JPH0753864B2 - 冷却剤 - Google Patents
冷却剤Info
- Publication number
- JPH0753864B2 JPH0753864B2 JP29422986A JP29422986A JPH0753864B2 JP H0753864 B2 JPH0753864 B2 JP H0753864B2 JP 29422986 A JP29422986 A JP 29422986A JP 29422986 A JP29422986 A JP 29422986A JP H0753864 B2 JPH0753864 B2 JP H0753864B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag
- valence
- salt
- polyvalent metal
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、冷却の必要な鮮魚等の食品等を、いつでも任
意に冷却しうる冷却剤に関するものである。
意に冷却しうる冷却剤に関するものである。
(ロ)従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 従来より、食品等を冷却するには一般的に氷を用いてい
る。しかし、氷は融解しやすく、冷却の必要な時には既
に融解して水となっていることが多く、冷却剤として使
用できないことがあった。
る。しかし、氷は融解しやすく、冷却の必要な時には既
に融解して水となっていることが多く、冷却剤として使
用できないことがあった。
また、氷は比較的その重量が重いため、持ち運びに不便
であった。従って、不特定の場所、不特定の時間に任意
に冷却剤として氷を用いることはできなかった。
であった。従って、不特定の場所、不特定の時間に任意
に冷却剤として氷を用いることはできなかった。
一方、加熱剤としては不特定の場所、不特定の時間に使
用できる商品が多数販売されている。これらは化学物質
を袋体の中に収納しておき、空気の接触によって反応を
生起させ、発熱させるものや、二種の化学物質を袋体の
中に収納しておき、二種の化学物質の混合によって反応
させ、発熱させるものがある。これらはいずれも化学反
応における発熱反応を利用したものである。
用できる商品が多数販売されている。これらは化学物質
を袋体の中に収納しておき、空気の接触によって反応を
生起させ、発熱させるものや、二種の化学物質を袋体の
中に収納しておき、二種の化学物質の混合によって反応
させ、発熱させるものがある。これらはいずれも化学反
応における発熱反応を利用したものである。
そこで、本発明者等は化学反応における吸熱反応を利用
することにより、現在販売されている加熱剤の如く不特
定の場所、不特定の時間に便利に使用できる冷却剤が得
られることを想い到り、鋭意研究した結果、本発明に到
達したものである。
することにより、現在販売されている加熱剤の如く不特
定の場所、不特定の時間に便利に使用できる冷却剤が得
られることを想い到り、鋭意研究した結果、本発明に到
達したものである。
(ハ)問題点を解決するための手段及び作用 即ち、本発明は原子価が少なくとも二以上であり且つそ
れより少ない原子価をとりうる多価金属の塩と、該多価
金属の塩を水の存在下で還元し原子価を減少させた金属
塩とする亜硫酸水素ナトリウムとよりなることを特徴と
する冷却剤に関するものである。
れより少ない原子価をとりうる多価金属の塩と、該多価
金属の塩を水の存在下で還元し原子価を減少させた金属
塩とする亜硫酸水素ナトリウムとよりなることを特徴と
する冷却剤に関するものである。
本発明に用いる原子価が少なくとも二以上であり且つそ
れより少ない原子価をとりうる多価金属の塩としては、
硫酸第二鉄(Fe2(SO4)3),塩化第二鉄(FeCl3),
硫酸第二銅(CuSO4),塩化第二銅(CuCl2),硫酸第二
クロム(Cr2(SO4)3),塩化第二クロム(CrCl3)等
が用いられる。これらの多価金属塩は水の存在下で亜硫
酸水素ナトリウムと反応して還元され、多価金属の原子
価が減少して各々硫酸第一鉄(FeSO4),塩化第一鉄(F
eCl2),硫酸第一銅(Cu2SO4),塩化第一銅(CuCl),
硫酸第一クロム(CrSO4),塩化第一クロム(CrCl2)等
となる。この多価金属塩の還元反応は吸熱反応となり外
部の熱を奪い、冷却作用を発揮する。
れより少ない原子価をとりうる多価金属の塩としては、
硫酸第二鉄(Fe2(SO4)3),塩化第二鉄(FeCl3),
硫酸第二銅(CuSO4),塩化第二銅(CuCl2),硫酸第二
クロム(Cr2(SO4)3),塩化第二クロム(CrCl3)等
が用いられる。これらの多価金属塩は水の存在下で亜硫
酸水素ナトリウムと反応して還元され、多価金属の原子
価が減少して各々硫酸第一鉄(FeSO4),塩化第一鉄(F
eCl2),硫酸第一銅(Cu2SO4),塩化第一銅(CuCl),
硫酸第一クロム(CrSO4),塩化第一クロム(CrCl2)等
となる。この多価金属塩の還元反応は吸熱反応となり外
部の熱を奪い、冷却作用を発揮する。
本発明に係る冷却剤の現実的な使用方法は、ポリエチレ
ンフィルム等のプラスチックフィルム製の袋体又はアル
ミニウム箔等の金属箔製の袋体の中に、原子価が少なく
とも二以上であり且つそれより少ない原子価をとりうる
多価金属の塩と亜硫酸水素ナトリウムとを混合して収納
しておく。そして、冷却した時に袋体の中に少量の水を
入れる。このとき、水が媒体となって多価金属の塩と亜
硫酸水素ナトリウムとの間で酸化還元反応が起こり、こ
の反応が吸熱反応であることから冷却作用を発揮する。
このような使用方法からみて、袋体としては熱伝動率の
大きい金属箔製のものが好ましい。
ンフィルム等のプラスチックフィルム製の袋体又はアル
ミニウム箔等の金属箔製の袋体の中に、原子価が少なく
とも二以上であり且つそれより少ない原子価をとりうる
多価金属の塩と亜硫酸水素ナトリウムとを混合して収納
しておく。そして、冷却した時に袋体の中に少量の水を
入れる。このとき、水が媒体となって多価金属の塩と亜
硫酸水素ナトリウムとの間で酸化還元反応が起こり、こ
の反応が吸熱反応であることから冷却作用を発揮する。
このような使用方法からみて、袋体としては熱伝動率の
大きい金属箔製のものが好ましい。
(ニ)実施例 実施例1 塩化第二鉄32.5g(0.2モル)と亜硫酸水素ナトリウム24
g(0.2モル)とを均一に混合した冷却剤をアルミニウム
箔製の袋体の中に収納した。その後、袋体の口部から水
100mlを注入した。この結果、当初20℃であった袋体の
温度が約5分後5℃に低下し、約1時間この温度を維持
した。
