JPH0753904A - 徐放性香料インキの製造法及び該徐放性香料インキを使用する環境重視の印刷法 - Google Patents

徐放性香料インキの製造法及び該徐放性香料インキを使用する環境重視の印刷法

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JPH0753904A
JPH0753904A JP22218993A JP22218993A JPH0753904A JP H0753904 A JPH0753904 A JP H0753904A JP 22218993 A JP22218993 A JP 22218993A JP 22218993 A JP22218993 A JP 22218993A JP H0753904 A JPH0753904 A JP H0753904A
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JP
Japan
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ink
printing
perfume
fragrance
sustained
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JP22218993A
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Yoshiyuki Nakamura
嘉幸 中村
Shigeo Murata
重男 村田
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HOTSUSU KK
Navitas Co Ltd
Original Assignee
HOTSUSU KK
Navitas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パツド印刷又はスクリ−ン印刷などに使用可
能な徐放性香料インキの製造法と香料の揮散による印刷
作業環境及び被印刷物以外のものへの汚染を防止する印
刷方法の提供。 【構成】 アルコ−ル類にジベンザルソルビツトを溶解
し、更にヒドロキシプロピルメチルセルロ−ズ又はヒド
ロキシプロピルエチルセルロ−ズを添加分散せしめた
後、一定量の水分を加えて加熱溶解して得られた透明ア
ルコ−ル溶液に10〜60重量%の香料原料を加えて製
造された徐放性香料溶液をスクリ−ン印刷又はパツド印
刷に使用するインキに10〜60重量%を混合する徐放
性香料インキの製造法及び該徐放性香料インキを香料の
揮散防止可能な密閉したインキ容器を使用する印刷環境
重視の印刷法。 【効果】 インキに含まれる溶剤や香料の揮散を防止
し、かつインキの徐放性効果を保持し続けることができ
るため、従来の香料の5〜10倍以上長く芳香を放つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は徐放性香料インキと香料
の揮散しない密閉されたインキ容器を使用したスクリ−
ン印刷又は凹版印刷機による装粧品、食品、プラスチツ
ク外装品、雑貨、文具、名刺などの付香に使用される徐
放性香料インキの製造法並びに該徐放性香料インキを使
用する環境重視の印刷法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から印刷物に印刷と同時に香りを付
与する試みがある。例えば、印刷インキに直接香料をそ
のまま添加したインキによる凸版印刷があるが、この場
合インク臭(乾性油臭)に香りが混じり合つて目的とす
る香料の香りが出なかった。また例えば塩化パラフイン
等の無臭のビヒクル等を使用した香料インキがあるが、
この場合は印刷物が使用者の手元に届くまでに香料が揮
散して使用時には殆ど香りが無くなる。更に香料をカプ
セル化したものをバインダ−に混合してできる透明なイ
ンキを印刷物の上にカプセルを破壊しない条件にしてス
クリ−ン印刷する方法がある。この場合もカプセルが破
壊すると香料が揮散して香料として効果を発揮するが、
その持続効果は著しく短かい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の香料を直接
使用する場合も香料をカプセル化して使用する場合も共
に香りの揮散速度が早く保香性乃至は芳香性付与の持続
効果が短かいという問題点がある。更に香料の揮散によ
る印刷作業環境、働く人及び被印刷物以外のものを香り
によつて汚染する恐れがある。
【0004】本発明はパツド印刷又はスクリ−ン印刷な
どに使用することの可能な徐放性香料インキの製造法
