JPH0754097B2 - 電子式内燃機関制御装置 - Google Patents
電子式内燃機関制御装置Info
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- JPH0754097B2 JPH0754097B2 JP60088335A JP8833585A JPH0754097B2 JP H0754097 B2 JPH0754097 B2 JP H0754097B2 JP 60088335 A JP60088335 A JP 60088335A JP 8833585 A JP8833585 A JP 8833585A JP H0754097 B2 JPH0754097 B2 JP H0754097B2
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- energization
- igniter
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子式内燃機関制御装置、特に、点火系統の
イグナイタの通電時に燃料噴射料の目標値からの非所望
な減少を招かないようにした電子式内燃機関制御装置に
関する。
イグナイタの通電時に燃料噴射料の目標値からの非所望
な減少を招かないようにした電子式内燃機関制御装置に
関する。
[従来の技術] 一般に、通電時に開弁し内燃機関へ加圧燃料を噴射する
電磁弁を備え、内燃機関の運転状態に応じて電磁弁の開
弁制御を行なう電子式内燃機関制御装置においては、電
源電圧の変動による電磁弁開弁時間の変動、つまり、電
磁弁の通電時間が一定であっても、電源電圧が高いとき
と低いときでは電磁弁の開弁時間が相違し燃料噴射量が
ばらつく現象を補償するために、第2図に概念的に示す
ように、電源電圧を所定の周期でサンプリング(抽出)
し記憶すると共に、この電圧サンプル値に基づいて電圧
補正時間を求め、この求まった電圧補正時間を、電磁弁
の通電時間に反映させることにより電源電圧変動による
電磁弁開弁時間の変動をなくすようにしている。
電磁弁を備え、内燃機関の運転状態に応じて電磁弁の開
弁制御を行なう電子式内燃機関制御装置においては、電
源電圧の変動による電磁弁開弁時間の変動、つまり、電
磁弁の通電時間が一定であっても、電源電圧が高いとき
と低いときでは電磁弁の開弁時間が相違し燃料噴射量が
ばらつく現象を補償するために、第2図に概念的に示す
ように、電源電圧を所定の周期でサンプリング(抽出)
し記憶すると共に、この電圧サンプル値に基づいて電圧
補正時間を求め、この求まった電圧補正時間を、電磁弁
の通電時間に反映させることにより電源電圧変動による
電磁弁開弁時間の変動をなくすようにしている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで前記電磁弁は点火系統のイグナイタや方向指示
ランプなど断続的に電力を消費する車両用電気負荷とと
もに同一の駆動電源から電力供給を受けている。このた
め、前記のような車両用電気負荷の通電時と遮断時とで
は電磁弁に供給される電力量が異なり、前記負荷通電中
に電磁弁へ通電が開始される場合には、電磁弁への電力
供給量が少ないことから、電磁弁開弁時間が目標開弁時
間に比べて小さく、したがって燃料噴射量が目標値より
も少なくなるという問題がある。なお、内燃機関の過渡
的変化に応じて燃料量を補正する燃料噴射装置が特開昭
52−81439号公報に示されている。
ランプなど断続的に電力を消費する車両用電気負荷とと
もに同一の駆動電源から電力供給を受けている。このた
め、前記のような車両用電気負荷の通電時と遮断時とで
は電磁弁に供給される電力量が異なり、前記負荷通電中
に電磁弁へ通電が開始される場合には、電磁弁への電力
供給量が少ないことから、電磁弁開弁時間が目標開弁時
間に比べて小さく、したがって燃料噴射量が目標値より
も少なくなるという問題がある。なお、内燃機関の過渡
的変化に応じて燃料量を補正する燃料噴射装置が特開昭
52−81439号公報に示されている。
また、特開昭60−1345号公報に記載の装置では、電磁弁
の通電時間を駆動電源電圧に応じて補正しているが、こ
の種の装置における駆動電源電圧のサンプリングは通
常、前述のようにイグナイタの状態とは無関係な所定周
期で行われる。更に、前記通電時間の算出は通電開始
(すなわち電磁弁開弁)より所定時間以上前に実行され
る。このため、駆動電源電圧のサンプリング時とその駆
動電源電圧を用いて設定された通電開始時とで、イグナ
イタの状態による駆動電源電圧の変動があると、次のよ
うに所望の燃料噴射量が得られない場合があった。例え
ば、駆動電源電圧のサンプリングをイグナイタがオフの
ときに実行し、イグナイタがオンのときに電磁弁への通
電を開始した場合、通電開始時の駆動電源電圧は前記サ
ンプリングされた駆動電源電圧より低いので充分な燃料
噴射量が得られない。逆に、イグナイタがオンのときに
サンプリングし、オフのときに通電を開始した場合は、
燃料噴射量が過剰になるのである。
の通電時間を駆動電源電圧に応じて補正しているが、こ
の種の装置における駆動電源電圧のサンプリングは通
常、前述のようにイグナイタの状態とは無関係な所定周
期で行われる。更に、前記通電時間の算出は通電開始
(すなわち電磁弁開弁)より所定時間以上前に実行され
る。このため、駆動電源電圧のサンプリング時とその駆
動電源電圧を用いて設定された通電開始時とで、イグナ
イタの状態による駆動電源電圧の変動があると、次のよ
うに所望の燃料噴射量が得られない場合があった。例え
ば、駆動電源電圧のサンプリングをイグナイタがオフの
ときに実行し、イグナイタがオンのときに電磁弁への通
電を開始した場合、通電開始時の駆動電源電圧は前記サ
ンプリングされた駆動電源電圧より低いので充分な燃料
噴射量が得られない。逆に、イグナイタがオンのときに
サンプリングし、オフのときに通電を開始した場合は、
燃料噴射量が過剰になるのである。
そこで、本発明は、通電開始時におけるイグナイタの状
