JPH0754687A - スロットル弁制御装置 - Google Patents

スロットル弁制御装置

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Publication number
JPH0754687A
JPH0754687A JP19740793A JP19740793A JPH0754687A JP H0754687 A JPH0754687 A JP H0754687A JP 19740793 A JP19740793 A JP 19740793A JP 19740793 A JP19740793 A JP 19740793A JP H0754687 A JPH0754687 A JP H0754687A
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JP
Japan
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throttle valve
accelerator position
accelerator
characteristic
throttle
Prior art date
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Pending
Application number
JP19740793A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Hara
光雄 原
Hitoshi Tasaka
仁志 田坂
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転者のアクセルの踏み方に応じてスロット
ル弁開度の非線形特性を変えることによってドライバビ
リティの向上を実現させる。 【構成】 アクセルポジション(以下APと記す)に基
づいて運転者Dのアクセルの踏み方を解析し、その解析
結果及びAPに基づいて目標スロットル開度(以下TA
と記す)を算出し、その算出されたTAに基づいてスロ
ットル弁35を駆動する。このように、運転者Dのアク
セルの踏み方に応じてスロットル弁開度の非線形特性を
変えることによってドライバビリティの向上を実現させ
ることができる。例えば、よく使用するAPが運転者D
にとって楽なポジションとなるように調節できるので、
結果として足が疲れ難くなる。また、頻繁に生じる目標
AP付近での微調整が楽に行えるので、運転者Dの労力
低減につながる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スロットル弁の開度を
制御するスロットル弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
アクセル操作におけるドライバビリティ向上という要望
がある。このため例えば特公平3−63655号におい
ては、エンジン回転数に応じてスロットル弁開度の非線
形特性を変化させて、あらゆる領域でリニアなトルク特
性が得られるように制御する試みがなされている。
【0003】しかし、車両の利用状況やドライバの好み
は様々であるため、上述したような車両に合わせた特性
の設定が、必ずしも個々のドライバにとって最適である
とは限らない。このことはアクセルペダルとスロットル
弁とをリンク機構等によって機械的に連結したいわゆる
メカ式スロットル弁に見られるような固定されたスロッ
トル弁開度特性の場合も同様である。
【0004】そこで、本発明は上記課題を解決し、運転
者のアクセルの踏み方に応じてスロットル弁開度の非線
形特性を変えることによってドライバビリティの向上を
実現させるスロットル弁制御装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するためになされた請求項1記載のスロットル弁制御装
置は、図1の基本構成図に例示するように、アクセルポ
ジションAPを検出するアクセルポジション検出手段M
1と、該アクセルポジション検出手段M1により検出さ
れたアクセルポジションAPに基づいて運転者のアクセ
ルの踏み方を解析する踏み方解析手段M2と、該踏み方
解析手段M2からの解析結果及び上記アクセルポジショ
ン検出手段M1からのアクセルポジションAPに基づい
てスロットル弁M3の目標開度を算出する目標開度算出
手段M4と、該目標開度算出手段M4により算出された
目標開度に基づいてスロットル弁M3を駆動するスロッ
トル弁駆動制御手段M5とを備えたことを特徴とする。
【0006】上記構成を有する請求項1記載のスロット
ル弁制御装置によれば、アクセルポジション検出手段M
1により検出されたアクセルポジションAPに基づい
