JPH0754317A - 軌道分岐部の異物除去装置 - Google Patents

軌道分岐部の異物除去装置

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JPH0754317A
JPH0754317A JP5218990A JP21899093A JPH0754317A JP H0754317 A JPH0754317 A JP H0754317A JP 5218990 A JP5218990 A JP 5218990A JP 21899093 A JP21899093 A JP 21899093A JP H0754317 A JPH0754317 A JP H0754317A
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JP
Japan
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rail
air
foreign matter
tongue
track
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Withdrawn
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JP5218990A
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English (en)
Inventor
Kenichi Fujii
健一 藤井
Akira Sayo
章 佐用
Koji Masuda
孝司 増田
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Nabco Ltd
East Japan Railway Co
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Nabco Ltd
East Japan Railway Co
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/30Adapting or protecting infrastructure or their operation in transportation, e.g. on roads, waterways or railways

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分岐器が落下雪氷や飛石によって転換不能に
ならないように、基本レールとトングレールとの間の異
物を除去する。 【構成】 軌道分岐部の基本レール7 とトングレール8
との間に落下した異物を除去する軌道分岐部の異物除去
装置において、前記基本レールのトングレールに対向す
る側面のみに、分岐部軌道長さに応じて配管ユニット1
を取付け、この配管ユニットに長手方に間隔を隔てて複
数箇所に夫々複数の開口からなる空気噴射用ノズル部3
を設け、そのノズル部の空気噴出方向が平面図において
トングレール先端の位置する側へ向かう前記基本レール
に沿う方向から前記トングレールへ直角に向かう方向と
なるまでの範囲内に設定されており、軌道分岐部の近傍
に圧力空気源装置を設置し、前記配管ユニットに圧力空
気を供給するように前記圧力空気源装置を圧力空気供給
通路とその開閉切換手段を介して接続したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に降雪地方における
鉄道の軌道分岐部の基本レールとトングレールとの間に
落下した異物を空気噴射によって除去する軌道分岐部の
異物除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】降雪地方の鉄道軌道の分岐器には、電熱
式、熱風式、温水式等の融雪装置が設置されている。電
熱式のものはヒーター、ヒーターパネルをレールあるい
は枕木間に設置して融雪するようになっている。熱風式
のものはボイラー等による熱風発生器により発生した熱
風をダクトを介して分岐器周辺に取り付けた吹き出し口
より吹き出して融雪するようになっている。温水式のも
のは温水をスプリンクラーで散水して融雪するようにな
っている。これらの融雪装置は、降雪、あるいは軌道車
両の先頭車先端に取り付けてあるスノープラウによって
軌道部に堆積した雪を持ち込むことによる持ち込み雪に
対しては、融雪効果を発揮している。
【0003】しかし、車両が軌道分岐部を通過するとき
その振動によって落とされる落下雪氷や、あるいは落下
雪氷がバラスト上に落下したときバラストが飛び跳ねる
ことによって発生する飛石等が、軌道分岐部の基本レー
ルとトングレール間に挟まった場合には、トングレール
の不転換が生じる。前記融雪装置によると、落下雪氷の
場合は、ある程度時間に余裕があれば溶けてしまうが、
車両通過後短時間でポイントを切り換える必要があると
きには不転換の原因となる。また、飛石の場合には溶か
すことができないので、何らかの方法で除去しなければ
ならない。トングレールは枕木上の床板上を移動させら
れて転換するので、飛石が基本レールとトングレールと
の間の床板上に落下すると、不転換の原因となる。従来
はこのような事態を生じたときは、係員が現場に急行し
て取り除いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分岐器が落
下雪氷や飛石によって転換不能にならないように、基本
レールとトングレールとの間の異物を除去できる異物除
去装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の軌道分岐部の異
