と該回折格子の回転
中心軸と該第2スリットの開口の長手方向中心線とが略
同一平面内に存在しかつ該回折格子の刻線方向が該平面
に平行になるように、該第1スリット、該回折格子及び
該第2スリットが配置されていることを意味する。
【作用】
本考案の分光器では、回折格子の回転角に拘らず、回析
格子に対する入射角と出射スリットを通る回折光の回折
角とが、常に略等しくなるので、出射スリットからの出
射光の波長を変化させても回折光結像距離は略一定とな
る。 このため、出射スリットからの出射光の任意の波長に対
して、回折光結像距離を回折格子の回転中心軸から出射
スリットまでの光路長に一致させておけばよく、従来の
ような回折光結像距離の変化による分解能低下や出射光
のエネルギー低下を防止することができる。
【実施例】
以下、第1図に基づいて本考案の一実施例を説明する。 この分光器10Aは、入射スリット12Aと凹面鏡14と回折格
子16Aと出射スリット18Aとを備えており、モンクギリー
ソン型光学系の持つ小型簡便という利点を保持してい
る。分光器10Aの特徴は、入射スリット12Aの開口の中心
線(開口の長手方向に沿った中心線)と、出射スリット
18Aの開口の中心線と、回折格子16Aの回転中心軸Qとが
同一平面内(第1図では紙面内)に存在するようにこれ
らを配置している点である。なお、回折格子16Aの刻線
方向は、回折格子16Aの回転中心軸Qと平行になってい
る。 このような構成によれば、回折格子16Aの回転角に拘ら
ず、回折格子16Aに対する入射角αと回折角βとが略等
しくなる。 ここで、分光器10Aの回折光結像距離Lは、第2図の分
光器10の場合と同様に、cos2α/cos2βの値に比例す
る。また、出射スリット18Aから出射する回折光の波長
λは、λ=nd(sinα+sinβ)で表される。ここに、d
は格子定数であり、nは次数である。 したがって、第2図の分光器10では、波長λを変えるこ
とにより回折光結像距離Lが変化するが、第1図の分光
器10Aの場合には、回折格子16Aに対する入射角αと回折
角βとが常に略等しくなるので、波長λを変化させても
回折光結像距離Lは略一定となる。 このため、出射スリット18Aからの出射光の任意の波長
λに対し、回折光結像距離Lを回折格子16Aの回転中心
軸Qと出射スリット18Aとの間隔L0に一致させておけば
よく、従来のような回折光結像距離Lの変化による分解
能低下や出射光のエネルギー低下(S/N低下)を防止す
ることができる。 なお、本考案に係る分光器は、分光器10Aのコンパクト
化等のために、第1図に示す入射スリット12Aから出射
スリット18Aまでの光路中にミラーを配置して、光路を
折曲げた構成であってもよいことは勿論である。
【考案の効果】
以上説明した如く、本考案に係る液体クロマトグラフ用
分光器によれば、モンクギリーソン型光学系の持つ小型
簡便という利点を損なうことなく、波長によって回折光
結像距離が変化するという欠点をほぼ除去することがで
きるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る液体クロマトグラフ用分光器の一
実施例を示す光学系配置図である。 第2図は従来の液体クロマトグラフ用分光器の光学系配
置図である。 図中、 10、10Aは分光器 12、12Aは入射スリット 14は凹面鏡 16、16Aは回折格子 18、18Aは出射スリット 20は光源 22は凸レンズ P、Qは回転中心軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1スリット(12A)を通って発散した光
    が凹面鏡(14)で反射収れんされて回折格子(16A)上
    に投射され、該回折格子で反射回折された光が第2スリ
    ット(18A)の位置に収束されて該第2スリットから出
    射されるように、該第1スリット、該凹面鏡、該回折格
    子及び該第2スリットが配置されたモンクギリソーン型
    光学配置の液体クロマトグラフ用分光器において、 実質的に、該第1スリットの開口の長手方向中心線と該
    回折格子の回転中心軸(Q)と該第2スリットの開口の
    長手方向中心線とが略同一平面内に存在しかつ該回折格
    子の刻線方向が該平面に平行になるように、該第1スリ
    ット、該回折格子及び該第2スリットが配置されている
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ用分光器。
JP1990104248U 1990-10-03 1990-10-03 液体クロマトグラフ用分光器 Expired - Lifetime JPH0754824Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990104248U JPH0754824Y2 (ja) 1990-10-03 1990-10-03 液体クロマトグラフ用分光器

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JP1990104248U JPH0754824Y2 (ja) 1990-10-03 1990-10-03 液体クロマトグラフ用分光器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0461037U JPH0461037U (ja) 1992-05-26
JPH0754824Y2 true JPH0754824Y2 (ja) 1995-12-18

Family

ID=31849458

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0778451B2 (ja) * 1984-06-29 1995-08-23 株式会社島津製作所 平面回折格子分光器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0461037U (ja) 1992-05-26

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