と、香料の揮散による印刷作業環境並びに被印刷物以外
のものへの汚染を防止する印刷方法を提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明は本
発明者が鋭意研究した結果見出したもので、その第1は
アルコ−ル類に好ましくはジベンザルソルビツト(商品
名 ゲルオ−ルD)を溶解して、更にヒドロキシプロピ
ルメチルセルロ−ズ又はヒドロキシプロピルエチルセル
ロ−ズを添加分散せしめた後、所望の一定量の水分を加
えて、加熱溶解して得られた高粘度の透明アルコ−ル溶
液に10〜60重量%の香料原料を加えて製造された徐
放性香料溶液をスクリ−ン印刷又はパツド印刷に使用す
るインキに10〜60重量%、好適には25〜50重量
%を混合することを特徴とする香料インキの製造法であ
り、この場合、上記ゲルオ−ルDは加えても加えなくて
も差支えない。
【0006】その第2は請求項1で得られた徐放性香料
溶液のみを使用して、そのままか乃至は水又はアルコ−
ルで希釈して顔料又は染料を使用することなく、スクリ
−ン印刷又はパツド印刷インキとして使用することを特
徴とする香料インキの製造法であり、
【0007】更にその第3は請求項1又は2記載の徐放
性香料インキを使用して印刷する際に、香料の常時揮散
を防止することの可能な密閉したインキ容器を使用する
ことを特徴とする印刷環境重視の徐放性香料添加印刷物
の印刷法である。
【0008】本発明においては徐放性香料溶液又はエマ
ルジヨンのみ又は該徐放性香料溶液に染料又は顔料の添
加された溶液又はエマルジヨンをすべて印刷インキとい
う。印刷に使用される機械は印刷作業中も香料の揮散を
防止された空間又は容器に収容されたままで印刷可能な
印刷機を使用する。例えば本出願人の一人の考案になる
実公昭55−29528号公報記載の添付図面に示され
た印刷機〔図1〕か又は本出願人の一人のパツド印刷機
(実開平4−135333号)記載の添付図面図1の印
刷機〔図2〕を使用する。
【0009】
【図1】
【0010】
【図2】
【0011】本発明に使用される徐放性香料溶液の濃度
が10重量%未満では、たとえ限界までインキに混合し
ても、印刷物からの香気揮散が少なくなり、香料インキ
の目的には不適であり、更に60重量%を超過すると徐
放性の効果が得難い欠点がある。また上記徐放性香料溶
液をスクリ−ン印刷又はパツド印刷に使用する場合、上
記徐放性香料溶液が10重量%未満しか混合しない場合
は、前記と同様に香気の揮散が不充分で長期の持続性に
乏しく、また60重量%を超過して混合すると印刷イン
キとしての隠蔽性が失われ印刷と同時に付香するという
目的が達成され難いため60重量%を限度とした。
【0012】本発明の徐放性香料を使用する印刷方法は
〔図1〕に示すように実公昭55−29528号添付の
図面に記載されたインキ供給装置を使用するか、又は
〔図2〕に示す如く、実開平4−135333号添付、
図1のパツド印刷機のインキ供給方法を使用する。〔図
1〕においては下方が開放されたインキポツト(4) 内に
インキが注入され、本発明の徐放性香料又は顔料の入つ
たインキ(8) が注入口からインキポツト(4) に注入され
る。そのためインキ容器中のインキから香料の揮散によ
る作業環境や被印刷物以外を汚染することがない。また
実開平4−135333号に記載したようにパツド印刷
機の場合同様にインキポツト(4) にインキが収容され、
印刷図柄(凹部)(W)のみにインキを残して印刷され
るが故に、被印刷面以外にインキ中の香料の香りが放出
されることがなく、前記〔図1〕の場合と同様に被印刷
物以外に香気が漏れ出ることがないため、作業環境、作
業者や被印刷物以外を汚染することがない。
【0013】本発明の徐放性香料インキを使用すること
によつて装粧品や食品のパツケ−ジ内外への付香、布
帛、プラスチツクの外装品、雑貨、文具などに印刷と同
時に又は印刷物に香気のみを付することができ、印刷の
視覚的な効果と相当長時間にわたる香料の芳香的な効果
との相乗効果で商品の付加価値を高めることに大きく寄
与し、また名刺などに透明な香料のみのインキで印刷し
たり、また文字に合わせて図柄をパタ−ン印刷すること
によつて名刺の場合、姓名と香りとの相乗効果を期待す
ることができる利点がある。
【0014】
【作用】本考案は透明なアルコ−ル溶液に香料を加える
ことによつて、香料の揮散速度を遅らせるため長時間香
料の効果が持続される。インキを密閉されたベツセルに
入れたままで印刷機を使用して印刷することが可能で、
印刷作業中にインキから香料が揮散することがなく、パ
ツド印刷やスクリ−ン印刷に使用されるインキ中の溶剤
成分よりも蒸発しやすいアルコ−ル成分がインキ中に含
