JP3141106B2 - 球面回折格子による収束光入射型分光装置 - Google Patents

球面回折格子による収束光入射型分光装置

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JP3141106B2 JP10281057A JP28105798A JP3141106B2 JP 3141106 B2 JP3141106 B2 JP 3141106B2 JP 10281057 A JP10281057 A JP 10281057A JP 28105798 A JP28105798 A JP 28105798A JP 3141106 B2 JP3141106 B2 JP 3141106B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に紫外線、真空紫
外線、軟X線領域の分光に用いる収束光入射型分光装置
に関するもので、詳しくはデフォーカス項コマ項を0も
しくは非常に小さい値とすることの可能な分光装置に関
するものである。
【0002】また、本発明の分光装置は、紫外線分析機
器、放射光のビームライン、真空紫外線、軟X線領域の
発光分光器、逆光電子分光器などの領域に用いられるも
のであり、放射光科学、応用光学、さらに、この分光方
式は超高真空容器に組み込むことが多いので超高真空工
学にも関連する。
【0003】
【従来の技術】光を分光する基本的方法には、物質の屈
折率の波長依存性を用いる屈折型と、光の干渉を用いる
干渉型がある。真空紫外線、軟X線領域の光はあらゆる
物質で透過率が非常に小さくなるので、プリズムのよう
な屈折透過型の分光素子は利用できない。さらに、この
領域では反射率も小さく、干渉法を用いた分光素子でさ
えも、素子表面すれすれに光を入射させる、いわゆる斜
入射型の分光配置を取らなければならない。また、反射
による光の減衰を極力さけるため、分光素子そのものに
分光作用と集光作用の2つを兼ねさせることが行われて
いる。
【0004】この目的のため、球面回折格子を用いた様
々の斜入射分光系が提案されてきた。斜入射分光系の特
徴は収差が大きく、結像が歪みやすく、また収差の波長
依存性も大きい。この点、可視光領域でよく使われる直
入射分光系と大きく異なる。この問題を解決するため、
これまでいくつかの分光法が示されてきた。
【0005】図6に従来の方法の一例であるローランド
配置60を示す。球面回折格子61、62と乾板または
スリット63、64をバー65、66に配置し、それら
を互いに90度の方向に走査するものである。入射スリ
ット67はバー65、66の交点に配置する。ローラン
ド配置60においては、光源が一定位置に固定されてお
り、角分散が一定の正規スペクトルを得ることができ
る。
【0006】ローランド配置60は、球面回折格子6
1、62による分光系の結像性を与える光路方程式の収
差項のうち、デフォーカス項とコマ項を同時に零とする
配置である。入射角、出射角を選ぶと、それに対応した
入射長、出射長の条件で2つの項が完全に零となり、非
常によい結像が得られる。この条件は斜入射になっても
変わらない。
【0007】この配置では、入射長、出射長とも正の値
となり、回折格子61、62には発散光を入射する。ま
た、その長さは波長に応じて大きく変化する。ローラン
ド配置60を実現するための機構がいくつか提案されて
いるが、この領域の光に必要な超高真空下での使用に非
常な困難を伴うという問題がある。また、入射長、出射
長が波長によって大きく変化する点が問題となる。
【0008】図7に従来の方法の他の例である瀬谷・浪
岡配置70を示す。球面回折格子71を用いた、定偏角
モノクロメータの一つである。主に真空紫外線用とし
て、そして可視紫外分光光度計にも使用されている。
【0009】入射角+出射角、いわゆる偏角を一定とす
る条件で、球面回折格子71の光路方程式のデフォーカ
ス項が最小となる入射長、出射長を数値的に求める。そ
の長さは偏角と波長によって変化するが、偏角72が約
70度のとき、入射長と出射長の長さが波長によらずほ
ぼ一定となる。偏角72が約70度の配置を瀬谷・浪岡
配置70という。
【0010】この配置では、入射スリット73と出射ス
リット74が固定で、波長走査が回折格子71の回転の
みでできるという単純な機構を有する。しかし、偏角7
2が70度なので、軟X線領域では極端に効率が低下す
るという問題がある。この方式でも入射光は発散光であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】真空紫外線・軟X線領
域で用いる斜入射分光系に要求される要件は以下のとお
りである。
【0012】1) 収差が大きい斜入射なので、対象波
長全領域で光路方程式のデフォーカス項が零であるこ
