JP3978607B2 - 車両の定速走行装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の定速走行装置に係り、詳しくは、定速走行制御時において車速を増減させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車速を設定車速に一定に保持して走行する定速走行制御機能とともに車間距離を一定に保持して走行する車間距離制御機能を有した車両が実用化されている。
一般にこのような車両では、定速走行制御中或いは車間距離制御中にブレーキペダルを操作した場合には、定速走行制御や車間距離制御が解除される。即ち、アクセルペダルを操作し加速を意図したような場合も含めて、運転者による減速走行或いは加速走行が優先されるように構成されている。
【0003】
しかしながら、例えば定速走行制御が解除されると、再び定速走行を行いたい場合には、改めて設定車速を設定し直さなければならない。
そこで、定速走行制御中に車速を所定の加速割合で加速させるアクセルスイッチを設け、当該アクセルスイッチによる加速後は、当該加速後の車速で定速走行を継続可能な車両が開発されている。
【0004】
また、このような車両では、雪路や氷結路を定速走行中にアクセルスイッチをONにすると、車輪がスリップしてしまうために加速後の車速で定速走行を継続できないという不都合があり、さらに、車輪がスリップするような状況下において、アクセルスイッチの操作に拘わらず当該アクセルスイッチ操作前の設定車速で定速走行を継続するようにした車両も開発されている(特許文献1参照)。
【0005】
また、車間距離制御中において設定車間距離を短縮する車間距離短縮手段を有し、当該車間距離短縮手段によって設定車間距離を一時的に短縮可能に図った車両も開発されている(特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
実公平4−42187号公報
【特許文献2】
特開2002−154349号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に開示された技術の場合、アクセルスイッチによる加速後は、基本的には当該加速後の車速で定速走行を継続するようになっており、雪路や氷結路以外のスリップしない路面では、一時的に加速した後に再びアクセルスイッチ操作前の設定車速で定速走行を行うことができない或いは容易でないという問題がある。
【0008】
また、上記特許文献2に開示された技術は、車間距離制御中において設定車間距離を一時的に短縮するものであり、当該文献には定速走行制御中に一時的に車速を増減させる制御については何ら開示されていない。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、定速走行制御中に設定車速を変えることなく一時的に車速を増減可能な車両の定速走行装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1の車両の定速走行装置では、車速を設定車速で一定に保つよう車両を制御する定速走行制御手段を有する車両の定速走行装置において、前記定速走行制御手段による定速走行制御中に限り、運転者が車速の減少意思を入力すべく操作可能な減速操作手段と、運転者による前記減速操作手段の操作が前記設定車速の減少を意図するものであるのか一時的な車速の減少を意図するものであるのかを判定する判定手段とを備え、前記定速走行制御手段は、前記判定手段により前記減速操作手段の操作が前記設定車速の減少を意図するものと判定されたときには、前記減速操作手段の操作に応じた入力車速を更新設定車速として車速を減少させて定速走行制御を継続する一方、一時的な車速の減少を意図するものと判定されたときには、前記減速操作手段の操作に応じて車速を減少させた後、車速を該減速操作手段の操作開始時の前記設定車速で定速走行制御を継続することを特徴としている。
【0010】
即ち、一般に、定速走行制御中にブレーキペダルを操作して減速を行うと、定速走行制御が解除され、故に設定車速も解除され、改めて設定車速を設定し直さなければならないのであるが、ブレーキペダルによらず減速操作手段により減速操作を行うことで設定車速が解除されることがなく、さらに、当該操作が判定手段によって一時的な車速の減少を意図するものと判定されたときには、設定車速の変更なく車速が一時的に減少する。
【0011】