g(0.2モル)とを均一に混合した冷却剤をアルミニウム
箔製の袋体の中に収納した。その後、袋体の口部から水
100mlを注入した。この結果、当初20℃であった袋体の
温度が約5分後5℃に低下し、約1時間この温度を維持
した。
実施例2 硫酸第二鉄40g(0.1モル)と亜硫酸水素ナトリウム24g
(0.2)とを均一に混合した冷却剤をアルミニウム箔製
の袋体の中に収納した。その後、袋体の口部から水100m
lを注入した。この結果、当初20℃であった袋体の温度
が約5分後10℃に低下し、約1時間この温度を維持し
た。
(0.2)とを均一に混合した冷却剤をアルミニウム箔製
の袋体の中に収納した。その後、袋体の口部から水100m
lを注入した。この結果、当初20℃であった袋体の温度
が約5分後10℃に低下し、約1時間この温度を維持し
た。
(ホ)発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明に係る冷却剤は
従来の氷の場合と異なり、持ち運びに便利で必要な時に
水を注入するだけで簡単に冷却作用を発揮する。従っ
て、不特定の場所、不特定の時間に任意に冷却剤として
用いることができる。依って、例えば魚釣り時の魚入れ
容器に用いれば、家庭に持ち帰るまでの間において魚の
腐敗を防止することができる。
従来の氷の場合と異なり、持ち運びに便利で必要な時に
水を注入するだけで簡単に冷却作用を発揮する。従っ
て、不特定の場所、不特定の時間に任意に冷却剤として
用いることができる。依って、例えば魚釣り時の魚入れ
容器に用いれば、家庭に持ち帰るまでの間において魚の
腐敗を防止することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】原子価が少なくとも二以上であり且つそれ
より少ない原子価をとりうる多価金属の塩と、該多価金
属の塩を水の存在下で還元し原子価を減少させた金属塩
とする亜硫酸水素ナトリウムとよりなることを特徴とす
る冷却剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29422986A JPH0753864B2 (ja) | 1986-12-10 | 1986-12-10 | 冷却剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29422986A JPH0753864B2 (ja) | 1986-12-10 | 1986-12-10 | 冷却剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63146978A JPS63146978A (ja) | 1988-06-18 |
JPH0753864B2 true JPH0753864B2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=17805010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29422986A Expired - Lifetime JPH0753864B2 (ja) | 1986-12-10 | 1986-12-10 | 冷却剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0753864B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008041357A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Yokowo Co Ltd | プリント基板取付用ソケット |
DE102010004110A1 (de) * | 2010-01-07 | 2011-07-14 | Siemens Aktiengesellschaft, 80333 | Elektrochemischer Energiespeicher, insbesondere Lithium-Ionen-Energiespeicher |
-
1986
- 1986-12-10 JP JP29422986A patent/JPH0753864B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63146978A (ja) | 1988-06-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6136217A (en) | Molecular alloys and restoring thermal energy by phase change | |
JPH0753864B2 (ja) | 冷却剤 | |
Keys et al. | Conditions for the effective chilling of fish using a nano‐sized ice slurry | |
JP4736776B2 (ja) | 保冷剤および保冷材 | |
CN111670239A (zh) | 潜热蓄热材料及使用其的保冷工具、物流捆包容器、运输方法、人体冷却工具以及饮料保冷用具 | |
CN105838330A (zh) | 一种结晶焓值高的低温相变纳米储冷材料的制备工艺 | |
JP2572690B2 (ja) | 冷却剤 | |
JPH0226160B2 (ja) | ||
SU983134A1 (ru) | Теплоаккумулирующий состав на основе кристаллогидрата нитрата цинка | |
JPH02120387A (ja) | 冷却剤 | |
JP6778840B1 (ja) | 潜熱蓄熱材組成物 | |
JPH0379971B2 (ja) | ||
JPS6329728Y2 (ja) | ||
JPS5860156A (ja) | 化学カイロ | |
JPS60191165A (ja) | 保冷剤及び保冷方法 | |
JPS58180579A (ja) | 蓄熱材料 | |
JP2002129151A (ja) | 蓄冷剤 | |
JP2001214157A (ja) | 潜熱蓄冷材 | |
JPS5848183B2 (ja) | 加湿器 | |
JPH0195724A (ja) | 食品の保存方法 | |
JPS58136684A (ja) | 蓄熱材料 | |
JPS6339286B2 (ja) | ||
JPS58185679A (ja) | 蓄熱材料 | |
CN111647388A (zh) | 一种低温复合相变蓄冷剂及其制备方法 | |
JP2024037222A (ja) | 蓄冷材 |