JPH0753708B2 - 新規n−ベンジル−n1−フェニル−および−フェナルキル−チオ尿素類 - Google Patents
新規n−ベンジル−n1−フェニル−および−フェナルキル−チオ尿素類Info
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- JPH0753708B2 JPH0753708B2 JP3144789A JP14478991A JPH0753708B2 JP H0753708 B2 JPH0753708 B2 JP H0753708B2 JP 3144789 A JP3144789 A JP 3144789A JP 14478991 A JP14478991 A JP 14478991A JP H0753708 B2 JPH0753708 B2 JP H0753708B2
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- substituted
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C335/00—Thioureas, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
- C07C335/04—Derivatives of thiourea
- C07C335/06—Derivatives of thiourea having nitrogen atoms of thiourea groups bound to acyclic carbon atoms
- C07C335/10—Derivatives of thiourea having nitrogen atoms of thiourea groups bound to acyclic carbon atoms of an unsaturated carbon skeleton
- C07C335/12—Derivatives of thiourea having nitrogen atoms of thiourea groups bound to acyclic carbon atoms of an unsaturated carbon skeleton the carbon skeleton containing six-membered aromatic rings
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
- A61P25/04—Centrally acting analgesics, e.g. opioids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P29/00—Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、医薬特性を持つ新規
チオ尿素、その製造方法、それを含む医薬組成物および
その医薬としての使用に関するものである。
チオ尿素、その製造方法、それを含む医薬組成物および
その医薬としての使用に関するものである。
【0002】
【発明の構成】より具体的には、この発明は、式I
【化2】 [式中、R1およびR2の一方は分枝低級アルキル他方は
水素または分枝低級アルキル、R3は、水素またはC1-4
アルキル、R4およびR5は、個別に、水素、ハロゲン、
C1-5アルキル、置換C1-5アルキル、置換または非置換
アリールまたは式−COOH、COOR8、−CONR9
R10、(ここで、R8はC1-5アルキル、R9およびR10
は、個別に、水素またはC1-5アルキルである)で示さ
れる基であり、R6およびR7は、個別に、R4およびR5
に与えられた意味を持つかまたは、それらが結合してい
る炭素原子と共に、置換または非置換のC3-7シクロア
ルキル基を形成し、Rは、−0、−Sまたは−NH−で
あり、Xは−(CH2)n−(式中、nは0、1、2また
は3である)を意味する]で示される化合物、その生物
学的に加水分解され得、許容され得るエステルまたアミ
ドおよび、そのような化合物、エステルおよびアミドの
医薬的に許容される塩に関するものである。R3からR
10までのアルキル基およびアルキル部分は、分枝または
直鎖である。好ましくはそのようなアルキル基およびア
ルキル部分は直鎖である。ハロゲンはフッ素、塩素、臭
素またはヨウ素を意味する。R4からR7までの好ましい
アリール基はフェニルおよびナフチルである。そのよう
な基は非置換かまたは置換であり得る。好ましい置換基
はハロゲン、ヒドロキシ、アミノおよびカルボキシから
選択される。特に好ましいR4からR7までのアリール基
は、フェニルおよび置換フェニルである。式Iにおい
て、次の意味が個別に、または組合わせ、または副組合
わせで好ましい。 1.R1は第3級ブチルである。好ましくはR1は3−ま
たは4−位にある。最も好ましいR1は3−または4−
位にある第3級ブチルである。 2.R2は水素または第3級ブチルである。R1が3−位
にある時、R2は好ましくは第3級ブチルであり、好ま
しくは5−位にある。R1が4−位にある時、R2は好ま
しくは水素である。 3.R3は水素またはメチルであり、好ましくはメチル
である。 4.R4からR7は、個別に、水素、メチル、エチル、O
HまたはNH2で置換されたC1-5アルキル、フェニルま
たはC1-5アルキル−フェニルである。R4からR6の少
なくとも1つが水素であることが好ましい。R4からR7
のうち少なくとも3つ、例えばR4、R5およびR6が、
水素であることがより好ましい。R4からR7が全て水素
であることが最も好ましい。 5.Rは−0−である。 6.Xは、−(CH2)n−、(式中、nは1または2、
特に1)である。式1の化合物のうち特に好ましい化合
物群はXが上記6で与えられた意味を持つものであり、
特に、R1およびR2が上記1及び2で定義されるような
化合物である。式Iの化合物のさらに好ましい群はXが
上記6で与えられる意味を持ち、R4からR7の各々が水
素であるような化合物であり、特にR1およびR2が上記
1および2で定義されるような化合物である。この明細
書で使われている“生物学的に加水分解され得、許容さ
れ得るエステルまたはアミド”という言葉は(例えば、
式中、R4からR7の1つまたはそれ以上が−COOHお
よび/またはR3が水素であるような式1の化合物の)
エステルまたはアミドであって、生物学的条件の下で加
水分解され得て、それ自体、非毒性、即ち、望ましいレ
ベルの投与量で用いれば何ら顕著な、望ましくない副作
用も持たない、酸やアルコールを生成するものを意味す
る。そのようなエステルはモノ−またはジ−カルボン酸
とのエステル、例えば3−ヒドロキシ基がアセチル化さ
れた式Iの化合物のエステルおよび低級、例えばC
1−4のアルカノールとのエステルを含む。上記のアミ
ドは例えば、グリシンアミドのようなアミノ酸アミドを
含めて、酢酸アミドのような、有機カルボン酸から誘導
されたものを含む。
水素または分枝低級アルキル、R3は、水素またはC1-4
アルキル、R4およびR5は、個別に、水素、ハロゲン、
C1-5アルキル、置換C1-5アルキル、置換または非置換