と。また同時にコマ項も零であることが望ましい。さら
にその他の高次の収差項が小さいことが重要である。
【0013】2) 回折格子分光系には必ず高次光が含
まれるが、斜入射領域の光にたいする有効なフィルター
が無いので、分光素子そのもので出来るだけ高次光を除
去することが望ましい。
【0014】3) 放射光ビームラインの場合は、光源
が固定で、出射光の結像位置が固定していることが必要
である。そのため、入射スリットの位置と入射方向が変
わらず、出射スリットの位置と出射光の方向が変わらな
い配置が簡単に実現できることが望ましい。
【0015】4) 超高真空槽に組み込むので機械的構
造が簡単であること。長い直線運動は精度に問題が生
じ、さらにコストがかかるので、回転運動のみで波長走
査が可能である構成であることが必要である。
【0016】5) 斜入射分光系では反射率が小さい。
そのため面積の大きい回折格子を用いて高い強度を得る
が、大型の回折格子は高価なので、広い波長範囲を1枚
の回折格子で走査できることが経済的である。また、強
度を上げるためには幾何学的透過率が高く、回折効率が
高い配置が望ましい。
【0017】これらの要求に対し、ローランド配置60
や瀬谷・波岡配置70では一部を満たすが重要な点で問
題点がある。
【0018】ローランド配置60では3)の要求を満た
すことは原理的に不可能である。また2)の要求も、
3)の要求を入れると非常に困難となる。5)の項目は
ある程度実現できるが、ローランド配置60では入射ス
リット67上での像の大きさと出射スリット63、64
上の結像の大きさの比、すなわち倍率が1なので透過率
はそれ程大きくならない点が問題となる。
【0019】瀬谷・波岡配置70は従来技術の説明で述
べたように、3)および4)の条件は満たすが、偏角7
2が約70度なので斜入射分光系には適さない。
【0020】したがって、本発明は、上記従来の問題点
に鑑みてなされたもので、斜入射分光系に要求される上
述の条件を出来るだけ満たす新しい配置を提供すること
をその目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転可能の球
面回折格子と、球面回折格子に収束光を入射するための
収束鏡と、球面回折格子からの出射光を検出するための
回転可能な出射スリットを具備する収束光入射型分光装
置である。
【0022】そして、球面回折格子における光路方程式
の回折の条件が、 1/k = SIN β(COSα+cosβ) /(SINα COS2 β+ COS 2
α SINβ) 1/k'= SIN α(COSα+cosβ) /(SINα COS2 β+ COS 2
α SINβ) により規定され、ここで、αおよびβはそれぞれ球面回
折格子の入射角および出射角であり、kおよびk′は、
球面回折格子と収束光の入射スリット(仮想点)との間
隔である入射長r、球面回折格子と出射スリットとの間
隔である出射長r′、および球面回折格子の曲率半径R
により、k=r/R,k´=r´/Rとして規定される
収束光入射型分光装置である。
【0023】そして、回転可能の球面回折格子の回転の
中心と、回転可能な出射スリットの回転中心が異なって
配置され、球面回折格子における光路方程式の回折の条
件が、近似的に、 1/k = SIN β(COSα+cosβ) /(SINα COS2 β+ COS 2
α SINβ) 1/k'= SIN α(COSα+cosβ) /(SINα COS2 β+ COS 2
α SINβ) により規定され、ここで、αおよびβはそれぞれ前記球
面回折格子の入射角および出射角であり、kおよびk′
は、球面回折格子と収束光の入射スリット(仮想点)と
の間隔である入射長r、球面回折格子と出射スリットと
の間隔である出射長r′、および球面回折格子の曲率半
径Rにより、k=r/R,k´=r´/Rとして規定さ
れる収束光入射型分光装置である。
【0024】さらに、回転可能の球面回折格子の回転の
中心と、回転可能な出射スリットの回転中心が異なって
配置されるのに変えて、回転可能の球面回折格子の回転
の中心と、回転可能な出射スリットの回転中心を同じ位
置に配置した収束光入射型分光装置である。
【0025】また本発明は、回転可能の球面回折格子
と、球面回折格子に収束光を入射するための収束鏡と、
収束鏡と球面回折格子との間に配置され、オフ中心で回
転して収束光を球面回折格子に向けて反射する反射鏡
と、球面回折格子からの出射光を検出するための出射ス
リットを具備し、球面回折格子における光路方程式の回
折の条件が、近似的に、 1/k = SIN β(COSα+cosβ) /(SINα COS2 β+ COS 2
α SINβ) 1/k'= SIN α(COSα+cosβ) /(SINα COS2 β+ COS 2
α SINβ) により規定され、ここで、αおよびβはそれぞれ球面回