物除去装置は、軌道分岐部の基本レールとトングレール
との間に落下した異物を除去する軌道分岐部の異物除去
装置において、前記基本レールのトングレールに対向す
る側面のみに、分岐部軌道長さに応じて配管ユニットを
取付け、この配管ユニットに長手方に間隔を隔てて複数
箇所に夫々複数の開口からなる空気噴射用ノズル部を設
け、そのノズル部の空気噴出方向が平面図においてトン
グレール先端の位置する側へ向かう前記基本レールに沿
う方向から前記トングレールへ直角に向かう方向となる
までの範囲内に設定されており、軌道分岐部の近傍に圧
力空気源装置を設置し、前記配管ユニットに圧力空気を
供給するように前記圧力空気源装置を圧力空気供給通路
とその開閉切換手段を介して接続したことを特徴とす
る。前記各ノズル部の複数の開口が、前記基本レールに
沿う方向のものと、前記トングレールに斜めに向かう方
向のものとからなるようにするのがよい。
【0006】
【作用】切換手段によって圧力空気源装置から配管ユニ
ット側へ圧縮空気が送られると、その圧縮空気は各ノズ
ル部の開口から噴射され、基本レールとトングレール間
にトングレール先端側に向かう空気流を生じ、この空気
流によって基本レールとトングレール間の異物を吹き飛
ばして除去する。各ノズル部の開口は複数であるから、
その方向を異ならせて設けることにより基本レールとト
ングレール間で強い空気流の作用しにくい部分が少なく
なり、異物をスムーズに除去できる。
【0007】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図5を用いて説
明する。この軌道分岐部の異物除去装置は、配管ユニッ
ト1、2、ノズル部3、4、空気源装置5、電磁切換弁
6等で構成されている。図中、7は基本レール、8はト
ングレールを示す。
【0008】配管ユニット1は、図3(a)、(b)に
示すように、やや偏平な断面の角パイプ10の一端11
を閉じ、他端に空気供給管の結合部12を設け、角パイ
プ10の一方の広い面に長手方に適当な間隔で2個ずつ
ノズル接続口13を穿設し、角パイプ10の他方の広い
面に長手方に適当な間隔でレールに対する取付け用のボ
ルト14を複数本溶接により植立したものである。配管
ユニット1の長さは、図2に取付け状態の概略を示すよ
うに、基本レール7にトングレール8が密着する部分の
長さに略対応する長さである。配管ユニット2は、配管
ユニット1と対をなすもので、配管ユニット1が一方の
基本レール7に取り付けられるときは、配管ユニット2
が他方の基本レール7に取り付けられるようになってお
り、対称形状である。
【0009】ノズル部3は、この実施例では配管ユニッ
ト1、2の夫々に9箇所ずつ設けてある。図3(a)、
(b)、図4(a)〜(c)に示すように、その1箇所
の構成は配管ユニット1の2個ずつ穿設してあるノズル
接続口13の一方を覆って取り付けられた凸型ノズル部
材15と、他方のノズル接続口13を閉じるように取り
付けられた盲板16とからなる。ノズル部材15は図4
に見られるように2この空気噴射口17、18を穿設さ
れており、その方向は、図示のように、基準レール7の
方向に対して下向き角αと横向き角θとを有する。この
実施例では空気噴射口17の下向き角α1=7°、横向
き角θ1=5°、空気噴射口18の下向き角α1=7
°、横向き角θ1=15°としてある。ノズル部材15
と盲板16とは配管ユニット1、2の長手方向に交互に
上下が異なるように配列してある。図中、19は取付け
ネジであり、図示していないパッキンを介してノズル部
材15と盲板16とを配管ユニット1、2に取り付けて
ある。なお、ノズル部材15は配管ユニット1用と同2
用とでは対称である。配管ユニット1、2に取り付けら
れたノズル部材15の空気噴射口17、18のおおよそ
の方向は図2に実線矢印及び仮想線矢印で示す方向でや
や下向きである。
【0010】空気源装置5は、図5に示すように、空気
圧縮機20、圧縮空気溜21及びこれらの付属機器を有
するものであり、圧縮空気溜21を切換手段としての電
磁切換弁6及び配管23、24を介してポイント定位側
の配管ユニット1、反位側の配管ユニット2に接続して
ある。電磁切換弁6は配管ユニット1、2のいずれか一
方へ圧縮空気溜21を所定の電気信号により切換接続す
る。
【0011】図2は、この実施例の異物除去装置を設け
た概略の構成を示す軌道分岐部の平面図である。配管2
3、24はバラスト内に埋設する。配管ユニット1、2
は両側(定位側および反位側)の基本レール7に対して
夫々設けてある。配管ユニット1、2のレールに対する
取付け状態は、図1に示す通りである。すなわち、基本
レール7の夫々の腹部7aに取付けボルト14を挿通す
る穴を穿設してあり、これに挿通したボルト14にナッ
ト25を螺合して締付固定してある。なお、同図の仮想
線で示す状態はトングレール8が開いた状態であり、実
線で示す位置との間をポイント切換装置によって切り換
えられて床板9上を移動する。そして双方のトングレー
ル8は先端近くが転轍棒(図示省略)によって一定間隔
に連結されていてその状態で駆動されて移動するから、
一方のトングレール8が開いているときは他方のトング
レール8が閉じている。
【0012】第2実施例を図6、図7に示す。この実施
例の第1実施例と異なる点はノズル部材26のみであ
り、同ノズル部材26は3個の空気噴射口27、28、
29を設けてあり、夫々の下向き角αはα1、α2、α
3共に7°であるが、横向き角θは、図示を省略してあ
るが、例えば3°、10°、17°として、図7に矢印
で示すように平面図における空気噴出方向を異ならせて
ある。この他については第1実施例と同じであるから、
その説明を省略する。