アリールまたは式−COOH、COOR8、−CONR9
R10、(ここで、R8はC1-5アルキル、R9およびR10
は、個別に、水素またはC1-5アルキルである)で示さ
れる基であり、R6およびR7は、個別に、R4およびR5
に与えられた意味を持つかまたは、それらが結合してい
る炭素原子と共に、置換または非置換のC3-7シクロア
ルキル基を形成し、Rは、−0、−Sまたは−NH−で
あり、Xは−(CH2)n−(式中、nは0、1、2また
は3である)を意味する]で示される化合物、その生物
学的に加水分解され得、許容され得るエステルまたアミ
ドおよび、そのような化合物、エステルおよびアミドの
医薬的に許容される塩に関するものである。R3からR
10までのアルキル基およびアルキル部分は、分枝または
直鎖である。好ましくはそのようなアルキル基およびア
ルキル部分は直鎖である。ハロゲンはフッ素、塩素、臭
素またはヨウ素を意味する。R4からR7までの好ましい
アリール基はフェニルおよびナフチルである。そのよう
な基は非置換かまたは置換であり得る。好ましい置換基
はハロゲン、ヒドロキシ、アミノおよびカルボキシから
選択される。特に好ましいR4からR7までのアリール基
は、フェニルおよび置換フェニルである。式Iにおい
て、次の意味が個別に、または組合わせ、または副組合
わせで好ましい。 1.R1は第3級ブチルである。好ましくはR1は3−ま
たは4−位にある。最も好ましいR1は3−または4−
位にある第3級ブチルである。 2.R2は水素または第3級ブチルである。R1が3−位
にある時、R2は好ましくは第3級ブチルであり、好ま
しくは5−位にある。R1が4−位にある時、R2は好ま
しくは水素である。 3.R3は水素またはメチルであり、好ましくはメチル
である。 4.R4からR7は、個別に、水素、メチル、エチル、O
HまたはNH2で置換されたC1-5アルキル、フェニルま
たはC1-5アルキル−フェニルである。R4からR6の少
なくとも1つが水素であることが好ましい。R4からR7
のうち少なくとも3つ、例えばR4、R5およびR6が、
水素であることがより好ましい。R4からR7が全て水素
であることが最も好ましい。 5.Rは−0−である。 6.Xは、−(CH2)n−、(式中、nは1または2、
特に1)である。式1の化合物のうち特に好ましい化合
物群はXが上記6で与えられた意味を持つものであり、
特に、R1およびR2が上記1及び2で定義されるような
化合物である。式Iの化合物のさらに好ましい群はXが
上記6で与えられる意味を持ち、R4からR7の各々が水
素であるような化合物であり、特にR1およびR2が上記
1および2で定義されるような化合物である。この明細
書で使われている“生物学的に加水分解され得、許容さ
れ得るエステルまたはアミド”という言葉は(例えば、
式中、R4からR7の1つまたはそれ以上が−COOHお
よび/またはR3が水素であるような式1の化合物の)
エステルまたはアミドであって、生物学的条件の下で加
水分解され得て、それ自体、非毒性、即ち、望ましいレ
ベルの投与量で用いれば何ら顕著な、望ましくない副作
用も持たない、酸やアルコールを生成するものを意味す
る。そのようなエステルはモノ−またはジ−カルボン酸
とのエステル、例えば3−ヒドロキシ基がアセチル化さ
れた式Iの化合物のエステルおよび低級、例えばC
1−4のアルカノールとのエステルを含む。上記のアミ
ドは例えば、グリシンアミドのようなアミノ酸アミドを
含めて、酢酸アミドのような、有機カルボン酸から誘導
されたものを含む。
【0003】この発明の化合物、エステル、アミドおよ
び塩は、英国特許出願番号8928581.1(=イギ
リス特許公報No.2226313、1990年6月2
7日公開)で最初に定義され、開示され、世界中の対応
出願で定義されおよび/またはそれにつづき公開された
発明の範囲内にある。この発明の化合物、エステル、ア
ミドおよび塩はまた、上記英国特許出願で公開された化
合物、エステル、アミドおよび塩と比較して、経口での
効力の増大を示す。この発明はまた、この発明の化合
物、アミド、エステルおよび塩の製造方法を提供する。
その方法は a) 式Iの化合物の製造のために、アミノ保護形の式
Iの化合物を脱保護すること。 b) 式Iの化合物の生物学的に加水分解され得、許容
され得るエステルまたはアミドの製造のために、例えば
式中のR3が水素であるような式Iの化合物を、適切な
アシル化またはアミド化剤との反応によって、エステル
化またはアミド化すること。を含み、このようにして遊
離または医薬的に許容され得る塩形で得られた式Iの化
合物、エステルまたはアミドを採取することを含む。方
法a)は従来の技術で知られているアミノ保護基の標準
的な除去技術に従って実施され得る。好ましいアミノ保
護基は、P−トルエンスルホニル、ベンジル、ホルミル
およびトリフルオロアセチルを含む。特に好ましい方法
(a)の具体化は、ヒドラジンとの反応による式II
び塩は、英国特許出願番号8928581.1(=イギ
リス特許公報No.2226313、1990年6月2
7日公開)で最初に定義され、開示され、世界中の対応
出願で定義されおよび/またはそれにつづき公開された
発明の範囲内にある。この発明の化合物、エステル、ア
ミドおよび塩はまた、上記英国特許出願で公開された化
合物、エステル、アミドおよび塩と比較して、経口での
効力の増大を示す。この発明はまた、この発明の化合
物、アミド、エステルおよび塩の製造方法を提供する。
その方法は a) 式Iの化合物の製造のために、アミノ保護形の式
Iの化合物を脱保護すること。 b) 式Iの化合物の生物学的に加水分解され得、許容
され得るエステルまたはアミドの製造のために、例えば
式中のR3が水素であるような式Iの化合物を、適切な
アシル化またはアミド化剤との反応によって、エステル
化またはアミド化すること。を含み、このようにして遊
離または医薬的に許容され得る塩形で得られた式Iの化
合物、エステルまたはアミドを採取することを含む。方
法a)は従来の技術で知られているアミノ保護基の標準
的な除去技術に従って実施され得る。好ましいアミノ保
護基は、P−トルエンスルホニル、ベンジル、ホルミル
およびトリフルオロアセチルを含む。特に好ましい方法
(a)の具体化は、ヒドラジンとの反応による式II
【化3】 [式中、R,R1からR7およびXは上記で定義された意
味を持つ。]で示される化合物の脱保護を含む。この反
応は、例えば、式IIの化合物と、不活性溶媒または希
釈剤、例えば、アルカン/アルカノール中のヒドラジン
水和物とを室温または上昇温、例えば、0℃から還流ま
での温度で反応させることによる既知の方法と類似した
方法で、実施することができる。
味を持つ。]で示される化合物の脱保護を含む。この反
応は、例えば、式IIの化合物と、不活性溶媒または希
釈剤、例えば、アルカン/アルカノール中のヒドラジン
水和物とを室温または上昇温、例えば、0℃から還流ま
での温度で反応させることによる既知の方法と類似した
方法で、実施することができる。
【0004】方法b)もまた、例えば、C1-4のような
適切なハロゲン化アシルまたは無水アシルとの反応によ
る従来のアシル化、またはアミド化の方法を用いること
によって実施することができる。式IIの化合物のよう