また、請求項2の車両の定速走行装置では、前記減速操作手段は設定車速減速用スイッチと一時減速用スイッチとを含み、前記判定手段は、前記設定車速減速用スイッチが操作されたとき前記設定車速の減少を意図するものであると判定し、前記一時減速用スイッチが操作されたとき一時的な車速の減少を意図するものであると判定することを特徴としている。
【0012】
また、請求項3の車両の定速走行装置では、前記減速操作手段は一の減速操作スイッチからなり、前記判定手段は、該減速操作スイッチの連続操作時間に応じて運転者の意図を判定することを特徴としている。
即ち、例えば減速操作スイッチの連続操作時間が短ければ設定車速の減少を意図するものと判定され、減速操作スイッチの連続操作時間が長ければ一時的な車速の減少を意図するものと判定される。
【0013】
また、請求項4の車両の定速走行装置では、前記定速走行制御手段は、前記判定手段により前記減速操作手段の操作が一時的な車速の減少を意図するものと判定されたときには、前記設定車速の減少を意図するものと判定されたときに比べて大きな減速度で車速を減少させることを特徴としている。
また、請求項5の車両の定速走行装置では、車速を設定車速で一定に保つよう車両を制御する定速走行制御手段を有する車両の定速走行装置において、前記定速走行制御手段による定速走行制御中に限り、運転者が車速の増加意思を入力すべく操作可能な加速操作手段と、運転者による前記加速操作手段の操作が前記設定車速の増加を意図するものであるのか一時的な車速の増加を意図するものであるのかを判定する判定手段とを備え、前記定速走行制御手段は、前記判定手段により前記加速操作手段の操作が前記設定車速の増加を意図するものと判定されたときには、前記加速操作手段の操作に応じた入力車速を更新設定車速として車速を増加させて定速走行制御を継続する一方、一時的な車速の増加を意図するものと判定されたときには、前記加速操作手段の操作に応じて車速を増加させた後、車速を該加速操作手段の操作開始時の前記設定車速で定速走行制御を継続することを特徴としている。
【0014】
即ち、加速操作手段により加速操作を行うことで設定車速が解除されることがなく、さらに、当該操作が判定手段によって一時的な車速の増加を意図するものと判定されたときには、設定車速の変更なく車速が一時的に増加する。
また、請求項6の車両の定速走行装置では、前記加速操作手段は設定車速加速用スイッチと一時加速用スイッチとを含み、前記判定手段は、前記設定車速加速用スイッチが操作されたとき前記設定車速の増加を意図するものであると判定し、前記一時加速用スイッチが操作されたとき一時的な車速の増加を意図するものであると判定することを特徴としている。
【0015】
また、請求項7の車両の定速走行装置では、前記加速操作手段は一の加速操作スイッチからなり、前記判定手段は、該加速操作スイッチの連続操作時間に応じて運転者の意図を判定することを特徴としている。
即ち、例えば加速操作スイッチの連続操作時間が短ければ設定車速の増加を意図するものと判定され、加速操作スイッチの連続操作時間が長ければ一時的な車速の増加を意図するものと判定される。
【0016】
また、請求項8の車両の定速走行装置では、前記定速走行制御手段は、前記判定手段により前記加速操作手段の操作が一時的な車速の増加を意図するものと判定されたときには、前記設定車速の増加を意図するものと判定されたときに比べて大きな加速度で車速を増加させることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両の定速走行装置の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
先ず、第1実施例について説明する。
図1を参照すると、車両に搭載された本発明の第1実施例に係る定速走行装置(定速走行制御手段)を含むクルーズコントロールシステムの構成がブロック図で示されており、以下図1に基づき説明する。
【0018】
クルーズコントロールシステムは電子コントロールユニット(ECU)10により制御される。当該ECU10は、中央処理装置(CPU)、メモリ等からなり、同図に示すように、その入力側には、車間距離制御時に先行車を認識し車間距離Dを検出する車間距離検出器(測距センサ、レーザレーダ等)20、車速Vを検出する車速センサ22、クルーズコントロールシステムの作動をON・OFF操作する作動スイッチ30、定速走行制御時の設定車速を増減変更する設定車速増減スイッチ32、定速走行制御時に一時的に車速の増減を行うための一時増減スイッチ34の他、ブレーキペダルの操作を検出するブレーキセンサ36、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルポジションセンサ(APS)38、その他の各種操作スイッチや各種センサが接続されている。
