JPH0753562A - 新規縮合ヘテロ環誘導体 - Google Patents

新規縮合ヘテロ環誘導体

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JPH0753562A
JPH0753562A JP21820993A JP21820993A JPH0753562A JP H0753562 A JPH0753562 A JP H0753562A JP 21820993 A JP21820993 A JP 21820993A JP 21820993 A JP21820993 A JP 21820993A JP H0753562 A JPH0753562 A JP H0753562A
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thieno
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alkyl
methyl
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孝範 大江
Mitsuharu Sano
光春 佐野
Haruhito Kobayashi
治仁 小林
Masao Kudome
正生 久留
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式 【化1】 (式中、環Pはピリジンなどを、R1 ,R2 は水素など
を、R3 は水素などを、Xは硫黄などを、Yは酸素など
を、A1 はアルキレンなどを、A2 は単結合などを、R
4 は−NR6 7 などをR6 ,R7 は水素、アルキル、
シクロアルキル、アラルキルを、あるいはNR6 7
環状アミノを、Zはカルボキシなどをそれぞれ示す。)
により表される新規縮合ヘテロ環誘導体およびその医薬
上許容される塩。 【効果】 本発明の化合物は、白血球貪食能亢進作用、
マクロファージ貪食能亢進作用、白血球数回復作用、感
染抵抗賦活作用、抗腫瘍作用、免疫能改善作用などと共
に血小板数回復作用、赤血球数回復作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬として新規かつ有用
な縮合ヘテロ環誘導体に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、化学療法剤の顕
著な発達により、感染症の治療に目覚ましいものがあ
る。しかし、その一方で従来の化学療法剤の効果が現れ
にくい日和見感染症などの新たな問題が生じてきてい
る。これらの感染症の治療のためには抗菌剤の使用に加
え、低下している感染防御作用を賦活させる薬剤の開発
が望まれている。また、癌治療においては薬物療法や放
射線治療がさかんに行われているが、その副作用は重篤
で、治療の継続が困難であったり、また患者が治療意欲
を喪失するなどの問題も多い。特に骨髄障害(白血球、
血小板および赤血球数の減少)が癌治療の大きな障害に
なっており、癌患者のクオリティ・オブ・ライフ(Qual
ity of life)の点からこれらの改善が望まれている。し
たがって、今日の感染症の治療や癌治療においては、そ
の疾患の直接的な治療と共に、その副次的に生じる感染
防御作用の賦活や骨髄障害の軽減など総合的な治療が必
要とされている。
【0003】一方、骨髄障害に起因する難病として再生
不良性貧血、骨髄異形成症候群、骨髄性貧血、先天性貧
血、腎性貧血、先天性・特発性好中球減少症、特発性血
小板減少性紫斑病などが知られている。現在、これらの
骨髄障害に起因する各種疾患に対しては、有効な場合
に、骨髄移植などが行われているが、これらの方法では
新鮮な骨髄細胞の供給量に限度があり、また、血液中に
種々のウイルスが混入する可能性があり、ウイルス感染
の危険など安全面で問題がある。骨髄障害の一つである
白血球数の減少に伴う疾患に対しては、現在、ヒト尿由
来のコロニー刺激因子(M−CSF)、顆粒球コロニー
刺激因子(G−CSF)、ロムルチド(Romurtide)など
の薬剤が開発されている。これらの薬剤はいずれも、従
来から使用されているグルタチオン製剤などよりも強力
な白血球数回復促進効果をもつが、白血球数が必要以上
に増加したり、血小板数および赤血球数の増加促進効果
がなく、薬理作用の面で改善の余地がある。また、副作
用として骨痛、発熱などの問題がある。
【0004】血小板数の減少に伴う疾患に対しては、血
小板数を直接回復させる有効な薬剤がまだ市販されてい
ないため、専ら、血小板の成分輸血を行っているのが現
状である。しかし、血小板輸血の新鮮血小板の供給量に
限度があり、また、血液中に種々のウイルスが混入する
可能性があり、ウイルス感染の危険など安全面で問題が
ある。
【0005】また、赤血球数の減少に伴う疾患に対して
は、造血因子の1つであるエリスロポイエチンが知られ
ている。しかし、本剤においても赤血球以外の血球数を
有効に回復させることができない。したがって、上記の
骨髄障害に起因する難病に対する白血球、血小板および
赤血球数の減少などの汎血球減少に対して総合的に効果
を有する有効な薬剤の開発が望まれている。
【0006】一方、特開平2−85258号公報には白
血球貪食能亢進作用、マクロファージ貪食能亢進作用、
白血球数回復作用、感染抵抗賦活作用、抗腫瘍作用、免
疫能改善作用などを有する縮合型ピラゾール化合物また
はその医薬上許容しうる塩が開示されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を行ったところ、新規な縮合
ヘテロ環誘導体が骨髄幹細胞数の減少を早期にしかも強
力に回復させ、その結果、白血球数のみならず血小板数
および赤血球数をも回復させることを見出し、本発明を
完成させるに至った。
【0008】すなわち、本発明は一般式
【0009】
【化2】
【0010】(式中、環Pはベンゼン、ピリジンを示
し、R1 ,R2 は同一または異なって水素、ハロゲン、
アルキル、アルコキシ、水酸基、フェニルまたは置換フ
ェニルを示し、R3 は水素、ハロゲン、アルキル、アル
コキシ、水酸基、トリフルオロメチルを示し、Xは酸
素、硫黄を示し、Yは単結合、酸素、硫黄、−NR5
(ここで、R5 は水素、アルキルを示す。)を示し、A
1 ,A2 は同一または異なって単結合、アルキレン、シ
クロアルキレンを示し、R4 は−NR6 7 (R6 ,R
7 は同一または異なって水素、アルキル、シクロアルキ
ル、アラルキルまたは置換アラルキル、またはR6 ,R
7 が結合して隣接する窒素原子と共に複素環を形成する
基を示す。)、またはヘテロ環を示し、Zは水酸基、ア
シルオキシ、アルコキシ、シアノ、アルキルで置換され