態を予測して、常に目標燃料噴射量に合致した電磁弁開
弁時間が得られるようにすることを目的としてなされ
た。
態を予測して、常に目標燃料噴射量に合致した電磁弁開
弁時間が得られるようにすることを目的としてなされ
た。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するためになされた本発明の電子式内
燃機関制御装置は、第1図に例示するように、 通電時に開弁し、内燃機関へ加圧燃料を噴射する電磁弁
と、 この電磁弁への電力供給路を閉成,遮断する電磁弁駆動
回路と、 駆動電源を前記電磁弁と共通にする点火コイルの一次電
流を断続するイグナイタと、 内燃機関の回転に伴い機関回転基準位置毎に基準信号を
発生する基準信号発生手段と、 前記駆動電源の電圧を所定の周期でサンプリングする電
源電圧抽出部と、前記基準電圧発生手段の基準信号に基
づく周期で、前記内燃機関の運転状態に応じて前記イグ
ナイタへの通電開始時刻および通電時間を設定する第1
の設定部と、前記基準信号発生手段の基準信号に基づく
周期で、前記駆動電源電圧の大きさを含む前記内燃機関
の運転状態に応じて、前記電磁弁の少なくとも通電時間
を設定する第2の設定部と、前記第1の設定部により設
定された前記イグナイタへの通電開始時刻から、同じく
設定された通電時間だけ前記イグナイタを閉成状態に保
つための制御信号を出力する第1の出力部と、前記基準
信号発生手段の基準信号に基づく固定的な電磁弁通電開
始時刻または前記第2の設定部により設定された前記電
磁弁への通電開始時刻から、前記第2の設定部により設
定された電磁弁通電時間だけ前記電磁弁への電力供給経
路を閉成状態に保つよう前記電磁弁駆動回路を動作させ
る制御信号を出力する第2の出力部と、を有する制御本
体と、 を備える電子式内燃機関制御装置において、 前記電源電圧抽出部によりサンプリングされた電圧サン
プル値を、前記イグナイタがオンであるかオフであるか
の状態に応じて個々に記憶、またはオンとオフの電圧差
を補正してどちらか一方の状態で記憶する記憶制御部
と、 前記第1の設定部により設定された前記イグナイタへの
通電開始時刻、通電時間と、固定的なまたは前記第2の
設定部において設定された前記電磁弁への通電開始時刻
とを基に、前記電磁弁の通電開始時に、前記イグナイタ
の状態がオンかオフかを予測判定する予測判定部と、 この予測判定部の判定結果に対応して、前記記憶制御部
に記憶した電圧値のオンまたはオフの状態に応じた値、
もしくは、前記記憶制御部に記憶した電圧値またはその
電圧値に前記補正の逆補正を施した値を選択使用し、前
記第2の設定部の電磁弁通電時間設定における電圧補正
値を求める電圧補正値設定部とを備える電子式内燃機関
制御装置を要旨としている。
燃機関制御装置は、第1図に例示するように、 通電時に開弁し、内燃機関へ加圧燃料を噴射する電磁弁
と、 この電磁弁への電力供給路を閉成,遮断する電磁弁駆動
回路と、 駆動電源を前記電磁弁と共通にする点火コイルの一次電
流を断続するイグナイタと、 内燃機関の回転に伴い機関回転基準位置毎に基準信号を
発生する基準信号発生手段と、 前記駆動電源の電圧を所定の周期でサンプリングする電
源電圧抽出部と、前記基準電圧発生手段の基準信号に基
づく周期で、前記内燃機関の運転状態に応じて前記イグ
ナイタへの通電開始時刻および通電時間を設定する第1
の設定部と、前記基準信号発生手段の基準信号に基づく
周期で、前記駆動電源電圧の大きさを含む前記内燃機関
の運転状態に応じて、前記電磁弁の少なくとも通電時間
を設定する第2の設定部と、前記第1の設定部により設
定された前記イグナイタへの通電開始時刻から、同じく
設定された通電時間だけ前記イグナイタを閉成状態に保
つための制御信号を出力する第1の出力部と、前記基準
信号発生手段の基準信号に基づく固定的な電磁弁通電開
始時刻または前記第2の設定部により設定された前記電
磁弁への通電開始時刻から、前記第2の設定部により設
定された電磁弁通電時間だけ前記電磁弁への電力供給経
路を閉成状態に保つよう前記電磁弁駆動回路を動作させ
る制御信号を出力する第2の出力部と、を有する制御本
体と、 を備える電子式内燃機関制御装置において、 前記電源電圧抽出部によりサンプリングされた電圧サン
プル値を、前記イグナイタがオンであるかオフであるか
の状態に応じて個々に記憶、またはオンとオフの電圧差
を補正してどちらか一方の状態で記憶する記憶制御部
と、 前記第1の設定部により設定された前記イグナイタへの
通電開始時刻、通電時間と、固定的なまたは前記第2の
設定部において設定された前記電磁弁への通電開始時刻
とを基に、前記電磁弁の通電開始時に、前記イグナイタ
の状態がオンかオフかを予測判定する予測判定部と、 この予測判定部の判定結果に対応して、前記記憶制御部
に記憶した電圧値のオンまたはオフの状態に応じた値、
もしくは、前記記憶制御部に記憶した電圧値またはその
電圧値に前記補正の逆補正を施した値を選択使用し、前
記第2の設定部の電磁弁通電時間設定における電圧補正
値を求める電圧補正値設定部とを備える電子式内燃機関
制御装置を要旨としている。
[作用] このように構成された本発明では、予測判定部は、第1
の設定部により設定されたイグナイタへの通電開始時
刻,通電時間と、固定的なまたは第2の設定部において
設定された電磁弁への通電開始時刻とを基に、電磁弁の
電開始時にイグナイタの状態がオンかオフかを予測判定
する。
の設定部により設定されたイグナイタへの通電開始時
刻,通電時間と、固定的なまたは第2の設定部において
設定された電磁弁への通電開始時刻とを基に、電磁弁の
電開始時にイグナイタの状態がオンかオフかを予測判定
する。
また、記憶制御部は電源電圧抽出部により所定の周期で
サンプリングされた電圧サンプル値を、イグナイタがオ
ンであるかオフであるかの状態に応じて個々に記憶、ま
たはオンとオフの電圧差を補正してどちらか一方の状態
で記憶する。ここで後者の場合では、例えば、イグナイ
タがオンのときとオフのときとの平均的な電圧差を、イ