【0019】
詳しくは、図2を参照すると、車両のインストルメントパネル1が示されているが、同図に示すように、コンビネーションパネル2近傍に作動スイッチ30が設けられ、ステアリングホイール4に設定車速増減スイッチ32及び一時増減スイッチ34が設けられている。
より詳しくは、同図に設定車速増減スイッチ32及び一時増減スイッチ34を拡大して示すように、設定車速増減スイッチ32として設定車速減スイッチ(設定車速減速用スイッチ)32aと設定車速増スイッチ(設定車速加速用スイッチ)32bとが設けられ、一時増減スイッチ34として一時減速スイッチ(一時減速用スイッチ)34aと一時増速スイッチ(一時加速用スイッチ)34bとが設けられている(減速操作手段、加速操作手段)。
【0020】
ECU10の出力側には、ブレーキ40とエンジン50とが接続されている。詳しくは、ブレーキ40は油圧ディスクブレーキ等のサービスブレーキであってブレーキペダルとともに油圧アクチュエータ(共に図示せず)により制動操作されるよう構成されており、ECU10は油圧アクチュエータに接続されている。また、ECU10はエンジン40の燃料噴射弁、イグニションコイル、スロットルバルブ(共に図示せず)に接続されている。
【0021】
これにより、作動スイッチ30がONにされると、クルーズコントロールが開始され、このとき、先ず、車間距離検出器20により先行車が認識される場合には、車間距離制御が優先実施され、車間距離検出器20により検出される車間距離Dが所定車間距離Dsとなるようにブレーキ40とエンジン50とがECU10により制御される。
【0022】
一方、先行車がいない場合には、定速走行制御が実施され、作動スイッチ30がONにされたときの車速Vが設定車速VsとしてECU10に記憶され、当該設定車速Vsとなるようにブレーキ40とエンジン50とがECU10により制御される。
ところで、定速走行制御中において、設定車速Vsを増減変更したい場合や、一時的に車速Vを増減変更したい場合があり、以下、本発明に係る定速走行制御時の加減速制御について説明する。
【0023】
図3、図4を参照すると、本発明の第1実施例に係る定速走行制御時の加減速制御の制御ルーチンがフローチャートで示されており、以下同フローチャートに沿い説明する。
ステップS10では、ブレーキセンサ36からの情報に基づき、ブレーキペダルが操作されてブレーキONであるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)で、運転者によりブレーキペダルが操作されたと判定された場合には、ステップS40に進む。
【0024】
ステップS42では、定速走行制御を解除し、ステップS42において、ブレーキペダルの操作量に応じて減速が実施される。
定速走行制御が一旦解除された後、再び定速走行制御を実施したい場合には、例えば設定車速減スイッチ32a或いは設定車速増スイッチ32bのいずれかを操作すると、そのときの車速Vが設定車速Vsとなり、定速走行制御が再開される。
【0025】
ステップS10の判別結果が偽(No)で、運転者によりブレーキペダルが操作されていない場合には、ステップS12に進む。
ステップS12では、設定車速減スイッチ32aがON操作されたか否かを判別する(判定手段)。判別結果が真(Yes)で、設定車速減スイッチ32aがON操作されたと判定された場合には、ステップS14に進む。
【0026】
ステップS14では、設定車速Vsを設定車速減スイッチ32aの操作量(ON操作時間またはON操作回数)に応じて減少させ、更新設定車速Vs’とする。そして、ステップS16において、車速Vが当該更新設定車速Vs’となるように減速を行う。
一方、ステップS12の判別結果が偽(No)の場合には、ステップS18に進み、一時減速スイッチ34aがON操作されたか否かを判別する(判定手段)。判別結果が真(Yes)で、一時減速スイッチ34aがON操作されたと判定された場合には、ステップS20に進む。
【0027】
ステップS20では、設定車速Vsをそのまま保持する。そして、ステップS16において、一時減速スイッチ34aを操作している間に亘り減速を行う。