折格子の入射角および出射角であり、kおよびk′は、
球面回折格子と収束光の入射スリット(仮想点)との間
隔である入射長r、球面回折格子と出射スリットとの間
隔である出射長r′、および球面回折格子の曲率半径R
により、k=r/R,k´=r´/Rとして規定される
収束光入射型分光装置である。
【0026】さらに、反射鏡がオフ中心で回転する反射
鏡であることに変えて、直線移動と回転により移動する
反射鏡である収束光入射型分光装置である。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の球面回折格子による収束
光入射型分光計の基本構成1について先ず図1に基づい
て説明する。なお、以下の詳細な説明および図面の記載
において、同様の要素は同様の参照番号により表され
る。収束された入射光2が球面回折格子3にて回折さ
れ、出射スリット5において結像する。4は収束光に対
応する仮想の入射スリット(仮想点)である。
【0028】球面回折格子3における光路方程式の回折
の条件、デフォーカス項、コマ項はそれぞれ、
【数1】 として式(1)、(2)、(3)により与えられる。
【0029】ここでα,βはそれぞれ入射角、出射角で
ある。s,k,およびk′は、球面回折格子3の回折の
次数mと、入射光の波長λ、球面回折格子3の刻線間隔
σ、球面回折格子3と入射スリット(仮想点)4との間
隔である入射長r、球面回折格子3と出射スリット5と
の間隔である出射長r′、および球面回折格子3の曲率
半径Rにより、以下の式で与えられる無次元の値であ
る。
【0030】
【数2】 デフォーカス項を規定する式(2)を0とおき、k′に
ついて整理すると、
【数3】 この値をコマ項を規定する式(3)に代入し、さらに式
(3)を0とおいて整理すると、
【数4】 となる。
【0031】式(5)が満たされる条件において、デフ
ォーカス項(2)およびコマ項(3)が同時に0とな
る。その条件として、第一項が0の場合と、第二項が0
の場合がある。
【0032】第一項が0の場合は、
【数5】 式(4)からk′を求めると
【数6】 式(6)、式(7)を満たす配置はローランド配置であ
る。
【0033】一方、式(5)の第二項が0の場合は、
【数7】 式(4)からk′を求めると、
【数8】 式(8)、式(9)を満たすα,βを求め、式(1)に
代入すると波長が決まる。この式(8)、(9)を満た
す配置が新しい分光方式である。斜入射の場合、αは
正、βは負なので、kは負、k′は正となる。これは入
射光として収束光を用いることを示している。また、数
値計算を行うと、k,k′とも波長によらずほぼ一定の
値になる。すなわち入射長r、出射長r´とも広い波長
範囲でほとんど変わらない配置が実現できる。
【0034】このように構成された本発明における球面
回折格子3による収束光入射型分光計の実施の形態を図
1〜図4に基づいて説明する。本方式の分光系配置で
は、入射光として式(8)で与えられる位置に収束する
収束光を作り入射させる。この収束点が仮想的入射スリ
ット4となる。波長走査方式を含む分光系の配置として
は例えば次の2つの実施例が考えられる。
【0035】図2は、本発明による収束光入射型分光計
の第一の実施例を示す光学要素の配置図である。同図に
示すように、第一の実施例の収束光入射型分光計1は、
例えばトロイダル鏡、球面鏡等で構成され、入射光8を
集光し入射スリット(仮想点)に向けて収束させる集光
鏡(収束鏡)6、回転可能の球面回折格子3、所定の円
周に沿って出射スリット5と共に回転する検出器7とか
ら構成される。図2に示す実施例においては、球面回折
格子3の回転中心9と出射スリット5の回転中心10
は、ずれた配置をとる。
【0036】入射光8は集光鏡6により収束され、この
収束光2を球面回折格子3に入射し、球面回折格子3を
回転させるとともに、出射スリット5および光検出器7
も回転させる。このとき、球面回折格子3の回転中心9
と出射スリット5の回転中心10をずらすことにより、
一定長の出射長rで式(8)、式(9)をほぼ満たす配
置がとれる。このタイプの方式は,発光分光器や逆光電
子分光器など、出射光を単に検出器で観測する場合に有
効である。
【0037】また、図3に示すように、球面回折格子3
と出射スリット5の回転中心を一致させる条件でも、近
似的に式(8)、(9)を満たし、デフォーカス項を最
小とする配置が実現できるので、機構を簡単にするとき
は同心の配置を用いる。
【0038】図4および図5に、本発明による収束光入
射型分光計の第二の実施例を示す。例えば、球面鏡、円
筒鏡等の集光鏡(収束鏡)6で作られた収束光を反射鏡
である平面鏡11で反射し、球面回折格子3に入射す
る。このとき図4に示すように、平面鏡11の位置と入
射角を変え、球面回折格子3への入射角を変えるととも