な方法(a)に要する出発物質は、例えば、次の反応式
によって製造され得る。[式中、R、R1からR7および
Xは上記で定義された通りであり、Yは臭素のようなハ
ロゲンである]反応式中の式VI、V、IV、IIIお
よびIIの中間体もまた形式的には新しいものであり、
この発明自体の一部を形成している。
適切なハロゲン化アシルまたは無水アシルとの反応によ
る従来のアシル化、またはアミド化の方法を用いること
によって実施することができる。式IIの化合物のよう
な方法(a)に要する出発物質は、例えば、次の反応式
によって製造され得る。[式中、R、R1からR7および
Xは上記で定義された通りであり、Yは臭素のようなハ
ロゲンである]反応式中の式VI、V、IV、IIIお
よびIIの中間体もまた形式的には新しいものであり、
この発明自体の一部を形成している。
【化4】 [(c)=トリエチルアミン/炭酸ジ−t−ブチル:
(d)=KOH/水酸化テトラブチル−水酸化アンモニ
ウム:(e)=フタルイミドカリウム/ジメチル−ホル
ムアミド:(f)=トリフルオロ酢酸/CH2C12:
(g)=CSCl2/トリエチルアミン]上記のように
定義された式Iの化合物は、遊離または塩の形で存在し
得る。この発明に従って使われる、例えば、式中、R4
からR7の1つまたはそれ以上が、−COOHであるよ
うな、式Iの化合物の適当な医薬的に許容し得る塩は、
例えば、ナトリウム、カリウムおよびカルシウム塩や、
トリエチルアンモニウム塩のような4価アンモニウムを
含む。そのような塩は又、特に例えば、塩酸、酢酸、フ
マール酸、クエン酸および安息香酸のような、無機また
は有機酸との塩のような医薬的に許容され得る酸付加塩
を含む。
(d)=KOH/水酸化テトラブチル−水酸化アンモニ
ウム:(e)=フタルイミドカリウム/ジメチル−ホル
ムアミド:(f)=トリフルオロ酢酸/CH2C12:
(g)=CSCl2/トリエチルアミン]上記のように
定義された式Iの化合物は、遊離または塩の形で存在し
得る。この発明に従って使われる、例えば、式中、R4
からR7の1つまたはそれ以上が、−COOHであるよ
うな、式Iの化合物の適当な医薬的に許容し得る塩は、
例えば、ナトリウム、カリウムおよびカルシウム塩や、
トリエチルアンモニウム塩のような4価アンモニウムを
含む。そのような塩は又、特に例えば、塩酸、酢酸、フ
マール酸、クエン酸および安息香酸のような、無機また
は有機酸との塩のような医薬的に許容され得る酸付加塩
を含む。
【0005】次の実施例はこの発明の方法の説明であ
る。 次の略記法が使われる。 DMF =ジメチルホルムアミド TFA =トリフルオロアセテ−ト TLC =薄層クロマトグラフィー HPLC=高速液体クロマトグラフィー 次の実施例におけるHPLC保持時間は、次の勾配と条
件を用いてC−18ミクロボンダパク逆相カラムで測定
される。(溶液A=0.1% CF3COOH、溶液B=
CH3CN、流速=2.25ml/分、一定):0分、−
90%A、10%B;2分、−90%A、10%B;6
分、−45%A、55%B;22分、−40%A、60
%B;29分、−0%A、100%B;31分、−90
%A、10%B、
る。 次の略記法が使われる。 DMF =ジメチルホルムアミド TFA =トリフルオロアセテ−ト TLC =薄層クロマトグラフィー HPLC=高速液体クロマトグラフィー 次の実施例におけるHPLC保持時間は、次の勾配と条
件を用いてC−18ミクロボンダパク逆相カラムで測定
される。(溶液A=0.1% CF3COOH、溶液B=
CH3CN、流速=2.25ml/分、一定):0分、−
90%A、10%B;2分、−90%A、10%B;6
分、−45%A、55%B;22分、−40%A、60
%B;29分、−0%A、100%B;31分、−90
%A、10%B、
【0006】実施例1 N−[4−(2−アミノエトキシ)−3−メトキシベン
ジル]−N'−[3,5−ジ(t−ブチル)−ベンジル]
チオ尿素:[式1:R=(CH3)3C−3位中;R2=
(CH3)3C−5位中;X=−CH2−;R3=CH
3−;R=0;R4、R5、R6、R7=全てH] 方法(a)1.8gのN−[4−(2−フタルイミドエ
トキシ)−3−メトキシベンジル]−N'−[3,5−ジ
(t−ブチル)−ベンジル]チオ尿素を50mlのエタ
ノール中に懸濁し、溶液が均質になるまで約60℃に加
熱する。0.14mlの1−ヘキセンと0.73mlの6
4%ヒドラジン水和物を加え、2時間加熱し続ける。こ
の反応はTLCによって完了したことがわかる。混合物
を厚い白色沈澱形になるまで冷まし、分液漏斗に移す。
50mlのt−ブチルメチルエーテル、25mlの水、
25mlの1N−NaOHおよび25mlの50%Na
OHを加え、その生成混合物を完全に振って混ぜる。有
機層を上記のようにして2度抽出し、水性層を合わせて
1度、150mlt−ブチルメチルエーテルで抽出す
る。有機相を合わせて食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾
燥し、濾過し、溶媒を真空中で取り去る。残留油状物を
フラッシュ カラム クロマトグラフィーで精製する。
(CH2Cl2 :メタノール/10:1)がより少ない
極性成分を溶出し、メタノールが生成物を溶出する。真
空中(30℃、0.1mmHg)で乾燥した後、無色の
ガラス状になった生成物を得る。 TLC MeOH;Rf=0.251 HNMR [CDCl3、200MHz]:δ 1.25
(18H、s、Ar(t−ブチル));2.62(2H、
s、ブロード、NH2);3.04(2H、t、J=5H
z、CCH2N);3.74(3H、s、ArOC
H3);3.94(2H、t、J=5Hz、OCH
2C);4.55(4H、s、ブロード、ベンジルC
H2);6.71(2H、s、ブロード、2xNH);
6.75(3H、m、バニリルArH);7.09(2
H、s、ArH);7.32(1H、s、ArH).H
PLC 保持時間=9.82分
ジル]−N'−[3,5−ジ(t−ブチル)−ベンジル]
チオ尿素:[式1:R=(CH3)3C−3位中;R2=
(CH3)3C−5位中;X=−CH2−;R3=CH
3−;R=0;R4、R5、R6、R7=全てH] 方法(a)1.8gのN−[4−(2−フタルイミドエ
トキシ)−3−メトキシベンジル]−N'−[3,5−ジ
(t−ブチル)−ベンジル]チオ尿素を50mlのエタ
ノール中に懸濁し、溶液が均質になるまで約60℃に加
熱する。0.14mlの1−ヘキセンと0.73mlの6
4%ヒドラジン水和物を加え、2時間加熱し続ける。こ
の反応はTLCによって完了したことがわかる。混合物
を厚い白色沈澱形になるまで冷まし、分液漏斗に移す。
50mlのt−ブチルメチルエーテル、25mlの水、
25mlの1N−NaOHおよび25mlの50%Na
OHを加え、その生成混合物を完全に振って混ぜる。有
機層を上記のようにして2度抽出し、水性層を合わせて
1度、150mlt−ブチルメチルエーテルで抽出す
る。有機相を合わせて食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾
燥し、濾過し、溶媒を真空中で取り去る。残留油状物を
フラッシュ カラム クロマトグラフィーで精製する。