つまり、一時減速スイッチ34aがON操作された場合には、ON操作している間に亘り設定車速Vsを変更することなく減速が一時的に実施され、一時減速スイッチ34aの操作を終了したときには、車速Vが再び設定車速Vsとなるようにエンジン50が制御される。
【0028】
なお、当該一時的な減速は、比較的急を要する場合が多く、その減速度は上記設定車速Vsを変更した場合の減速時の減速度よりも大きな値に設定される。
従って、定速走行制御中でありながら、例えば前方に割込車両を確認した場合等において、一時減速スイッチ34aの操作により車速Vを速やかに減少させて割込スペースを確保でき、ブレーキペダルを操作した場合のように減速後に設定車速Vsを再設定するという面倒な操作もなく、一時減速スイッチ34aの操作開始時の設定車速Vsで定速走行制御を良好に継続することができる。
【0029】
一方、ステップS18の判別結果が偽(No)の場合には、図4のステップS22に進む。
ステップS22では、設定車速増スイッチ32bがON操作されたか否かを判別する(判定手段)。判別結果が真(Yes)で、設定車速増スイッチ32bがON操作されたと判定された場合には、ステップS24に進む。
【0030】
ステップS24では、設定車速Vsを設定車速増スイッチ32bの操作量(ON操作時間またはON操作回数)に応じて増加させ、更新設定車速Vs’とする。
ステップS26では、車間距離検出器20により先行車が認識されているか否かを判別する。つまり、定速走行制御よりも車間距離制御が優先されるものの、定速走行制御での当該加減速制御中に先行車が出現したか否かを判別する。判別結果が真(Yes)で先行車が有ると判定された場合には、ステップS28に進み、更新設定車速Vs’に拘わらず現状を維持する。つまり、車間距離制御を優先的に実施する。一方、判別結果が偽(No)で先行車がない場合には、ステップS34に進み、車速Vが更新設定車速Vs’となるように加速を行う。
【0031】
一方、ステップS22の判別結果が偽(No)の場合には、ステップS30に進み、一時増速スイッチ34bがON操作されたか否かを判別する(判定手段)。判別結果が真(Yes)で、一時増速スイッチ34bがON操作されたと判定された場合には、ステップS32に進む。
ステップS32では、設定車速Vsをそのまま保持する。そして、ステップS34において、一時増速スイッチ34bを操作している間に亘り加速を行う。
【0032】
つまり、一時増速スイッチ34bがON操作された場合には、ON操作している間に亘り設定車速Vsを変更することなく加速が一時的に実施され、一時増速スイッチ34bの操作を終了したときには、車速Vが再び設定車速Vsとなるようにエンジン50が制御される。
なお、当該一時的な加速は、比較的急を要する場合が多く、その加速度は上記設定車速Vsを変更した場合の加速時の加速度よりも大きな値に設定される。
【0033】
従って、定速走行制御中でありながら、例えば後方に割込車両を確認した場合等において、一時増速スイッチ34bの操作により車速Vを速やかに増加させて割込スペースを確保でき、一時増速スイッチ34bの操作開始時の設定車速Vsで定速走行制御を良好に継続することができる。
次に、第2実施例について説明する。
【0034】
図5を参照すると、車両に搭載された本発明の第2実施例に係る定速走行装置を含むクルーズコントロールシステムの構成がブロック図で示されており、以下図5に基づき説明する。
当該第2実施例では、上記第1実施例の設定車速増減スイッチ32及び一時増減スイッチ34の代わりに車速増減スイッチ31が設けられている点が相違しており、以下上記第1実施例と異なる点を中心に説明する。
【0035】
図5に示すように、ECU10の入力側には、車間距離検出器20、車速センサ22、作動スイッチ30、車速増減スイッチ31の他、ブレーキセンサ36、APS38、その他の各種操作スイッチや各種センサが接続されている。
詳しくは、図6に車速増減スイッチ31を拡大して示すように、ステアリングホイール4に設けられた車速増減スイッチ31には、減速スイッチ(減速操作スイッチ)31aと増速スイッチ(加速操作スイッチ)31bとが設けられている(減速操作手段、加速操作手段)。
【0036】
図7、図8を参照すると、本発明の第2実施例に係る定速走行制御時の加減速制御の制御ルーチンがフローチャートで示されており、以下同フローチャートに沿い説明する。なお、上記図3、図4と同一ステップについては同一符号を付して説明を省略する。