て、踏み方解析手段M2が運転者のアクセルの踏み方を
解析する。そして、目標開度算出手段M4が、踏み方解
析手段M2からの解析結果及びアクセルポジション検出
手段M1からのアクセルポジションAPに基づいてスロ
ットル弁M3の目標開度を算出し、スロットル弁駆動制
御手段M5が、目標開度算出手段M4により算出された
目標開度に基づいてスロットル弁M3を駆動する。
【0007】なお、踏み方解析手段M2における踏み方
解析としては、過去の所定時間内における平均アクセル
ポジション及び/又はアクセル操作におけるアクセル踏
込速度の絶対値の各平均値を算出して解析すること等が
考えられる。このように、運転者の踏み方に応じてスロ
ットル弁開度の非線形特性を変えることによってドライ
バビリティの向上を実現させることができる。さらに理
解を容易にするために具体例を説明する。
【0008】例えば過去一定時間のアクセルポジション
の平均値には運転者の癖や運転状況が反映される。この
ことを図16を参照してさらに説明する。図16
(ロ),(ニ),(ヘ)のグラフはそれぞれ、高速道路
を走行している場合、市街地を走行している場合、雪道
等の低μ路を走行している場合の過去一定時間のアクセ
ルポジションの占有時間を示している。そしてアクセル
ポジションの平均値をAPMで示してある。これらのグ
ラフからも判るように、高速道路、市街地、雪道等の低
μ路を走行している場合では、それぞれアクセルポジシ
ョンの分布も異なっており、アクセルポジションの平均
値APMも高速道路、市街地、雪道等の低μ路の順番に
小さくなっている。
【0009】従って、そのアクセルポジションの平均値
APMが、運転者にとって楽なポジションとなるように
調節すればドライバビリティの向上の一つとなる。な
お、ここで楽なポジションとは、運転者が足の力を抜い
てアクセルを踏んだときに足に作用する重力とアクセル
ペダル反力とが釣り合う位置(以下の説明ではこの位置
をθpとする。)である。このようにすれば、運転者が
意図的に足に力を加えること(アクセルの踏込み及び戻
しの両方とも該当する。)が少なくなり、結果として足
が疲れ難くなる。
【0010】またアクセル踏込速度の絶対値について説
明すると、アクセル踏込速度の絶対値が大きくなるの
は、目標のアクセルポジション付近において微調整する
場合に生じることが一般的である。そのため、過去一定
時間内におけるアクセル踏込速度の絶対値の平均値が相
対的に大きくなる場合というのは、頻繁にアクセルの踏
込あるいは戻しを行うような状態である。すなわち目標
のアクセルポジションが頻繁に変化する場合である。
【0011】このことを図16を参照してさらに説明す
る。図16(イ),(ハ),(ニ)はそれぞれ、高速道
路、市街地、雪道等の低μ路を走行している場合のアク
セル踏込速度APDの過去一定時間の占有時間を示して
いる。例えば(イ)の高速道路を走行している場合のア
クセル踏込速度APDの占有時間は「0」付近が最も多
い。これは、高速道路では走行速度をあまり変える必要
が無い、すなわち目標のアクセルポジションがあまり変
化しないので、アクセル踏込速度APDは「0」付近で
構わないのである。
【0012】一方、(ハ)に示すように、市街地を走行
している場合のアクセル踏込速度APDの占有時間が最
も多いのは「0」付近ではなく、かなり大きな踏込速度
APDのところとなっている。これは、市街地では信号
や曲がり角等、走行速度を上下させたり、あるいは一旦
停止したりする場所が多いので、その都度目標のアクセ
ルポジションに調節する必要があるからである。すなわ
ち目標のアクセルポジションが頻繁に変化する場合であ
る。
【0013】さらに、(ホ)に示すように、雪道等の低
μ路を走行している場合のアクセル踏込速度APDの占
有時間が最も多いのは「0」付近であり、さらにある所
定の踏込速度APD以上は全く無くなっている。これ
は、雪道等では急な加減速はスリップの原因となるの
で、運転者が気を付けてアクセル急な踏込あるいは戻し
を行わないからである。
【0014】このように、例えば(イ)の高速道路や
(ホ)雪道等の低μ路に比べて、(ハ)の市街地やある
いは急なカーブの連続する山道等の方が目標のアクセル
ポジション付近において微調整する場合が多くなる。従
って、そのような場合には、例えばアクセルの所定スロ
トークに対するスロットル弁の開度を相対的に大きくす
れば、頻繁に生じる目標アクセルポジション付近での微
調整が楽に行える。つまり、アクセルの踏込あるいは戻
しの1回毎のストロークが短くなるので、運転者の労力
低減につながる。
【0015】一方、請求項2記載のスロットル弁制御装
置は、図1の目標開度算出手段M4のブロック中に破線
で示す2つの手段(M6,M7)も加えたものであり、