に、球面回折格子3を回転させ近似的に式(8),
(9)を満たすようにする。このとき、平面鏡11は、
例えば図4に示すように、光軸に沿った直線運動と、収
束光2を回折格子3の方向に向けるような回転運動が必
要である。他の方法として、図5に示すように、平面鏡
11の回転中心12の配置をオフ中心となるように設定
し、このオフ中心の位置を適切に選択して平面鏡11を
回転させると、近似的に図4に示す場合と同様の運動が
可能となる。
【0039】第二の実施例による配置では、集光鏡6の
前の焦点13が入射スリットのような役割を担うが、そ
の位置も入射光8の方向も変化しない。また、出射スリ
ット5の位置も出射光14の方向も変わらないので、放
射光ビームラインのように分光器からの光を照射光とし
て用いる場合に適している。
【0040】ここに記載された本発明の実施例は単なる
一例であり、本光学システムの実施例は、本発明の技術
的範囲を逸脱せずに、多様に変形される事が可能であ
る。
【0041】本発明は、例えば、放射光ビームライン用
真空紫外線・軟X線分光器、真空紫外線・軟X線発光分
光器、真空紫外線・軟X線逆光電子分光器、真空紫外線
・軟X線分光器、可視・紫外線分光器、および球面回折
格子分光器等に有効に適用できる。
【0042】
【発明の効果】本発明の配置の分光系は、デフォーカス
項、コマ項ともに0、もしくは非常に小さい値となる
が、従来技術のローランド配置60のように入射長、出
射長が波長によって大きく変化することがない。故に、
走査波長全領域で、非常に収束性のよい結像が得られる
にもかかわらず、簡単な機構で分光器が構成できる。
【0043】また、第二の実施における図5に示すよう
なオフ中心の回転平面鏡11を用いると、波長に対する
走査がすべて回転のみで実現でき、超高真空容器に組み
込むことが容易になる。
【0044】さらに、この機構は分光系の入射長、出射
長には関係なく一定の大きさとすることが出来るので、
超高分解能を得るため、入射長や出射長を非常に長くす
ることが可能となる。例えば分解能が約10000、入
射長、出射長が3メーター程度の場合の波長走査機構
は、そのまま、分解能10万から20万の分光系に必要
な入射長、出射長10数メートルの分光系に適用でき
る。この点は直線移動を必要とする従来の分光系では不
可能である。
【0045】入射角は波長によって変化させなければな
らない。しかし、長波長では入射角が小さく、短波長に
なると入射角が大きくなるので、波長による反射率の変
化の効果を生かし、効率の良い高次光除去が可能であ
る。これまで用いられてきた定偏角型の分光系では、本
分光系とは異なり長波長になると入射角が大きくなるの
で、むしろ高次光の強度が増大し、2次光の強度が1次
光の強度より強くなったり、場合によっては10次光ま
でも出てくることがあった。
【0046】この分光系の倍率は波長により変化する
が、1以下であり、波長が短くなるほど縮小率が大きく
なる。配置によって異なるが、1/5から1/7の縮小
率が得られる。よって、他の分光方式に比べ、同じ出射
スリット幅でも、より広い入射スリット幅が選べるので
光強度を大きくできる。ローランド配置60や定偏角配
置の倍率はほぼ1なので、この点でも本分光方式が微弱
な光を検出したり、出来るだけ強い照射光を得たいとき
には有効である。
【0047】この方式は波長走査に従って偏角が変化す
るので、1枚の回折格子で分光できる波長範囲が広い。
分光測定や照射光として用いる場合、連続して広い波長
範囲の光が得られることは、強度の較正、波長選択時間
の短縮など、使い勝手のよい分光器となる。
【0048】従来の分光器は、収差が大きくならない範
囲や、効率が落ちない範囲を区切って複数の回折格子を
切り替えて使う形式が多かった。複数の回折格子を用い
ると機構が複雑になるばかりでなく、コストも上昇し、
さらに切り替えの時間がかかる。本発明は、かかる問題
をも解決するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す図である。
【図2】本発明の第一の実施例を示す図である。
【図3】本発明の第一の実施例の変形例を示す図であ
る。
【図4】本発明の第二の実施例を示す図である。
【図5】本発明の第二の実施例の変形例を示す図であ
る。
【図6】従来技術を示す図である。