ステップS10の判別結果が偽(No)で、運転者によりブレーキペダルが操作されていない場合には、ステップS11に進む。
【0037】
ステップS11では、減速スイッチ31aがON操作されたか否かを判別する。判別結果が真(Yes)で、減速スイッチ31aがON操作されたと判定された場合には、ステップS13に進む。
ステップS13では、減速スイッチ31aのON操作がタップ操作、即ち短時間の操作であるか否かを判別する(判定手段)。判別結果が真(Yes)で、減速スイッチ31aの操作がタップ操作である場合には、ステップS14に進み、設定車速Vsを減速スイッチ31aの操作回数に応じて減少させ、更新設定車速Vs’とする。そして、ステップS16において、車速Vが当該更新設定車速Vs’となるように減速を行う。
【0038】
一方、ステップS13の判別結果が偽(No)で、減速スイッチ31aのON操作がタップ操作でなく、長時間の継続操作である場合には、ステップS20に進み、設定車速Vsをそのまま保持する。そして、ステップS16において、減速スイッチ31aを継続操作している間に亘り減速を行う。
つまり、減速スイッチ31aがタップ操作ではなく長時間に亘りON操作された場合には、ON操作している間に亘り設定車速Vsを変更することなく一時的に減速が実施され、減速スイッチ31aの操作を終了したときには、車速Vが再び設定車速Vsとなるようにエンジン50が制御される。
【0039】
なお、上記同様に、当該一時的な減速は、比較的急を要する場合が多く、その減速度は上記設定車速Vsを変更した場合の減速時の減速度よりも大きな値に設定される。
従って、定速走行制御中でありながら、例えば前方に割込車両を確認した場合等において、減速スイッチ31aの操作により車速Vを速やかに減少させて割込スペースを確保でき、ブレーキペダルを操作した場合のように減速後に設定車速Vsを再設定するという面倒な操作もなく、減速スイッチ31aの操作開始時の設定車速Vsで定速走行制御を良好に継続することができる。
【0040】
一方、ステップS11の判別結果が偽(No)の場合には、図8のステップS21に進む。
ステップS21では、増速スイッチ31bがON操作されたか否かを判別する。判別結果が真(Yes)で、増速スイッチ31bがON操作されたと判定された場合には、ステップS23に進む。
【0041】
ステップS23では、増速スイッチ31bのON操作がタップ操作、即ち短時間の操作であるか否かを判別する(判定手段)。判別結果が真(Yes)で、増速スイッチ31bの操作がタップ操作である場合には、ステップS24に進み、設定車速Vsを増速スイッチ31bの操作回数に応じて増加させ、更新設定車速Vs’とする。そして、ステップS26を経てステップS34において、車速Vが当該更新設定車速Vs’となるように加速を行う。
【0042】
一方、ステップS23の判別結果が偽(No)で、増速スイッチ31bのON操作がタップ操作でなく、長時間の継続操作である場合には、ステップS32に進み、設定車速Vsをそのまま保持する。そして、ステップS34において、増速スイッチ31bを継続操作している間に亘り加速を行う。
つまり、増速スイッチ31bがタップ操作ではなく長時間に亘りON操作された場合には、ON操作している間に亘り設定車速Vsを変更することなく一時的に加速が実施され、増速スイッチ31bの操作を終了したときには、車速Vが再び設定車速Vsとなるようにエンジン50が制御される。
【0043】
なお、上記同様に、当該一時的な加速は、比較的急を要する場合が多く、その加速度は上記設定車速Vsを変更した場合の加速時の加速度よりも大きな値に設定される。
従って、定速走行制御中でありながら、例えば後方に割込車両を確認した場合等において、増速スイッチ31bの操作により車速Vを速やかに増加させて割込スペースを確保でき、増速スイッチ31bの操作開始時の設定車速Vsで定速走行制御を良好に継続することができる。
【0044】
以上で本発明に係る車両の定速走行装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、設定車速増減スイッチ32や一時増減スイッチ34、或いは車速増減スイッチ31をボタンスイッチ式のもので構成するようにしたが、これに限られるものではなく、レバー式、回動式等、種々の方式のものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の請求項1の車両の定速走行装置によれば、定速走行制御中、ブレーキペダルによらず減速操作手段により減速操作を行うことで設定車速が解除されないようにでき、さらに、減速操作手段の操作が一時的な車速の減少を意図するものと判定されたときには、設定車速を変更することなく車速を一時的に減少させることができる。