(CH2Cl2 :メタノール/10:1)がより少ない
極性成分を溶出し、メタノールが生成物を溶出する。真
空中(30℃、0.1mmHg)で乾燥した後、無色の
ガラス状になった生成物を得る。 TLC MeOH;Rf=0.251 HNMR [CDCl3、200MHz]:δ 1.25
(18H、s、Ar(t−ブチル));2.62(2H、
s、ブロード、NH2);3.04(2H、t、J=5H
z、CCH2N);3.74(3H、s、ArOC
H3);3.94(2H、t、J=5Hz、OCH
2C);4.55(4H、s、ブロード、ベンジルC
H2);6.71(2H、s、ブロード、2xNH);
6.75(3H、m、バニリルArH);7.09(2
H、s、ArH);7.32(1H、s、ArH).H
PLC 保持時間=9.82分
【0007】反応式に従って、出発物質を次のように製
造する。 c)t−BOC−バニリルアミン 18.0gの塩酸バニリルアミンと、10.6gのトリエ
チルアミンを、250mlの水中で溶かし、1リットル
の丸底フラスコに入れる。200mlのジオキサン中の
20.5gのジ炭酸ジ−t−ブチルを15分にわたって
かき混ぜながら加える。生成混合物を、一晩室温でかき
混ぜる。ジオキサンを真空中で取り去り、水性残留物を
CHCl3(5×10ml)で抽出する。抽出物を合わ
せて、MgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で留
去すると茶色の油状物が残る。それをフラッシュ カラ
ム クロマトグラフィーで精製し、(シクロヘキサン:
エチルアセテート/5:2)、無色の油状物を得、それ
を静置すると結晶化する。[TCL シクロヘキサン:
酢酸エチル/1:1;Rf.=0.5]
造する。 c)t−BOC−バニリルアミン 18.0gの塩酸バニリルアミンと、10.6gのトリエ
チルアミンを、250mlの水中で溶かし、1リットル
の丸底フラスコに入れる。200mlのジオキサン中の
20.5gのジ炭酸ジ−t−ブチルを15分にわたって
かき混ぜながら加える。生成混合物を、一晩室温でかき
混ぜる。ジオキサンを真空中で取り去り、水性残留物を
CHCl3(5×10ml)で抽出する。抽出物を合わ
せて、MgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で留
去すると茶色の油状物が残る。それをフラッシュ カラ
ム クロマトグラフィーで精製し、(シクロヘキサン:
エチルアセテート/5:2)、無色の油状物を得、それ
を静置すると結晶化する。[TCL シクロヘキサン:
酢酸エチル/1:1;Rf.=0.5]
【0008】d)t−Boc−(4−(2−ブロモエト
キシ)−3−メトキシベンジルアミン21.0gのt−
Boc−バニリルアミン、250mlの1,2ージブロ
モエタン、66mlの40%KOHおよび6.6mlの
40%水酸化テトラブチルアンモニウムを500mlの
フラススコ内で合わせ、生成混合物を50℃で3時間急
速にかき混ぜながら加熱する。その混合物を冷却し、2
00mlのCH2Cl2で希釈し、水(3x200ml)
で洗浄し、水と合わさった洗液を一度、600mlのC
H2Cl2で抽出する。有機層を合わせて食塩水で洗浄
し、MgSO4で乾燥し、濾過して、溶媒を真空中で留
去すると、白色固体が残る。その固体を、さらに精製す
ることなく用いる。[TLC シクロヘキサン:酢酸エ
チル/1:1;Rf.=0.6]
キシ)−3−メトキシベンジルアミン21.0gのt−
Boc−バニリルアミン、250mlの1,2ージブロ
モエタン、66mlの40%KOHおよび6.6mlの
40%水酸化テトラブチルアンモニウムを500mlの
フラススコ内で合わせ、生成混合物を50℃で3時間急
速にかき混ぜながら加熱する。その混合物を冷却し、2
00mlのCH2Cl2で希釈し、水(3x200ml)
で洗浄し、水と合わさった洗液を一度、600mlのC
H2Cl2で抽出する。有機層を合わせて食塩水で洗浄
し、MgSO4で乾燥し、濾過して、溶媒を真空中で留
去すると、白色固体が残る。その固体を、さらに精製す
ることなく用いる。[TLC シクロヘキサン:酢酸エ
チル/1:1;Rf.=0.6]
【0009】e)t−Boc−(4−(2−フタルイミ
ドエトキシ)−3−メトキシベンジルアミン 23.0gのt−Boc−(4−(2−ブロモエトキ
シ)−3−メトキシベンジルアミンと11.8gのフタ
ルイミドカリウムを、500mlの乾燥DMF中で丸底
フラスコ内で懸濁する。生じた懸濁液を50℃で2時間
急速にかき混ぜながら加熱する。30分後その混合物は
均質になる。次にその混合物を冷却し、DMFを高真空
下で取り除く。生成固体残留物を、フラッシュ カラム
クロマトグラフィーで精製し(シクロヘキサン:酢酸エ
チル/1:1)白色固体を得る。[TCL シクロヘキ
サン:酢酸エチル/1:1;Rf.=0.45].
ドエトキシ)−3−メトキシベンジルアミン 23.0gのt−Boc−(4−(2−ブロモエトキ
シ)−3−メトキシベンジルアミンと11.8gのフタ
ルイミドカリウムを、500mlの乾燥DMF中で丸底
フラスコ内で懸濁する。生じた懸濁液を50℃で2時間
急速にかき混ぜながら加熱する。30分後その混合物は
均質になる。次にその混合物を冷却し、DMFを高真空
下で取り除く。生成固体残留物を、フラッシュ カラム
クロマトグラフィーで精製し(シクロヘキサン:酢酸エ
チル/1:1)白色固体を得る。[TCL シクロヘキ
サン:酢酸エチル/1:1;Rf.=0.45].
【0010】f)4−(2−フタルイミドエトキシ)−
3−メトキシベンジルアミン.TFA26.5gのt−
BOC−(4−(2−フタルイミドエトキシ)−3−メ
トキシベンジルアミンを500mlの丸底フラスコ内
で、200mlのCH2Cl2に溶かす。15mlのトリ
フルオロ酢酸をかき混ぜながら滴下する。添加を完了し
て、その混合物をさらに2時間、室温でかき混ぜる。
(反応は、出発物質がなくなった時点で完了したことが
わかる。(TCL、シクロヘキサン:酢酸エチル/1:
1)).初めに水流ポンプで、次に高真空で溶媒を取り
除く。生じた無色の油状物を静置すると凝固し、さらに
精製することなく用いる。
3−メトキシベンジルアミン.TFA26.5gのt−
BOC−(4−(2−フタルイミドエトキシ)−3−メ
トキシベンジルアミンを500mlの丸底フラスコ内
で、200mlのCH2Cl2に溶かす。15mlのトリ
フルオロ酢酸をかき混ぜながら滴下する。添加を完了し
て、その混合物をさらに2時間、室温でかき混ぜる。
(反応は、出発物質がなくなった時点で完了したことが
わかる。(TCL、シクロヘキサン:酢酸エチル/1:
1)).初めに水流ポンプで、次に高真空で溶媒を取り
除く。生じた無色の油状物を静置すると凝固し、さらに
精製することなく用いる。
【0011】g)イソチオシアン酸4−(2−フタルイ
ミドエトキシ)−3−メトキシベンジル 4−(2−フタルイミドエトキシ)−3−メトキシベン
ジルアミン.TFA5.0gを250mlの水に丸底フ
ラスコ内で溶解/懸濁する。200mlのCH2Cl2中
にチオホスゲン0.9mlを加え、その混合物を急速に
かき混ぜる。フェノールフタレインの結晶を2、3個加