【図7】他の従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 … 収束光入射型分光計の基本構成 2 … 収束された入射光 3 … 球面回折格子 4 … 入射スリット(仮想点) 5 … 出射スリット(結像点) 6 … 集光鏡(収束鏡) 7 … 検出器 8 … 入射光 9 … 回折格子回転中心 10 … 出射スリットの回転中心 11 …平面鏡 12 …平面鏡回転中心 13 … 焦点 14 … 出射光 15 … 入射スリット 60 … ローランド配置 61、62 … 球面回折格子 63、64 …スリット 65、66 …バー 67 …入射スリット 70 … 瀬谷・浪岡配置 71 … 球面回折格子 72 … 偏角 73 … 入射スリット 74 … 出射スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 3/00 - 3/52 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能の球面回折格子と、前記球面回
    折格子に収束光を入射するための収束鏡と、前記球面回
    折格子からの出射光を検出するための回転可能な出射ス
    リットを具備することを特徴とする収束光入射型分光装
    置。
  2. 【請求項2】 前記球面回折格子における光路方程式の
    回折の条件が、 1/k = SIN β(COSα+cosβ) /(SINα COS2 β+ COS 2
    α SINβ) 1/k'= SIN α(COSα+cosβ) /(SINα COS2 β+ COS 2
    α SINβ) により規定され、 ここで、αおよびβはそれぞれ前記球面回折格子の入射
    角および出射角であり、kおよびk′は、前記球面回折
    格子と前記収束光の入射スリット(仮想点)との間隔で
    ある入射長r、前記球面回折格子と前記出射スリットと
    の間隔である出射長r′、および前記球面回折格子の曲
    率半径Rにより、k=r/R,k´=r´/Rとして規
    定されることを特徴とする請求項1に記載の収束光入射
    型分光装置。
  3. 【請求項3】 前記回転可能の球面回折格子の回転の中
    心と、前記回転可能な出射スリットの回転中心が異なっ
    て配置され、 前記球面回折格子における光路方程式の回折の条件が、
    近似的に、 1/k = SIN β(COSα+cosβ) /(SINα COS2 β+ COS 2
    α SINβ) 1/k'= SIN α(COSα+cosβ) /(SINα COS2 β+ COS 2
    α SINβ) により規定され、 ここで、αおよびβはそれぞれ前記球面回折格子の入射
    角および出射角であり、kおよびk′は、前記球面回折
    格子と前記収束光の入射スリット(仮想点)との間隔で
    ある入射長r、前記球面回折格子と前記出射スリットと
    の間隔である出射長r′、および前記球面回折格子の曲
    率半径Rにより、k=r/R,k´=r´/Rとして規
    定されることを特徴とする請求項1に記載の収束光入射
    型分光装置。
  4. 【請求項4】 前記回転可能の球面回折格子の回転の中
    心と、前記回転可能な出射スリットの回転中心が異なっ
    て配置されるのに変えて、前記回転可能の球面回折格子
    の回転の中心と、前記回転可能な出射スリットの回転中
    心を同じ位置に配置することを特徴とする請求項3に記
    載の収束光入射型分光装置。
  5. 【請求項5】 回転可能の球面回折格子と、前記球面回
    折格子に収束光を入射するための収束鏡と、前記収束鏡
    と前記球面回折格子との間に配置され、オフ中心で回転
    して前記収束光を前記球面回折格子に向けて反射する反
    射鏡と、前記球面回折格子からの出射光を検出するため
    の出射スリットを具備し、 前記球面回折格子における光路方程式の回折の条件が、
    近似的に、 1/k = SIN β(COSα+cosβ) /(SINα COS2 β+ COS 2
    α SINβ) 1/k'= SIN α(COSα+cosβ) /(SINα COS2 β+ COS 2
    α SINβ) により規定され、 ここで、αおよびβはそれぞれ前記球面回折格子の入射
    角および出射角であり、kおよびk′は、前記球面回折
    格子と前記収束光の入射スリット(仮想点)との間隔で
    ある入射長r、前記球面回折格子と前記出射スリットと
    の間隔である出射長r′、および前記球面回折格子の曲
    率半径Rにより、k=r/R,k´=r´/Rとして規
    定されることを特徴とする収束光入射型分光装置。
  6. 【請求項6】 前記反射鏡がオフ中心で回転する反射鏡
    であることに変えて、直線移動と回転により移動する反
    射鏡であることを特徴とする請求項5に記載の収束光入
    射型分光装置。
JP10281057A 1998-10-02 1998-10-02 球面回折格子による収束光入射型分光装置 Expired - Lifetime JP3141106B2 (ja)

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