【0046】
従って、定速走行制御中であっても、例えば前方に割込車両を確認した場合等において、自車の車速を速やかに減少させて割込スペースを確保でき、一時的に車速を減少した後に、改めて設定車速を設定するという面倒な操作もなく減速操作手段の操作開始時の設定車速で定速走行制御を良好に継続することができる。
また、請求項2の車両の定速走行装置によれば、設定車速減速用スイッチとは別に一時減速用スイッチを設けるようにしたので、一時減速用スイッチを操作することで、操作が一時的な車速の減少を意図するものであることを確実に判定することができる。
【0047】
また、請求項3の車両の定速走行装置によれば、減速操作スイッチの連続操作時間に応じて運転者の意図を判定するようにしたので、一の減速操作スイッチでもって運転者の意図を良好に判定することができる。
また、請求項4の車両の定速走行装置によれば、減速操作手段の操作が一時的な車速の減少を意図するものと判定されたときには、設定車速の減少を意図するものと判定されたときに比べて大きな減速度で車速を減少させるので、例えば前方に割込車両を確認した場合等において、自車の車速を速やかに減少させて割込スペースを確保することができる。
【0048】
また、請求項5の車両の定速走行装置によれば、定速走行制御中、加速操作手段の操作が一時的な車速の増加を意図するものと判定されたときには、設定車速を変更することなく車速を一時的に増加させることができる。
従って、定速走行制御中であっても、例えば後方に割込車両を確認した場合等において、自車の車速を速やかに増加させて割込スペースを確保でき、一時的に車速を増加した後に、改めて設定車速を設定するという面倒な操作もなく加速操作手段の操作開始時の設定車速で定速走行制御を良好に継続することができる。
【0049】
また、請求項6の車両の定速走行装置によれば、設定車速加速用スイッチとは別に一時加速用スイッチを設けるようにしたので、一時加速用スイッチを操作することで、操作が一時的な車速の増加を意図するものであることを確実に判定することができる。
また、請求項7の車両の定速走行装置によれば、加速操作スイッチの連続操作時間に応じて運転者の意図を判定するようにしたので、一の加速操作スイッチでもって運転者の意図を良好に判定することができる。
【0050】
また、請求項8の車両の定速走行装置によれば、加速操作手段の操作が一時的な車速の増加を意図するものと判定されたときには、設定車速の増加を意図するものと判定されたときに比べて大きな加速度で車速を増加させるので、例えば後方に割込車両を確認した場合等において、自車の車速を速やかに増加させて割込スペースを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両に搭載された本発明の第1実施例に係る定速走行装置を含むクルーズコントロールシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】車両のインストルメントパネルに設けられた作動スイッチ、設定車速増減スイッチ及び一時増減スイッチを示す図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る定速走行制御時の加減速制御の制御ルーチンを示すフローチャートの一部である。
【図4】図3に続く、定速走行制御時の加減速制御の制御ルーチンを示すフローチャートの残部である。
【図5】車両に搭載された本発明の第2実施例に係る定速走行装置を含むクルーズコントロールシステムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る車速増減スイッチを示す図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る定速走行制御時の加減速制御の制御ルーチンを示すフローチャートの一部である。
【図8】図7に続く、定速走行制御時の加減速制御の制御ルーチンを示すフローチャートの残部である。
【符号の説明】
10 ECU
30 作動スイッチ