グナイタがオンのときの電圧サンプル値に加えることに
より、全ての電圧サンプル値をイグナイタがオフの状態
に対応するものとして記憶するなどの処理を行う。
サンプリングされた電圧サンプル値を、イグナイタがオ
ンであるかオフであるかの状態に応じて個々に記憶、ま
たはオンとオフの電圧差を補正してどちらか一方の状態
で記憶する。ここで後者の場合では、例えば、イグナイ
タがオンのときとオフのときとの平均的な電圧差を、イ
グナイタがオンのときの電圧サンプル値に加えることに
より、全ての電圧サンプル値をイグナイタがオフの状態
に対応するものとして記憶するなどの処理を行う。
すると、電圧補正値設定部は、前記予測判定部の判定結
果に対応して、記憶制御部に記憶した電圧値のオンまた
はオフの状態に応じた値、もしくは、記憶制御部に記憶
した電圧値またはその電圧値に前記補正の逆補正を施し
た値を選択使用し、前記第2の設定部の電磁弁通電時間
設定における電圧補正値を求める。
果に対応して、記憶制御部に記憶した電圧値のオンまた
はオフの状態に応じた値、もしくは、記憶制御部に記憶
した電圧値またはその電圧値に前記補正の逆補正を施し
た値を選択使用し、前記第2の設定部の電磁弁通電時間
設定における電圧補正値を求める。
このため、電磁弁への通電開始時にイグナイタの状態が
オンであると予測される場合は、イグナイタがオンのと
きに対応する電圧サンプル値に基づいて、オフであると
予測される場合はオフのときに対応する電圧サンプル値
に基づいて、それぞれ電圧補正値が求められる。従っ
て、この電圧補正値を用いて設定された電磁弁の開弁時
間は、常にその電磁弁開弁時の駆動電源電圧に対応した
ものとなる。
オンであると予測される場合は、イグナイタがオンのと
きに対応する電圧サンプル値に基づいて、オフであると
予測される場合はオフのときに対応する電圧サンプル値
に基づいて、それぞれ電圧補正値が求められる。従っ
て、この電圧補正値を用いて設定された電磁弁の開弁時
間は、常にその電磁弁開弁時の駆動電源電圧に対応した
ものとなる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第3図は本発明実施例としての内燃機関とその周辺装置
を電子制御回路のブロック図と共に示す概略構成図であ
る。図において、1は4気筒4サイクルのエンジン、2
はピストン、3は点火プラグ、4は排気マニホールド、
5は排気マニホールド4に備えられ排ガス中の残存酸素
濃度を検出する酸素センサ、6はエンジン1の吸入空気
に燃料を噴射する電磁弁(以下、燃料噴射弁とも呼
ぶ)、7は吸気マニホルド、8はエンジン1に送られる
吸入空気の温度を検出する吸気温センサ、9はエンジン
冷却水の水温を検出する水温センサ、10はスロットルバ
ルブ、11は吸入空気量を検出するエアフロメータ、13は
吸入空気の脈動を吸収するサージタンク、を夫々表わし
ている。
を電子制御回路のブロック図と共に示す概略構成図であ
る。図において、1は4気筒4サイクルのエンジン、2
はピストン、3は点火プラグ、4は排気マニホールド、
5は排気マニホールド4に備えられ排ガス中の残存酸素
濃度を検出する酸素センサ、6はエンジン1の吸入空気
に燃料を噴射する電磁弁(以下、燃料噴射弁とも呼
ぶ)、7は吸気マニホルド、8はエンジン1に送られる
吸入空気の温度を検出する吸気温センサ、9はエンジン
冷却水の水温を検出する水温センサ、10はスロットルバ
ルブ、11は吸入空気量を検出するエアフロメータ、13は
吸入空気の脈動を吸収するサージタンク、を夫々表わし
ている。
そして16aは点火に必要な高電圧を発生する点火コイ
ル、16bは点火コイル16aの一次側電流を制御するイグナ
イタ、17は図示していないクランク軸に連動し上記イグ
ナイタ16bで発生した高電圧を各気筒の点火プラグ3に
分配供給するディストリビュータ、18はディストリビュ
ータ17内のロータ17aに対向して取り付けられ、ディス
トリビュータ17の1回転、即ちクランク軸2回転に24発
のパルス信号を出力する回転数センサを兼ねたクランク
角センサ、19はディストリビュータ17の1回転に2発の
パルス信号を出力する気筒判別センサ、20は電子制御回
路、21はキースイッチ、22はバッテリ、24はスタータモ
ータ、を各々表わしている。キースイッチ21は3つのポ
ジション(OFF,IG,ST)を持ち、ポジションSTでのみス
タータモータ24が駆動され、他のポジションではスター
タモータ24は停止する。ポジションIGおよびポジション
STでバッテリ22から電源供給線44を通じて燃料噴射弁6,
点火コイル16a,電子制御回路20そしてランプ制御ユニッ
ト41へ電流を供給している。
ル、16bは点火コイル16aの一次側電流を制御するイグナ
イタ、17は図示していないクランク軸に連動し上記イグ
ナイタ16bで発生した高電圧を各気筒の点火プラグ3に
分配供給するディストリビュータ、18はディストリビュ
ータ17内のロータ17aに対向して取り付けられ、ディス
トリビュータ17の1回転、即ちクランク軸2回転に24発
のパルス信号を出力する回転数センサを兼ねたクランク
角センサ、19はディストリビュータ17の1回転に2発の
パルス信号を出力する気筒判別センサ、20は電子制御回
路、21はキースイッチ、22はバッテリ、24はスタータモ
ータ、を各々表わしている。キースイッチ21は3つのポ
ジション(OFF,IG,ST)を持ち、ポジションSTでのみス
タータモータ24が駆動され、他のポジションではスター
タモータ24は停止する。ポジションIGおよびポジション
STでバッテリ22から電源供給線44を通じて燃料噴射弁6,
点火コイル16a,電子制御回路20そしてランプ制御ユニッ
ト41へ電流を供給している。
ランプ制御ユニット41は、方向指示ランプ42を点滅させ
る為の回路である。そして運転者が車両走行中の進路変
更等でスイッチ43を操作して、ランプ制御ユニット41に
電流が供給されると、方向指示ランプ42が点滅する。
る為の回路である。そして運転者が車両走行中の進路変
更等でスイッチ43を操作して、ランプ制御ユニット41に