【0013】このように構成された第1、第2実施例の
軌道分岐部の異物除去装置は、例えば、適切に設けられ
る異物の落下検知スイッチの信号、ポイントの切換信
号、降雪センサーからの信号等を利用した電磁切換弁操
作信号によって、電磁切換弁6が遮断状態から切り換え
られ、基本レール7からトングレール8が離れている側
の配管ユニット1または2に圧縮空気溜21からの圧縮
空気を供給して、ノズル部3または26の夫々の空気噴
出口から空気を数秒間(タイマーで制御する)噴射し、
落下雪氷や飛石等の異物を吹き飛ばして除去する。
【0014】床板9上の異物が飛石であるときは大きさ
が小さいから、バラスト上へ移動させることで目的は達
せられる。しかし、落下雪氷の大きいものではバラスト
位置へ移動させてもポイント切換の障害になる可能性が
考えられる。従って、より好ましくは、枕木30の間に
フラット板を設けるのがよい。フラット板の設置状態
は、各枕木30の上面を平面で結ぶようにするか、ある
いは床板9の上面を平面で結ぶようにする。このような
フラット板を設けると、バラスト部分が覆われて上面が
滑らかとなり、噴射空気によって異物が移動しやすくな
るから、ポイント切換の障害になるような大きい落下雪
氷でもトングレール8の先端側へ押し出される。
【0015】このように基本レールとトングレールとの
間に落下した飛石や落下雪氷などの異物を確実に除去で
きるから、異物によるポイントの転換不能を解消でき
る。またこの装置は、レールに配管ユニット取付け用の
穴を穿設するだけで、軌道の改造をほとんど必要とせず
簡単に設置でき、その設置状態から既存の融雪装置とほ
とんど干渉することがない利点がある。そして、特に、
各ノズル部の空気噴射口を複数個としたので、夫々の方
向を適切に決定することによって強力に空気を噴射する
領域を実質的に広くすることができ、圧縮空気の利用効
率を高めることができる。
【0016】上記実施例においては、単に異物を吹き飛
ばして除去するものについて説明したが、場合によって
は空気を噴出する以前の段階で加熱する加熱手段を設け
て熱風を噴射するようにしてもよい。また、この他にも
前述したノズルを備えた配管ユニットを、融雪装置の温
水噴射用あるいは熱風噴射用として用いて、ポイント転
換不能の最重点箇所である基本レールとトングレール間
の集中融雪に用いてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、圧縮空気を利用するの
で高圧力噴射が可能であり、確実かつ瞬時に基本レール
とトングレール間の雪氷、飛石等の異物を除去できるか
ら、異物によるポイント切換不能の問題を解消できる。
また、この発明の装置では圧縮空気を利用するので、散
水式融雪装置のように作動後の凍結のおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の主要部を示す図2のA−
A断面拡大図である。
【図2】同実施例の概略の設置状態を示す軌道分岐部の
平面図である。
【図3】同実施例の配管ユニット1を示し、(a)は部
分省略平面図、(b)は部分省略正面図である。
【図4】同実施例のノズル部を示し、(a)は拡大部分
正面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は
(a)のC−C断面図である。
【図5】同実施例の空気源装置を示す概略の回路図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例のノズル部を示す拡大部分
正面図である。
【図7】同実施例の空気噴射状態を示す概略平面図であ
る。
【符号の説明】
1 配管ユニット 2 配管ユニット 3 ノズル部 4 ノズル部 5 空気源装置 6 電磁切換弁 7 基本レール 8 トングレール 9 床板 20 空気圧縮機 21 空気溜 30 枕木
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 孝司 兵庫県明石市大明石町2丁目5番1−706 号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道分岐部の基本レールとトングレール
    との間に落下した異物を除去する軌道分岐部の異物除去
    装置において、前記基本レールのトングレールに対向す
    る側面のみに、分岐部軌道長さに応じて配管ユニットを
    取付け、この配管ユニットに長手方に間隔を隔てて複数
    箇所に夫々複数の開口からなる空気噴射用ノズル部を設
    け、そのノズル部の空気噴出方向が平面図においてトン
    グレール先端の位置する側へ向かう前記基本レールに沿
    う方向から前記トングレールへ直角に向かう方向となる
    までの範囲内に設定されており、軌道分岐部の近傍に圧
    力空気源装置を設置し、前記配管ユニットに圧力空気を
    供給するように前記圧力空気源装置を圧力空気供給通路
    とその開閉切換手段を介して接続したことを特徴とする
    軌道分岐部の異物除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の軌道分岐部の異物除去装
    置において、前記各ノズル部の複数の開口が、前記基本
    レールに沿う方向のものと、前記トングレールに斜めに
    向かう方向のものとからなることを特徴とする軌道分岐
    部の異物除去装置。
JP5218990A 1993-08-10 1993-08-10 軌道分岐部の異物除去装置 Withdrawn JPH0754317A (ja)

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