31 車速増減スイッチ
31a 減速スイッチ(減速操作スイッチ)
31b 増速スイッチ(加速操作スイッチ)
32 設定車速増減スイッチ
32a 設定車速減スイッチ(設定車速減速用スイッチ)
32b 設定車速増スイッチ(設定車速加速用スイッチ)
34 一時増減スイッチ
34a 一時減速スイッチ(一時減速用スイッチ)
34b 一時増速スイッチ(一時加速用スイッチ)
36 ブレーキセンサ
38 APS
40 ブレーキ
50 エンジン

Claims (8)

  1. 車速を設定車速で一定に保つよう車両を制御する定速走行制御手段を有する車両の定速走行装置において、
    前記定速走行制御手段による定速走行制御中に限り、運転者が車速の減少意思を入力可能な減速操作手段と、
    運転者による前記減速操作手段の操作が前記設定車速の減少を意図するものであるのか一時的な車速の減少を意図するものであるのかを判定する判定手段とを備え、
    前記定速走行制御手段は、前記判定手段により前記減速操作手段の操作が前記設定車速の減少を意図するものと判定されたときには、前記減速操作手段の操作に応じた入力車速を更新設定車速として車速を減少させて定速走行制御を継続する一方、一時的な車速の減少を意図するものと判定されたときには、前記減速操作手段の操作に応じて車速を減少させた後、車速を該減速操作手段の操作開始時の前記設定車速で定速走行制御を継続することを特徴とする車両の定速走行装置。
  2. 前記減速操作手段は設定車速減速用スイッチと一時減速用スイッチとを含み、
    前記判定手段は、前記設定車速減速用スイッチが操作されたとき前記設定車速の減少を意図するものであると判定し、前記一時減速用スイッチが操作されたとき一時的な車速の減少を意図するものであると判定することを特徴とする、請求項1記載の車両の定速走行装置。
  3. 前記減速操作手段は一の減速操作スイッチからなり、
    前記判定手段は、該減速操作スイッチの連続操作時間に応じて運転者の意図を判定することを特徴とする、請求項1記載の車両の定速走行装置。
  4. 前記定速走行制御手段は、前記判定手段により前記減速操作手段の操作が一時的な車速の減少を意図するものと判定されたときには、前記設定車速の減少を意図するものと判定されたときに比べて大きな減速度で車速を減少させることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか記載の車両の定速走行装置。
  5. 車速を設定車速で一定に保つよう車両を制御する定速走行制御手段を有する車両の定速走行装置において、
    前記定速走行制御手段による定速走行制御中に限り、運転者が車速の増加意思を入力可能な加速操作手段と、
    運転者による前記加速操作手段の操作が前記設定車速の増加を意図するものであるのか一時的な車速の増加を意図するものであるのかを判定する判定手段とを備え、
    前記定速走行制御手段は、前記判定手段により前記加速操作手段の操作が前記設定車速の増加を意図するものと判定されたときには、前記加速操作手段の操作に応じた入力車速を更新設定車速として車速を増加させて定速走行制御を継続する一方、一時的な車速の増加を意図するものと判定されたときには、前記加速操作手段の操作に応じて車速を増加させた後、車速を該加速操作手段の操作開始時の前記設定車速で定速走行制御を継続することを特徴とする車両の定速走行装置。
  6. 前記加速操作手段は設定車速加速用スイッチと一時加速用スイッチとを含み、
    前記判定手段は、前記設定車速加速用スイッチが操作されたとき前記設定車速の増加を意図するものであると判定し、前記一時加速用スイッチが操作されたとき一時的な車速の増加を意図するものであると判定することを特徴とする、請求項5記載の車両の定速走行装置。
  7. 前記加速操作手段は一の加速操作スイッチからなり、
    前記判定手段は、該加速操作スイッチの連続操作時間に応じて運転者の意図を判定することを特徴とする、請求項5記載の車両の定速走行装置。
  8. 前記定速走行制御手段は、前記判定手段により前記加速操作手段の操作が一時的な車速の増加を意図するものと判定されたときには、前記設定車速の増加を意図するものと判定されたときに比べて大きな加速度で車速を増加させることを特徴とする、請求項5乃至7のいずれか記載の車両の定速走行装置。
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