電流が供給されると、方向指示ランプ42が点滅する。
又、電子制御回路20は、周知の中央処理ユニット(CP
U)31,読み出し専用メモリ(ROM)32,ランダムアクセス
メモリ(RAM)33等を主要部として構成されており、上
記各素子とタイマ36,入力ポート38,出力ポート39がバス
40によって相互に接続されている。
U)31,読み出し専用メモリ(ROM)32,ランダムアクセス
メモリ(RAM)33等を主要部として構成されており、上
記各素子とタイマ36,入力ポート38,出力ポート39がバス
40によって相互に接続されている。
入力ポート38は、アナログ信号を所定のタイミングでA/
D変換して入力するA/D変換回路38aと、パルス信号を入
力するパルス入力回路38bとを内蔵している。すでに説
明したように、酸素センサ5の検出する酸素濃度、吸気
温センサ8の検出する吸入空気温、水温センサ9の検出
するエンジン1の冷却水の水温、エアフロメータ11の検
出する吸入空気量等の信号がA/D変換回路38aに入力され
る。一方クランク角の30℃A毎のクランク角センサ18よ
り生じるパルス信号及びクランク軸の1回転に1回、第
1気筒の上死点において気筒判別センサ19が出力するよ
う調整されたパルス信号および方向指示ランプ42の点滅
信号がパルス入力回路38bに、各々入力される。又、出
力ポート39aはCPU31の指令を受けて、所定の点火時期で
イグナイタ16bを駆動する駆動信号と、所定のタイミン
グでエンジン1の運転状態(負荷)に基づいて、エンジ
ン1の1回転に1回、定められた時間燃料噴射弁6を駆
動する駆動信号とを出力するよう構成されている。ここ
で39cは燃料噴射弁6を出力ポート39aからの駆動信号を
受けて駆動する駆動回路である。
D変換して入力するA/D変換回路38aと、パルス信号を入
力するパルス入力回路38bとを内蔵している。すでに説
明したように、酸素センサ5の検出する酸素濃度、吸気
温センサ8の検出する吸入空気温、水温センサ9の検出
するエンジン1の冷却水の水温、エアフロメータ11の検
出する吸入空気量等の信号がA/D変換回路38aに入力され
る。一方クランク角の30℃A毎のクランク角センサ18よ
り生じるパルス信号及びクランク軸の1回転に1回、第
1気筒の上死点において気筒判別センサ19が出力するよ
う調整されたパルス信号および方向指示ランプ42の点滅
信号がパルス入力回路38bに、各々入力される。又、出
力ポート39aはCPU31の指令を受けて、所定の点火時期で
イグナイタ16bを駆動する駆動信号と、所定のタイミン
グでエンジン1の運転状態(負荷)に基づいて、エンジ
ン1の1回転に1回、定められた時間燃料噴射弁6を駆
動する駆動信号とを出力するよう構成されている。ここ
で39cは燃料噴射弁6を出力ポート39aからの駆動信号を
受けて駆動する駆動回路である。
本発明の第1実施例の制御について、第4図のA/D変換
ルーチンを示すフローチャート及び第5図のτ計算ルー
チンを示すフローチャートに拠って説明する。
ルーチンを示すフローチャート及び第5図のτ計算ルー
チンを示すフローチャートに拠って説明する。
第4図に示すフローチャートは所定の周期例えば4ms毎
の時間間隔で実行されるA/D変換ルーチンである。
の時間間隔で実行されるA/D変換ルーチンである。
ステップ101ではA/D変換回路38aで変換して得られたデ
ジタル値をCPU31が読み込み、ステップ102ではステップ
101で読み込まれたデジタル値がいずれのアナログ信号
を変換したのか判定し、バッテリ電圧以外の信号であれ
ばステップ103に移行し各々の信号に予め割り当てられ
たRAMの番地に入力される。
ジタル値をCPU31が読み込み、ステップ102ではステップ
101で読み込まれたデジタル値がいずれのアナログ信号
を変換したのか判定し、バッテリ電圧以外の信号であれ
ばステップ103に移行し各々の信号に予め割り当てられ
たRAMの番地に入力される。
ステップ102でバッテリ電圧信号をA/D変換したと判断さ
れた場合は、ステップ104へ進み、ステップ104ではA/D
変換を行なった時にイグナイタ16bが通電状態であるか
どうかを判定し、イグナイタが遮断状態であればステッ
プ105に移行し、ステップ105ではVOFFと名付けられたR
AMの番地つまり第2の記憶場所(以下VOFFと呼ぶ)へ
ステップ101で読み込まれたデジタル値つまり電圧サン
プル値をストアする。又、ステップ104でイグナイタ16b
が通電中であると判断された場合はステップ106へ移行
し、ステップ106ではVONと名付けられたRAMの番地つま
り第1の記憶場所(以下VONと呼ぶ)へデジタル値つま
り電圧サンプル値をストアする。このように、A/D変換
回路38aでデジタル値に変換された値のうちバッテリ電
圧に関しては、A/D変換時のイグナイタの通電、遮断に
応じて、異なる記憶場所へストアする。
れた場合は、ステップ104へ進み、ステップ104ではA/D
変換を行なった時にイグナイタ16bが通電状態であるか
どうかを判定し、イグナイタが遮断状態であればステッ
プ105に移行し、ステップ105ではVOFFと名付けられたR
AMの番地つまり第2の記憶場所(以下VOFFと呼ぶ)へ
ステップ101で読み込まれたデジタル値つまり電圧サン
プル値をストアする。又、ステップ104でイグナイタ16b
が通電中であると判断された場合はステップ106へ移行
し、ステップ106ではVONと名付けられたRAMの番地つま
り第1の記憶場所(以下VONと呼ぶ)へデジタル値つま
り電圧サンプル値をストアする。このように、A/D変換
回路38aでデジタル値に変換された値のうちバッテリ電
圧に関しては、A/D変換時のイグナイタの通電、遮断に
応じて、異なる記憶場所へストアする。
第5図は各気筒ごとのクランク角150゜BTDCに起動され
る点火時期計算ルーチンを示す。
る点火時期計算ルーチンを示す。
ステップ111で点火時期すなわちイグナイタ通電終了の
時期θOFFを計算し、ステップ112ではイグナイタ通電開