え、次に1MのNaOHを、水性層中のピンク色が一定
になるまで滴下する。有機層を分離し、150mlの水
で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中
で取り除くと、黄色の固体を残す。固体残留物をフラッ
シュ カラムクロマトグラフィーで精製し(シクロヘキ
サン)淡黄色の固体を生じる。TLCシクロヘキサン:
酢酸エチル/1:1;Rf=0.85;MSm/z36
8(M+)
ミドエトキシ)−3−メトキシベンジル 4−(2−フタルイミドエトキシ)−3−メトキシベン
ジルアミン.TFA5.0gを250mlの水に丸底フ
ラスコ内で溶解/懸濁する。200mlのCH2Cl2中
にチオホスゲン0.9mlを加え、その混合物を急速に
かき混ぜる。フェノールフタレインの結晶を2、3個加
え、次に1MのNaOHを、水性層中のピンク色が一定
になるまで滴下する。有機層を分離し、150mlの水
で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中
で取り除くと、黄色の固体を残す。固体残留物をフラッ
シュ カラムクロマトグラフィーで精製し(シクロヘキ
サン)淡黄色の固体を生じる。TLCシクロヘキサン:
酢酸エチル/1:1;Rf=0.85;MSm/z36
8(M+)
【0012】h)N−[4−(2−フタルイミドエトキ
シ)−3−メトキシベンジル]−N’−[3,5−ジ
(t−ブチル)ベンジル]チオ尿素 0.85gの3,5−ジ(t.−ブチル)ベンジルアミン
を窒素ガスの下で、25mlの乾燥酢酸エチルに溶解
し、20mlの乾燥EtOAc中の1.6gのイソチオ
シアン酸4−(2−フタルイミドエトキシ)−3−メト
キシベンジルを、1時間かき混ぜながら滴下する。次に
生成溶液を一晩、室温でかき混ぜる。溶媒を真空中で取
り除くと、淡黄色の固体を生じ、それを精製することな
く用いる。TLC シクロヘキサン:酢酸エチル/1:
1;Rf=0.251 HNMR [CDCl3 :200MHz]δ 1.3(1
8H、s、Ar(t−ブチル));3.65(3H、
s、ArOCH3);4.1(2H、m、CCH2N);
4.25(2H、m、OCH2C);4.55(4H、
s、ベンジルCH2);6.1(2H、s、ブロード、N
H);6.8(3H、m、バニリルArH);7.2(3
H、m、ArH);7.8(4H、m、ArH);MS
m/z 601(M+)
シ)−3−メトキシベンジル]−N’−[3,5−ジ
(t−ブチル)ベンジル]チオ尿素 0.85gの3,5−ジ(t.−ブチル)ベンジルアミン
を窒素ガスの下で、25mlの乾燥酢酸エチルに溶解
し、20mlの乾燥EtOAc中の1.6gのイソチオ
シアン酸4−(2−フタルイミドエトキシ)−3−メト
キシベンジルを、1時間かき混ぜながら滴下する。次に
生成溶液を一晩、室温でかき混ぜる。溶媒を真空中で取
り除くと、淡黄色の固体を生じ、それを精製することな
く用いる。TLC シクロヘキサン:酢酸エチル/1:
1;Rf=0.251 HNMR [CDCl3 :200MHz]δ 1.3(1
8H、s、Ar(t−ブチル));3.65(3H、
s、ArOCH3);4.1(2H、m、CCH2N);
4.25(2H、m、OCH2C);4.55(4H、
s、ベンジルCH2);6.1(2H、s、ブロード、N
H);6.8(3H、m、バニリルArH);7.2(3
H、m、ArH);7.8(4H、m、ArH);MS
m/z 601(M+)
【0013】実施例2 N−[4−(2−アミノエトキシ)−3−メトキシベン
ジル]−N’−[4−t−ブチル−ベンジル)]チオ尿
素:[式1:R1=(CH3)3C−4位;R2、R4、
R5、R6、R7は全て=H;X=−CH2−;R3=CH3
−;R=−0−]方法 (a)1.5gのN−[4−
(2−フタルイミドエトキシ)−3−メトキシベンジ
ル]−N'−[4−t−ブチル−ベンジル]チオ尿素を
200mlのエタノール中に溶解/懸濁し、約60℃ま
で加熱する。0.01mlの1−ヘキセンと0.1mlの
64%水性NH2NH2・H2Oを加え、加熱を3時間続
ける。反応混合物を約100mlまで濃縮し、50ml
のt−ブチルメチルエーテル、50mlのH2O、1m
lのNaOHおよび2mlの50%NaOHと合わせて
振り混ぜる。有機層を2回この方法で抽出し、水性抽出
物を合わせて200mlのt−ブチルメチルエーテルで
1回抽出する。有機相を合わせてNa2SO4で乾燥し、
濾過し、溶媒を真空中で蒸発して取り除く。残留物をフ
ラッシュ カラム クロマトグラフィーで精製し、初めに
CH2Cl2:メタノール(10:1)で、低極性組成物
を溶離し、次にメタノールで標題の化合物が無色のガラ
ス状物として得る。1 H−NMR[CDCl3、400MHz]δ 1.30
(9H、s、Ar−t−ブチル);1.54(2H、
s、ブロード、NH2);3.08(2H、t、J=5H
z、CCH2N);3.80(3H、s、ArOCH3);
4.00(2H、t、J=5Hz、OCH2C);4.54
(2H、s、ブロード、ベンジルCH2);4.59(2
H、s、ブロード、ベンジルCH2);6.25(2H、
s、ブロードCSNH);6.76(3H、m、バニリ
ル ArH);7.2(2H、d、J=8Hz、Ar
H);7.33(2H、d、J=8Hz、ArH)TL
C MeOH;Rf.=0.2. HPLC 保持時間:
9.26分 HCl塩は、メタノール中のHCl溶液との反応によ
り、遊離塩基から得られる塩を50%の水性エタノール
から再結晶化する。m.p.=125−130℃:TLC
(シリカ、CHCl3/C2H5OH/CH3COOH 1
20:90:5)、Rf=0.7出発原料を次のように
製造する。
ジル]−N’−[4−t−ブチル−ベンジル)]チオ尿
素:[式1:R1=(CH3)3C−4位;R2、R4、
R5、R6、R7は全て=H;X=−CH2−;R3=CH3
−;R=−0−]方法 (a)1.5gのN−[4−
(2−フタルイミドエトキシ)−3−メトキシベンジ
ル]−N'−[4−t−ブチル−ベンジル]チオ尿素を
200mlのエタノール中に溶解/懸濁し、約60℃ま
で加熱する。0.01mlの1−ヘキセンと0.1mlの
64%水性NH2NH2・H2Oを加え、加熱を3時間続
ける。反応混合物を約100mlまで濃縮し、50ml
のt−ブチルメチルエーテル、50mlのH2O、1m
lのNaOHおよび2mlの50%NaOHと合わせて
振り混ぜる。有機層を2回この方法で抽出し、水性抽出
物を合わせて200mlのt−ブチルメチルエーテルで
1回抽出する。有機相を合わせてNa2SO4で乾燥し、
濾過し、溶媒を真空中で蒸発して取り除く。残留物をフ
ラッシュ カラム クロマトグラフィーで精製し、初めに
CH2Cl2:メタノール(10:1)で、低極性組成物
を溶離し、次にメタノールで標題の化合物が無色のガラ
ス状物として得る。1 H−NMR[CDCl3、400MHz]δ 1.30
(9H、s、Ar−t−ブチル);1.54(2H、
s、ブロード、NH2);3.08(2H、t、J=5H
z、CCH2N);3.80(3H、s、ArOCH3);
4.00(2H、t、J=5Hz、OCH2C);4.54
(2H、s、ブロード、ベンジルCH2);4.59(2