ていてもよい5−テトラゾリル、カルボキシまたはエス
テル化されたカルボキシ、アシル、−CONR8
9 (ここで、R8 ,R9 は同一または異なって水素、ア
ルキルを示すか、またはR8 ,R9 が結合して隣接する
窒素原子と共に複素環を形成する基を示す。)を示
す。)により表される新規縮合ヘテロ環誘導体およびそ
の医薬上許容される塩に関する。
【0011】本明細書において、ハロゲンとは塩素、臭
素、フッ素、ヨウ素を示し、アルキルとは炭素数1〜8
個、好ましくは炭素数1〜6個、さらに好ましくは1〜
4個の直鎖または分枝鎖状のアルキルであって、たとえ
ばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
イソブチル、第3級ブチル、ペンチル、イソペンチル、
ヘキシルなどがあげられる。
【0012】アルコキシとは炭素数1〜8個、好ましく
は炭素数1〜6個、さらに好ましくは炭素数1〜4個の
直鎖または分枝鎖状のアルコキシであって、たとえばメ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、イソブトキシ、第3級ブトキシ、ペンチルオキ
シ、イソペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどがあげら
れる。アルキレンとは炭素数1〜8個、好ましくは炭素
数1〜6個の直鎖または分枝鎖状のアルキレンであっ
て、たとえばメチレン、エチレン、メチルメチレン、
1,1−ジメチルエチレン、トリメチレン、プロピレ
ン、2−メチルトリメチレン、2−エチルトリメチレ
ン、テトラメチレン、ぺンタメチレン、ヘキサメチレ
ン、ヘプタメチレン、オクタメチレンなどがあげられ
る。
【0013】シクロアルキルとは炭素数3〜7個のシク
ロアルキルであって、シクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど
があげられる。シクロアルキレンとは炭素数3〜7個の
シクロアルキレンであって、シクロプロピレン、シクロ
ブチレン、シクロペンチレン、シクロヘキシレン、シク
ロヘプチレンなどがあげられる。
【0014】アラルキルとはそのアルキルが炭素数1〜
4個、好ましくは炭素数1〜2個の直鎖または分枝鎖状
のアルキルであってベンジル、1−フェニルエチル、2
−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニ
ルブチルなどがあげられる。置換アラルキルおよび置換
フェニルにおけるフェニル環上の置換基としては1〜3
個のハロゲン、炭素数1〜8個、好ましくは炭素数1〜
4個、さらに好ましくは炭素数1〜2個の直鎖または分
枝鎖状のアルキルまたは炭素数1〜8個、好ましくは炭
素数1〜4個、さらに好ましくは炭素数1〜2個の直鎖
または分枝鎖状のアルコキシ(いずれも前記と同義)な
どを示す。
【0015】アシルおよびアシルオキシにおけるアシル
とはホルミル、低級アルカノイルまたはアロイルなどを
意味し、低級アルカノイルとは炭素数2〜5個、好まし
くは炭素数2〜3個のアルカノイルであって、フェニル
によって置換されていてもよく、アセチル、プロピオニ
ル、ブチリル、バレリル、ピバロイル、フェニルアセチ
ル、フェニルプロピオニル、フェニルブチリル、さらに
これらの芳香環上にハロゲン、低級アルキル、低級アル
コキシ、水酸基、トリフルオロメチル、シアノ、ニト
ロ、アミノおよびアラルキルから選ばれる置換基を少な
くとも1個有しているフェニル置換アルカノイルなど
を、アロイルとはベンゾイル、ナフトイル、さらにこれ
らの芳香環上にハロゲン、低級アルキル、低級アルコキ
シ、水酸基、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ア
ミノおよびアラルキルから選ばれる置換基を少なくとも
1個有しているアロイルを示す。
【0016】R6 ,R7 およびR8 ,R9 が結合して隣
接する窒素原子と共に形成する複素環としては複素原子
として、さらにアルキルもしくはヒドロキシアルキルで
置換されていてもよい窒素、酸素または硫黄を少なくと
も1個有していてもよい5〜7員環であり、1−ピロリ
ジニル、ピペリジノ、1−ピペラジニル、4−メチル−
1−ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、4−
エチル−1−ピペラジニル、4−(2−ヒドロキシエチ
ル)−1−ピペラジニル、1−ホモピペラジニル、4−
メチル−1−ホモピペラジニル、2−オキソ−1−ピロ
リジニルなどがあげられる。
【0017】ヘテロ環とは、アルキルもしくはヒドロキ
シアルキルで置換されていてもよい窒素、酸素または硫
黄を有していてもよい4〜8員環で、環中の炭素原子を
介して置換しているものであって、たとえば、3−アゼ
チジニル、1−メチル−3−アゼチジニル、1−エチル
−3−アゼチジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジ
ニル、1−メチル−2−ピロリジニル、1−メチル−3
−ピロリジニル、2−ピペリジル、3−ピペリジル、4
−ピペリジル、1−メチル−2−ピペリジル、1−メチ
ル−3−ピペリジル、1−メチル−4−ピペリジル、1
−ベンジル−4−ピペリジル、3−モルホリニル、4−
メチル−3−モルホリニル、3−チオモルホリニル、4
−メチル−3−チオモルホリニル、1−エチルヘキサヒ
ドロアゼピン−4−イル、1−プロピルオクタヒドロア
ゾシン−5−イルなどがあげられる。5−テトラゾリル
基とは、1H−テトラゾール−5−イル、2H−テトラ
ゾール−5−イルを示す。一般式(I)の基本骨格であ
る縮合ヘテロ環とは、チエノ〔2,3−b〕ピリジン、
フロ〔2,3−b〕ピリジン、チエノ〔2,3−c〕ピ
リジン、フロ〔2,3−c〕ピリジン、チエノ〔3,2
−c〕ピリジン、フロ〔3,2−c〕ピリジン、チエノ
〔3,2−b〕ピリジン、フロ〔3,2−c〕ピリジ
ン、ベンゾ〔b〕チオフェン、ベンゾ〔b〕フランなど
があげられるが、チエノ〔2,3−b〕ピリジン、フロ
〔2,3−b〕ピリジン、ベンゾ〔b〕チオフェンが好
ましい。特に、好ましくはチエノ〔2,3−b〕ピリジ
ンである。
【0018】本発明の化合物中、エステルとはアルキル
エステル(メチルエステル、エチルエステル、プロピル
エステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、第
3級ブチルエステル、ヘキシルエステル、オクチルエス
テル、ドデシルエステル、オクタデシルエステルな
ど)、アラルキルエステル(ベンジルエステル、フェネ
チルエステル、ベンズヒドリルエステル、トリフェニル