始時期θONを計算する。
時期θOFFを計算し、ステップ112ではイグナイタ通電開
始時期θONを計算する。
第6図に示すフローチャートは各気筒ごとの上死点(TD
C)手前所定クランク角例えば60℃Aで実行される燃料
噴射時間(以下、τと呼ぶ)の計算ルーチンである。こ
のルーチンはクランク角センサ18と気筒判別センサ19の
信号に基づく、割り込みにより開始される。
C)手前所定クランク角例えば60℃Aで実行される燃料
噴射時間(以下、τと呼ぶ)の計算ルーチンである。こ
のルーチンはクランク角センサ18と気筒判別センサ19の
信号に基づく、割り込みにより開始される。
ステップ121では有効噴射時間(以下、TPと呼ぶ)の計
算を行なう。TPの計算は次式で求められる。
算を行なう。TPの計算は次式で求められる。
TP=(q×60)/Q TP:有効噴射時間(msec) q:燃料噴射量(mm3) Q:燃料噴射弁流量(cc/min) 次のステップ122aでは噴射開始時期θINJの計算をす
る。噴射開始時期は一般に固定されているが、エンジン
運転パラメータにより変化させる場合もある。ステップ
122bでは噴射開始時期θINJが、前記点火時期計算ルー
チンで求められたイグナイタ通電終了時期θOFFより大
きいか(時間的に前であるか)の判定を行ない、Yesの
場合はステップ122cへ進み、ステップ122cでは噴射開始
時期θINJが、前記点火時期計算ルーチンで求められた
イグナイタ通電開始時期θONより小さいか(時間的に後
であるか)の判定を行ない、Yesの場合はイグナイタ通
電中に噴射開始すると判断され、ステップ123へ進む。
る。噴射開始時期は一般に固定されているが、エンジン
運転パラメータにより変化させる場合もある。ステップ
122bでは噴射開始時期θINJが、前記点火時期計算ルー
チンで求められたイグナイタ通電終了時期θOFFより大
きいか(時間的に前であるか)の判定を行ない、Yesの
場合はステップ122cへ進み、ステップ122cでは噴射開始
時期θINJが、前記点火時期計算ルーチンで求められた
イグナイタ通電開始時期θONより小さいか(時間的に後
であるか)の判定を行ない、Yesの場合はイグナイタ通
電中に噴射開始すると判断され、ステップ123へ進む。
ステップ123ではA/D変換ルーチンにおいて得られたVON
を用い、一方ステップ124では同じくA/D変換ルーチンで
得られたVOFFを用いて無効噴射時間(以下、TVと呼
ぶ)を予め燃料噴射弁6の特性により求められた第7図
に示すようなマップより求める。そして続くステップ12
5では、ステップ121で求められたTPにステップ123また
はステップ124で求められたTVを加算してτを算出す
る。
を用い、一方ステップ124では同じくA/D変換ルーチンで
得られたVOFFを用いて無効噴射時間(以下、TVと呼
ぶ)を予め燃料噴射弁6の特性により求められた第7図
に示すようなマップより求める。そして続くステップ12
5では、ステップ121で求められたTPにステップ123また
はステップ124で求められたTVを加算してτを算出す
る。
このように、イグナイタ通電状態を判定し、それぞれの
状態に応じた電磁弁通電時間補正を行なう。
状態に応じた電磁弁通電時間補正を行なう。
なお、上記実施例において、バッテリ22が駆動電源に、
クランク角センサ18および気筒判別センサ19が基準信号
発生手段に、電子制御回路20が制御本体に、出力ポート
39aが第1の出力部に、更に、駆動回路39cが第2の出力
部に、それぞれ相当する。また、ステップ101が電源電
圧抽出部に、ステップ104〜106が記憶制御部に、第5図
の処理が第1の設定部に、ステップ121,122a,および125
が第2の設定部に、ステップ122b,122cが予測判定部
に、更に、ステップ123および124が電圧補正値設定部
に、それぞれ相当する処理である。
クランク角センサ18および気筒判別センサ19が基準信号
発生手段に、電子制御回路20が制御本体に、出力ポート
39aが第1の出力部に、更に、駆動回路39cが第2の出力
部に、それぞれ相当する。また、ステップ101が電源電
圧抽出部に、ステップ104〜106が記憶制御部に、第5図
の処理が第1の設定部に、ステップ121,122a,および125
が第2の設定部に、ステップ122b,122cが予測判定部
に、更に、ステップ123および124が電圧補正値設定部
に、それぞれ相当する処理である。
本発明の第2実施例について、第8図のA/D変換ルーチ
ンを示すフローチャートおよび第9図のτ計算ルーチン
を示すフローチャートに拠って説明する。
ンを示すフローチャートおよび第9図のτ計算ルーチン
を示すフローチャートに拠って説明する。
第8図に示すフローチャートは第4図と同様に4ms毎の
時間間隔で実行されるA/D変換ルーチンである。
時間間隔で実行されるA/D変換ルーチンである。
ステップ201で第4図のステップ101と同様、デジタル値
をCPU31に取り込み、ステップ202でバッテリ電圧をA/D
変換されたと判断された場合にステップ204aへ移行し、
ステップ204aではイグナイタ16bの通電状態を判定し、
非通電中であればステップ204bへ移行し、ステップ204b
では方向指示ランプ42の通電状態を判定する。以上の判
定結果が全て非通電中であると判断された場合はステッ
プ205に移行し、それ以外の場合はステップ206に移行す
る。ステップ205ではVOFFにデジタル値をストアし、ス
テップ206ではVONにディジタル値をストアする。
をCPU31に取り込み、ステップ202でバッテリ電圧をA/D
変換されたと判断された場合にステップ204aへ移行し、
ステップ204aではイグナイタ16bの通電状態を判定し、
非通電中であればステップ204bへ移行し、ステップ204b
では方向指示ランプ42の通電状態を判定する。以上の判
定結果が全て非通電中であると判断された場合はステッ
プ205に移行し、それ以外の場合はステップ206に移行す
る。ステップ205ではVOFFにデジタル値をストアし、ス