まれていてもインキの粘度変化が少なく、安定した印刷
ができる。
【0015】次に実施例によつて本発明を説明する。
【実施例1】 (徐放性香料ゲルの配合割合) エチルアルコ−ル 45.7g ゲルオ−ルD 0.1g ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ズ 1.4g H2 O 2.8g 香料 50g (徐放性香料インキの配合割合) 顔料 40g アクリル共重合樹脂 25g 溶剤(シクロヘキサノン、芳香族系炭化水素溶剤) 4
0g 助剤(消泡剤、分散剤、スリツプ剤) 5g 徐放性香料溶液 30g 上記徐放性香料溶液に徐放性香料インキを配合して徐放
性香料インキを製造した。このインキを使用して〔図
1〕に示すインキ供給装置又は〔図2〕に示すパツド印
刷機のそれぞれインキ容器に収容して紙、合成樹脂フイ
ルム又は成形品にパツド印刷を施した。上記の配合にお
いてヒドロキシプロピルメチルセルロ−ズの代わりにヒ
ドロキシプロピルエチルセルロ−ズを使用しても同様で
ある。
【0016】
【実施例2】実施例1における徐放性香料溶液の配合の
みをそれぞれの印刷機のインキ収容器に収容して、香料
のみを無色又は有色の図柄上に印刷して香料のみを付与
して既成の被付香物に付香した。
【0017】
【発明の効果】本発明の徐放性インキを使用した場合、
印刷動作中インキは常に密閉した状態にあるのでインキ
容器中のインキに含まれる溶剤や香料の揮散を防ぐこと
ができる。またインキの組成が変化することがないの
で、組成の一定した状態で安定した印刷を続けることが
でき、しかもインキ中の香料の徐放性の効果を保持し続
けることができる。更に印刷に消費されるインキは香
料、溶剤のみ又は顔料、染料を含めて凹版の凹部に残留
するのみであるため、最終的には被印刷面上に転移され
る。印刷された香料、顔料又は染料は乾燥することによ
つて溶剤は蒸発し、徐放性の香料の効果を維持した状態
で香料ゲルがインキ中に残留することになり、本発明の
徐放性香料は、インキから従来の香料の場合よりも5〜
10倍以上の期間長く芳香を放つことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の徐放性インキを収容したインキポツト
を使用して印刷方法のみを示す印刷機の省略された側面
図。
【図2】本発明に使用する印刷部分のみを示すパツド印
刷機の側面図。
【符号の説明】
1.パツド印刷機 4.徐放性インキを収容するインキポツト 8.インキ 9.印版

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコ−ル類にヒドロキシプロピルメチ
    ルセルロ−ズ又はヒドロキシプロピルエチルセルロ−ズ
    を添加分散せしめた後、一定量の水分を加えて、加熱溶
    解して得られた高粘度の透明アルコ−ル溶液に10〜6
    0重量%の香料原料を加えて製造された徐放性香料溶液
    をスクリ−ン印刷又はパツド印刷に使用するインキに1
    0〜60重量%を混合することを特徴とする徐放性香料
    インキの製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1で得られた徐放性香料溶液のみ
    を使用してスクリ−ン印刷又はパツド印刷に使用するこ
    とを特徴とする徐放性香料インキの製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の徐放性香料インキ
    を使用して印刷する場合、該徐放性香料インキから香料
    の揮散防止可能な密閉したインキ容器を使用することを
    特徴とする印刷環境重視の印刷法。
JP22218993A 1993-08-12 1993-08-12 徐放性香料インキの製造法及び該徐放性香料インキを使用する環境重視の印刷法 Pending JPH0753904A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0936255A1 (en) * 1998-02-10 1999-08-18 Tektronic Inc Phase change ink formulation with organoleptic maskant additive
US6261347B1 (en) * 1998-10-30 2001-07-17 Ncr Corporation Scented jet ink and printed articles therefrom

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