メチルエステル、p−ニトロベンジルエステル、p−メ
チルベンジルエステルなど)または生体内で加水分解さ
れうるエステルがあげられる。生体内で加水分解されう
るエステルを形成するエステル残基とは、生体内で容易
に分解して遊離のカルボン酸またはその塩としうるもで
あって、ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノプロピ
ル、ベンジルメチルアミノエチルなどのアミノアルキル
エステル、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチ
ル、1−アセトキシエチル、1−ピバロイルオキシエチ
ルなどのアルカノイルオキシアルキルエステル、エトキ
シカルボニルオキシメチル、1−エトキシカルボニルオ
キシエチルなどのアルコキシカルボニルオキシアルキル
エステル、フタリジル、ジメトキシフタリジルなどのエ
ステル、カルバモイルメチル、カルバモイルエチル、N
−メチルカルバモイルメチル、N,N−ジメチルカルバ
モイルメチル、N,N−ジメチルカルバモイルエチル、
N,N−ジエチルカルバモイルメチル、N,N−ジエチ
ルカルバモイルエチルなどのカルバモイルアルキルエス
テル、メトキシメチル、メトキシエチルなどのアルコキ
シアルキルエステルまたは5−メチル−2−オキソ−
1,3−ジオキソレン−4−イルメチルエステルなどが
あげられる。
【0019】一般式(I)の化合物の医薬上許容し得る
塩とは塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、ギ酸
塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、安息香酸塩、
クエン酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、マンデル酸塩、メ
タンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンス
ルホン酸塩などの酸付加塩、ナトリウム塩、カリウム
塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などの
金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩などのア
ミン塩、アルギニン塩、リジン塩、オルニチン塩などの
アミノ酸との塩などがあげられる。また、水和物(1水
和物、1/2水和物、3/2水和物など)やその他の溶
媒和物も本発明に包含される。
【0020】本発明の一般式(I)の化合物およびその
医薬上許容し得る塩には光学活性体が存在するものも含
まれるが、本発明はこれら個々の異性体およびこれらの
混合物のいずれをも包含するものである。
【0021】本発明の一般式(I)の化合物は、たとえ
ば、以下の方法により製造できる。 (1)一般式
【0022】
【化3】
【0023】(式中、Halはフッ素、塩素、臭素など
のハロゲンを示し、他の記号は前記と同義である。)に
より表される化合物と一般式 H−X−CH2 −A2 −Z (III) (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物とを反応させる方法。
【0024】反応条件は、原料化合物中の置換基の種類
により適宜選択されるが、好ましくはベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ピリジン、テト
ラヒドロフランなどの反応に不活性な溶媒中、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水素化ナト
リウム、カリウム第3級ブトキシド、ナトリウムメトキ
シドなどの塩基の存在下、0〜150℃の温度にて行わ
れる。
【0025】(2)一般式
【0026】
【化4】
【0027】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物と一般式 Hal−CH2 −A2 −Z (V) (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物とを反応させる方法。
【0028】反応条件は、原料化合物中の置換基の種類
により適宜選択されるが、好ましくは、ベンゼン、トル
エン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ピリジン、テ
トラヒドロフランなどの反応に不活性な溶媒中、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水素化ナ
トリウム、カリウム第3級ブトキシド、ナトリウムメト
キシドなどの塩基の存在下、0〜150℃の温度にて行
われる。
【0029】(3)一般式
【0030】
【化5】
【0031】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物と一般式 Hal−A1 −R4 (VII) (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物とを反応させる方法。
【0032】反応条件は、原料化合物中の置換基の種類
により適宜選択されるが、好ましくは、ベンゼン、トル
エン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ピリジン、テ
トラヒドフランなどの反応に不活性な溶媒中、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水素化ナト
リウム、カリウム第3級ブトキシド、ナトリウムメトキ
シドなどの塩基の存在下、0〜150℃の温度にて行わ
れる。
【0033】(4)一般式
【0034】
【化6】
【0035】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物と一般式 H−Y−A1 −R4 (IX) (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物とを反応させる方法。
【0036】反応条件は、原料化合物中の置換基の種類
により適宜選択されるが、好ましくは、ベンゼン、トル
エン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ピリジン、テ
トラヒドロフランなどの反応に不活性な溶媒中、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水素化ナ
トリウム、カリウム第3級ブトキシド、ナトリウムメト
キシドなどの塩基の存在下、0〜150℃の温度にて行
われる。