請求項1記載のスロットル弁制御装置において、目標開
度算出手段M4が、アクセルポジションAPに対する目
標スロットル開度を求めるための特性を複数種類記憶し
た特性記憶手段M6と、上記踏み方解析手段M2からの
解析結果に応じて、上記特性記憶手段M6より該当する
特性を選択する特性選択手段M7とを備え、該特性選択
手段M7により選択した特性を用いて、アクセルポジシ
ョンAPに基づくスロットル弁M3の目標開度を算出す
ることを特徴とする。
【0016】この特性記憶手段M6に記憶される特性と
しては、例えば上述した図16に示す高速道路を走行し
ている場合、市街地を走行している場合、雪道等の低μ
路を走行している場合等が考えられる。本請求項2記載
のスロットル弁制御装置によれば、目標開度算出手段M
4においてアクセルポジションAPに基づくスロットル
弁M3の目標開度を求める際、特性選択手段M7が、踏
み方解析手段M2からの解析結果に応じて、アクセルポ
ジションAPに対する目標スロットル開度を求めるため
の特性を複数種類記憶した特性記憶手段M6より該当す
る特性を選択し、その選択した特性を用いる。
【0017】また、請求項3記載のスロットル弁制御装
置は、図1の特性選択手段M7のブロック中に一点鎖線
で示す2つの手段(M8,M9)も加えたものであり、
請求項2記載のスロットル弁制御装置において、上記特
性選択手段M7が、アクセルポジションAPまたは目標
スロットル開度が所定値以下か否かを判定する判定手段
M8と、該判定手段8によってアクセルポジションAP
または目標スロットル開度が所定値以下と判定された場
合には、上記踏み方解析手段M2からの解析結果に応じ
て該当する特性を選択する処理の実行を許容し、所定値
より大きいと判定された場合には、該特性選択の処理を
禁止する選択処理禁止手段M9とを備えたことを特徴と
する。
【0018】請求項3記載のスロットル弁制御装置によ
れば、特性選択手段M7が特性記憶手段M6より該当す
る特性を選択する際、選択処理禁止手段M9が、判定手
段M8によってアクセルポジションAPまたは目標スロ
ットル開度が所定値以下と判定された場合には踏み方解
析手段M2からの解析結果に応じて該当する特性を選択
する処理の実行を許容し、所定値より大きいと判定され
た場合には特性選択の処理を禁止する。
【0019】特性記憶手段M6に記憶されている特性同
士を比較すると、例えば上述した楽なアクセルポジショ
ンθp付近においては、同一アクセルポジションAPに
対応するスロットル弁開度が異なり度合が大きい(後述
する図18等を参照のこと)。そのため、いきなり特性
を変更してしまうとスロットル弁開度が急激に変化して
ショックが生じる恐れがある。そこで、例えばアクセル
ポジションAPについて説明すれば、そのアクセルポジ
ションAPが所定値以下の場合にのみ特性選択処理の実
行を許容するようにしたのである。アクセルポジション
APが「0」に近い場合には、異なる特性同士であって
も同一アクセルポジションAPに対応するスロットル弁
開度の異なり度合が小さいので、その付近にアクセルポ
ジションAPがある場合に特性を変更させることによっ
てスロットル弁開度の急激な変化をなくしショックを防
止することができるのである。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。図2は
本発明の一実施例であるスロットル弁制御装置を示す概
略構成図である。運転者Dがアクセル操作を行うための
アクセルペダル11には、そのアクセルポジションAP
を検出するためのアクセルポジションセンサ13が設け
られている。アクセルポジションセンサ13において検
出したアクセルポジションAPは、スロットルECU1
5の入力インタフェース21に入力される。スロットル
ECU15はこの入力インタフェース21の他、周知の
CPU23、ROM25、RAM27やスロットルアク
チュエータ駆動回路29等を備えている。
【0021】一方、エンジン31の吸気通路33にはス
ロットル弁35が設けられており、スロットルアクチュ
エータ37によってスロットル弁35を開閉させること
で吸気通路33への吸気量が調節される。このスロット
ルアクチュエータ37は上記スロットルアクチュエータ
駆動回路29からの制御信号によって駆動される。ま
た、スロットルバルブ35の近傍には、スロットルバル
ブ35の開度を検出するスロットルポジションセンサ4
1が設けられている。このスロットルポジションセンサ
41によって検出されたスロットル開度もスロットルE
CU15の入力インタフェース21に入力される。
【0022】このような構成を有する本実施例のスロッ
トル弁制御装置における制御の概略を図3の制御ブロッ
ク図を参照して示す。運転者Dの操作に対応するアクセ