H、s、ブロード、ベンジルCH2);6.25(2H、
s、ブロードCSNH);6.76(3H、m、バニリ
ル ArH);7.2(2H、d、J=8Hz、Ar
H);7.33(2H、d、J=8Hz、ArH)TL
C MeOH;Rf.=0.2. HPLC 保持時間:
9.26分 HCl塩は、メタノール中のHCl溶液との反応によ
り、遊離塩基から得られる塩を50%の水性エタノール
から再結晶化する。m.p.=125−130℃:TLC
(シリカ、CHCl3/C2H5OH/CH3COOH 1
20:90:5)、Rf=0.7出発原料を次のように
製造する。
【0014】i)N−[4−(2ーフタルイミドエトキ
シ)−3−メトキシ−ベンジル]−N’−[−t−ブチ
ル−ベンジル]チオ尿素 50mlのテトラヒドロフラン中の0.93gのイソシ
アン酸t−ブチルベンジルをN2の下で、15分間にわ
たり実施例1f)の生成物2.0gと50mlの乾燥テ
トラヒドロフラン中の0.46gトリエチルアミンとの
混合溶液に滴下する。次にこれで得た反応混合物を2時
間室温でかき混ぜ、溶媒を真空中で蒸発し、残留物を1
00mlのH2O中に懸濁し、100mlのCH2Cl2
で3回抽出する。有機抽出物を合わせてNa2SO4で乾
燥し、濾過し、溶媒を真空中で取り除く。残留物をフラ
シュ カラム クロマトグラフィー で精製し、標題の化
合物を生じる。(シクロヘキサン:エチルアセテート/
1:1)Rf=0.3.この発明の化合物、アミド エス
テルおよび医薬的に許容し得る塩(これ以後集合的に:
“本発明の化合物”と称する)は例えば後記で報告され
ているような標準実験モデルで示されるように、医薬、
特に鎮痛、抗炎症活性を持つ。
シ)−3−メトキシ−ベンジル]−N’−[−t−ブチ
ル−ベンジル]チオ尿素 50mlのテトラヒドロフラン中の0.93gのイソシ
アン酸t−ブチルベンジルをN2の下で、15分間にわ
たり実施例1f)の生成物2.0gと50mlの乾燥テ
トラヒドロフラン中の0.46gトリエチルアミンとの
混合溶液に滴下する。次にこれで得た反応混合物を2時
間室温でかき混ぜ、溶媒を真空中で蒸発し、残留物を1
00mlのH2O中に懸濁し、100mlのCH2Cl2
で3回抽出する。有機抽出物を合わせてNa2SO4で乾
燥し、濾過し、溶媒を真空中で取り除く。残留物をフラ
シュ カラム クロマトグラフィー で精製し、標題の化
合物を生じる。(シクロヘキサン:エチルアセテート/
1:1)Rf=0.3.この発明の化合物、アミド エス
テルおよび医薬的に許容し得る塩(これ以後集合的に:
“本発明の化合物”と称する)は例えば後記で報告され
ているような標準実験モデルで示されるように、医薬、
特に鎮痛、抗炎症活性を持つ。
【0015】1.マウスにおけるテイル−フリック試験 この試験法はダムールその他のジャーナル・オブ・ファ
ーマコロジカル・アンド・エクスペリメンタル・セラピ
ューティクス(J.Pharmacol.Exp.Th
er.) 72巻74−79頁(1941)の方法に基
づいているが、非絶食(雄と雌、16−25g)マウス
を用いている。動物を対照グループと試験グループに分
け、対照動物は媒質投与のみを受ける。各試験動物を、
動きを妨げ、透視できるシリンダーに、尾を細い溝に突
き出して入れる。各動物の尾を、尾の根元から約35m
mの所で放射熱線にあてる。ランプは既知の出力と温度
のもので、尾の下に直接置く。シリンダーに導入の30
分後に、試験物質を皮下または経口で投与する。マウス
が光線の外に尾を振り動かすのにかかる時間を秒単位で
試験物質投与の30−15分前に、記録して置く。反応
時間が25%以上異なるものは除外する。反応時間を投
与後15−30分後に再測定する。同じ動物において、
処置前の平均値の75%を越える反応時間の延長を、鎮
痛反応の指標とする。試験物質につき、3種の用量、1
用量につき10匹の動物が用いられる。ED50の値
(95%信頼限界)をリツチフィールドとウイルコクソ
ンの方法に従って測定し、試験動物の50%において、
処置反応時間を75%以上延長する投与形態を表す。
“本発明の化合物”は上記の試験モデルにおいて、皮下
で約0.1から約50.0μM/kg、経口で約0.5から
約75.0μM/kgの投与量で活性である。
ーマコロジカル・アンド・エクスペリメンタル・セラピ
ューティクス(J.Pharmacol.Exp.Th
er.) 72巻74−79頁(1941)の方法に基
づいているが、非絶食(雄と雌、16−25g)マウス
を用いている。動物を対照グループと試験グループに分
け、対照動物は媒質投与のみを受ける。各試験動物を、
動きを妨げ、透視できるシリンダーに、尾を細い溝に突
き出して入れる。各動物の尾を、尾の根元から約35m
mの所で放射熱線にあてる。ランプは既知の出力と温度
のもので、尾の下に直接置く。シリンダーに導入の30
分後に、試験物質を皮下または経口で投与する。マウス
が光線の外に尾を振り動かすのにかかる時間を秒単位で
試験物質投与の30−15分前に、記録して置く。反応
時間が25%以上異なるものは除外する。反応時間を投
与後15−30分後に再測定する。同じ動物において、
処置前の平均値の75%を越える反応時間の延長を、鎮
痛反応の指標とする。試験物質につき、3種の用量、1
用量につき10匹の動物が用いられる。ED50の値
(95%信頼限界)をリツチフィールドとウイルコクソ
ンの方法に従って測定し、試験動物の50%において、
処置反応時間を75%以上延長する投与形態を表す。
“本発明の化合物”は上記の試験モデルにおいて、皮下
で約0.1から約50.0μM/kg、経口で約0.5から
約75.0μM/kgの投与量で活性である。
【0016】2.マウスにおける酵母誘導炎症試験 20μlの20%新鮮酵母懸濁液を一方の後足の裏に、
生理食塩水をもう一方の後足に注射する。炎症の度合を
注射後2時間の後足の重さの(酵母を注射されたもの:
生理食塩水を注射されたものの)比較増加で評価する。
試験物質を、投与量を変化させて、酵母/食塩水に同時
に、皮下又は経口で投与する。1投与1回につき5匹の
動物が使われ、各投与量での試験を2−3回繰り返し、
対照と試験の値を上記のように統計的に比較する。ED
50の値を、試験物質を投与されていない対照動物と比
較して、50%の炎症抑制効果を要する投与量として
得、炎症:投与量が描く、薬物量反応曲線から確定す
る。“本発明の化合物”は、上記の試験モデルにおい
て、皮下注射で約0.05から25.0μM/kg、経口
で約0.5から約75.0μM/kgの用量の投与で活性
である。したがって、“本発明の化合物”は、次のよう
な医薬として使用できる。即ち、歯痛、頭痛、具体的に
は偏頭痛、群生頭痛のような血管系の頭痛、血管系症候
群混合型、非血管系、緊張性頭痛などのような様々な発
生過程と、病因の痛みの処置のための鎮痛剤として、例
えば、関節炎やリューマチ、レイノー病、炎症性腸疾
患、三叉神経痛またはヘルペス性神経痛、炎症性眼疾患
(ぶどう膜炎など)、乾せん、膀胱炎およびその他の慢
性炎症疾患などの、炎症を伴う病気や症状の処置のため
の抗炎症剤として用いられる。その鎮痛/抗炎症剤とし
ての側面を持つので、この化合物は、特に、炎症性の痛
みの処置、痛覚過敏症、特に、重大な慢性の痛みの処
置、例えば、外科的処置の代わりとしての求心性の痛み