【0037】(5)一般式(I)においてZが5−テト
ラゾリルの化合物は、Zがシアノである化合物とアジ化
ナトリウムとを反応させることにより製造することがで
きる。反応条件は、原料化合物の置換基の種類により適
宜選択されるが、好ましくはベンゼン、トルエン、キシ
レン、ジメチルホルムアミド、ピリジン、クロロホル
ム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、メタノ
ール、エタノールなどの不活性な溶媒中、0〜250℃
の温度にて行われる。
【0038】(6)一般式(I)においてZがアルキル
で置換された5−テトラゾリルの化合物は、Zが5−テ
トラゾリルである化合物と一般式(X) R10−Q (X) (式中、R10はアルキルを示し、Qは塩素、臭素、ヨウ
素などのハロゲンまたはメタンスルホニルオキシ、ベン
ゼンスルホニルオキシ、パラトルエンスルホニルオキシ
などの脱離容易な基を示す。)により表される化合物を
反応させることにより製造することができる。反応は好
ましくは炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリ
ウム、ナトリウムアミド、水素化ナトリウム、トリエチ
ルアミン、ピリジン等の脱酸剤の存在下、反応を妨げな
い溶媒(ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、水、エタノール、ピリジン、トルエンなど)中で行
われる。反応温度等の反応条件は特に限定するものでは
ないが、一般に0〜150℃、特に50〜100℃で2
〜4時間行われる。
【0039】また、Zがシアノである化合物は、加水分
解反応に付すことによりZがカルバモイル、さらにはカ
ルボキシである化合物に導くことができる。Zがカルボ
キシを有する場合、有機化学の分野で広く用いられるエ
ステル化反応またはアミド化反応によって、そのエステ
ルまたはアミドに変換することができる。Zがエステル
化されたカルボキシである場合、酸またはアルカリによ
る通常の加水分解に付すことによりカルボキシに変換す
ることができる。Zがアミドを有する場合、脱水剤(五
酸化リン、五塩化リン、五硫化リン、オキシ塩化リン、
塩化チオニルなど)の存在下、加熱することによってシ
アノに変換することができる。Zがカルボキシを有する
場合、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル、ジオキサン、トルエン、キシレン、
ベンゼン、ジエチレングリコールジエチルエーテル等の
溶媒中、グリニャール試薬、アルキルリチウム等と反応
するか、水素化アルミニウムリチウム、水素化ビス(2
−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム、ジボラ
ン、水素化ホウ素ナトリウム−ヨウ素、水素化ホウ素ナ
トリウム−硫酸等と共に還元反応に付すことにより、ヒ
ドロキシメチルに変換することができる。Zが水酸基を
有する場合、常法によりアルコキシまたはアシルオキシ
に変換することができる。なお、原料化合物である一般
式(VI)、(VIII)の化合物はたとえば、以下の方法にて製
造される。
【0040】(a)一般式
【0041】
【化7】
【0042】(式中、R11 はHalまたは−Y−Hを
示し、これらの記号および他の各記号は前記と同義であ
る。)により表される化合物と一般式 H−X−CH2 −A2 −Z (III) (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物とを反応させる方法。
【0043】反応条件は、原料化合物中の置換基の種類
により適宜選択されるが、好ましくは、ベンゼン、トル
エン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ピリジン、テ
トラヒドロフランなどの反応に不活性な溶媒中、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水素化ナ
トリウム、カリウム第3級ブトキシド、ナトリウムメト
キシドなどの塩基の存在下、0〜150℃の温度にて行
われる。
【0044】(b)一般式
【0045】
【化8】
【0046】(式中、R11はHalまたは−Y−Hを示
し、これらの記号および他の各記号は前記と同義であ
る。)により表される化合物と一般式 Hal−CH2 −A2 −Z (V) (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物とを反応させる方法。
【0047】反応条件は、原料化合物中の置換基の種類
により適宜選択されるが、好ましくは、ベンゼン、トル
エン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ピリジン、テ
トラヒドロフランなどの反応に不活性な溶媒中、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水素化ナ
トリウム、カリウム第3級ブトキシド、ナトリウムメト
キシドなどの塩基の存在下、0〜150℃の温度にて行
われる。
【0048】このようにして得られた一般式(I)の化
合物は再結晶、クロマトグラフィーなどそれ自体公知の
方法により、反応混合物から分離、精製することができ
る。また、一般式(I)の化合物は常法により、種々の
酸、金属の水酸化物、アミンまたはアミノ酸と処理する
ことにより、前述した医薬上許容されうる塩にすること
ができる。
【0049】本発明の一般式(I)の化合物およびその
医薬上許容しうる塩の光学活性体はラセミ体あるいはジ
アステレオ異性体を分別再結晶、種々のクロマトグラフ
ィーなどの公知の手段により分割するか、または光学活
性な原料化合物を用いることによって得ることができ
る。
【0050】
【作用および発明の効果】本発明の一般式(I)の化合
物は、白血球貪食能亢進作用、マクロファージ貪食能亢
進作用、白血球数回復作用、感染抵抗賦活作用、抗腫瘍
作用、免疫能改善作用などと共に、血小板数回復作用、
赤血球数回復作用を有する。したがって、感染症の治療
や癌治療における感染防御作用の賦活や骨髄障害の軽減
など総合的な治療に有用である。また、骨髄障害に起因
する各種疾患、たとえば、再生不良性貧血、骨髄異形成
症候群、骨髄性貧血、先天性貧血、腎性貧血、先天性・
特発性好中球減少症、特発性血小板減少性紫斑病などの
治療に有用である。さらに、アレルギー性疾患、エリテ
マトーデス、慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患、癌
などの予防または治療に用いることができる。