ルポジションAPがアクセルポジションセンサ13にて
検出され、後述する踏み方解析手段50及び目標開度算
出手段60に出力される。目標開度算出手段60におい
ては、踏み方解析手段50からの解析結果とアクセルポ
ジションAPに基づいて目標スロットル開度TAをスロ
ットルアクチュエータ駆動回路29に出力する。スロッ
トルアクチュエータ駆動回路29は、スロットルポジシ
ョンセンサ41によって検出されたスロットル開度を参
照しながら、目標スロットル開度TAとなるように、ス
ロットルアクチュエータ37を介してスロットル弁35
の開度を調節する。スロットル弁35の開度によりエン
ジン31の出力が変化する。このエンジン31の出力変
化が運転者Dの感じるドライバビリティに影響を与え
る。
【0023】次に、上記踏み方解析手段50及び目標開
度算出手段60において実行される処理について、図4
〜図15のフローチャートを参照しながら詳しく説明す
る。なお、これらの処理は、図2ではスロットルECU
15におけるCPU23を中心として実行されるもので
ある。
【0024】図4は、目標開度算出手段60(図3)で
の処理である20ms毎ルーチンを示すもので、アクセ
ルポジションセンサ13からアクセルポジションAPを
入力し(ステップ100。以下ステップを単にSと記
す。)、そのアクセルポジションAPに基づいて非線形
マップを検索して目標スロットル開度TAを算出する
(S200)。なお、S200における非線形マップの
詳細については後述する。
【0025】一方図5は、踏み方解析手段50(図3)
での処理である1s毎ルーチンを示すもので、運転者D
の踏み方を解析してアクセルポジション平均値APMと
アクセル踏込速度絶対値APDの平均値APDMを求め
(S300)、アクセルポジション平均値APMとアク
セル踏込速度絶対値APDの平均値APDMとに基づい
て非線形マップナンバNMAPを算出する(S40
0)。アクセルポジション平均値APM、アクセル踏込
速度絶対値APDの平均値APDM、非線形マップナン
バNMAPの詳細については後述する。
【0026】次に、図4のS200において実行される
非線形マップ検索ルーチン(図6)を説明する。非線形
マップナンバNMAPを取り込み(S210)、その非
線形マップナンバNMAPによって参照すべきマップを
選択する(S220)。そして、その選択されたマップ
を用いて、図4のS100で入力したアクセルポジショ
ンAPに対応する目標スロットル開度TAを求める(S
230)。
【0027】ここで、S220でのマップ選択の対象と
なるマップについて説明する。本実施例は、図17
(A)〜(D)に示すように、4種類のマップがRAM
27に記憶されている。(A)〜(D)はそれぞれ非線
形マップナンバNMAPが「0」〜「3」のマップであ
る。非線形マップナンバNMAPが大きくなるほど、特
性が立つように設定されている。非線形マップナンバN
MAPが「3」のもの(図17(D))だけは点線で示
すリニアな特性よりも上方に(すなわちより特性が立つ
ように)設定されている。
【0028】次に、図5のS300において実行される
踏み方解析ルーチン(図7)を説明する。本ルーチン
は、アクセルポジションAPの1秒間の平均値である1
s平均値AP1の算出(S310)、アクセル踏込速度
の絶対値APD1の算出(S320)、アクセルポジシ
ョン平均値APMの算出(S330)、アクセル踏込速
度の絶対値APD1の平均値APDMの算出(S34
0)を順次実行する。これら各算出処理の内容を図8〜
図11を用いて説明する。
【0029】S310でのAP1算出処理を図8に示
す。図8のS311に示すように、20ms毎に入力し
たアクセルポジションAPの過去5サンプリング分(1
s間分)のデータの平均値をAP1とする。次に、S3
20でのAPD1算出処理を図9に示す。まず、上記S
310で算出された1s平均値AP1の差分(AP1n
−AP1n-1 )をβとし(S321)、βの絶対値をA
PD1とする(S322)。βの絶対値を取っている理
由は、βが加速時(アクセルペダル踏込時)には正の値
となり、減速時(アクセルペダル戻し時)には負の値と
なるからである。また、1s間分に対応するのでAPD
の後に「1」を付けてある。
【0030】次に、S330でのAPM算出処理を図1
0に示す。図7のS310で算出したアクセルポジショ
ンAPの1s平均値AP1の、過去30秒分のデータの
平均値をAP30とする(S331)。そして、AP3
0の10回なまし値をアクセルポジション平均値APM
とする(S332)。
【0031】次に、S340でのAPDM算出処理を図
11に示す。図7のS320で算出したアクセル踏込速
度の絶対値APD1の、過去30秒分のデータの平均値