の処置に使用される。
生理食塩水をもう一方の後足に注射する。炎症の度合を
注射後2時間の後足の重さの(酵母を注射されたもの:
生理食塩水を注射されたものの)比較増加で評価する。
試験物質を、投与量を変化させて、酵母/食塩水に同時
に、皮下又は経口で投与する。1投与1回につき5匹の
動物が使われ、各投与量での試験を2−3回繰り返し、
対照と試験の値を上記のように統計的に比較する。ED
50の値を、試験物質を投与されていない対照動物と比
較して、50%の炎症抑制効果を要する投与量として
得、炎症:投与量が描く、薬物量反応曲線から確定す
る。“本発明の化合物”は、上記の試験モデルにおい
て、皮下注射で約0.05から25.0μM/kg、経口
で約0.5から約75.0μM/kgの用量の投与で活性
である。したがって、“本発明の化合物”は、次のよう
な医薬として使用できる。即ち、歯痛、頭痛、具体的に
は偏頭痛、群生頭痛のような血管系の頭痛、血管系症候
群混合型、非血管系、緊張性頭痛などのような様々な発
生過程と、病因の痛みの処置のための鎮痛剤として、例
えば、関節炎やリューマチ、レイノー病、炎症性腸疾
患、三叉神経痛またはヘルペス性神経痛、炎症性眼疾患
(ぶどう膜炎など)、乾せん、膀胱炎およびその他の慢
性炎症疾患などの、炎症を伴う病気や症状の処置のため
の抗炎症剤として用いられる。その鎮痛/抗炎症剤とし
ての側面を持つので、この化合物は、特に、炎症性の痛
みの処置、痛覚過敏症、特に、重大な慢性の痛みの処
置、例えば、外科的処置の代わりとしての求心性の痛み
の処置に使用される。
【0017】もう一つの具体例として、“本発明の化合
物”はまた、喘息、自発性障害などの上皮組織の損傷ま
たは機能障害、単純ヘルペスの予防的または治療処置お
よび、呼吸器、生殖泌尿器、胃腸または血管系での内臓
運動の障害の抑制に使用することが適応する。したがっ
て、“本発明の化合物”は、例えば、けが、やけど、皮
膚のアレルギー反応、そう痒症、白はん、の処置に、ま
た胃潰瘍、十二指腸潰瘍および下痢のような、胃腸の諸
症状の予防または治療処置に、エタノールのような壊死
剤によって起こる胃の障害の予防または治療処置に、血
管運動性またはアレルギー性鼻炎の処置および気管支、
膀胱の障害の処置に使用されることが指示されている。
上記の使用に要する投与量は、当然、投与方式、処置さ
れる具体的な状態、望まれる効果によって変わる。鎮痛
剤および/または抗炎症剤として使用されるための、指
示される一日の用量は、経口で約2から約500mg、
例えば、約5または50から約100mgであり、その
際、上記の範囲で、抗炎症剤として使用する場合は、鎮
痛剤としての使用より一般的に、少ない投与量が適切で
ある。指示される一日の投与量は、適宜、1回の投与、
1日2から4回に分けた投与量、または持効形、または
遅延形などである。したがって、経口投与に適した用量
形態は、適当な固体または液状の、医薬的に許容され得
るそれの希釈剤または担体と混合された約0.5から約
500mg、例えば約1.25から約50または100
mgの“本発明の化合物”を含む。
物”はまた、喘息、自発性障害などの上皮組織の損傷ま
たは機能障害、単純ヘルペスの予防的または治療処置お
よび、呼吸器、生殖泌尿器、胃腸または血管系での内臓
運動の障害の抑制に使用することが適応する。したがっ
て、“本発明の化合物”は、例えば、けが、やけど、皮
膚のアレルギー反応、そう痒症、白はん、の処置に、ま
た胃潰瘍、十二指腸潰瘍および下痢のような、胃腸の諸
症状の予防または治療処置に、エタノールのような壊死
剤によって起こる胃の障害の予防または治療処置に、血
管運動性またはアレルギー性鼻炎の処置および気管支、
膀胱の障害の処置に使用されることが指示されている。
上記の使用に要する投与量は、当然、投与方式、処置さ
れる具体的な状態、望まれる効果によって変わる。鎮痛
剤および/または抗炎症剤として使用されるための、指
示される一日の用量は、経口で約2から約500mg、
例えば、約5または50から約100mgであり、その
際、上記の範囲で、抗炎症剤として使用する場合は、鎮
痛剤としての使用より一般的に、少ない投与量が適切で
ある。指示される一日の投与量は、適宜、1回の投与、
1日2から4回に分けた投与量、または持効形、または
遅延形などである。したがって、経口投与に適した用量
形態は、適当な固体または液状の、医薬的に許容され得
るそれの希釈剤または担体と混合された約0.5から約
500mg、例えば約1.25から約50または100
mgの“本発明の化合物”を含む。
【0018】上記に従って、この発明はまた、次の方法
も提示する。 A.i)例えば、この明細書で前述している具体的な病
気や症状の処置に関する様々な発生源または病因の痛み
の処置法; ii)例えば、この明細書で前述している具体的な病気
または症状の処置に関する、炎症性疾患および/または
炎症性の痛みの処置法; iii)喘息、上皮組織の損傷または機能障害、胃腸の
病気または壊死剤によって引きおこされる胃の病変の処
置法; iv)呼吸器、生殖泌尿器、胃腸または血管系の内臓活
動の障害の抑制法v)鼻炎または気管支または膀胱の病
気の処置法; これらの方法は、“本発明の化合物”の投与(有効量)
を含む; B.例えば、上記A(i)からA(v)のいずれか1つ
に定義される方法での使用および、上記A(i)からA
(v)のいずれか1つの下で定義される方法において用
いられる医薬組成物の製造で使用されるような、医薬と
して使用される“本発明の化合物”および C.医薬的に許容され得るそのための希釈剤または担体
と共に“本発明の化合物" を含む医薬組成物。 前述のように、この発明に従って用いられる1日の用量
は、種々の要因特に使用する具体的な“本発明の化合
物”によって変わる。上記のテイル フリック法に従っ
て行われた試験の中で、好ましい“本発明の化合物”、
つまり実施例2の生成物のための記録されているED5
0値は、皮下で0.2mg/kg、および経口で0.4か
ら2mg/kg、例えば約1.0mg/kgである。し
たがって、例えば鎮痛剤として用いられる、実施例2の
化合物の指示された1日の投与量は、上記で示されてい
る好ましい1日の投与量の範囲内にある。この発明によ
って下記の各事項が可能となる。 (1) 式I
も提示する。 A.i)例えば、この明細書で前述している具体的な病
気や症状の処置に関する様々な発生源または病因の痛み
の処置法; ii)例えば、この明細書で前述している具体的な病気
または症状の処置に関する、炎症性疾患および/または
炎症性の痛みの処置法; iii)喘息、上皮組織の損傷または機能障害、胃腸の
病気または壊死剤によって引きおこされる胃の病変の処
置法; iv)呼吸器、生殖泌尿器、胃腸または血管系の内臓活
動の障害の抑制法v)鼻炎または気管支または膀胱の病
気の処置法; これらの方法は、“本発明の化合物”の投与(有効量)
を含む; B.例えば、上記A(i)からA(v)のいずれか1つ
に定義される方法での使用および、上記A(i)からA
(v)のいずれか1つの下で定義される方法において用
いられる医薬組成物の製造で使用されるような、医薬と
して使用される“本発明の化合物”および C.医薬的に許容され得るそのための希釈剤または担体