【0051】次に、本発明の化合物の薬理作用は、以下
の実験方法により明らかにされる。
【0052】実験例1:白血球貪食能亢進作用 ストッセル(Stossel) らの方法〔ジャーナル・オブ・ザ
・クリニカル・インベスティゲーション( Journal of t
he Clinical Investigation)第51巻、615頁、19
72年〕に準じて行った。ICRマウス(体重30〜3
5g)にグリコーゲンを腹腔内投与し、2時間後に腹水
白血球を採取し、5×106 個/mlの白血球懸濁液を
調製し、この懸濁液200mlに本発明化合物を加え、
さらに100μlのマウス血清および100μlのイー
スト死菌(1×108 個/ml)を加え、37℃で20
分間インキュベーションする。次いで、反応液中の約2
00個の白血球を顕微鏡(倍率×400)下で観察し、
1個以上のイースト死菌を貪食した白血球数を計算す
る。対照の白血球数の貪食率に対し、試験化合物0.1
μM添加時の相対的割合を百分率で算出する。
【0053】実験例2:白血球数回復作用 ICRマウス(体重20〜25g)に200mg/Kg
のシクロホスファミドを腹腔内投与し、投与翌日に本発
明化合物0.3mg/kgを経口投与または試験化合物
0.1mg/kgを静脈内投与する。シクロホスファミ
ド投与後、4日目にICRマウスの血液を採取し、白血
球数をコールター・カウンターにより測定する。シクロ
ホスファミド投与マウスの末梢白血球数に対する相対的
割合を百分率で算出する。
【0054】実験例3:抗腫瘍実験 雄性CDF1 マウス(8週齢)に106 個のIMC癌細
胞(微生物化学研究所由来)を腹腔内移植し、移植翌日
より本発明化合物を1日1回、5日間連日腹腔内投与す
る。1群3または6匹のマウスの生死を観察し、MST
(Mean Survival Time) からT/C(%)=(処置群の
MST/対照群のMST)×100を求める。
【0055】実験例4:骨髄移植マウスでの血小板数の
回復促進作用 6〜8週齢のICRマウスに8.0Gyの放射線を全身
照射し、その後107個の同系マウス骨髄細胞を移植す
る。本発明化合物を骨髄移植の翌日から9日間連続静脈
内投与する。骨髄移植後11日目に、マウス腹大動脈か
らヘパリン加血液を採取し、血小板数を自動血球計数装
置で測定する。実験は1群5匹で行う。
【0056】実験例5:抗癌剤投与ラットでの血小板数
減少の回復促進作用 6週齢のSDラットに塩酸ニムスチン30mg/kgを
静脈内投与し、翌日に15mg/kgを静脈内投与す
る。本発明化合物を塩酸ニムスチン初回投与後、8、
9、10、14日の4日間静脈内投与する。投与後一定
日目に、ラット尾部からヘパリン加血液を採血し、血小
板数を自動血球計数装置で測定する。実験は1群4〜6
匹で行う。
【0057】実験例6:X線照射マウスでの赤血球の回
復促進作用(予防効果) 4〜5週齢のBALB/cマウスに4.0Gyの放射線
を全身照射する。本発明化合物をX線照射3日前から前
日までの3日間連続静脈内投与する。X線照射後19お
よび22日目に、マウス眼窩静脈叢から採血し、赤血球
を自動血球計数装置で測定する。実験は1群8匹で行
い、結果は平均値±標準偏差で示す。
【0058】実験例7:X線照射マウスでの赤血球の回
復促進作用(治療効果) 4〜5週齢のBALB/cマウスに4.0Gyの放射線
を全身照射する。本発明化合物をX線照射後翌日から9
日目までの9日間連続静脈内投与する。X線照射後14
日目に、マウス眼窩静脈叢から採血し、赤血球を自動血
球計数装置で測定する。実験は1群6匹で行い、結果は
平均値±標準偏差で示す。
【0059】実験例8:骨髄移植マウスでの赤血球の回
復促進作用 6〜8週齢のICRマウス8.0Gyの放射線を全身照
射し、その後107 個の同系マウス骨髄細胞を移植す
る。本発明化合物を骨髄移植の翌日から9日間連続静脈
内投与する。骨髄移植後11日目に、マウス腹大動脈か
らヘパリン加血液を採血し、赤血球数を自動血球計数装
置で測定する。実験は1群5匹で行う。
【0060】一般式(I)の化合物、その光学異性体ま
たはその医薬上許容される塩を医薬として用いる場合、
それ自身または薬理学上許容される適宜の担体、賦形
剤、希釈剤などに混合して、錠剤、カプセル剤、散剤、
注射剤などの形態で経口的または非経口的に投与するこ
とができる。投与量は対照疾患、症状、年齢または投与
方法などによって変動し得るが、通常、成人1日あた
り、経口投与の場合、10〜500mg程度、非経口投
与たとえば静脈内投与の場合、0.1〜100mg程度
であり、これを1回または数回に分けて投与することが
できる。
【0061】
【実施例】以下、参考例、実施例により、本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0062】参考例1 ジメチルホルムアミド150mlに2−クロロ−3−
(4−メトキシベンゾイル)ピリジン35.5gを溶解
させ、チオグリコール酸メチル16.7g、炭酸カリウ
ム40.0gを加え、60〜70℃で1時間攪拌する。
反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。水洗し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をエ
タノールより再結晶すると3−(4−メトキシフェニ
ル)チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸メ
チルが得られる。融点155〜157℃
【0063】参考例2 塩化メチレン300mlに3−(4−メトキシフェニ
ル)チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸メ
チル63gを加え、氷冷下3臭化ホウ素109.4gの
50ml塩化メチレン溶液を滴下し、同温度にて15分
間攪拌する。反応液にメタノールを加え、溶媒を留去す
る。残渣に炭酸カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽
出する。水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を留去し、得られる粗結晶をメタノール/クロロホルム
の混液より再結晶すると、3−(4−ヒドロキシフェニ
ル)チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸メ
チルが得られる。融点231℃(分解)
【0064】参考例3 6−メチル−3−(4−メトキシフェニル)チエノ
〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸メチル11.
4gのメタノール66ml溶液に10%水酸化ナトリウ
ム水溶液22mlを加え、50℃にて3時間加熱還流す
る。溶媒を留去し、残渣に水を加え塩酸で酸性にし、析
出する結晶をエタノールから再結晶すると6−メチル−
3−(4−メトキシフェニル)チエノ〔2,3−b〕ピ
リジン−2−カルボン酸が得られる。融点254〜25
6℃、ナトリウム塩の融点280℃以上
【0065】参考例4 ジクロロエタン40mlに6−メチル−3−(4−メト
キシフェニル)チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カ
ルボン酸8.8gを加え、攪拌しながら塩化チオニル
2.4mlを加える。50℃で2時間攪拌した後、反応
混合物に氷冷下アンモニア水を加える。得られた粗結晶
をイソプロピルアルコールで再結晶すると、6−メチル
−3−(4−メトキシフェニル)チエノ〔2,3−b〕
ピリジン−2−カルボキサミドが得られる。融点190
〜192℃
【0066】参考例5 6−メチル−3−(4−メトキシフェニル)チエノ
〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボキサミド7.0g
にオキシ塩化リン20mlを加え、120℃で1時間加
熱攪拌する。反応混合物を氷水にあけ炭酸カリウムで中
和し、クロロホルムで抽出する。水洗し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去しジイソプロピルエーテ
ルより得られた粗結晶をアセトンで再結晶すると、6−
メチル−3−(4−メトキシフェニル)チエノ〔2,3
−b〕ピリジン−2−カルボニトリルが得られる。融点
177〜179℃
【0067】参考例6 ジクロロメタン50mlに6−メチル−3−(4−メト
キシフェニル)チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カ
ルボニトリル5.5gを加え、氷冷下、3臭化ホウ素1
8gのジクロロメタン6ml溶液を滴下する。室温にて
3時間攪拌後、反応混合物を氷水に注ぎ酢酸エチルで抽
出する。水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を留去し、得られる粗結晶をイソプロピルアルコールか
ら再結晶すると、6−メチル−3−(4−ヒドロキシフ
ェニル)チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボニ
トリルが得られる。融点148〜150℃
【0068】以下、上記参考例および上記方法(a)ま
たは(b)に従って下記の化合物が得られる。
【0069】(7)3−(4−クロロフェニル)チエノ
〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸メチル、融点
127〜129℃ (8)3−(4−クロロフェニル)フロ〔2,3−b〕
ピリジン−2−カルボン酸エチル、融点114〜115
℃ (9)3−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピ
ルチエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸メチ
ル、融点127〜129℃ (10)3−(4−クロロフェニル)チエノ〔2,3−
b〕ピリジン−2−カルボン酸、白色結晶、融点247
℃(分解) (11)3−(4−クロロフェニル)フロ〔2,3−
b〕ピリジン−2−カルボン酸エチル、白色結晶、融点
114〜115℃ (12)2−ベンゾイル−3−(4−クロロフェニル)
チエノ〔2,3−b〕ピリジン、白色結晶、融点118
〜119℃ (13)N−(3−クロロフェニル)−3−(4−クロ
ロフェニル)チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カル
ボキサミド、白色結晶、融点181〜182℃ (14)6−イソプロピル−3−(3,4−ジメトキシ
フェニル)チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボ
ン酸、淡黄色結晶、融点185〜186℃ (15)3−(4−クロロフェニル)−6−イソプロピ
ルチエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸、白
色結晶、融点206〜209℃
【0070】(16)6−イソプロピル−3−(4−メ
トキシフェニル)チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−
カルボン酸、白色結晶、融点186〜189℃ (17)3−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロ
ピルチエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸、
白色結晶、融点182〜184℃ (18)3−(4−メトキシフェニル)チエノ〔2,3
−b〕ピリジン−2−カルボン酸、白色結晶、融点23
6〜237℃、ナトリウム塩の融点280℃以上 (19)6−メチル−3−(4−メトキシフェニル)チ
エノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸メチル、
白色結晶、融点151〜152℃ (20)5−クロロ−3−(4−メトキシフェニル)チ
エノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸 (21)6−メトキシ−3−(4−メトキシフェニル)
チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸 (22)6−フェニル−3−(4−メトキシフェニル)
チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸 (23)3−(4−メチルチオフェニル)チエノ〔2,
3−b〕ピリジン−2−カルボン酸 (24)3−(4−ニトロフェニル)チエノ〔2,3−
b〕ピリジン−2−カルボン酸 (25)3−(4−メトキシフェニル)チエノ〔2,3
−b〕ピリジン−2−カルボキサミド (26)N,N−ジエチル−3−(4−メトキシフェニ
ル)チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボキサミ
ド (27)3−(4−メルカプトフェニル)チエノ〔2,
3−b〕ピリジン−2−カルボン酸
【0071】実施例1 トルエン40mlに水素化ナトリウム5.3gを加え、
氷冷下でチオグリコール酸メチル15.1gの80ml
ジメチルホルムアミド溶液を滴下する。次いで、2−ク
ロロ−3−〔4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ベ
ンゾイル〕ピリジン37.7gの40mlトルエン溶液
を滴下し、反応温度を徐々に50℃まであげ、同温度に
て2時間攪拌する。反応混合物を氷水に注ぎトルエンで
抽出する。水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を留去し、得られる粗結晶をジイソプロピルエーテル
より再結晶すると、3−〔4−(3−ジメチルアミノプ
ロポキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−
2−カルボン酸メチル20.4gが得られる。融点10
2〜103℃
【0072】実施例2 メタノール12mlに3−〔4−(2−ジメチルアミノ
エトキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−
2−カルボン酸メチル2.6gを加え、室温にて水酸化
ナトリウム0.4gの4ml水溶液を滴下する。40℃
で1時間攪拌後、溶媒を留去し、残渣に水10mlを加
え、希塩酸にて中性にして再び溶媒を留去する。次に、
ダイヤイオン(HP−20:三菱化成社製)にて脱塩を
し、エタノールより結晶化させた粗結晶を水で再結晶す
ると、3−〔4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フェ
ニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸
1.6gが得られる。融点213〜215℃(分解)
【0073】実施例3 ジメチルホルムアミド8mlに水素化ナトリウム0.9
gを加え、氷冷下でチオグリコール酸メチル3.8gの
8mlジメチルホルムアミド溶液を滴下する。次いで、
4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)フェニル2−フ
ルオロフェニルケトン9.1gの16.1mlジメチル
ホルムアミド溶液を滴下し、反応温度を徐々に50℃ま
で上げ、同温度にて3.5時間攪拌する。反応混合物を
氷水に注ぎトルエンで抽出する。水洗し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去しすると3−〔4−(3
−ジメチルアミノプロポキシ)フェニル〕ベンゾ〔b〕
チオフェン−2−カルボン酸メチルが油状物として得ら
れる。エタノール/酢酸エチルの混合溶媒にてマレイン
酸塩とし、エタノール/酢酸エチルの混合溶媒で再結晶
すると、3−〔4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)
フェニル〕ベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボン酸・
1/2マレイン酸・1/2水和物6.9gが得られる。
融点131〜133℃
【0074】実施例4 窒素雰囲気下、トルエン10mlに水素化ビス(2−メ
トキシエトキシ)アルミニウムナトリウムの70%トル
エン溶液3.3gを加え、氷冷下で3−〔4−(3−ジ
メチルアミノプロポキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−
b〕ピリジン−2−カルボン酸メチル3.5gの25m
lトルエン溶液を滴下する。室温にて3.5時間攪拌
後、再び氷冷し、酢酸エチル0.5ml、10%水酸化
ナトリウム水溶液12mlを加える。水、トルエンを加
えトルエン層を水洗し、セライト濾過、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を留去する。得られた残渣をエタ
ノール/酢酸エチルの混合溶媒にてフマル酸塩とし、エ
タノールで再結晶すると、〔3−(4−(3−ジメチル
アミノプロポキシ)フェニル)チエノ〔2,3−b〕ピ
リジン−2−イル〕メタノール・1/2フマル酸塩2.