をAPD30とする(S341)。そして、APD30
の10回なまし値をアクセル踏込速度平均値APDMと
する(S342)。
【0032】このようにして各値が算出される踏み方解
析処理(図5のS300)に続いて実行される非線形マ
ップナンバNMAP算出処理(図5のS400)の詳細
を図12〜図15を参照して説明する。図12に示すよ
うに、非線形マップナンバNMAP算出ルーチンが開始
されると、まずアクセルポジションAPが所定値KAP
0以上であるか否かを判断する(S410)。そして、
AP<KAP0の場合(S410:NO)は、非線形マ
ップナンバベース値NAPの算出(S420)、非線形
マップナンバ補正値NAPDの算出(S430)を行
い、非線形マップナンバベース値NAPと非線形マップ
ナンバ補正値NAPDとから非線形マップナンバNMA
Pを算出する(S440)。一方、AP≧KAP0の場
合(S410:YES)は、上述のS420〜S440
の処理を行わずにそのまま本ルーチンを終了する。
【0033】S410における所定値KAP0は「0」
に近い値である。アクセルポジションAPの値が「0」
というのは全閉状態(操作しない状態)であり、AP<
KAP0の場合にS420以下の処理を行うということ
に意味は、アクセルポジションAPがほぼ「0」に近い
状態のときにのみ、非線形特性の切り換えを許可すると
いうことである。
【0034】AP≧KAP0の場合(S410:YE
S)にS420以降の処理を行わない理由を説明する。
図18には図17の4種類の非線形マップの特性グラフ
を1つにまとめたものを示してある。この図18におけ
るからも判るように、非線形マップナンバNMAP
「0」〜「3」のマップ同士を比べると、上述した楽な
アクセルポジションθp付近においては、同一アクセル
ポジションAPに対応するスロットル弁開度が異なり度
合が大きい。そのため、いきなり非線形マップを切り換
えて特性を変更してしまうとスロットル弁開度が急激に
変化してショックが生じる恐れがある。そこで、アクセ
ルポジションAPが所定値KAP0以上の場合は非線形
マップナンバNMAPの更新を実行しないようにしたの
である。
【0035】一方、アクセルポジションAPが所定値K
AP0より小さい場合、すなわちアクセルポジションA
Pが「0」に近い場合には、図18からも判るように、
異なる特性同士であっても同一アクセルポジションAP
に対応するスロットル弁開度TAの異なり度合が小さ
い。したがって、その付近にアクセルポジションAPが
ある場合には、NMAPの更新により非線形特性が変更
してもスロットル弁開度TAの急激な変化をなくしショ
ックを防止することができるのである。
【0036】次に、S420(図12)における非線形
マップナンバベース値NAP算出にかかる処理の詳細
を、図13を参照して説明する。まずS421において
APMとKAP1とを比較し、APMがKAP1よりも
小さい場合には(S421:NO)、S422に進んで
NAPをデクリメント(NAP←NAP−1)してから
S425へ移行する。一方、APMがKAP1以上の場
合は(S421:YES)、S423でAPMとKAP
2とを比較し、APMがKAP2よりも大きい場合には
(S423:NO)、S424に進んでNAPをインク
リメント(NAP←NAP+1)してからS425へ移
行する。従って、S421及びS423で肯定判断の場
合、すなわちKAP1≦APM≦KAP2の場合は、N
APを更新することなくS425へ移行する。
【0037】ここで、S421、S423においてAP
Mと比較している所定値KAP1,KAP2について説
明す。この2つの所定値KAP1,KAP2は、図18
に示すように、楽なアクセルポジションθpの前後所定
の値を加減したものである。つまりKAP1≦APM≦
KAP2の場合は、APMが楽なアクセルポジションθ
pを中心とする所定の範囲内に収まっており、NAPを
更新する必要がないことを判断しているのである。
【0038】S425ではNAP<0であるか否かを判
断し、NAP<0の場合にはS426に進んで、NAP
←0とする。本実施例の場合は上述したようにNAPは
0〜3しかないので、S425,426は下限ガードを
行う処理である。S425でNAP≧0の場合は、S4
27にてNAP>3であるか否かを判断し、NAP>3
の場合にはS428に進んで、NAP←3とする。NA
Pは3までしかないので、S427,428は上限ガー
ドを行う処理である。
【0039】このように、この非線形マップナンバベー
ス値NAP算出処理の目的は、アクセルポジション平均
値APMが所定値KAP1とKAP2との間(KAP1
≦APM≦KAP2)となるように非線形マップナンバ