テップ206ではVONにディジタル値をストアする。
このように、第2実施例ではイグナイタの通電状態の判
別の他に方向指示ランプの点滅についても判定を行な
い、両者の通電状態に応じて、異なる記憶場所への電圧
サンプル値記憶を行なう。
別の他に方向指示ランプの点滅についても判定を行な
い、両者の通電状態に応じて、異なる記憶場所への電圧
サンプル値記憶を行なう。
第9図に示すフローチャートは、第6図と同様なτ計算
ルーチンである。
ルーチンである。
ステップ221で第6図のステップ121と同様なTP計算を行
ない、ステップ222aでは噴射開始時期θINJの計算をす
る。ステップ222bでは噴射開始時期θINJが、イグナイ
タ通電終了時期θOFFより大きいか(時間的に前である
か)の判定を行ない、Yesの場合はステップ222cへ進
み、ステップ222cでは噴射開始時期θINJが、イグナイ
タ通電開始時期θONより小さいか(時間的に後である
か)の判定を行ない、Yesの場合はイグナイタ通電中に
噴射開始すると判断され、ステップ223へ進み、VONか
らTVを求める。
ない、ステップ222aでは噴射開始時期θINJの計算をす
る。ステップ222bでは噴射開始時期θINJが、イグナイ
タ通電終了時期θOFFより大きいか(時間的に前である
か)の判定を行ない、Yesの場合はステップ222cへ進
み、ステップ222cでは噴射開始時期θINJが、イグナイ
タ通電開始時期θONより小さいか(時間的に後である
か)の判定を行ない、Yesの場合はイグナイタ通電中に
噴射開始すると判断され、ステップ223へ進み、VONか
らTVを求める。
一方、イグナイタの通電中に噴射開始しないと判断され
た場合は、ステップ226へ進み、方向指示ランプ42が点
灯中であるかどうかを判断する。点灯中である場合は、
ステップ223にてVONからTVを求める。一方、点灯中で
ない場合は、ステップ224へ進み、VOFFからTVを求め
る。
た場合は、ステップ226へ進み、方向指示ランプ42が点
灯中であるかどうかを判断する。点灯中である場合は、
ステップ223にてVONからTVを求める。一方、点灯中で
ない場合は、ステップ224へ進み、VOFFからTVを求め
る。
そして、ステップ221で求まったTPと、ステップ223また
はステップ224のいずれかで求まったTVとから、ステッ
プ225でτを求める。
はステップ224のいずれかで求まったTVとから、ステッ
プ225でτを求める。
このように、イグナイタ通電状態および方向指示ランプ
通電状態を判定し、そのパターンに応じた電磁弁通電時
間補正を行なう。
通電状態を判定し、そのパターンに応じた電磁弁通電時
間補正を行なう。
第3実施例について、第10図のA/D変換ルーチンを示す
フローチャートおよび第11図のτ計算ルーチンを示すフ
ローチャートに拠って説明する。
フローチャートおよび第11図のτ計算ルーチンを示すフ
ローチャートに拠って説明する。
第10図に示すフローチャートは第4図および第8図と同
様に4msの周期で実行されるA/D変換ルーチンである。
様に4msの周期で実行されるA/D変換ルーチンである。
ステップ301でデジタル値をCPU31に取り込み、次にバッ
テリ電圧をA/D変換されたとステップ302で判断された場
合にステップ304へ移行し、ステップ304ではイグナイタ
16bの通電状態を判定し、非通電状態であればステップ3
05へ移行し、一方、通電中であれば306へ移行する。ス
テップ305ではVBと名付けられたRAMの番地(以下VBと
呼ぶ)へステップ301で読み込まれたデジタル値を入力
し、一方、ステップ306ではVBへ前記デジタル値に所定
値の0.2Vのデジタル値を加算して入力する。なお、前記
所定値0.2Vは実験的に電気負荷の断続的な電力消費によ
り降下する電圧から予め定められた値であり、この値は
一定値でなくともよく、前記電気負荷の消費電力等によ
り可変してもよい。
テリ電圧をA/D変換されたとステップ302で判断された場
合にステップ304へ移行し、ステップ304ではイグナイタ
16bの通電状態を判定し、非通電状態であればステップ3
05へ移行し、一方、通電中であれば306へ移行する。ス
テップ305ではVBと名付けられたRAMの番地(以下VBと
呼ぶ)へステップ301で読み込まれたデジタル値を入力
し、一方、ステップ306ではVBへ前記デジタル値に所定
値の0.2Vのデジタル値を加算して入力する。なお、前記
所定値0.2Vは実験的に電気負荷の断続的な電力消費によ
り降下する電圧から予め定められた値であり、この値は
一定値でなくともよく、前記電気負荷の消費電力等によ
り可変してもよい。
このように、イグナイタ16bの通電により電源電圧が降
下した場合には、検出電圧値に所定値を加算することで
イグナイタ16bが非通電の場合の電源電圧に置換したデ
ジタル値として記憶する。また使用するRAMの番地も1
ケで済み、記憶されたデジタル値の更新も速くできる効
果もある。
下した場合には、検出電圧値に所定値を加算することで
イグナイタ16bが非通電の場合の電源電圧に置換したデ
ジタル値として記憶する。また使用するRAMの番地も1
ケで済み、記憶されたデジタル値の更新も速くできる効
果もある。
第11図に示すフローチャートは、第6図および第9図と
同様に実行されるτ計算ルーチンである。
同様に実行されるτ計算ルーチンである。
ステップ321でTPの計算を行ない、次に、イグナイタ16b
の通電中に燃料噴射弁6が開弁されるとステップ322a,3
22b,322cで判断された場合はステップ323に移行し、一
方、イグナイタ16bの通電中に燃料噴射弁6が開弁しな
いと判断された場合はステップ324へ移行する。ステッ
プ323ではVBから第10図のステップ306における所定値
の0.2Vを減算した値に基づきTVを求め、一方、ステッ
プ324ではVBに前記減算を加えることなくTVを求め
る。
の通電中に燃料噴射弁6が開弁されるとステップ322a,3
22b,322cで判断された場合はステップ323に移行し、一
方、イグナイタ16bの通電中に燃料噴射弁6が開弁しな