1gが得られる。融点167〜168℃
【0075】実施例5 メタノール250mlに3−〔4−(3−ジメチルアミ
ノプロポキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジ
ン−2−カルボン酸メチル5gを加え、氷冷下、アンモ
ニアガスを飽和させる。5日間放置後、溶媒を留去し、
ジイソプロピルエーテルより得られた粗結晶をイソプロ
ピルアルコールで再結晶すると、3−〔4−(3−ジメ
チルアミノプロポキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−
b〕ピリジン−2−カルボキサミド3.1gが得られ
る。融点151〜153℃
【0076】実施例6 ジメチルホルムアミド6mlに水素化ナトリウム1.1
5gを加え、氷冷下でメルカプトアセトン2.6gの6
mlジメチルホルムアミド溶液、12mlトルエン溶液
を滴下する。次いで2−クロロ−3−〔4−(3−ジメ
チルアミノプロポキシ)ベンゾイル〕ピリジン7.6g
の15mlジメチルホルムアミド溶液を滴下し、反応温
度を徐々に50℃まで上げ、同温度にて3時間攪拌す
る。反応混合物を氷水に注ぎ、トルエンで抽出する。1
0%塩酸水でトルエン層より抽出し、炭酸水素ナトリウ
ムでアルカリ性にしてクロロホルムで抽出する。水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、ジ
イソプロピルエーテルより再結晶すると、〔3−(4−
(3−ジメチルアミノプロポキシ)フェニル)チエノ
〔2,3−b〕ピリジン−2−イル〕メチルケトン3.
9gが得られる。融点109〜110℃
【0077】実施例7 ジメチルホルムアミド20mlに6−メチル−3−(4
−ヒドロキシフェニル)チエノ〔2,3−b〕ピリジン
−2−カルボニトリル3.9g、炭酸カリウム4.2g
を加え、室温で攪拌しながら3−ジメチルアミノプロピ
ルクロリド3.6gを滴下する。70℃にて3時間攪拌
し、反応混合物を水にあけトルエンで抽出する。10%
塩酸水でトルエン層より抽出し、炭酸水素ナトリウムで
アルカリ性にしてクロロホルムで抽出する。水洗し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られる
粗結晶をイソプロピルアルコールより再結晶すると、3
−〔4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)フェニル〕
−6−メチルチエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カル
ボニトリル2.5gが得られる。融点109〜111℃
【0078】実施例8 ジメチルホルムアミド5mlに3−〔4−(3−ジメチ
ルアミノプロポキシ)フェニル〕−6−メチルチエノ
〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボニトリル1.0
g、アジ化ナトリウム0.44g、塩化アンモニウム
0.38gを加え、90℃にて一晩攪拌する。溶媒を留
去し、得られる残渣をエタノール/酢酸エチルの混合溶
媒で塩酸塩とし、イソプロピルエーテルで再結晶する
と、3−〔4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)フェ
ニル〕−6−メチル−1−(1H−テトラゾール−5−
イル)チエノ〔2,3−b〕ピリジン・1塩酸塩0.2
0gが得られる。融点171〜173℃(分解)1 H-NMR 100MHz(CD3OD): 2.26(m,2H), 2.76(s,3H), 2.98
(s,6H), 3.31(t,2H),4.20(t,2H), 7.08(d,2H), 7.32(d,
2H), 7.48(d,1H), 8.05(d,1H)
【0079】実施例9 窒素雰囲気下、1.4モルのメチルリチウムエーテル溶
液40mlに、−20℃で3−〔4−(3−ジメチルア
ミノプロポキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリ
ジン−2−カルボン酸メチル0.69gのテトラヒドロ
フラン7ml溶液を滴下する。1時間攪拌の後、トルエ
ン、水を加え、トルエンにて抽出する。水洗し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去する。ジイソプロ
ピルエーテルより得られた粗結晶を水/エタノールの混
合溶媒で再結晶すると、2−〔3−(4−(3−ジメチ
ルアミノプロポキシ)フェニル)チエノ〔2,3−b〕
ピリジン−2−イル〕プロパン−2−オール0.30g
が得られる。融点138〜139℃
【0080】以下、上記実施例および上記方法(1)〜
(6)に従って下記の化合物が得られる。 (10)3−〔4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フ
ェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン
酸メチル、融点103〜104℃ (11)3−〔4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)
フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボ
ン酸、融点258℃以上(分解) (12)3−〔4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フ
ェニル〕フロ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸
エチル1 H-NMR 100MHz(CDCl3): 1.34(t,3H), 2.36(s,6H), 2.73
(t,2H), 4.14(t,2H),4.35(q,2H), 7.03(d,2H), 7.28(m,
1H), 7.52(d,2H), 7.98(dd,1H), 8.50(dd,1H) (13)3−〔4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フ
ェニル〕フロ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン
酸、融点168〜170℃ (14)3−〔4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)
フェニル〕−6−イソプロピルチエノ〔2,3−b〕ピ
リジン−2−カルボン酸メチル (15)3−〔4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)
フェニル〕−6−イソプロピルチエノ〔2,3−b〕ピ
リジン−2−カルボン酸、融点232℃以上(分解) (16)3−〔4−(6−ジメチルアミノヘキシルオキ
シ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カ
ルボン酸メチル、融点59〜60℃ (17)3−〔4−(6−ジメチルアミノヘキシルオキ
シ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カ
ルボン酸、融点216〜217℃(分解) (18)3−〔4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フ
ェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン
酸メチル、融点92〜93℃ (19)3−〔4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フ
ェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン
酸、融点239〜240℃(分解)
【0081】(20)3−〔4−(2−ジメチルアミノ
−2−メチルプロポキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−
b〕ピリジン−2−カルボン酸メチル、融点113〜1
15℃ (21)3−〔4−(2−ジメチルアミノ−2−メチル
プロポキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン
−2−カルボン酸、融点225℃〜226℃(分解) (22)3−〔4−(2−ピペリジノエトキシ)フェニ
ル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸メ
チル、融点108〜109℃ (23)3−〔4−(2−ピペリジノエトキシ)フェニ
ル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸、
融点246℃以上(分解) (24)3−〔4−(4−ジメチルアミノブチル)フェ
ニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸
メチル (25)3−〔4−(4−ジメチルアミノブチル)フェ
ニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン
酸、融点232〜234℃(分解) (26)3−〔4−(2−モルホリノエトキシ)フェニ
ル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸メ
チル (27)3−〔4−(2−モルホリノエトキシ)フェニ
ル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸 (28)6−イソプロピル−3−〔4−(1−メチルピ
ぺリジン−4−イルオキシ)フェニル〕チエノ〔2,3
−b〕ピリジン−2−カルボン酸メチル (29)6−イソプロピル−3−〔4−(1−メチルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェニル〕チエノ〔2,3
−b〕ピリジン−2−カルボン酸・1/2水和物、融点
165〜167℃
【0082】(30)3−〔4−(2−ジメチルアミノ
−1−メチルエトキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−
b〕ピリジン−2−カルボン酸メチル、融点116〜1
18℃ (31)3−〔4−(2−ジメチルアミノ−1−メチル
エトキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−
2−カルボン酸・1塩酸塩、融点246〜248℃(分
解) (32)〔3−{4−(3−ジメチルアミノプロポキ
シ)フェニル}チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−イ
ル〕エタノン (33)3−〔4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)
フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−酢酸エ
チル (34)3−〔4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)
フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−酢酸 (35)3−〔4−(3−ジメチルアミノプロピルチ
オ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カ
ルボン酸メチル (36)3−〔4−(3−ジメチルアミノプロピルチ
オ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カ
ルボン酸 (37)3−〔{4−(N−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−N−メチルアミノ)}フェニル〕チエノ〔2,
3−b〕ピリジン−2−カルボン酸メチル (38)3−〔{4−(N−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−N−メチルアミノ)}フェニル〕チエノ〔2,
3−b〕ピリジン−2−カルボン酸 (39)6−クロロ−3−〔4−(3−ジメチルアミノ
プロポキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン
−2−カルボン酸
【0083】(40)3−〔4−(3−ジメチルアミノ
プロポキシ)フェニル〕−6−メトキシチエノ〔2,3
−b〕ピリジン−2−カルボン酸 (41)3−〔4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)
フェニル〕−6−フェニルチエノ〔2,3−b〕ピリジ
ン−2−カルボン酸 (42)3−〔2,3−ジクロロ−4−(3−ジメチル
アミノプロポキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピ
リジン−2−カルボン酸 (43)3−〔3,5−ジメチル−4−(3−ジメチル
アミノプロポキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピ
リジン−2−カルボン酸 (44)3−〔4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)
−3−メトキシフェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジ
ン−2−カルボン酸 (45)3−〔4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)
−3−トリフルオロメチルフェニル〕チエノ〔2,3−
b〕ピリジン−2−カルボン酸 (46)3−〔4−(4−ジメチルアミノシクロヘキシ
ルオキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−
2−カルボン酸エチル、融点128〜129℃ (47)3−〔4−(4−ジメチルアミノシクロヘキシ
ルオキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−
2−カルボン酸・1塩酸塩、融点258〜261℃(分
解) (48)3−〔4−(2−アミノエチル)フェニル〕チ
エノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸 (49)3−〔4−(2−ベンジルアミノエチル)フェ
ニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸
【0084】(50)2−メトキシメチル−3−〔4−
(3−ジメチルアミノプロポキシ)フェニル〕チエノ
〔2,3−b〕ピリジン (51)N,N−ジメチル−3−〔4−(2−アミノエ
チル)フェニル〕チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−
カルボキサミド (52)〔3−{4−(3−ジメチルアミノプロピル)
フェニル}チエノ〔2,3−b〕ピリジン−2−イル〕
4−モルホリノケトン (53)3−(4−アミノフェニル)チエノ〔2,3−
b〕ピリジン−2−カルボン酸 (54)3−(4−アミノメチルフェニル)チエノ
〔2,3−b〕ピリジン−2−カルボン酸 (55)2−アセトキシメチル−3−〔4−(3−ジメ
チルアミノプロポキシ)フェニル〕チエノ〔2,3−
b〕ピリジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/435 ADS 9454−4C ADZ 9454−4C C07D 307/79 333/56 333/68 405/10 257 409/10 257 491/048 7019−4C //(C07D 405/10 257:00 307:00) (C07D 409/10 257:00 333:00) (72)発明者 久留 正生 福岡県築上郡吉富町大字小祝955番地 吉 富製薬株式会社創薬研究センター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、環Pはベンゼン、ピリジンを示し、R1 ,R2
    は同一または異なって水素、ハロゲン、アルキル、アル
    コキシ、水酸基、フェニルまたは置換フェニルを示し、
    3 は水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、水酸
    基、トリフルオロメチルを示し、Xは酸素、硫黄を示
    し、Yは単結合、酸素、硫黄、−NR5 −(ここで、R
    5 は水素、アルキルを示す。)を示し、A1 ,A2 は同
    一または異なって単結合、アルキレン、シクロアルキレ
    ンを示し、R4 は−NR6 7 (R6 ,R7 は同一また
    は異なって水素、アルキル、シクロアルキル、アラルキ
    ルまたは置換アラルキル、またはR6 ,R7 が結合して
    隣接する窒素原子と共に複素環を形成する基を示
    す。)、またはヘテロ環を示し、Zは水酸基、アシルオ
    キシ、アルコキシ、シアノ、アルキルで置換されていて
    もよい5−テトラゾリル、カルボキシまたはエステル化
    されたカルボキシ、アシル、−CONR8 9 (ここ
    で、R8 ,R9 は同一または異なって水素、アルキルを
    示すか、またはR8 ,R9 が結合して隣接する窒素原子
    と共に複素環を形成する基を示す。)を示す。)により
    表される新規縮合ヘテロ環誘導体およびその医薬上許容
    される塩。
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