ベース値NAPを更新していくことにある。NMAPが
大であるほど特性が立つようにマップが設定されている
ので、APM<KAP1のときにはNAPを小さくし、
APM>KAP2のときにはNAPを大きくする。
【0040】次に、S430(図12)における非線形
マップナンバ補正値NAPDの算出にかかる処理の詳細
を、図14を参照して説明する。S431においてアク
セル踏込速度平均値APDMと所定値KAPDMとを比
較し、APDM<KAPDMならば(S431:YE
S)、非線形マップナンバ補正値NAPDを「0」とす
る。一方、APDM≧KAPDMならば(S431:N
O)、非線形マップナンバ補正値NAPDを「1」とし
て、NMAPが大となるように、すなわち特性が立つよ
うに補正値を設定する。
【0041】次に、S440(図12)における非線形
マップナンバNMAPの算出にかかる処理の詳細を、図
15を参照して説明する。S441において、非線形マ
ップナンバベース値NAPと非線形マップナンバ補正値
NAPDとの和を非線形マップナンバNMAPとする。
そしてS442でNMAPを3と比較し、NMAPが3
≦ならばそのまま本ルーチンを終了し、一方NMAPが
3より大きい場合には、S443でNMAP←3として
から本ルーチンを終了する。NMAPは3までしかない
ので、S442,443によって上限ガードを行ってい
る。
【0042】以上説明したように、本実施例のスロット
ル弁制御装置によれば、アクセルポジションAPに基づ
いて運転者Dのアクセルの踏み方を解析し、その解析結
果及びアクセルポジションAPに基づいて目標スロット
ル開度TAを算出し、その算出された目標開度TAに基
づいてスロットル弁35を駆動する。このように、運転
者Dの踏み方に応じてスロットル弁開度の非線形特性を
変えることによってドライバビリティの向上を実現させ
ることができる。例えば図16に示すように、高速道
路、市街地、雪道等の低μ路を走行している場合で、ア
クセルポジションAPの占有時間あるいはアクセル踏込
速度の絶対値APDの占有時間がそれぞれ異なる。従っ
て、そのアクセルポジションの平均値APMが、運転者
Dにとって楽なポジションとなるように調節すればドラ
イバビリティの向上の一つとなる。
【0043】また、例えば高速道路や雪道等の低μ路に
比べて、市街地やあるいは急なカーブの連続する山道等
の方が目標のアクセルポジション付近において微調整す
る場合が多くなる。そのような場合には、例えばアクセ
ルペダル11の所定スロトークに対するスロットル弁3
5の開度を相対的に大きくすれば、頻繁に生じる目標ア
クセルポジション付近での微調整が楽に行える。
【0044】従って、参照するマップを図17の(A)
よりは(B)、(B)よりは(C)という具合いに変更
していくことで、特性の立ったマップを参照することと
なり、アクセルペダル11の踏込あるいは戻しの1回毎
のストロークが短くなるので、運転者Dの労力低減につ
ながる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のスロットル
弁制御装置によれば、運転者のアクセルの踏み方に応じ
てスロットル弁開度の非線形特性を変えることによって
ドライバビリティの向上を実現させることができるとい
う効果を奏する。具体的にいえば、よく使用するアクセ
ルポジションが、運転者にとって楽なポジションとなる
ように調節できるので、運転者が意図的に足に力を加え
ることが少なくなり、結果として足が疲れ難くなる。ま
た、頻繁に生じる目標アクセルポジション付近での微調
整が楽に行える。つまり、アクセルの踏込あるいは戻し
の1回毎のストロークが短くなるので、運転者の労力低
減につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本的構成を例示するブロック図で
ある。
【図2】 本発明の一実施例であるスロットル弁制御装
置を示す概略構成図で
【図3】 本実施例のスロットル弁制御装置における制
御の概略を示すための制御ブロック図である。
【図4】 目標開度算出手段での処理である20ms毎
ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】 踏み方解析手段での処理である1s毎ルーチ
ンをを示すフローチャートである。
【図6】 非線形マップ検索ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図7】 踏み方解析ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図8】 AP1算出ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図9】 APD1算出ルーチンを示すフローチャート
