JPH0754178A - 脱脂方法 - Google Patents
脱脂方法Info
- Publication number
- JPH0754178A JPH0754178A JP22279093A JP22279093A JPH0754178A JP H0754178 A JPH0754178 A JP H0754178A JP 22279093 A JP22279093 A JP 22279093A JP 22279093 A JP22279093 A JP 22279093A JP H0754178 A JPH0754178 A JP H0754178A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- degreasing
- oil
- collagen
- weight
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- Pending
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- Detergent Compositions (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トリクロロエタンのような有機溶剤を使用す
ることなく、油成分が付着している物品から油成分を効
率よく除去する方法の提供。 【構成】 (a)油成分が付着している物品を、(b)
グリコールエーテル5〜50重量%、水溶性アミンまた
は界面活性剤0.1〜30重量%および残部が水よりな
る水溶性脱脂組成物で処理した後、(c)処理液をコラ
ーゲン含有クロスにより濾過させる、ことを特徴とする
脱脂方法。
ることなく、油成分が付着している物品から油成分を効
率よく除去する方法の提供。 【構成】 (a)油成分が付着している物品を、(b)
グリコールエーテル5〜50重量%、水溶性アミンまた
は界面活性剤0.1〜30重量%および残部が水よりな
る水溶性脱脂組成物で処理した後、(c)処理液をコラ
ーゲン含有クロスにより濾過させる、ことを特徴とする
脱脂方法。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、油性分が付着している材料の脱
脂方法に関する。
脂方法に関する。
【0002】
【従来分野】例えば、塗装前の金属製部品は、防錆、成
型性を目的として油が付着している。そのため、塗装に
先立つ脱脂工程においてこれら油分を完全に除去してお
かねばならない。
型性を目的として油が付着している。そのため、塗装に
先立つ脱脂工程においてこれら油分を完全に除去してお
かねばならない。
【0003】そのため、塗装にさいしては、一般に脱脂
工程、水洗工程、化成処理工程、水洗工程のような前処
理工程が必要である。脱脂工程では、脱脂剤を使用し、
温度±50〜60℃に加温して処理している。脱脂され
る油は脱脂液中に蓄積され次第に脱脂能力が低下してく
る。そこで、液中の油分を除去する方法がとられてい
る。この方法としては、一般にバイパス中に加熱分離槽
を設置して80℃以上に加温し、浮上した油をオーバー
フローにより除去するものである。しかし、この方法で
は、満足できる程度まで油分を分離することはできな
い。その上、この方法では、加熱のためのエネルギーコ
ストがかかる。
工程、水洗工程、化成処理工程、水洗工程のような前処
理工程が必要である。脱脂工程では、脱脂剤を使用し、
温度±50〜60℃に加温して処理している。脱脂され
る油は脱脂液中に蓄積され次第に脱脂能力が低下してく
る。そこで、液中の油分を除去する方法がとられてい
る。この方法としては、一般にバイパス中に加熱分離槽
を設置して80℃以上に加温し、浮上した油をオーバー
フローにより除去するものである。しかし、この方法で
は、満足できる程度まで油分を分離することはできな
い。その上、この方法では、加熱のためのエネルギーコ
ストがかかる。
【0004】他の方法としてトリクロルエタンなどの有
機溶剤を用いる方法があるが、特にトリクロルエタン
は、オゾン層の破壊や人体に対する有害性のため、その
使用が問題視されているのが実情である。
機溶剤を用いる方法があるが、特にトリクロルエタン
は、オゾン層の破壊や人体に対する有害性のため、その
使用が問題視されているのが実情である。
【0005】
【目的】そこで本発明の目的は、トリクロロエタンのよ
うな有機溶剤を使用することなく、油成分が付着してい
る物品から油成分を効率よく除去する方法を提供する点
にある。
うな有機溶剤を使用することなく、油成分が付着してい
る物品から油成分を効率よく除去する方法を提供する点
にある。
【0006】
【構成】本発明の第一は、(a)油成分が付着している
物品を、(b)グリコールエーテル5〜50重量%、水
溶性アミンまたは界面活性剤0.1〜30重量%および
残部が水よりなる水溶性脱脂組成物で処理した後、
(c)処理液をコラーゲン含有クロスにより濾過させる
ことを特徴とする脱脂方法に関する。
物品を、(b)グリコールエーテル5〜50重量%、水
溶性アミンまたは界面活性剤0.1〜30重量%および
残部が水よりなる水溶性脱脂組成物で処理した後、
(c)処理液をコラーゲン含有クロスにより濾過させる
ことを特徴とする脱脂方法に関する。
【0007】本発明の第二は、(a)油成分が付着して
いる物品を、(b)グリコールエーテル5〜50重量
%、水溶性アミンまたは界面活性剤0.1〜30重量%
および残部が水よりなる水溶性脱脂組成物で処理した
後、(c)処理液をコラーゲン含有クロスにより濾過さ
せ、(d)ついで、濾液を再び(b)の水溶性脱脂組成
物として再利用することを特徴とする脱脂方法に関す
る。
いる物品を、(b)グリコールエーテル5〜50重量
%、水溶性アミンまたは界面活性剤0.1〜30重量%
および残部が水よりなる水溶性脱脂組成物で処理した
後、(c)処理液をコラーゲン含有クロスにより濾過さ
せ、(d)ついで、濾液を再び(b)の水溶性脱脂組成
物として再利用することを特徴とする脱脂方法に関す
る。
【0008】脱脂方法は水溶性脱脂液に浸漬し、静置に
よって簡単に油分を被塗物より除去することができる
が、粘度の高い油が付着しているような場合は、脱油速
度が遅くなるので撹拌エアーバブル、超音波、その他機
械的撹拌等の手段を併用することができる。
よって簡単に油分を被塗物より除去することができる
が、粘度の高い油が付着しているような場合は、脱油速
度が遅くなるので撹拌エアーバブル、超音波、その他機
械的撹拌等の手段を併用することができる。
【0009】本発明で用いる水溶性脱脂組成物は、本出
願人が先に提案した特開平1−149981号公報記載
のものである。
願人が先に提案した特開平1−149981号公報記載
のものである。
【0010】前記グリコールエーテルとしては、例えば
エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、メチルメトキシブタノー
ル、エチレングリコール3級ブチルエーテル、その他な
どが挙げられる。
エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、メチルメトキシブタノー
ル、エチレングリコール3級ブチルエーテル、その他な
どが挙げられる。
【0011】前記アミンとしては、例えばエチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルエタ
ノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ジブチルエ
タノールアミン、アミノエチルエタノールアミン、メチ
ルエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、モノアリールアミン、ジアリールアミン、ト
リアリールアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピ
ルアミン、イミノビスプロピルアミン、3−エトキシプ
ロピルアミン、3−ジエチルアミノプロピルアミン、ジ
ブチルアミノプロピルアミン、モルホリン、メチルモル
ホリン、エチルモルホリン、ピペラジンなどが挙げられ
る。
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルエタ
ノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ジブチルエ
タノールアミン、アミノエチルエタノールアミン、メチ
ルエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、モノアリールアミン、ジアリールアミン、ト
リアリールアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピ
ルアミン、イミノビスプロピルアミン、3−エトキシプ
ロピルアミン、3−ジエチルアミノプロピルアミン、ジ
ブチルアミノプロピルアミン、モルホリン、メチルモル
ホリン、エチルモルホリン、ピペラジンなどが挙げられ
る。
【0012】前記界面活性剤としてはカチオン界面活性
剤、アニオン界面活性剤および非イオン界面活性剤など
が挙げられる。
剤、アニオン界面活性剤および非イオン界面活性剤など
が挙げられる。
【表1】
【0013】また、本発明で使用するコラーゲン含有ク
ロスは、本出願人が、特願平4−322591号として
出願しているものである。
ロスは、本出願人が、特願平4−322591号として
出願しているものである。
【0014】前記クロスとは、織物状、不織布状あるい
はマット状の物を指す。コラーゲン繊維を含有させる方
法は、任意の基材上に、コラーゲン繊維をバインダーに
より接着した形でもよいし、任意の繊維とコラーゲン繊
維を用いて混紡または混織してもよいし、これらを用い
て不織布やマットとすることもできる。
はマット状の物を指す。コラーゲン繊維を含有させる方
法は、任意の基材上に、コラーゲン繊維をバインダーに
より接着した形でもよいし、任意の繊維とコラーゲン繊
維を用いて混紡または混織してもよいし、これらを用い
て不織布やマットとすることもできる。
【0015】コラーゲン含有クロスは、例えばつぎのよ
うにして製造することができる。ポリウレタンエラスト
マー100重量部および天然または合成ゴム30〜40
重量部とからなるバインダー組成物のジメチルホルムア
ルデヒド溶液に、コラーゲン繊維5〜40重量%を添加
してなる分散液を用いて基材に塗布または含浸させた
後、乾燥することにより得られる。必要に応じてさらに
表面バフがけをすることができる。
うにして製造することができる。ポリウレタンエラスト
マー100重量部および天然または合成ゴム30〜40
重量部とからなるバインダー組成物のジメチルホルムア
ルデヒド溶液に、コラーゲン繊維5〜40重量%を添加
してなる分散液を用いて基材に塗布または含浸させた
後、乾燥することにより得られる。必要に応じてさらに
表面バフがけをすることができる。
【0016】これに変わる製造法としては、コラーゲン
繊維を他の基材形成用繊維と混紡あるいは混織すること
もできるし、不織布形成工程においてコラーゲン繊維と
他の繊維を併用して不織布としてもよい。コラーゲン繊
維の使用割合は、廃水の性質に応じて適宜決定すればよ
いが、通常5〜80重量%使用すればよい。場合によっ
てはすべてをコラーゲン繊維とすることもできる。な
お、マット状物とする場合には表面層にコラーゲン繊維
を多くするなど、コラーゲン繊維含有量に傾斜をつける
こともできる。
繊維を他の基材形成用繊維と混紡あるいは混織すること
もできるし、不織布形成工程においてコラーゲン繊維と
他の繊維を併用して不織布としてもよい。コラーゲン繊
維の使用割合は、廃水の性質に応じて適宜決定すればよ
いが、通常5〜80重量%使用すればよい。場合によっ
てはすべてをコラーゲン繊維とすることもできる。な
お、マット状物とする場合には表面層にコラーゲン繊維
を多くするなど、コラーゲン繊維含有量に傾斜をつける
こともできる。
【0017】前記コラーゲン繊維は、常法により得られ
たコラーゲン繊維でもよいが、化学改修を行ったコラー
ゲン繊維が好ましい。化学改修は、植物タンニン処理
(特公昭45−15824号公報参照)でもよいが、魚
油酸化物による処理が好ましい。
たコラーゲン繊維でもよいが、化学改修を行ったコラー
ゲン繊維が好ましい。化学改修は、植物タンニン処理
(特公昭45−15824号公報参照)でもよいが、魚
油酸化物による処理が好ましい。
【0018】コラーゲン繊維の具体的な化学改修方法の
一例を以下に説明する。床裸皮(北米産塩蔵皮の床皮)
を飽和石灰水(2%石灰乳、30℃)に7日間浸漬し、
水洗した。前記床皮重量に対して3%の塩化アンモンと
200%の温水(35℃)によって回転ドラム中で完全
脱灰した後、枯草菌プロテアーゼをカゼイン消化力とし
て皮質分1gに対して80PU添加し4時間作用させ
た。再び飽和石灰水中に浸漬してコラーゲン繊維を分離
して純化させた後、完全脱灰処理を行った。この処理物
に床皮重量に対して150%の水と5%の硫酸ナトリウ
ムを添加して撹拌し、この途中でホルマリン稀釈液を1
0分間隔で3回添加した。炭酸ナトリウムでpH8.5
に調整してドラム回転させた後、流水によって水洗し
た。このようにしてホルマリン処理された床皮を脱水し
た後、網ドラム中で温風(38〜42℃)を通じて乾燥
し、水分45%の半乾燥物としこれを解束機に掛けて解
束する。
一例を以下に説明する。床裸皮(北米産塩蔵皮の床皮)
を飽和石灰水(2%石灰乳、30℃)に7日間浸漬し、
水洗した。前記床皮重量に対して3%の塩化アンモンと
200%の温水(35℃)によって回転ドラム中で完全
脱灰した後、枯草菌プロテアーゼをカゼイン消化力とし
て皮質分1gに対して80PU添加し4時間作用させ
た。再び飽和石灰水中に浸漬してコラーゲン繊維を分離
して純化させた後、完全脱灰処理を行った。この処理物
に床皮重量に対して150%の水と5%の硫酸ナトリウ
ムを添加して撹拌し、この途中でホルマリン稀釈液を1
0分間隔で3回添加した。炭酸ナトリウムでpH8.5
に調整してドラム回転させた後、流水によって水洗し
た。このようにしてホルマリン処理された床皮を脱水し
た後、網ドラム中で温風(38〜42℃)を通じて乾燥
し、水分45%の半乾燥物としこれを解束機に掛けて解
束する。
【0019】解束処理された床皮は、緩束回転するドラ
ム中で6時間魚油の酸化によって生成される高級アルデ
ヒドによって改修される。改修液成分は、 水 200%(解未処理床皮の重量基
準) 魚油酸化物 10%(同上) 魚油(タラ油) 20%(同上) 炭酸ナトリウム 0.5%(同上) オレイン酸 10%(使用魚油の重量基準) オレイン酸銅 1%(同上) なお、タラ油は、ヨウ素価:134.7、酸価:3.
6、不けん化物:2.4であった。
ム中で6時間魚油の酸化によって生成される高級アルデ
ヒドによって改修される。改修液成分は、 水 200%(解未処理床皮の重量基
準) 魚油酸化物 10%(同上) 魚油(タラ油) 20%(同上) 炭酸ナトリウム 0.5%(同上) オレイン酸 10%(使用魚油の重量基準) オレイン酸銅 1%(同上) なお、タラ油は、ヨウ素価:134.7、酸価:3.
6、不けん化物:2.4であった。
【0020】魚油酸化物は、例えば魚油(例えばタラ
油)に脂肪酸(例えば8%オレイン酸)と脂肪酸銅塩
(例えば0.5%オレイン酸銅)を加え湿潤な空気を通
して(例えば24時間60℃に保ち)酸化させ生成した
ものである(例えば過酸化物価2482meq/k
g)。改修終了後、風乾し、重量を測定する。この乾燥
物質量を基準として1000%温水(40℃)、4%炭
酸ナトリウム、1%非イオン活性材と共にドラム中で2
時間処理した後、30分間水洗する。以上の処理物を小
型オプナー等で叩解と乾燥を同時に行い、含水量を30
〜40%に調整した後、直ちに解繊機に通すことにより
改修コラーゲン繊維が得られる。改修コラーゲン繊維は
風節により短繊維(表面塗布の場合は短繊維の方が好ま
しい)を分離し、この短繊維にメタノールを適量加え、
直ちに特殊ミルで極短繊維(0.1〜0.2mm)に調
製した。なお、混織、混紡、不織布として混抄する場合
は短繊維、長繊維のいずれでもよい。
油)に脂肪酸(例えば8%オレイン酸)と脂肪酸銅塩
(例えば0.5%オレイン酸銅)を加え湿潤な空気を通
して(例えば24時間60℃に保ち)酸化させ生成した
ものである(例えば過酸化物価2482meq/k
g)。改修終了後、風乾し、重量を測定する。この乾燥
物質量を基準として1000%温水(40℃)、4%炭
酸ナトリウム、1%非イオン活性材と共にドラム中で2
時間処理した後、30分間水洗する。以上の処理物を小
型オプナー等で叩解と乾燥を同時に行い、含水量を30
〜40%に調整した後、直ちに解繊機に通すことにより
改修コラーゲン繊維が得られる。改修コラーゲン繊維は
風節により短繊維(表面塗布の場合は短繊維の方が好ま
しい)を分離し、この短繊維にメタノールを適量加え、
直ちに特殊ミルで極短繊維(0.1〜0.2mm)に調
製した。なお、混織、混紡、不織布として混抄する場合
は短繊維、長繊維のいずれでもよい。
【0021】本発明における基材としては、天然ないし
合成繊維の織物、不織布、マット等が使用できる。これ
らの基材は、表面を起毛しておくこともできる。具体的
材料としては、木綿、羊毛、レーヨン、PVA、テトロ
ン、ナイロンなどを例示することができる。
合成繊維の織物、不織布、マット等が使用できる。これ
らの基材は、表面を起毛しておくこともできる。具体的
材料としては、木綿、羊毛、レーヨン、PVA、テトロ
ン、ナイロンなどを例示することができる。
【0022】本発明における加工液の調整方法の1例を
つぎに説明する。ウレタンエラストマー(T.D.I
系)をジメチルフォルムアミドに溶解させ33%溶液と
し、この溶液1kgに対し合成ゴム250gを加え、更
にジメチルフォルムアミドを適量添加して混合したもの
に前述のコラーゲン極短繊維600gを徐々に混入し撹
拌した。
つぎに説明する。ウレタンエラストマー(T.D.I
系)をジメチルフォルムアミドに溶解させ33%溶液と
し、この溶液1kgに対し合成ゴム250gを加え、更
にジメチルフォルムアミドを適量添加して混合したもの
に前述のコラーゲン極短繊維600gを徐々に混入し撹
拌した。
【0023】前記加工液を用いて基布に含浸する方法の
1例をつぎに説明する。浸漬槽内において、この加工液
を基布に含浸させ、搾りロールを通過させて最終的に樹
脂混合物付着量を基布重量に対し約35%(重量)にな
るような搾り程度で調整した後、反応槽に導入し、ウレ
タン、改修コラーゲン繊維複合体を厚さ1.4mmのメ
リヤス布に固定した。その後水槽中で水洗し必要に応じ
て柔軟化剤を添加した後、温水で洗浄した。これを13
0℃の乾燥機内で乾燥させた後、表面をサンドペーパー
で非常に軽くバフ処理を行い表面の樹脂膜の一部を除去
してコラーゲン短繊維の一部を露出させた。
1例をつぎに説明する。浸漬槽内において、この加工液
を基布に含浸させ、搾りロールを通過させて最終的に樹
脂混合物付着量を基布重量に対し約35%(重量)にな
るような搾り程度で調整した後、反応槽に導入し、ウレ
タン、改修コラーゲン繊維複合体を厚さ1.4mmのメ
リヤス布に固定した。その後水槽中で水洗し必要に応じ
て柔軟化剤を添加した後、温水で洗浄した。これを13
0℃の乾燥機内で乾燥させた後、表面をサンドペーパー
で非常に軽くバフ処理を行い表面の樹脂膜の一部を除去
してコラーゲン短繊維の一部を露出させた。
【0024】
実施例1 冷間圧延鋼板上に工業潤滑油(粘度32mm2/s)を
約9〜10μm塗布し、これを表1、No.1の水溶性
脱脂液中に10分間浸漬した。冷間圧延鋼板上の油は鋼
板より脱離され、水溶性脱脂液上に浮上凝集した。浸漬
中冷間圧延鋼板には「サビ」は見られず、脱油率は93
%であった。この脱油液を前記具体例で作った油濾過剤
で濾過した。油は油濾過剤に吸収され、濾液は油を含ま
ない透明液であった。
約9〜10μm塗布し、これを表1、No.1の水溶性
脱脂液中に10分間浸漬した。冷間圧延鋼板上の油は鋼
板より脱離され、水溶性脱脂液上に浮上凝集した。浸漬
中冷間圧延鋼板には「サビ」は見られず、脱油率は93
%であった。この脱油液を前記具体例で作った油濾過剤
で濾過した。油は油濾過剤に吸収され、濾液は油を含ま
ない透明液であった。
【0025】実施例2 冷間圧延鋼板上に工業潤滑油(粘度68mm2/s)を
約9〜10μm塗布し、これを表1、No.6水溶性脱
脂液中に10分間浸漬した。冷間圧延鋼板上の油は鋼板
より脱離され、水溶性脱脂液上に浮上凝集した。浸漬中
冷間圧延鋼板の「サビ」は見られず、脱脂率は92%で
あった。この液を前記具体例で作った油、濾過剤で濾過
した。油は濾過剤に吸収され、濾液は油を含まない透明
液であった。
約9〜10μm塗布し、これを表1、No.6水溶性脱
脂液中に10分間浸漬した。冷間圧延鋼板上の油は鋼板
より脱離され、水溶性脱脂液上に浮上凝集した。浸漬中
冷間圧延鋼板の「サビ」は見られず、脱脂率は92%で
あった。この液を前記具体例で作った油、濾過剤で濾過
した。油は濾過剤に吸収され、濾液は油を含まない透明
液であった。
【0026】
(1)本発明は、トリクロロエタンのような有機溶剤を
使用することなく、油成分が付着している物品から油成
分を効率良く除去することができる。 (2)本発明においては脱脂液を循環使用できるうえ、
脱脂液の使用によりコラーゲン繊維含有クロスの使用寿
命を長くすることができた。
使用することなく、油成分が付着している物品から油成
分を効率良く除去することができる。 (2)本発明においては脱脂液を循環使用できるうえ、
脱脂液の使用によりコラーゲン繊維含有クロスの使用寿
命を長くすることができた。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)油成分が付着している物品を、 (b)グリコールエーテル5〜50重量%、水溶性アミ
ンまたは界面活性剤0.1〜30重量%および残部が水
よりなる水溶性脱脂組成物で処理した後、 (c)処理液をコラーゲン含有クロスにより濾過させる
ことを特徴とする脱脂方法。 - 【請求項2】 (a)油成分が付着している物品を、 (b)グリコールエーテル5〜50重量%、水溶性アミ
ンまたは界面活性剤0.1〜30重量%および残部が水
よりなる水溶性脱脂組成物で処理した後、 (c)処理液をコラーゲン含有クロスにより濾過させ、 (d)ついで、濾液を再び(b)の水溶性脱脂組成物と
して再利用することを特徴とする脱脂方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22279093A JPH0754178A (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 脱脂方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22279093A JPH0754178A (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 脱脂方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754178A true JPH0754178A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16787945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22279093A Pending JPH0754178A (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 脱脂方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754178A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1191095A3 (de) * | 1996-03-08 | 2002-08-07 | DR.O.K. WACK CHEMIE GmbH | Verfahren zum Reinigen von Gegenständen und Reinigungsflüssigkeit |
KR101432389B1 (ko) * | 2012-12-20 | 2014-08-20 | 삼성전기주식회사 | 포토 솔더 레지스트 전처리용 탈지제 및 이를 이용한 탈지방법 |
JP2019157106A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-19 | 荒川化学工業株式会社 | 洗浄剤及び洗浄方法 |
-
1993
- 1993-08-16 JP JP22279093A patent/JPH0754178A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1191095A3 (de) * | 1996-03-08 | 2002-08-07 | DR.O.K. WACK CHEMIE GmbH | Verfahren zum Reinigen von Gegenständen und Reinigungsflüssigkeit |
KR101432389B1 (ko) * | 2012-12-20 | 2014-08-20 | 삼성전기주식회사 | 포토 솔더 레지스트 전처리용 탈지제 및 이를 이용한 탈지방법 |
JP2019157106A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-19 | 荒川化学工業株式会社 | 洗浄剤及び洗浄方法 |
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