いと判断された場合はステップ324へ移行する。ステッ
プ323ではVBから第10図のステップ306における所定値
の0.2Vを減算した値に基づきTVを求め、一方、ステッ
プ324ではVBに前記減算を加えることなくTVを求め
る。
このように、第3実施例によれば、イグナイタ通電中に
電磁弁が開弁開始されると判断すると、イグナイタ通電
時の電源電圧に対応する値から無効噴射時間TVを設定
するため、第1実施例と同様の効果を奏する。
電磁弁が開弁開始されると判断すると、イグナイタ通電
時の電源電圧に対応する値から無効噴射時間TVを設定
するため、第1実施例と同様の効果を奏する。
なお、本実施例ではイグナイタ16bの通電にのみ述べた
が、第2実施例で述べた様に方向指示ランプの判定を加
えてもよいし、また、A/D変換ルーチンにおいて燃料噴
射弁6の通電を判定する処理を加えてもよい。
が、第2実施例で述べた様に方向指示ランプの判定を加
えてもよいし、また、A/D変換ルーチンにおいて燃料噴
射弁6の通電を判定する処理を加えてもよい。
上述した第1実施例によると、イグナイタ通電中に電磁
弁が開弁開始されないときの燃料量は、例えば第12図に
示すように、#n,#n+1のτ計算タイミングで、それ
ぞれの直前の#k、#k+4のバッテリ電圧A/D変換タ
イミングで得られた電圧サンプル値、つまり、イグナイ
タ非通電時の電圧値に基づいて求められる。一方、イグ
ナイタ通電中に電磁弁が開弁開始されるときの燃料量
は、例えば第13図に示すように、#m、#m+1のτ計
算タイミングとも、それぞれ#lのバッテリ電圧A/D変
換タイミングで得られた電圧サンプル値、つまり、イグ
ナイタ通電時の電圧値に基づいて求められ、電圧低下分
に見合った燃料増量がなされる。
弁が開弁開始されないときの燃料量は、例えば第12図に
示すように、#n,#n+1のτ計算タイミングで、それ
ぞれの直前の#k、#k+4のバッテリ電圧A/D変換タ
イミングで得られた電圧サンプル値、つまり、イグナイ
タ非通電時の電圧値に基づいて求められる。一方、イグ
ナイタ通電中に電磁弁が開弁開始されるときの燃料量
は、例えば第13図に示すように、#m、#m+1のτ計
算タイミングとも、それぞれ#lのバッテリ電圧A/D変
換タイミングで得られた電圧サンプル値、つまり、イグ
ナイタ通電時の電圧値に基づいて求められ、電圧低下分
に見合った燃料増量がなされる。
なお、ここで、イグナイタの状態に関わらず#n,#n+
1,#m,#m+1のτ計算タイミングで、それぞれ直前の
#k,#k+4,#l,#l+1のバッテリ電圧A/D変換タイ
ミングで得られた電圧サンプル値を用いる従来例(例え
ば特開昭60−1345号)では、次のような問題が発生す
る。すなわち、#n,#n+1,#mの電磁弁開弁開始時で
は、#k,#k+4,#lのバッテリ電圧A/D変換タイミン
グと、それぞれイグナイタ駆動信号が一致している(順
にLo,Lo,Hi)で問題がないが、#l+1のバッテリ電圧
A/D変換タイミングではイグナイタ駆動信号がLoとなっ
ているのに対し#m+1の電磁弁開弁開始時ではHiとな
っている。このため#m+1では電磁弁開弁開始時のバ
ッテリ電圧より高いサンプル値に基づいてτが計算され
ることになり、充分な噴射量が得られなくなる。
1,#m,#m+1のτ計算タイミングで、それぞれ直前の
#k,#k+4,#l,#l+1のバッテリ電圧A/D変換タイ
ミングで得られた電圧サンプル値を用いる従来例(例え
ば特開昭60−1345号)では、次のような問題が発生す
る。すなわち、#n,#n+1,#mの電磁弁開弁開始時で
は、#k,#k+4,#lのバッテリ電圧A/D変換タイミン
グと、それぞれイグナイタ駆動信号が一致している(順
にLo,Lo,Hi)で問題がないが、#l+1のバッテリ電圧
A/D変換タイミングではイグナイタ駆動信号がLoとなっ
ているのに対し#m+1の電磁弁開弁開始時ではHiとな
っている。このため#m+1では電磁弁開弁開始時のバ
ッテリ電圧より高いサンプル値に基づいてτが計算され
ることになり、充分な噴射量が得られなくなる。
これに対して、上記各実施例では、前述のように各電磁
弁開弁開始時でのイグナイタ駆動信号に対応した電圧サ
ンプル値を使用しているので、電磁弁開弁時のバッテリ
にτを算出して適正な燃料噴射量を確保することができ
る。
弁開弁開始時でのイグナイタ駆動信号に対応した電圧サ
ンプル値を使用しているので、電磁弁開弁時のバッテリ
にτを算出して適正な燃料噴射量を確保することができ
る。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、電磁弁への通電
開始時にイグナイタの状態がオンであると予測される場
合は、イグナイタがオンのときに対応する電圧サンプル
値に基づいて、オフであると予測される場合はオフのと
きに対応する電圧サンプル値に基づいて、それぞれ電圧
補正値を求めることができる。このため、この電圧補正
値を用いて設定された電磁弁の開弁時間は、その電磁弁
開弁時の駆動電源電圧に対応したものとなり、常に目標
燃料噴射量に合致した電磁弁開弁時間とすることができ
る。
開始時にイグナイタの状態がオンであると予測される場
合は、イグナイタがオンのときに対応する電圧サンプル
値に基づいて、オフであると予測される場合はオフのと
きに対応する電圧サンプル値に基づいて、それぞれ電圧
補正値を求めることができる。このため、この電圧補正
値を用いて設定された電磁弁の開弁時間は、その電磁弁
開弁時の駆動電源電圧に対応したものとなり、常に目標
燃料噴射量に合致した電磁弁開弁時間とすることができ
る。
第1図は本発明の概念図、第2図は従来例を説明するた
めの概念図、第3図は本発明の一実施例の構成図、第4
図,第5図および第6図はそのCPU31による処理の一例
を表わすフローチャート、第7図はバッテリ電圧−TV
特性図、第8図および第9図はCPU31による処理の他の
例を表わすフローチャート、第10図および第11図はCPU3
1による処理の更に他の例を表わすフローチャート、第1