である。
【図10】 APM算出ルーチンを示すフローチャート
である。
【図11】 APDM算出ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図12】 非線形マップナンバNMAP算出ルーチン
を示すフローチャートである。
【図13】 NAP算出ルーチンを示すフローチャート
である。
【図14】 NAPD算出ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図15】 NMAP算出ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図16】 (イ),(ハ),(ニ)はそれぞれ高速道
路、市街地、雪道等の低μ路を走行している場合のアク
セル踏込速度APDの占有時間を示すグラフ、(ロ),
(ニ),(ヘ)はそれぞれ高速道路、市街地、雪道等の
低μ路を走行している場合のアクセルポジションの占有
時間を示すグラフである。
【図17】 (A)〜(D)はそれぞれ非線形マップナ
ンバNMAPが「0」〜「3」の場合の特性を示すグラ
フである。
【図18】 4つの非線形マップに対応する特性グラフ
を一つにまとめたグラフである。
【符号の説明】
M1…アクセルポジション検出手段、 M2,50…
踏み方解析手段、M3,35…スロットル弁、
M4,60…目標開度算出手段、M5…スロットル
弁駆動制御手段、 M6…特性記憶手段、M
7…特性選択手段、 M8…判定手段、 M9…選
択処理禁止手段、AP…アクセルポジション、11…ア
クセルペダル、 13…アクセルポジションセンサ、
15…スロットルECU、 29…スロットルアクチュ
エータ駆動回路、31…エンジン、 37…ス
ロットルアクチュエータ、41…スロットルポジション
センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルポジションを検出するアクセル
    ポジション検出手段と、 該アクセルポジション検出手段により検出されたアクセ
    ルポジションに基づいて運転者のアクセルの踏み方を解
    析する踏み方解析手段と、 該踏み方解析手段からの解析結果及び上記アクセルポジ
    ション検出手段からのアクセルポジションに基づいてス
    ロットル弁の目標開度を算出する目標開度算出手段と、 該目標開度算出手段により算出された目標開度に基づい
    てスロットル弁を駆動するスロットル弁駆動制御手段
    と、 を備えたことを特徴とするスロットル弁制御装置。
  2. 【請求項2】 上記目標開度算出手段が、 アクセルポジションに対する目標スロットル開度を求め
    るための特性を複数種類記憶した特性記憶手段と、 上記踏み方解析手段からの解析結果に応じて、上記特性
    記憶手段より該当する特性を選択する特性選択手段と、 を備え、該特性選択手段により選択した特性を用いて、
    アクセルポジションに基づくスロットル弁の目標開度を
    算出することを特徴とする請求項1記載のスロットル弁
    制御装置。
  3. 【請求項3】 上記特性選択手段が、 アクセルポジションまたはスロットル開度が所定値以下
    か否かを判定する判定手段と、 該判定手段によってアクセルポジションまたはスロット
    ル開度が所定値以下と判定された場合には、上記踏み方
    解析手段からの解析結果に応じて該当する特性を選択す
    る処理の実行を許容し、所定値より大きいと判定された
    場合には、該特性選択の処理を禁止する選択処理禁止手
    段と、 を備えたことを特徴とする請求項2記載のスロットル弁
    制御装置。
JP19740793A 1993-08-09 1993-08-09 スロットル弁制御装置 Pending JPH0754687A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010003227A (ko) * 1999-06-22 2001-01-15 정몽규 전자 스로틀 제어 시스템 및 그 제어 방법
JP2008115814A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Toyota Motor Corp 車両制御装置および無段変速機付車両

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010003227A (ko) * 1999-06-22 2001-01-15 정몽규 전자 스로틀 제어 시스템 및 그 제어 방법
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