と共に“本発明の化合物" を含む医薬組成物。 前述のように、この発明に従って用いられる1日の用量
は、種々の要因特に使用する具体的な“本発明の化合
物”によって変わる。上記のテイル フリック法に従っ
て行われた試験の中で、好ましい“本発明の化合物”、
つまり実施例2の生成物のための記録されているED5
0値は、皮下で0.2mg/kg、および経口で0.4か
ら2mg/kg、例えば約1.0mg/kgである。し
たがって、例えば鎮痛剤として用いられる、実施例2の
化合物の指示された1日の投与量は、上記で示されてい
る好ましい1日の投与量の範囲内にある。この発明によ
って下記の各事項が可能となる。 (1) 式I
【化5】 [式中、R1およびR2の一方は分枝低級アルキル、他方
は水素または分枝低級アルキル、R3は水素またはC1-4
アルキル、R4およびR5は、個別に、水素、ハロゲン、
C1-5アルキル、置換されたC1-5アルキル、置換または
非置換のアリール または、式−COOH、−COOR8
または−CONR9R10、(ここで、R8はC1-5アルキ
ル、R9およびR10は個別に、水素またはC1-5アルキル
である)で示される基、R6およびR7は、個別に、R4
およびR5に与えられた意味を持つかまたは、それらが
結合している炭素原子と共に、置換または非置換のC
3-7シクロアルキル基を形成し、Rは−0−、−S−ま
たは−NH−およびXは−(CH2)n−(ここで、n
はゼロ、1、2または3)を意味する]で示される化合
物または生物学的に加水分解され得、許容され得るそれ
のエステルまたはアミドまたはそのような化合物、エス
テルまたはアミドの医薬的に許容され得る塩。 (2) 式Iにおいて、R1がt−ブチルで、R2が水素
またはt−ブチルである1記載の化合物、エステル、ア
ミドまたは塩。 (3) 式Iにおいて、R1が3位にあるt−ブチルで
あり、R2が5位にあるt−ブチルであるか、またはR1
が4位にあるt−ブチルであり、R2が水素である、2
記載の化合物、エステル、アミドまたは塩。 (4) 式Iにおいて、R3がメチル、R4、R5、R6お
よびR7が各々、水素、Rが−O−およびXが−CH2−
である1から3のいずれか1項記載の化合物、アミドま
たは塩。 (5) N−[4−(2−アミノエトキシ)−3−メト
キシ−ベンジル]−N1−[3,5−ジ(t−ブチル)−
ベンジル]チオ尿素または、生物学的に加水分解され
得、許容され得るアミドまたは、医薬的に許容され得る
それの酸付加塩。 (6) N−[4−(2−アミノエトキシ)−3−メト
キシ−ベンジル]−N1−[4−t−ブチル−ベンジ
ル]チオ尿素または生物学的に加水分解され得、許容さ
れ得るアミドまたは医薬的に許容され得るその酸付加
塩。 (7) 医薬的に許容され得る希釈剤または担体と共
に、1から6のいずれか1項で定義される化合物、エス
テル、アミドまたは塩を含む医薬組成物。 (8) 疼痛、炎症性疾患または炎症性疼痛の処置に用
いられる、7記載の医薬組成物。
は水素または分枝低級アルキル、R3は水素またはC1-4
アルキル、R4およびR5は、個別に、水素、ハロゲン、
C1-5アルキル、置換されたC1-5アルキル、置換または
非置換のアリール または、式−COOH、−COOR8
または−CONR9R10、(ここで、R8はC1-5アルキ
ル、R9およびR10は個別に、水素またはC1-5アルキル
である)で示される基、R6およびR7は、個別に、R4
およびR5に与えられた意味を持つかまたは、それらが
結合している炭素原子と共に、置換または非置換のC
3-7シクロアルキル基を形成し、Rは−0−、−S−ま
たは−NH−およびXは−(CH2)n−(ここで、n
はゼロ、1、2または3)を意味する]で示される化合
物または生物学的に加水分解され得、許容され得るそれ
のエステルまたはアミドまたはそのような化合物、エス
テルまたはアミドの医薬的に許容され得る塩。 (2) 式Iにおいて、R1がt−ブチルで、R2が水素
またはt−ブチルである1記載の化合物、エステル、ア
ミドまたは塩。 (3) 式Iにおいて、R1が3位にあるt−ブチルで
あり、R2が5位にあるt−ブチルであるか、またはR1
が4位にあるt−ブチルであり、R2が水素である、2
記載の化合物、エステル、アミドまたは塩。 (4) 式Iにおいて、R3がメチル、R4、R5、R6お
よびR7が各々、水素、Rが−O−およびXが−CH2−
である1から3のいずれか1項記載の化合物、アミドま
たは塩。 (5) N−[4−(2−アミノエトキシ)−3−メト
キシ−ベンジル]−N1−[3,5−ジ(t−ブチル)−
ベンジル]チオ尿素または、生物学的に加水分解され
得、許容され得るアミドまたは、医薬的に許容され得る
それの酸付加塩。 (6) N−[4−(2−アミノエトキシ)−3−メト
キシ−ベンジル]−N1−[4−t−ブチル−ベンジ
ル]チオ尿素または生物学的に加水分解され得、許容さ
れ得るアミドまたは医薬的に許容され得るその酸付加
塩。 (7) 医薬的に許容され得る希釈剤または担体と共
に、1から6のいずれか1項で定義される化合物、エス
テル、アミドまたは塩を含む医薬組成物。 (8) 疼痛、炎症性疾患または炎症性疼痛の処置に用
いられる、7記載の医薬組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロジャー・ウリグレスワース イギリス、イングランド、ケント、セブン オークス、ケムシング、ピルグリムズ・ウ ェイ73番
Claims (4)
- 【請求項1】 式I 【化1】 [式中、R1およびR2の一方は分枝低級アルキル、他方
は水素または分枝低級アルキル、R3は水素またはC1-4
アルキル、R4およびR5は、個別に、水素、ハロゲン、
C1-5アルキル、置換されたC1-5アルキル、置換または
非置換のアリール または、式−COOH、−COOR8
または−CONR9R10、(ここで、R8はC1-5アルキ
ル、R9およびR10は個別に、水素またはC1-5アルキル
である)で示される基、R6およびR7は、個別に、R4
およびR5に与えられた意味を持つかまたは、それらが
結合している炭素原子と共に、置換または非置換のC
3-7シクロアルキル基を形成し、Rは−0−、−S−ま
たは−NH−およびXは−(CH2)n−(ここで、n
はゼロ、1、2または3)を意味する]で示される化合
物または生物学的に加水分解され得、許容され得るそれ
のエステルまたはアミドまたはそのような化合物、エス
テルまたはアミドの医薬的に許容され得る塩。 - 【請求項2】 N−[4−(2−アミノエトキシ)−3
−メトキシ−ベンジル]−N1−[3,5−ジ(t−ブチ
ル)−ベンジル]チオ尿素または、生物学的に加水分解
され得、許容され得るアミドまたは、医薬的に許容され
得るそれの酸付加塩。 - 【請求項3】 N−[4−(2−アミノエトキシ)−3
−メトキシ−ベンジル]−N1−[4−t−ブチル−ベ
ンジル]チオ尿素または生物学的に加水分解され得、許
容され得るアミドまたは医薬的に許容され得るその酸付
加塩。 - 【請求項4】 請求項1の化合物を含む、疼痛または炎
症性疾患処置剤。
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