2図および第13図は前記実施例の動作を説明するための
タイミングチャートである。 1……エンジン、6……燃料噴射弁、16a……点火コイ
ル、16b……イグナイタ、18……クラック角センサ、20
……電子制御回路、22……バッテリ
めの概念図、第3図は本発明の一実施例の構成図、第4
図,第5図および第6図はそのCPU31による処理の一例
を表わすフローチャート、第7図はバッテリ電圧−TV
特性図、第8図および第9図はCPU31による処理の他の
例を表わすフローチャート、第10図および第11図はCPU3
1による処理の更に他の例を表わすフローチャート、第1
2図および第13図は前記実施例の動作を説明するための
タイミングチャートである。 1……エンジン、6……燃料噴射弁、16a……点火コイ
ル、16b……イグナイタ、18……クラック角センサ、20
……電子制御回路、22……バッテリ
Claims (1)
- 【請求項1】通電時に開弁し、内燃機関へ加圧燃料を噴
射する電磁弁と、 この電磁弁への電力供給路を閉成,遮断する電磁弁駆動
回路と、 駆動電源を前記電磁弁と共通にする点火コイルの一次電
流を断続するイグナイタと、 内燃機関の回転に伴い機関回転基準位置毎に基準信号を
発生する基準信号発生手段と、 前記駆動電源の電圧を所定の周期でサンプリングする電
源電圧抽出部と、前記基準電圧発生手段の基準信号に基
づく周期で、前記内燃機関の運転状態に応じて前記イグ
ナイタへの通電開始時刻および通電時間を設定する第1
の設定部と、前記基準信号発生手段の基準信号に基づく
周期で、前記駆動電源電圧の大きさを含む前記内燃機関
の運転状態に応じて、前記電磁弁の少なくとも通電時間
を設定する第2の設定部と、前記第1の設定部により設
定された前記イグナイタへの通電開始時刻から、同じく
設定された通電時間だけ前記イグナイタを閉成状態に保
つための制御信号を出力する第1の出力部と、前記基準
信号発生手段の基準信号に基づく固定的な電磁弁通電開
始時刻または前記第2の設定部により設定された前記電
磁弁への通電開始時刻から、前記第2の設定部により設
定された電磁弁通電時間だけ前記電磁弁への電力供給経
路を閉成状態に保つよう前記電磁弁駆動回路を動作させ
る制御信号を出力する第2の出力部と、を有する制御本
体と、 を備える電子式内燃機関制御装置において、 前記電源電圧抽出部によりサンプリングされた電圧サン
プル値を、前記イグナイタがオンであるかオフであるか
の状態に応じて個々に記憶、またはオンとオフの電圧差
を補正してどちらか一方の状態で記憶する記憶制御部
と、 前記第1の設定部により設定された前記イグナイタへの
通電開始時刻、通電時間と、固定的なまたは前記第2の
設定部において設定された前記電磁弁への通電開始時刻
とを基に、前記電磁弁の通電開始時に、前記イグナイタ
の状態がオンかオフかを予測判定する予測判定部と、 この予測判定部の判定結果に対応して、前記記憶制御部
に記憶した電圧値のオンまたはオフの状態に応じた値、
もしくは、前記記憶制御部に記憶した電圧値またはその
電圧値に前記補正の逆補正を施した値を選択使用し、前
記第2の設定部の電磁弁通電時間設定における電圧補正
値を求める電圧補正値設定部とを備える電子式内燃機関
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60088335A JPH0754097B2 (ja) | 1985-04-22 | 1985-04-22 | 電子式内燃機関制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60088335A JPH0754097B2 (ja) | 1985-04-22 | 1985-04-22 | 電子式内燃機関制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61244844A JPS61244844A (ja) | 1986-10-31 |
JPH0754097B2 true JPH0754097B2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=13939996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60088335A Expired - Fee Related JPH0754097B2 (ja) | 1985-04-22 | 1985-04-22 | 電子式内燃機関制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754097B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2518294Y2 (ja) * | 1989-09-19 | 1996-11-27 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の燃料噴射装置 |
JP5194897B2 (ja) * | 2008-03-10 | 2013-05-08 | 株式会社デンソー | バッテリ電圧算出装置 |
JP2021113538A (ja) * | 2020-01-20 | 2021-08-05 | 日立Astemo株式会社 | 電磁弁駆動装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0635844B2 (ja) * | 1983-06-15 | 1994-05-11 | 本田技研工業株式会社 | 内燃エンジンの燃料供給制御方法 |
-
1985
- 1985-04-22 JP JP60088335A patent/JPH0754097B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61244844A (ja) | 1986-10-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |